JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

母の詠みし花々

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 ウォーキングの道筋にある雑草に埋もれた古き道標。先日の弾丸帰省、実家の周辺にあるいくつかの野の仏や道祖神を思い出させる。初夏。実家の庭には、母が趣味で歌に詠んだ花のいくつかが咲いていた。

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  初咲きの間近き蕾むらさきの色滲ませりミヤコワスレは

  石賣りのたくましき男ひと株の赤きなでしこ呉れと持ちゆく

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  たちまちに白馬乗鞍かき消して水芭蕉たたき走り雨ゆく

  ためらひて花瓶のバラを捨つる手にはらはらと散る心あるがに
 

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 今宵は、「バーデン・パウエル/Baden Powell」のギター。「バーデン・パウエル(1937年 – 2000年)は、ブラジルの音楽家、またブラジル音楽のギター奏者、作曲家。最初、ヴァイオリンを習っていたが、4歳の頃、ギターに転向。8歳の頃から正統派ブラジル古典音楽の教育を受け始めたという。10代の頃は、エスコーラに所属し、また15歳でナイト・クラブで演奏を始めたりと、ギタリストとしての腕を上げていく。

 19歳で作曲した「悲しみのサンバ/Samba Triste(サンバ・トリスチ)」がヒットし、一躍有名となる。24歳の頃、「ヴィニシウス・ヂ・モライス/Vinicius de Moraes」と出会い、その後アルバム作りや、「クロード・ルルーシュ/Claude Lelouch」監督の映画、「男と女/原題;Un homme et une femme」(1966年制作)のサウンドの製作などで共作を持つ。

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 1967年にベルリンで開催されたGuitarworkshopでは、楽曲に対するその独特のアプローチと奏法で聴衆の度肝を抜き、その名がヨーロッパ中に知れ渡ることとなる。70年代にはヨーロッパに活動の拠点を移し、「ヴィニシウス・ヂ・モライス」と産みだした土着的宗教をテーマとした世界観やブラジル民謡、バッハなどクラシックを取り入れた作曲をさらに追求し、ボサノヴァの範疇に納まらないギター奏者として活躍する。(Wikipediaより)

 最初聴いたときは、クラシックギター1本から繰り出される、機関銃のような速弾きにびっくりしたものです。

 ボサ・ノヴァの偉大な詩人「ヴィニシウス・ヂ・モライス」へのトリビュート作「Poema on Guitar」(1968)からいくつか ・・・。

ポエマ・オン・ギター

バーデン・パウエル / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Baden Powell – Reza(祈り)」

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「Baden Powell – Samba Triste(悲しみのサンバ)」

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「Baden Powell – Consolacao」

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凌霄花の花が咲く

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ノウゼンカズラ

 ご近所の庭の「ノウゼンカズラ(凌霄花)」がことしも咲きだした。この真っ赤な炎天の花を見ると、決まって母の歌を思い出す。

  甲子園の熱戦終わり夕風にノウゼンカズラの残り花散る

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 吸い込まれそうな碧い瞳を持つのは、ポーランドの「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」。世界中に知られることになった2002年のアルバム、「ウポイエニェ/Upojenie」から、彼女自身の作曲になるタイトル曲を。「エクスタシー/ecstacy」という英語タイトルがついているが、ポーランド語で「めまい」、「酔い」という意味だという。こんな英訳詩がブックレットにのっていました。(日本語訳は拙訳)

「♪ 男の鼻孔を膨らませるような風が吹く
   男の顎を大理石にしてしまうような霜が降りる
    あなたは私にハーブも薔薇の一束も贈ってくれなかった
     そして月が輝く宵の甘いひとときさえも
       あなたは闇のような風、あなたは青白き霜 ・・・ ♪」

ウポイエニェ

パット・メセニー&アンナ・マリア・ヨペク / ワーナーミュージック・ジャパン

「Anna Maria Jopek – Upojenie」

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アナ・マリア・ヨペック讃

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 ちょうど5年前、2012年今頃のことであった。ある読者さんからのリクエストで、「絶世の東欧美女たちが、ささやくように歌うボサノバを聞きたい。」というリクエストに応えようとたどり着いたのが、ポーランドの歌姫、「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」。それ以来すっかりその透明感あふれる歌声にハマっている。

 ヨペックは1970年、ポーランド生まれ。幼少時からクラシック・ピアノを学び、17歳で「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」を聴いてジャズに開眼し、1997年にポーランドでアルバム・デビュー。すでに自国ではかなりの支持を得ていたが、2002年、「パット・メセニー/Pat Metheny」の全面的協力を得、彼の楽曲にポーランド語詞を乗せて歌ったアルバム、「ウポイエニェ/Upojenie」は、本国で10万枚のセールスを記録。日本はじめ世界のJAZZファンの間で話題を集めたという。(参照拙ブログ 「東欧の囁き姫を探して ・・・ 」「ポーランドの癒し姫にはまりそう」 などなど)

 その、「アナ・マリア・ヨペック」が、2011年以来、6年ぶりに新譜をリリースした。しかも、キューバ出身の私のご贔屓のピアニスト、「ゴンザロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」のトリオとの共演である。待ちに待ったそのCDがやっと届いた。タイトルは、「Minione」。辞書で調べたら「原初年代記」とあった。

 第2次世界大戦以前、ポーランドで流行っていたポーランド・タンゴ&ボレロにインスパイアされたアルバムだという。「小曽根真」らとの日本音楽と邂逅を果たした「Haiku(俳句)」(2011)、ポルトガルの伝統音楽、ファドとの出会いを昇華させた「Sobremesa」(2011)。ヨペックの次なる出会いが、ポーランド・タンゴであった。アルバム・タイトルにその心情が込められている。聴く。甘美、切なさ、光と翳。1930年代、世界中で流行ったあのタンゴの響きが、今蘇る。

 パーソネルは、「Anna Maria Jopek (voice)」、プロデュース、アレンジも担当した「Gonzalo Rubalcaba (piano)」、「アルマンド・ゴラ/Armando Gola (bass),」、「アーネスト・シンプソン/Ernesto Simpson (drums)」。録音は、2016年8月、キューバにほど近いマイアミ。

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Anna Maria Jopek / Gonzalo Rubalcaba / Universal

「あなたの唇は嘘をつく」という意味の「Twe usta kłamią(Your Lips Lie)」を。

「Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba – Twe Usta Klamia」

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Daddy! ここが腕の見せどころですよ!

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 毎月第3日曜日は所属している森林ボランティアクラブの主催する木工工作イベントの日。従って、6月は毎年「父の日」と重なる。この日も30人を超える家族が参加。本当は感謝される「父の日」でありながら、ここが見せ場とばかりに、真面目顔で腕を振るうお父さんたちの姿。

 いや、前回の「セリーヌ・ディオン/Celine Dion」の「My Heart Belongs to Daddy」、そそられました。背景に「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」の写真が見えていましたが、こうなるとマリリンの「My Heart Belongs To Daddy」も聴いてみたくなりますね。「私の名前はロリータ ・・・」から始まる、映画「恋をしましょう/LET’S MAKE LOVE」の一シーンから。「イヴ・モンタン/Yves Montand」の懐かしい姿も。

「MARILYN MONROE – My Heart Belongs to Daddy」

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 「もう他にはないのか?」って。よっしゃ、在庫一掃、あと三人だけですよ。まずは、ストックホルムの妖精と呼ばれ、ロリータ・ボイスで人気の「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」。アルバムは、「Back to Earth」から。説明不要ですね。

Back to Earth

Lisa Ekdahl Peter Nordahl TrioRCA

「My heart belongs to Daddy – Lisa Ekdahl」

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SolveigSlettahjell

 独特のけだるげなヴォーカルで人気だというノルウェーの女性シンガー、「スールヴァイグ・シュレッタイェル/Solveig Slettahjell」。彼女のデビュー作、「Slow Motion Orchestra」(2003) から。日本版では、自身の名前をタイトルにした「スールヴァイグ・シュレッタイェル」となっているが、けだるげで蠱惑的なヴォーカルの中に北欧らしさを感じさせるスタンダード集。このアルバムの「My Heart Belongs To Daddy」は、かの「寺島靖国プレゼンツ JAZZ BAR 2003」に収録されており、私もそれで知ったシンガーである。1971年生まれ、2005年には、「ラドカ・トネフ賞/Radka Toneff Memorial Award」を受賞している。

 余談になるが、「JAZZ BAR 2003」、このコンピ・シリーズでも傑出した年度のアルバムで、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」、「カーラ・ヘルムブレヒト/Carla Helmbrecht」、「ジャン・フィリップ・ヴィレ/Jean-Philippe Viret」などを知ったアルバム。

寺島靖国プレゼンツ JAZZ BAR 2003

オムニバス / ディスク・ユニオン

スールヴァイグ・シュレッタイェル (BOM13004)

スールヴァイグ・シュレッタイェル / ボンバ・レコード

「Solveig Slettahjell – My Heart Belongs to Daddy」

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 「ステイシー・ケント/Stacey Kent」も歌っています。パートナー、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」名義のアルバム、「Lyric」(2006)より。

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Jim Tomlinson / O Plus France


「Jim Tomlinson & Stacey Kent – My Heart Belongs To Daddy」

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 前回と併せて6人の歌姫の「My Heart Belongs To Daddy」。さて誰がお気に召したでしょうか? 私は、「Solveig Slettahjell」ですかねえ。

  

  

懐かしいレイコーの味がした

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 「父の日」とやらで次男家族来宅。頂いたものは、この地域で有名なコーヒー焙煎工房「H」のコーヒー・セット。立派な箱を開けてみると、ワイン・ボトルと見間違うようなボトルに、本格水出し冷珈琲「森聖(SHINSEI)」と書いてある。しかもラベルには、リトグラフか版画のように通し番号「266/422-2」が打ってある。

 「大層な ・・」とも思ったが、能書きを読むと、コロンビアの農園で日陰栽培で育てられた豆を使い、京都西山の軟水で長時間かけ、水出しの手法でアイス・コーヒーに仕立てたとある。ホットが多く、あまりアイス・コーヒーは飲まない私であるが、早速飲んでみると、かって喫茶店で飲んだような懐かしい「レイコー」(関西地方ではアイス・コーヒーのこと)の味がした。

 「父の日」とくれば、今宵の曲は、「My Heart Belongs To Daddy(私の心はパパのもの)」。この曲は、「コール・ポーター/Cole Porter」が、1938年、ミュージカル「Leave It To Me」のために書いたもので、1960年の「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」主演の映画「恋をしましょう/LET’S MAKE LOVE」で彼女が歌ったことで一躍有名に。

 「♪ ゴルフを楽しんでるときに キャディの男の子を誘惑したりするかも でも、それ以上のことはしないわ 私の心はパパのもの ・・・ ♪ 」とこんな意味深な歌詞。この歌詞を読み、歌唱をみると、「daddy」とは、間違いなく「father」ではなく、「darling」。

 今宵も「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」のハスキー・ボイス。デビュー・アルバム、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」(2004)から。もし、妙齢の女性から、こんなふうに言われたらどうしようかと、まったくもっていらぬ心配をしていますが ・・・。

ソフィー・ミルマン

ソフィー・ミルマン / ビクターエンタテインメント


「Sophie Milman – My Heart Belongs To Daddy」

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 そして、極めつけは、カナダの美人歌姫「セリーヌ・ディオン/Celine Dion」。出典がよくわかりませんが、マリリンへのトリビュートらしい。動画に出てくるおじさんたちの鼻の下の長さが見もの ・・・ 。たしか彼女、30歳近く年上の音楽マネジャーと結婚したんですよね。そのコケティッシュぶりは相当なもの。もう歌なんかどうでも ・・・。

「Celine Dion – My heart belongs to daddy」

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路傍の花、樹々の鳥(167) ~ 異国に咲く ~

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 結構馴染みがあるのに名前がわからない。調べてみたら、原産地は外国だったという花も多い。そんな花の一つが、「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」。「マツヨイグサ(待宵草)」の仲間で多年草。いかにも和風の名前。しかし、北米原産の帰化植物であり、ミズーリー州、テキサス州、それにメキシコが原産だという。名称の由来は、宵に咲く「ツキミソウ(月見草)」と違って、昼間にも開花していることによるという。

サボテン

 「サボテン(仙人掌、覇王樹)」。これはどう見てもアチラ産。「サボテン」は、サボテン科に属する植物の総称である。観賞用に多く育てられているので、名前も多そうである。夜咲いて朝しぼむ、一夜限りの「ゲッカビジン(月下美人)」という種類があるというが、この花は、昼間に咲いているので、違うようだ。それにしても「月下美人」、風情のある和名が付けられたもんだ。

コノデカシワ

 そして、「コノテガシワ(側柏)」。葉が、冬は赤銅色に染まり、春になると、写真のような黄金色となるところから、結構生垣にしている家も多い。針葉樹だから、ヨーロッパ産と思ったら、韓国、中華人民共和国北部に分布する常緑針葉高木。雌雄異花で、雌花は淡紫緑色、雄花は黄褐色である。枝が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることから、「子の手柏」の名があるという。和名のつけ方が楽しい。

 かって日本にやってきては根付き、今は我々の目を楽しませてくれる異国の花。

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 ホーム・ソング・シリーズ、最後は「キャロル・キング/Carole King」でしめくくりましょうか。「 Home Again」。

 「キャロル・キング」。1942年生まれ。まさに我々と同世代の女性シンガーソングライター・作曲家。大学生時代に、「ポール・サイモン/Paul Simon」からデモ・テープの作り方を教わった彼女は、自分で作ったデモ・テープをレコード会社に売り込んだというが、何れも失敗に終わったという。

 1960年代には、当時の夫、「ジェリー・ゴフィン/Gerry Goffin」とのソングライター・コンビで、「Will You Love Me Tomorrow」など、後々まで歌い継がれている数々の作品を生み出した。
1970年代に入ってからは、シンガー・ソングライターとしての活動に本腰を入れ、1970年にアルバム「ライター/Writer」で再びソロ・デビュー。翌、1971年のソロ・アルバム「つづれおり(原題;Tapestry)」が大ヒット、グラミー賞でも4部門制覇し、現在まで約2200万枚を売り上げているという。2013年2月、長年の音楽界の功績によりグラミー賞の功労賞を受けた。

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 さすがに最近は、彼女のアルバムを聴くことはほとんどないが、たまに思い出して聴く程度。最近?の写真を見ると、いい歳のとり方をしているなと感じるし、「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」、「ビー・ジーズ/Bee Gees」、「セリーヌ・ディオン/Celine Dion」らによるカバー・アルバム、「Carole King Tribute Tapestry Revisited」(1995)などを聴くと、多くのミュージシャンからリスペクトされていることがよくわかる。

 懐かしの名盤、「つづれおり(タペストリー)/Tapestry」。このアルバムに収められた数々の名曲は、すっかり日本にも馴染みの曲となり、POPSのエバー・グリーン、スタンダードとして根付いている。「Tapestry」から、「Home Again」。

【 Home Again 】  by Carole King

「♪ Sometimes I wonder            時々考えてしまう
    if I’m ever gonna make it home again  いつかあの家に帰る日が来るかどうか
  It’s so far and out of sight       それは遥か遠く、ぼんやりしているように思える
  I really need someone to talk to,     話し相手が欲しい
    and nobody else           そして
  Knows how to comfort me tonight    今夜私を癒してくれる人は誰もいない

  Snow is cold, rain is wet         冷たい雪 濡らす雨
  Chills my soul right to the marrow    その冷たさは私の魂を芯まで凍らす
  I won’t be happy till I see you alone again もう一度あなたに会うまでは幸せになれない
  Till I’m home again and feeling right    家に帰って、安らぎを感じるまでは

  Snow is cold, rain is wet          冷たい雪 濡らす雨
  Chills my soul right to the marrow     その冷たさは私の魂を芯まで凍らす
  I won’t be happy till I see you alone again もう一度あなたに会うまでは幸せになれない
  Till I’m home again and feeling right    家に帰って、安らぎを感じるまでは
  Till I’m home again and feeling right    そこが自分の居場所だと感じるまでは

  I wanna be home again and feeling right  家に帰りたい ほっとしたい  ♪」

 

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CAROLE KING / EPIC

「Carole King – Home Again」

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鹿も喰わないねじれ者

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 空梅雨。カラッと晴れた空のもと、山作業に向かう。手を休めると、目に止まるのは、小さな釣鐘状の花を持つ「ネジキ(捩木)」。この山に多く自生するツツジ科の落葉小高木である。葉を透けてくる逆光の中で、ダム湖からの心地よい風に、可愛らしく揺れている。和名の由来は、「幹が捩れる」ことから付けられた。かつて燃料を薪に頼った頃には、斧の刃がまっすぐに入らず、割りにくい木として有名であったらしい。

 よく似た木に、近縁種の「アセビ(馬酔木)」があるが、「アセビ」は常緑なので、間伐の対象木。幹がまっすぐだから、すぐ判別できる。また「アセビ」は3月、この山で真っ先に同じような釣鐘状の花を付け、目立って春の到来を告げるが、「ネジキ」の開花は6月であるので、あまり目立たない。「アセビ」と同様有毒植物であり、「アセビ」の陰に隠れた感があるが、鹿も食わないひねくれ者、いや、ねじれ者。

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 さて今宵のホーム・シリーズは、「Back Home To Me」。歌姫は、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」。ロシア・ウラル地方出身のジャズ・ボーカリスト。冷戦崩壊後の混乱の中、イスラエルに移住、そこで育ち、その後カナダへ。トロント大学生のときジャズ歌手デビュー、現在はカナダ、アメリカを中心に活躍。デビュー・アルバム、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」が日本でリリースされたときは、今後大器を予感させる凄い女性ボーカルの誕生として一躍注目された。

 しかし、もともとあまり情報のない彼女、その後、アルバムも「Make someone Happy」(2007)、「 Take Love Easy」(2009)、「 In the Moonlight」(2011)と4作でストップ、2011年初来日したらしいが、 2012年の日本ライヴは中止と、彼女の消息はプッツリ途絶えている。 さて、どうしたんでしょう? 「Sophie!! Back Home To Me.」

【 Back Home To Me 】 
            by Gavin Armstrong Courtie, Elizabeth Ann Radford

「♪ Lazy swallow flying homeward  燕が一羽、家を目指して物憂げに飛んでいる
  Watch the river wind back slowly to the sea  海へ注ぐ川をゆっくりと遡って
  Oh, my soul is waiting patiently    私の魂は我慢強く待っている
  Will you ever find your way back home to me いつになったら私のところへ帰ってくるの

  Somewhere I lost upon the journey    旅しても見つけることができない
  A love that was mislaid somewhere in time  どこかに置き忘れてきてしまった愛
  Oh, my love, my heart is aching for you   愛しいあなた 私の心は痛んでいるの
  Will you ever find your way back home to me いつになったら私のところへ帰ってくるの

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Sophie Milman

Sophie MilmanLinus Entertainment

「Sophie Milman – Back Home To Me」

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孤高の花 孤高の山

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ホウノキ
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 「ホウノキ(朴の木)」の花。モクレン科の落葉高木。遊びの山では、一番葉の大きい木。そのため子供たちにも人気のある木である。その大きな葉で太陽の光を取り込み、ぐんぐんと成長するため、樹高が30m近いものもある。その梢の先にポツンと花が咲くため、地上からはなかなか見ることができない。5月ころに咲くのだが、なかなか確認できずに、かなり遅いこの時期にやっと確認できたのだ。(中、下の写真は昨年撮影したもの) 群れずに咲く孤高の花。この花が好きである。

御嶽山

 弾丸帰省の帰路、恵那サービスエリアから見る「御嶽山」。いまだに水蒸気噴煙を上げているのがよくわかる。この山は、周囲から隔絶している独峰、孤高の山である。帰省のたびに寄る恵那サービスエリア。この山が見えないかといつも期待している好きな山の一つ。

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 さて、今宵のホーム・シリーズは、「孤高のディーヴァ」という雰囲気が色濃く漂う「リズ・ライト/Lizz Wright」である。ゴスペルをベースにした力強くスピリチュアルな歌声で、オリジナリティあふれる音楽世界を創りだす歌姫である。「カサンドラ・ウイルソン/Cassandra Wilson」の後継者なんてささやきもあるくらい。

 1980年、米南部、ジョージア州生まれ。父は教会の牧師で、音楽監督を務め、母はオルガン奏者だったという。その影響で、幼少よりゴスペルに親しんできたため、彼女の音楽の原風景はゴスペルにあるという。ハイ・スクール時代は聖歌隊に参加、やがてブルース、ジャズに開眼する。その後、進学したジョージア州立大学では本格的なバンド活動をスタート。 シンガーとしての頭角を現した彼女は、卒業後の2002年、「ジョー・サンプル/Joe Sample」のアルバム、「ザ・ピーカン・トゥリー/The Pecan Tree」に参加、「No One But Myself To Blame」と「Fool’s Gold」の2曲でヴォーカルをとり、「ジョー・サンプル・バンド」のメンバーとして初来日、「ブルーノート東京」のステージに立ったという。

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 翌2003年、「ヴァーヴ/Verve」レーベルと契約、アルバム、デビュー作「ソルト/Salt」、第2作「ドリーミング・ワイド・アウェイク/Dreaming Wide Awake」(2005)とゴスペル、ソウルの薫りに満ちたアルバムで一躍注目された。寡作である。その後、「オーチャード~禁断の果実/The Orchard」(2008年)、「フェローシップ/Fellowship」(2010年)、「フリーダム&サレンダー/Freedom & Surrender」(2015)とデビュー14年にしてわずか5作を数えるのみである。この独特のスピリチュアルな世界観、ただものではない。もっともっと評価されていい歌手。

 デビュー・アルバム、「Salt」から、「Soon as I Get Home」(家に帰ったらすぐに)。

【 Soon as I Get Home 】  Written by Charles Emanuel Smalls

「♪ There is a feeling here inside    私の体の内側に感じる思い
  That I cannot hide          隠しきれないその思い
  And I know I’ve tried,         トライしてきたけど  
     but it’s me turning me around  結局後ろ向きのまま
  I’m not sure if I’m aware       目覚めているのかもよくわからない
  If I’m up or down           元気なのか、落ち込んでるのかもわからない
  Or here or there            ここにいるのか、あちらにいるのかすらも
  I need both feed on the ground    両足を地面につけてしっかりしないと

  Maybe I’m just going crazy ひょっとしたら気が狂い始めているのかも
  I let my self get uptight        ただ自分で勝手にイラついているだけかも
  I’m acting just like a baby       わたしまるで赤ん坊のよう      
  But I’m gonna be           でもきっと
  I’m gonna be alright          きっと私は大丈夫
  Soon as I get home          家に帰ったらすぐに
  Soon as I get home          家に帰ったらすぐに
  Soon as I get home          家に帰ったらすぐによくなるわ

  ・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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Lizz Wright / Verve

「Lizz Wright – Soon As I Get Home」

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 3作目、「オーチャード~禁断の果実」が彼女の本領が発揮された、出色のできばえのアルバムといえる。その、1曲目の「Coming Home」から、彼女の独特の深みのある歌の表情に、引き込まれてしまう。

The Orchard

Lizz Wright / Verve

「Lizz Wright – Coming Home」

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梅雨まで咲く花 明けたら散る花

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 遊びの山に自生する「ヤマグリ(山栗)」に花が咲いている。このことからも梅雨が間近だというが分かる。もっとも気象予報では、関西も梅雨入りしたというが ・・・。

 「栗花落(つゆおち)」。非常に珍しいが、日本人の名前だとNHKの番組で知った。「栗」の花は梅雨の時期までに散ることから、「つゆおち」と読むのだそうだ。日本人の名前は、自然や地形と暮らし、動植物などに所以がある名前が多いという。日本人は、それだけ名前に自然や暮らしに価値を認め、それを融通無碍に、そして誇らしく名前として取り込んでいたのだろう。

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 どうも空梅雨の気配であるが、「タチアオイ(立葵)」には、こんな俗説も。「タチアオイ」の花は、垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、花茎の頭頂部まで開花が進む梅雨明けと共に花期が終わるという。そんなことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名で呼ばれている。

 この空梅雨気配。ウォーキングの道筋に、「タチアオイ」が咲き出したが、はたして梅雨は始まるのでしょうか。

 「雨の歌姫」といえば、「スー・レイニー/Sue Raney」。名前の「Raney」を「rainy(雨降りの、雨模様の)」になぞらえたアルバム、「Songs For A Raney Day(邦題; 雨の日のジャズ)」で一躍有名になりました。

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  「スー・レイニー/Sue Raney」。1940年 カンサス州生まれ。幼少の頃から母親に歌の手ほどきを受け、12歳の時にはすでに自分のラジオ・ショーを持ち、17歳(1957年)ではソロ・シンガーとして、キャピトル・レコードと専属契約を結び、アルバム、「When Your Lover Has Gone」で鮮烈なデビューを飾ったというから、かなり早熟。そして、1960年の2枚目のアルバム 「雨の日のジャズ/Songs for a Raney Day」が大ヒット。女性ジャズボーカルの名盤に必ず選ばれるほど、「スー・レイニー」の代名詞的アルバムとなっている。彼女はいまも現役として活躍しているらしく、今年御年77歳、ご長寿シンガーとしてご同慶の至りである。

 さて、 「雨の日のジャズ」。人々を惹きつけて離さない甘く切ない歌声で、情感豊かに、「雨のブルース/I Get The Blues When It Rains」、「レイン/Rain」、「九月の雨/September In The Rain 」、「レイン・オン・ザ・ルーフ/Rain On The Roof 」など、雨をテーマにした歌を歌ったアルバム。

雨の日のジャズ

スー・レイニー / EMIミュージック・ジャパン

 そこから3曲を ・・・。

「I Get The Blues When It Rains - Sue Raney」

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「Rain - Sue Raney」

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「Rain On The Roof - Sue Raney」

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 1966年にリリースしたアルバム、「Alive And In Love」にもこんな歌が収録されています。「Before The Rain」。

アライヴ・アンド・イン・ラヴ(紙ジャケット仕様)

スー・レイニー / EMIミュージック・ジャパン

「Before The Rain – Sue Raney」

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朱鷺草に会いにいく

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トキソウ

 話にも聞いていたし、写真も見ていた。しかし、タイミングが合わず、実物にはお目にかかれなかった「トキソウ(朱鷺草、鴇草)」にやっと会えた。場所は、隣町、宝塚市の「丸山湿原」。先週咲いたという情報。妻がショッピング・センターで買い物をしている合間に車を走らせる。20株ほどまとまって咲いていました。「ラン科トキソウ属」の多年草で、花期は5-7月、茎頂に紅紫色の花を1個つける。和名は花の色が「トキ(朱鷺、鴇)」の翼の色である朱鷺色に似ていることに由来する。

 「トキソウ」は、かっては日本中の湿原や湖沼に見られた湿地性の野生ランでしたが、開発と乱獲によりほとんど姿を消してしまったという。ここ兵庫県でも絶滅危惧種Cランクに指定されているが、ボランティアの皆さんの努力により、「丸山湿原」では、間近で観察することができる。

コアジサイ3
ササユリ3

 林には、日本固有種の「コアジサイ(小紫陽花)」、別名、「シバアジサイ(柴紫陽花)」もあちらこちらで、小振りで可憐な花を咲かせている。そして、これも珍しい、日本特産で日本を代表する「ユリ(百合)」である、「ササユリ(笹百合)」も ・・・。

 梅雨が明ければ、この湿原では、希少種で日本で最も小さな「トンボ(蜻蛉)」といわれる、「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」、そして、八月お盆の頃には、これまた希少種の、「サギソウ(鷺草)」が見られる。

  

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 さて、癒しのホーム・シリーズ。今宵は、いまや希少種となった男性ジャズボーカルの雄、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」の「ホーム/Home」。「いろんな場所へ行き、いろんな人と会ったが、やっぱりきみのもとへ帰りたい」。そんな歌。アルバムは、「It’s Time」。

 1975年生まれ、カナダ出身。幼少の頃からスタンダード曲を聴いて育つ。父の仕事を手伝いながらカナダで芸能活動を展開。 10年以上の下積みの末、当時のカナダ首相の令嬢の結婚式で歌う機会を得る。その歌唱を式に出席していたあの超有名プロデューサー、「デイヴィット・フォスター/David Foster」が見て、「唯一無二の声!」と絶賛。この運命的な出会いがきっかけになり、2003年に自身の名を冠したアルバム、「Michael Bublé」でデビュー。このアルバムは全世界で400万枚を売り上げ、12ヶ国でプラチナ・ディスク、3ヶ国でゴールド・ディスクを獲得することとなったという。男性歌手不作の中にあって、最も活きのいい男性歌手といえる、「マイケル・ブーブレ」。若い時のシナトラを彷彿とさせるものがある。

【 HOME 】  Written by Amy Foster- Gillies, Michael Buble, Alan Chang

「♪ Another summer day  あの日とは別の夏の日が
  Is come and gone away  やってきては去っていった
  In Paris and Rome     パリやローマで
  But I want to go home   でも家に帰りたい
  Mmmmmmmm       

  Maybe surrounded by   100万人の人に
  A million people I     取り囲まれたとしても
  Still feel all alone      きっと孤独だと感じてしまうだろう
  I just want to go home   ただ家に帰りたいんだ
  Oh I miss you, you know  君が恋しい

  ・・・・・・・・・・・・・・

  Let me go home   家に帰らせて欲しい
  I’ve had my run   もう十分に走ってきた
  Baby, I’m done    もう十分やってきた
  I gotta go home    家に帰りたいんだ
  Let me go home    家に帰らせてくれ
  It will all right      今晩家に帰れたら
  I’ll be home tonight   それは最高さ  
  I’m coming back home  これから家に帰るよ  ♪」

It’s Time

Michael Buble / Reprise / Wea

「Michael Bublé – Home」

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