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本当に怖いのは ・・・

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 舞い落ちた「エノキ(榎)」の実、「コナラ(小楢)」の葉が工作机の上で美しい陰翳をつくる。今日は、子供たちを集め、森の手入れで出た間伐材を使っての木工教室。女の子がおぼつかない手つきでのこぎりを挽いている。最近の学校では図工の時間に、子供たちに、鋸、カッター、ナイフ、錐など怪我の危険がある道具は使わせないという。リスクを恐れるあまりであろうが、リスクはあるが慣れることが、道具を使いこなせるようになる基本である。木工教室には基本的に親子で参加するので、親の目の行き届く範囲で道具を使って慣れてもらっている。しかし、鋸の縦引きと横引きを使い分けられないお父さんも出てきた。ちなみに我々主催のイベントでは、参加者全てがレクリエーション保険に入っているが、幸いなことに一度も怪我は起こっていない。

 その一方で、SNSに繋がるスマートフォンやタブレット端末が子供たちの間でも急速に普及している。現に7歳の孫娘もスマホもタブレット端末も驚くくらい器用に操る。昨今、SNSなどによる犯罪に巻き込まれる子供のニュースがよく報じられ社会問題化しているが、持たせる持たせないは、基本的に家庭での判断の問題であるため、万が一不祥事が起こっても対応や対策が取りにくい。

 先生、親も含めて周囲の大人が子供に、IT機器の使い方やリスクを回避する利用の仕方を、ちゃんと教えられることができるのだろうか? 私に関して言えば、もうそれは無理。ロボットや人工知能(AI)、あらゆるものがインターネットに接続する「IoT(Internet of Things)」家電の時代ネットワークの中で一番弱いのが家庭の中に入ってくる端末。ここを通じてどんな攻撃が起こるか予想すらできない。便利さの数の裏にそれに倍する危険やリスクも存在する。そのリスクは、子供だけのものではないのだ。

 「ユヴァル・ノア・ハラリ」の「サピエンス全史」(河出書房新社刊、柴田裕之訳)で著者は、人類が、これまでたどってきた認知革命・農業革命・科学革命の先に、これまでの延長線上にはない、自然選択の法則を打ち破り、生物学的限界を突破した人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれないSFのような世界が現実になりうるかもしれないとしている。いま、もうすでにそんな世界の鳥羽口に来ているのだ。

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サピエンス全史(上) ~文明の構造と人類の幸福~
ユヴァル・ノア・ハラリ (著),‎ 柴田裕之 (翻訳)
河出書房新社


   
   
     

 スマホなどSNSやその先の世界に繋がる道具の便利さとリスク、NWやAI、遺伝子工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学などがもたらす世界の豊かさと危うさ、負の部分。テクノロジーの進歩に導かれて、いや煽られて、評価基準や尺度、対策のないまま突き進んでいるような気がしてならない。いまごく普通に使っている、デジタル・ツール。いままで我々が使ってきた道具に比べ、本当に怖くて危ないのはどっちだろうか。きちんと向き合っていかなくてはならないのだが、その向き合い方すらわからないのも現実である。

 表と裏、善と悪、便利さとリスク、喜びと悲しみ、光と闇、未来と過去、勝者と敗者・・・。今宵の曲は、「青春の光と影/Both Sides Now」。オリジナルは、哲学的な歌詞にあふれた「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」の歌。(参照拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(56) ~青春の光と影/Both Sides Now ~ 」

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 今宵は、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」と「ジャネット・リンドストレム(リンドストローム)/Jeanette Lindstrom」のデュオで、アルバム、「Feathers」から。

 「スティーヴ・ドブロゴス」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

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 その彼が、デュエットを組んだのが、北欧美女シンガーシリーズで取り上げた、「ジャネット・リンドストレム」。1971年、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育った。。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時であった。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンでデビュー・アルバムも録音している。このアルバム、「Another Country」は、「Jazz In Sweden」賞を受賞したという。
 
 そして、このデュエット・アルバム、「Feathers」はこの上なく儚く美しい。

【 Both Sides Now 】  作詞作曲;Joni Mitchell

「♪ Bows and flows of angel hair        幾重にも列をなして流れる天使の髪
  And ice cream castles in the air       アイスクリームのお城が空に浮かんでる
  And feather canyons everywhere      羽の峡谷があそこにもここにもある
  I’ve looked at clouds that way        私はずっと雲をそんな風に見ていました

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  I’ve looked at life from both sides now    私が人生を見たのは二つの面からだけ
  From win and lose and still somehow     勝ちと負け、今でもそれが精一杯
  It’s life’s illusions I recall          でも、それは私の人生のイメージであって
  I really don’t know life at all        本当は何もわかっていません、人生のことは

  It’s life’s illusions I recall            人生のイメージが浮かんだだけ
  I really don’t know life             何もわかっていません、人生のことは 
  I really don’t know life at all  本当に何一つわかっていません、人生のことは何一つ ♪」 
   
   

Feathers

Jeanette Lindstrom & Steve Dobrogosz / Proprius

「Both Sides Now – Jeanette Lindstrom and Steve Dobrogosz」

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