JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

棚田に囲まれた百姓家で蕎麦を喰う

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【 お知らせ 】
  長いあいだご愛読いただきましたが、オーナーさんの都合により来年1月末をもって「プレミアムエイジ」が終了することになりました。つきましては、「JAZZYな生活」は、同じ内容をアップしている個人ブログ、「大屋地爵士のJAZZYな生活」(https://oyajijazz.exblog.jp/)で引き続きご覧いただけますので、お手数ですが、そちらへの移行をよろしくお願いいたします。




 妻の友人から美味しい蕎麦屋があると聞き、やってきたのは猪名川町の北部、「柏原の棚田」と地域では知られている棚田に囲まれた谷間の集落に、ひっそり佇む週に2日だけしか営業してない蕎麦屋。もちろんSNSなどにも紹介されていない、猪名川町に住んでいる人しか知らない、いわば、隠れ蕎麦屋である。立派な玄関、庭や欄間、土壁、床の間の百姓家を、そのまま蕎麦屋として使っていて、妙なリニューアルなど一切していないところが好ましい。ゆったりと4席のテーブル席だけで、この日も満席。

  
 メニューはおまかせのメニューだけである。まずは、梅ジュース、春菊と柿の白和え、そして、メインは、十割蕎麦と地元で採れた野菜中心の天ぷら。十割なのに、しっかりコシがあって、風味が際立っている。さらにメニューにない、あんかけの蕎麦がき、温かい蕎麦と続き、炊き込みご飯と漬物、デザートは南瓜プリンとコーヒー。いや、お腹いっぱいの大満足。もう終わりかと思ったら、さらに蕎麦のかりんとうが出てきたのには驚いた。
   
 聞けば、この地での蕎麦作りの歴史はそう長くはなく、道の駅に「そばの館」ができてから、猪名川町が町おこしの一つとして、蕎麦の栽培を奨励したのがきっかけだそうだ。一時は年間15トンも玄蕎麦を生産していたが、最近は3トンがやっとだそうだ  原因は、ここでも「鹿の食害」。新芽が全て食べられてしまうという。


 1時間半近くかけてゆっくり蕎麦を楽しみ、そのあとは、間近に広がる棚田の風景を散策して楽しむ。店を出るとき、近くのお寺の鐘が「ご~~ん」と鳴った。今でも毎日時を告げているという。棚田、百姓家、蕎麦、寺の鐘 ・・・。なにか日本の原風景にタイムスリップしたようで懐かしい一時を過ごした。クリスマスもいいけど、こんな年の瀬の過ごし方もいい。


 今宵のピアノ、ノルウェーのピアニスト、「ヘルゲ・リエン/Helge Lien」率いるピアノ・トリオ。そのトリオのアルバムに、日本語のタイトルをつけたアルバムがある。「Natsukashii」(2011)。「懐かしい」。この曲、蕎麦屋のBGMに流れたとしても、全く違和感はない。
     
 「ヘルゲ・リエン」。ノルウェーを代表するピアニスト。1975年、ノルウェイ生まれの42歳。最初に音楽的影響を受けたのが、「ピンク・フロイド/Pink Floyd」だという。16歳でクラシックを志したが、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」を聴いて、JAZZの世界に。最初、ピアノ+チューバ+サックスという変則トリオを立ち上げるも、それと時期を同じくして、標準的編成のピアノ・トリオ、「ヘルゲ・リエン・トリオ」も立ち上げたという。 タイトル曲、「Natsukashii (懐かしい)」、「Hymne(聖歌)」の2曲を ・・・。パーソネルは、「Helge Lien;piano」、「フローデ・ベルグ/Frode Berg;bass」、「クヌート・オーレフィアール/Knut Aalefjaer;drums」。録音は、2010年9月。


    
NATSUKASHII (懐かしい)
Helge Lien/ヘルゲ・リエン
OZELLA/DISK UNION


     
     

「Helge Lien Trio – Natsukashii (懐かしい)」

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「Helge Lien Trio – Hymne (Til Jarl Åsvik)」

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光の海をナイト・ウォーキング

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 「大阪光の饗宴2019」を観に梅田、淀屋橋界隈まで出かける。夫婦揃っての夜の大阪、何年ぶりだろうか。中之島公会堂のプロジェクト・マッピング、御堂筋のライトアップ、写真はNETから拝借したが、写真通りまさに光の海、海、海 ・・・。久しぶりに大喜びの二人。





 中之島公会堂から中之島を堂島川沿いに西へと歩く。日銀大阪支店を過ぎると、ビルの明かり、ネオン、イルミネーションが、堂島川の川面に揺れる。ライトアップされた観覧船が行き交う。四ツ橋筋に架かる渡辺橋を過ぎると、古き時代の中之島を彷彿とさせる「ダイビル本館」の煉瓦の佇まいや柱の彫刻が、ライトアップの中にくっきりと浮かび上がる。そして、音楽に合わせてしぶきをあげる噴水を見ながら、なにわ筋に架かる玉江橋をわたると、今日のナイト・ウォーキングの終点、「ほたるまち」に到着。写真の画質が悪くてなかなか感動が伝えられません。



 そこから、かって現役の頃、よくお世話になったネオンの饗宴の懐かしの「北新地」のを抜けて、梅田へと戻って、阪急デパートの恒例のクリスマス・ディスプレイを楽しむ。そして遅めの夕食、歩数計は12,000歩を超えていた。
    
 ライトアップされた「ダイビル本館」の写真を見ていたら、同じような構図のジャケットのアルバムが思い浮かんだ。最高のベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden 」が、ピアニストの「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」とパーカッショニストの「イグナシオ・ベロア/Ignacio Berroa 」というキューバ出身のチームとトリオを組み、本格的にキューバ音楽と取り組んだアルバム、「ノクターン/Nocturne」(2001)。
   
 うっとりするようなベース・ワークのうえに展開される美しいメロディ、瑞々しいロマンティシズム。ルバルカバの紡ぎだす音、「パット・メセニー/Pat Metheny」がここぞとかき鳴らすアコースティック・ギター、「フェデリコ・ブリトス・ルイス/Federico Britos Ruiz」の心揺さぶるヴァイオリンの官能的な音色。そしてそこに、「ジョー・ロヴァーノ/Joe Lovano」の柔らかなテナー・サックスが絡むと、もうそこは光の海に煌く別世界に ・・・。


    
ノクターン/Nocturne
チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden、ゴンサロ・ルバルカバ /Gonzalo Rubalcaba
VERVE


     
    

「Charlie Haden – En La Orilla del Mundo」

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「Tres Palabras (Three Words) – Charlie Haden」

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「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba – El Ciego (The Blind) 」

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山は紅、空は碧 ~ 絶景の六甲山を駆け抜けた一日 ~

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 六甲山系の西にある「神戸市立森林植物園」の紅葉が見頃だというので、早速車を走らせる。新名神、阪神高速北神戸線を乗り継いで、我が家から1時間ほど。六甲山は、桜、花、新緑、避暑、ウォーキング、絶景、紅葉、静寂などが楽しめる、多彩で手近なリゾートなので、よく出かける。園内を1時間半ほどかけて、紅葉を楽しみながらゆっくり歩く。色鮮やかな「メタセコイア」、「イロハモミジ」、「アメリカフウ」。そして「十月桜」が満開なことに驚く。昼食は園内のカフェで、温かいスープとパン。



 森林植物園を後に、六甲山系の尾根を、東へ向かって走り、着いたところは、「ガーデン・テラス」。大阪平野、大阪湾、明石海峡、紀伊水道まで見渡せる絶景スポットで人気の場所。この日も、欧米人、中国人のツアーが来ていた。もう何もいうことはなし。空と海と山の絶景が眼下に広がる。山は紅(くれない)、空は碧(あお)。絶景の六甲山を駆け抜けた一日。8日はもう「立冬」。何日か前、近畿地方には、冬の訪れの前奏曲、「木枯らし1号」が吹いたという。
  
 ドライブの間、流していたのは、北欧デンマークの美女ジャズ・シンガー、「クラーラ・ヴースト/Clara Vuust」のアルバム、「Here’s to Love」(2013)。その中で、今まで聴いていて気がつかなかったが、聞き覚えのあるメロディに気がついた。「Samba Em Preludio(プレリュードのサンバ)」。たしか、「バーデン・パウエル/Baden Powell」作曲、「ヴィニシウス・ヂ・モライス/Vinicius de Moraes」作詞の甘美なメロディをもつ曲でボッサの名曲の一つ。
   
 調べてみたらこんな詩がついていた。
   
【 Samba em prelúdio 】  by Baden Powell , Vinicius de Moraes
   
「♪ Eu sem você, não tenho porque   あなたがいないと、なにもできない
  Porque sem você, não sei nem chorar  あなたがいないから、泣くこともできない
  Sou chama sem luz, jardim sem luar  私は光のない炎のよう、月の光のない庭のよう
  Luar sem amor, amor sem sedar     愛をなくした月、ぶつけようのない愛
   
  Eu sem você, sou só desamor     あなたがいないと、やるせなくなる
  Um barco sem mar, um campo sem flor  海のない舟よう、花のない野原のよう
  Tristeza que vai, tristeza que vem  悲しみが去っても、また悲しみが来る
  Sem você meu amor, eu não sou ninguém. 恋人よ、あなたがいないと、生きて行けない
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
   


  
Here’s to Love
Clara Vuust/クラーラ・ヴースト
STORYVILLE RECORDS


   
    

「Samba Em Preludio – Clara Vuust」

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 聞き覚えがあったのは、「セバスチャン・タパジョス/Sebastiao Tapajos」の演奏。かって、彼のLP盤を所有していたが、手元から逸し、長い間そのCD復刻版を探していた。10数年前になるが、やっとのことで、その復刻版CDが見つけ、その喜びをこのブログに載せたことがある。その、アルバムは、「Sebastiao Tapajos/Brasil – El Arte De La Guitarra」(trova 1971録音)。
     
 「セバスチャン・タパジョス」。1944年生まれ。9歳のときに父親からギターを学び始め、後に20代のころ、ヨーロッパに留学し、リスボンとマドリードでギターを学んだ。2000年代には、ヨーロッパでツアーも。彼のキャリアの中で50以上のアルバムをリリースしているという。。「バーデン・パウエル/Baden Powell」の陰に隠れて目立たなかった感があるが、パウエルを超える速弾きのギターの名手であると私は思っている。久しぶりに引っ張り出して、聴いてみた。


  
Brasil – Arte De La Guitarra
Sebastiao Tapajos/セバスチャン・タパジョス
Intercd Brasil


   
    

「Sebastião Tapajos – Samba em preludio」

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鳥になった気分で ~ 標高1,100mの絶景 ~

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 朝起きたら、雲ひとつない快晴の空。かねてから行きたいと思っていた「びわ湖テラス」へ、あまり寒くならないうちに、せめて雪が降る前に行こうと思い立つ。「びわ湖テラス」は、「琵琶湖」の西側に位置し、標高1100mから、「琵琶湖」を望める高原リゾート。もともとスキー場として関西では有名で、私も入社した頃、何回か行っていた。この付近は有数の豪雪地帯であったが、年々降雪量も少なくなり、またスキー人気の衰えもあり、高原リゾートとして2016年にオープン、さらに昨年リニューアルをし、絶景が満喫できる大人の天空リゾート、「びわ湖テラス」として一気に人気が高まった。我が家から、名神高速、湖西道路を経て1時間20分ほど。駐車場からロープウェイで一気に1,000mを上がる。
   
 そこに待っていたのは、まさしく言葉通り、「この世とは思えぬ絶景!大人の天空リゾート」であった。まるで、鳥になった気分。そういえば、「鳥人間コンテスト」の舞台も「琵琶湖」。日が陰ると少し寒く、もうリフトは営業期間が終わっていたが、ウォーキングを兼ねて、広いスキー場も歩き回って、天空リゾートを満喫した一日となった。


 さて今宵のピアノ。ともにチェコ出身のミュージシャン、ベースの「ジョージ・ムラーツ/George Mraz」とピアノの「エミル・ヴィクリッキー/Emil Viklicky」によるデュオ・アルバム、「Duo Art: Together Again」(2014)から、「A Bird Flew By」。
  
 「ジョージ・ムラーツ」。現在活躍するジャズ・ベーシストの中でもすぐれた技巧を誇り、特にクラシック音楽を学んだ音感の良さと、アルコ弾き(弓弾き)の技術は非常に高く評価されているという。 1944年、現チェコ共和国、ボヘミア地方に生れ、「プラハ音楽院」にてクラシックとベースを学び、在学中よりチェコのジャズ・グループである「チェコスロバキア・オールスター・バンド」で活躍。卒業後の1968年、「バークレー音楽院」特待生として渡米。
    
 その後は、ニューヨークで活躍し、25歳の若さにして才能を見込まれ、「オスカー・ピーターソン・トリオ/Oscar Peterson Trio」のレギュラー・メンバーとなったという。その後も「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald 」等と共演、1978年からは「トミー・フラナガン/Tommy Flanagan」のレギュラー・ベーシストとして活躍。1992年、「トミー・フラナガン」の元を離れてからも、フリーのベーシストとして活躍中。親日家で70年代より頻繁に来日し、来日回数は50回を超えるという。
  
 「エミール・ヴィクリッキー」。チェコを代表するジャズ・ピアニスト。チェコ出身の作曲家、クラシック音楽の「レオシュ・ヤナーチェク/ Leoš Janáček」を大変敬愛し、ベースに「ジョージ・ムラーツ」、ドラマーに「ルイス・ナッシュ/Lewis Nash」を迎え、それをジャズで表現することを試みたアルバム、「SINFONIETTA – THE JANACEK OF JAZZ/シンフォニエッタ・ヤナーチェク・オブ・ジャズ」、そして、「村上春樹」の小説で、同じくチェコ出身の「フランツ・カフカ/Franz Kafka」にちなんだ小説、「海辺のカフカ」にインスパイアされたアルバム、「Kafka On The Shore – Tribute To Haruki Murakami/海辺のカフカ – 村上春樹に捧ぐ -」(2011)でも知られている。

Together Again
George Mraz & Emil Viklicky/ジョージ・ムラーツ&エミル・ヴィクリッキー
ACT Music


    
    

「A Bird Flew By – George Mraz,Emil Viklicky」

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心が和む原風景、長谷の棚田

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 ここしばらくずっと雨模様であったが、この日は久しぶりの上天気。「猪名川道の駅」へ行く前に、ちょっと寄り道をして、「長谷(ながたに)の棚田」へ。ここは「日本棚田百選」に選ばれている棚田。日本の山里の原風景といえるような風景が広がっているお気に入りの場所で、年数回は、四季折々の変化を楽しみに訪れる。車を置き、ゆっくりと歩き出す。作業をしている住民の皆さんの邪魔にならないことが鉄則。もう稲の刈入れは終わり、「能勢栗」の収穫も終わってしまったので、やや殺風景な棚田風景が広がる。彩を添えるのは、たわわに実る「カキ(柿)」と路傍に咲く「ノジギク(野路菊)」、そして「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」。古くから、この地域に住む皆さんの信仰の対象や菩提寺となっているのでしょう、臨済宗永源寺派の古刹、「臥龍禅院」の歴史を感じさせる落ち着いた佇まい。


 すこし陽が傾いてきて、遠くに見える陽のあたっている山とあたっていない山とのコントラストが美しい。信州・松本の実家の周辺の風景に似ていることに気が付く。心が和む。私にとっても、「原風景」なんだ。


 今宵も、「ジョー・サンプル/Joe Sample」と「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボ・アルバム「ソング・リブズ・オン/The Song Lives On」(1999)から、インスツルメンタル、ジョーの演奏で、「A Long Way From Home」。
   
 やはりこのアルバムは、私にとってエバー・グリーン。何回も聴いてしまう。「ジョー・サンプル」。フュージョン音楽の草分けで、1970年代以降のジャズやブラック・ミュージックの発展に大きく寄与したアメリカのピアニスト。2014年9月、75歳の生涯を閉じてしまった。


   
Song Lives on
Joe Sample & Lalah Hathaway/ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ
Pra Records


     
    

「Lalah Hathaway & Joe Sample – A Long Way From Home」

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喰い意地に引っ張られて

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 喰い意地に引っ張られて再び丹波篠山へと向かう。2週間ほど前に仕入れた黒枝豆が美味しくてすぐに食べ尽くししてしまった。解禁期間中にもう一度仕入れにと訪れた。贔屓の蕎麦屋で昼食を済ませ、散策後、早速仕入れに ・・・。市街地の中心部にある篠山春日神社では、この19日~20日に行われる秋祭りの準備が急ピッチで進んでいた。まだ見たことはないが、春日神社の秋祭りは、寛文3年(1663)に奉納されたものなど豪華な9基の鉾山の練り込みで有名である。(鉾山の写真はNETより拝借)


 さて、ドライブのお供は、フィラデルフィアで活動する女性シンガー、「ローリン・タリーズ/Laurin Talese」のデビュー作、「ゴージャス・ケイオス/Gorgeos Chaos」(2016)。JazzとR&Bの中間のようなアルバムで、「濃厚でテンションの高いソウル、R&Bはちょっと ・・・」という方にもオススメ。「ランディ・クロフォード/Randy Crawford」、「レイラ・ハサウェイ/Lalah Hathaway」系といってもいいかも。特筆すべきは、清らかで、そしてどこまでも伸びてゆく天性の美声と歌唱力。
   
 「ローリン・タリーズ」は、オハイオ州クリーヴランド出身のジャズ系シンガー・ソングライター。幼少期から歌の才能を認められ、10歳の頃からもう人前で歌っていたという。高校はアート・スクールに通い、卒業後はジャズ・ボーカルを学ぶためにフィラデルフィアに移り住み、大学に通った。その後はジャズを中心とした音楽の道にすすみ、注目を浴びながらも、キャリアを積んだあと、2016年にアルバム・ソロ・デビュー。それが、「Gorgeos Chaos」。

 
 このアルバム制作に関わったのが、ブラック・ミュージック界の大物プロデューサー、「アダム・ブラックストーン/Adam Blackstone」、「ユリシス・オーウェンズ・Jr./Ulysses Owens Jr.」や、今、最も旬と言われるピアニストの「ロバート・グラスパー/Robert Glasper」、ベーシストの「クリスチャン・マクブライド/Christian McBride」といったメンバー。その他にも多くの先輩ミュージシャンが参加。ソロとしてのキャリアのない、ほとんど無名の新人のインディー・デビューにこれほどのメンバーが支援したというのも異例だという。それほど彼女の声が魅力的だということだろう。そんな背景が、アルバム・タイトル、「ゴージャス・ケイオス/Gorgeos Chaos」(Chaos:カオス、混沌)にも読み取れる。Jazzyなポップスから、スタンダード、自身の手になるソウル・ナンバーまで圧倒的な歌唱力で歌い上げる。デビュー後の2018年、「第7回サラ・ボーン・ジャズ・ボーカル・コンペ/the 7th Annual Sarah Vaughan International Vocal Jazz Competition」で優勝したのもうなずける。


   
ゴージャス・ケイオス/Gorgeous Chaos
ローリン・タリーズ/Laurin Talese
P-ヴァイン・レコード


    
    

 そのアルバムから何曲か ・・・。まずは、「ロバート・グラスパー」とのコラボで、自身作詞の「Winter」。

「Laurin Talese – “Winter feat. Robert Glasper” [Official Video] 」

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 「ジョージ・マイケル/George Michael」のヒット曲、「Kissing A Fool」を、「ヴィヴィアン・グリーン/Vivian Green」とデュエットで。

「Laurin Talese – Kissing A Fool」

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 伸びやかで、軽快に弾むのは「Love Poems」。

「Laurin Talese – “Love Poems” [Official Video] 」

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 スタンダードからもライブで2曲。アルバムでも参加しているピアノの「エリック・ウォルサム II/Eric Wortham II」とのデュオで、「Someone To Watch Over Me」。アルバムでは、ベースの「クリスチャン・マクブライド」との感動的なデュオで収録されているが、YOUTUBEではなんとア・カペラで、「Cry Me A River」。

「Someone To Watch Over Me – Laurin Talese」

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「Laurin Talese – Cry Me A River」

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秋の味覚を求めて今年も丹波篠山へ

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 丹波篠山の黒枝豆が解禁。早速、車を飛ばして、いつもの老舗、「小田垣商店」へ向かう。去年は天候不順で、黒枝豆の育ちが悪く、数量を確保するのに大変なようであったが、今年は生育も順調で、店先には山のように積んであった。早速、黒枝豆を心待ちにしている知人などへの発送の手続きを済ませる。この店は創業1734年(享保19年)、国登録有形文化財に指定されている店や事務所の中は、いつ来ても歴史の趣を感じさせる。






いつものように、いろいろな秋の味覚をたっぷりと仕入れ、昭和初期にタイムスリップしたかのような町並みをしばらく散策して、ゆっくりとコーヒーを飲む。

 
    
 今宵のピアニストは、容貌とはとても似ても似つかないような繊細で美しい音をその指先から紡ぎ出す、「レシェック・モジジェル/Leszek Możdżer」。舌を噛みそうで、いつもまともに発音できません。1971年生まれ、ポーランドの音楽家、ジャズ・ピアニスト、映画音楽の作曲家、音楽プロデューサーでもある。両親のすすめで5歳の時にピアノを始め、18歳でジャズに出会ったという。1996年、「グダニスク音楽アカデミー」を卒業。これまで「クシシュトフ・コメダ」賞(1992年)、ポーランド外務大臣賞(2007年)などを受賞。 幅広いキャリアで多くの音楽作品に参加しており、コラボレーションしたアーティストは、「パット・メセニー/Pat Metheny」、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」など多数に及ぶ。
   
 結晶のようにキラキラ輝きを放つ彼のピアノの音色は、いつ聴いても美しい。同じ素材の曲、「Asta」を、3様の味付けで聴かせてくれる。アルバムは、「The Time」(2005)。パーソネルは、「レシェック・モジジェル(p)」、スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson(b)」、イスラエル出身「ゾハール・フレスコ/Zohar Fresco(perc)」の鉄壁トリオ。


    
The Time
Leszek Mozdzer,Lars Danielsson,Zohar Fresco
Outside Music


     
     

「Możdżer, Danielsson, Fresco – Asta」

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「Asta Ⅱ – Możdżer/Danielsson/Fresco」

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「Mozdzer Danielsson Fresco – the time – Asta III 」

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萩の寺で弦楽四重奏を聴く

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        ほろほろと 石にこぼれぬ 萩の花

 「正岡子規」の句である。明治28年、当地を訪れた時に詠んだ句だという。台風も去ったようなので、「萩の寺」としてよく知られている大阪、豊中の「東光院」を訪れる。天平年間(735年)、「行基」の草創にかかるという曹洞宗の古刹。境内の随所に萩が植えられているが、これは、「行基」が火葬の方法を伝授した際、死者の霊を慰めるため、当時淀川に群生していた萩を供花としたことを植栽縁起とし、爾来、供養花として1200年間、歴代住職により守り続けられ現在に至るという。 境内に作られた庭園は、「萩露園」といい、かの「北大路魯山人」命名になる。この日は、「萩まつり道了祭」が行われており、満開の時期は少し過ぎていたが、多くの参拝客が訪れていた。本堂では、ちょうど弦楽アンサンブルが、ハイドンの弦楽4重奏曲、「皇帝」を奉納演奏していて、しばらく聴いていたが、JAZZもそうだが、寺とクラシックは意外に相性がよさそうである。

 
   
 さて、今宵は、「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」。バッハをジャズアレンジで弾くという鮮やかな手法で、ジャズとクラシックの垣根を取り払い、一世を風靡した。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」と並んで、ビ・バップのコンボ一辺倒だった私を、ジャズ・ピアノ、とりわけ欧州ジャズ・ピアノに誘ってくれたアーティストである。あまたのアルバムの中から、「パッヘルベルのカノン」「アルビノーニのアダージョ」のほか、ヘンデル、スカルラッティの作品など、バロックの有名曲をジャズに変貌させたアルバム、「バロック・ヒッツ/Baroque Favorites」(2001)から、何曲か ・・・ 。


  
Baroque Favorites/バロック・ヒッツ
Jacques Loussier Trio/ジャック・ルーシェ・トリオ
ユニバーサル ミュージック クラシック


    
     

 スカルラッティのソナタ。

「Jacques Loussier Trio, “Scarlatti – Sonata Nº33 In B minor”」

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 ヘンデルのサラバンド(舞曲の一種)。

「Jacques Loussier Trio – Handel’s Sarabande」

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 ご存知、パッヘルベルのカノン。

「Jacques Loussier - Johann Pachelbel: Canon in D major」

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今年も丸山湿原でサギソウを見る

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 「サギソウ(鷺草)」が咲いたという知らせ。今年もまた、この猛暑の中を「丸山湿原」まで車を走らせる。「丸山湿原」は、宝塚市西谷地区、「宝塚西谷の森公園」近くにある兵庫県内最大規模の湧水湿原群で、合計面積は、約3,900㎡。ボランティアの皆さんの保全活動により、動物89種、植物153種におよぶ生態系が維持されており、平成26年4月に、宝塚市教育委員会により「宝塚市天然記念物」に指定され、現在は県の天然記念物となっている。



 駐車場に車を置き、林の中を15分ほど歩くと「丸山湿原」。第1湿原、第2湿原はまだチラホラであったが、奥の第4湿原はかなりの数が咲いていた。ラン科の多年草で、花の大きさは約3センチ。兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅の危険が増大している種のBランクに指定されている。花の後ろに垂れ下がる「距(きょ)」の中に蜜を蓄えるという。一時は絶滅の危機もあったらしいが、今年もその名のとおり、鷺が舞うような純白の優雅な姿を見せてくれる。誰も訪れる人がいない中で、贅沢な時間を独り占め。




 同じく兵庫県版レッドデータブックで、Cランクに指定されている、体長わずか2cmで、「日本一小さいトンボ」の「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」や、色々の蝶も見ることができた。ずっとこれからもこの生物多様性が維持されていくことを願うばかり。




 その他、湿原には、「ミズギボウシ(水擬宝珠)」、林道のあちこちには、採ったキノコを刺して持ち運んだことからその名が付いたという、「チダケサシ(乳茸刺し)」、「ヒヨドリ(鵯)」が鳴く頃に開花することから付けられたという、「ヒヨドリバナ(鵯花)」も咲き出している。目の前を、一匹の野うさぎが駆け抜けていった。空は真っ青、蝉時雨。夏本番。
    
 さて、今宵も聴くのは、熱帯夜で寝不足気味の体と心がクールダウンする美メロ・ピアノ。最近ハマっているイタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」を聴く。
    
 ソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏を2曲。まず、「ククルクク・パロマ/Cuccurucucu」。「ククルククと鳴く鳩」という意味。


    
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro
Wide Sound


   
    

「Cuccurucucu – Michele Di Toro」

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 続いて、「La favola continua」。イタリア語で、「物語は続く」という意味のようです。

「Michele Di Toro – La favola continua」

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ご近所のあじさい寺へ ・・・

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 多分、全国どこの地域にも、「あじさい寺」と呼ばれ、地元の人から親しまれているお寺があると思う。雨模様の間を縫って、今日出かけたのは、ご近所で「あじさい寺」と呼ばれている寺、「酒呑(酒天)童子」退治で知られる「源頼光」ゆかりの寺、「頼光寺」である。

「源頼光」は、源氏の祖、「源満仲」公の長子で、「渡辺綱」、「坂田公時」らの四天王と、丹波国大江山での「酒呑童子」討伐や土蜘蛛退治の説話でも知られる。「頼光寺」は、満仲公の夫人である「法如尼」の発願で、満仲公の四男、「源賢」僧都(幼名美女丸)を開基とし、頼光の子「永寿」によって建てられ、その後、寛文11年(1671年)に禅僧「万愚」によって中興されたという。梅雨時ともなれば、500株ものあじさいが、色鮮やかに咲きほこり、この時期地元の人が多く訪れる地域の名所。


    
 今宵のピアノ、いま私が最も注目しているのが、イタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」。ロシア出身のベーシスト、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev」のデュオ・アルバム、「Duonomics」(2019)を聴いてからすっかり気に入り、続けて、ソロ・アルバム、「Comepromesso 2」(2016)、「Playing With Music」(2009)をずっと聴き続けている。日本では入手可能は配信のみのようですが、同じくソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏をいくつか。雨上がりの虹。「Over The Rainbow」から始めましょうか。あじさい寺での一刻のように優雅でゆっくりとした時間が流れる。


      
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro/ミケーレ・ディ・トロ
Wide Sound


     
     

     
「Over the Rainbow – Michele Di Toro」
   
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 同じイタリア出身の映画音楽の巨匠、「エンニオ・モリコーネ/Ennio Morricone」へのオマージュ。「La legenda del pianista sull’oceano(海の上のピアニスト) / Nuovo cinema paradiso(ニュー・シネマ・パラダイス) / Giù la testa(夕陽のギャングたち) / Indagine su un cittadino(殺人捜査) / C’era una volta l’america(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)」の甘美なメドレー。

「Michele Di Toro - omaggia Ennio Morricone」
 
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 「モーツアルト/Wolfgang Amadeus Mozart」の賛美歌、「アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 ニ長調/Ave verum corpus D-Dur K.618 」。

「Ave Verum Corpus, K. 618 – Michele Di Toro」

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