JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

群れて舞えば、もうすぐ梅雨

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テングチョウ+キアシドクガ
 ビオトープほとりに「モリアオガエル」の卵塊ができるのと前後して、山では、羽化したばかりの夥しい数の「テングチョウ(天狗蝶)」が、建物、駐車場や周遊路のあちこちで集団乱舞している。毎年、梅雨入り前に見られる圧巻のページェントである。

 「テングチョウ(天狗蝶)」。和名は成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びることに由来するという。テングチョウは全世界に10種類ほどが知られるが、日本に分布するのは1種類だけであるという。北海道から沖縄本島まで広く分布し、山地から平地の雑木林の周辺に生息、成虫は年1回もしくは2回発生する。

 なかなか写真に撮るのが難しく、アップしている写真はたしか2,3年前のもの。また、同時にダム湖周辺では、名前とは全く裏腹に、特有の毒針毛は無く、幼虫にも成虫にもまったく毒はないという「キアシドクガ(黄脚毒蛾)」の大群も。この蝶と蛾の羽化が始まれば、もうすぐ梅雨。

 曲のテーマとして格好のように思うがだが、意外と多くないのが「蝶」の曲。とは言え、思い浮かぶのが、歌謡曲では、「森進一/花と蝶」、「森山加代子/白い蝶のサンバ」くらいか。洋楽でも同じようで、すっとは出てこない。ちょっと前に3曲ほど取り上げたが、あまり馴染みのない曲であった。今宵もあまり馴染みのない「蝶」の曲、「Butterfly」。3人の「蝶」が歌います。

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 最初は、スウェーデンのデュオ・アルバム、「Feathers」(2000)から。アメリカ出身であるがスウェーデンに移り、音楽活動しているピアニスト、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」と、北欧美女シンガーシリーズで取り上げた、「ジャネット・リンドストレム(リンドストローム)/Jeanette Lindstrom」。

 「ジャネット・リンドストレム」は、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育つ。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時であった。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンでアルバム・デビュー。

 一方、「スティーヴ・ドブロゴス」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

Feathers

Jeanette Lindstrom & Steve Dobrogosz / Proprius

ピアノとボーカルが紡ぎ出す静謐で穏やかな空間、「Butterfly」。

「Jeanette Lindström & Steve Dobrogosz – Butterfly」

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 そして、ドブロゴスとのデュオ・アルバム「フェアリー・テイルズ/Fairytales」(1982)が、遺作となってしまったのが、ノルウェイの悲劇の歌姫、「ラドカ・トネフ/Radka Toneff」。将来の大きな成長を期待された矢先、30歳の若さで自らの命を断ってしまった。理由はよくわかっていないという。このため、遺された録音は決して多くなく、存命中のリリースは、たった3枚。没後26年となる2008年12月には、未発表音源集、「バタフライ/Butterfly」がリリース。オリジナル曲ですが、中途半端で終わるので、リハーサルか、テイクの一部だけの音源が収録されているような印象を受けるが、「The Butterfly」。

Butterfly

Radka Toneff / Curling Legs

「Radka Toneff – The Butterfly」

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 さて、NYでいま一番コンテンポラリーな女性シンガーかもしれないとされる「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」。1976年、ロス・アンジェルスに生まれる。高校卒業後、UCLAでジャズを学び、2001年には、 「the Thelonious Monk Institute of Jazz Performance」への入学を許される。そして、ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/Thelonious Monk Competition」のボーカル部門で、2004年に優勝、2005年にデビューした当時期待のシンガー。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所たちからも絶賛を受けたという。セルフ・リリースのアルバム、「Gretchen Parlato」(2005)を経て、「In a Dream」(2009)がデビュー・アルバムとなった。ややハスキーがかったソプラノ、コントロール抜群の声の安定感、卓越したスキャット、天性かもしれないアフリカン・リズムとミステリアスな歌唱力。

【 BUTTERFLY 】  by Bennie Maupin/Herbie Hancock/Jean Hancock

「♪ Precious day   大事な日よ
  Lights your way  あなたのゆく道がはっきりする
  Rest your wings  だから翼を休め
  Stay awhile     しばし休息しなさい

  You’re the sun   あなたは太陽
  In my sky      私の中の空の
  Butterfly      バタフライ

  You don’t know the peace you bring あなたがくれた安らぎがなにか知らないでしょう
  You show me the secrets and the ways  日々のどんな瞬間も愛することができる
  To love every moment of the day     秘密の鍵と方法を教えてくれたのよ
  And flowers you kiss all come to light   だからあなたがキスしたものは全て輝くの

  Soaring wings            羽ばたいて、空高く舞い上がって
  Rainbow waves            虹が波打つほどにね
  Touch my mind            私の心に触れて
  Be so fine              なんて気持ちがいいの

  When you’re gone          あなたがいなくなったら
  People cry              みんな悲しむわ
  Butterfly               バタフライ

  ・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Live in NYC

Gretchen Parlato / Obliqsound

「Gretchen Parlato – Live in NYC: BUTTERFLY」

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収穫、食卓に上がる

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 昨年、我が家の「花vs野菜」戦争では、野菜軍の妻が圧倒的勝利を収めたが、私の降伏の条件の一つであった、「オカヒジキ(陸鹿尾菜、陸羊栖菜)」が収穫でき、妻の初挑戦、初収穫であった「ジャガイモ(馬鈴薯〈ばれいしょ〉」と一緒に食卓に上がった。どちらも、ビールのあて、肴(さかな)として、私は目がない。私は力仕事と食べるだけで、野菜の育成には、一切口を出していないが、あんな狭い庭でも、よく収穫できもんだと感心し、また、これが結構旨いと来ているので、この戦争、「負けるが勝ちと」いう心境になってもいる。

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 今宵の曲は、「Harvest Time」。「収穫の時」。「ハービー・ハンコック&ジーナ・ハンコック/ Herbie Hancock & Jean Hancock」の手になる曲。歌姫は、「ダイアン・リーヴス/Dianne Reeves」。1956年、ミシガン州デトロイト生まれ。アルバムよりライブでのパフォーマンスで知られるジャズ歌手。アルバムですでに5度のグラミー賞を獲得し、最も重要な女性ジャズシンガーと見なされている。

 ダイアンの家族は音楽一家で、父親は歌手、母親は、トランペット奏者だったという。子供時代、ダイアンはピアノのレッスンを受け、あらゆる機会に歌を歌った。やがて歌手を志した彼女に、デンバー交響楽団の金管楽器奏者だったダイアンの叔父は、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」から「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」まで、多くのジャズ・シンガーを彼女に教えた。ダイアンは、特に「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」に感銘を受け、デンバー大学で音楽を学び始めた。その後、歌手としての道を歩み始め、現在に至っている。

【 Harvest Time 】   by Herbie Hancock/Jean Hancock

「♪ Sometimes I wonder     時々私は想像してみる
  If everything’s under a plan  私たちに起こるすべてのことが
  For us all           あらかじめ仕組まれていたとしたらと

  Doesn’t it seem        私たちは夢を追いかけているようには
  That We follow our dreams   見えないし     
  When by love         二人は恋しているとすら
  We are called          思われないかもしれない

  Think of the times       あの良き時代を    
  That were best          思い出そう
  Don’t you find         あんなに幸せだった日々を
  That the happiest days     あなたが優しかった
  Were the days          あの日々を
  You were kind          そんな日々をもう二度と探さないで

  ・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 自身の名をつけたアルバム、「Dianne Reeves」(1987)から。

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Dianne Reeves
ダイアン・リーヴス
Blue Note Records


     
     

「Harvest Time - Dianne Reeves」

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路傍の花、樹々の鳥(216) ~ 梅雨入りを前にして ~

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ウツギ(ウノハナ)
クリ
 九州地方は梅雨入りしたと報じられている。色づき始めた「アジサイ(紫陽花)」の奥のほの暗い中に、「ウノハナ(卯の花)」と呼ばれる、「ウツギ(空木)」が満開。森林ボランティアをしている公園の山に自生する「ヤマグリ(山栗)」は、もうすっかり花が落ちてしまったが、里の栗の花ははまだ満開。栗の花は、梅雨の時期までに散ってしまうことから、「墜栗花(ついりばな、あるいは、ついり)」と呼ばれる。「ついり」とは、「梅雨入り」のことだという。

ビヨウヤナギ
キンシバイ3

 この時期、あちこちで見かけるのが、よく似た二つの花。上の写真の方が、雄しべが長いので、「ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)」ではないかと思うが、赤い実が、実に可愛らしい。下の写真が「キンシバイ(金糸梅)」でしょう。

 今宵の曲、ブルースのスタンダード・ナンバー、「Come Rain or Come Shine」、「降っても晴れても」という邦題が付いている。1946年のミュージカル、「セントルイス・ウーマン/St.Louis Woman」のために書かれた、「ハロルド・アーレン/Harold Arlen」作曲、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」作詞の曲。

【 Come Rain or Come Shine 】  by Harold Arlen , Johnny Mercer

「♪ I’m gonna love you like nobody’s loved you,  君のことを愛している、他の誰よりも
  Come rain or come shine.            雨が降ろうと、晴れようと
  High as a mountain and deep as a river,    山のように高く、川のように深く愛してる
  Come rain or come shine.            雨が降ろうと、晴れようと

  Well I guess when you met me         たしか最初に会った頃は
  That it was just one of those things,      そんな風には思っていなかったと思う
  But don’t you ever bet me,           今は違うんだ、どうして信じてくれない
  ’Cause I’m gonna be true if you let me.     本当なんだ 信じてくれ

  You’re gonna love me like nobody’s loved me,  君のことを愛している、他の誰よりも
  Come rain or come shine.            雨が降ろうと、晴れようと
  Happy together, unhappy together,       幸せな時でも不幸な時でもふたり一緒
  Won’t that be fine?                それって素敵じゃないか?

  Day may be cloudy or sunny,          晴れの日も曇りの日もあるだろう
  We’re either in or we’re out of the money.    お金があるときもないときもね
  I’m with you always.               でも君と一緒
  I’m with you rain or shine.            雨でも晴れでも君と一緒だよ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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 久しぶりに男性ボーカルの雄、「21世紀のフランク・シナトラ」と評され、世界的にも活躍する­イケメン・ジャズシンガー、「マット・ダスク/Matt Dusk」。1978年、カナダ・オンタリオ州トロント生まれ。女性も男性もカナダはボーカル王国ですね。アルバムは、80人編成ものオーケストラを従えて、「チェット・ベイカー」の代表­曲を大人の魅力でで歌い上げたアルバムで、没後25周年、チェットへのトリビュート・アルバムでもある、「My Funny Valentine: the Chet Baker Songbook」(2013)。

MY FUNNY VALENTINE-THE CHET BAKER SONGBOOK-

マット・ダスク / Rambling Records


  

「Matt Dusk – Come Rain or Come Shine」

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 ジャズ・ピアノのレジェンド、「ビル・エバンス/Bill Evans」。トリオ演奏は、伝説的名盤、「Portrait in Jazz」(1960)から。パーソネルは、「ビル・エヴァンス(ピアノ)」、「スコット・ラファロ(ベース)/Scott LaFaro」、「ポール・モチアン(ドラム)/Paul Motian」。

ポートレイト・イン・ジャズ+1

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック

「Bill Evans Trio – Come Rain Or Come Shine」

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 やはり、ブルースでも聴きたくなりますね。ロック・レジェンド、「エリック・クラプトン/Eric Clapton」とブルースのレジェンド、「B.B.キング/B.B. King」のコラボ・アルバム、2000年のグラミー賞最優秀トラディショナル。ブルース・アルバムに輝いた「Riding with the King」(2000)から。

ライディング・ウィズ・ザ・キング

B.B.キング&エリック・クラプトン / ワーナーミュージック・ジャパン

「B B King & Eric Clapton – Come Rain Or Come Shine」

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ビオトープは小さな宇宙

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 水面一面に「エゴノキ」の花びら。公園の管理事務所の裏手には小さな池が設えてあり、ここは、「モリアオガエル(森青蛙)」を始め、「カエル」たちにとってのビオトープ、動物や植物が恒常的に生活できるように造成または復元された小規模な生息空間となっている。この時期、普段は森に生息する「モリアオガエル」、繁殖期になると産卵のため、生息地付近の水辺に集まる。「カエル」は、水中に産卵するものがほとんどだが、この「モリアオガエル」だけは、水面の上にせり出した木の枝などに、粘液を泡立てて作る泡に卵を産みつける。先回も書いたが、その後も次々と「モリアオガエル」が来ては、卵を産み付けている。毎年見ているが、どうしてこんな所に卵を産むのか不思議でならない。前回の卵塊は、孵化し、もうなくなって、卵は「オタマジャクシ」になって、池の中で泳いでいる。もうすぐ「カエル」の赤ちゃんに。

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 「エゴノキ」や「ヤマボウシ」の花が咲き、梅雨が近づくと、森に住んでいる「モリアオガエル」が集まってきては、卵を枝先に産み付け、それが「オタマジャクシ」になって、池に落ち、水中の虫などを食べ、「イモリ」などの捕食者から逃れ、成長したら森へ帰っていく。毎年、それが繰り返されてゆく。この「ビオトープ」は、カエルたちにとっての小さな宇宙。

 今宵の曲、「I Cover the Waterfront」。この「ウォーター・フロント/Waterfront」、「池のほとり」ではなく、「海辺」のようで、「水辺にたたずみ」、あるいは「波止場にたたずみ」という邦題が付けられている。「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」の持ち歌でもあった、古い古い、1933年のポピュラー&ジャズ・スタンダード。この歌が書かれたきっかけは、1932年の同名のベストセラー小説、それをもとにした映画だったという。作詞は「エドワード・ヘイマン/Edward Heyman」、作曲は「ジョニー・グリーン/Johnny Green」。

【 I Cover the Waterfront 】  by Edward Heyman, Johnny Green

「♪  (verse)
  Away from the city that hurts and knocks  傷つき打ちのめされる都会を離れ
  I’m standing alone by the desolate docks  静寂と凍てつくような寒さに包まれた夜
  In the still and the chill of the night     私は人気のない波止場に佇んでいる
  I see the horizon the great unknown     果てしない水平線を見ていると
  My heart has an ache             心が痛む
  It’s as heavy as stone            まるで石のように重い痛み
  Will the dawn coming on, make it light    夜明けは来るのだろうか、私の心にも

    (chorus)
  I cover the waterfront  海辺を歩きながら
  I’m watching the sea   じっと海を見ていた
  Will the one I love     あの人は私のもとへ
  Be coming back to me?  帰ってくるのだろうか

  I cover the waterfront   海辺を歩きながら
  In search of my love    あの人を探す
  An I’m covered       空を見上げれば
  By a starlit sky above   星がまたたく夜空が広がっている

  Here am I         わたしはここよ
  Patiently waiting      ずっと待っているのよ
  Hoping and longing     はかない希望を持ちながら
  Oh, how I yearn      どんなに私が恋焦がれているか
  Where are you?       あなたはどこにいるの
  Have you thought back time? 帰ってくる気はあるの
  Will you remember?      わたしをもう忘れてしまったの
  Will you return?        帰ってきて

  ・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・  ♪」

 正直言ってあまり聴かなかった歌だが、古いスタンダードなので多くのカバーがあります、まずは、「アン・バートン/Ann Burton」。1977年6月、「アン・バートン」3度目の来日の際に録音されたアルバム、「雨の日と月曜日は/Burton For Certain 」から。バックは、日本のジャズを支えた「稲葉國光(b)」と「大隅寿男(ds)」そしてピアノは、「ケン・マッカーシー/Ken McCarthy」。ファンにとってはたまらない「バートン節」です。今回聴いてみて、なかなかいい歌だと再認識した。

雨の日と月曜日は

アン・バートン / MUZAK,INC.

「I Cover The Waterfront ー Ann Burton」

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 二人目は、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」の「Gypsy in My Soul」(2004)から。ジプシー・ジャズ風のアレンジが新鮮。

Gypsy in My Soul

Connie Evingson / Minnehaha Music

「I Cover The Waterfront ー Connie Evingson」

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 ささやき声、ウィスパー・ボイスの歌唱でも。「レナ・セイカリー/Lena Seikaly」。アルバム、「Looking Back」(2013)から。

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Looking Back
Lena Seikaly
CD Baby


     
     

「I Cover the Waterfront ー Lena Seikaly」

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 じっくりと聴かせる「ジョー・パス/Joe Pass」のギターでも。アルバムは、「インターコンチネンタル/Intercontinental」(1970)。

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インターコンチネンタル/Intercontinental
ジョー・パス/Joe Pass
ユニバーサル ミュージック クラシック


     
      

「Joe Pass – I Cover the Waterfront」

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あの日、あの時 ・・・

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AS20180519002285_comm                    (写真 上は開港時、下は現在 NETより無断拝借)

 40年前のある日、私はドイツの古都、ハイデルベルグで、NATO軍に駐留するアメリカ軍のラジオ放送、「AFN(American Forces Network、米軍放送網;世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの放送局で、日本でのサービスは、「FEN(Far East Network、極東放送網)と呼ばれていた」に聞き漏らすまいとかじりついていた。

 ある日とは、1978年(昭和53年)5月20日、「新東京国際空港(成田空港)」が40年前に開港した日である。その年の3月には、管制塔の機器等が破壊されるという「成田空港管制塔占拠事件」が起こり、約2か月遅れての開港であった。

 勤務していた会社が、当時の西ドイツから技術導入を図ったが、技術ノウハウの移転が暗礁に乗り上げており、「解決するまで帰ってくるな」と言われての約1ヶ月ほどの出張であった。もちろん初めての海外出張であり、5月連休のあと、羽田を立ち、開港するはずの成田へ帰ってくるというスケジュールであった。成田反対闘争はますます激化しており、再度のテロや占拠も懸念され、「万が一、開港されない場合は、エジプト~インド~香港経由の南回りで帰ってこい」と指示を受けていたのである。

 当時はまだ「ベルリンの壁」が存在する冷戦時代、日本赤軍なども世界各地でテロを起こすなど、騒然としていた時代で、アンカレッジ経由でヨーロッパへ飛んだ。パソコンやインターネット。CADはもちろん、ゼロックスすらなく資料コピーはすべて青焼きという時代。通信手段は、交換台を通じた国際電話、カタカナ、英数字だけのテレックスという時代であった。今振り返ってみても、あんな貧弱なコミニュケーション・ツールでよく仕事ができていたものだ。

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 なんとか一番機が成田を飛び立ったというニュースを聞き、ほっとした事をおぼえている。しかし、開港直後の成田へ帰ってきたはいいが、そこから大阪まで帰るのがまた一苦労。当時は、伊丹~成田の直通国内便も、「成田エクスプレス」などの交通アクセスがなく、東京に行くのには、バスで成田へ行き、鉄道で東京へ向かうしかなく、数時間は優にかかるという話なので、ホノルルから成田経由で伊丹に向かう国際便にトランジットすることになっていた。たしか朝10時ころ、成田に着いたのだが、ホノルルからの便は午後4時発。一旦、日本に入国してしまうと、再出国しなければならないので、ロビーを出るに出られず、コーヒー・ショップしかない待合ロビーで、6時間を過ごし、やっと伊丹空港で帰国を果たした。

 初の海外出張。それが初の飛行機体験。ハンブルグ空港に向けて機が降下を始め、それまで厚い雲に覆われ、全く見えなかった地上が見えた時の感激はいまでも忘れられず、はっきりと覚えている。思えばあの時から、「飛行機大好き、フライト大好き人間」となったのだ。ニュースを見ながら、読みながら、熱く仕事に取り組んでいたあの日のことを懐かしく思い出した。

 さて、今宵の曲、昔を振り返ってみます。「Once upon a Time」。旧共産圏ブルガリア生まれ、「ブルガリア国立音楽院」卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニストでありながら、東西冷戦のまっただ中、JAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」と、英国出身のジャズ・ベーシスト、「デイヴ・ホランド/Dave Holland 」というヨーロッパとクラシックに出自を持つふたりのデュオで、アルバム「Up and Down」(1993)に収録されている「Once upon a Time」。私のお気に入りでもあるこのアルバム、録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。

Up and Down

Milcho LevievM.a. Recordings

「Milcho Leviev & Dave Holland – Once upon a Time」

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 こんな歌もありました。「Once Upon A Summertime」。 原曲は1954年のシャンソン「リラの花/La Valse des Lilas」で、仏歌詞 は「エディ・マーネイ/Eddy Marnay」、作曲は「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」と「エディ・バークレイ/Eddie Barclay」。その曲に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が、友人の「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」のために英歌詞を書き、この曲が一躍有名になったという。

【 Once Upon A Summertime 】 by Eddy Marnay / J. Mercer / Michel Legrand

「♪ Once upon a summertime, if you recall  あなた思い出せるかしら、昔々の夏の日に
  We stopped beside a little flower stall  私たちは小さな花屋の前で立ち止まったことを
  A bunch of bright forget-me-nots  その時忘れな草の花束を買ってとお願いしたことも
  Was all I’d ever let you buy me    それがたった一度だけの私のお願いだったわ

  Once upon a summertime just like today  今日のような昔の夏の日に
  We laughed the happy afternoon away    午後を楽しく笑って過ごし
  And stole a kiss at every street cafe     通りのカフェでキスをしたわね

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」
     

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 さて、最初の歌姫は、「カトリーヌ・レガー/Cathrine Legardh」。デンマークの女性歌手である。とりたたてて美人というわけではないし、特筆するような歌唱テクニックがあるわけではないが、安定感のある実力派。聴いていると、自然に心が和んでくるジャズ向きの渋めの落ち着いた声。時折、アコーディオンも混じり、穏やかで、レトロで、スローで、ロマンチックな古き良き時代を感じさせるアルバム、「Gorgeous Creature」(2008)から。

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Cathrine Legardh / Storyville

「Cathrine Legardh – Once upon a summertime」

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 二人目の歌姫は、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。歌手にとっては致命的ともいえる声帯の手術をし、再生復活した女性ボーカルで、ご贔屓のひとり。幼少の頃からクラシック・ピアノ、高校時代にはクラシック、ジャズ両分野のヴォーカル・トレーニングを積み、アメリカ音楽院在学中からシカゴでジャズを歌っていたが、卒業後は女優、モデルとして全米、ヨーロッパで活躍。自主制作したアルバムが認められプロ歌手デビューしたという。「Waves: Bossa Nova Session」(2002)から。

Waves: Bossa Nova Session

Eden Atwood Groove Note Records

「Eden Atwood ー Once Upon A Summertime」

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虫愛ずる爺はこの雨が心配

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 朝から雨。ウォーキングはできないが、それはそれで片付けねばならぬ野暮用はいろいろある。出かけて帰ってくると、家の外壁に「サナギ(蛹)」をつくられているのに気がついた。妻は、2、3日前からあるという。いままでも、我が家の庭の柵や植木の枝に、「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」や「キアゲハ(黄揚羽・黄鳳蝶)」が蛹を作り、羽化する様子を楽しんだことを書いた。(参照拙ブログ「やがては華麗なメタモルフォーゼへと ・・・」「庭先の宇宙」、「メタモルフォーゼ」「今年も虫愛ずる爺に ・・・ 」「お客さんはカラフルでした」 など)

 今回の「サナギ」を見ると、蝶には詳しくないので、種類までは分からないが、「アゲハチョウ(揚羽蝶、鳳蝶)」の一つのようである。それにしても、雨風を凌ぐものも、天敵から身を隠すものもない外壁である。本格的な梅雨の訪れまでには羽化を終えてしまうのかもしれないが、「虫愛ずる爺」としてはちょっと心配な雨ではある。この雨で、「アジサイ(紫陽花)」が、色づき始めた。

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 今宵の曲は、「蝶/Butterfly」です。梅雨も近づいてきたので、軽めのフュージョン系で ・・・。

 日本のフュージョンの草分けの一人、「今田勝」の「誘われてシーサイド/Blue Marine」(1999)から、「Tropical Butterfly」。

誘われてシーサイド/Blue Marine

今田勝 / アートユニオン

「Masaru Imada ‎– Tropical Butterfly」

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 弾けるようなオルガンが心地よいブラジル出身のオルガニスト、「ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley」のアルバム、「バトゥカーダ/Batucada」(1967)から、「Jequibau (Pretty Butterfly)」。

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バトゥカーダ/Batucada
ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley
ユニバーサルミュージック


     
     

「Walter Wanderley – Jequibau (Pretty Butterfly)」

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5月6月は家族が集うメモリアル・ディが続く

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 11家族、30人。作業場が手狭になるくらいたくさんの親子が参加してくれた木工教室。この時期と秋、爽やかな気候の時期が参加者が多い。のこぎり初体験の坊や、家族で楽しんでもらう木工&ピザづくり。もう5年間も毎月開催しているが、帰りがけに「ありがとう」という声をもらうたびに続ける甲斐があったと感じる。山の公園には、鯉のぼりと五月人形。「こどもの日」、「母の日」、そして6月は、「父の日」と家族で集い楽しむメモリアル・ディが続く。

 木工教室をやっていて、毎回感じることであるが、子供たちの想像力、創造力はすごい。我々はテクニカルなお手伝いをちょっとするだけで、子供たちはどんどん自分の作りたいものを作ってゆく。ということで、今宵も「こども」をテーマにした曲を ・・・。

 まずは、ファンキーでソウルフルな演奏、「ジョー・サンプル/Joe Sample」率いる「魂委員会」、「ジョー・サンプル&ソウル・コミッティ/Joe Sample And The Soul Committee」で「Mystery Child」。アルバムは、「 Did You Feel That ?」(1994)。「なんか感じない?」。そんな意味でしょうか。「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd(ds)」、「フレディ・ワシントン/Freddie Washington(b)」、「レニー・カストロ/Lenny Castro(perc)」などといった手練のメンバーを擁して、グルーヴィーなクルセイダーズ・サウンドを聴かせてくれる。

Did You Feel That?

Joe SampleWarner Bros.

「Joe Sample And The Soul Committee – Mystery Child」

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 そして、イタリアの抒情派ジャズ・ピアニストの大御所、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」の「The Heart of a Child」。「マーク・ジョンソン/Mark Johnson(b)」、「ジョーイ・バロン/Joey Baron(ds)」がトリオを組む、「Ballads」(2006)から。

Ballads

Enrico Pieranunzi / Carrion

「The Heart of a Child – Enrico Pieranunzi」

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 そして、もう一曲、取り上げておきましょう。ドイツ、ハンブルグを拠点に活動を続けているスウェーデンの若手ピアノ・トリオ、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」を率いる俊英「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のソロ・アルバム「En Ny Dag」(2012)から。

 アルバム・タイトルは、「A New Day」という意味であるが、流れ星、犬、雷鳴、子供たち ・・・ といったタイトルを付された曲は、トリオ演奏同様、透明感、哀愁、儚さ、温かさ、ロマンティシズムといった北欧らしさを強く感じる。

 子守唄、あるいは、眠りの情景。子供への想いが伝わってくる「när barnen sover (when the children are sleeping)」。

En Ny Dag

Martin Tingvall / Skip

「Martin Tingvall – När barnen sover」
 
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自分でトッピングしたピザが美味しくないわけはない

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 公園のビオトープ。「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊を作っている「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花が満開となり、花いっぱいに囲まれて、新しい卵塊がぶら下がっているのが確認できた。新しい命の誕生が加速される。

 先月のイベントが雨のため中止だったが、この日は爽やかな天気。公園は朝早くから来園者でいっぱい。我々が月1回実施している木工教室も、この日から、今年度1回目が始まった。森の手入れで出る大量の間伐材。それを利用しての親子のための木工教室である。

 上手にのこぎりを挽く女の子がいる。聞いてみれば幼稚園から地域の木工教室に参加しているとのこと。サンプルはあるが、何を作っても、どれだけ作ってもいいというほとんど制限なしの木工教室。子どもたちの自由な発想はどんどん広がり、我々は少し難しい穴あけや切断のお手伝いだけ。子どもより親が夢中になることも多い。ゆとり教育、子供の安全のためとやらで、道具を使わせない教育。結果、道具の名前も使い方も知らない親や子供が多い中で、ちょっとこの親子に感心。

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 そして、木工の間に、一緒に作るこの日の手作り料理は、「手作りピザ」。我々が焼いた炭で、我々の手作りのピザ窯を使って焼く。木工は親任せでも、ピザとなると、みんな真剣な顔でトッピングに夢中。こんなふうにして作った手作りのが美味しくないわけはない。

 さて、今宵の曲は、私がお気に入りの、子供たちにちなんだ曲をいくつか。いずれも、子供たちの情景や表情を愛らしく、美しく表現している。

 まずは、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」、CTIシリーズの美しいジャケットのアルバム、「Stone Flower」(1970)から、「Children’s Games 」。ジョビンと「クリード・テイラー/Creed Taylor」、「デオダート/Eumir Deodato」のコラボ・アルバム。ジョビンの奏でる「フェンダー・ローズ/Fender Rhodes」のメロウで繊細な音色。

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ストーン・フラワー/Stone Flower
アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim
キングレコード


    
    


「Antonio Carlos Jobim - Children’s Games」

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 「フェンダー・ローズ」といえば、大御所、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」が、「フェンダー・ローズ」のエレクトリック・ピアノと、普通のアコースティックなピアノを、ルグランの編曲、指揮によるオーケストラに絡ませて弾くというアルバム、「From Left To Right」(1970)がある。そこから、「Children’s Play Song」を。

From Left to Right

Bill Evans / Polygram Records

「Bill Evans ー Children’s Play Song」

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 エヴァンス作曲のこの曲を、ノルウェイを代表するというジャズ・ヴォーカリスト、「ヒルデ・ヘフテ/Hilde Hefte」がボーカルで表現している。ベスト・アルバム、「Memory Suite」(2014)のキャッチには、 『静かな響きのワルツとボサノヴァ、遠い記憶を呼び起こすやさしい歌声。ノルウェイから届けられた淡い短編小説のような音楽』とあった。オリジナルはエヴァンスへのオマージュ・アルバム、「Playsong – the music of Bill Evans」(2007)。

 1956年生まれというから、もう相当なベテラン。 学生時代には、ピアノ、そしてギター、アルト・サックス、クラリネットをマスター、さらに作詞・作曲・編曲までもこなすという才女。その活動範囲は、演奏家、音楽家としてだけでなく、女優、音楽教師などにも及ぶという。80年代半ばから舞台や映画の作曲家、シンガー、俳優として数多いキャリアを積み、1991年には、初ソロ・アルバムで「チェット・ベイカー/Chet Baker」をオマージュした「’Round Chet’s Midnight』を発表、その後、2001年には「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のナンバーで自己の世界観を作り上げたと今なお評価の高い「Playsong – The music of Bill Evans」を発表。その後も北欧ジャズ・シーンを代表する存在として現在に至っている。

 結構なお年なのに、その声はまるで少女のよう。澄みきった透明感と気品とその上品な軽みには癒されてしまう。

Memory Suite 【Loppi・HMV限定盤】

Hilde Hefte /

Playsong-the Music of Bill Evans

Hilde Hefte / CD Baby


「Hilde Hefte – Children`s Playsong」

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路傍の花、樹々の鳥(215) ~ 梅雨の気配 ~

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ショウブ
 梅雨の気配。蒸し暑く、すこし梅雨っぽい天気が続いている。梅雨がなくても困るのだが、爽やかな天気を満喫したあとのこの気候はやや不快。しかし曇り空に映える「ショウブ(菖蒲)」の鮮やかさ。「ホトトギス(杜鵑)」の鳴き声が聞こえたように思えた。

 「ほととぎす 待てど来鳴かず菖蒲草 玉に貫く日を いまだ遠みか」
                        (『万葉集』巻八・大伴家持)


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ウノハナ(ウツギ)4

 そして、 卯月(旧暦4月)に 咲くことから、別名、「ウノハナ(卯の花)」と呼ばれる「ウツギ(空木)」の白の鮮やかさ。唱歌「夏は来ぬ」を思い出す。

 「♪ 卯の花の 匂う垣根に 
         時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 
                   忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ ♪」  
                       (作詞:佐々木信綱、作曲:小山作之助)

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 今宵は、夭折のディーヴァ、そのチャーミングな歌声と美貌に参ってしまう男性諸氏も多いという美人女性歌手、「べヴァリー・ケニー/Beverly Kenney」が歌う夏の歌。たった6枚のLPを残して、1960年、28歳の若さで、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したとされてきた悲劇の女性歌手。ジャケでお分かりのように「金髪、白人、美人」、かっての女性ジャズ・シンガーの人気の条件をすべて備えている。

 「ビヴァリー・ケニー」は、1932年ニュージャージー州生まれ。シンガーを志したのは、1950年頃だという。「アニタ・オデイ/Anita O’Day」、「クリス・コナー/Chris Connor」や「ジューン・クリスティ/June Christy」、「ジュリー・ロンドン/Julie London」らより少し遅れて登場した歌手。しかし、私が彼女を知ったのは、そのずっと後、日本で彼女の復刻盤が出始めたころである。その端正な美貌と、ちょっと舌足らずの甘い声に魅かれてファンとなった。死因も死亡年月日も永らく分らなかったらしいが、1960年4月13日の夜、離婚した両親それぞれと、彼女のマネージャーに遺書を残し、許容量以上の睡眠薬と酒を服用して死の床についたという。そんなことを知った上で聴くと、歌の景色も違って見えてくる。

 彼女の歌う夏の歌、まずは、「サマー・ロマンス/A Summer Romance」。 アルバムは、「Sings for Playboys」(1957)から。

【 A Summer Romance 】  by Raymond Taylor, Lester Judson

「♪ A summer romance         あのひと夏の恋
  Hasn’t a ghost of a chance, I know  幻などではなかったわ
  But a summer romance        でもあの恋は
  Should have a chance to grow     実らなかったの

  September’s nearly over        もうすぐ九月も終わる
  The winter will be here        そして冬がやってくる
  There won’t be time         今年はもう時間が残されていないわ
  To live and laugh           生きて、笑い
  And love again this year        再び愛し合うための時間が

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

シングス・フォー・プレイボーイズ

ビヴァリー・ケニー / ユニバーサル ミュージック

「Beverly Kenney – A Summer Romance」

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 2曲目は、夏を迎える定番曲ですね。「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。1946年の、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のヒット曲。「トニー・タンブレロ/Tony Tamburello」のピアノとのデュオで、彼女の初々しさが際立っているアルバム、「二人でお茶を/原題;Snuggled On Your Shoulder」(1954)から。

【 The Things We Did Last Summer 】 
      作詞: サミー・カーン/Sammy Cahn 作曲: ジューリー・スタイン/Jule Styne

「♪ The boat rides we would take,   二人で乗ったボート
    the moonlight on the lake    月が輝く湖だったね
  The way we danced         踊りながら歩いた道
    and hummed our fav’rite song  お気に入りの歌を口ずさんだね
  The things we did last summer    去年の夏のふたりの出来事
    I’ll remember all winter long     冬のあいだもずっと思い出すよ

  The midway and the fun,       楽しかった遊園地での出来事
    the kewpie dolls we won      君はキューピー人形をとったね
  The bell I rang to prove        ベルの音量が
    that I was strong          僕の腕力の強さを証明したし
  The things we did last summer     去年の夏のふたりの出来事
    I’ll remember all winter long     冬のあいだもずっと思い出すよ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
 

二人でお茶を+1(紙ジャケット仕様)

ビヴァリー・ケニー / BounDEE by SSNW

「Beverly Kenney – The Things We Did Last Summer」

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梅雨の先触れ

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エゴノキ
ホウノキ
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 散り始めた「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花を踏みしめながら登っていく。今日の山作業は、先週に引き続き、ナラ枯れ対策として粘着シート(ムシ虫ホイホイという)を被害木に巻く。高いところからや視界が開けたところからでないと見えない。この山で一番大きな葉っぱを持つ木、「ホウノキ(朴の木)」の花。梅雨が近づいてきたのか、ちょっと蒸し暑さを感じるこの日、枝の先にぽつんと咲く孤高の花が、遠目にも清々しい。

 この山に自生する「ヤマグリ(山栗)」は、もうすっかり花が落ちてしまった。栗の花に由来した「栗花落(つゆおち)」というレアな名字、お名前があるという。「栗」の花は、梅雨の時期までに散ってしまうことから、「つゆおち」と読むのだそうだ。

 ビオトープには、少し小さめであるが、つぼみをいっぱいつけた「エゴノキ」の枝先に、「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊がぶら下がっていた。これから、梅雨が近づくにつれ、この真っ白い大きな卵塊がいくつもぶら下がり、新しい命を生み出してゆく。

 今宵のピアノ。「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の「Summer Night」。お気に入りのソロ・ピアノ・アルバム、「Ballads II」(1987)にも収められているが、今日は、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(bass)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (drums)」とのトリオで。アルバムは、マイルスをトリビュートした「Summer Night」(2007)から。

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ



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Summer Night 
リッチー・バイラーク・トリオ/Richie Beirach Trio
Venus Records


      
      

「Summer Night ー Richie Beirach Trio」

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