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ご近所の伝説

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鼓が滝
 地元の電鉄会社が2ヶ月に一度、地域の歴史などをテーマに主催し、もう43回も続いている「悠遊セミナー」を聞いた。この日のテーマは、「鼓が滝と九頭伝説」。ずっと地域の歴史を研究し、市の教育委員会で活動も続けている方が講師。

 私の住んでいる北摂地方は京都にも近い交通の要所であるとともに、古くから銀銅を産出し、また清和源氏発祥の地でもあり、いろいろ言い伝えや伝説の多いところでもある。そんなことから、江戸・寛政年間に書かれた観光ガイドブック、「摂津名所図絵」にもこの地域の名所がいくつか挙げられているが、その一つが、「多田 鼓が滝」である。

 「・・・ 多田院より八丁ばかり南にあり。左右岩石累々として、その川幅三間ばかりなり。急流にして珠を飛ばすがごとく ・・・いにしえは飛泉十丈餘落つる。多田院造営の時、此岩石を斫りて用石とす。または洪水の難を除かん為なり。これより水音絶えて鼓ヶ滝は名のみにして、・・・」

 「摂津名所図絵」によれば、古は30m近い滝があったが、多田院(現在の多田神社、清和源氏の祖、源満仲を祀る)の造営や洪水対策で滝はなくなってしまったという言い伝えあった。本当にそんな大滝があったのか、なかったのか? それがこの日のテーマであった。

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 そして、写真に見える能勢電鉄の鉄橋のすぐ上流に架かる、ちょっとレトロでしゃれた名前がついている「銀橋」と国道173号との交差点の反対側には、12世紀の歌人「西行」の歌碑がある。

 音にきく鼓が瀧(たき)をうちみれば
      川邊(かわべ)にさくやしら百合(ゆり)の花
 

 西行が 川辺郡と呼ばれたこの地を訪れ。鼓が滝の美しい風景を詠んだのが、夢枕に土地の古老が現れ、その教えを受けて、この歌をのこしたと伝えられるのは、また別の伝説。(参照拙ブログ 「猪名川散歩」

 そしてもうひとつのテーマは、「九頭伝説」。これは、川西市東多田にある小さな社、「九頭大明神」のお話。

 江戸・元禄時代の「多田五代記」によれば、清和源氏の祖、「源満仲」が康保5年(968)、摂津「住吉神社」に参籠の折、国家・仏教を守護するために住むべき場所求めている満仲に対し、17日目の真夜中にご神託があった。「空に向かって矢を射、その矢の落ちる場所をたずねよ」と。早速矢を射ると、北摂・五月山の方角へ光を放ち落ちていった。

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 満仲は馬に乗り、矢の行方を追い、途中会った老僧は、「このあたりには大きな池が有り、九つの頭のある大蛇が住んでいる。それが昨夜大暴れして山を崩し、池の水は流れさってしまった」と告げる。確かに池の端には九つの頭のある大蛇が死んでおり、満仲の放った矢は眉間に刺さっていた。満仲はその首を切り、「九頭大明神」として祀り、池の水が引いた広い土地を「多田庄」と名づけ開発し、また矢の落ちた地を、「矢問」と呼ぶようになったという。この地に残る「九頭伝説」の成り立ち、各地に残る「九頭竜伝説」との関わりを解き明かしてくれた。今でも、地元の人たちによって、境内は手入れが行き届き、季節には例祭も行われている。

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 さて、今宵の曲、「伝説/Legend」に因んで、「ブラッド・メルドー&パット・メセニー /Pat Metheny & Brad Mehldau」のコラボ・アルバム、「メセニー・メルドー/Metheny Mehldau」から、「Legend」。

 2006年9月に発表されたこのアルバムは、ギターとピアノの、ともに白人ジャズ・アーティストとしては現代ジャズ最高峰といわれる2人の初共演として、そしてまたその年のジャズ・シーン最大のプロジェクトとして、各方面から大絶賛を浴びた。内省的なブラッドのピアノが、パットの静謐なギターと巧みに響きあい、澄んだ透明感のある美しい演奏に結実し、レジェンド的なアルバムになっているといえよう。

Metheny Mehldau

Pat Metheny / Nonesuch

「Legend – Metheny/Mehldau」

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