JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

懐かしき甘さに、子供の頃の正月がよみがえる

Tags: , ,

b0102572_22251059

 1月11日は「塩の日」だそうだ。戦国時代、塩の供給を絶たれて困っていた「武田信玄」に、ライバルだった「上杉謙信」が塩を送ったという、今ではあまりいい意味に使われていない印象があるが、いわゆる「敵に塩をおくる」という言い伝えに因むという。そんなことが書かれた朝日新聞の「天声人語」を読んで、ふるさとの子供のころの行事を思い出した。前にも書いたが、懐かしいので再録する。(写真はいずれもNETより拝借)

 ふるさとの信州・松本では子供の頃、1月11日は、「飴市」という大きな祭りというか、「市」の立つ日であった。松本はこの時代は武田領。謙信は、越後から日本海の塩を牛に積んで糸魚川より、まっすぐ「塩の道」をたどり、松本に届けたのである。1568年(永禄11年)1月11日、謙信からの塩を積んだ牛車が松本にたどり着いた。そのときに牛をつないだといわれる石が「牛つなぎ石」として、今も市内の中心部に残っている。(写真参照) 「上杉謙信」に感謝した松本の領民は、この日を記念して、1月11日に「初市(塩市)」を立つようにしたが、明治時代に塩は国の専売になったこともあって、「塩市」から「飴市」に変わったのである。 「飴市」は、塩の大事さを本当に実感している山国の民こその素朴な伝統行事なのである。

b0102572_2226299

 「塩がます」の袋を形どったのが、「飴市」で売られる縁起物「福飴」である。私の子供のころ、「飴市」には「福飴」のほか、いろいろなものを売る露店が軒を連ね、「正月」の後の楽しい冬の行事のひとつであった。「金太郎飴」のように昔風の甘さであるが、懐かしいあの味を今でもまだ舌が覚えている。

 そして、厳寒の信州では、学校の冬休みがすこし長く、子供たちの正月休みは、小正月の15日ころまであったと記憶している。松の内が明けても、「飴市」、そして「三九郎」(関西で言う「どんと焼き」)と子供たちの楽しみがつづいた。

b0102572_10172281

 「小正月の火祭り」を松本地方では「三九郎(さんくろう)」と言う。正月松の内が開けたあと、子供たちが家々を周り、門松や注連飾りなどを集め、それを材料にして近くの田んぼに長い竹とで三角錐状に組んだ小屋を建て、子供たちはその中で餅を焼いたりしながら一日遊ぶのである。子供たちだけで、自由に小屋の中で遊べるこの行事が待ち遠しかったことを覚えている。そして私の記憶では、1月14日の夜だったと思うが、小正月にその小屋を焼くのである。

 かって養蚕が盛んであった松本地方では、正月に家に飾ってあった柳の枝に刺し、繭に見立てた団子、「繭玉(まゆだま)」あるいは「繭団子」と呼んだと思うが、それを持ってきて「三九郎」の火であぶって食べる風習がある。団子を焼いて食べると、その年は無病息災でいられるという言い伝えからである。

 そして、小正月が開けると、あの楽しかった正月休みが終わり、学校へ行く事を考えると子供たちは皆、すこし憂鬱になったものである。

 さて、今宵のピアノは「ジョー・サンプル/Joe Sample」。若くしてこの世を去った「ダニー・ハザウェイ/Danny Hathaway」の愛娘、「レイラ/Lalah Hathaway」とコラボしたアルバムの中に、インスツルメンタルですが、「Bitter Sweet」という美しい曲がある。私のご贔屓だったその「ジョー・サンプル」も2014年に鬼籍に入ってしまった。

Song Lives on

Joe Sample / Pra Records

「Lalah Hathaway & Joe Sample – Bitter Sweet」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

  

  

Tags: , ,

2 Responses to “懐かしき甘さに、子供の頃の正月がよみがえる”


  1. ShiroYuki_Mot
    on 1月 12th, 2018
    @ 6:10 PM

    三つ子の魂百まで ではないすが、
    幼き頃の記憶はやはり鮮烈なのですね。
    そして、土地が変わると風習も変わる … 、
    その様な事はもう無くなってしまうのでしょうかね。
    興味深く読ませて戴きました。


  2. 大屋地 爵士
    on 1月 12th, 2018
    @ 7:54 PM

    ShiroYuki_Mot さん   若い頃は子供の頃の思い出に浸ったりすることはなく、明日の方ばかり向いて生きてきたのですが、歳でしょうか。子供の頃の思い出が時折よぎることが多くなりました。思い出といっても、小学校、中学校のたった10年ほどの思い出。関西に来てから50年、この地に来てから、25年ほどになりますが、こちらの風習、食べものなどにすっかり馴染んでしまいました。でもやはり覚えているものですね。

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.