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雨の日にはジャズを聴く (7) ~ ややこしい雨の歌 ~

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 雨が降ったら ・・・。必要なのは、レインコートとレインブーツ、そして雨傘でしょう。

 2016年に亡くなってしまったが、難解な歌詞を歌うことで知られるダミ声じいさん、カナダ出身の詩人にして小説家、シンガーソングライターの「レナード・コーエン/Leonard Cohen」の歌に、「フェイマス・ブルー・レインコート~もう一人の自分に宛てた手紙/Famous Blue Raincoat」という歌がある。今宵は、ここから始めます。

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 歌うのは、ダミ声ではなく、「ジェニファー・ウォーンズ/Jennifer Warnes」。1947年、アメリカ、ワシントン州シアトル出身で、南カルフォルニア育ちの歌手。大ヒットした映画「愛と青春の旅立ち/原題:An Officer and a Gentleman」(1982)の主題歌であり、アカデミー歌曲賞を受賞した、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」とのデュエットである「愛と青春の旅立ち/原題:Up Where We Belong」を知っている方も多いのでは ・・・。

 彼女の代表作、「ソング・オブ・バーナデット 〜レナード・コーエンを歌う/原タイトル;Famous Blue Raincoat: The Songs of Leonard Cohen」(1987)からです。

 このコーエンの詩は、手紙の形になっていて、表面上、訳することはできますが、意味するところがよくわからない。嘆くべきは私の語学力なんですが、それにしてもはやり難解な詩です。

【 Famous Blue Raincoat 】   by Leonard Cohen

「♪ It’s four in the morning, the end of December  今、午前4時 12月の終わりの日
  I’m writing you now just to see         君が元気でやっているか気になって
                if you’re better   いまこの手紙を書いている 
  New York is cold, but I like where I’m living ニューヨークは寒いよ でも僕はここが好き
  There’s music on Clinton Street        ここクリントン通りでは
       all through the evening        夜通し音楽が流れている

  I hear that you’re building           聞いたよ
      your little house deep in the desert   砂漠に小さな家を建てているんだってね
  You’re living for nothing now,          今は生きてる目的を見失っているけど
    I hope you’re keeping some kind of record  生きた証を残した方がいいと思うよ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Ah, the last time we saw you          ああそうだ、最後に見かけた時
        you looked so much older      君はずいぶんと老け込んで見えたし
  Your famous blue raincoat was torn      君のお気に入りのブルーのレインコート
          at the shoulder          肩のところが綻びていたね
  You’d been to the station to meet every train, and 列車が着くたびに駅へ向かったけど
  You came home without Lili Marlene    君はリリ・マルレーンを連れて帰れなかった

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 とまあ、こんな具合なんですが、やはり全体像と意味するところがわかりにくい。詩全体は手紙の形になっていて、それはコーエンが、青いレインコートがお気に入りの「もうひとりの自分」に出そうとしているようです。まあ。聞いてもらいましょうか、「ジェニファー・ウォーンズ」。

 全曲がコーエンの曲であるアルバム「Famous Blue Raincoat」は1986年リリースのLPアルバムの再発。

ソング・オブ・バーナデット 〜レナード・コーエンを歌う

ジェニファー・ウォーンズ / BMG JAPAN

「Jennifer Warnes ー Famous Blue Raincoat」

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 さて、北欧のジャズ・シーンにフレッシュな驚きを与えた若き歌姫が、ノルウェイの女性シンガー・ソングライター、「トルン・エリクセン/Torun Eriksen」。

 ガット・ギター1本をバックに呟くような歌声が胸に沁みる「アンブレラ・ソング/Umbrella Song」。まどろむような温もりに包まれるアルバムは、3rdアルバム、「Passage」(2010)から。たしか、キャッチは「木漏れ日のような女性ジャズ・ヴォーカリスト」。

 1977年1月生まれの41歳のベテラン・ジャズ・シンガー。26歳でデビュー、寡作なアーティストであるが、その音楽的才能はすでに高校時代から発揮されていたという。6歳の時からゴスペル・グループで歌い、19歳でソロ・シンガーとなり、作曲活動も始めた。2003年、「グリッターカード/Glittercard」でデビュー、ちょっと上品なハスキーさで、その抑制の効いた温かい歌唱が好評を呼んだという。

 しかし、この「Umbrella Song」も難解 ・・・。雨と傘を比喩にして、愛を語っていることはわかるのですが ・・・。わかったようでわからない、ややこしい雨の歌です。

【 Umbrella Song 】  by Torun Eriksen, Kjetil Dalland

「♪ It’s not your loner personality    あなたは私にため息をつかせるような
        that makes me sigh     人嫌いの性格の人ではないわ
  But rather the smiles             でも口元にほほえみ浮かべても
    that dress your lips and not your eyes   目元には出来きない
  I know what I see              私に何が見えるかはわかっている
    but know not always what to look for   しかし私が何を求めているかまだわからない
  So when you’re not near            だから、あなたが近くにいないと
    but right beside me I get insecure     心細くなってしまう

  You know umbrellas help people stay dry   傘が人々を雨から守ってくれるでしょ
  But they don’t stop the rain          でも傘は雨をやめさせることはできない
  You know how certain clothes         どのくらい信じているのかしら 
       can make you feel unbeatable    衣服があなたを強いと思わせると
  But they must come off again          でも衣服はふたたび剥がれてしまう
  What is worse, being shut out in the cold,  もっと悪いことは寒さの中に締出されること
   or turn to ice while waiting to be let inside?  待っている間に氷になってしまうこと?
  And what’s the use in this tiptoeing around you あなたの周りを爪先立ちで歩く意味は?
  I’m not invited here to entertain you   私はあなたを楽しませるために招かれていない
  Nor to explain you to yourself.       あなた自身を説明するためにもね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Passage

Torun Eriksen / Universal I.S.

「Torun Eriksen – Umbrella Song」

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 ややこしい雨の歌をふたつ続けたあとは、これ以上わかりやすい歌はないくらいわかりやすい歌。映画「シェルブールの雨傘/Les Parapluies de Cherbourg/The Umbrellas of Cherbourg」の挿入曲で「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の名曲、「I Will Wait For You」。カラフルな雨傘の乱舞するシーンが忘れられない。英詩は、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」。訳は不要でしょう。

【 I Will Wait for You 】
      by Jacques Louis Raymond Marc Demy / Michel Legrand / Norman Gimbel

「♪ If it takes forever I will wait for you
  For a thousand summers I will wait for you
  Till you’re back beside me, till I’m holding you
  Till I hear you sigh here in my arms

  Anywhere you wander, anywhere you go
  Every day remember how I love you so
  In your heart believe what in my heart I know
  That forevermore I will wait for you
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 歌姫は「ローラ・フィジー/Laura Fygi」。かって一度だけ行ったことのあるロンドンのジャズ・クラブ、「ロニー・スコッツ/Ronnie Scott’s」でのライブ・アルバム、「Laura Fygi at Ronnie Scott’s」(2003)から。ベースのイントロと、フルバンドをバックに小気味よくスウィングする軽快感が、身震いするほどたまらない。

Laura Fygi at Ronnie Scott’s

Laura Fygi / Verve

「I Will Wait For You – Laura Fygi」

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