JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

家族を見守ってきた桜も今は ・・・

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 大人の手でふた抱えもありそうな、多分「ソメイヨシノ(染井吉野)」と思われる桜の大木の根切りをしている。ブロック塀を壊しての作業である。桜の根が伸びてすぎて、塀を壊しそうになっているからであろう。その作業を見守るご高齢の家人。

 「ソメイヨシノ」。その寿命は60年とも言われている。近隣の団地の桜の名所ともなっている桜並木。その「ソメイヨシノ」も団地が出来てから50年近く経ち、朽ちて倒木の恐れがあるというので、一部で伐採が始まっている。「ソメイヨシノ」はクローンなので、戦後多く植えられた、日本全国の「ソメイヨシノ」に寿命が近づいている。この桜の大木も、この団地が開発されてから50年ほど前、家を建てるときに、庭に大きく育った桜を移植したのであろう。この桜は、ずっと家族の成長や歴史を見守ってきたのだ。そろそろ寿命が近づいたとは言え、根切りを見守っていた家人の想いが伝わってくる。

 しかし、この桜、枝が電線を超えて歩道に張り出しているし、夏から秋にかけて大量の葉を撒き散らす。いずれは伐採が必要だろうが、伐採しようとすれば、この太さである。ここまで育ってしまうと、とても一筋縄ではいかない。プロの庭師に頼んで、重機で支えるなど、慎重に伐採する必要がある。とにかく大ごとになり、費用も相当かかるだろう。

 結論から言うと、庭木に愛着があり、伐るに忍びないことはよく分かるのだが、市街地や住宅団地ならば、とくにあまり大きくならないうちに、早めに伐採をすることである。私もここ2年ぐらい知り合いに頼まれて、庭木を何本か伐ってあげたし、我が家でも大きくならないよう定期的に伐っている。桜と言わず、大きくなりすぎた庭木、空家問題とともに、今後高齢者にとって負担となる大きな問題になるだろう。そして、寿命が来ている桜、公園の桜でも伐採には住民の反対があるという。古来「桜」といえば、「ヤマザクラ/山桜」であった。桜偏重、とくに150年ほどの歴史しかない「ソメイヨシノ」偏重を考え直す時期かもしれない

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 さて、今宵のピアノ、「アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio」のライブ録音盤、「Live From The Inside Out」。寺島レコードから、ソロ・アルバム、「オーガスティン/Augustine」と同時にリリースされたもの。実は、レビューをみると「ノイズが入っていて興ざめ」という酷評があり、躊躇していたアルバム。ブログ友の勧めもあり、聴いてみたが、全くの杞憂であった。歳をとって聴力が衰えてきたせいか、私の再生装置が高級ではないためか、正直言ってノイズなど全く気にならなかった。むしろ今まで聴いてきたガラティのアルバムの中で5本の指に入るといっていい。ライナー・ノーツによると、ピアノの弦の上に紙を置いて、あえて出している音だという

 元来、私は音楽は想像力で聴くものと思っているから、オーディオ装置やアナログ/ディジタルにもほとんど執着はない。ただし、シニア世代、物(CD)を所有するという価値観をなかなか捨てきれないでいる。そんな意味では、人に樹木の伐採など語る資格はないかもしれない。いずれにしても、このCDを聴いて、ガラティへの執着は一層強くなってしまった。

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Live From The Inside Out/ライブ・フロム・ザ・インサイド・アウト(ライブ録音盤)
Alessandro Galati Trio/アレッサンドロ・ガラティ・トリオ
寺島レコード


     
      

 まだYOUTUBEにはアップされていません。同じ寺島レコードからリリースされた、前作、「シェイズ・オブ・サウンズ/Shades of Sounds」(2018)から、「You’ll Walk In The Field」を。

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Shades of Sounds/シェイズ・オブ・サウンズ
アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio
寺島レコード


      
          

    
「Alessandro Galati Trio – You’ll Walk In The Field」

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桜はまだだが山にはもう春の花が ・・・

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 今日も倒木処理のため、「アセビ(馬酔木)」が満開の尾根を山頂へと登っていく。途中、一休みする目を、可憐な「ウグイスカグラ(鶯神楽)」が和ませてくれる。

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 桜と前後して、全山を彩る「コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉躑躅)」の蕾も大きく膨らんできた。桜同様、開花が待ち遠しい。

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 昨年の台風21号によって、根こそぎ倒された「ヒサカキ(非榊)」。かろうじて、わずかな根が、大地とつながっているが、それでも小さな花をびっしりつけている。その生命力。

 さて、今日の待ちわびるピアノは、「Waiting for a Wave」。スイスのベテラン・ピアニスト、「ティエリー・ラング/Thierry lang」率いるトリオ。そのピアノの音の美しさは格別である。アルバムは、「Reflections: Volume 1」(2004)。

「Thierry Lang – Waiting For A Wave」

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梅は咲いたが桜はまだまだ ・・・

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エドヒガン
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 市より桜の開花調査を委託されているので、いつも山の手入れウィしている公園で、今日は桜の開花調査。「ウメ(梅)」は、咲き始めているが、市天然記念物の「エドヒガン(江戸彼岸)」はまだまだ。「オオシマザクラ(大島桜)」、「ヤマザクラ(山桜)」も、つぼみは堅そう。「エドヒガン」の群生林の草地では、鹿がのんびり草を喰んでいた。

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 梅と並んで咲き誇っているのは、むせ返るような香りをあたり一面に撒き散らしている「アセビ(馬酔木)」、そして「サンシュユ(山茱萸)」。山で一番早い春の訪れ。

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 さて、今宵、桜を待ち焦がれての「Waiting」。アメリカのジャズ・シンガー、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」とドイツで活躍するピアノ・トリオ、「トリオセンス/Triosence」との共演アルバム、「トリオセンス・ミーツ・サラ・ガザレク ~ホエア・タイム・スタンズ・スティル/Where Time Stands Still (Triosence feat. Sara Gazarek)」(2010)に、「Maybe There’s A Princess Waiting(きっと王子様が待っている)」なんてちょっと素敵な曲がありました。このアルバム、「トリオセンス」としては、第3作だということですが、このアルバムで、アメリカへもファン層を広げたという。

 サラのオーガニックな感性、「トリオセンス」の北欧JAZZに通ずる清冽さ、抒情性がお互いに共鳴したのであろう。見事な一枚になっている。グランド・キャニオンの岩にこちらに背を向けて座っている女性。ジャケットからもアルバムへの想像力が掻きたてられる。この写真、「トリオセンス」のリーダーでピアニスト、「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schuler」の手になるものだという。

 残念ながら、YOUTUBEにアップされていないので、「トリオセンス」での演奏を。アルバムは、「Away for a While」(2007)から。

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ホエア・タイム・スタンズ・スティル/Where Time Stands Still
トリオセンス ft.サラ・ガザレク/Triosence ft. Sara Gazarek
オーマガトキ


      
       
      

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AWAY FOR A WHILE
トリオセンス
Mons Records


     
   
         

「Maybe There’s a Princess Waiting – Triosence」

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悠々と遊々 ・・・

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 水温む麓のダム湖。バス釣りでしょうか、ボートをだして魚釣りを楽しむ人が増えている。春、悠々と遊々 ・・・。

 今宵の曲、「Boy on A Dolphin」。「イルカに乗った少年」。「ソフィア・ローレン/Sophia Loren」、初主演のアメリカ映画、「島の女/原題:Boy on A Dolphin」(1957)の主題歌。初めて見たシネスコ画面に躍るそのはちきれんばかりの肉体に「鼻血ブー!!」でした。演奏は、フリューゲル・ホーンの名手、「アート・ファーマー/Art Farmer」をフューチャーした「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」のアルバム、「風のささやき/The Windmills Of Your Mind」(1997)。ピアノは、2代目「マーク・ヴァン・ローン/Marc Van Roon」。

 フル・アルバムがアップされています。「イルカに乗った少年」は、トラック#3に収録されている。

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風のささやき/The Windmills Of Your Mind
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio
M&I


   
    

「European Jazz Trio Feat Art Farmer The Windmills Of Your Mind」

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防災という観点からも森林ボランティアを考えてみたい

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 冬に少し逆戻りしたが、山頂までの残るひとつのルートを、桜の開花までに開通させようと、昨年の台風21号で被害を受けた倒木の処理に精を出す。この日は山頂付近から下る方向での作業。やはり山頂付近は、東の斜面を吹き上がってくる風が強かったようで、例外なく斜面の上方向に素直?に倒れている。しかし、その数が夥しい。観察路を遮ったり、安全を脅かす倒木はもちろん処理をするのだが、地表を一面に覆ってしまった倒木も植生の多様性を阻害するため、玉切り、枝処理をして取り除こうと決める。

 そして、写真で見てわかるように、「コナラ(小楢)」の大木、その太さの割には、根が細いし、長く伸びていない。この木は、2年ほど前、「カシノナガキクイムシ」による「ナラ枯れ」被害木として、対策を施した木である。しかし、この根の張り方では、とてもあの強風に持たなかっただろうと思う。

 専門家の話によると、『里山が放棄されてから50年。今までに経験ないほど、里山の木が高木化している。加えて異常気象、これからも倒木被害はますます増えるだろう。防災の観点からも、倒木、その流失を防ごうとすれば、高木管理から低木管理へと管理の仕方を変えざるを得ないだろう。防災という観点から、高木化しないよう、伐採して手入れをするというのは新しい視点である。』

 そんな声も参考にして、防災という新しい観点からも、森の保全、それに関わる森林ボランティアのモチベーションを考えてみたい。

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 「材木、木材、樹木」のことを英語で「timber」という。「timbers」と複数になると、「木材」でできた「船」という意味になるという。

 そこで、今宵の曲は、地味な曲だが、味のあるバラード、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の「Shiver Me Timbers」。どうも海賊用語らしく、文法的には、「Shiver my timbers」が正しいらしく、「船が岩などにぶつかって船板が震える(shiver)」という意味から、「それくらい怖い、ビックリした」という時に使う表現らしい。「Oh my God !」、「びっくり仰天」、「ビックリしたな、もう!!」っていったところか。

 「ロバート・ルイス・スティーヴンソン/Robert Louis Stevenson」の子供向け海洋冒険小説、「宝島/Treasure Island」あたりで使われだし、あの海賊映画、「ジョニー・デップ/Johnny Depp」主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン/Pirates of the Caribbean」の中でも、セリフとして、よく使われているという。

 酔いどれ詩人、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の「Shiver Me Timbers」、アルバムは、「土曜日の夜/The Heart of Saturday Night」(1974)から。

【 Shiver Me Timbers 】  by Tom Waits

「♪ I’m leaving my family,      家族を置いて
  I’m leaving all my friends     友達も置いて俺は旅に出る
  My body’s at home,         俺の体はここにあるが
  but my heart’s in the wind      心はもう風の中にある
  Where the clouds are like headlines   ヘッドラインみたいな雲が浮かんでいる
      on a new front-page sky     新しい雑誌の表紙に書かれたような空に
  My tears are salt water,         俺の涙は海の水のように塩辛く
      and the moon’s full and high    満月は高く煌々と海を照らす

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  And the fog’s lifting, and the sand’s shifting,  霧も晴れた 潮の流れも変わった
  and I’m drifting on out             さあ出帆だぜ
  Old Captain Ahab,              老いぼれのエイハブ船長なんか
       he ain’t got nothing on me now     なんの関係もないさ
  So swallow me,                 どうか俺のことわかってくれ
    don’t follow me, I’m traveling alone  追わないでくれ たった一人で旅に出るんだ
  Blue water’s my daughter,            青い海原が俺の娘
     and I’m gonna skip like a stone   そして俺は石のようにその上をを跳ねていく

  So please call my missus,          頼むから女房に電話してくれよ
       gotta tell her not to cry now     今は泣かないでくれと言ってくれ
  Cause my goodbye is written        俺のさよならの伝言は
         by the moon in the sky       夜空の月に書いておいたから
  Hey, and nobody knows me,        ヘイ 誰も俺のことを知っちゃいない
      I can’t fathom my staying  自分でもここにいつまでいるかなんて分からなかった
  And shiver me timbers,           自分でもビックリだよ!
         cause I’m a-sailing away    俺が出て行くなんてね ♪」

 オリジナルの「トム・ウェイツ」の歌唱から。

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土曜日の夜/The Heart of Saturday Night <2018リマスター>(紙ジャケット仕様)
トム・ウェイツ/Tom Waits
ワーナーミュージック・ジャパン


        
        

「Tom Waits – Shiver Me Timbers」
    
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 どんな歌もドラマにしてしまうカナダの歌姫、「ホリー・コール/Holly Cole」。アルバム、「テンプテーション/Temptation」(1995)から。女性の視点から歌に歌い上げているのがよくわかる。

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テンプテーション/Temptation
ホリー・コール/ Holly Cole
EMIミュージック・ジャパン


       
       

「Shiver Me Timbers – Holly Cole」
   
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願いもすこし込めてビールを飲む

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 偶然ですが、あの3月11日は私の誕生日でもある。この歳になると「おめでとう」と言われるのには、違和感があるが、次男家族がプレゼントを持ってやってきた。だいぶ前から、「もうプレゼントなどはいらん。とくに身につけるものなどは ・・・」と言ってあったが、地ビールを下げてきた。

 茨城県の創業190年の日本酒の蔵元が、製造・販売するクラフト・ビール、「常陸野ネスト・ビール」。お嫁さんのお兄さんが茨城県で働いてるので、彼のおすすめのようだ。この地ビール、ドイツ、イギリス、アメリカなど世界各国で行われている国際的なビール・コンテストで何度も金メダルを受賞し、昨年は米国に約136万本を出荷しているというから驚き。

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 被災地支援の願いもすこし込めて、美味しく飲んだこの地ビール、「常陸野ネスト・ビール」のロゴ・マークはフクロウ(左)。世界中で「フクロウのビール」と呼ばれるようになったという。我々森林ボランティア・グループのロゴ・マークも同じくフクロウ(右)。有名になる必要などまったくないが、地道な活動が評価されたのか、すこし旧聞になるが、平成29年(2017)第28回全国「みどりの愛護」のつどいで、団体として国土交通大臣賞をいただいた。

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 「OWL Trio」というジャズ・トリオがある。ギター、サックス、ベースというドラムレスな変則トリオである。メンバーは、ノルウェー出身のギタリスト、「ラーゲ・ルンド/Lage Lund」と、ともにイギリス出身の「ウィル・ビンソン/Will Vinson(sax)」、「オーランド・フレミング/Orlando le Fleming(bass)」。3人の頭文字を取って「OWL(フクロウ)」トリオと名づけたのであろうが、ちょっと粋。

 ドラムレスだからメロディが際立つように感じられ、また、トリオが醸し出すハーモニーもゆったりとして心地良い。

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Owl Trio
Lage Lund・Will Vinson・Orlando Le Fleming
Losen Records


      
      

 最初は、「Morning Glory」。「デューク・エリントン/Duke Ellington」の曲から。

「OWL Trio – Morning Glory」
 
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「OWL Trio – All Across the City」

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いまなお心のケアを必要とするという

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 2011年4月11日、岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かって「ZARD(ザード)」の「負けないで」を吹いたあと、祖母が買ってくれたトランペットを抱きしめる佐々木瑠璃さん(当時17歳)。この震災と津波で、母と祖父母を亡くしたという。4月12日付の朝日新聞(東京本社発行)=森井英二郎撮影

 2011年5月22日にアップした私のブログ記事である。今読み返しても、この一枚の写真の持つ力に圧倒され、その時、その場所で吹いた曲、「負けないで」に込められた想いを想像して涙する。TVのニュース、特集番組によると、今も避難している人は、5万人を超え、あれから、8年たってもなお、心のケア、セラピー、カウンセリングが必要な人も多くいると聞く。また、鎮魂や癒しのためのコンサートなども多く行われているようだ。一方、「復興五輪」というキャッチフレーズで誘致され、着々と進んでいる「東京オリンピック」にどうしても拭えない違和感。

 かって1980年代、ヒーリング・ミュージック、環境音楽というカテゴリーの音楽が流行ったことがある。そのころ一世を風靡した「ウインダム・ヒル/Windham Hill」がそれを代表するレーベル。「24時間戦えますか?」なんていうコピーに代表されるように、日本はバブル絶頂期。それとは対象的に、アメリカは、「双子の赤字」とよばれる財政赤字・貿易赤字によって悪循環が加速し、アメリカ経済はどん底だった。日本製品・日本車が目の敵にされたのも、この頃。両国に、ヒーリング・ミュージックが人気を集める下地があったということだろう。

 ヒーリング・ミュージック。一般的に言えば、柔らかく、妨げにならないというか、聴いていて引っかかったり、心に刺さってくるがものがないとも言える。しかし、刺さってくるがものがあったとしても、それを聴いた人にヒーリング、癒しをもたらすのであって、カテゴライズされているからではない。人それぞれの心に迫って来る音楽こそが真のヒーリング・ミュージックだと思う。そして壊滅的なダメージをもたらす自然災害が多い今、ますます「音楽のチカラ」の重要さが増す。
   
 ヒーリング・ミュージックの代表格、「ウィンダム・ヒル」で「ジョージ・ウィンストン/George Winston」と並んで人気ピアニストの一人だった「リズ・ストーリー/Liz Story」は、今、被災者の心にどんな風に響くのだろうか。

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 「リズ・ストーリー」。1957年、カリフォルニア生まれのピアノ奏者、編曲者。幼い頃からクラシックピアノを習うが、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の演奏を聴き、感動を受けたという。その後、レストランでアルバイトとしてピアノを弾きながら音楽学校に通い、ニューヨークの「ハンター・カレッジ」で音楽学理を学ぶ。カセット・テープに吹き込んだ演奏が、「ウィンダム・ヒル」のプロデューサーの耳にとまり、1982年、「ウインダム・ヒル」からデビューする。デビュー・アルバムは、「ソリッド・カラーズ/Solid Colors 」(1983)。1992年には、ビル・エヴァンス デューク・エリントン アントニオカルロスジョビンらのスタンダード曲のアルバム、「My Foolish Heart」もリリースしたという。

 代表作、「ソリッド・カラーズ」、「予期せぬ効果/Unaccountable Effect」(1985)、「仔馬が逃げた/Escape of the Circus Ponies」(1991)などから、ソロ演奏をピックアップしたのが、「森の調べ/In The Forest」(1993)。今宵はそこから ・・・。

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森の調べ/In The Forest
リズ・ストーリー/Liz Story
ポニーキャニオン


        
        

「Liz Story – Greensleeves」

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「Liz Story – Hymn」

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食卓に出ただけでもう春の雰囲気に

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 桜の季節が近づいたので、手作りなので、見かけは悪いが、妻が「桜餅」を作ってくれた。昨年、公園の葉をいただいて、塩漬けにしておいてあった「オオシマザクラ(大島桜)」の葉に包んで ・・・。食卓に出てきただけで、もう春の雰囲気になるから不思議なもの。元来、餡子、これはこし餡であるが、特に粒餡には目のないほうで、洋菓子には目もくれず、圧倒的に和菓子派である。何個でもいけそうであるが、クワバラ、クワバラ ・・・。

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 さて今宵、最近の気になるシンガーは、スイス出身の異色の女性ボーカル、「ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch」。そのスタンダード集、「Speak Low」 (2015年ポーランドにて録音、2016年リリース)を聴いた。

 「ルツィア・カドッチュ」。1984年スイス、チューリッヒ生まれ。幼少の頃は、クラシックの声楽とピアノの教育を受けたが、ベルリンとコペンハーゲンの音楽学校でジャズを学んだという。そして、キャリアを重ねたあと、本アルバムが初のリーダー・アルバムだという。

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 彼女は自分の声を様々な楽器のように扱うが、このアルバムで組んでいるのは、スウェーデン出身のリード奏者、「オティス・サンドシュー/Otil Sandsjø(Tenor Saxophone)」、同じくスウェーデンの「ペッテル・エル/Petter Eldh(Double Bass)」。

 まだ評価は定まらないが、一言で言うと「意外性」か。ファンタジックなジャケット、清楚なイメージ。トラック・リストをみると、「Slow Hot Wind」、「Speak Low」、「Strange Fruit (奇妙な果実)」、「Don’t Explin」、「Willow Weep For Me」・・・など超有名スタンダード曲がズラリ。最初手にしたときは、「新人女性歌手のデビュー・アルバムにありがちな ・・・」と思ったが、新人ならばピアノ・トリオあたりでしょうが、それにしてはトリオの編成が奇妙。

 聴いてみると、フリー・ジャズとボーカルが融合した奇妙な音空間の中で、その中で彼女の透明感のある、美しい歌声が対比的に響く。なにかヨーロッパの教会の中で聴いているようなちょっと浮遊した感じ。好き嫌いはありそうだが、不思議なアルバムというしかなさそうだ。

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スピーク・ロウ/Speak Low
ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch
MUZAK,INC.


      
     

「Slow Hot Wind – Lucia Cadotsch」
 
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「Lucia Cadotsch - Speak Low(Schaffhauser Jazzfestival 2016)」

 
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「LUCIA CADOTSCH – Strange Fruit」

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「Moon River – Lucia Cadotsch」

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本当に春ですね

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 買い物に出かけた西宮の大型ショッピングモールの屋上。噴水がもう吹き上がっており、何組かの子供連れが、この暖かさの中でもう水遊び。子供を遊ばせているお父さんはもう半袖のTシャツ。本当に春ですね。

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 アコースティックなサウンドで春のぬくもりを感じさせるアルバムは、実力派と言われる女性ボーカル、「ケイト・マクギャリー/Kate Mcgarry」のトリオの「The Subject Tonight Is Love」(2018)。「今宵の主題は愛です」、そんな意味でしょうか。

 彼女のパートナーでもある、「キース・ガンズ/Keith Ganz(bass)」、キーボード奏者の「ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace(piano,organ)」という変則トリオ。このアルバムは、第61回(2019)「グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」に最終ノミネートされた。ちなみに最優秀アルバムは、「セシル・マクロリン・サルバント/Cécile McLorin Salvant」の「The Window」(2018)が獲得した。

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The Subject Tonight Is Love
Kate McGarry, Keith Ganz & Gary Versace
Binxtown Records


      
       

 プロモーション・ビデオによるアルバムのさわりを。

「Kate McGarry – Keith Ganz – Gary Versace – The Subject Tonight Is Love」

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 短いですが、冒頭のタイトル曲。 


「Prologue: The Subject Tonight Is Love – Kate McGarry Trio」

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 ニューヨーク・ジャズ・シーンで今売れっ子だという「ゲイリー・ベルサーチ」。名前に聞き覚えがあると思ったら、韓流ドラマの主題歌をアルバム・タイトルにした、15年ほど前の日本での企画ものによるデビュー・アルバム、「冬のソナタ/Winter Sonata」(2004)を思い出した。欧州ジャズに気を取られている間に、随分と人気がたかまったものです。この当時から、ロマンティックなリリシズムがより冴えていましたね。そのアルバムから、「酒とバラの日々/The Days Of Wine And Roses」。

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冬のソナタ/Winter Sonata
ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace
M&I


     
     


「Gary Versace – The Days Of Wine And Roses」

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路傍の花、樹々の鳥(339) ~ 名前がはっきりしませんが ~

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 咲いているのは、「梅の花」? それとも「木瓜の花」? なかなか見分けがつきにくく、違いもよくわかりませんが、今までは「木瓜」だと思っていたが、花形をみると「ウメ(梅)」のようにも思える。ちょっと自信をなくす。

 しかし、艶やかな木肌や、名前の由来でもある立派な棘(トゲ)があるところをみると、「ボケ(木瓜)」ではないだろうか。まっ、どっちにせよ、毎年、公民館の入口の脇に、「梅」と同じこの頃に咲いて、ウォーキングの目を楽しませてくれる。我が家にも、知人よりいただいた鉢植えの「木瓜」があるが、それが咲くのはまだまだずっと先のこと。

 だいぶ、木や花の名前を覚えられるようになったが、まだ、確信を持てない場合も多い。ということで、今宵の曲は、「In The Name Of Love」。「愛という名のもとに」という意味でしょうか。「もうこれ以上私を苦しめないで 愛してるなんてうそぶいて ・・・」。そんな、辛く苦しい心の内を吐露した歌のようです。

【 In the Name of Love 】   by Kenny Rankin , Estelle Levitt

「♪ What burns and glows without flame?  炎がなくても燃えて輝くものは何?
  What lives and grows without rain?    雨が降らなくても育つものは何?
  What brings a smile that lasts for a little while 恥かしさも忘れて泣きじゃくる私に
  That makes me cry without shame?  少しの間だけでも微笑みを運んでくれるのは何?

  How can you please me then torture  このひどい苦悩の後、どう私を喜ばせるというの
  And tease me               私をまだからかうつもり?
     and do it in the name of love?    愛してるなんてうそぶいて

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 オリジナルは、1970年代、AOR畑で人気を博したシンガー・ソングライター「ケニー・ランキン/Kenny Rankin」の曲。カバーする歌姫は、オーストラリア、メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの女性歌手、「サラ・マッケンジー/Sarah Mckenzie」。最近、活動拠点を移したというパリをテーマにした、日本デビュー・アルバム、「雨のパリで/Paris In The Rain」(2017)から。

 スキャットやハミングなどもなかなか達者で、よくスウィングする高めの声質ながら、かといって決して冷たい印象はない。「ほっこりおばさん」こと「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」亡き後の癒し系、最近注目のオーストラリア出身の女性ジャズ・ボーカル。軽快なガット・ギターは、ブラジル出身のギタリスト、「ホメロ・ルバンボ /Romero Lubambo」。

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雨のパリで/Paris in the Rain
サラ・マッケンジー/Sarah McKenzie
ユニバーサル ミュージック


     
     

「In The Name Of Love – Sarah McKenzie」

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