JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

あの日、あの時 ・・・

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AS20180519002285_comm                    (写真 上は開港時、下は現在 NETより無断拝借)

 40年前のある日、私はドイツの古都、ハイデルベルグで、NATO軍に駐留するアメリカ軍のラジオ放送、「AFN(American Forces Network、米軍放送網;世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの放送局で、日本でのサービスは、「FEN(Far East Network、極東放送網)と呼ばれていた」に聞き漏らすまいとかじりついていた。

 ある日とは、1978年(昭和53年)5月20日、「新東京国際空港(成田空港)」が40年前に開港した日である。その年の3月には、管制塔の機器等が破壊されるという「成田空港管制塔占拠事件」が起こり、約2か月遅れての開港であった。

 勤務していた会社が、当時の西ドイツから技術導入を図ったが、技術ノウハウの移転が暗礁に乗り上げており、「解決するまで帰ってくるな」と言われての約1ヶ月ほどの出張であった。もちろん初めての海外出張であり、5月連休のあと、羽田を立ち、開港するはずの成田へ帰ってくるというスケジュールであった。成田反対闘争はますます激化しており、再度のテロや占拠も懸念され、「万が一、開港されない場合は、エジプト~インド~香港経由の南回りで帰ってこい」と指示を受けていたのである。

 当時はまだ「ベルリンの壁」が存在する冷戦時代、日本赤軍なども世界各地でテロを起こすなど、騒然としていた時代で、アンカレッジ経由でヨーロッパへ飛んだ。パソコンやインターネット。CADはもちろん、ゼロックスすらなく資料コピーはすべて青焼きという時代。通信手段は、交換台を通じた国際電話、カタカナ、英数字だけのテレックスという時代であった。今振り返ってみても、あんな貧弱なコミニュケーション・ツールでよく仕事ができていたものだ。

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 なんとか一番機が成田を飛び立ったというニュースを聞き、ほっとした事をおぼえている。しかし、開港直後の成田へ帰ってきたはいいが、そこから大阪まで帰るのがまた一苦労。当時は、伊丹~成田の直通国内便も、「成田エクスプレス」などの交通アクセスがなく、東京に行くのには、バスで成田へ行き、鉄道で東京へ向かうしかなく、数時間は優にかかるという話なので、ホノルルから成田経由で伊丹に向かう国際便にトランジットすることになっていた。たしか朝10時ころ、成田に着いたのだが、ホノルルからの便は午後4時発。一旦、日本に入国してしまうと、再出国しなければならないので、ロビーを出るに出られず、コーヒー・ショップしかない待合ロビーで、6時間を過ごし、やっと伊丹空港で帰国を果たした。

 初の海外出張。それが初の飛行機体験。ハンブルグ空港に向けて機が降下を始め、それまで厚い雲に覆われ、全く見えなかった地上が見えた時の感激はいまでも忘れられず、はっきりと覚えている。思えばあの時から、「飛行機大好き、フライト大好き人間」となったのだ。ニュースを見ながら、読みながら、熱く仕事に取り組んでいたあの日のことを懐かしく思い出した。

 さて、今宵の曲、昔を振り返ってみます。「Once upon a Time」。旧共産圏ブルガリア生まれ、「ブルガリア国立音楽院」卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニストでありながら、東西冷戦のまっただ中、JAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」と、英国出身のジャズ・ベーシスト、「デイヴ・ホランド/Dave Holland 」というヨーロッパとクラシックに出自を持つふたりのデュオで、アルバム「Up and Down」(1993)に収録されている「Once upon a Time」。私のお気に入りでもあるこのアルバム、録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。

Up and Down

Milcho LevievM.a. Recordings

「Milcho Leviev & Dave Holland – Once upon a Time」

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 こんな歌もありました。「Once Upon A Summertime」。 原曲は1954年のシャンソン「リラの花/La Valse des Lilas」で、仏歌詞 は「エディ・マーネイ/Eddy Marnay」、作曲は「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」と「エディ・バークレイ/Eddie Barclay」。その曲に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が、友人の「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」のために英歌詞を書き、この曲が一躍有名になったという。

【 Once Upon A Summertime 】 by Eddy Marnay / J. Mercer / Michel Legrand

「♪ Once upon a summertime, if you recall  あなた思い出せるかしら、昔々の夏の日に
  We stopped beside a little flower stall  私たちは小さな花屋の前で立ち止まったことを
  A bunch of bright forget-me-nots  その時忘れな草の花束を買ってとお願いしたことも
  Was all I’d ever let you buy me    それがたった一度だけの私のお願いだったわ

  Once upon a summertime just like today  今日のような昔の夏の日に
  We laughed the happy afternoon away    午後を楽しく笑って過ごし
  And stole a kiss at every street cafe     通りのカフェでキスをしたわね

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」
     

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 さて、最初の歌姫は、「カトリーヌ・レガー/Cathrine Legardh」。デンマークの女性歌手である。とりたたてて美人というわけではないし、特筆するような歌唱テクニックがあるわけではないが、安定感のある実力派。聴いていると、自然に心が和んでくるジャズ向きの渋めの落ち着いた声。時折、アコーディオンも混じり、穏やかで、レトロで、スローで、ロマンチックな古き良き時代を感じさせるアルバム、「Gorgeous Creature」(2008)から。

Gorgeous Creature

Cathrine Legardh / Storyville

「Cathrine Legardh – Once upon a summertime」

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 二人目の歌姫は、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。歌手にとっては致命的ともいえる声帯の手術をし、再生復活した女性ボーカルで、ご贔屓のひとり。幼少の頃からクラシック・ピアノ、高校時代にはクラシック、ジャズ両分野のヴォーカル・トレーニングを積み、アメリカ音楽院在学中からシカゴでジャズを歌っていたが、卒業後は女優、モデルとして全米、ヨーロッパで活躍。自主制作したアルバムが認められプロ歌手デビューしたという。「Waves: Bossa Nova Session」(2002)から。

Waves: Bossa Nova Session

Eden Atwood Groove Note Records

「Eden Atwood ー Once Upon A Summertime」

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虫愛ずる爺はこの雨が心配

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 朝から雨。ウォーキングはできないが、それはそれで片付けねばならぬ野暮用はいろいろある。出かけて帰ってくると、家の外壁に「サナギ(蛹)」をつくられているのに気がついた。妻は、2、3日前からあるという。いままでも、我が家の庭の柵や植木の枝に、「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」や「キアゲハ(黄揚羽・黄鳳蝶)」が蛹を作り、羽化する様子を楽しんだことを書いた。(参照拙ブログ「やがては華麗なメタモルフォーゼへと ・・・」「庭先の宇宙」、「メタモルフォーゼ」「今年も虫愛ずる爺に ・・・ 」「お客さんはカラフルでした」 など)

 今回の「サナギ」を見ると、蝶には詳しくないので、種類までは分からないが、「アゲハチョウ(揚羽蝶、鳳蝶)」の一つのようである。それにしても、雨風を凌ぐものも、天敵から身を隠すものもない外壁である。本格的な梅雨の訪れまでには羽化を終えてしまうのかもしれないが、「虫愛ずる爺」としてはちょっと心配な雨ではある。この雨で、「アジサイ(紫陽花)」が、色づき始めた。

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 今宵の曲は、「蝶/Butterfly」です。梅雨も近づいてきたので、軽めのフュージョン系で ・・・。

 日本のフュージョンの草分けの一人、「今田勝」の「誘われてシーサイド/Blue Marine」(1999)から、「Tropical Butterfly」。

誘われてシーサイド/Blue Marine

今田勝 / アートユニオン

「Masaru Imada ‎– Tropical Butterfly」

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 弾けるようなオルガンが心地よいブラジル出身のオルガニスト、「ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley」のアルバム、「バトゥカーダ/Batucada」(1967)から、「Jequibau (Pretty Butterfly)」。

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バトゥカーダ/Batucada
ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley
ユニバーサルミュージック


     
     

「Walter Wanderley – Jequibau (Pretty Butterfly)」

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5月6月は家族が集うメモリアル・ディが続く

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 11家族、30人。作業場が手狭になるくらいたくさんの親子が参加してくれた木工教室。この時期と秋、爽やかな気候の時期が参加者が多い。のこぎり初体験の坊や、家族で楽しんでもらう木工&ピザづくり。もう5年間も毎月開催しているが、帰りがけに「ありがとう」という声をもらうたびに続ける甲斐があったと感じる。山の公園には、鯉のぼりと五月人形。「こどもの日」、「母の日」、そして6月は、「父の日」と家族で集い楽しむメモリアル・ディが続く。

 木工教室をやっていて、毎回感じることであるが、子供たちの想像力、創造力はすごい。我々はテクニカルなお手伝いをちょっとするだけで、子供たちはどんどん自分の作りたいものを作ってゆく。ということで、今宵も「こども」をテーマにした曲を ・・・。

 まずは、ファンキーでソウルフルな演奏、「ジョー・サンプル/Joe Sample」率いる「魂委員会」、「ジョー・サンプル&ソウル・コミッティ/Joe Sample And The Soul Committee」で「Mystery Child」。アルバムは、「 Did You Feel That ?」(1994)。「なんか感じない?」。そんな意味でしょうか。「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd(ds)」、「フレディ・ワシントン/Freddie Washington(b)」、「レニー・カストロ/Lenny Castro(perc)」などといった手練のメンバーを擁して、グルーヴィーなクルセイダーズ・サウンドを聴かせてくれる。

Did You Feel That?

Joe SampleWarner Bros.

「Joe Sample And The Soul Committee – Mystery Child」

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 そして、イタリアの抒情派ジャズ・ピアニストの大御所、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」の「The Heart of a Child」。「マーク・ジョンソン/Mark Johnson(b)」、「ジョーイ・バロン/Joey Baron(ds)」がトリオを組む、「Ballads」(2006)から。

Ballads

Enrico Pieranunzi / Carrion

「The Heart of a Child – Enrico Pieranunzi」

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 そして、もう一曲、取り上げておきましょう。ドイツ、ハンブルグを拠点に活動を続けているスウェーデンの若手ピアノ・トリオ、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」を率いる俊英「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のソロ・アルバム「En Ny Dag」(2012)から。

 アルバム・タイトルは、「A New Day」という意味であるが、流れ星、犬、雷鳴、子供たち ・・・ といったタイトルを付された曲は、トリオ演奏同様、透明感、哀愁、儚さ、温かさ、ロマンティシズムといった北欧らしさを強く感じる。

 子守唄、あるいは、眠りの情景。子供への想いが伝わってくる「när barnen sover (when the children are sleeping)」。

En Ny Dag

Martin Tingvall / Skip

「Martin Tingvall – När barnen sover」
 
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自分でトッピングしたピザが美味しくないわけはない

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 公園のビオトープ。「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊を作っている「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花が満開となり、花いっぱいに囲まれて、新しい卵塊がぶら下がっているのが確認できた。新しい命の誕生が加速される。

 先月のイベントが雨のため中止だったが、この日は爽やかな天気。公園は朝早くから来園者でいっぱい。我々が月1回実施している木工教室も、この日から、今年度1回目が始まった。森の手入れで出る大量の間伐材。それを利用しての親子のための木工教室である。

 上手にのこぎりを挽く女の子がいる。聞いてみれば幼稚園から地域の木工教室に参加しているとのこと。サンプルはあるが、何を作っても、どれだけ作ってもいいというほとんど制限なしの木工教室。子どもたちの自由な発想はどんどん広がり、我々は少し難しい穴あけや切断のお手伝いだけ。子どもより親が夢中になることも多い。ゆとり教育、子供の安全のためとやらで、道具を使わせない教育。結果、道具の名前も使い方も知らない親や子供が多い中で、ちょっとこの親子に感心。

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 そして、木工の間に、一緒に作るこの日の手作り料理は、「手作りピザ」。我々が焼いた炭で、我々の手作りのピザ窯を使って焼く。木工は親任せでも、ピザとなると、みんな真剣な顔でトッピングに夢中。こんなふうにして作った手作りのが美味しくないわけはない。

 さて、今宵の曲は、私がお気に入りの、子供たちにちなんだ曲をいくつか。いずれも、子供たちの情景や表情を愛らしく、美しく表現している。

 まずは、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」、CTIシリーズの美しいジャケットのアルバム、「Stone Flower」(1970)から、「Children’s Games 」。ジョビンと「クリード・テイラー/Creed Taylor」、「デオダート/Eumir Deodato」のコラボ・アルバム。ジョビンの奏でる「フェンダー・ローズ/Fender Rhodes」のメロウで繊細な音色。

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ストーン・フラワー/Stone Flower
アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim
キングレコード


    
    


「Antonio Carlos Jobim - Children’s Games」

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 「フェンダー・ローズ」といえば、大御所、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」が、「フェンダー・ローズ」のエレクトリック・ピアノと、普通のアコースティックなピアノを、ルグランの編曲、指揮によるオーケストラに絡ませて弾くというアルバム、「From Left To Right」(1970)がある。そこから、「Children’s Play Song」を。

From Left to Right

Bill Evans / Polygram Records

「Bill Evans ー Children’s Play Song」

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 エヴァンス作曲のこの曲を、ノルウェイを代表するというジャズ・ヴォーカリスト、「ヒルデ・ヘフテ/Hilde Hefte」がボーカルで表現している。ベスト・アルバム、「Memory Suite」(2014)のキャッチには、 『静かな響きのワルツとボサノヴァ、遠い記憶を呼び起こすやさしい歌声。ノルウェイから届けられた淡い短編小説のような音楽』とあった。オリジナルはエヴァンスへのオマージュ・アルバム、「Playsong – the music of Bill Evans」(2007)。

 1956年生まれというから、もう相当なベテラン。 学生時代には、ピアノ、そしてギター、アルト・サックス、クラリネットをマスター、さらに作詞・作曲・編曲までもこなすという才女。その活動範囲は、演奏家、音楽家としてだけでなく、女優、音楽教師などにも及ぶという。80年代半ばから舞台や映画の作曲家、シンガー、俳優として数多いキャリアを積み、1991年には、初ソロ・アルバムで「チェット・ベイカー/Chet Baker」をオマージュした「’Round Chet’s Midnight』を発表、その後、2001年には「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のナンバーで自己の世界観を作り上げたと今なお評価の高い「Playsong – The music of Bill Evans」を発表。その後も北欧ジャズ・シーンを代表する存在として現在に至っている。

 結構なお年なのに、その声はまるで少女のよう。澄みきった透明感と気品とその上品な軽みには癒されてしまう。

Memory Suite 【Loppi・HMV限定盤】

Hilde Hefte /

Playsong-the Music of Bill Evans

Hilde Hefte / CD Baby


「Hilde Hefte – Children`s Playsong」

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路傍の花、樹々の鳥(215) ~ 梅雨の気配 ~

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ショウブ
 梅雨の気配。蒸し暑く、すこし梅雨っぽい天気が続いている。梅雨がなくても困るのだが、爽やかな天気を満喫したあとのこの気候はやや不快。しかし曇り空に映える「ショウブ(菖蒲)」の鮮やかさ。「ホトトギス(杜鵑)」の鳴き声が聞こえたように思えた。

 「ほととぎす 待てど来鳴かず菖蒲草 玉に貫く日を いまだ遠みか」
                        (『万葉集』巻八・大伴家持)


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 そして、 卯月(旧暦4月)に 咲くことから、別名、「ウノハナ(卯の花)」と呼ばれる「ウツギ(空木)」の白の鮮やかさ。唱歌「夏は来ぬ」を思い出す。

 「♪ 卯の花の 匂う垣根に 
         時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 
                   忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ ♪」  
                       (作詞:佐々木信綱、作曲:小山作之助)

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 今宵は、夭折のディーヴァ、そのチャーミングな歌声と美貌に参ってしまう男性諸氏も多いという美人女性歌手、「べヴァリー・ケニー/Beverly Kenney」が歌う夏の歌。たった6枚のLPを残して、1960年、28歳の若さで、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したとされてきた悲劇の女性歌手。ジャケでお分かりのように「金髪、白人、美人」、かっての女性ジャズ・シンガーの人気の条件をすべて備えている。

 「ビヴァリー・ケニー」は、1932年ニュージャージー州生まれ。シンガーを志したのは、1950年頃だという。「アニタ・オデイ/Anita O’Day」、「クリス・コナー/Chris Connor」や「ジューン・クリスティ/June Christy」、「ジュリー・ロンドン/Julie London」らより少し遅れて登場した歌手。しかし、私が彼女を知ったのは、そのずっと後、日本で彼女の復刻盤が出始めたころである。その端正な美貌と、ちょっと舌足らずの甘い声に魅かれてファンとなった。死因も死亡年月日も永らく分らなかったらしいが、1960年4月13日の夜、離婚した両親それぞれと、彼女のマネージャーに遺書を残し、許容量以上の睡眠薬と酒を服用して死の床についたという。そんなことを知った上で聴くと、歌の景色も違って見えてくる。

 彼女の歌う夏の歌、まずは、「サマー・ロマンス/A Summer Romance」。 アルバムは、「Sings for Playboys」(1957)から。

【 A Summer Romance 】  by Raymond Taylor, Lester Judson

「♪ A summer romance         あのひと夏の恋
  Hasn’t a ghost of a chance, I know  幻などではなかったわ
  But a summer romance        でもあの恋は
  Should have a chance to grow     実らなかったの

  September’s nearly over        もうすぐ九月も終わる
  The winter will be here        そして冬がやってくる
  There won’t be time         今年はもう時間が残されていないわ
  To live and laugh           生きて、笑い
  And love again this year        再び愛し合うための時間が

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

シングス・フォー・プレイボーイズ

ビヴァリー・ケニー / ユニバーサル ミュージック

「Beverly Kenney – A Summer Romance」

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 2曲目は、夏を迎える定番曲ですね。「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。1946年の、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のヒット曲。「トニー・タンブレロ/Tony Tamburello」のピアノとのデュオで、彼女の初々しさが際立っているアルバム、「二人でお茶を/原題;Snuggled On Your Shoulder」(1954)から。

【 The Things We Did Last Summer 】 
      作詞: サミー・カーン/Sammy Cahn 作曲: ジューリー・スタイン/Jule Styne

「♪ The boat rides we would take,   二人で乗ったボート
    the moonlight on the lake    月が輝く湖だったね
  The way we danced         踊りながら歩いた道
    and hummed our fav’rite song  お気に入りの歌を口ずさんだね
  The things we did last summer    去年の夏のふたりの出来事
    I’ll remember all winter long     冬のあいだもずっと思い出すよ

  The midway and the fun,       楽しかった遊園地での出来事
    the kewpie dolls we won      君はキューピー人形をとったね
  The bell I rang to prove        ベルの音量が
    that I was strong          僕の腕力の強さを証明したし
  The things we did last summer     去年の夏のふたりの出来事
    I’ll remember all winter long     冬のあいだもずっと思い出すよ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
 

二人でお茶を+1(紙ジャケット仕様)

ビヴァリー・ケニー / BounDEE by SSNW

「Beverly Kenney – The Things We Did Last Summer」

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梅雨の先触れ

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エゴノキ
ホウノキ
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 散り始めた「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花を踏みしめながら登っていく。今日の山作業は、先週に引き続き、ナラ枯れ対策として粘着シート(ムシ虫ホイホイという)を被害木に巻く。高いところからや視界が開けたところからでないと見えない。この山で一番大きな葉っぱを持つ木、「ホウノキ(朴の木)」の花。梅雨が近づいてきたのか、ちょっと蒸し暑さを感じるこの日、枝の先にぽつんと咲く孤高の花が、遠目にも清々しい。

 この山に自生する「ヤマグリ(山栗)」は、もうすっかり花が落ちてしまった。栗の花に由来した「栗花落(つゆおち)」というレアな名字、お名前があるという。「栗」の花は、梅雨の時期までに散ってしまうことから、「つゆおち」と読むのだそうだ。

 ビオトープには、少し小さめであるが、つぼみをいっぱいつけた「エゴノキ」の枝先に、「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊がぶら下がっていた。これから、梅雨が近づくにつれ、この真っ白い大きな卵塊がいくつもぶら下がり、新しい命を生み出してゆく。

 今宵のピアノ。「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の「Summer Night」。お気に入りのソロ・ピアノ・アルバム、「Ballads II」(1987)にも収められているが、今日は、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(bass)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (drums)」とのトリオで。アルバムは、マイルスをトリビュートした「Summer Night」(2007)から。

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ



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Summer Night 
リッチー・バイラーク・トリオ/Richie Beirach Trio
Venus Records


      
      

「Summer Night ー Richie Beirach Trio」

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初夏のハイキングは豊能町石仏巡り(2)

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大円釈迦堂3
大円釈迦堂2
 切畑の「法性寺」で一休みしたあとは、大円(おおまる)に向かって歩き出す。大円釈迦堂を目指したが、道標に気づかず行き過ぎてしまい、戻る。しかし、この道標が、設置場所を間違えたのか、はなはだ不親切でとんでもない所まで、道に迷ってしまう。なんとか行き着いたが、不親切で不正確な道標に多少異議あり。以下に表示する先達のブログからのマップを参考にされたい。

余野石仏マップ2

 さて、「大円釈迦堂」。ここには、「阿弥陀三尊笠塔婆」と「宝筐印塔」が祀られている。極楽往生を願う庶民の願いが込められたお堂であろう。天頂部に突起があり、かってはここに「笠」状の覆いが嵌め込んであったと推定される。中尊は「阿弥陀如来」の坐像で、左右の脇侍、「観音菩薩」は蓮台を持ち、「勢至菩薩」は合掌している。鎌倉時代後期、乾元二年(1303)の作で、豊能町最古の石仏という。「宝筐印塔」は、室町中期の作風を伝えるという。

大円下所地蔵菩薩
大円下所多尊石仏2
大円下所多尊石仏

 さて、石仏巡りハイキングの最後は、「釈迦堂」と府道挟んでほぼ反対側にある、大円(おおまる)下所の「地蔵石仏」と「多尊石仏」。「法性寺」の「地蔵菩薩」とよく似たすらりとした長身で、お顔は判別し難いが、全体的に柔和な印象を受ける。やはり癒しのお顔立ち。この付近から掘り出されたものらしいが、南北朝時代の造立と推定されている。

 そして、圧巻は「多尊石仏」。この日、一番印象に残った仏。旧・長安寺の磨崖仏とも言われ、自然石に、中央に光輪を背に合掌した「阿弥陀」が立ち、さらに、その左右に2体づつと1基の「五輪塔」、中段には4体、最下段に14体、計22体の合掌坐像が彫られている。銘文から、天正二年(1574)の作と知れるいう。700年昔の鎌倉時代、南北朝時代へのタイムスリップ。連綿と続く住民の厚い信仰心に触れた旅。そして、あたり一面、「シャガ(射干、著莪、胡蝶花)」が咲く中、万歩計は2万歩近くに達していた。

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 さて、現世にもどって、お土産は、地元で採れた大粒の大豆を使った納豆、「山口納豆」の「豊能納豆」。

 今宵も旅にまつわる曲。短い旅は、「Trip」と言うが、「Tripper」というと、「(彼女は今日はこの男、今日はあっちの男と、男の間を)日帰り旅行する人、浮気な女」という意味と、「ドラッグでトリップしている人」という意味があるという。ということで、今宵「Day Tripper」。邦題は、「恋の片道切符」と付けられた「ビートルズ/The Beatles」の曲。浮気っぽい女の子に翻弄される男の子の歌である。

【 Day Tripper 】  by Paul McCartney, John Lennon

「♪ Got a good reason        ちゃんとした理由があったんだ
  For taking the easy way out   楽な道に逃げたのは
  Got a good reason        ちゃんとした理由があったんだ
  For taking the easy way out now  楽な道に逃げたのは
  She was a day tripper       彼女は次々と男を変えていくディ・トリッパー
  One way ticket, yeah        片道切符しか持たないね
  It took me so long to find out    分かるまで長い時間かかったけど
  And I found out           やっと分かったんだ

  She’s a big teaser          彼女は焦らしの達人
  She took me half the way there   いつも半分のところで僕を置き去りにしてしまう
  She’s a big teaser           彼女は焦らしの達人
  She took me half the way there, now  いつも半分のところで僕を置き去りにしてしまう
  She was a day tripper         彼女は次々と男を変えていくディ・トリッパー
  One way ticket, yeah         片道切符しか持たないね
  It took me so long to find out     分かるまで長い時間かかったけど
  And I found out            やっと分かったんだ
  Ah, ah, ah, ah, ah, ah

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 フェイク・ボッサの元祖の一人といっていいでしょう、「セルジオ・メンデスとブラジル’66/Sergio Mendes & Brasil ’66」のパフォーマンスで。「マシュ・ケ・ナダ/Mas Que Nada」が世界的に大ヒットした、1966年のデビュー・アルバムから。

マシュ・ケ・ナーダ

セルジオ・メンデス&ブラジル’66 / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Sergio Mendes & Brasil ’66 – Day Tripper」

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 もう一つ「旅」に因んだ曲を。「Travel」は、一般的な旅行を意味するが、「travelin’ light」というと、「荷物をあまり持たずに身軽な旅をする」ということから、「責任を背負い込まずに身軽に生きる」という意味もあるという。同名異曲で「エリック・クラプトン/Eric Clapton」の歌もありますが、「ビリーホリデイ/Billie Holiday」の「Travelin’ light」を。

【 Travelin’ light 】  by James R Mundy / John H. Mercer

「♪ I’m travelin’ light           すっかり身軽になったわ 
     because my man has gone   あいつが去ってしまったから
  So from now on, I’m Travelin’ Light  これからもずっと身軽に生きてゆける
  He said, “Goodbye”,          あいつは「グッバイ」と言いながら
     and took my heart away    私の心も遠くへ連れ去ってしまった
  So from today, I’m Travelin’ Light  だから、これからもずっと身軽に生きてゆける

  No one to see,             わたしを気に掛ける人なんていない
       I’m free as the breeze    だから私は風のように自由
  No one but me and my memories    わたしを思い出す人なんていない
  Some lucky night he may come back again  運がよければあいつ帰ってくるかしら
  So until then, I’m Travelin’ Light    それまではずっと身軽に生きてゆける ♪」

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Billie Holiday Centenary Album – The Very Best of Billie Holiday
ビリー・ホリデイ/Billie Holiday
Musical Concepts


     
    


「Billie Holiday – Trav’lin Light」

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初夏のハイキングは豊能町石仏巡り(1)

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余野十三仏
遊仙寺寄せ墓
 「福者」としてローマ法王の承認を受けた、戦国時代の武将・キリシタン大名として有名な「高山右近」生誕の地である、お隣の豊能町は、また、石仏の里として知られている。長い間思っていながら巡る機会に恵まれなかったが、思い立ってウォーキングも兼ね、出かけてきた。まずは、余野にある豊能町役場でマップやルートなどの情報収集した後、ハイキング開始。豊能町の山里には多くの石仏が祀られているが、その大多数は「阿弥陀」と「地蔵」で、戦国時代を生き延びた庶民の願いが込められているようだ。また石仏は、豊能町で産する石英閃緑岩(花崗岩)でできていて、この石はとても硬く、彫刻がしにくい反面、風化しにくいという特徴も持っているので、地元の住民の信仰心もあって、今日まで伝えられたと思われる。

 石仏群、阿弥陀仏を主仏として、下部に多数の僧形座像を彫った桃山時代の多尊石仏が多いという。まずはその代表的な石仏、「余野十三仏」へ。この地の小字由来で、「十三仏」と呼ばれているが、「十三仏塔」ではなく、表裏二面に各二十体の仏像を刻んでいる。碑文には「永禄7年、本願道清、二月時将日」と刻まれ、室町時代末期の1564年に、「道清(どうせい)」が本願となり、建立されたことが分かる。豊能町の石仏は、豊能町最古の多尊石仏という。

 次に寄ったのは、「遊仙寺」の寄せ墓。昭和30年頃、余野地区内に散在していた無縁の石塔石仏を供養のために境内に集め、約200基を数段の四角錐状に並べたもの。中でも4基ある「宝筐印塔」の基礎には、南北朝時代、文和4年(1355)の銘があり、他の1基も南北朝時代の様式で基礎部に「木道恵南上人」と刻まれているという。

法性寺
法性寺石風呂
法性寺地蔵
法性寺地蔵2

 一旦役場まで戻って、切畑地区までは車。途中、この地の名産、「山口納豆」を買いに寄る。そして、「法性寺」。鄙びた切畑集落を一望できる高台に建つ堂々たる日蓮宗の古刹。入口の石碑には「開祖七百年」と刻まれている。「能勢頼次」(1562年ー1626年)の能勢家再興時に禅宗から日蓮宗に改宗したという。境内鐘楼脇に大阪府重要文化財・鎌倉期の「石風呂」、左手の墓地には、大阪府重要文化財・鎌倉期の「正和三年甲寅卯月(1314年)建立の「石地蔵」がある。「風呂」と呼ばれているが、その用途については諸説あるようだ。「石地蔵」柔和なお顔に癒されてから、境内で昼食。眼下の田んぼには水がいっぱいに張られ、田植えの真っ最中。初夏の心地よい風に吹かれ、そんな里山の光景を見ながら、おにぎりを頬張る。一休みして次の目的地、大円(おおまる)地区へと田植え真っ最中の田園風景に溶け込むようにゆっくりと歩き出す。

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余野石仏マップ1

 豊能町の石仏巡りをお考えの方は、私が大変参考にした記事、「豊能町の石仏巡り~(1)余野・切畑地区」とそのマップ。役場でもらったマップはちょっとわかりにくく、何回か迷ってしまったので ・・・。

 役場でもらった地図が載っているPDFも上げておきます。全体の位置関係はこちらのほうがつかみやすいので。「豊能町 自然と歴史が息づく田園風景と石仏の里を訪ねて マップ」

 さて、「旅」は英語で「Trip」、「Travel」、「Journey」、「Tour」などという。どんな違いがあるかと調べてみたら、「Trip」は、短めの旅行、基本的に週末や連休を利用して国内・海外旅行に行く短期間の旅行を表す場合に用いられる。基本的に動詞として使われる「Travel」は、一般的な意味での旅行を表し、Travelin’ Light といえば、「荷物をあまり持たずに身軽な旅をする」ということから、「責任を背負い込まずに身軽に生きる」という意味にも使われている。 そして、「Journey」は、長い旅、「旅行」というよりは、日本語の「旅」に相当する表現としてよく用いられ、船旅やあてのない旅など、比較的長い旅を意味するという。

 さて、今宵のアルバム、GWによく聴いた「キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman」の「Journey」。このアルバムも知っている曲、懐かしい曲がいっぱい。

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Journey
キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman
Justin Time Records


   
    

【 収録曲 】
1. Route 66
2. On The Road Again
3. You Came A Long Way From St. Louis
4. By The Time I Get To Phoenix
5. I Thought About You
6. Volons Vers la Lune(Fly Me To The Moon)
7. Two For The Road
8. Where Can I Go Without You
9. Samba Do Avião(ジェット機のサンバ)
10. Travelin’ Light
11. Never Make Your Move Too Soon
12. Detour Ahead
13. Si J’Étais Un Homme
14. Twilight World

 私は、いまでもカントリー&ウェスタン(C&W)とブルーグラスの区別もよくつかないが、「グレン・キャンベル/Glen Campbell」の「恋はフェニックス/By the time I get to phoenix」、それくらいは知っている。「僕がフェニックスに着くころ、彼女は目を覚まし、僕が出て行ったことに気がつくだろう ・・・」。ちょっぴり苦い別れの歌。現役時代、仕事でアリゾナ州の州都、フェニックスに降り立ったとき、空港のロビーからこの曲が流れていたのにちょっぴり感動。   

【 By the time I get to Phoenix 】 by Jimmy Webb

「♪ By the time I get to Phoenix    僕がフェニックスに着くころ、
           she’ll be rising     彼女は目を覚まし
  She’ll find the note          僕がドアに残した
       I left hangin’ on her door    メモを見つけるだろう
  She’ll laugh when she reads the part  「僕は出てゆく」なんて書いても
          that says I’m leavin’    彼女はきっと一笑に付すだろう
  ’Cause I’ve left that girl so many times before  だって何回もそんなことをしたから

  By the time I make Albuquerque    僕がアルバカーキーに着くころは、
         she’ll be working      彼女はきっと仕事中
  She’ll prob’ly stop at lunch         多分昼食時間に
          and give me a call      電話を僕にしてくるだろうが
  But she’ll just hear that          呼び出し音しか
          phone keep on ringin’       耳にしない
  Off the wall that’s all            だって受話器ははずしてあるから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


「By the time I get to Phoenix – Carol Welsman Live」

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会えなかったが ・・・

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 私のご近所、大阪府能勢町に、国の天然記念物に指定され、幹回り14m、高さ30m、推定樹齢千年以上という「大ケヤキ」がある。「野間の大けやき」と呼ばれ、大阪府下では一番、全国でも4番目の巨木だそうである。一本の木として立っている「ケヤキ(欅)」としては日本一だという。鎌倉時代には、もうこの地の神社のご神木とされていたらしいから、相当な古木であることに間違いない。

 その「大ケヤキ」が若葉に包まれる、この時期、「フクロウ(梟)」と「アオバズク(青葉木菟)」が営巣して、子育てをするために、この巨木を訪れることでも有名である。まず、最初に、「フクロウ」が子育てをし、雛が巣立ってから、その巣に「アオバズク」が入り、子育てをする。「フクロウ」の雛が巣立つまで、「アオバズク」は、追い出すこともなく、じっと見守って待っているという。毎年同じ洞に巣を作るので、いわば、「ホーム・シェアリング」、いや、「ネスト・シェアリング」というところか。

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 というわけで、久しぶりに「フクロウ」、「アオバズク」のツー・ショットが見られるかと、会いに行ってきた。巨木の下には多くのファンが、カメラをかまえて陣取っているが、私が行った時間帯は、どうも両者ともお出かけのようで、残念ながら、会うことはできなかった。「フクロウ」は真っ白な雛が孵っているいるという。「アオバズク」の子育ては6月中まで続くから、また来てみよう。写真は、ここで何年か前に撮った子育て中の「アオバズク」である。

 もう一部の田んぼには、水が張られ、田植えが済んでいた。きっと昔から、この近くの農民は、「フクロウ」や「アオバズク」の生態と農作業を同期させていたのでしょう。鮮やかな新緑が田に映る里の風景が拡がっていた。

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 わがクラブのシンボルマークでもある「フクロウ」。「松居慶子/Keiko Matsui 」の曲に、「Lake Of The White Owl」という曲がある。今宵はそれを ・・・。

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 「松居 慶子」は、日本のジャズ・ミュージシャンでピアニスト・キーボーディスト。1961年、東京生まれというから、結構なお年であるが、写真からはそれを感じない。5歳の頃からピアノを弾き始め、18歳で「ヤマハ・ミュージック・コミュニケーションズ」とアーティスト契約を結んだ。1987年に発表した自主制作アルバム、「水滴」が「ロサンゼルス・タイムズ」や音楽専門誌で絶賛され、アメリカの「スムース・ジャズ」界で中心的存在となる。以来、南カリフォルニアを本拠地にライブ活動を続けている。2001年、アルバム、「DEEP BLUE」が、日本人初の全米ビルボードのコンテンポラリー・ジャズ・チャートで1位になったことも記憶に残っている。

 あまり聴くこともなかったし、日本よりむしろアメリカで人気があるという印象だが、これぞスムース・ジャズというようなサウンドである。しかし、一貫して自然をテーマにし、単に美しいメロディーというだけではなく、ウィンダムヒルの音楽を思わせるところが、人気の秘密かも知れない。アルバム、「White Owl」(2003)から。

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White Owl
Keiko Matsui/松居慶子
Narada


    
    

「Keiko Matsui — Lake Of The White Owl」

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 フルアルバムはコチラ。
    

    

庭先の初夏

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カマツカ
 周りの家より少し遅れて我が家の庭に咲いた純白の「シャクヤク(芍薬)」。そして、鉢の「カマツカ(鎌柄)」。ほんの小さいスペースであるが、それなりに四季が移ろう。

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アヤメ

 ご近所の塀。「ノウゼンカズラ(凌霄花)」より一足先に咲くのは、同じ真紅の花を持つ「ツキヌケニンドウ(突抜忍冬)」。茎が葉の真ん中を貫いているように見えるところから、この名があるという。歩道には「アヤメ(菖蒲、文目、綾目)」。これぞ初夏の花。

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 初夏の今宵、イタリアン・ジャズ・ピアノの巨匠、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」のソロ演奏で、「Summer mood」。アルバムは、イタリアのレーベル、EGEAからリリースされているピエラヌンツィのCDシリーズの一枚で、「Perugia Suite(ペルージャ組曲)」(2002)。アルバム・タイトルの「ペルージャ」は、このレーベルの本拠地でもあり、国際ジャズ・フェスティバルが開催されるイタリアの街で、そこへの想いが綴られたアルバムである。アルバム・タイトル曲を含む収録曲7曲が全て彼のオリジナル。このEGEAレーベルからリリースされているピエラヌンツィのCD群は、そのジャケットとともに私のお気に入りで、ピエラヌンツィのクラシック音楽的な一面が強く出ている一方、知的に優美、かつ奔放なプレイは、まさしくJAZZ。それが私がこのEGEAシリーズに強く魅かれた理由でもある。

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Perugia Suite
エンリコ・ピエラヌンツィ・トリオ/Enrico Pieranunzi Trio
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「Summer Mood ー Enrico Pieranunzi」

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