JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

昔のお仲間が ・・・

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妻の昔の手芸仲間の作品展、「三人展」が開かれるという案内を頂き、開催されている近くのショッピングセンターのギャラリーに買い物がてら行ってみた。もうだいぶ前の話になるが、妻は6、7人のお仲間と手芸サークルを作って活動していた。数年前になるだろうか、いろいろな理由でそんな趣味からだんだん遠ざかってしまった。しかし、かってのお仲間の3人は、まだ活動を続けていたようだ。

人形作り、タティング・レース、キルト、パッチワーク ・・・。そうとうな数の作品が展示されている。もう子育てや家事からは解放されたとは言え、これだけの数の作品を、しかも人に見ていただける一定のレベルの出来栄えで作り続けていることに、感心する。会場には、若い女性も多く、地域に彼女たちの活動が根付いていることも感じさせた。

私としては、妻にもなにか生涯を通じての趣味を持っていて欲しいとは思うのだが、「また再開しては」とはなかなか言い難い ・・・。 

さて、「三人展」といえば、トリオということでしょう。トリオといえば、当然ピアノ・トリオですね。前回紹介したジャケットだけでなく、美しい絵画のような曲を奏でる「アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio」をここしばらく聴いている。

キュービック

アレッサンドロ・ガラティ・トリオ / BLUE GLEAM


「Alessandro Galati Trio – mary prayer」

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「Cubicq – Alessandro Galati Trio」

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我が家の味は健在

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私が知る限り、関西のどこの家庭にも、必ずと言っていいほど一家に一台あるものがある。それは、お好み焼き用のホットプレートとたこ焼き器である。そこで次男と孫、帰省中の三男とで、昔したように「お好み焼き」を食べようということになり、もう長い間使っていなかったホットプレートを引っ張り出してきた。たしか買った時には、結構な値段がしたと思うのだが、昔はこれが食べ盛りな男の子3人がいる5人家族の胃を満たすお好み焼きと焼きそばを作るのに大活躍したものである。まっ、十分に元は取れています。久しぶりのお好み焼と焼きそば、妻の作る我が家のその味は変わることなく、健在であった。「広島焼き」でも「もんじゃ焼き」でもなく、「お好み焼き」なのです関西人は ・・・。

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さて、お久しぶり歌姫は、オランダの歌姫「トレインチャ/Traincha(本名;Trijntje Oosterhuis)」を引っ張り出してきました。

1973年生まれの41歳。脂の乗り切ったベテランといっていいでしょう。教会音楽作詞家の父親と、ヴァイオリニストの母親に持つ音楽一家に育ち、10歳の頃から音楽を始めたという。ジャズ・サックス奏者の「キャンディ・ダルファー/Candy Dulfer」のバンドのボーカルも務めたが、やがて、ポップ・グループ、「トータル・タッチ/Total Touch」を結成、1996年にデビュー、ミリオン・セールスも記録し、着実にキャリアを重ね、4年間程活動したという。しかし彼女は、そのキャリアをあっさりと捨て、元来興味を持っていたソウル、ジャズの世界に進んでいった。
 
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ソロになってからは、数々のジャズやポップスのスターと共演を果たし、オランダでは大きな評価と人気を獲得した。その彼女の日本デビュー盤となったのが、大御所、「バートバカラック/Burt Bacharach」のソング・ブック、「The Look of Love ~Burt Bacharach Songbook」である。オーケストラをバックに時代を超えて輝き続けるバカラックの名曲の素晴らしい歌唱。

2008年には、「バート・バカラック・ソングブック」の第2弾となる「フール・スピーク・フォー・ラヴ/Who`ll Speak For Love ~ Burt Bacharach Songbook 2」をリリースしている。

The Look of Love..

Trijintje Oosterhuis / Blue Note

「バカラック・ソングブック 1、2」を散りばめたライブ・コンサートの模様が、少し長いですが、YOUTUBEにアップされていました。

「Trijntje Oosterhuis ‐ Best Of Burt Bacharach Live Full Concert」  (左のYOUTUBE画面で、タイムチャートをクリックするとその曲へショートカットします)
 
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そして、かってアムステルダムにてステージを共にし、2009年9月に突然亡くなった「マイケル・ジャクソン/Michael Jackson」の報に大きな衝撃を受け、ギターの達人、「レオナルド・アムエドリスト/Leonardo Amuedo」とともに、彼女の好きなマイケル・ナンバーを歌ったカバー・アルバムが「Never Can Say Goodbye」(2010)。バカラックとは対照的に、ほぼ全編、ギターと歌だけで作られていて、自宅のスタジオで録音されたらしいが、そのアコースティックな音に、ロックのカバーではない彼女自身のマイケルへのリスペクトや世界観が込められている。彼女は、「これはトリビュート作品ではない。マイケルはトリビュートを必要としないから」と語っている。

ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ

トレインチャ / EMIミュージックジャパン

「Traincha(Trijntje Oosterhuis) – Never Can Say Goodbye」
 
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「Trijntje Oosterhuis – Rock With You」
 
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「Trijntje Oosterhuis – I’ll Be There」
 
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今年も拙いブログにお付き合いいただきましてありがとうございました。良いお年をお迎えください。
 

 

子を守る母は強し   ~虫めづる爺いと婆の昆虫記~

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我が家の庭先の茂みにずっと住んでいる「バッタ(飛蝗)」がいる。最初に気がついたのは妻で、7月の下旬のころであった。そのときは、多分孵化したばかりの白い幼虫で、多分「カマドコウロギ(竈蟋蟀)」ではないかと考えていた。(参照拙ブログ「Comin’ Home Baby」) なかなか可愛らしく、すっかり妻のお気に入りとなってしまったようだ。その後、しばらく見かけなかったが、その幼虫がバッタであり、大きくなって同じ茂みに居着いているのに気が着いたのは、8月の末頃であった。

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外形もだいぶバッタらしくなってきていたが、健気にも、じっと枝にしがみついていて、飛ぶ気配も、跳ねる気配もない。ほとんど一日中動かずにいるところから、飛べないバッタ、「フキバッタ(蕗飛蝗)」の一種ではないかと、推定もした。(参照拙ブログ「飛べないバッタ ~虫めづる爺いの昆虫記~」) さてそうなると、我々夫婦は気になってしょうがない。この1ヶ月ちかく、一日何回となく、このバッタくんが、ちゃんといるか、別のところへ移動してはいないかを、チェックするようになってしまった。居心地がいいのか、天敵がいないのか、ずっと同じ茂みに居てくれているのである。最初は緑に近い保護色であったが、だんだん成長してくるにつれ、体長も倍ほどになり、色や模様もバッタらしくはっきりしてきた。よく見ると翅が長いので、これは、「フキバッタ(蕗飛蝗)」ではないようである。(写真;冒頭) 肢もすっかり逞しくなっている。それでも、飛ばないし跳ねもしないのである。それでは、「一体君は誰~れ?」というのが、我々夫婦の目下の懸案である。

今朝などは、「ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)」が近づいてきたり、天敵「カマキリ(螳螂、蟷螂)」がバッタくんを狙って近づいてきていた。妻は棒で必死にカマキリを撃退している。こうなってくると、もうすっかり「わが子扱い」である。子を守る母は強し、ひさしぶりの「いもたこなんきん」でした。それにしてもこのバッタくんの種類は??

追記)この記事をアップした翌日、大きくなったバッタくんは、パートナーを求めてか、我が家の茂みから巣立ったようだ。妻、ちょっとがっかり。飛んで巣立ったのか、跳ねたのか、それに種類も最後まで分からずじまい。

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さて、今宵のボーカル、以前に何回もこのブログでも取り上げている「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。久々の登場である。バッタ君への妻の入れ込み様を見たからというわけではないが、曲は「ダニー・ボーイ/Danny Boy」。

「ジャシンサ」。本名「Jacintha Abisheganaden」、1957年マレーシア生まれ。ピアノを弾き語る中国人の母と、クラシック・ギタリストでスリランカ人の父を持ち、シンガポールで活躍しているJAZZボーカリスト、女優。10代の頃にピアノとボーカルを学び、シンガポール国立大学を卒業した後、芝居と音楽の世界に入ったという。彼女の初めてのジャズ・アルバムは、1998年リリースの「Here’s To Ben – A Vocal Tribute To Ben Webster」であるが、その後も、「Autumn Leaves – The Songs of Johnny Mercer」(1999)、「Lush Life」(2002)、「Jacintha Is Her Name」(2003)、「Girl From Bossa Nova」(2004)、「Jacintha Goes To Hollywood」(2007)とコンスタントにアルバムを出していたが、最近はその消息を聞かないがどうしたんでしょう。

かって、このブログで、「アジアの癒し姫たち」と評したことがある「ジャシンサ」。日本ではあまり知られてはいない女性歌手であるが、私との出会いは、東京への出張の折、何気なく入ったCDショップで試聴したアルバムに聴き惚れてしまって以来である。SACD/CDハイブリッド仕様の録音の質の良さは、普通のCDデッキで聞いても特筆に値する。

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Jacintha / Fim [1st Impression]

「Jacintha – Danny Boy」

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半夏生に蛸を喰う

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7月2日は「半夏生」。「はんげしょう」と読む。七十二候の1つである「半夏生ず」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつて旧暦では夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日で、毎年7月2日頃にあたる。「半夏生ず(はんげしょうず)」とは、「半夏(からすびしゃく)」が生え始めるころという意味で、農家にとっては、この日までに田植えなどの農作業を終わらせる大事な節目の日とされている。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多いという。(Wikipediaより参照)

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そして、関西ではこの日に「蛸」を食べる習慣があるのです。

妻が最近よく読んでいる本がある。「白井 明大」著、「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」(東邦出版)。日本には、 一年を四等分した四季の他に、「立春」、「啓蟄」、「春分」、「立夏」、「夏至」 ・・・などの二十四等分した、二十四の「節気」、例えば「立春」では、「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」、「黄鶯睍睆く(うぐいすなく)」、「魚氷に上る(うおこおりにあがる)」と、さらにそれぞれの節気に三つの「候」、合計七十二もの「候」という季節の区分がある。「桃始めて笑う」、「虹始めて見(あらわ)る」など、七十二候は、季節それぞれの出来事を、そのまま名前にしているのである。そして、「七十二候」は田植えや稲刈りの時期など、農作業の目安になる農事暦でもあったのだ。

この本は、そんな「二十四節気、七十二候」を新暦に置き換えて、やさしく解説し、その季節と結びつく、旬の野菜や果物、魚、野鳥、草花、行事などを紹介しているのである。木の芽起こし、初がつお、土用のうなぎ、秋の七草、羽子板市、晦日正月、鶯の谷渡り、蛍狩り、半夏雨、十三夜、落ち葉焚き、ふろふき大根 ・・・・・ など美しい日本の四季を表現する美しい日本語。この本は、美しいイラストとともに、人が自然と結びつき、自然によりそいながら、季節の移ろいを細やかに感じ取って、生き生きと暮らせる知恵に満ちている。

日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―

白井 明大 / 東邦出版

この本、結構売れているらしいが、妻は妻で、今日は何の「候」で、これを喰わなければと喧しいこと。近くのスーパーへ行ったら、今日は「半夏生」だから、蛸を喰う日であると書いてあった。どうも、田に植えた苗が、蛸の足のようにしっかりと根付くようにとの願いを込めたものらしい。まさに「いもたこなんきん(芋・蛸・南京)」。たこ焼きを買ってきて、しっかりと喰いましたとも ・・・。そして初物の「はも(鱧)」も ・・・。

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こんなことを綴っていたら、「和」のテイスト溢れる音楽を聴きたくなった。そこで探し出してきたのが、「芸能山城組」。「山城祥二」氏に率いられたパフォーマンス集団で、日本にブルガリアン・ヴォイスを広め、その後、ケチャのパファーマンスで有名になるなど、世界の民族音楽の多様性を知らしめた集団である。アニメ「アキラ」の音楽を担当した事でも知られている。最近はあまり話題にならなくなったが、一時期、「題名のない音楽会」などによく出ていた。そんな中で、「輪廻(りんね)交響楽」、「恐山」など、日本や仏教、神道をモチーフにしたアルバムもいくつかあるが、わらべ唄、声明、三味線音楽などを取り入れたアルバム、「やまと幻唱」の中で歌われた「合唱刈干切唄」が忘れられない。宮崎県高千穂地方の民謡で、茅(かや)を刈り取るときの仕事歌。日本の原風景が目に浮かぶようである。「幻唱」とあるように、もう幻想の中にしか存在しないかもしれない「ニッポン」のアイデンティティを音楽で表現したアルバム。

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やまと幻唱
芸能山城組/ビクターエンタテインメント
ASIN: B00004UWXR
 


 

ベスト・アルバム「芸能山城組入門」にも収録されている「合唱刈干切唄」。「芸能山城組 - 合唱刈干切唄」

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母の日近づく ・・・

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久しぶりの雨。春に降る雨には3種類あるそうだ。花に降る「紅雨」、新緑に降る「緑雨」、にわか雨の「白雨」。窓から見る今日の雨は、山の緑を煙らす「緑雨」か ・・・。

さて、毎年訪れる「母の日」。今年は5月の第2日曜日、5月12日である。我が家は、子供は男ばかりだったので、長じてからは誰も「母の日」なんて言いだすことも、まして祝うこともなかった。ところが次男が結婚してから状況が劇的に変わったのである。次男がお嫁さんにせかされてか、次男夫婦が毎年、「母の日」のプレゼントを持ってくるようになったのである。その結果、この時期になると、妙にそわそわしているのが妻である。今年も12日に来たいという電話があった。

バレンタイン同様、業界に踊らされていることは十分分かっていても、感謝の言葉やプレゼントを贈られるのは誰しもうれしいもの。きっと今年は、大分言葉を覚えてしっかりと話ができるようになってきた孫娘からプレゼントを渡されるのであろう。妻にとって、この日が最良の日になることは、間違いのないところ。さて、お次は6月16日、「父の日」か ・・・。

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ところで、「母の日」のプレゼントに、音楽を添えてと考えている方に、格好の曲があります。「愛」がテーマの歌が山ほどある中で、そのクリアで呪文のようなフレーズが耳に残っている曲があります。「エンヤ/Enya」の「アマランタイン/Amarantine」。

「エンヤ」。ケルト音楽をベースに独自の音楽を展開するアイルランド生まれの女性ミュージシャンで、今なお、生まれ故郷であるアイルランドでの活動を続け、各国でアルバムが発売され、世界的な人気を得ている。日本でも、この歌を含め、CMや番組のエンディングなどに彼女の曲が多用されているので聴いた方も多いであろう。

タイトルの「アマランタイン(Amarantine)」は、詩人が「永遠の花」を語る時に使う言葉だという。エンヤ曰く、「アマランタインと呼んだのは永遠性を込めてのことなの ・・・。」
ちなみに、母の日に贈られるピンクのカーネーションの花言葉は、 「感動」、「感謝」、「美しい仕草」だそうです。

アマランタイン

エンヤ / ワーナーミュージック・ジャパン

【 Amarantine (アマランタイン) 】   作詞・作曲;Roma Ryan, Enya,Nicky Ryan

「♪ You know when you give your love away  愛を人に贈ると 
   It opens your heart, everything is new    心が開かれて、すべてが新しくなる  
   And you know time will always find a way  そして時は、必ずそれが真実だと 
   To let your heart believe it’s true          あなたが信ずるように導いてくれる

   You know love is everything you say      あなたが口にする全てのものは愛
   A whisper, a word, promises you give     囁きも、言葉も、交わす約束も
   You feel it in the heartbeat of the day     あなたは一日の鼓動にそれを感じる
   You know this is the way love is          愛はそういうもの

   Amarantine、Amarantine、Amarantine      アマランタイン、・・・・・・・
   Love is. Love is. Love….                 愛はそういうもの ・・・・  ♪」

「Enya – Amarantine」
 
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80歳を超えてもなお ・・・ ~河野映子刺繍展を見て~

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妻のリクエストで逆瀬川の「ギャラリー・ポオ」まで、「河野映子」さんの刺繍作品展に足を伸ばす。

きっかけは地元のタウン情報誌に載っていた記事。「河野映子さんは現在八十歳。14年前になった脳出血による右半身麻痺の体で、ベッドの上で自ら針を通し、左足で枠を押え、毎日2時間、リハビリのつもりで制作している」とあった。

阪急・逆瀬川の駅から歩いて5分程度のところ、住宅街にある小さなギャラリー。記事を読んで想像していたのは、そんな壮絶な作業による迫力あるリアリティのある作品。しかし、ドアを入った途端、そんことは微塵も感じさせない明るい色使いで、ほのぼのとしたメルヘンのような暖かい平和な風景が作品には描かれていた。

刺繍は、8年前から自己流で始め、今はそれが生きがいになっているという。刺繍が大好きだとはいえ、1日で刺せるのは、ほんの数センチ程度だそうで、完成までに小さなもので2か月、大きなものだと半年はかかるという、やはり根気のいる壮絶な作業なのだ。もちろんやめたい日もあるが、やめるとそこで途切れてしまいそうなので、自分を鼓舞しながら、毎日続けているという。

そんな話を聞くと、数が多いとは言えないが、むしろその分、一つ一つに深く想いが込められている作品を見ていると、作るのに費やした時間と苦労を思いながら、なによりも刺繍が好きという情熱と、この歳にしてこの子供のような感受性にすっかり感動するとともに勇気づけられた。

みなさん、まだまだやれますよ ・・・。

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ジャズ・ピアニストの世界にも、そんな驚嘆すべき女性がいる。かって、ご長寿女性ピアニストとして取り上げた、「バーバラ・キャロル/Barbara Carroll」。(参照拙ブログ「もしもピアノが弾けたなら(2) ~ご長寿ピアニスト(1)~」) 

1925年生まれというから、現在御年88歳。クラシック・ピアノからスタートし、高校の頃にはもうジャズ・ピアニストを目指したという。20歳を過ぎたころから頭角を現したが、2度目の結婚後は専業主婦としての道を選択したらしく、一旦ジャズとは決別した。ところが1972年、バーバラは、カントリー系ポップスで有名なシンガー、「リタ・クーリッジ/Rita Coolidge」のバック・バンド・ピアニストとして突然カムバックする。そして1976年にはトリオで、1980年にはソロでアルバムをリリースしたが、ほとんど話題にならなかったらしい。その後、ニューヨークの老舗ホテル「アルゴンキン/the Algonquin Hotel」のオーク・ルームや、有名なジャズクラブ、「バードランド/Birdland」で演奏していたのをヴィーナス・レコードのプロデューサーが気に入って、2006年に日本でのリリースになったそうだ。そのアルバムが2005年、80歳で録音された「センチメンタル・ムード/Sentimental Mood」。

何回となくこのCDを聴いたが、歳や老いを露とも感じさせない。しかし、切れのいいタッチや音色に彼女の重ねてきた年輪が醸し出す「円熟」が自然に滲み出す。そして、絶妙のサポートは、ベースは前回とりあげた名手「ジェイ・レンハート/JayLeonhart」、ドラムスは「ジョー・コクーゾ/Joe Coccuzzo」。

センチメンタル・ムード(紙ジャケット仕様)

バーバラ・キャロル・トリオ / ヴィーナス・レコード

ただ、音楽が好き、ジャズが好き ・・・。好きな曲を弾いているだけで満足。そんな想いがストレートに感じ取れるスタンダード曲集は、「Barbara at Birdland」(2007)。その力強さ、若々しさ、年輪が刻み込まれた歌心には全く驚くほかはない。

ね、みなさん、まだまだやれますよ ・・・。

Barbara at Birdland

Barbara Carroll / Harbinger

「Barbara Carroll – You and the Night and the Music」

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そして弾き語りをする彼女のボーカルも忘れがたい。むしろ、繊細さとやさしさ、気品と色気を兼ね備えた、その円熟した味は、「月に願いを/I Wished On The Moon」(2007)で味わうことができる。いや、粋ですね。

月に願いを

バーバラ・キャロル・トリオ / ヴィーナス・レコード

「But Beautiful – Barbara Carroll」
 
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妻のお供で ・・・

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神戸へ出かけた。妻のお供である。はっきり言えば運転手。そういえば、「アッシーくん」なんて言葉はもう死語になってしまったのでしょうか? 「ヴィラブリ・ガーデン/Villabli Garden」の絶品の「海鮮焼きそば」喰いたさに運転手を引き受けたようなものである。さっそく、まず駄賃は先払いとお目当ての食事をし、街歩きのお供を開始 ・・・。妻の趣味の材料の仕入れ、お気に入りの居留地や栄町界隈でのウインドウ・ショッピング、神戸に本社のある手芸の通販会社主催の雑貨フェスタなどと盛りだくさん。GWとこの19日から始まる「神戸まつり」のあいだの中休みみたいで、三宮、元町もあまり人出はなく、いつもに比べ歩きやすい。結局、手芸材料に加え、孫娘へのTシャツなどを買い込んだ。

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私はといえば、ウォーキング途中、元町にあるジャズ・カフェで一息つく。夜はライブのジャズ・クラブになる、「カフェ萬屋宗兵衛」。昼間にジャズ喫茶なるところでコーヒーを飲むなんて何十年ぶりであろうか。まあ、中に入って驚いた。我々が知っている、あの大音響でジャズが鳴り響き、客のほとんどが若い男性、もうもうたる煙草の煙の中で、みなものも言わず、ただ苦虫を噛んだような顔で、ジャズに聞き入っていたあの暗くて重い雰囲気など微塵もないのである。客の多くは女性、音楽も会話をあまり邪魔しないように絞ってある。そして、甘さを抑えたチーズ・ケーキと珈琲が売り ・・・。いやあ、変われば変わったものである。多分この変わりようはいいことなのでしょう。そして、中古のレコード・CDショップへ。そこで、「パトリシア・カース/Patricia Kaas」の初期のCDを見つける。しばらく聴いてなかったなあ ・・・。

こんな何気ない日常生活から得られる心地よさや、取るに足らないようなささやかな満足感がいい。口に出してはなかなか言い難いが、先はそう長くないのである。そんなことは、誰かさんに教えられるまでもなく、みんなよくわかっていることである。「人生の仕舞い方」をどうするかについても、口には出さないだけで、みんな悩んでいることである。だからこそ、仕事に最後の情熱を注いだり、家族や孫を慈しんだり、花を愛でたり、写真や音楽に心を和ませたり、喜びを見つけていまを生きている。みんなそれぞれに自分にあった「残りの人生の生き方」や「仕舞い方」を模索しているのである。それを「仮面だ」と嗤いたければ、どうぞ嗤うがいい。
 
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「パトリシア・カース」は、1966年生まれのフランスの歌手。シャンソンとジャズ、ブルース、POPSの混然とした世界を見せてくれる。私が聴くようになったのは、もう円熟期に達していた彼女のアルバム「ピアノ・バー/Piano Bar」(2001年)をすっかり感心してしまったことがきっかけである。彼女は、1987年に世界中で大ヒットした「マドモワゼル・シャントゥ・ブルース/Mademoiselle chante le blues」でデビューしたが、デビュー当時は、「エディット・ピアフ/Édith Piaf」の再来、あるいは、90年代の「ヌーヴェル・シャンソン」のリーダーなどと騒がれたという。買い求めたアルバムは、1990年リリースのセカンド・アルバム、「セーヌ・ドゥ・ヴィ~人生のシーン~ /Scène de vie」。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」や「シャルル・アズナブール/Charles Aznavour」といった、フランスの偉大なソング・ライターの名曲をカバーし、彼女を知るきっかけになった「ピアノ・バー」と違って、もっと骨太の声でダイナミックに歌うその姿は、若さのほとばしりの中に凄みすら感じさせる。

ピアノ・バー

パトリシア・カース ソニーミュージックエンタテインメント

「セーヌ・ドゥ・ヴィ~人生のシーン~」がリリースされたのは、ベルリンの壁が破壊された翌年。新しいムーヴメントを求める欧州の若者の大きなうねりや胎動に、呼応したのかも知れない。特に反応したのは、「ケネディ・ローズ/Kennedy Rose」という曲。「ジョン・F・ケネディ/John.F.Kennedy」大統領の母、「ローズ・ケネディ/Rose Kennedy」をテーマに歌った歌である。

セーヌ・ドゥ・ヴィ

パトリシア・カース / エピックレコードジャパン

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リリース後に行われた「セーヌ・ドゥ・ヴィ」ツアーは、13カ国210会場、65万人の観衆を動員。彼女はこのツアーで、日本も訪れた。このツアー・ライブを収録したCDアルバム、DVDアルバム、「カルネ・ドゥ・セーヌ/ Carnet de scène」がリリースされているが、ジャズとシャンソンとブルース、POPSが混然としたその世界の中で、シャウトするその姿はまさに「凄み」すら感じさせる。

「♪ あたしは あのローズ・ケネディとは違うわ
   愛する息子たちが
   いつか合衆国大統領になるなんて
   そんなバカげたことは望んだりしない

   彼女の名前はケネディ・ローズ
   いったいどんな運命の悪戯が
   あんなに綺麗な薔薇を
   一生を続けて挑戦し続け
   一生をかけて闘い続けるような 
   息子たちの母親にしたというの 
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」(訳;祈本雪臣)

「Patricia Kaas ~ Kennedy Rose (Live 1990)」

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そして、シャンソンとブルースと、「中島みゆき」の融合もまた彼女の世界。「パトリシア・カース」が歌っても、全く違和感がなく、むしろ別の新しい世界が構築されたと感ずるのは、「中島みゆき」の「かもめの歌/Juste une Chanson」。アルバム、「永遠に愛する人へ/Je te dis vous」(1993年)の日本盤に収録するボーナス・トラックのために「中島みゆき」が書き下ろした曲である。「中島みゆき」自身も、同じ年の1993年に発売されたアルバム、「時代-Time goes around」に収録している。

永遠に愛する人へ

パトリシア・カース / エピックレコードジャパン


 
カースは「中島みゆき」の書いた詞をもとにしたフランス語の歌詞を歌っている。私はフランス語はさっぱりであるので、対訳もいいが、「中島みゆき」の歌詞で雰囲気や気分を味わってみる。

「♪ いつかひとりになった時に
   この歌を思い出しなさい
   どんななぐさめも追いつかない
   ひとりの時に歌いなさい
   おまえより多くあきらめた人の
   吐息をつづって風よ吹け
   おまえより多く泣いた人の
   涙をつづって雨よ降れ ・・・・・・   ♪」 (中島みゆき)
                                                                            
「Patricia Kaas -Juste une chanson」
      
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妻は妻で ・・・

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私の山遊びやら、木工、東日本大震災の話などが多くなって、妻の「いもたこなんきん報告」をすっかりサボっていました。

さて、この間、妻は妻で編みぐるみやフィンガー・パペット(指人形)、ぬいぐるみ人形などを猛烈な勢いで作っては、友達やら親戚やらに、最近ではまだ6ヶ月で何も分からない孫にもあげているようです。そのうえ、「忙しい、忙しい」と言い訳のようにいいながら、某「D」社発行の分冊誌「パッチワーク」も購入。できばえはともかく、その創作意欲は一向に衰える気配がありません。大震災復興にも、きっと彼女のような普通のおばさん達が大きなパワーを発揮するんでしょうね。TVで被災地のレポートを見るたびにその思いを強くする。それに比べ、永田町あたりの男達は ・・・ 。

さあ、「My Favarite Things(私のお気に入り)」でも聴いて、元気出しましょうか。被災者の皆さんは、きっと震災で何もかも失って「My Favarite Things」どころではないかもしれないが、形やモノは残っていなくとも、きっと心の中に誰でもそれをもっているに違いないだろう。 

ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック/Sound Of Music」の挿入歌で、「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」作曲、「オスカー・ハマーシュタイン二世/Oscar Hammersteinⅱ」作詞の1959年の作品。きっとどなたも一度くらいは聴いたことがあると思われるくらい有名なジャズのスタンダード曲。演奏では、ソプラノサックスでは、これが代表作、歴史的名盤といわれている「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」のアルバム「My Favorite Things」(1961)。学生時代よくジャズ喫茶で耳にしたアルバムでもある。
 

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)  ジョン・コルトレーン / Warner Music Japan

上記アルバムには、余計とも思えるが、他に2テイクの「My Favarite Things」が収録されている。メンバーはいずれも、コルトレーンのほか、「マッコイ・タイナー/McCoy Tyner (Piano)」、「スティーヴ・デイヴィス/Steve Davis (Bass)」、「エルヴィン・ジョーンズ/Elvin Jones (Drums)」である。

「My Favorite Things – John Coltrane 」  (貼り付けがちょっと重いようですので、クリックして観てください)

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さあ、ちょっと重いコルトレーンの演奏を聴いた後のボーカルは誰にしましょうか? 私が日本女性ジャズシンガーでは最高峰だとと思っている「伊藤君子」なんぞいかがでしょうか? 彼女を意識して注目しだしたのは、「押井守」監督のアニメ映画「イノセンス」の主題歌をタイトル曲にしたアルバム「Follow Me」から。ロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲第2楽章」に歌詞を付けたものである。その後、彼女の殆どのアルバムを聴くようになったし、コンサートへも行った。1946年7月11日生まれの同じ年という親近感もあったように思う。そして小豆島出身である彼女が、なんと津軽弁でジャズ、「My Favarite Things」を歌っているアルバムがあるのです。「ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~」。そして私は彼女のサイン入りのそのCDをもっているのです。



ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~  伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック

「♪ バラに たもずがる 雨コの雫     (バラにたまった雨の雫)
   ちゃっぺのひげコど キガキガの星コ (子猫のヒゲとピカピカの星)
   ぬぐだまるてげしと 茶色の袋っコ  (温まる手袋と 茶色の紙袋)
   みんな私(わ)の大好ぎだもの     (皆私の大好きなもの)

   めんごい馬(ま)コど 林檎の菓子コ (可愛い仔馬と 林檎のお菓子)
   ソリの鈴コど カツレツとスパゲチ   (橇の鈴と カツレツとスパゲティ)
   まんどろな月コさ 飛ぶ渡り鳥     (まんまるな月に飛んでいく渡り鳥)
   これも私(わ)の大好ぎだもの    (これも私のお気に入り)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・             ♪」
                     (和訳;伊藤君子 津軽弁訳;甲地正幸)

とまあ、こんな具合である。しかし彼女の歌うこの津軽弁が美しくて、素晴らしい。ジャズに津軽弁がこんなによく似合うとは思いもしなかった。そして「大石学」のピアノも、軽やかで、たしかでしかも叙情性を高めて見事である。今聞くべき東北讃歌!こんな美しい言葉をもつ地域の文化や伝統が、今回の大震災で失われることがないようにと願う。

「津軽弁には、ふるさとへの想いを掻き立ててくれるものがある。
  ジャズには、遠く輝くものへの憧れを掻き立ててくれるものがある。
    そこに私の音楽の旅がある。 (伊藤君子)」

私(わ)の好きなもの - 伊藤君子

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鎮めの節句に ~旧暦の雛まつりに~

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妻のお供で隣町の古民家で毎年旧暦のこの時期に行われている「お雛祭り」を見に。この地方の旧家に残されていた豪華絢爛な雛人形と地元の手芸を趣味とする人たちが作った現代風雛人形とをコラボレーションさせたイベントである。妻の趣味仲間がイベントのお手伝いをしているという。

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古民家の玄関をはいると、あるわあるわ、土間といい、蔵といい、座敷といい、家一面所狭しと雛人形が飾られている。壇飾り、吊るし雛 ・・・・ 、多分何千体という数に違いない。いまでは「ひな祭り=桃の節句」というと女の子の祭であるが、起源は平安時代までさかのぼる「五つの節句」のひとつ「上巳(じょうし)の節句」であり、この節句という行事はいずれも、平安貴族の間では季節の節目の身の汚れを祓う大切な行事だったという。会場には雛人形に混じって、震災のいち早い復興を願う短冊も多く置かれていた。

雛たちよ、ぜひとも大地の邪気を祓い、かの地を平安に鎮めてほしいとねがう。

贈る「鎮魂歌」は、「When The World Turns Blue」(世界がブルーに染まるとき)。この曲は、フュージョン全盛期の人気グループ「クルセーダーズ/The Crusaders」のリーダー、「ジョー・サンプル/Joe Sample」の曲。もともと「ジョー・サンプル」が作曲したピアノ曲「Melodies of Love」に、映画「タイタニック」のテーマソングも手掛けた作詞家、「ウィル・ジェニングス/Will Jennings」が歌詞を付け、その歌詞の初めの部分をタイトルにして「When the World Turns Blue」ができたという。その歌詞とメロディのよさから、現在でも、多くのシンガーにカバーされている。人の心の中で、永遠に生きつづけていく「歌のチカラ」を歌った歌。

「ジョー・サンプル」自身のものでは、「ダニー・ハザウェイ/Donny Hathaway」の娘「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボによる極上のジャズサウンドが堪能できるアルバム「ソング・リブズ・オン」に収録されている。アルバム冒頭、ピアノでブルージーに演奏される美しいタイトル曲「Song Lives On (歌は生きつづける)」が、このアルバムのコンセプトを示し、「When The World ・・・」はその中心に位置づけられる歌である。レイラはこの歌をいつくしむように、時には力強く、時には切なくて、あたたかかく歌っている。サンプルのピアノも美しいサポートを。



ソング・リブズ・オン  ジョー・サンプル / ビデオアーツ・ミュージック

「When The World Turns Blue」。 英語の歌詞はこちら。

「世界がブルーに染まるとき」

「♪ 世界がブルーに染まるときに
   あなたのいなくなったどこかの場所で
   わたしが力の限りすべてを注いでしなくてはならないことは
   あなたについての歌を書くことです
   あなたなしでは愛は続いていかないということを
   そしてあなたが触れてくれるたびに
   新鮮な思いを私は感じることができたことを

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           
   世界がブルーに染まるときに   
   世界がブルーに染まるときに   
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          ♪」

「Joe Sample & Lalah Hathaway – When The World Turns Blue」

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今年の春は ・・・

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ウォーキングに出かけようと外に出てみたら、横殴りの雪。今朝は晴れていたのに、急変したのだ。しばらく待っていたら、小止みになり、再び晴れてきたので、日課のウォーキングに出かけた。しかし外はまだ冬のような寒さ。防寒パンツとダウン・ベストがまだ放せない。午後もまた雪が降ってきたが、この地に住みだしてから18年ほどになるが、4月を目前にしてこんなことは初めてである。新聞の櫻情報をみても、和歌山の一部を除いて、いずれも「つぼみ」一色で、ご近所でいつも一番早く咲く「とぼけ櫻」もまだまだつぼみの状態。

まるで大震災を目の前にして、春が足踏みしているのかのようである。妻は、かの地にも早く春が訪れるようにと願い、趣味で作ったお内裏様を旧暦の「お雛祭」までは飾っておこうと言った。

ヨーロッパJAZZカップルの中で、有名な一組といえば、前回紹介したオランダの歌姫「リタ・ライス/Rita Reys」と「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」。「リタ・ライス」は1950~60年代に活躍したヨーロッパにおける女性JAZZボーカルのパイオニアの一人。「ピム・ヤコブス」は、夫に死別したリタの再婚相手であるが、もっぱらリタの歌伴のピアニストとして活躍していたようだ。

彼ら二人のそれぞれのアルバムに収録されている「Spring Will Be A Little Late This Year」というあまりよく知られていないスタンダードがある。「サマーセット・モーム/Somerset Maugham」原作の映画「Chritmas Holiday」(1944年)のために書かれた曲らしい。作詞作曲は、「フランク・ラーサー/Frank Loesser」。これらアルバムはヨーロッパJAZZの大名盤、ヤコブスの「Come Fly With Me」は私の愛聴盤でもある。  

「♪ 今年は春の訪れがすこし遅くなるかも知れない。孤独なわたしの住む土地にはちょっと遅れるかもしれない。 ・・・ ♪」 

こんな歌いだしで始まる美しいメロディを持つロマンチックなこの歌、大震災の被災者の心情を思うと、今は身につまされるような悲しい嘆きの曲に聴こえる。



クール・ヴォイス・リタ・ライス  リタ・ライス / ユニバーサル ミュージック クラシック



カム・フライ・ウィズ・ミー  ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

 

参考) 「アニタ・オディ/Anita O’Day」が歌う「Spring Will Be A Little Late This Year」のTOUTUBEはこちら

 



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