JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

マダニと山ヒルに気をつけながら ・・・

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 ぐずついた日が続いているが、どうにかもった雨あがりの間に、今日も、「台場クヌギ」の再生林に植樹した「クヌギ苗」の手入れ。鹿の頭が届かないように、ツリー・シェルターを上方へずらす作業と、苗に巻き付いた蔓や下草の除去を行う。この作業も本日で終了。来週からは、我々森林ボランティアの本来的作業と言える、「ヒサカキ(非榊)」、「アラカシ(粗樫)」など常緑広葉樹の間伐作業にやっともどれる。思えば、去年は炭焼き関連作業を除けば、豪雨や台風の後処理に追われ、今年は鹿の食害対策にほとんどの時間を取られた日々であった。自然の中で、木を伐採するという爽快な作業にまた戻れる。


 この時期、「スズメバチ(雀蜂、胡蜂)」と並んで怖いのが、「マダニ(真蜱)」と「ヤマヒル(山蛭)」。どちらも草むらに潜んで、野生動物や人を待ち伏せし、その体に付着して、皮膚から吸血する。
  
 「マダニ」の場合、大変なのは、噛まれた痛みよりもむしろ、「日本紅斑熱」や、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」などの感染症。死亡例も報告されている。「マダニ」は、咬み付いた箇所をセメント物質を分泌して固着し、吸血するため除去しづらくなり、虫の一部が残ってしまったりする場合があるので、皮膚科や外科を受診し、除去してもらうこと。また感染症対策のためにも、皮膚科での処置が望ましいとされる。
  
 先週我々の仲間も一人、付着したことに気づかないまま咬まれ、気づいたあと皮膚科で除去と感染症対策をしてもらった。
  
 「ヤマビル(山蛭)」。これは見るからに気持ち悪い。吸血性の「ヒル」としては、日本本土では唯一の陸生の「ヒル」だという。体長は25-35mmでゴムのように倍くらいまで伸びる。「ヤマヒル」は、毒や、病気を移す事はなく無害なので、皮膚から剥がしてしまえばいい。しかし、吸盤を使ってしっかりと吸い付いているのでなかなか離れにくい。「ヤマヒル」はとにかく乾燥が嫌いなので、食塩、消毒用アルコールや忌避剤等をさっとかけてやるだけでコロっと取れるという。我々の場合は、年寄りの乾燥肌、大して傷もつかないので、爪で無理やり剥ぎ取っている。
  
 「マダニ」、「ヤマヒル」とも付着を防止するには、夏でも長袖・長ズボンの着用が原則。さらに、作業前に虫よけ剤を使用こともいい。そして、どちらも、「イノシシ」、「シカ」など野生動物が主な宿主。触らないことが大事である。我々は、作業後に相互に衣服をチェックして、付着がないことを確認し、作業を終えている。こんなことが、本来業務と同じくらい大事なことである。




 作業中、一休みする傍らでは、片腕のもげた「カマキリ(蟷螂)」が、それでも斧を振り上げて私を威嚇してくる。クヌギ林の自然観察路では、「チョッキリムシ(チョッキリ虫)」が、ドングリに卵を産み付け、切り落とした枝が一面に散乱。もうここでは秋が始まっている。ワークショップで待っていたのは、自宅で採れたという甘い「スイカ(西瓜)」。本日のご褒美。


 さて今宵の音楽。CDショップ店先で聴いたポートランド在住のアメリカ人アーティスト、「ゴールドムンド/Goldmund」。秋風のそよぎが聴こえてくるようなアルバムは、3rdアルバム、「Famous Places」(2010)。「ポスト・クラシカル」というような言い方もあるが、これはもう典型的な「環境音楽」のカテゴリーといっていいでしょう。

 「ゴールドムンド」。本名を「キース・ケニフ/Keith Kenniff」といい、1981年ペンシルベニア州生まれの37歳。少年時代からギターやドラム、ベースなどを演奏していたが、「バークリー音楽院」では打楽器を専攻したという。オーガニックなエレクトロニカ路線(意味不明?)を中心に活動を展開しているというが、音楽のコンセプトによって、キース本人名義のほか、「Helios」、「Mint Julep」、「Meadows」、「SONO」など多くの名義を使い分けてアルバムを出しているが、「Goldmund」はピアノ・ソロ・プロジェクトだという。テレビCMや映像の世界でも活躍する多才な音楽家。三刀流も五刀流も使い分けるアーティストというところか。

 「ピアノ・アンビエント/ポスト・クラシカル」とはこういう音楽を言うのかと感じる素朴でセンチメンタルな美しいピアノ・ソロ・アルバム。聴いていて、フランス、ブルターニュ出身のピアニストで、「海辺のピアニスト」と呼ばれている、「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」を思い出した。「Famous Places」、フルアルバムがアップされていました。


   
Famous Places
Goldmund
p*dis / Western Vinyl


    
    

「goldmund – famous places」

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ダブル・スタンダードと二刀流

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 フランスで開かれていたG7サミット(主要7か国首脳会議)が終わった。1975年の第1回のサミット以来、出されてきた首脳宣言の採択は見送られることになった。トランプ大統領と各国首脳と、自由貿易や地球温暖化対策への対応で意見の隔たりが大きいからだという。「地球の肺」とも呼ばれ、地球のCO2削減に大きな影響のあるアマゾン地域の森林火災の消火活動を巡り、G7サミットが拠出で合意した緊急支援2千万ドル(約21億円)を森林保護より開発を優先しているブラジル政権は受け取りを拒否するという。
   
 韓国大統領の露骨な嫌日政策に端を発し、日韓関係が最悪になった。以前に比べたら、日露も冷えている。米中関係も最悪だという。米/イラン、インド/パキスタンは戦争寸前。ジョンソン新首相の登場で英国とEUの関係はさらに悪化するだろう。トランプ大統領は言うに及ばず、世界中の首脳、指導者の政策、振る舞いにあからさまなというか、恥ずかしいほどの「自国優先主義」、「政権保身主義」による「ダブル・スタンダード」の政治にうんざりする。この間、国連、G20、G7などのサミット・レベルの会議でも有効な解決策や方向性を見いだせず、ポピュリズムに歯止めがかからない。
   
 経済、産業、金融、文化、気候、環境、情報、人の交流 ・・・などは、完全にグローバルなポテンシャルと流れで動いている。だから、このグローバル化した世界の流れと自国優先主義の政治とは、必ずどこかの時点で矛盾をきたすはず。かってはぶつかりあった自国優先主義のその行き着く先は、戦争であったが、グローバル化がこれだけ進むと、各国の思惑や利害、システムへの影響が複雑に絡みすぎて、単純に戦争では勝負がつかないだろう。軍事的な戦争でない貿易戦争などでも、一方だけが勝利を手にすることなど無く、双方ダメージを受けるWIN/WINの裏返しになる。物事が決められない国連やG7、G20などより、グローバル化した現実世界そのものが、目には見えない抑止力として、分断や戦争に歯止めをかけていくのではなかろうか。またそれを期待したい。


 「ダブル・スタンダード」、「二枚舌」。悪い意味で使われる一方、「二刀流」、「二足のわらじ」といえば、MLBの「ロサンゼルス・エンゼルス/Los Angeles Angels」で活躍する「大谷翔平」選手のように、こちらは、マルチな才能、多芸多才を表すいい意味で使われることが多い。JAZZの世界で言えば、欧州のジャズ・ピアニストの多くは、その出自がクラシック界で、クラシック音楽のJAZZアレンジ演奏という二刀流も鮮やかに決められるピアニストも多い。しかし、「JAZZ二刀流」と聞いて、私が真っ先に頭に浮かぶのは、「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」。
   
 「ウィントン・マルサリス」、1961年、アメリカ・ルイジアナ州、ニューオリンズ出身のトランペット奏者、作曲家。「色々なトランペット奏者の良い所を盗もうとしたけど、アームストロングだけは盗めなかった。とにかく凄すぎるからさ」と彼自身が絶賛する 「サッチモ/Satchmo」こと「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」と同じニューオリンズ出身の最も著名なジャズ・ミュージシャンの一人であり、またクラシック音楽の演奏家である事によって世界的名声を得ている。


 父はピアニストの「エリス・マルサリス/Ellis Marsalis」、兄はサックス奏者の「ブランフォード・マルサリス/Branford Marsalis」、弟二人も共にジャズ・ミュージシャン。1978年、「ジュリアード音楽院」にクラシック音楽で入学したが、1980年、わずか18歳で、「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ/Art Blakey & The Jazz Messengers」に加入し、プロとしての活動を開始。その後、「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」のメンバーを経て、リーダーとしてデビュー。ジャズを継承する一方、クラシック音楽の奏者および作曲家としても活動、例えばスコットランド出身のヴァイオリニスト、「二コラ・ベネデッティ/Nicola Benedetti」のために「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」を提供、2015年にロンドン交響楽団の演奏で初演された。1983年、グラミー賞のジャズ部門とクラシック部門を同時受賞など、現在まで、16のクラシックと、30以上のジャズのレコードを出しており、クラシックとジャズの両部門で合わせて9つのグラミー賞を獲得している。
   
 さて、その「ウィントン・マルサリス」、ジャズとクラシックの二刀流の冴えを聴いていただこうか。ジャズのスタンダードからは、「スターダスト/Stardust」他が収録されているアルバム、「Hot House Flowers」(1984)。フルアルバムがアップされている。ウィントン以外のパーソネルは、「Branford Marsalis (tenor and soprano saxophone)」、「Jeff Watts (drums)」、「Ron Carter (bass)」、「Kenny Kirkland (piano)」。


  
Hothouse Flowers
ウイントン・マルサリス/Wynton Marsalis
Sony Mod – Afw Line


    
     

「Wynton Marsalis – Hot House Flowers」

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 クラシックのスタンダードは、ハイドンの「トランペット協奏曲変ホ長調第3楽章/III. Finale. Allegro from Concerto for Trumpet and Orchestra, in E-Flat Major」。アルバムは、一人八役の多重録音を駆使しての、「トランペット協奏曲集/Baroque Music For Trumpets」(1982、1987年録音)。グラミー賞受賞のアルバム、「トランペット協奏曲変ホ長調/Haydn, Hummel, Leopold Mozart: Trumpet Concertos」を含むコンピ・アルバム。


   
Baroque Music for Trumpets/トランペット協奏曲集
Wynton Marsalis&English Chamber Orchestra/ウイントン・マルサリス、英国室内楽オーケストラ
Sony


    
     

「Wynton Marsalis;English Chamber Orchestra - III. Finale. Allegro from Concerto for Trumpet and Orchestra, in E-Flat Major Hob.VIIe: 1(トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.VIIe: 1)」

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気分はすっかりハワイアン

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 今日は年一回夫婦ともに受診している特定検診の日。75歳の後期高齢者を迎えるまでは、定年まで勤めていた会社の健康保険が使えるので、保険料の負担も低いということもあって、定年後もずっとそちらの保険組合に所属して検診を受けている。今回は市の施設まで来てくれる巡回検診。胃部レントゲンや癌マーカーなどのオプションを付けなかったので、スムースに受診が進み、1時間ほどで終わった。
   
 すべての検査結果の数値がわかるのは約1ヶ月後だが、血糖値、尿蛋白などに異常はないと早々に分かった妻はすっきり。そして朝食兼昼食を取ろうと向かったのは、妻の好物であるハワイのコーヒー、「コナ・コーヒー」のカフェ、その名も「Kona’s Coffee」。休日を楽しむハワイの民家をイメージしたというエクステリア、インテリア。店内はすっかりハワイ気分(行ったことはありませんが ・・)。この日ばかりは摂生から解放されて、ボリュームたっぷりのパンケーキにシロップを思い切りかけ、コーヒーを楽しむ。

  
 さて、今宵の曲。気分はハワイアンで ・・・。我々シニア世代で、当時、ジャズ喫茶やビア・ガーデン、ダンス・パーティなどでハワイアン耳にしていた人は、多分、曲の題名は知らなくても、一度は聞いたことがあるのではないかと思うこの曲。前に一度取り上げた時も、「ああ、この曲、この曲、題名がわからず探していました」というコメントを頂いたこともある。その曲は、「熱風」。作曲者、「ハニー・アイランダース」の「大橋節夫」氏は自分の音楽をハワイアンと定義されるのが嫌いだったらしく、「ハワイアン楽器、スティール・ギターやウクレレ、を使ったポピュラー音楽であり、Jazzをやっているんだ」と語っていたということを何かの雑誌で読んだ覚えがある。確かに「熱風」、和製ジャズと言っても違和感はなく、今聞いても軽快でスウイングする、Jazzyな曲である。そうそう、同じ和製ジャズ、「鈴懸の径」もハワイアン・アレンジでよく演奏されていたと思う。

 今思えば、LPレコードもステレオ再生装置も高額で学生なんかにはとても手が出せなかった時代。アマチュアも含めたら物凄い数あったと思われるハワイアン・バンド全盛期。大橋氏の言うように、「ハワイアン・バンド」は、ハワイ音楽というより、洋楽ポピュラー音楽、映画音楽などを聞くには欠かせない存在であった。しかし、その全盛期もこの頃から次第に、エレキバンド、ロックバンドにその座を明け渡してゆく。


     
大橋節夫とハニー・アイランダース ゴールデン☆ベスト
大橋節夫とハニー・アイランダース
日本コロムビア


     
    

「熱風/Hot Wind - 大橋節夫&ハニー・アイランダース」

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 超速弾きと正確無比なテクニックを持ち、「ザ・ウクレレマスター」と呼ばれている男がいる。「ジェイク・シマブクロ/Jake Shimabukuro」。1976年生まれ、ハワイ州ホノルル出身の日系人。4歳よりウクレレを始め、高校を卒業したばかりの1998年、「PURE HEART/ピュア・ハート」のメンバーとしてプロ・デビュー。この男も大橋氏と同じように、ウクレレという楽器の即興性を存分に活かしつつ、クラシックやジャズ、ロック、ブルーズといったあらゆるジャンルの音楽を、卓越したテクニックと独自のフィーリングで情熱的なサウンドへと昇華している。もはやハワイアンの枠を大きく超えている。


   
ジェントリー・ウィープス/Gently Weeps
ジェイク・シマブクロ/Jake Shimabukuro
ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル


     
    

「Jake Shimabukuro – “While My Guitar Gently Weeps” – Live at Anthology 」

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地蔵盆の夜に和の情緒を楽しむ

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 夏の終わりの「地蔵盆」の夜、地元のブランド神社とも言うべき、清和源氏の祖「源満仲」らを祀る「多田神社」で「萬燈会」を見る。「多田神社」では、「地蔵盆」の8月23日より、主祭神「源満仲」公の旧暦の命日にあたる8月27日までの間、境内に提灯を掲げ、祭神の御霊を和める「萬燈会」を、「源満仲」公薨去一千年にあたる平成9年より行っている。


   
 夕飯をそこそこに済ませ、食後のウォーキングがてら出かけてみる。今日は「地蔵盆」でもある。途中にあるいくつかのお地蔵さんや公民館に子供たちが集まって「地蔵盆」の祭りをやってないかと思ったが、その気配は全くない。その代わり、やっていたのが神社近くの小学校の校庭で行われていた地域の盆踊り。いくつか夜店も出て、子供たちはみんなここへ集まっていた。団地の盆踊りクラブに属してる妻は、早速、踊りの輪に加わっていく。櫓、浴衣姿、太鼓、三味線、民謡音頭 ・・・。ひとしきり日本情緒を楽しだあとは、お目当ての「多田神社」へ向かう。



 盆踊りの会場とは打って変わって、「多田神社」境内にはあまり訪れる人もおらず、静寂そのもの。そこに「灯り」と「陰翳」が醸し出す幽玄の世界が広がっている。玉砂利を踏みしめる音だけが境内に響く。「畏れ」。夜の神社へのお参りは、清々しい朝のお参りとはまた違った感じである。「動」の対極にある、闇、静寂 ・・・など「無」を大事にする日本の文化、情緒。

 境内一面に広がる「萬燈会」の幻想的な光景を見ながら、私は、50年も前に見た別の光景を思い出していた。それは、就職で関西に来たばかりの頃訪れた、京都「化野(あだしの)念仏寺」の「千灯供養」の光景。この「千灯供養」も、毎年「地蔵盆」の8月23日・24日に行われる。嵯峨野の奥の奥、鳥居本。もちろん車など持っていない頃で、大阪から行くだけでも相当な時間がかかったが、山の辺の静かなお寺に広がる幻想的な世界を目の当たりにして、その美しさに絶句し、何回か通ったことがある。(写真はNETより拝借) この歳になってようやく「灯り」と「陰翳」のつくる奥行きのある美しさがわかるようになったのかな。


 隣の団地の公園にひときわ目を引く石の彫刻がある。 世界的に著名な彫刻家である「流 政之(ながれまさゆき)」氏の作品である「おもろ座」と名付けられた石舞台。もう一つ思い出したのが、この石舞台で毎年10月に行われる、薪能「川西おもろ能」。その幽玄の美。人間国宝、「金春欣三」氏を中心に続けられ、今年でもう28回目を迎えるという。しばらく見ていなかったが、今年はぜひ見たいと鑑賞の抽選に申し込みをした。

 久しぶりに、「和」のテイストのジャズを聴いてみましょうか。米国で活躍した日本人のジャズ・ピアニストのパイオニアと言っていい、「龝吉(秋吉)敏子」。その彼女と結婚し、「マンディ満ちる」をもうけたのが、サックス奏者、「チャーリー・マリアーノ/Charlie Mariano」。その短い3年ほどの結婚生活の間に吹き込まれた数枚のアルバムに、「チャーリー・マリアーノ」との来日時に録音された、「イースト & ウエスト/East & West」(1963)というアルバムがある。ウエスト・サイドの曲には、映画「ウエスト・サイド物語」から、そしてイースト・サイドには、「春の海」、マリアーノ作曲の「竜安寺の石庭」の2曲が収録されている。今聴いても、その「和」のテイストに驚かされが、「渡辺貞夫」、「菊地雅章」、「原田政長」、「富樫雅彦」ら当時の新進気鋭の若手ジャズメンが加わっていたのも特筆される。

East & West/イースト&ウエスト
Toshiko Akiyoshi & Charlie Mariano/秋吉敏子&チャーリー・マリアーノ
BMGメディアジャパン


    
    

 マリアーノの手になる「竜安寺の石庭」。マリアーノは、「龝吉敏子」を通じて、日本の美を完璧にイメージできていたのかもしれないと思わせるほど ・・・。

「Charlie Mariano ― Stone Garden of Ryoan Temple (竜安寺の石庭)」
 
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夏の終わりの風物詩、愛宕山の火祭り、そして地蔵盆

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 京都の「大文字送り火」が終わると、残暑はまだ厳しいものの関西人は、秋の気配を敏感に感じとるようだ。そんな秋を前にした供養の祭りが信仰心の強い近畿地方のあちこちの辻や路地で行われる。「地蔵盆(じぞうぼん)」。そして「愛宕山」と名付けられた山で行われる「火祭り」。
 
「地蔵盆」は、お盆の期間中でもある旧暦の7月24日を中心とした3日間の期間に行われる地蔵菩薩の祭のことをいうが、地蔵菩薩の縁日(毎月24日)ではあるが、寺院に祀られている地蔵菩薩を対象とした祭りではなく、道祖神信仰と結びついた路傍あるいは街角、辻の地蔵が対象となっているという。近畿地方では特に盛んであり、この時期、古い町並みのある町では、あちこちの路傍にあるお地蔵さんを祀っているのをよく見かける。今日では地蔵盆は子供のための祭となり、地蔵の前に集まった子供達に供養の菓子や手料理などを振るまわれる場合が多い。地味であるが、地域の濃密な縁(えにし)と歴史を感じさせる祭りを見かけると、どこかで「ほっ」としたような気持ちになる。
 

 そして、8月24日にこれも各地で行われるのが「火祭り」。この北摂地域で有名なのが、隣町池田市で行われる「池田五月山のがんがら火祭り」。五月山にある「愛宕神社」の夏祭りである。この「愛宕火(がんがら火)」は、1644年(正保元年)にその起源を持ち、重さ100キログラム、長さ4メートル、3基の大松明を担いで、全行程3キロメートルの道のりを火の粉を散らしながら練り歩く、北摂を代表する勇壮な伝統的火祭りである。「がんがら火祭り」と呼ばれる由縁は、大松明に随行して打ち鳴らす、八丁鐘や半鐘を音に由来があるとのこと。
 
 「がんがら火」は、その火を御燈明に灯すと火除けになると信じられ、五月山にある「愛宕神社」の「火伏せ信仰」と結びついている。「愛宕神社」の大元は「火伏に霊験あり」と信じられている京都の「愛宕神社」。私の勤めていた会社でもそうだったが、ここのお札をもらって炊事場などに貼ってあるのを関西ではよく見かける。正保元年(1644)に、地元の旦那衆が、五月山山上で百味の箱を竹に立て火をともしたところ、人々がその火を見て、池田に愛宕が飛来したといいながら、競って参集したのというのが「池田の愛宕神社」のはじまりとされている。京都まで行かずに、手軽にお参りできるのが有り難いと、この五月山の新愛宕は忽ち大繁盛したという。近畿地方はもとより、全国に「愛宕山」、「愛宕神社」はあるが、このことが「火伏せ信仰」と一緒に各地へ広がって行ったのではなかろうか。
 

 そして、池田市のシンボルである五月山には、京都の送り火の如く、西は「大一」、東は「大」の文字に御神火が点され、池田の夜空に浮かび上がる。そしてその麓に開けた狭い路地や階段の多い町では、火の粉を撒き散らしながら、コンチキチンの鐘の音とともに近づいてくる大松明の灯りと、浮かび上がる地蔵盆の提灯の灯り、「大」の字の御神火が、「動」と「静」のコントラストに満ちた陰翳を醸し出す。、
 
「がんがら火」は、その起源から350年以上経った現在も大事に受け継がれ、まちおこしのイベントであるが、池田に隣接する近在近郷の者にとって秋を迎える季節の風物詩となっている。
 

 と、ここまで長々と盛大に行われている池田市の「地蔵盆」と「がんがら火祭り」のことを書いたが、私の住む住宅団地の隣の地区でも、この二つの祭りが、小規模ではあるが、細々と伝承されている。この地区の中心には、地元の氏神様でもあり、延喜式にもその名が載っている「多太(たぶと)神社」があり、その近くには、いくつかのお地蔵さんと私の家から間近に見える、地図にもその名が載っていないような小ぶりの山、「愛宕山」がある。毎年、8月24日、「地蔵盆」の日にそこで、「愛宕山火祭り」が行われていると知ったので、行ってみた。

 


 「火祭り」といっても山の上での焚き火状態。参加者は少なく、「なんとか今年も登ってこられた」という20人くらいのお年寄りが集まって、山上のちいさな祠にお参りする祭り。以前は「多太神社」の脇に祀られているお地蔵さんの「地蔵盆」とともに、夜行われるのが習わしであったらしいが、防災上の理由や少子化・高齢化などで、二つの祭りとも残念ながら昼間に簡素行われるようになったという。集まった地元の人達の会話を聞いていると、我々の住んでいる住宅団地にはない濃密な縁(えにし)を感じる。一瞬なにか故郷に戻ったような印象すら受けた。難しい課題はいろいろあるが、伝承の行事、細々でもいいから続いて欲しいものである。
   
 さて、今宵の音楽は夏の終わりの哀愁のラテン。JAZZYなラテンを歌わせたらピカイチの「MAYA」の夏のJ-POPSカバーを今宵は聴いてみます。作詞・作曲、サザンの「桑田佳祐」の「夏をあきらめて」。収録アルバムは、「ラブポーションNo.9/LOVE POTION NO.9」(2005)。「ラブポーション」、いわゆる「惚れ薬」っていうやつ。


     
Love Potion No.9
MAYA/マヤ
日本コロムビア


   
    

「MAYA - 夏をあきらめて」

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 アルバム、「She’s Something」(2002リリース、2011復刻リリース)、「Best Of Early Years」(2005)に収録の「Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」。


     
She’s Something
Maya
SPACE SHOWER MUSIC(オリジナル:JAZZFREAK)


    
    


    
ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ/Best Of Early Years
MAYA
日本コロムビア


    
    

「MAYA - Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」

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食物連鎖の森で ・・・

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 我々が森林ボランティア活動をしている公園は、麓にダム湖があるために、除草などに農薬は一切使っていない。そのため、時には鬱陶しく思うこともあるのだが、「虫の楽園」である。その虫を狙って鳥や小動物が、そしてそれを捕食する動物が集まってくる。その結果、多様な生き物が住むことによって、いわゆる食物連鎖が保たれている。
  
 ボランティア作業を終え、帰ろうとすると目の前に、どんぐりのついた「アラカシ(粗樫)」の枝がぽとりと落ちてきた。この時期にはよくあること。周りを見ると、もう結構、同じような枝が落ちている。「チョッキリ虫/ハイイロチョッキリ(灰色チョッキリ)」の仕業。上の写真、いわゆる「ドングリ」の椀の部分、「殻斗」に小さな孔が開いているのがわかるだろうか。「チョッキリ虫」はここに穴を開け、「ドングリ」の中に産卵するのである。そして、その産卵した「ドングリ」を葉のついた枝ごと切り落とす。幼虫が育った後、土に潜りやすいようにするためだという。卵から孵った幼虫は、「ドングリ」の果肉を栄養分に成長し、翌年の夏、成虫となるという。
  
 残念なことに、私は、「チョッキリ虫」の成虫の実物や、枝を切り落とす瞬間の成虫は一度も見たことないのだが、NETから拝借した下の写真のように、成虫は実に奇っ怪な姿をしてる。長く伸びた口吻で器用に穴を開け、枝を切り落とすという。これからあたり一面、チョッキリ虫」の切った葉で埋まる日も近い。

 こちらは、鳥か小動物にでも襲われたのだろう、結構大きな「カブトムシ(甲虫、兜虫)」の死骸。死してもなお角と艶やかな甲殻がその存在を感じさせる。通りかかった男の子に「欲しい?」と聞いたら、さすがに「いらない」と即答。多様な生き物の食物連鎖。そうそう、これから秋の時期にかけては、林の中に巣を作っている「スズメバチ(雀蜂、胡蜂)」にも注意しないと ・・・。

 今宵のピアノ、スウェーデンのドラマー、「エミル・ブランクヴィスト/Emil Brandqvist」率いるピアノ・トリオ。アルバムは、3作目となる「Falling Crystals」(2016)。最近は、ドラマーが主役から脇役になったためか、ドラマーがリーダーとして率いるのは、昔ほど多くなくなっているように思う。1981年生まれ、38歳の気鋭の若手。多分このドラマーの「エミル・ブランクヴィスト」が惚れ込んだんでしょう、フィンランドのピアニスト、「ツォーマス・トゥルネン/Tuomas A. Turunen」、ベースの「マックス・ソルンベルグ/Max Thornberg(bass)」と2012年にトリオを結成、「Breathe Out」(2013)がデビュー・アルバム。「ツォーマス・トゥルネン」のピアノは、自然を見透すというか、その思索的な響きは絵画的で美しい。キラキラと、音が連鎖して降り注ぎ、ピアノが際立ってリリカルに響く。一部に弦楽四重奏とパーカッションが入るが、ストリングスとも自然に溶け合って違和感は全くない。そのアルバムから、「Through the Forest」を。


    
Falling Crystals
Emil Brandqvist Trio/エミル・ブランクヴィスト・トリオ
Soulfood


    
    

「Through the Forest – Emil Brandqvist Trio」

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茨の刺に手こずりながら ・・・

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 今日も腰の丈以上に伸びた雑草の中、茨の刺に手こずりながら、汗だくになって、クヌギ苗のシェルターのかさ上げと、巻き付いている蔓なども含め、苗の成長を阻害している周辺の下草刈りを行う。これも、鹿の食害からせっかく植えたクヌギ苗を守るためである。幸いにも、食害に会わず順調に伸びた苗は、頭でっかちになっているので、強風が来るとひとたまりもなく倒れてしまう。余分な枝を剪定する作業も実施する。台風が来ても倒れずに耐えてくれたらいいが ・・・。


 さて、今宵のピアノは、最近ちょっと興味が出てきた、イタリアのピアニスト、「ミルコ・シニョリーレ/Mirko Signorile」。1974年、イタリア・バーリ生まれ。その彼のピアノ・ソロ・アルバムが、「Soundtrack Cinema(2015)」。その出自は、いままで取り上げた欧州ジャズ・ピアニストの例に洩れず、クラシック音楽であるが、その影響ももちろんあるが、どちらかというとECM的でないというか、かってのイタリア映画音楽を思わせる哀愁、肩のこらないカジュアルな美メロ、ハーモニーに惹かれている。彼自身作曲のオリジナル曲、7曲と映画からの曲、4曲の11曲で構成。まずオリジナル3曲のあと、ご存知の映画音楽から3曲を ・・・。


   
Sondtrack Cinema
Mirko Signorile/ミルコ・シニョリーレ
Auand


     
     

「Ideal Point · Mirko Signorile」

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「Waves – Mirko Signorile」

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「Come burattini(人形のように) – Mirko Signorile」

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 「ラース・フォン・トリアー/Lars von Trier」監督、「ビョーク/Björk」主演のデンマーク映画、「ダンサー・イン・ザ・ダーク/原題:Dancer in the Dark」(2000年製作)から、「ビョーク」自身作曲のそのテーマ。この映画、かって映画館で観て涙が止まらなかった。

「I’ve Seen It All (From “Dancer in the Dark”)/Björk – Mirko Signorile」

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 ご存知、「大島渚」監督の「戦場のメリークリスマス/原題: Merry Christmas, Mr. Lawrence」(1983年公開)から、自身も出演していた「坂本龍一」作曲で英国アカデミー賞作曲賞を受賞した同名のテーマ。

「Merry Christmas Mr. Lawrence (Main Theme) – Mirko Signorile」

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 「ロベルト・ベニーニ/Roberto Benigni」監督・脚本・主演で、第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点で描いたイタリア映画、「ライフ・イズ・ビューティフル/原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful」(1997年)。音楽は、「ニコラ・ピオヴァーニ/Nicola Piovani」。

「La vita è bella (Main Theme) – Mirko Signorile」

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えっ、本当 ? 蝉に恋する蛾って!

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 園内の自然観察路をウォーキングしていたときのこと。目の前の木に一匹の「セミ(蝉)」がとまった。鳴かないので、確信はないが、「ヒグラシ(日暮)」の雌のようだ。しかし、よく見ると翅の下、左の脇腹に白い繭のようなものを抱えている。最初は、卵かとも思ったが、蝉は木に直接卵を産み付けるので、このような卵塊を持つことはない。


 
 「虫愛でる爺」のこと、興味津々で調べてみると、どうも「セミヤドリガ(蝉寄生蛾)」の幼虫のようである。その名のとおり幼虫が「セミ」に外部寄生する特異な「ガ(蛾)」である。それを知った時は、「えっ、本当!!」と思わず声を上げてしまった。なんとも奇妙な生態を持つ蛾である。
   
 関東以西の本州、四国、九州、韓国、台湾などの平地から低山地にかけて多く分布するという。(左の5齢幼虫・成虫の写真はWikipediaより)
  
 7月下旬~8月上旬頃から、ほとんどが「ヒグラシ」で、「ヒグラシ」でも、特に雌への寄生が、多いという。日中でもやや暗いような、林の中で、幼虫が「ヒグラシ」に寄生しているのが多く見られる。幼虫が見られるのは、寄生の対象である「ヒグラシ」の成虫の初出から、10日から20日くらいの後である。   
 私の見た幼虫は、白色の綿毛で被われているところを見ると、5齢幼虫のようであり、寄生しているのだから、成長するために、「セミ」の体液を吸うのであるが、吸うための特別な構造は確認されておらず、どのようにして吸っているかの詳細はよくわかっていないという。このあと5齢幼虫は機を窺って「セミ」の腹部から糸を吐きながら脱落し、繭作りのための場所を探すという。
   
 8月中旬頃に最初の繭が見られるようになり、10月頃まで続く。8月下旬頃になると最初の繭から新成虫が羽化し、産卵し始める。以後10月が終わるまでには、「セミヤドリガ」は全て成虫になり、産卵を終える。
  
 10月が終わると、「セミヤドリガ」の幼虫も成虫も見られなくなり、卵は翌年の新しい宿主、「セミ」の成虫の出現を待って、冬と春を過ごすという。(参考;Wikipedia)
   
 いや初めて見ました。「セミヤドリガ」の幼虫が寄生した「ヒグラシ」。「ヒグラシ」にも何らかのメリットがなければ、相当な迷惑だと思うのだが ・・・。「蝉」に恋する蛾でしょうかね。俗説では、羽化後の蝉の寿命は1週間と言われていたが、実際は1ヶ月以上生きる例も報告されているという。しかし、短い逢瀬であることには違いない。
   
 犬も歩けばなんとやら。公園で活動を続けていると、珍しい生き物やその活動に会うことも結構多い。定年後始めた「森林ボランティア」活動で、木の名前も、花の名前も、昆虫の名前なども随分と覚えた。これもなかなか素敵で楽しいことである。
   
 観察路をさらに歩いていくと、まだあまり成長していない「クヌギ(櫟、椚)」の「ドングリ(団栗)」が枝ごと落ちている。枝の断面を見ると、スパッと刃物で切ったような断面。「ドングリ」に孔をあけて卵を産み、その後で枝を切り落とす「ハイイロチョッキリムシ」の仕業だ。これから秋になると、ますますその活動が活発になり、「クヌギ」や「コナラ(小楢)」の樹の下一面に、「チョッキリムシ」が切った枝が散乱する。その活動がもう始まったのだ。


    
     
 さて、今宵のピアノ。デンマーク・コペンハーゲンで活躍する、「ハイネ・ハンセン/Heine Hansen」のトリオ。聴けばそれとわかる憂いを含んだ美メロの北欧ピアノ。キャリアなどはよくわかっていませんが、1978年生まれの41歳。ピアノのレッスンを始めたのが4歳、ジャズに目覚めたのが14歳だという。18歳でプロ活動を始め、2000年には、「the Rhythmic Conservatory of Music」でジャズの特別教育を受けた。サイドマンやスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めたが、彼が注目をあびたのは、ドラマーの「アレックス・リール/Alex Riel」のアルバム、「What Happened?」などに参加してのこと。ハンセンのリーダー第2作は、今回取り上げるアルバム、「Signature」(2016)。その年、2016年には、デンマークの権威あるジャズ賞である「ベン・ウェブスター・アワード/The Ben Webster Prize」を受賞。

 アルバム、「Signature」。タイトルを見ると、「Wind」、「Butterfly」など自然を想起させるものも多く、全11曲すべてハンセンのオリジナルで、かっての自然賛美レーベル、ヒーリング・レーベルの「ウィンダム・ヒル・レコード/Windham Hill Records」シリーズのような趣も感じる。パーソナルは、「Heine Hansen(p)」、「トーマス・フォネスベック/Thomas Fonnesbaek(b)」、「Alex Riel(ds)」。


   
Signature
ハイネ・ハンセン/Heine Hansen Trio
Storyville Records/octave


    
    

「Moody Dance – Heine Hansen Trio」

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「Wind – Heine Hansen Trio」

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「Butterfly – Heine Hansen Trio」

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「Gee Blues · Heine Hansen Trio」

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台風一過 再び猛暑に

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 超大型台風と言われていたので、ちょっと心配はしていた台風10号。新幹線、JR、私鉄、は運休、高速道路の一部閉鎖、近隣のスーパーも午後から閉店、土曜日に予定されていた猪名川花火大会は早々に中止が決定。鳴り物入りの警戒態勢であったが、中国地方に上陸をし、拍子抜けするくらい特に何事もなく、日本海へと駆け抜けていった。あとは再び猛暑。


    
 台風で外へ出ることを控えていたので、たまっていたCDを聴く。イスラエル出身のピアニスト、「オメル・クライン/Omer Klein」。1982年、イスラエルに生まれ、アメリカのボストン、ニューヨークでの活動を経て、現在はドイツを拠点に活躍するという。ボストンでは、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter 」とつながりが深く「パナマの英雄」とも呼ばれたピアニストの「ダニーロ・ペレス/Danilo Perez」に師事し、その後、ニューヨークでは、「フレッド・ハーシュ/Fred Hersch」に師事したという。作曲家、ピアニストとして今世界で最も注目される人物のひとり。アルバムは、5作目、「To The Unknown」(2013)。9曲全て「オメル・クライン」の作曲。
   
 中近東、スパニシュなどのエキゾチックな要素も感じられ、ちょっと異色。トリオを組む、「ハガイ・コーエン・ミロ/Haggai Cohen-Milo(b)」、「ジヴ・ラヴィッツ/Ziv Ravitz (ds)」もイスラエル出身であり、ニューヨークで活躍するイスラエル系ジャズメンの台頭は、ここのところ目覚ましいものがあるという。


  
To the Unknown
Omer Klein
Plus Loin Music


     
     

 プロモーション・ビデオとフル・アルバムがアップされていました。

「Omer Klein – To The Unknown EPK」

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「Omer Klein – To The Unknown (Full Album) 」

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小曽根真、自分語りのコンサート

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 猛暑の中を出かけたのは、わが街の音楽ホール、「みつなかホール」で行われた、「小曽根真」のピアノ・ソロ・コンサート、「小曽根真 サマー・ジャズライブ」 。この「みつなかホール」での彼のコンサート、もう6回目だという。今回のコンサート、いつもの小曽根のコンサートとちょっと違ったコンサートだった。彼が自らの来し方を語り、それにゆかりのある曲を演奏するといったストーリー性のある自分語りのコンサート。演奏された曲は、全部は把握できなかったが、ジャズのスタンダードはもとより、デキシー、ゴスペル、クラシック、映画音楽など非常の広範囲に亘った。
   
 「小曽根真」1961年神戸市生まれ。ジャズ・ピアニスト兼ハモンドオルガン奏者の父、「小曽根実」の影響もあり、母から5歳からクラシックピアノを習うも、バイエルの練習に飽き、ピアノが大嫌いでやめてしまったと語る。12歳の時に父に連れられ、大阪で行われた「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」のソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をする。そして再びピアノを学ぶ決心をし、知り合いのジャズ好きの神父から学んだが、どうやって弾くかではなくどう演奏するかを教えてくれと言ったそうだ。そんな神父にちなんだ曲は、ゴスペルの「Get Happy」。1976年15歳でプロデビュー。 1980年に渡米し、ボストンの「バークリー音楽大学」に入学する。


    
 昔から、映画が大好きで、かの「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」をリスペクトし、影響もされたという。その一番好きな曲は「おもいでの夏/The Summer Knows」だと語る。この頃夏休みに訪れたボストン郊外の知人の家の邸宅の窓のレースのカーテンが風に揺れるさまがまるで映画の一シーンのように見え、即興的に作曲し、後に譜面に落とし、サインをしたという。1983年、「バークリー音楽大学」のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、同年6月にニューヨークの「カーネギー・ホール」にてソロ・ピアノ・リサイタルを開くが、このとき、ちょうど見物にきていた「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」に見出されて、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム、「OZONE」にて全世界デビュー。最近は、ジャズだけでなくクラシック音楽でも活躍の場を広げている。子供の頃はあれほど嫌いだったというクラシックへ取り組む思いを語り、「ショパンに怒られるかも」と言いつつ、「子犬のワルツ」を鮮やかにジャズ・アレンジで弾いてみせる。


    
 後半は、2018年2月に亡くなった父、「小曽根実」に話が及ぶ。学生時代、彼が所属していたデキシーランド・ジャズ・バンド、「デキシーランド・ハートウォーマーズ」のリーダーにサンパウロで会った話、そのバンドの十八番であったデキシーの演奏に続く、サプライズ・ゲストは、実弟のジャズ・サクソフォン奏者、「小曽根啓(ひろし)」であった。(写真は当日のリハの様子をNETより拝借) ピアノとソプラノ・サックス、ふたりの兄弟デュオで、コルトレーン、実氏が好きだったという「ホレス・シルバー/Horace Silver」の「Strollin’」など、盛り上がりはピークを迎え、一気にアンコール曲の「シャイニー・ストッキング/Shiny Stockings」へと続いていく。

 最後に、「今いろいろな人の顔が目に浮かび、その人たちとの出会いによって今の自分があることに感謝」と締めくくった。「小曽根真」、自分語り、ファミリー語りののコンサート。

 写真は2018年5月27日、神戸国際会館で行われた「小曽根実」さんの追悼コンサート「コウベ・ジャズ・フェスティバル」で演奏する真、啓兄弟。
    
 今宵の曲は、クラシックからショパンの「子犬のワルツ」。父、実氏が愛したデキシーランド・ジャズから、「Do you know what it mean to miss New Orleans」。

「小曽根 真 - ショパン ワルツNo.6 Op.64 No.1 子犬のワルツ」

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「小曽根 真 - Do you know what it mean to miss New Orleans」

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 最後は追悼の意も込めて、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の演奏で、「おもいでの夏/The Summer Knows」。
    
「Michel Legrand – The Summer knows [Solo Piano]」

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