JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

エディンバラから届いたクリスマス・カードの消印には

Tags: , ,

DSC_0856
 毎年、この時期、スコットランド、エディンバラに住む古い友人からクリスマス・カードが届く。今年の封筒を手に取ってちょっとびっくりした。消印に、「Congratulations Kazuo Ishiguro – Awarded the Nobel Prize in Literature 2017」の文字があったからである。「カズオ・イシグロ」氏のノーベル文学賞受賞を、イギリスも国を挙げてお祝いしている様が読み取れる。5歳の時に両親とイギリスに渡り帰化したという「カズオ・イシグロ」氏。日本国民の一人としても、ちょっと誇らしげでもある。

 今宵は、「カズオ・イシグロ」氏が歌詞を提供している「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバムをふたたび紹介。まずは、彼女の長年の夢だったというオーケストラとの共演を実現した新アルバムの「アイ・ノウ・アイ・ドリーム/I Know I Dream」。美しいストリングス・サウンドをバックに、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「ダブル・レインボウ/Double Rainbow」や「フォトグラフ/Photograph」、「セルジュ・ゲンスブール/Serge Gainsbourg」の「失われた恋/Les Amours Perdues」、「ニノ・フェレール/Nino Ferrari」の「マデュレイラ通り/La Rua Madureira」といった曲を、相変わらずのキュートな歌声で聴かせている。

b0102572_1511411

 特筆すべきは、今年のノーベル文学賞受賞作家、「カズオ・イシグロ」氏が再び詩を提供し、彼女のパートナーであるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」が作曲していること。「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Train」(2007)では、表題曲と「アイス・ホテル/The Ice Hotel」、「I Wish I Could Go Travelling Again」、「So Romantic」の4曲が収録されているが、その「The Ice Hotel」は2008年に「インターナショナル・ソングライティング・コンペティション」のジャズ部門で最優秀楽曲賞を受賞している。

 「I Know I Dream」では、日本の新幹線にインスパイアされたという「バレット・トレイン(新幹線)/Bullet Train」が提供され、「The Changing Lights」がオーケストラ・バ-ジョンで収録されている。いずれの曲もそうであるが、詩の背景に深いストーリーを感じさせる。さすがノーベル文学賞受賞作家と思わせる内容である。(参照拙ブログ「わが街を代表する木、台場クヌギの大貫禄」「カズオ・イシグロ氏とJAZZ」 など)

 残念ながら、「Bullet Train」は、YOUTUBEにアップされていないので、歌詞だけアップしておきます。

【 Bullet Train 】   作詞;Kazuo Ishiguro  作曲;Jim Tomlinson

「♪ Your head against my shoulder  僕の肩にもたれかかる君
  You falling asleep again       ふたたび眠りに落ちてしまったね 
  Beside me on this dream train    新幹線と呼ばれている
  They call it Shinkansen        この夢の列車に乗っている僕の傍らで

  Tokyo to Nagoya           東京から名古屋へ
  Nagoya to Berlin           名古屋からベルリンへ
  Sometime I feel I lose track      時々ぼくはどこを走っているのか忘れてしまう
  Of just which hemisphere we’re in   我々は一体地球のどこを走っているのだろうかと
  And this town outside the window    だから窓の外の街の景色は
  Looks like the one that we just passed  いま通ったばかりの街のようにも思えてしまう

  They call us the bullet train       弾丸列車、そう人は呼ぶが
  But it feels like we’re not moving    全く動いていないような気さえする 
  Though I know we must be moving    もちろん動いているに違いないし
  Yes, I know we must be moving,     事実動いているのさ
  know we must be moving,       動いているのはちゃんとわかっている
  know we must be moving       そう、動いているのはちゃんとわかっているさ
  Pretty fast               それもかなりの速さでね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

b0102572_14521480

アイ・ノウ・アイ・ドリーム/ I Know I Dream
ステイシー・ケント/Stacey Kent
SMJ


  
   

   
 ブルーノートへの移籍後第一弾、「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Train」から「So Romantic」をアップしておきます。ステイシーの歌を聴き、詩を目で追っていると、なにか映画か小説の情景がうかんでくるようだ。

【 So Romantic 】  作詞;Kazuo Ishiguro  作曲;Jim Tomlinson

「♪ You always had a taste for those movies   あなたは「カサブランカ」や
  Like Casablanca and Song o’ My Heart     「Song o’ My Heart」のような
  Where a complicated world           複雑な世界を描いた映画や
  Or the call of adventure             アドベンチャー映画と呼ばれる映画や
  Forces true lovers to part        恋人たちが別れなければならない映画が好きだった
  When the hero turns his back so stoically   ヒーローがストイックに背中を見せて
  On all the happiness they might have had   全ての幸せに背を向けて去るような

  You always considered it            あなたはそんな映画を
  So romantic                 とてもロマンチックを思っていたようだけど
  But I just considered it sad           私は悲しい映画だと感じていたの

  It was so like you to choose such a moment  あの時を選んだあなたはあなたらしかった
  The sun setting over the square        夕暮れの広場、
  A pavement cafe, the local children at play   舗道のカフェ、遊んでいる近所の子供たち
  The sound of an accordion somewhere     どこから聞こえてくるアコーディオン
  You suddenly said               あなたは突然
    Fate was pulling us apart        「運命が我々を引裂こうとしている」と言った
  Then you shrugged,             そして他に何も付け加えることがないように
    like there was nothing more to add     肩をすくめた
  I suppose you considered that         あなたはロマンチックだと
  So romantic                   思ったかもしれないが
  Well, I just considered it sad          私は悲しいと思った

  Perhaps you’re living in America now   あなたはいまアメリカで暮らしているかしら
  Perhaps you’re in Timbuktu        それともアフリカのトンブクトゥかしら
  A small part of me, even after this time  わたしの一部は、こんなに時間が経っても
  Has never stopped waiting for you     まだあなたを待ち続けている 
  To live in this state of hoping        希望を持ちつづけながら生きている
  When hoping seems so utterly mad    希望を持つなんてまったく馬鹿げているのに
  I can’t help but consider that so romantic  どうしてもロマンチックに思えてしまうの
  Though I know I should consider it sad   悲しいと思わなければいけないのに ♪」

市街電車で朝食を

ステイシー・ケント / EMIミュージック・ジャパン

「So Romantic – Stacey Kent」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

Tags: , ,

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.