JAZZYな生活

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言葉では表現できない感情が、歌手の歌声にはちゃんとある

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 今年のノーベル文学賞を受賞した日系英国人作家、「カズオ・イシグロ」氏が、7日、ストックホルムのスウェーデン・アカデミーで授賞の記念講演を45分にわたり、行った。その中で、代表作「日の名残り」(1989年)について、シンガー・ソングライターの「トム・ウェイツ/Tom Waits」の曲「ルビーズ・アームズ/Ruby’s Arms」を聞いたことが、完成のきっかけになったなど、創作のエピソードを披露したという。

 『 ・・・ 88年3月、33歳の私は、初めて日本が舞台ではない「日の名残り」を書き終えたところでした。晩年になってから、自分が誤った価値観を守ってきたと気付く英国の執事の物語です。何度も読み返し、ある程度満足しましたが何かが足りない。その時、ソファに横になってトム・ウェイツが歌う「ルビーズ・アームズ」を聞いたのです。曲の半ばに、胸が張り裂けそうだと歌うのを聞いて、まだやるべき仕事が残っていると気付きました。小説の最後で、感情を抑えてきた執事の心のよろいにひびを入れねばならないと考えました。 (毎日新聞2017年12月8日配信より)

 『 ・・・ 私はこれまで、いくつもの場面で、歌手の歌声から重要な教訓を学んできました。』影響を受けた歌手に、ボブ・ディラン、ニーナ・シモン、レイ・チャールズ、ブルース・スプリングティーなどを挙げたという。『言葉では表現できない感情ですが、歌手の歌声にはちゃんとあって、私は目指すべき何かをもらったと感じます。』 (12月12日 朝日新聞朝刊より)

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日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ イシグロ/Kazuo Ishiguro (著)、土屋 政雄 (翻訳)
早川書房


   
   
   
   
    

【 Ruby’s arms ルビーの腕 】

「♪ I will leave behind all of my clothes  僕の服は全部置いてゆこう
  I wore when I was with you      君と一緒にいたころ着ていた服は全部
  All I need’s my railroad boots      必要なのはこのブーツと 
  And my leather jacket          革のジャケットだけ

  As I say goodbye to Ruby’s arms    ルビーの腕にさよならするんだ
  Although my heart is breaking     僕の心は張り裂けそうなのに
  I will steal away out through your    君が眠っているうちに出ていこう
  Blinds for soon you will be waking    君はすぐに目を覚ましてしまうから

  The morning light has washed your face  朝の光が君の顔を照らしているが
  And everything is turning blue now     いまは何もかもがブルー
  Hold on to your pillow case        君の枕カバーを抱くことくらいしか
  There’s nothing I can do now       今の僕にできることはない

  As I say goodbye to Ruby’s arms     ルビーの腕にさよならすれば
  You’ll find another soldier         きっと君は誰か別の戦士を見つけるだろう
  And I swear to God by Christmas time   クリスマスまでにはきっと
  There’ll be someone else to hold you    ほかに君を抱きしめてくれる人はいる

  The only thing I’m taking is         僕がもらっていくものはただ一つ
  The scarf off of your clothesline       君の物干しロープにかかっているスカーフさ
  I’ll hurry past your chest of drawers     君のたんすや
  And your broken window chimes       壊れている窓のチャイムはパス

  As I say goodbye              さよなら     
  I’ll say goodbye               さよならするからね
  Say goodbye to Ruby’s arms        本当にさよなら ルビーの腕

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 厳しい生き方を貫いてきた男の心が悲しみにくれる歌、「ルビーズ・アームズ」は、5作目のアルバム、「ハートアタック・アンド・ヴァイン/Heartattack and Vine」(1980年)および「アサイラム・レーベル」で’73年~’80年に発表した6枚のアルバムからの選曲によるベスト盤、「アサイラム・イヤーズ/The Asylum Years 」に収録されている。

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ハートアタック・アンド・ヴァイン(紙ジャケット仕様) Limited Edition, Original recording remastered
トム・ウェイツ
ワーナーミュージック・ジャパン


   

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アサイラム・イヤーズ/The Asylum Years
トム・ウェイツ
ダブリューイーエー・ジャパン


 
   
「Tom Waits – Ruby’s Arms」

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路傍の花、樹々の鳥(190) ~山茶花の季節~

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 「サザンカ(山茶花)」の季節である。ウォーキングの道筋の、あちこちの庭や垣根に咲いている。花の少ないこの時期に咲き出し、正月を過ぎて2月過ぎまでの長い間咲いて楽しませてくれる。ツバキ科の常緑広葉樹。童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂) のほか、大川栄策の「さざんかの宿」(作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、編曲:竹村次郎)、森進一の「さざんか」(作詞:中山大三郎、作曲:猪俣公章、編曲:小杉仁三)などの歌詞でもよく知られている花。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   さざんか さざんか さいたみち
    たきびだ たきびだ おちばたき
     あたろうか あたろうよ
      しもやけおててが もうかゆい
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 「しもやけ」、「あかぎれ」なんてもう死語ですね。

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 さて、日課のウォーキングはもう10数年続けているが、そのテーマ曲にしたいような曲がある。「Looking Walking Being」。ポーランドの新世代のジャズ・ヴォーカリスト、「アガ・ザリアン/Aga Zaryan」の歌。米国詩人、「デニーズ・レヴァトフ/Denise Levertov」の詩で、かなり哲学的な意味が込められているようで難解で、訳すのはやめましたが、「よく観て、歩いて、そして生きる」。そんな意味でしょうか?。どなたか訳してみてください。

 「アガ・ザリアン」は、1976年、ポーランドの首都ワルシャワ生まれ。父親はクラシック・ピアニスト。彼女は幼い頃から両親とともにヨーロッパ中を広く旅し、またクラシック音楽とともに、アガの両親は、「スティーヴィー・ワンダー/Stevie Wonder」、「ウェザー・リポート/Weather Report」、「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」、「ボブ・マーリー/Bob Marley」、「ビートルズ/The Beatles」などのポップス・アーティストの音楽もよく聴いたという。このことがアガに小さい頃から幅広い音楽に親しむきっかけを作ったという。

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 10代の頃、音楽への情熱が高まり、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」を聴き、アガはヴォーカリストになることを決意、音楽学校で歌を学び、卒業後ジャズ・ヴォーカリストの道へと進んだ。デビュー作は、「My Lullaby」(2002)。日本へのデビュー作は、オリジナル曲で散りばめられた「Looking Walking Being」(2010)。コンテンポラリーなジャズだけでなく、ボサノバ、サンバ、アフリカン・リズム、ジャズ・ロックなどのサウンドがちりばめられ、本国ポーランドでも日本でも話題となったアルバム。

【 Looking Walking Being 】
           Lyrics By Denise Levertov  Music By Larry Koonse

「♪ I look and look             
   Looking’s a way of being: one becomes, 
   sometimes. a pair of eyes walking.     
   Walking wherever looking takes one.

   The eyes               
   dig and burrow into the world.     
   They touch
   fanfare, hawl, madrigal, clamar.   
   World and the past of it,
   not only
   visible present, soild and shadow
   that looks at one looking.

   And language? Rhythms  
   of echo and interruption?   
   That’s            
   a way of breathing.      

   Breathing to sustain  
   looking,           
   walking and looking,  
   trough the world,    
   in it.           ♪」          

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Looking Walking Being
Aga Zaryan
EMIミュージックジャパン


    
   

 タイトル曲はじめ何曲かを ・・・

「Aga Zaryan – Looking Walking Being」

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「Aga Zaryan – February Evening In New York」

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「Aga Zaryan – For The New Year」

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雨上がりのクヌギ林はア・カペラの雰囲気に似ている

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 朝方の雨も上がり、すこし薄日の差し込むクヌギ林で、今日もまた、「台場クヌギ」を伐採し、窯木づくりを続ける。ひんやりと冷え込む空気、朝靄、静寂、鳥のさえずり ・・・。そんな中での作業、素朴で、シンプルで、それでいてチームワークが欠かせない。毎年、繰り返している大変な作業だが、嫌になったり、飽きることがない。音楽で言えば、「ア・カペラ」の魅力に似ていると言えなくもない。午後は、この近く、黒川字奥瀧谷の「台場クヌギ林」が、里山として、市の天然物に指定されたことに関するセミナーを聴講。クヌギ三昧の一日。

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 さて、今宵は、「ア・カペラ」を聴いてみましょうか。「シンガーズ・アンリミッテッド/The Singers Unlimited」。

 アメリカのシカゴで、1967年に結成された4人組のジャズ・コーラス・グループ。1970年代に活躍し、多重録音の技術を用いた美しいア・カペラ・コーラスで人気を博した。メンバーは、「ジーン・ピュアリング/Gene Puerling」、「ドン・シェルトン/Don Shelton」、「レン・ドレスラー/Len Dresslar」、そして紅一点の、「ボニー・ハーマン/Bonnie Herman」。1971年に「オスカー・ピーターソン/」との共演によるアルバム、「In Tune (with Oscar Peterson)」でデビューを果たす。1981年までの間に15枚のアルバムを残すが、とりわけ、「ア・カペラ/A Capella」(1971年)と「クリスマス/Christmas」(1972年)の人気が高いという。

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ア・カペラ
ザ・シンガーズ・アンリミテッド
ユニバーサル ミュージック クラシック


  
  

 「ア・カペラ」から「ビートルズ/The Beatles」のナンバーなどを ・・・。

「Singers Unlimited – Michelle」

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「The Singers Unlimited – The Fool On The Hill」

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「The Singers Unlimited – Try to remember」

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 クリスマスも近いということで、「クリスマス」も。フル・アルバムがアップされていました。

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Christmas Singers Unlimited CD, Import
ザ・シンガーズ・アンリミテッド
Polygram Records


   
   

「The Singers Unlimited - Christmas」

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今年も神戸の夜は ・・・

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 12月に入ると各地でLEDやプロジェクション・マッピングなどを使ったライトアップ・イベントが開催される。今年も神戸では、阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、記憶をつなぐための催しで、今年で23回目を迎える「神戸ルミナリエ」(開催:8~17日)が開幕するのを前に4日夜、試験点灯があった。(写真は神戸新聞より)

 また、神戸港開港150年を記念し、川西市で造園業「そら植物園」を営む、プラントハンター、「西畠清順」氏がプロデュースする高さ約30mの「あすなろ」の木による「世界一のクリスマス・ツリー」(開催:2~26日)が、メリケンパークに設置され、試験点灯が行われた。(写真は毎日新聞より) 有名な「ニューヨーク・ロックフェラー・センター」のクリスマス・ツリーを凌ぐものだという。いや見てみたいですね。さて今年はどうしようか。

 そして、4日の夜は「スーパー・ムーン」だったそうである。「スーパームーン」とは、楕円形の軌道を描く月が地球に接近したときの満月で、通常の満月より大きくて明るい満月だそうだ。しかし、この天体ショー、残念ながら、あいにくの天気で全く見ることができなかったが、5日の夜は快晴。たっぷりと ・・・。

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 月見の代わりにということで、今宵引っ張り出したのは、イタリア生まれのジャズ・ピアニスト、「ダニーロ·レア/Danilo Rea」。イタリア・ジャズ界では大物、重鎮らしく、いろいろな名義のグループやコラボで多くのアルバムを出している。アルバムは、ソロピアノの「リリコ/Lirico」。「プッチーニ」、「ヴェルディ」、「マスカーニ」らのオペラのメロディーによる即興演奏集である。静かに沁みゆくピアノの音色、これからの冬の夜、寝る前のひとときに聴くにはオススメの一枚。

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Danilo Rea / Egea


 
オペラ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲のほか、何曲かを ・・・。

「Danilo Rea – Intermezzo da Cavalleria Rusticana di Pietro Mascagni」

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「Danilo Rea – Recondita Armonia」

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「Lucean le stelle – Danilo Rea」

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師走の梅田、雑踏を抜けて

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 師走の梅田界隈。せわしく人々が行き交っている。私も妻ももうあんな流れに乗って歩けなくなっている。そして、ここ数年、梅田の再開発で、風景がすっかり変わってしまった。それでも、昔の土地勘を頼りに、デパ地下、本屋などで用事を済ませたが、あの人ごみに圧倒されたせいか、いくつかの買い物を忘れてしまった。

 大都会の雑踏、その中で埋没していく人間の孤独や悲哀。そんな背景やテーマの映画は数多いが、衝撃的で忘れられない映画の一つが、「リチャード・ブルックス/Richard Brooks」監督、私が好きな女優、「ダイアン・キートン/Diane Keaton」主演の映画、「ミスター・グッドバーを探して/Looking for Mr. Goodbar」(1977年)。美しい女教師が麻薬とセックスに溺れ、やがて身を滅ぼしていくというちょっと凄惨でやりきれない映画。その女教師を「ダイアン・キートン」が体当たりの演技で演じているのが見ものだが、未だにDVD化されず、VHSのみ。扱いの難しい問題作ということで、配給元も尻込みしているのだろうか。

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ミスター・グッドバーを探して [VHS]
ダイアン・キートン (出演),‎ リチャード・ブルックス (監督)
CICビクター・ビデオ


   
   

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 しかし、この映画の主題歌、「Don’t Ask To Stay Until Tomorrow」。「何も言わずに朝までいて」、そんな意味でしょうか。この歌を歌っていたのは、個性派、「マリーナ・ショウ/Marlena Shaw」。1942年生まれというからもう相当なお年。デビュー当時の、あの超イケイケのアフロ・ヘアの、「Who Is This Bitch, Anyway」(1975)から、もう40年以上も経ってしまったんですねえ。この歌は、もうベテラン・ジャズ・シンガーとして来日した時のアルバム「ライブ・イン・TOKYO」(2002)に収録されている。

 円熟したJAZZシンガーとしての魅力と、30年の年輪とともに落ち着きと、深みを増したこのシンガーの歌唱力が、なんとも言えない味を醸し出す。円熟のシニア・JAZZファンにおすすめする。今も彼女は精力的にレコーディングや公演を続けているらしく、2001年と2007年には オランダにて開催された「ノース・シー・ジャズ・フェスティバル」にも出演しているという。

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Live in Tokyo
マリーナ・ショウ/Marlena Shaw
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【 Don’t Ask To Stay Until Tomorrow 】   by Carol Conners , Artie Kane

「♪ Don’t promise moments forever     「いつ」なんて絶対に約束しないわ
  This night will fade to haunted memories  この夜の記憶だってやがては褪せてしまう 
  And don’t relive each kiss          だからキスや吐息を
  And whispered sigh             思い出さないで
  Love me then leave before the dawn    私を愛して そして夜明けまでには消えてね
  Don’t believe it’s not goodbye       それでさよならなのよ
  Don’t pretend I love you          愛している振りなんてしないわ        
  Don’t ask if you can stay until tomorrow   朝まで一緒に居ていいかなんて聞かないで
  Don’t stay long enough for me to miss you  寂しくなるくらい長く一緒にいるなんて嫌
  Ooooo love me now then go          愛して そして去っていって

  Words I do not hear             孤独
  Loneliness                  そんな言葉は私とは無縁
  Removes the need for bitter lies       苦い嘘をつく必要もないわ      
  Laughter through each tear         互いの涙の後の
  Silently                    無言の笑い          
  Sneaks in behind love shadow dreams    愛の陰に潜む蛇たちは夢を影で覆う
  Don’t believe this moment will not mean goodbye  これきりじゃないなんて信じない
  Don’t pretend that I’m in love with you    あなたに恋している振りなんてしないわ

  No no no no                 もういいから何も言わないで
  Don’t ask to stay until tomorrow       何も言わずに朝までいて
  Don’t ask to stay until tomorrow       お願いだから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」
  
「Marlena Shaw — Don’t Ask To Stay Until Tomorrow – Live In Tokyo」

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びっくりしました!最近の学食には

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 妻の用事で梅田までお伴。まずは、ランチということで、コスパ・ランチ、ヘルシー・ランチ志向の妻の要望で、向かったのは、大阪工業大学の梅田キャンパス。ここには、経営母体である学校法人「常翔学園」が、21階建ての高層ビル、「OIT梅田タワー」を建設、ロボティクス&デザイン工学部を今年の4月にオープンした。その最上階21階に、キャンパスレストラン「菜の花食堂」、いわゆる「学食」がある。しかも、一般の人も利用できるのでるという。行ってみると、街中のレストランと見間違うようなインテリア、そして大阪を一望できる絶景が待っていた。しかも、カフェテリア方式で、学生・職員は400円、一般の人は600円の驚くべき安さ。コーヒーをつけても700円、メニューも豊富、味もなかなかである。わたしは歳なので、もう大食はできないが、隣の席の学生たちは、てんこ盛り。そんな評判が口コミで広がったのか、お客さんの6割近くが一般の方だった。1階には学校をPRする展示やコンビニなどがある。いままでのキャンパスの固定観念をすっかり覆されてしまった。久し振りに梅田の雑踏、デパ地下に疲れながらも、たまにはこんな刺激もいいと感じる。

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 女学生のような雰囲気を残しているスウェーデンの歌手といえば、「フレドリカ・スタール/Fredrika Stahl」。1984年ストックホルム生まれ、フランス育ちのまだ30歳の若手ジャズ・シンガー、ソングライター。幼少期はフランスで育ち、12歳には故郷スウェーデンに帰り学校へ、そして17歳には歌手を志して再びパリに移住。現在は、パリを拠点にして活動しているという。彼女のスタイルは、今はやりの「Jazzy,Not Jazz」スタイルの典型といってよく、ジャズとPOPSをほどよくミックスし、しかもピアノとギターを弾き語るというスタイル。そして、清楚で愛くるしいルックス。デビュー・アルバム、2006年の「A Fraction of You」の日本盤はジャケ買いが多かったらしい。曲のすべてを彼女自身が作詞・作曲をし、スタイリッシュなフレンチ・ポップと、フェイク・ボッサと、ちょっとアンニュイなジャズをごちゃまぜにしたようなアルバム。

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Fraction of You/Import
フレドリカ・スタール
Vogue Europe


     

 デビュー・アルバムから、何曲か ・・・。
  

「Fredrika Stahl – Destiny」

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「Fredrika Stahl – Please Let Me In」

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「Fredrika Stahl – Game Over」

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「Fredrika Stahl – A little kiss」

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雨ニモ負ケズ、鹿ニモ負ケズニ

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 昨年伐採した「台場クヌギ」の切り株から、新しい枝が成長している。今年の春に一旦芽を出したが、鹿に食べられてしまい、その後、鹿除けネットを設置したため、再度芽を吹き出したものであろう。その生命力のたくましさにいつもながら驚かされる。8~10年ぐらい経てば、菊炭の炭材として伐採するのに手頃な太さに成長する。こうやって、この里山では長い間、伐採⇒育成⇒伐採と、輪伐を繰り返してきたが、ダムができたため、この里山が放置された。いまは里山が体験できる公園として、我々がクヌギを育て、伐採をし、炭焼きをして里山文化を将来に伝えようとしている。

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 だいぶ朽ちかけているが、「ヤママユガ(山繭蛾)」の繭(まゆ)であろう。山のクヌギ林では、成虫、幼虫もふくめ、よく見つけることがある。

 「ヤママユ(山繭)」、「テンサン(天蚕)」とも呼ばれる日本在来の代表的な野蚕(やさん)で、北海道から九州にかけて分布し、クヌギ、コナラ、カシワ、シラカシなどの葉を食物として、全国の落葉性雑木林に生息しているという。養蚕が盛んだった私の故郷・松本に隣接する地域、穂高町(現在の安曇野市)の有明では、いわゆる一般的な「お蚕さん」である「家蚕(かさん)」とは別に、江戸時代からこの「天蚕」の飼育が行われていることで知られていた。この繭から採れる糸は、「天蚕糸」とよぱれ.光沢が優美で、太く、伸度が大きく、織物にして丈夫で、しわにならず、暖かく、手触りも良いなどの優れた特徴があり、繊維のダイヤモンドにもたとえられて珍重されているという。たしか宮中でもこの「天蚕」が飼育され、「天蚕糸」を採取する習わしが行われているように記憶している。

 さて、今宵は、「何度でも繰り返して」という意味の「Time After Time」という曲。そう聞けば、多くの方は、まず「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の1984年のヒット曲で、「マイルス・デイヴィス/Niles Davis」等多数のアーティストにカヴァーされているナンバーを思い浮かべるでしょう。実は、この「Time After Time」、もうひとつ同名のスタンダード曲がある。「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」が歌って1957年にヒットした曲。この曲は「ラホス・コルタイ/Lajos Koltai」監督の映画「いつか眠りにつく前に/Evening」でも使われていたのを覚えている。

 二つの曲を聴き比べてみましょうか。皆さんはどちらがお気に入りでしょうか? まずは、「シンディ・ローパー」バージョン。「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌唱で。

【 Time After Time 】 by Cyndi Lauper/Robert Hyman

「♪ Lyin’ in my bed I hear the clock tick ベッドに寝転がると聞こえる時計の音
   And think of you           そんな時あなたのことを考えてしまう
   Caught up in circles confusion     思いは堂々巡りになってしまうが
   Is nothing new            それはいつものことで珍しくもない

   Flashback warm nights        突然思い出すいくつかの夜
   Almost left behind          ほとんどはもう過去のことだけれど
   Suitcase of memories        スーツケースいっぱいに詰まる位の思い出
   Time after              何度となく繰り返した思い出

   ・・・・・・・・・・・・・

   If you’re lost you can look      もしあなたが見失ったとしても
   and you will find me         探せばきっと私を見つけられる
   Time after time           何回でもね
   If you fall I will catch you      もしあなたが倒れても私が受け止めるよ
   I’ll be waiting            私はずっと待っているから
   Time after time           何度でも 何度でも

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 アルバム「Simply Eva」にも収録されているが、1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズクラブ、「Blues Alley」での最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」から。

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Eva Cassidy / Imports


「Eva Cassidy – Time After Time」

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 そして、もうひとつの同名のスタンダード曲「Time After Time」。映画で歌っていたのは、「マーガレット・ホワイティング/Margaret Whiting」だという。なじみはないが、1940~50年代にもっとも活躍した白人女性ポピュラー・シンガーの一人で、「マイ・フーリッシュ・ハート / MY FOOLISH HEART」などが代表的なヒット曲だったそうだ。今宵は、ノルウェイの歌姫、「スールヴァイグ・シュレッタイェル/Solveig Slettahjell」と、たまには男性ボーカルもいいでしょう、「マット・ダスク/Matt Dusk」の歌唱で。

【 Time After Time 】  作詩:Sammy Cahn 作曲:Jule Styne

「♪ Time after time      何度でも
  I tell myself that I’m    自分に言って聞かせるんだ
  So lucky to be loving you  君を愛することができて僕は幸せ者

  So lucky to be        僕は幸せ者     
  The one you run to see    だって一日が終わり、夕暮れになれば
  In the evening, when the day is through 君に走って会いに行けるんだから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  And time after time      そして何度でも
  You’ll hear me say that I’m   君は僕の囁きを聞くんだ
  So lucky to be loving you    君を愛することができて僕は幸せ者ってね ♪」

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 「スールヴァイグ・シュレッタイェル」。独特のけだるげなヴォーカルで人気だという、1971年生まれのノルウェーの女性シンガー。彼女のデビュー作は、「Slow Motion Orchestra」(2003) 。2ndアルバム、「Silver」 (2004)も、「What Is This Thing Called Love」、「Moon River」、「Time After Time」などを収録したスタンダード集であるが、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の「Take It With Me」など異色の曲も収録されている。サポートは、デビュー・アルバムからの付き合いの「スロー・モーション・クインテット/Slow Motion Quintet」。

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Silver
スールヴァイグ・シュレッタイェル
Solveig Slettahjell & Slow Motion Quintet
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「Time After Time – Solveig Slettahjell」

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 「マット・ダスク/Matt Dusk」。「21世紀のフランク・シナトラ」と評され、世界的にも活躍する­「イケメン・ジャズシンガー」である。たしかに、艶と華のある歌声、若い時のシナトラを彷彿とさせる歌唱だ。

 「マット・ダスク」。1978年、カナダ・オンタリオ州トロント生まれ。小さい頃から歌手を目指し、7歳の時にトロントの音楽学校に入学。以後11年間通い続けたという。当初は、オペラやクラシック音楽を専攻するも、17歳の時に、「トニー・ベネット/Tony Bennett」や「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」の曲を聴いて以来、ヴォーカリストとしてのスタイルを転向したという。一度は家業を継ぐ決心をするも音楽への夢を捨てきれず、再度、音楽学校へ入学。そこで「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」に指導を受け、ジャズやポピュラー音楽の歌唱法を学び、同時に在学中に4枚のCDをリリースするなど音楽家としての才能を現し始めた。  

 2013年のアルバム、「My Funny Valentine: The Chet Baker Songbook」から。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の没後25周年の2013年、マットの彼の永遠の憧れである彼に敬意を表し、80人編成ものオーケストラを従えて、「チェット・ベイカー」の代表­曲を大人の魅力でで歌い上げたアルバムである。

MY FUNNY VALENTINE-THE CHET BAKER SONGBOOK-

マット・ダスク / Rambling Records

 サポートするトランペットは、キューバ出身で、ハイノートと、抜群のリズム感で、キューバ音楽、ジャズ、クラシックを自在に行き来する「アルトゥーロ・サンドヴァル/Arturo Sandoval」。

「Matt Dusk – Time After Time」

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路傍の花、樹々の鳥(189) ~ 路傍に咲く野菊、野路菊 ~

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 この時期ウォーキングの道筋で多く見かけることができるのが、「ノギク(野菊)」、「ノジギク(野路菊)」。「ノジギク」は、「ノギク(野菊)」の1種で、「牧野富太郎」氏が発見し、命名したというが、兵庫県の「県花」ということもあってか、とくに多く見かけるような気がする。

 12月、師走、冬に入ったということで、今宵の曲は、「Winter Wind」。「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」の2ndアルバム、「ロスト・アンド・ファウンド/Lost & Found」から。

GretchenParlato

 「グレッチェン・パーラト」。1976年LA生まれ。ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/Thelonious Monk Competition」のボーカル部門で2004年に優勝、2005年にデビュー。ややハスキーがかったソプラノ、コントロール抜群の声の安定感、卓越したスキャット、天性かもしれないアフリカン・リズムと誰も真似できないミステリアスな歌唱力。そして美貌。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所が絶賛するのも無理からぬところである。アルバムでは、POPSなどのカバーもしているが、はやりの「Jazzy Not Jazz」路線ではなく、JAZZメインストリームを走っている。

Lost & Found

Gretchen Parlato / Obliqsound

【 Winter Wind 】

「♪ He was a winter wind      彼は冬の木枯らしのよう
  She was a summer flower     彼女は夏に咲く花のようだった
  She’ll blossom and re-begin    彼女が再び花を咲かせても
  He’ll blow her away         彼は彼女を吹きとばし
  And fall into april showers     4月の雨のなかに散らしてしまう

  This street that we walk upon   私たちが歩んでいるこの道は
  Leading us to tomorrow        私たちを明日へと導いていく
  Holds past dreams all come undone  心の中に愛を抱いていても
  With love in our hearts       未だ実現されてない過去の夢を全て抱き抱えたまま
  We step into all our sorrow      私たちは悲しみに暮れる

  Floating up beyond the moon     月の彼方に浮遊しても
  Falling down will come too soon    すぐに落ちてしまう
  Land upon a weeping willow      シダレヤナギの上に

  If it’s all just meant to be       もしそうなることが宿命なら
  Let it’s branches cradle me      その枝でわたしをゆりかごのように揺らして
  Hold me close, oh weeping willow tree もっとしっかり受け止めてよ、シダレヤナギなら

  Now is the time of your life to hold on  いまがあなたの人生の踏ん張り時よ ♪」

「Gretchen Parlato – Winter Wind」

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