JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

体験しなければ分からないことがある

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 頬を膨らませて、一生懸命、火吹き竹を吹く男の子。「火吹き竹」なんて言葉は多分死語になっているくらい、竈(かまど)で煮炊きをするなんてことはなくなってしまった。この日は、地域の小学4年生の里山体験学習のサポート。カリキュラムの一つとして、竈で豚汁を子供たちで作ってもらう。マッチで焚付に火を点け、火をおこし、湯を沸かし、それぞれが持ってきた具材をいれ、火加減を見ながら味付けをする。そして、柴や薪が、炊事、風呂、暖房など、電気やガスがなかった昔の生活にとって、どれだけ大切だったかを理解してもらったあとで、山に入り、のこぎり体験、柴刈り体験をしてもらっている。ほとんどの子供にとって、初めての経験だっただろう。自分たちでつくった豚汁はよほど美味しかったと見えて、最後の一汁まで見事完食。私の子供の頃のアウトドアの調理体験といえば、「飯盒炊飯」。あの焦げたご飯も美味しかった。そんなことを思い出しながら ・・。

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 午後は、ウォークラリー。クイズ形式の質問への答えを探して、グループに分かれて、園内を探索してもらう。途中、もう一週間もすれば採り頃となる「ヤマモモ(山桃)」の実を口にいれ、まだまだ甘味が少ない酸っぱさを味わう子もいる。樹液に集まる「クワガタムシ(鍬形虫)」を運良く捕まえては、観察する子もいる。体験しなければ分からないことがある。子供たちにとっては、そんな一日だった。

 1959年オレゴンの小さな町。森の奥に子供の死体がある。そんな噂を聞いた12才の仲良し4人組は、死体探しの旅に出る。もう子供ではない、でもまだ大人にも成りきれない。そんな少年たちの一夏、2日間の冒険を描いた小説とその映画。

 「スティーブン・キング/Stephen King」の短編小説を原作にした「ロブ・ライナー/Rob Reiner」監督の映画、「スタンド・バイ・ミー/Stand By Me」(1986)。その主題歌に使われたのが、「ベン・E・キング/Benjamin Earl King」の「スタンド・バイ・ミー」。この歌、1961年に発表され、世界で大ヒット。後に「ジョン・レノン/John Lennon」ら多くのアーティストによってカバーもされた。そして、映画の主題歌として取り上げられた1986年に、リバイバル・ヒットした。

【 Stand By Me 】    by B.King/J.Leiber and M.Stoller

「♪ When the night has come          夜が訪れ
   And the land is dark             あたりが闇に包まれて
   And the moon is the only light we’ll see   月明かりしか見えなくたって
   No, I won’t be afraid             恐れることなんてないさ
   Oh, I won’t be afraid             怖がることなんてないさ
   Just as long as you stand,           君がずっとそばにいてくれたら
   stand by me                 ずっとそばに ・・・

   So darling, darling             だから、そばにいてくれないか
  Stand by me, oh stand by me        ずっとずっと
   Oh stand, stand by me           いつまでも
   Stand by me                 そばにいてほしいんだ
   ・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)

スティーヴン・キング / 新潮社

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 

Stand By Me

Ben E King / Not Now UK

「Stand By Me ー Ben E. King」

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雨の日にはジャズを聴く (7) ~ ややこしい雨の歌 ~

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 雨が降ったら ・・・。必要なのは、レインコートとレインブーツ、そして雨傘でしょう。

 2016年に亡くなってしまったが、難解な歌詞を歌うことで知られるダミ声じいさん、カナダ出身の詩人にして小説家、シンガーソングライターの「レナード・コーエン/Leonard Cohen」の歌に、「フェイマス・ブルー・レインコート~もう一人の自分に宛てた手紙/Famous Blue Raincoat」という歌がある。今宵は、ここから始めます。

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 歌うのは、ダミ声ではなく、「ジェニファー・ウォーンズ/Jennifer Warnes」。1947年、アメリカ、ワシントン州シアトル出身で、南カルフォルニア育ちの歌手。大ヒットした映画「愛と青春の旅立ち/原題:An Officer and a Gentleman」(1982)の主題歌であり、アカデミー歌曲賞を受賞した、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」とのデュエットである「愛と青春の旅立ち/原題:Up Where We Belong」を知っている方も多いのでは ・・・。

 彼女の代表作、「ソング・オブ・バーナデット 〜レナード・コーエンを歌う/原タイトル;Famous Blue Raincoat: The Songs of Leonard Cohen」(1987)からです。

 このコーエンの詩は、手紙の形になっていて、表面上、訳することはできますが、意味するところがよくわからない。嘆くべきは私の語学力なんですが、それにしてもはやり難解な詩です。

【 Famous Blue Raincoat 】   by Leonard Cohen

「♪ It’s four in the morning, the end of December  今、午前4時 12月の終わりの日
  I’m writing you now just to see         君が元気でやっているか気になって
                if you’re better   いまこの手紙を書いている 
  New York is cold, but I like where I’m living ニューヨークは寒いよ でも僕はここが好き
  There’s music on Clinton Street        ここクリントン通りでは
       all through the evening        夜通し音楽が流れている

  I hear that you’re building           聞いたよ
      your little house deep in the desert   砂漠に小さな家を建てているんだってね
  You’re living for nothing now,          今は生きてる目的を見失っているけど
    I hope you’re keeping some kind of record  生きた証を残した方がいいと思うよ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Ah, the last time we saw you          ああそうだ、最後に見かけた時
        you looked so much older      君はずいぶんと老け込んで見えたし
  Your famous blue raincoat was torn      君のお気に入りのブルーのレインコート
          at the shoulder          肩のところが綻びていたね
  You’d been to the station to meet every train, and 列車が着くたびに駅へ向かったけど
  You came home without Lili Marlene    君はリリ・マルレーンを連れて帰れなかった

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 とまあ、こんな具合なんですが、やはり全体像と意味するところがわかりにくい。詩全体は手紙の形になっていて、それはコーエンが、青いレインコートがお気に入りの「もうひとりの自分」に出そうとしているようです。まあ。聞いてもらいましょうか、「ジェニファー・ウォーンズ」。

 全曲がコーエンの曲であるアルバム「Famous Blue Raincoat」は1986年リリースのLPアルバムの再発。

ソング・オブ・バーナデット 〜レナード・コーエンを歌う

ジェニファー・ウォーンズ / BMG JAPAN

「Jennifer Warnes ー Famous Blue Raincoat」

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 さて、北欧のジャズ・シーンにフレッシュな驚きを与えた若き歌姫が、ノルウェイの女性シンガー・ソングライター、「トルン・エリクセン/Torun Eriksen」。

 ガット・ギター1本をバックに呟くような歌声が胸に沁みる「アンブレラ・ソング/Umbrella Song」。まどろむような温もりに包まれるアルバムは、3rdアルバム、「Passage」(2010)から。たしか、キャッチは「木漏れ日のような女性ジャズ・ヴォーカリスト」。

 1977年1月生まれの41歳のベテラン・ジャズ・シンガー。26歳でデビュー、寡作なアーティストであるが、その音楽的才能はすでに高校時代から発揮されていたという。6歳の時からゴスペル・グループで歌い、19歳でソロ・シンガーとなり、作曲活動も始めた。2003年、「グリッターカード/Glittercard」でデビュー、ちょっと上品なハスキーさで、その抑制の効いた温かい歌唱が好評を呼んだという。

 しかし、この「Umbrella Song」も難解 ・・・。雨と傘を比喩にして、愛を語っていることはわかるのですが ・・・。わかったようでわからない、ややこしい雨の歌です。

【 Umbrella Song 】  by Torun Eriksen, Kjetil Dalland

「♪ It’s not your loner personality    あなたは私にため息をつかせるような
        that makes me sigh     人嫌いの性格の人ではないわ
  But rather the smiles             でも口元にほほえみ浮かべても
    that dress your lips and not your eyes   目元には出来きない
  I know what I see              私に何が見えるかはわかっている
    but know not always what to look for   しかし私が何を求めているかまだわからない
  So when you’re not near            だから、あなたが近くにいないと
    but right beside me I get insecure     心細くなってしまう

  You know umbrellas help people stay dry   傘が人々を雨から守ってくれるでしょ
  But they don’t stop the rain          でも傘は雨をやめさせることはできない
  You know how certain clothes         どのくらい信じているのかしら 
       can make you feel unbeatable    衣服があなたを強いと思わせると
  But they must come off again          でも衣服はふたたび剥がれてしまう
  What is worse, being shut out in the cold,  もっと悪いことは寒さの中に締出されること
   or turn to ice while waiting to be let inside?  待っている間に氷になってしまうこと?
  And what’s the use in this tiptoeing around you あなたの周りを爪先立ちで歩く意味は?
  I’m not invited here to entertain you   私はあなたを楽しませるために招かれていない
  Nor to explain you to yourself.       あなた自身を説明するためにもね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Passage

Torun Eriksen / Universal I.S.

「Torun Eriksen – Umbrella Song」

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 ややこしい雨の歌をふたつ続けたあとは、これ以上わかりやすい歌はないくらいわかりやすい歌。映画「シェルブールの雨傘/Les Parapluies de Cherbourg/The Umbrellas of Cherbourg」の挿入曲で「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の名曲、「I Will Wait For You」。カラフルな雨傘の乱舞するシーンが忘れられない。英詩は、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」。訳は不要でしょう。

【 I Will Wait for You 】
      by Jacques Louis Raymond Marc Demy / Michel Legrand / Norman Gimbel

「♪ If it takes forever I will wait for you
  For a thousand summers I will wait for you
  Till you’re back beside me, till I’m holding you
  Till I hear you sigh here in my arms

  Anywhere you wander, anywhere you go
  Every day remember how I love you so
  In your heart believe what in my heart I know
  That forevermore I will wait for you
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 歌姫は「ローラ・フィジー/Laura Fygi」。かって一度だけ行ったことのあるロンドンのジャズ・クラブ、「ロニー・スコッツ/Ronnie Scott’s」でのライブ・アルバム、「Laura Fygi at Ronnie Scott’s」(2003)から。ベースのイントロと、フルバンドをバックに小気味よくスウィングする軽快感が、身震いするほどたまらない。

Laura Fygi at Ronnie Scott’s

Laura Fygi / Verve

「I Will Wait For You – Laura Fygi」

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雨の日にはジャズを聴く (6) ~ 世界雨紀行 ~

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 窓の外に墨絵を思わすような世界が広がっています。我が家から見える雨の日の景観。

 さて、雨の世界一周音楽紀行とまいります。スタートはパリから。最近、活動拠点がパリに移ったようであるが、オーストラリア、メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの女性歌手、「サラ・マッケンジー/Sarah McKenzie」の歌う、「Paris in the Rain」。サラが現在住んでいるパリをテーマにしたオリジナル曲を、アルバム・タイトルとした「Paris In The Rain」(2017)から。フランス語はさっぱりなので、歌詞は割愛です。

Paris in the Rain

Sarah Mckenzie / Imports



「Sarah McKenzie – Paris In The Rain」

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 さて、英仏海峡を超えて、ロンドンへ。 独特の歌声、元祖ロリータ・ボイスの「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」が歌う、「I Like London In The Rain」。そうですかね。霧雨みたいな雨でも、はやり傘は必要でしょう。アルバムは、「Whisper For You」(1997)から。

【 I like London in the rain 】  作詞・作曲:COUNCIL JIM/DEARIE BLOSSOM

「♪ I like London in the rain    雨のロンドンって好き
  With my boots on, in the rain  雨のロンドンをブーツで歩くって好き
  Feel the coolness in the air    ちょっと肌寒くって
  Let the rain fall in my hair    髪に雨が落ちてくるのも好き

  I like London in the rain     雨のロンドンって好き
  Wet umbrellas in the rain     雨に濡れた傘もね
  There’ll be couples arm in arm  誰かとあいあい傘で歩きたいわ
  London drizzle has its charm    ロンドンの霧雨ってなんて素敵なの
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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ウィスパー・フォー・ユー
ブロッサム・ディアリー
ポリドール


      
     


「Blossom Dearie – I Like London In The Rain」

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 さあ、大西洋をひとっ飛び。ニューヨークはマンハッタンです。イギリス、ロンドン生まれでちょっと異色のヴォーカリスト、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」。「ピアノの詩人」と呼ばれる、イギリス人のピアニスト、「ジョン・テイラー/John Taylor」の元妻。アルバムは、「Manhattan in the Rain」(1997)、日本企画のベスト盤、「London in the Rain」(2014)。歌詞が見当たらないので、割愛です。

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Manhattan in the Rain
ノーマ・ウィンストン
Enodoc


     
     

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ロンドン・イン・ザ・レイン
ノーマ・ウィンストン
コアポート


      
      

「Manhattan in the rain ー Norma Winstone」

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 パリ、ロンドン、マンハッタンときたら、雨の旅路の世界紀行、次は「東京」でしょうか。「ワン・レイニー・ナイト・イン・東京」なんて秀逸な歌謡曲もありましたが、今宵はAORの代表格、「マイケル・フランクス/Michael Francks」の歌う東京の雨の歌、「Rainy night in Tokyo」。アルバムは、「Passionfruit」(1983)。そういえば、この順番のように、パリ、ロンドン、シカゴ、ニューヨーク、東京と旅したことがありました。

 大の親日家と聞く「マイケル・フランクス」、若い頃、来日時に赤坂の日枝神社で神前結婚式を挙げたというから、その時の体験をもとにした歌でしょうか。AORです、少し肩の力を抜いて聴きましょうか。

【 Rainy night in Tokyo 】  by Michael Francks

「♪ Seventh of September  9月7日だったね
  Remember when      覚えているかい
  We met at the shrine    あの時神社で会ったんだ
  Your kimono looked so fine  君の着物姿が素敵だったね
  Temple dancers swaying    巫女さんたちは体を揺らして
  Flutes playing then       横笛に合わせて踊っていた
  I was yours and you were mine  そして僕らは結婚したんだ

  Paul Desmond on the stereo   ポール・デスモンドが流れていた
  We sipped the sake very slow   僕らはゆっくりとお酒を飲み
  Kissing in the candleglow     キャンドルの仄めきのなかでキスをしたね
  That rainy night in Tokyo     あの雨の日の Tokyo の夜

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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Passionfruit
マイケル・フランクス/Michael Franks
Warner Bros / Wea


     
     


「Michael Franks – Live at Blue Note Tokyo – Rainy night in Tokyo」

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 そして、これはおまけ。「マイケル・フランクス」の雨の歌。「Somewhere In The Rain」。「Somewhere」をお好きなところにあててくださいう。元歌はなんと、「ユーミン(松任谷由実)」の「あの日にかえりたい」。「松任谷由実」の楽曲を、欧米のアーティストがカバーしたアルバム、「OVER THE SKY:Yuming International Cover Album」(2003年)から。

【 Somewhere In The Rain 】 English Lyrics by Michael Franks 

「♪ Like blossoms in the rain      雨に咲く花のように
  On a summer evening like this    ちょうどこんな夏の夜だったね
  I remember under unbrellas     僕は傘をさしながら
  How we kissed            どんな風にキスをしようかと考えていたんだ

  Clouds concealed the moonlight   雲は月を隠し
  Our wild hearts beating in time    僕たちの高鳴る鼓動は
  Lovers in a sonnet by Shakespeare  シェイクスピアの14行詩とぴったりと
  Perfect rhyme             韻を踏むかのようにテンポが合っていた

  After all the years           すべての時が過ぎ去ったあとで
  After all the songs I’ve sung      すべての歌を僕が歌ったあとでも
  I am still convinced           僕はまだ「若き日の恋は浪費」という
  ”Love is wasted on the young”     考えを捨てきれない

  We hid from the strom         僕たちは嵐を避けるため
  Under the jacaranda trees       ジャカランダに木の下に逃げ込んだ
  Lost in love               そして恋を失った
  Somewhere in the rain          雨の中で

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

OVER THE SKY:Yuming International Cover Album

オムニバス / EMIミュージック・ジャパン


   
「Somewhere In The Rain(あの日にかえりたい) ー Michael Francks」

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梅雨の晴れ間のビオトープでは

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 梅雨の晴れ間。朝から気温がぐんぐんと上がり、昼前にはもう30度を超え、なおかつ蒸し暑い。いつもは作業フィールドの公園、ウォーキングをかねて歩いてみる。山へ登らなければ、急坂のない周遊路を一周45分ぐらいで回れる、ちょうど良いコースとあってウォーキングをしている人も多い。この日、公園のビオトープには、「シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)」が飛び交い、池の中では、最近孵化した「モリアオガエル(森青蛙)」のオタマジャクシが群れをなし、元気いっぱいに泳いでいた。

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 「ヤマモモ(山桃)」の実も、大きくなり、赤く色づきだした。採り頃、食べごろまでには、あと10日ほどであろうか。我が家では、毎年、ヤマモモをジュースとジャムに手作りしている。

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 しっかりと歩くと汗ばんできたが、林の中は、木陰がひんやりとしている。「クヌギ(椚、櫟)」などから出る樹液の匂いがあたりに満ちているのに気が付く。虫の楽園だ。そして、木漏れ日が生み出す陰影が目を和ませる。

 本日の曲は、「ガブリエル・デュコンブル/Gabrielle Ducomble」の「リベルタンゴ/Libertango」。ちょっと唐突かもしれませんが、私は手持ちのCDのほとんどを、USBに入れ、車の中で流しっぱなしにしている。たまたま、今日流れていたのが彼女のアルバムであり、久しぶりに思い出したというところ。

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 「ガブリエル・デュコンブル」。ベルギーで生まれ、幼い頃から音楽的環境に恵まれ、歌い始めたという。地元や国内のコンクールで勝ちを収め、最終的には、2003年のフランスの「ポップ・アイドル」コンクールの決勝まで進んだ。やがてレコード・デビュー、フレンチ・ポップのヴォーカリストとしてアイドル的人気を誇るいう成功を収めたが、それで満足できなかったようだ。、「ディー・ディー・ブリッジウォーター/Dee Dee Bridgewater」のアルバム、「Dear Ella」を聴いて衝撃を受け、直ちにジャズへの転向を決意したという。ロンドンに移った彼女は音楽学校でジャズを学び、ブリッジウォーターへのオマージュでしょう、アルバム「J’ai Deux Amours(二つの愛)」(2011)でのデビューに至ったという。

 そのアルバム、ヴィジュアル的には可憐な印象も与えながらも、魅力あふれる澄んだ声質で、シャンソン、スタンダード、ポップス、フレンチ、ボサノヴァからタンゴまで、数々の曲を聴かせてくれる。

 「リベルタンゴ/Libertango」は、アルゼンチンのバンドネオン奏者、「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」作曲の1974年発表のタンゴの楽曲。「Libertango」は、「libertad=自由」 と「タンゴ=tango」とを合わせて作った造語だという。この曲には歌詞がつけられていて、英語バージョンのものは、ジャマイカ系アメリカ人の歌手、モデル、女優で、007シリーズ、「007 美しき獲物たち/A View To A KIll」で強烈な印象を残した、「グレース・ジョーンズ/Grace Jones」の「I’ve Seen That Face Before(あの顔は見たことがある)」バージョンが知られていて、デュコンブルもこのバージョンの詩を歌っている。

【 I’ve Seen That Face Before/Libertango 】

「♪ Strange, I’ve seen that face before   奇妙だ あの顔は前に見たことがある
  Seen him hanging ’round my door     僕に家の周りをほっつき歩いていた
  Like a hawk stealing for the prey     まるで獲物を狙う鷹のように
  Like the night waiting for the day     夜明けを待つ夜のように

  Strange, he shadows me back home   奇妙だ 彼は僕を家までつけてくる
  Footsteps echo on the stones       石畳を歩く足音が響く
  Rainy nights, on Hausmann Boulevard   雨の夜 ハウスマン通りで
  Parisian youths, drifting from the bars   若いパリジャンがバーから出てくる 

  Tu cherches quoi, rencontrer la mort?
  Tu te prends pour qui
  Toi aussi tu detestes la vie

  (What are you searching for?       何を探しているのだろう?
   To encounter death?           死に出くわすかもしれないよ?
   Who do you take yourself to be?     誰に会いたいの?
   You too detest life… )         君も人生を嫌悪しているの?

  Dance in bars and restaurants       バーかレストランで踊って
  Home with anyone who wants       誰でもいいから好きな奴を連れて家に帰れ
  Strange he’s standing there alone     でも奇妙だね 彼はひとりで突っ立っている
  Staring eyes chill me to the bone.     その見つめる目が僕を骨まで凍らせる

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・   ♪」

J’ai Deux Amour

Gabrielle Ducomble / Rip Curl Recordings

「Gabrielle Ducomble band – Libertango (recording session)」

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 映画で強烈な印象を残した「グレイス・ジョーンズ」の歌唱も聴いてみましょうか。

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ナイトクラビング/Nightclubbing
グレイス・ジョーンズ/Grace Jones
ユニバーサル インターナショナル


       
      

「Grace Jones – I’ve Seen That Face Before (Libertango)」

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雨の日にはジャズを聴く (5) ~ 雨の囁きが聴こえる ~

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 ショパンの前奏曲「雨だれ」を例に出すまでもなく、「雨」を表現するのに、ピアノはなんとなくふさわしいように思える。ということで、今宵は雨を奏でるピアノから。

 まずは、大御所でしょうか、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」です。1973年、「郵便貯金ホール」で行われたコンサートのライブ・アルバム、「The Tokyo Concert 」(1973)から、「Yesterday I Heard the Rain」。

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The Tokyo Concert, Live
ビル・エヴァンス/Bill Evans
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「Bill Evans – Yesterday I Heard the Rain [Live] 」

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 「Yesterday I Heard the Rain」。この美しいタイトルをもつ曲には、詩がつけられている。邦題「雨のつぶやき」。メキシコの作曲家、「アルマンド・マンザネロ/Armando Manzanero」が1967年に作ったボレロ、「Esta Tarde Vi Llover(今日の午後、雨が降るのを見た)」が原曲だそうで、「今日の午後、雨が降るのを見た。人々が駆け去るのを見た。歌っている海を見た。でもどこにも君の姿はなかった」という詩だという。このボレロに、「ジーン・リーズ/Gene Lees」が英詩を付けたところ、アメリカでも大ヒットし、多くのアーティストたちにカバーされるようになったという。そんな美しいバラード。

【 Yesterday I Heard the Rain 】  by Gene Lees / Armando Manzanero

「♪ Yesterday I heard the rain whispering your name 昨日の雨は君の名を囁いていた
  Asking where you’d gone    君はどこへ行ってしまったのかと
  It fell softly from the clouds   雨は雲から優しく
  On the silent crowds      無言で歩く人々の上に降り
  As I wandered on        僕はその中を彷徨っていた

  Out of doorways black umbrellas   路上に行き交う黒い傘
  Came to pursue me         僕を追いかけるようにやってきては
  Faceless people             通りすぎていく顔のない人々
  As they passed were looking through me  通りすがりに僕を見るけど
  No one knew me             誰ひとり僕は知らない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 こちらも大御所、「トニーベネット/Tony Bennett」。スペインを代表する人気歌手で、すでに合計18個ものグラミー賞を受賞しているという、「アレハンドロ・サンス/Alejandro Sanz」とのデュエット。2作目のデュエット・アルバム、「デュエッツ II/Duets II: The Great Performances」(2012)から。ちなみに、「Duets I」(2006)は、彼の80歳の記念に、「Duets II」は、85歳の記念に録音されたというから驚きです。

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トニー・ベネット / SMJ

「Yesterday I Heard the Rain (from Duets II: The Great Performances) 」

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 「スティーブ・キューン/Steve Kuhn」のピアノからも。ヴィーナス・レコードの印象は、イマイチだったけど、ECMなどに全く違う印象のアルバムを残している。「ジョーイ・バロン/Joey Baron (ds)」、「デヴィッド・フィンク/David Finck(b)」とのトリオ・アルバム、「リメンバリング・トゥモロウ/Remembering Tomorrow」(1995)から「The Rain Forest」。

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リメンバリング・トゥモロウ/Remembering Tomorrow
スティーブ・キューン/Steve Kuhn
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 アップがありませんでしたので、ECMですが、フルートを加えた別メンバーでのカルテット演奏、「Motility」(1977)から、「The Rain Forest」 ・・・。

「The Rain Forest ー Steve Kuhn」

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雨の日にはジャズを聴く (4) ~ 別れはいつも雨に ~

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 今宵の雨の歌。1996年に、皮膚癌でわずか33歳の若さで夭折した歌姫、雨中に咲く孤高の花のような「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」。

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 「エヴァ・キャシディ」。1963年生まれ。小さいころからジャズとフォークに親しみギターを習っていたという。1986年に「メソッド・アクター / Method Actor」というグループ に参加しアルバムを1枚残す。その後、ワシントンDCでプロデューサーをしていた「クリス・ビオンド/Chris Biondo」と知り合い、ビオンドと一緒に暮らしながら、多くの曲を録音した。「さあ、これからアルバムをだして ・・・」という矢先、皮膚癌のために1996年11月に亡くなってしまった。

 さて、「エヴァ・キャシディ」が歌う雨の歌。最初は、「Early Morning Rain」。1960年代に活躍したカナダ出身のカントリー系のシンガー・ソングライター、「ゴードン・ライトフット/Gordon Lightfoot」の作品。「ピータ、ポール&マリー/Peter, Paul & Mary」、「ボブ・ディラン/Bob Dylan」、「ハリー・ベラフォンテ/Harry Belafonte」、「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」など多くの歌手によってカバーされている。アルバムは、「イマジン/Imagine」(2002)から。

【 Early Morning Rain 】 by Gordon Lightfoot

「♪ In the early morning rain        早朝の雨の中
       with a dollar in my hand    わずばかりの金を握り締めて立っている
  And an aching in my heart         痛む心と
       and my pockets full of sand   砂を噛むような思いを胸に
  I’m a long way from home          家から遠く離れ
       and I miss my loved ones so   君を失った寂しさを噛み締めながら
  In the early morning rain         早朝の雨の中に佇んでいる
        with no place to go      ゆくところなんかどこにもありゃしない

  Out on runway number nine        9番スポットから滑走路に向かって 
       big seven-o-seven set to go    707が離陸の準備を始めた
  But I’m stuck here on the ground      でも俺は吹きすさぶ寒風の中
        where the cold winds blow    ここに立ちすくんでいる
  You can’t jump on a jet plane        君は貨物列車にでも乗るかのように
         like you can a freight train  飛行機に乗るなんてありえないと思いながら
  So I’d best be on my way           でもこれでいいんだ そう思いながら
          in the early morning rain  早朝の雨の中立ちすくんでいる
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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Imagine Import
Eva Cassidy
Blix Street


     
     

「Eva Cassidy – Early Morning Rain」

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 2曲目は、「Blue Eyes Crying in the Rain」。「雨の中で泣いている青い瞳の君」。別れに雨はつきもののようです。「フレッド・ローズ/Fred Rose」の手になるカントリーの名曲のひとつにも挙げられる曲。「ハンク・ウィリアムス/Hank Williams」などもカバーしていたが、「ウィリー・ネルソン/Willie Nelson」が1975年にアルムム、「Red Headed Stranger」で取り上げるやいなや大ヒットしたという。

【 Blue Eyes Crying in the Rain 】   by Fred Rose

「♪ In the twilight glow I see them    黄昏のなか 君の目を見ると
  Blue eyes cryin’ in the rain       雨の中で青い瞳が泣いている
  When we kissed goodbye and parted   キスをして別れを告げたからだ
  I knew we’d never meet again      もう二人は二度と会わないだろう

  Love is like a dyin’ ember        愛は燃え尽きようとしている
  Only memories remain          思い出だけが残るんだ
  Through the ages I’ll remember     何年も経ってから思い出すだろう
  Blue eyes cryin’ in the rain        君の青い瞳が雨に濡れていたことを

  Some day when we meet up yonder   いつかどこかで再び出会ったら
  We’ll stroll hand in hand again      手に手を取って歩こう
  In a land that knows no partin’      もう二度と別れることのない場所で
  Blue eyes cryin’ in the rain        雨に濡れていた君の青い瞳
  Blue eyes crying in the rain        雨に濡れていた君の青い瞳  ♪」

 アルバム、「Somewhere」(2008)から。

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Somewhere
Eva Cassidy
Blix Street


     
     

「Eva Cassidy – Blue Eyes Crying in the Rain」

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雨の日にはジャズを聴く (3)  ~ ピュアな雨音 ~

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 こんな雨の日の夜は、しっとりとした「大石学」のピュアなピアノ。

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 「大石学」。1963年、横浜生まれのジャズピアノ・キーボードプレイヤー、編曲家。「ヤマハ ネム音楽院」卒業後、プロとしての活動をはじめる。「阿川泰子」、「松山千春」、「野口五郎」等のレコーディング・コンサートツアーに参加しつつキャリアを積んだという。私が知っているだけでも、「レディ・キム/Lady Kim」、「ケイコ・リー」、「伊藤君子」、「石野見幸」、「土岐麻子」などとのレコーディングやステージに、アレンジャー、歌伴として参加している。

 1997年に初リーダー・アルバム「Tears Rained Down」をリリース。2002年、「イーストワークス・エンターティメント(ewe)」より、「大石学トリオ」の1st「PAITED DESERT」を発表、以後2005年までの間に、トータルでは7枚のアルバムを発表している。 また、2010年からは、澤野工房から、「Water Mirror」「Gift」「ETERNAL」などをリリース。その澄み切った音色と、静寂の「間(ま)」の絶妙なバランスにいつも魅かれてしまう。

 ソロ・アルバム、「Water Mirror」に収録されている、「After The Rain」。彼自身の言葉によると、「WATER MIRROR=明鏡止水」だという。「ただただ、美しい音を出そう」という一念で奏でたその美しい響きが、鏡のように磨き上げられたような水面を波紋のように拡がっていく。

 アルバムからのアップがありませんでしたので、兵庫県神戸市出身のジャズサックス奏者で、歌手の「土岐麻子」は長女である、サックス奏者「土岐英史」との演奏で。

WATER MIRROR

マナブ・オオイシ / 澤野工房



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NIGHT CRUISE
Toki Hidefumi 土岐英史
Fun House


    
    

「Hidefumi Toki & Manabu Ohishi – After The Rain」

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 もうひとつのお気に入りの演奏は、「Continous Rain」。澤野からの「WISH」(2010)に収録されている。パーソネルは、「Manabu Ohishi/大石学 (piano)」、「ジャン・フィリップ・ヴィレ/Jean-Philippe Viret (bass)」、「シモン・グーベル/Simon Goubert (drums) 」。

AS100s
    
WISH
マナブ・オオイシ・トリオ
澤野工房


     
     

 YOUTUBEにアップされていませんでしたので、YOUTUBEで見つけた別のトリオのアルバム、「ティアーズ・レインド・ダウン~雨/Tears rained down」(1997)。から。パーソネルは、「Manabu Ohishi/大石学(p) 」、「 Yasushi Yoneki/米木康志(b) 」、「Koichi Inoue/井上功一(ds)」。

ティアーズ・レインド・ダウン~雨

大石学トリオ / トライエム

「Manabu Ohoishi – Continous Rain」

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 そのほかにも、2017年に自主制作のピアノ・ソロ・アルバム、「雨音/War Dance」がリリースされていますが、未だ聴き得ていません。
     

      

雨の日にはジャズを聴く (2) ~ あの夜の雨は ~

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 デビュー当時からずっと気にかかり、注目してきたシンガー・ソングライターがいる。「メロディ・ガルドー/Melody Gardot 」。彼女の作る歌は、静かでクールな中に熱いソウルの感じられ、聴く人の心に響く。そんな彼女の歌に、「The Rain」という曲がある。今宵は、この歌をじっくりと聴く。アルバムは、2作目「マイ・オンリー・スリル/My One and Only Thrill」(2009)。

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「メロディ・ガルドー」。1985年生まれ、フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター。16歳の頃、ピアノ・バーでアルバイトとして歌い始めたという。しかし、19歳の時、自転車で帰宅途中、交通事故に遭い、背骨を含む数箇所の複雑骨折、神経、頭も怪我をするなどの瀕死の重傷を負い、一年間寝たきりの生活を余儀なくされ、しかも生涯後遺症として背負った視覚過敏より、サングラスを手放せなくなる。リハビリとして医者に音楽セラピーを勧められ、曲を書き始める。病室でみずから録音した6曲入りのEP、「SOME LESSONS:The Bedroom Sessions」を2006年に発表。

 その後、フィラデルフィアを中心にフェスやライヴにも出演し、静かな中に熱いハートの感じられる彼女の音楽はたちまち評判となり、2006年にインディーズからリリースしたアルバムも話題となり、やがて、ユニバーサルと契約し、「Worrisome Heart(意味;くよくよする心)/邦題;夜と朝の間で」が世界デビュー・アルバムとして2008年8月にリリースされた。

 類稀なる才能の持ち主として絶賛された彼女、ビジネス・ウィーク誌は評していわく、「トム・ウェイツの詩に出会ったビリー・ホリディ・・・、或いはニーナ・シモン、初期のリッキー・リー・ジョーンズ、コール・ポーターの洗練さすら思い起こさせる・・・。」 

 このアルバム、ボーナス・トラックを含む全13曲は、「虹の彼方に」を除いて、すべて「メロディ・ガルドー」自身の作品。壮大なストリングスをバックに、ジャズやブルーズなどの音楽ジャンルの壁を軽々と超え、歌い上げる。

【 The Rain 】 by Jesse Harris / Melody Gardot

「♪ The rain, the rain           雨、雨
  Rain came down in sheets that night  雨はあの夜のシーツにも落ちてきた
  And you and I stared out to the left and to the right  私たちは驚いて右往左往したね
  Rain came down and cursed,            雨が私たちを呪い
          seemed to laugh at us       嘲笑っているようにも思えたんだ
  Still daylight                  まだ昼間なのにと

  The clouds, the clouds          雲、雲
  Clouds raced all across the autumn sky  雲は秋の空を駆け抜けるように流れていった
  And you and I fumbled for         私たちはどうやって別れようかと
        a way to say goodbye     お互いに手探りをしていたね
  Strangers weren’t we           でも私たちはもう見知らぬ他人にはなれない
  Scared to look into each other’s eyes?  怯えながらお互いの瞳の中を見つめ合った

  Strangers weren’t we           でも私たちはもう見知らぬ他人にはなれない
  Scared to look into each other’s eyes?  怯えながらお互いの瞳の中を見つめ合った ♪」

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My One and Only Thrill

Melody Gardot / UCJ



      
     

「Melody Gardot – The Rain」

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雨の日にはジャズを聴く (1)  ~ 最後はまた雨ね ~

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 「雨の日と月曜日はジャズを聴く」。 「レイニー・アフタヌーン」。そんな「雨」と「ジャズ」を結びつけたタイトルのコンピ・アルバムがいくつもあるほど、雨の日にはジャズが似合うかもしれない。「雨ジャズ」。そんなカテゴリーもあるようだ。「雨の日にはジャズを聴く」と題して、すこし「雨ジャズ」を続けてみます。

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 「雨ジャズ」といえば、私は真っ先に、「アン・バートン/Ann Burton」の「Here’s That Rainy Day」が頭に浮かびます。就職してからしばらく音楽やJAZZから離れていた時期があったが、それを引き戻し、女性ジャズ・ボーカルの魅力に目覚めさせてくれたのが、「アン・バートン」の2枚のLP、「ブルー・バートン/Blue Burton」(1967)、「バラード・アンド・バートン/Ballads & Burton」(1969)であった。「ルイス・ヴァン・ダイク・トリオ/The Louis Van Dyke Trio」をバックにしっとりと歌う大人の雰囲気に聴き惚れ、女性ジャズ・ボーカルを聴き始めたのである。

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 「アン・バートン/Ann Burton」は、1933年、オランダのアムステルダムの生まれ。プロ歌手になってから、ある日、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」のレコードを聴いて感動し、ホリディのように自分自身の歌の世界を持ち、それを歌っていこうと決心したという。厳しい難しい道を歩みだし、経済的には恵まれなかったが、自身の納得できる歌だけを歌っていた。1989年惜しくも死去。 享年56歳であった。死して29年、いまだに人気のある女性ボーカル。

 この時期になると決まって聴くのが、彼女の歌う「雨ジャズ」の定番曲、「Here’s That Rainy Day」。「失恋した日には決まって雨が降る」、そんな意味でしょうか。1953年、作詞「ジョニー・バーク/Johnny Burke」、作曲「ジミー・ヴァン・ヒューゼン/Jimmy Van Heusen」。

【 Here’s That Rainy Day 】

「♪ Maybe I should have saved   ちょっとくらいは残しておくべきだったかもしれない
   Those left over dreams     叶えられなかった夢を
   Funny, but here’s that rainy day 不思議ね、こんな日に限って雨が降る

  Here’s that rainy day they told me about 「人生雨の日だってある」と人は言う
  And I laughed at the thought      でも「そんなことってある?」と笑い飛ばしてきた
  That it might turn out this way     それが結局こんな結果を招いてしまったの

  Where is that worn-out wish   陳腐だと思って捨ててしまった 
  That I threw aside         あの想いはどこへ行ったの
  After it brought my lover near?  彼を間近に感じたのに捨ててしまったあの想いは

  Funny how love becomes a cold rainy day 不思議ね どんな恋も最後は冷たい雨になる
  Funny that rainy day is here         不思議ね 今度もまた雨ね ・・・ ♪」 
  
           

バラード・アンド・バートン

アン・バートン / SMJ

「Ann Burton – Here’s That Rainy Day」

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 「アン・バートン」には、「雨の日と月曜日は/Burton For Certain」というアルバムがある。3度目の来日の際に録音されたアルバムで、「カーペンターズ/Carpenters」が1971年に発表し、ヒットした曲が、アルバムタイトルになっている。このアルバムのデザイン、写真を手がけたのが、ジャズ写真家、「阿部克自」氏。デザインを手がけたレコードは7000枚を超すというが、惜しくも2008年9月に他界してしまった。最近のニュースで、「ビートルズ」が1966年6月、初来日したときの写真の撮影を委託され、その時の大量の未公開写真が発見されたと報じられていた。

  雨の日に聴く「アン・バートン」。2曲目は、二人を偲んで、「雨の日と月曜日は/Rainy Days And Mondays」。

【 Rainy Days And Mondays (雨の日と月曜日は)】
                  作詞・作曲 P.Williams/R.Nichols

「♪ Talking to myself and feeling old  独り言を呟いて、ちょっと老けたかなと感じる
   Sometimes I’d like to quit       もう終わりにしたいと思うけど
   Nothing ever seems to fit        自分らしいことも見つからなくて

   Hangin’ around,                ウロウロしたり、
        nothing to do but frown     しかめっ面しかすることがなくて
   Rainy days and Mondays          雨の日と月曜日は
        always get me down        いつも気が滅入るの

   What I’ve got they used to call the blues こんな感じを憂鬱(ブルース)というのね
   Nothing is really wrong           何かが間違っているわけじゃないんだけど
   Feeling like I don’t belong         なんとなく違和感があるの
  
   Walking around                 孤独なピエロみたいに
         some kind of lonely clown   ただ歩き回って
   Rainy days and Mondays          雨の日と月曜日は
         always get me down       いつも気が滅入るの

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・   ♪」

雨の日と月曜日は

アン・バートン / MUZAK,INC.

「Ann Burton - Rainy Days And Mondays」

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路傍の花、樹々の鳥(219) ~ 炎天の花 咲き始める ~

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ノウゼンカズラ
 ご近所の家の塀に伸びた蔓。その一本だけに「ノウゼンカズラ(凌霄花)」の真っ赤な花が咲いた。炎天の花。梅雨明けも間近いのだろうか。

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 最近、ブログ友の方から紹介され、即、私がはまってしまった女性ジャズ・シンガーがいる。「リン・スタンリー/Lyn Stanley」。

 ブルージーで、ジャジー、ノスタルジックなその声だけでなく、この「ノウゼンカズラ」のように、容姿も艶やかで、私のようなシニアのジャズ・ファンにとっては、「よっ! これぞ女性ジャズ・シンガー、女性ジャズ・ボーカル」と声をかけたくなるくらい。彼女は、アナログ・レコード、SA-CD、CD、ハイレゾ・ダウンロードなど、多様な音楽メディアのそれぞれの特徴を最大に引き出し、その音質、ミュージシャン、アレンジ、選曲などで世界中の熱狂的オーディオファンを魅了し、今、世界のオーディオシーンで最も人気を集めている歌手だという。

 「リン・スタンリー」。ワシントン州タコマの生まれ。ブルガリアからの移民だった祖父はオペラ歌手、父親はジャズピアニストという音楽一家に育ったという。歌手としては、遅咲きで、最初は社交ダンサーとして、タイトルにも輝き、世界的に有名な存在だったという。

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 アルバム・デビューは、5年前の2013年。きっかけは、2010年にジャズ・ピアニスト、「ポール・スミス/Paul Smith」と、その妻のシンガーでボーカル・コーチ 、「アネット・ウォーレン/Annette Warren」によって見いだされたことだった。そのデビュー作、「Lost in Romance」は、話題を呼び、世界的な成功を収めたという。

 その彼女の第3作「Interludes」(2015)、第5作「The Moonlight Sessions Volume Two」(2017)と2枚のアルバムを聴き、若い頃、「アン・バートン/Ann Burton」に魅せられて、ジャズ・ボーカルを聴き始めた頃のあの興奮を久しぶりに思い出していた。

 ほとんどがいわゆるスタンダード。この心地よさはなんだろう。しばらく、家でも車でも耳を離せなくなりそうだ。

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Interludes
Lyn Stanley
CD Baby


     
     

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The Moonlight Sessions, Vol. Two
SACD
Lyn Stanley
CD Baby


      
     

 2枚のアルバムからはYOUTUBEにアップされていないので、2015年ファンクラブの招きで来日し、プライベート・イベントを行った時のハイライト動画をアップしておきます。

「Jazz Vocalist Lyn Stanley LIVE in Tokyo Japan」

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 すっかりはまってしまった私は、早くも、アルバム、第2作「Potions」を発注。到着が楽しみとなっている。その「Potions」から3曲を。

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Potions
Lyn Stanley
CD Baby


    
    

「Lyn Stanley – Cry Me a River」

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「Lyn Stanley – Lullaby of Birdland」

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「Lyn Stanley – Fly Me To The Moon」

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