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あの日、あの時 ・・・

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AS20180519002285_comm                    (写真 上は開港時、下は現在 NETより無断拝借)

 40年前のある日、私はドイツの古都、ハイデルベルグで、NATO軍に駐留するアメリカ軍のラジオ放送、「AFN(American Forces Network、米軍放送網;世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの放送局で、日本でのサービスは、「FEN(Far East Network、極東放送網)と呼ばれていた」に聞き漏らすまいとかじりついていた。

 ある日とは、1978年(昭和53年)5月20日、「新東京国際空港(成田空港)」が40年前に開港した日である。その年の3月には、管制塔の機器等が破壊されるという「成田空港管制塔占拠事件」が起こり、約2か月遅れての開港であった。

 勤務していた会社が、当時の西ドイツから技術導入を図ったが、技術ノウハウの移転が暗礁に乗り上げており、「解決するまで帰ってくるな」と言われての約1ヶ月ほどの出張であった。もちろん初めての海外出張であり、5月連休のあと、羽田を立ち、開港するはずの成田へ帰ってくるというスケジュールであった。成田反対闘争はますます激化しており、再度のテロや占拠も懸念され、「万が一、開港されない場合は、エジプト~インド~香港経由の南回りで帰ってこい」と指示を受けていたのである。

 当時はまだ「ベルリンの壁」が存在する冷戦時代、日本赤軍なども世界各地でテロを起こすなど、騒然としていた時代で、アンカレッジ経由でヨーロッパへ飛んだ。パソコンやインターネット。CADはもちろん、ゼロックスすらなく資料コピーはすべて青焼きという時代。通信手段は、交換台を通じた国際電話、カタカナ、英数字だけのテレックスという時代であった。今振り返ってみても、あんな貧弱なコミニュケーション・ツールでよく仕事ができていたものだ。

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 なんとか一番機が成田を飛び立ったというニュースを聞き、ほっとした事をおぼえている。しかし、開港直後の成田へ帰ってきたはいいが、そこから大阪まで帰るのがまた一苦労。当時は、伊丹~成田の直通国内便も、「成田エクスプレス」などの交通アクセスがなく、東京に行くのには、バスで成田へ行き、鉄道で東京へ向かうしかなく、数時間は優にかかるという話なので、ホノルルから成田経由で伊丹に向かう国際便にトランジットすることになっていた。たしか朝10時ころ、成田に着いたのだが、ホノルルからの便は午後4時発。一旦、日本に入国してしまうと、再出国しなければならないので、ロビーを出るに出られず、コーヒー・ショップしかない待合ロビーで、6時間を過ごし、やっと伊丹空港で帰国を果たした。

 初の海外出張。それが初の飛行機体験。ハンブルグ空港に向けて機が降下を始め、それまで厚い雲に覆われ、全く見えなかった地上が見えた時の感激はいまでも忘れられず、はっきりと覚えている。思えばあの時から、「飛行機大好き、フライト大好き人間」となったのだ。ニュースを見ながら、読みながら、熱く仕事に取り組んでいたあの日のことを懐かしく思い出した。

 さて、今宵の曲、昔を振り返ってみます。「Once upon a Time」。旧共産圏ブルガリア生まれ、「ブルガリア国立音楽院」卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニストでありながら、東西冷戦のまっただ中、JAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」と、英国出身のジャズ・ベーシスト、「デイヴ・ホランド/Dave Holland 」というヨーロッパとクラシックに出自を持つふたりのデュオで、アルバム「Up and Down」(1993)に収録されている「Once upon a Time」。私のお気に入りでもあるこのアルバム、録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。

Up and Down

Milcho LevievM.a. Recordings

「Milcho Leviev & Dave Holland – Once upon a Time」

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 こんな歌もありました。「Once Upon A Summertime」。 原曲は1954年のシャンソン「リラの花/La Valse des Lilas」で、仏歌詞 は「エディ・マーネイ/Eddy Marnay」、作曲は「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」と「エディ・バークレイ/Eddie Barclay」。その曲に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が、友人の「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」のために英歌詞を書き、この曲が一躍有名になったという。

【 Once Upon A Summertime 】 by Eddy Marnay / J. Mercer / Michel Legrand

「♪ Once upon a summertime, if you recall  あなた思い出せるかしら、昔々の夏の日に
  We stopped beside a little flower stall  私たちは小さな花屋の前で立ち止まったことを
  A bunch of bright forget-me-nots  その時忘れな草の花束を買ってとお願いしたことも
  Was all I’d ever let you buy me    それがたった一度だけの私のお願いだったわ

  Once upon a summertime just like today  今日のような昔の夏の日に
  We laughed the happy afternoon away    午後を楽しく笑って過ごし
  And stole a kiss at every street cafe     通りのカフェでキスをしたわね

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」
     

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 さて、最初の歌姫は、「カトリーヌ・レガー/Cathrine Legardh」。デンマークの女性歌手である。とりたたてて美人というわけではないし、特筆するような歌唱テクニックがあるわけではないが、安定感のある実力派。聴いていると、自然に心が和んでくるジャズ向きの渋めの落ち着いた声。時折、アコーディオンも混じり、穏やかで、レトロで、スローで、ロマンチックな古き良き時代を感じさせるアルバム、「Gorgeous Creature」(2008)から。

Gorgeous Creature

Cathrine Legardh / Storyville

「Cathrine Legardh – Once upon a summertime」

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 二人目の歌姫は、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。歌手にとっては致命的ともいえる声帯の手術をし、再生復活した女性ボーカルで、ご贔屓のひとり。幼少の頃からクラシック・ピアノ、高校時代にはクラシック、ジャズ両分野のヴォーカル・トレーニングを積み、アメリカ音楽院在学中からシカゴでジャズを歌っていたが、卒業後は女優、モデルとして全米、ヨーロッパで活躍。自主制作したアルバムが認められプロ歌手デビューしたという。「Waves: Bossa Nova Session」(2002)から。

Waves: Bossa Nova Session

Eden Atwood Groove Note Records

「Eden Atwood ー Once Upon A Summertime」

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