JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

ダブル・スタンダードと二刀流

Tags: , , , ,


 フランスで開かれていたG7サミット(主要7か国首脳会議)が終わった。1975年の第1回のサミット以来、出されてきた首脳宣言の採択は見送られることになった。トランプ大統領と各国首脳と、自由貿易や地球温暖化対策への対応で意見の隔たりが大きいからだという。「地球の肺」とも呼ばれ、地球のCO2削減に大きな影響のあるアマゾン地域の森林火災の消火活動を巡り、G7サミットが拠出で合意した緊急支援2千万ドル(約21億円)を森林保護より開発を優先しているブラジル政権は受け取りを拒否するという。
   
 韓国大統領の露骨な嫌日政策に端を発し、日韓関係が最悪になった。以前に比べたら、日露も冷えている。米中関係も最悪だという。米/イラン、インド/パキスタンは戦争寸前。ジョンソン新首相の登場で英国とEUの関係はさらに悪化するだろう。トランプ大統領は言うに及ばず、世界中の首脳、指導者の政策、振る舞いにあからさまなというか、恥ずかしいほどの「自国優先主義」、「政権保身主義」による「ダブル・スタンダード」の政治にうんざりする。この間、国連、G20、G7などのサミット・レベルの会議でも有効な解決策や方向性を見いだせず、ポピュリズムに歯止めがかからない。
   
 経済、産業、金融、文化、気候、環境、情報、人の交流 ・・・などは、完全にグローバルなポテンシャルと流れで動いている。だから、このグローバル化した世界の流れと自国優先主義の政治とは、必ずどこかの時点で矛盾をきたすはず。かってはぶつかりあった自国優先主義のその行き着く先は、戦争であったが、グローバル化がこれだけ進むと、各国の思惑や利害、システムへの影響が複雑に絡みすぎて、単純に戦争では勝負がつかないだろう。軍事的な戦争でない貿易戦争などでも、一方だけが勝利を手にすることなど無く、双方ダメージを受けるWIN/WINの裏返しになる。物事が決められない国連やG7、G20などより、グローバル化した現実世界そのものが、目には見えない抑止力として、分断や戦争に歯止めをかけていくのではなかろうか。またそれを期待したい。


 「ダブル・スタンダード」、「二枚舌」。悪い意味で使われる一方、「二刀流」、「二足のわらじ」といえば、MLBの「ロサンゼルス・エンゼルス/Los Angeles Angels」で活躍する「大谷翔平」選手のように、こちらは、マルチな才能、多芸多才を表すいい意味で使われることが多い。JAZZの世界で言えば、欧州のジャズ・ピアニストの多くは、その出自がクラシック界で、クラシック音楽のJAZZアレンジ演奏という二刀流も鮮やかに決められるピアニストも多い。しかし、「JAZZ二刀流」と聞いて、私が真っ先に頭に浮かぶのは、「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」。
   
 「ウィントン・マルサリス」、1961年、アメリカ・ルイジアナ州、ニューオリンズ出身のトランペット奏者、作曲家。「色々なトランペット奏者の良い所を盗もうとしたけど、アームストロングだけは盗めなかった。とにかく凄すぎるからさ」と彼自身が絶賛する 「サッチモ/Satchmo」こと「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」と同じニューオリンズ出身の最も著名なジャズ・ミュージシャンの一人であり、またクラシック音楽の演奏家である事によって世界的名声を得ている。


 父はピアニストの「エリス・マルサリス/Ellis Marsalis」、兄はサックス奏者の「ブランフォード・マルサリス/Branford Marsalis」、弟二人も共にジャズ・ミュージシャン。1978年、「ジュリアード音楽院」にクラシック音楽で入学したが、1980年、わずか18歳で、「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ/Art Blakey & The Jazz Messengers」に加入し、プロとしての活動を開始。その後、「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」のメンバーを経て、リーダーとしてデビュー。ジャズを継承する一方、クラシック音楽の奏者および作曲家としても活動、例えばスコットランド出身のヴァイオリニスト、「二コラ・ベネデッティ/Nicola Benedetti」のために「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」を提供、2015年にロンドン交響楽団の演奏で初演された。1983年、グラミー賞のジャズ部門とクラシック部門を同時受賞など、現在まで、16のクラシックと、30以上のジャズのレコードを出しており、クラシックとジャズの両部門で合わせて9つのグラミー賞を獲得している。
   
 さて、その「ウィントン・マルサリス」、ジャズとクラシックの二刀流の冴えを聴いていただこうか。ジャズのスタンダードからは、「スターダスト/Stardust」他が収録されているアルバム、「Hot House Flowers」(1984)。フルアルバムがアップされている。ウィントン以外のパーソネルは、「Branford Marsalis (tenor and soprano saxophone)」、「Jeff Watts (drums)」、「Ron Carter (bass)」、「Kenny Kirkland (piano)」。


  
Hothouse Flowers
ウイントン・マルサリス/Wynton Marsalis
Sony Mod – Afw Line


    
     

「Wynton Marsalis – Hot House Flowers」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

 クラシックのスタンダードは、ハイドンの「トランペット協奏曲変ホ長調第3楽章/III. Finale. Allegro from Concerto for Trumpet and Orchestra, in E-Flat Major」。アルバムは、一人八役の多重録音を駆使しての、「トランペット協奏曲集/Baroque Music For Trumpets」(1982、1987年録音)。グラミー賞受賞のアルバム、「トランペット協奏曲変ホ長調/Haydn, Hummel, Leopold Mozart: Trumpet Concertos」を含むコンピ・アルバム。


   
Baroque Music for Trumpets/トランペット協奏曲集
Wynton Marsalis&English Chamber Orchestra/ウイントン・マルサリス、英国室内楽オーケストラ
Sony


    
     

「Wynton Marsalis;English Chamber Orchestra - III. Finale. Allegro from Concerto for Trumpet and Orchestra, in E-Flat Major Hob.VIIe: 1(トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.VIIe: 1)」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

Tags: , , , ,

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.