JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

えっ、本当 ? 蝉に恋する蛾って!

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 園内の自然観察路をウォーキングしていたときのこと。目の前の木に一匹の「セミ(蝉)」がとまった。鳴かないので、確信はないが、「ヒグラシ(日暮)」の雌のようだ。しかし、よく見ると翅の下、左の脇腹に白い繭のようなものを抱えている。最初は、卵かとも思ったが、蝉は木に直接卵を産み付けるので、このような卵塊を持つことはない。


 
 「虫愛でる爺」のこと、興味津々で調べてみると、どうも「セミヤドリガ(蝉寄生蛾)」の幼虫のようである。その名のとおり幼虫が「セミ」に外部寄生する特異な「ガ(蛾)」である。それを知った時は、「えっ、本当!!」と思わず声を上げてしまった。なんとも奇妙な生態を持つ蛾である。
   
 関東以西の本州、四国、九州、韓国、台湾などの平地から低山地にかけて多く分布するという。(左の5齢幼虫・成虫の写真はWikipediaより)
  
 7月下旬~8月上旬頃から、ほとんどが「ヒグラシ」で、「ヒグラシ」でも、特に雌への寄生が、多いという。日中でもやや暗いような、林の中で、幼虫が「ヒグラシ」に寄生しているのが多く見られる。幼虫が見られるのは、寄生の対象である「ヒグラシ」の成虫の初出から、10日から20日くらいの後である。   
 私の見た幼虫は、白色の綿毛で被われているところを見ると、5齢幼虫のようであり、寄生しているのだから、成長するために、「セミ」の体液を吸うのであるが、吸うための特別な構造は確認されておらず、どのようにして吸っているかの詳細はよくわかっていないという。このあと5齢幼虫は機を窺って「セミ」の腹部から糸を吐きながら脱落し、繭作りのための場所を探すという。
   
 8月中旬頃に最初の繭が見られるようになり、10月頃まで続く。8月下旬頃になると最初の繭から新成虫が羽化し、産卵し始める。以後10月が終わるまでには、「セミヤドリガ」は全て成虫になり、産卵を終える。
  
 10月が終わると、「セミヤドリガ」の幼虫も成虫も見られなくなり、卵は翌年の新しい宿主、「セミ」の成虫の出現を待って、冬と春を過ごすという。(参考;Wikipedia)
   
 いや初めて見ました。「セミヤドリガ」の幼虫が寄生した「ヒグラシ」。「ヒグラシ」にも何らかのメリットがなければ、相当な迷惑だと思うのだが ・・・。「蝉」に恋する蛾でしょうかね。俗説では、羽化後の蝉の寿命は1週間と言われていたが、実際は1ヶ月以上生きる例も報告されているという。しかし、短い逢瀬であることには違いない。
   
 犬も歩けばなんとやら。公園で活動を続けていると、珍しい生き物やその活動に会うことも結構多い。定年後始めた「森林ボランティア」活動で、木の名前も、花の名前も、昆虫の名前なども随分と覚えた。これもなかなか素敵で楽しいことである。
   
 観察路をさらに歩いていくと、まだあまり成長していない「クヌギ(櫟、椚)」の「ドングリ(団栗)」が枝ごと落ちている。枝の断面を見ると、スパッと刃物で切ったような断面。「ドングリ」に孔をあけて卵を産み、その後で枝を切り落とす「ハイイロチョッキリムシ」の仕業だ。これから秋になると、ますますその活動が活発になり、「クヌギ」や「コナラ(小楢)」の樹の下一面に、「チョッキリムシ」が切った枝が散乱する。その活動がもう始まったのだ。


    
     
 さて、今宵のピアノ。デンマーク・コペンハーゲンで活躍する、「ハイネ・ハンセン/Heine Hansen」のトリオ。聴けばそれとわかる憂いを含んだ美メロの北欧ピアノ。キャリアなどはよくわかっていませんが、1978年生まれの41歳。ピアノのレッスンを始めたのが4歳、ジャズに目覚めたのが14歳だという。18歳でプロ活動を始め、2000年には、「the Rhythmic Conservatory of Music」でジャズの特別教育を受けた。サイドマンやスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めたが、彼が注目をあびたのは、ドラマーの「アレックス・リール/Alex Riel」のアルバム、「What Happened?」などに参加してのこと。ハンセンの初リーダー作は、今回取り上げるアルバム、「Signature」(2016)。その年、2016年には、デンマークの権威あるジャズ賞である「ベン・ウェブスター・アワード/The Ben Webster Prize」を受賞。

 アルバム、「Signature」。タイトルを見ると、「Wind」、「Butterfly」など自然を想起させるものも多く、全11曲すべてハンセンのオリジナルで、かっての自然賛美レーベル、ヒーリング・レーベルの「ウィンダム・ヒル・レコード/Windham Hill Records」シリーズのような趣も感じる。パーソナルは、「Heine Hansen(p)」、「トーマス・フォネスベック/Thomas Fonnesbaek(b)」、「Alex Riel(ds)」。


   
Signature
ハイネ・ハンセン/Heine Hansen Trio
Storyville Records/octave


    
    

「Moody Dance – Heine Hansen Trio」

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「Wind – Heine Hansen Trio」

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「Butterfly – Heine Hansen Trio」

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「Gee Blues · Heine Hansen Trio」

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台風一過 再び猛暑に

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 超大型台風と言われていたので、ちょっと心配はしていた台風10号。新幹線、JR、私鉄、は運休、高速道路の一部閉鎖、近隣のスーパーも午後から閉店、土曜日に予定されていた猪名川花火大会は早々に中止が決定。鳴り物入りの警戒態勢であったが、中国地方に上陸をし、拍子抜けするくらい特に何事もなく、日本海へと駆け抜けていった。あとは再び猛暑。


    
 台風で外へ出ることを控えていたので、たまっていたCDを聴く。イスラエル出身のピアニスト、「オメル・クライン/Omer Klein」。1982年、イスラエルに生まれ、アメリカのボストン、ニューヨークでの活動を経て、現在はドイツを拠点に活躍するという。ボストンでは、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter 」とつながりが深く「パナマの英雄」とも呼ばれたピアニストの「ダニーロ・ペレス/Danilo Perez」に師事し、その後、ニューヨークでは、「フレッド・ハーシュ/Fred Hersch」に師事したという。作曲家、ピアニストとして今世界で最も注目される人物のひとり。アルバムは、5作目、「To The Unknown」(2013)。9曲全て「オメル・クライン」の作曲。
   
 中近東、スパニシュなどのエキゾチックな要素も感じられ、ちょっと異色。トリオを組む、「ハガイ・コーエン・ミロ/Haggai Cohen-Milo(b)」、「ジヴ・ラヴィッツ/Ziv Ravitz (ds)」もイスラエル出身であり、ニューヨークで活躍するイスラエル系ジャズメンの台頭は、ここのところ目覚ましいものがあるという。


  
To the Unknown
Omer Klein
Plus Loin Music


     
     

 プロモーション・ビデオとフル・アルバムがアップされていました。

「Omer Klein – To The Unknown EPK」

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「Omer Klein – To The Unknown (Full Album) 」

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小曽根真、自分語りのコンサート

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 猛暑の中を出かけたのは、わが街の音楽ホール、「みつなかホール」で行われた、「小曽根真」のピアノ・ソロ・コンサート、「小曽根真 サマー・ジャズライブ」 。この「みつなかホール」での彼のコンサート、もう6回目だという。今回のコンサート、いつもの小曽根のコンサートとちょっと違ったコンサートだった。彼が自らの来し方を語り、それにゆかりのある曲を演奏するといったストーリー性のある自分語りのコンサート。演奏された曲は、全部は把握できなかったが、ジャズのスタンダードはもとより、デキシー、ゴスペル、クラシック、映画音楽など非常の広範囲に亘った。
   
 「小曽根真」1961年神戸市生まれ。ジャズ・ピアニスト兼ハモンドオルガン奏者の父、「小曽根実」の影響もあり、母から5歳からクラシックピアノを習うも、バイエルの練習に飽き、ピアノが大嫌いでやめてしまったと語る。12歳の時に父に連れられ、大阪で行われた「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」のソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をする。そして再びピアノを学ぶ決心をし、知り合いのジャズ好きの神父から学んだが、どうやって弾くかではなくどう演奏するかを教えてくれと言ったそうだ。そんな神父にちなんだ曲は、ゴスペルの「Get Happy」。1976年15歳でプロデビュー。 1980年に渡米し、ボストンの「バークリー音楽大学」に入学する。


    
 昔から、映画が大好きで、かの「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」をリスペクトし、影響もされたという。その一番好きな曲は「おもいでの夏/The Summer Knows」だと語る。この頃夏休みに訪れたボストン郊外の知人の家の邸宅の窓のレースのカーテンが風に揺れるさまがまるで映画の一シーンのように見え、即興的に作曲し、後に譜面に落とし、サインをしたという。1983年、「バークリー音楽大学」のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、同年6月にニューヨークの「カーネギー・ホール」にてソロ・ピアノ・リサイタルを開くが、このとき、ちょうど見物にきていた「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」に見出されて、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム、「OZONE」にて全世界デビュー。最近は、ジャズだけでなくクラシック音楽でも活躍の場を広げている。子供の頃はあれほど嫌いだったというクラシックへ取り組む思いを語り、「ショパンに怒られるかも」と言いつつ、「子犬のワルツ」を鮮やかにジャズ・アレンジで弾いてみせる。


    
 後半は、2018年2月に亡くなった父、「小曽根実」に話が及ぶ。学生時代、彼が所属していたデキシーランド・ジャズ・バンド、「デキシーランド・ハートウォーマーズ」のリーダーにサンパウロで会った話、そのバンドの十八番であったデキシーの演奏に続く、サプライズ・ゲストは、実弟のジャズ・サクソフォン奏者、「小曽根啓(ひろし)」であった。(写真は当日のリハの様子をNETより拝借) ピアノとソプラノ・サックス、ふたりの兄弟デュオで、コルトレーン、実氏が好きだったという「ホレス・シルバー/Horace Silver」の「Strollin’」など、盛り上がりはピークを迎え、一気にアンコール曲の「シャイニー・ストッキング/Shiny Stockings」へと続いていく。

 最後に、「今いろいろな人の顔が目に浮かび、その人たちとの出会いによって今の自分があることに感謝」と締めくくった。「小曽根真」、自分語り、ファミリー語りののコンサート。

 写真は2018年5月27日、神戸国際会館で行われた「小曽根実」さんの追悼コンサート「コウベ・ジャズ・フェスティバル」で演奏する真、啓兄弟。
    
 今宵の曲は、クラシックからショパンの「子犬のワルツ」。父、実氏が愛したデキシーランド・ジャズから、「Do you know what it mean to miss New Orleans」。

「小曽根 真 - ショパン ワルツNo.6 Op.64 No.1 子犬のワルツ」

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「小曽根 真 - Do you know what it mean to miss New Orleans」

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 最後は追悼の意も込めて、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の演奏で、「おもいでの夏/The Summer Knows」。
    
「Michel Legrand – The Summer knows [Solo Piano]」

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朝採れ無花果を食べ、イタリアン・ジャズ・ピアノを聴く

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 ゴーヤーの花に蜜を吸う蝶。この時期、我が家の食卓に上がり、八百屋の店先に並ぶのは、この地域特産の「朝採れ無花果(いちじく)」。お盆の頃のいつも見慣れた光景。立秋を過ぎ、飾ってあった七夕人形を片付けたが、この猛暑は一向に収まる気配がない。
   


 そんな今宵聴くのは、イタリア気鋭のピアニストであり作曲家の「ミルコ・シニョリーレ/Mirko Signorile」。私は初めて聴くピアニスト。キャリアなどよくわかっていませんが、1974年、イタリア・バーリ生まれ。バーリにある「ニコロ・ピッチンニ音楽院/Conservatorio di Musica Niccolò Piccinni」でクラシック音楽の作曲を学ぶかたわら、同音楽院のジャズ・コースでジャズも学び、1997 年、世界遺産の街、「シエナ」で開かれるジャズ・ミュージシャンのための2週間のサマー・コースで「エンリコ・ラヴァ/Enrico Rava」の マスター・クラスに参加、最優秀ピアニストとして、「インターナショナル・ジャズ・ミーティング」への参加と奨学金を獲得したという。その後、本格的プロ活動を展開し、現在10数枚のアルバムがリリースされている。
     
 彼の演奏の特長は、クラシック音楽の伝統に基づく詩情と豊かな感性、かってのイタリア映画音楽を思わせる美しいハーモニーであると言えるが、その独特の美学とスタイリッシュなサウンドが多くの人に支持されているという。2015年リリースの「ウェイティン グ・フォー・ユー/Waiting for you」は、馴染み深い曲の中にも、彼独特の感性や詩情が感じられ、すっかり気に入ってしまった。ジャケットのデザインも好ましい。
    
 「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」、「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」などを聴きつないできたイタリアン・ジャズ・ピアノ、また新たなアーティストが加わるような予感。パーソネルは、「ミルコ・シニョリーレ/Mirko Signorile (piano)」、「マルコ・バルドスチア/Marco Bardoscia (double bass)」、「ファビオ・アッカルディ/Fabio Accardi(drums)」。


   
Waiting for You
Mirko Signorile/ミルコ・シニョリーレ
Auand Piano Series


   
    

 アルバム・タイトル曲「Waiting for You」始め、4曲を。

「Mirko Signorile – Waiting for You」

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「I’m Geeting Sentimental over You – Mirko Signorile」

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「Moon River – Mirko Signorile」

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「Wind of Sand – Mirko Signorile」

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アロハで暑中お見舞い

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 暑中お見舞い申し上げます 

 


    
 JAZZYなハワイアンでの暑中お見舞い、続いては、オーストリア出身の美人ジャズ・シンガー、「シモーネ/Simone(Simone Kopmajer)」。
   
 「シモーネ」という名で、「ヴィーナス・レコード」からデビューした頃はその初々しい色気を感じさせるJAZZYな歌唱に結構惹かれていたが、レーベルの企画でしょう、ハワイアン、クラシックなどちょっと私が求める「JAZZYさ」と違った方向に行ってしまった。「ヴィーナス」とは別のレーベルからのリリースである最新作、「Spotlights on Jazz」(2018)は、タイトルが示すように、ジャズ・スタンダードにスポットライトを当てたアルバムで、彼女本来の持ち味が発揮されている。
    
 とはいえ、デビュー当時感じたあのキュートさは余韻のように残っている「アロマ・ハワイ/Alomas Of Hawaii」(2010)。「シモーネ&ハワイアン・ジャズ・バンド/Simone & Her Hawaiian Jazz Band」の演奏で2曲、「ハナレイ・ムーン/Hanalei Moon」、映画「ブルー・ハワイ/Blue Hawaii」(1962年公開)で「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」が歌って一躍ハワイアン・スタンダードになった「ハワイアン・ウェディング・ソング/The Hawaiian Wedding Song」を。
    
【 The Hawaiian Wedding Song 】  by Al Hoffman / Dick Manning / Charles E. King

「♪ This is the moment
   I’ve waited for
  I can hear my heart singing
  Soon bells will be ringing
   
   This is the moment
   Of sweet Aloha
   I will love you longer than forever
   Promise me that you will leave me never
   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    
  Now that we are one
  Clouds won’t hide the sun
  Blue skies of Hawaii smile
  On this, our wedding day
  I do love you with all my heart   ♪」
    

     


       
アロマ・ハワイ/Alomas Of Hawaii
シモーネ&ハワイアン・ジャズ・バンド/Simone & Her Hawaiian Jazz Band
ヴィーナス・レコード


     
     

「Simone ( Simone Kopmajer ) - Hanalei Moon」
   
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「Simone ㅡ The Hawaiian Wedding Song」
    
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こんな日は頑張らない、それが鉄則

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 今日もカンカン照り。今日の作業は、植樹したクヌギ苗に、鹿除けのために被せているツリー・シェルターのかさ上げ。上の写真のように、鹿の頭が届かない苗では順調に育っている。一方、下の写真のように、頭が届くところ、それも前足を掛けて、首を伸ばしているようだが、そんなところはシェルターの上端部から上は見事に食べられている。これでは、一向に苗は成長しない。

 そこで、シェルターを上にずらし、鹿の口が届かないようにする作業。熱中症が怖いので、こんな日は頑張らない。こまめに休んで水分補給。これが高齢者ボランティアの鉄則。1時間ほどで作業は切り上げたが、意外と捗って、1/3ほど終えることができた。


 休憩している時に見つけたのは、「ニイニイゼミ」の抜け殻。体が丸っこくて小さく、形も大きさも「カナブン(金蚉、金蚊)」そっくりで、何故か、必ず泥だらけなのですぐわかる。暦の上では、「立秋」。もうしばらくすれば、暑さも和らぐ。


 今宵の女性ボーカル、きっと暑さを和らげてくれる、イギリス出身の「ニッキー・シュライア/Nicky Schrire」。アルバムは、「スペース・アンド・タイム/Space and Time」。「どこまでも透明な歌声と清らかなピアノの音色。きらめきの季節に聴きたい、美しく純粋なジャズ・ヴォーカル作品」。そんなキャッチ・コピーがついていた。
   
 イギリス・ロンドンに生まれ、南アフリカ共和国のケープタウンで育ち、音楽活動をスタートしたという。その後ニューヨークに5年間滞在し、「マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック/New York’s Manhattan School of Music」で学ぶ。卒業後、プロとして活動を本格化させた。2012年にデビュー・アルバム、「FREEDOM FLIGHT」をリリースし、高く評価された。2013年に本作「Space and Time」を発表し、「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」、「トリ・エイモス/Tori Amos」、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」等を引き合いに、各媒体から絶賛を浴びたという。たしかに、アルバムを聴いた時、「ノーマ・ウィンストン」を想起したのも事実。
    
 全曲彼女のアレンジメントとなっており、声とピアノだけの、ピュアでイノセントな世界が広がる。「ファビアン・アルマザン/Fabian Almazan」、「ジェラルド・クレイトン/Gerald Clayton」、「ギル・ゴールドスタイン/Gil Goldstein」という3人の実力派ピアニストとともに吹き込んだ、シンプルな響きと優しい余韻に満ちた珠玉のヴォーカル&ピアノのデュオ・アルバム。この透明感が暑さを和らげてくれる。

Space and Time
Nicky Schrire/ニッキー・シュライア
Inpartmaint Inc.


     
      

 最初の曲は、古いポピュラー・ソングから。「You’re Nobody Till Somebody Loves You」。「誰かに愛されるまでは君はただの人」。そんな意味でしょうか。1944年に作られたが、1960年に「ディーン・マーチン/Dean Martin」が歌って世に知られるようになったという。
   
【 You’re Nobody Till Somebody Loves You 】 
                by Russ Morgan, Larry Stock, and James Cavanaugh
    
「♪ You’re nobody til somebody loves you   誰かに愛されるまでは君はただの人
  You’re nobody til somebody cares    誰かに気にかけてもらえるまではなんの価値もない
  You may be king,           君はキングになりたいかも、世界を支配したいかも
     you may possess the world and it’s gold   金を手に入れたいのかも知れない
  But gold won’t bring you happiness   しかし金を手に入れたって幸せになれりゃしないさ
      when you’re growing old       君はどんどん歳を取ってくんだぜ
   
  The world still is the same,     世界は変えられないんだ
         you never change it     君がどんなに頑張ってもね
  As sure as the stars shine above   空に星があるくらいそれは確かなこと
  You’re nobody til somebody loves you  誰かに愛されるまでは君はただの人
  So find yourself somebody to love    だから愛する人を探すんだ
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
     
    

「Nicky Schrire – You’re Nobody Till Somebody Loves You」
       
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 お馴染みのスタンダード、「I Wish You Love」と、ビートルズ・ナンバーの「Here Comes The Sun」。

「I Wish You Love – Nicky Schrire」

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「Nicky Schrire - Here Comes The Sun」

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 最後は彼女のオリジナルで、タイトル曲の「Space & Time 」。

「Space & Time – Nicky Schrire」

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暑中お見舞い申し上げます

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                           (写真はANAからの暑中見舞いを拝借)

 

 暑中お見舞い申し上げます 

 


 さて、今宵の音楽は、ハワイアンとジャズの出会い、ウクレレとジャズの出会い。2年前の今日、2017年8月7日、惜しくも亡くなってしまった、「ほっこりおばさんこと、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」のアルバムからです。
     
 まずは、「ジャネット・サイデル」のレギュラー・メンバーとして長年活動を共にしてきたギタリストの「チャック・モーガン/Chuck Morgan」のウクレレを全面にフィーチャーしているハワイアン・テイストのアルバム、「マナクーラの月/The Moon Of Manakoora」(2005)から。彼の奏でる変幻自在なウクレレ。その軽やかな響きに、ジャネットの歌声が相性抜群。このアルバムは、タイトル曲の「マナクーラの月」を除けば、いわゆるハワイアンのアルバムではない。「When Lights Are Low」、「No Moon At All」、「Twilight Time」など耳に心地よいPOPSやスタンダード、ラテンなどが収録された楽しいアルバムである。しかし、スウィング感が踊るウクレレを弾くチャックも、奇しくもジャネットの死からちょうど1年後の2018年8月にこの世を去ってしまった。
     
 「ジャネット・サイデル」。オーストラリア出身のヴォーカリストでピアニスト。1980年ごろからベース奏者の兄、デイヴィッドとシドニーを拠点に活動を始める。デイヴィッドが主宰するレーベル、「La Brava」から1992年にファースト・アルバム、「Little Jazz Bird」をリリース。日本では、アルバムも2002年の「ベッドで煙草はよくないわ~ペギー・リーへ捧ぐ/Don’t Smoke in Bed」から2013年の「ある恋の物語~想いは遠く/Far Away Places」まで復刻版も含め14枚が発売され、人気の高さがうかがえる。特に、2005年にリリースされたこの「マナクーラの月」は、「スイング・ジャーナル」誌のヴォーカル・チャートで3ヶ月連続の1位に輝き、一躍脚光を浴び異例のロング・セラーとなった。
    
 まだまだ猛暑は続くだろうが、そんな夏の疲れを癒してくれるだろうオススメの1枚。


     
マナクーラの月/The Moon Of Manakoora
ジャネット・サイデル/Janet Seidel
MUZAK,Inc.

       
       

 タイトル曲、「マナクーラの月」、懐かしの「トワイライト・タイム」、ラテンの名曲、「デリカード」を。

「The Moon Of Manakoora – Janet Seidel」

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「Janet Seidel – Twilight Tiime」

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「Delicado – Janet Seidel」

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今年も丸山湿原でサギソウを見る

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 「サギソウ(鷺草)」が咲いたという知らせ。今年もまた、この猛暑の中を「丸山湿原」まで車を走らせる。「丸山湿原」は、宝塚市西谷地区、「宝塚西谷の森公園」近くにある兵庫県内最大規模の湧水湿原群で、合計面積は、約3,900㎡。ボランティアの皆さんの保全活動により、動物89種、植物153種におよぶ生態系が維持されており、平成26年4月に、宝塚市教育委員会により「宝塚市天然記念物」に指定され、現在は県の天然記念物となっている。



 駐車場に車を置き、林の中を15分ほど歩くと「丸山湿原」。第1湿原、第2湿原はまだチラホラであったが、奥の第4湿原はかなりの数が咲いていた。ラン科の多年草で、花の大きさは約3センチ。兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅の危険が増大している種のBランクに指定されている。花の後ろに垂れ下がる「距(きょ)」の中に蜜を蓄えるという。一時は絶滅の危機もあったらしいが、今年もその名のとおり、鷺が舞うような純白の優雅な姿を見せてくれる。誰も訪れる人がいない中で、贅沢な時間を独り占め。




 同じく兵庫県版レッドデータブックで、Cランクに指定されている、体長わずか2cmで、「日本一小さいトンボ」の「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」や、色々の蝶も見ることができた。ずっとこれからもこの生物多様性が維持されていくことを願うばかり。




 その他、湿原には、「ミズギボウシ(水擬宝珠)」、林道のあちこちには、採ったキノコを刺して持ち運んだことからその名が付いたという、「チダケサシ(乳茸刺し)」、「ヒヨドリ(鵯)」が鳴く頃に開花することから付けられたという、「ヒヨドリバナ(鵯花)」も咲き出している。目の前を、一匹の野うさぎが駆け抜けていった。空は真っ青、蝉時雨。夏本番。
    
 さて、今宵も聴くのは、熱帯夜で寝不足気味の体と心がクールダウンする美メロ・ピアノ。最近ハマっているイタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」を聴く。
    
 ソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏を2曲。まず、「ククルクク・パロマ/Cuccurucucu」。「ククルククと鳴く鳩」という意味。


    
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro
Wide Sound


   
    

「Cuccurucucu – Michele Di Toro」

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 続いて、「La favola continua」。イタリア語で、「物語は続く」という意味のようです。

「Michele Di Toro – La favola continua」

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In The Heat Of The Night

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 連日の熱帯夜続き。TVでは自宅にいても熱中症になるという警告。たいしたことはなかったようだが、東北地方での地震速報。台風の接近。エアコンをつけっぱなしの毎日。


 学生の時見て強く印象に残っている映画で、この湿気がまとわりつくような熱帯夜を活写したサスペンス映画とその主題歌があった。「ノーマン・ジェイソン/Norman Jewison」監督、「ロッド・スタイガー/Rod Steiger」、「シドニー・ポワチエ/Sidney Poitier」、「ウォーレン・オーツ/Warren Oates」出演のアメリカ映画「夜の大捜査線/原題:In The Heat Of The Night」(1967年公開)である。第40回アカデミー賞作品賞、主演男優賞などを受賞した。
   
 当時盛り上がっていた公民権運動を背景に、タイミング良く制作された作品。人種差別が厳しいミシシッピ州にある小さな町で起きた殺人事件と、偶然捜査に参加するようになった「シドニー・ポワティエ」演じる腕利きの黒人刑事、そして、「ロッド・スタイガー」演じるところの、ことごとく捜査に対立する人種差別的な白人の町の警察署長との緊迫した対立。やがては奇妙な友情が生まれ、共に殺人事件を解決していく。


    
夜の大捜査線 [DVD]
シドニー・ポワチエ,ロッド・スタイガー (出演),ノーマン・ジュイソン (監督)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


   
    
   
     

 音楽担当は、「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」。「アラン&マリリン・バーグマン/Alan & Marilyn Bergman」作詞の主題歌「In The Heat Of The Night」を歌ったのは、「レイ・チャールズ/Ray Charles」。アルバム、「Ray Charles Super Selection」(1992)から。 

【 In The Heat Of The Night 】
           Lyrics:Marilyn Bergman/Alan Bergman Music:Quincy Jones

「♪ In the heat of the night     冷や汗が流れるような
  Seems like a cold sweat       夜の熱気の中で
  Creeping cross my brow, oh yes   俺の額に絡みつくように流れるような
  In the heat of the night       夜の熱気の中で
  I’m a feelin’ motherless somehow   俺は母親を失くしたような気分だ
  Stars with evil eyes stare from the sky 悪魔の目を持つ星々がじっと見てる
  All mean and bright         まるでなにか意志があるように輝いている
  (In the heat of the night)

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


     
レイ・チャールズ/スーパー・セレクション
レイ・チャールズ/Ray Charles
ビクターエンタテインメント


    
     

 オープニングのシーンとともに。

「Ray Charles – In the Heat of the Night」

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路傍の花、樹々の鳥(352) ~ もうヒヨドリバナが ~

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 ここずっと熱帯夜が続いているが、ウォーキングしたご近所の公園にはもう、秋の七草のひとつ、「フジバカマ(藤袴)」にそっくりな、「ヒヨドリバナ(鵯花)」が咲き出していた。もうしばらくこの暑さを我慢すれば、秋ですよ。


    
 この熱帯夜を少しでも快適にと、今宵のピアノ・ソロは、スウェーデン出身で、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動している、御贔屓、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」のリーダー、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」の最新のピアノ・ソロ・アルバム「The Rocket」(2019)。「En Ny Dag」(2012)、「Distance」(2015)に続く3作目となるソロ・アルバムであるが、前2作同様、透明感、哀愁、儚さ、ロマンティシズムといった、彼のメンタリティが色濃く投影された美しいピアノの旋律には、北欧らしさを強く感じる。
    
 「Rocket」、「Floating」、「Dark Matter」、「No gravity」、「lost In Space」といった、宇宙空間をイメージさせるタイトルが並んでいる。実際聴くと、クラシカルで、シンプルで静かな美しい響きとメロディは、浮遊感すら感じさせ、「進化していくデジタル社会の対極をデザインしたいと思い、新しい世界を探求した」という彼の言葉が納得できる。そのアルバムから4曲ほど。暑さがすうっと引いて行くのが分かる。


      
The Rocket
Martin Tingvall/マーティン・ティングヴァル
SKIP Records


    
    

「HOPE – Martin Tingvall (Official Video) 」

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「The Rocket III – Martin Tingvall」

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「Martin Tingvall – Dark Matter」

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「No Gravity – Martin Tingvall」

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