JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

ご近所のあじさい寺へ ・・・

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 多分、全国どこの地域にも、「あじさい寺」と呼ばれ、地元の人から親しまれているお寺があると思う。雨模様の間を縫って、今日出かけたのは、ご近所で「あじさい寺」と呼ばれている寺、「酒呑(酒天)童子」退治で知られる「源頼光」ゆかりの寺、「頼光寺」である。

「源頼光」は、源氏の祖、「源満仲」公の長子で、「渡辺綱」、「坂田公時」らの四天王と、丹波国大江山での「酒呑童子」討伐や土蜘蛛退治の説話でも知られる。「頼光寺」は、満仲公の夫人である「法如尼」の発願で、満仲公の四男、「源賢」僧都(幼名美女丸)を開基とし、頼光の子「永寿」によって建てられ、その後、寛文11年(1671年)に禅僧「万愚」によって中興されたという。梅雨時ともなれば、500株ものあじさいが、色鮮やかに咲きほこり、この時期地元の人が多く訪れる地域の名所。


    
 今宵のピアノ、いま私が最も注目しているのが、イタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」。ロシア出身のベーシスト、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev」のデュオ・アルバム、「Duonomics」(2019)を聴いてからすっかり気に入り、続けて、ソロ・アルバム、「Comepromesso 2」(2016)、「Playing With Music」(2009)をずっと聴き続けている。日本では入手可能は配信のみのようですが、同じくソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏をいくつか。雨上がりの虹。「Over The Rainbow」から始めましょうか。あじさい寺での一刻のように優雅でゆっくりとした時間が流れる。


      
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro/ミケーレ・ディ・トロ
Wide Sound


     
     

     
「Over the Rainbow – Michele Di Toro」
   
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 同じイタリア出身の映画音楽の巨匠、「エンニオ・モリコーネ/Ennio Morricone」へのオマージュ。「La legenda del pianista sull’oceano(海の上のピアニスト) / Nuovo cinema paradiso(ニュー・シネマ・パラダイス) / Giù la testa(夕陽のギャングたち) / Indagine su un cittadino(殺人捜査) / C’era una volta l’america(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)」の甘美なメドレー。

「Michele Di Toro - omaggia Ennio Morricone」
 
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 「モーツアルト/Wolfgang Amadeus Mozart」の賛美歌、「アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 ニ長調/Ave verum corpus D-Dur K.618 」。

「Ave Verum Corpus, K. 618 – Michele Di Toro」

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すべて市民ボランティアによる手づくりのバラ園

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 「バラ(薔薇)」の花の見頃もそろそろ終わりだと聞き、出かけたのは、いつも行く「伊丹・荒牧バラ園」とはちがって、京都府綾部市にある「あやべグンゼスクエア 綾部バラ園」。5月下旬から6月下旬までが、「春のバラまつり」、120種、1,200 本のバラが咲き競う。綾部市は、アパレル・メーカの「グンゼ㈱」の創業の地、創業者「波多野鶴吉」が「郡是製絲株式会社」を1896年(明治29年)に設立したのに始まるという。そして、創立100周年を記念して発祥の地、綾部市に歴史的な建物・機械・資料を一堂に集めて、産業技術史的な資料館と庭園を建設し、その庭園が「バラ園」となったという。造成から苗の植栽、維持管理まで、すべて市民のボランティア・スタッフによる手づくりだという。

 「グンゼ」。ちょっと奇妙な名前であるが、創業当時、産業立国を唱えていた「前田正名」氏の「今日の急務は国是、県是、郡是、村是を定むるに在り」という言葉に共感した創業者「波多野鶴吉」が名付けたという。スクエアには、創業蔵・現代蔵・未来蔵などの展示館や、現在は「グンゼ記念館」として残されている創業当時の「綾部本社」、現在の「綾部本社」など、レトロな趣の建物が残されており、テレビドラマ、「LEADERS」(TBS:2014年3月放送)、「LEADERSⅡ」(TBS:2017年3月放送)、「前田正名-龍馬が託した男-」(KTS鹿児島テレビ:2019年2月放送)や映画「海賊と呼ばれた男」(2016年公開)のロケ地として使われたという。

 「伊丹・荒牧バラ園」に比べると規模は小さいが、それでも園内いっぱいに漂う甘い薔薇の香りを満喫しながら、日本の黎明期、産業立国を推し進めた明治の産業人の気骨にも触れることができた。
   
 昼食は、綾部市郊外の「そばの花」。古民家を改造した趣きのある空間で、店主自ら石臼で自家製粉した独特のコシのある手打ち蕎麦。いや、これも美味かった。

 さて、今宵の曲。ほとんどの方がご存知のスタンダード、「酒とバラの日々/The Days Of Wine And Roses」。同名の映画、「酒とバラの日々」(1962年)の挿入歌で、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」の名曲。思い入れたっぷりのピアノと歌唱で。

 まずは、 スウェーデンのピアニスト、「ベント・エゲルブラダ/Berndt Egerbladh」率いるトリオの演奏から。アルバムは、「A Boy Full Of Thoughts」(1988年録音、2006年再発)


     
A BOY FULL OF THOUGHTS
Berndt Egerbladh Trio/ベント・エゲルブラダ・トリオ
澤野工房


     
     

「The Days Of Wine And Roses – Berndt Egerbladh Trio」

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 続いて女性ボーカルの歌唱は、「ジャシンサ/Jacintha」。アルバムは、「Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer」(2000)。
  
【 Days of Wine and Roses 】   by Henry Mancini Johnny Mercer

「♪ The days of wine and roses  酒とバラの日々は
  Laugh and run away      笑いながら去っていく
  Like a child at play       まるで遊びに夢中の子供のように
  Through a meadow land    草地を走り抜け
  Toward the closing door    閉じようとしているドアに向かう子供のように
  A door marked “nevermore”   「二度と繰り返さない」と刻まれたドア
  That wasn’t there before    今までそんなことは書いてなかったドアへ向かって

  The lonely night discloses    孤独な夜が告白するのは
  Just a passing breeze      ちょうど吹き抜ける風が
  Filled with memories       運んでくる思い出
  Of the golden smile        輝いた微笑みに満ちた思い出
  That introduced me to      その微笑みが私を
  The days of wine and roses and you 酒とバラと、そしてあなたの日々へと誘った

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
    
   


      
Autumn Leaves SACD
Jacintha/ジャシンサ
Groove Note Records


     
     

   
「Days of Wine & Roses – Jacintha」

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 そして、ピアノ・ソロは、スイスのベテラン・ピアニスト、「ティエリー・ラング/Thierry Lang」。アルバムは、4曲の「フレディ・マーキュリー(クイーン)/Freddy Mercury (Queen)」のカバーを含み、再発が望まれる「Guide Me Home」(2000)。


    
Guide Me Home
Thierry Lang/ティエリー・ラング
EMI Import


     
     

    
「Thierry Lang – The Days Of Wine And Roses」

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梅雨入り前のひと時を花菖蒲と薔薇を見て楽しむ

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 買い物ついでにちょっと足をのばした尼崎農業公園。色とりどりの「ハナショウブ(花菖蒲)」が真っ盛り。そしてちょっと盛りを過ぎたか、「バラ(薔薇)」も最後の甘い香りをふりまいている。梅雨入り前ののどかな公園。

 甘い香りを堪能した今宵の曲は「エンブレサブル・ユー/Embraceable You」。「抱きしめたいほど素敵なあなた」とでも訳しましょうか。「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のお箱だったようですが、私は女性ヴォーカルがお気に入り。

 「ガーシュウィン兄弟/George Gershwin and Ira Gershwin」が、1928年のミュージカル、「East is West」のために用意していた曲だったが、制作中止になり、1930年のミュージカル、「ガール・クレイジー/Girl Crazy」の中で、「ジンジャー・ロジャース/Ginger Rogers」によって初めて披露されたという。

【 Embraceable You 】    作詞・作曲:George Gershwin & Ira Gershwin

「♪ Embrace me            僕を抱きしめて
   My sweet embraceable you   抱きしめたくなるくらい愛しい人
  Embrace me            僕を抱きしめて
   You, irreplaceable you     かけがえのない大切な人

  Just one look at you       初めて君を見たとき
   My heart grows tipsy in me   僕の心はもうメロメロ
   You and you alone         君が、たった一人君だけが
   Bring out the gypsy in me   ジプシーのような移り気な心を僕から追い払ってくれた

   ・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」 


   
 まずは、スウェーデン出身、いまはハリウッドで活躍するというディーヴァ、「リーサ/Lisa Lovbrand」。歌手で女優で、スポーツ万能、ダンスも抜群という。「天は二物も三物も与えた」と言ってもいい。ジャズ歌手としてのデビュー・アルバムが、「エンブレイサブル/Embraceable」(2007年)。ゲストの「クリス・ボッティ/Chris Botti(tp)」を迎えて、「ザ・ドアーズ/The Doars」の「ハートに火をつけて/Light My Fire」から、「チャップリン/C. Chaplin」 の「スマイル/Smile」までをカバーするコケティッシュなディーヴァ、「リーサ」のアルバム。


     
エンブレイサブル/Embraceable
リーサ/Lisa Lovbrand
スパイス・オブ・ライフ


   
    

「Embraceable you – Lisa Lovbrand feat. Chris Botti」

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 そして最近も取り上げた、懐かしさも感じさせる正統派女性ヴォーカル、「リン・スタンレー/Lyn Stanley」、1962年、バルセロナ生まれで円熟味をますます感じさせる「カルメ・カネラ/Carme Canela」の熟女ふたり。

Moonlight Sessions: Volume One
Lyn Stanley/リン・スタンレー
A.T. Music


        
      

    
「Embraceable You – Lyn Stanley」

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Ballads
Carme Canela / Joan Monne
Fresh Sound


     
     

    
「Carme Canela – Embraceable you」

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山の吊橋まで

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 ご近所に桜の見所はいくつもあるが、私の森林ボランティアの活動フィールドである山、その麓のダム湖に流れ込む「一庫大路次川」の上流、「龍化渓谷」もそのひとつ。急流の渓谷美と桜がマッチする、ほとんど訪れる人もない知られざる桜の名所。途中で車を置き、渓谷に沿って歩く。昨年の大雨か台風で土砂崩れが起きたらしく、一部通行止めになっていて、この日も訪れる人を全く見かけなかった。

 途中に渓谷に架かる吊橋、「龍化吊り橋」があり、久しぶりに渡ってみようと思う。「♪ 山の吊橋ぁ どなたが通る ・・・ ♪」(山の吊橋/作詞:横井弘 作曲:吉田矢健治)というシニアには懐かしい「春日八郎」の昭和34年(1959年)の歌謡曲があるが、残念なことに老朽化が進み、今は通行禁止になっているので、誰も通ることができない。



 引き返して車まで戻る途中、「ヤマブキ(山吹)」、「キブシ(木五倍子)」が崖を彩っている。

 さて、今宵の曲、「And So It Goes(そして今は ・・・)」。「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」の2ndアルバム、「リターン・トゥ・ユー/Return to You」から。たしか「ビリー・ジョエル/Billy Joel」の1989年リリースのアルバム、「ストーム・フロント/Storm Front」に収録されていて、ピアノだけをバックに歌ったシンプルな弾き語りのバラードだったように記憶している。

【 And So It Goes 】  by Billy Joel

「♪ In every heart there is a room  誰でも心にひとつ部屋を持っている
  A sanctuary safe and strong     安心で頑丈な聖域を
  To heal the wounds from lovers past かっての恋人から受けた傷を
  Until a new one comes along     新しい恋人が現れるまで癒す場所を

  I spoke to you in cautious tones  慎重な声のトーンで私はあなたに話しかけた
  You answered me with no pretense  あなたは見せかけをせずに答えてくれた
  And still I feel I said too much  でも私はすこし話しすぎたと感じている
  My silence is my self defense    だって沈黙こそが私を護ってくれる術だから

  And every time I’ve held a rose  バラの花一輪 手にしても
  It seems I only felt the thorns  いつも感じるのは刺ばっかりだった
  And so it goes, and so it goes   でも今は でも今は
  And so will you soon I suppose   でもあなたもきっとそうなるのね

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

   
リターン・トゥ・ユー/Return to You
サラ・ガザレク/Sara Gazarek
オーマガトキ


     
    
    

「Sara Gazarek & Josh Nelson – And So It Goes」

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 オリジナルの「ビリー・ジョエル」でも聴いてみましょうか。

Storm Front/ストーム・フロント
ビリー・ジョエル/Billy Joel
Sbme Special Mkts.


    
    
    

    
「Billy Joel – And So It Goes」

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「フレッド・ハーシュ/Fred Hersch」のソロ・ピアノでも。2018年、グラミー賞にノミネートされたアルバム、「Open Book」(2017)から。

Open Book/オープン・ブック
Fred Hersch/フレッド・ハーシュ
Palmetto Records / King International


    
    
    

「And so It Goes · Fred Hersch」

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さくら街道の丹波路を行く

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 桜の見所はご近所にもたくさんあるが、車で小一時間、ちょっと足を伸ばして、丹波篠山まで花見ドライブ。川西と丹波篠山を結ぶルートは、国道173号線と県道12号の2本あるが、この時期、いずれのルートも、桜が視界から消えることはなく、「さくら街道」と呼んでもいいドライブ・コース。まずやってきたのは、篠山市の東端、173号線に沿って流れる川の岸に1.5km位にわたって植えられた桜並木。私はずっと前から気がついて時々来ていたが、市もやっと最近、桜名所であることに気がついたようで、駐車場が設けられたり、ぼんぼりが飾り付けられていた。






 篠山市街地に入り駐車場に車を置いてぶらぶら歩き出す。まずは歴代の篠山城主とゆかりのある「春日神社」の桜から。次の日、奉納能が行われるらしく重要文化財に指定されている能舞台はすっかり準備が整っていた。そして篠山城址へ。堀に垂れる桜、復元された大書院の大屋根を望む桜、石垣に映える桜、城跡から望む桜 ・・・、桜づくし。花見を満喫したあとは旬の食材を仕入れに再び市街地を抜ける。


 今宵の女性ボーカル、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」の最新アルバム、「ディスタント・ストーム/Distant Storm」から。

 1982年、米国シアトル生まれ。女性ジャズ・シンガー。幼少時からジャズを始めとした芸術に触れて育つ。ハイスクールでジャズを学び、在学中の2000年には「リンカンーン・センター」で行なわれた「エリントン・ジャズ・フェス/the Essentially Ellington Competition」で第1回「エラ・フィッツジェルド賞/Ella Fitzgerald Charitable Foundation Vocal Soloist Award」を受賞したという実力派。同年、南カリフォルニア大学の「ソーントン音楽スクール」に進み、幾多のジャズ・アーティストたちとも共演し、プロデューサーに認められ、2006年にデビューを果たした。デビュー盤は、「ユアーズ/Yours」(2006)、第2作、「リターン・トゥ・ユー/Return To You」(2007)で、ナチュラルでオーガニックな歌声が話題になった女性歌手である。

 自然体でシンプル、それでいてJAZZYな感性をも併せ持つオーガニックな歌声が「癒し系」と称される由縁であろう。リスペクトする「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」への想いを込めた最新アルバム、「花とミツバチ ~ブロッサムへ/Blossom & Bee」(2012)がリリースされたことを見れば、彼女の音楽的立ち位置が窺える。「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」と比較されたりすることもある「JAZZY,NOT JAZZ」派の代表格でもあったが、単独オリジナル・アルバムとしては7年ぶりの最新作で、大人ジャズ歌手に大変身した。

 離婚など私生活での大きな変化などがあり、これまでずっと彼女の表現を横で支えてきた「ジョシュ・ネルソン/Josh Nelson」と袂を分かち、従来の音楽スタッフを一新させてレコーディングに臨んだという。アメリカン・ジャズ・ボーカルのセンス、そして、より成熟さを感じさせるヴォーカルが素晴らしい。


    

ディスタント・ストーム/Distant Storm
サラ・ガザレク/Sara Gazarek
コアポート


    
    

 YOUTUBEにはまだアップされていないが、アルバムに含まれている曲で、英国人のシンガー・ソングライター、「ニック・ドレイク/Nick Drake」の曲、「リバーマン/Riverman」にアメリカの女性詩人、「サラ・ティズデイル/Sara Teasdale」の詩、「リバー/The River」を重ねたパフォーマンス、「The River/Riverman」が、プレ・レコーディングとしてアップされていた。
  
「Sara Gazarek - The River/Riverman」

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花菖蒲に酔う

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ハナショウブ3
ハナショウブ5
 「ハナショウブ(花菖蒲)」が見頃だと聞いて、やってきたのは、お隣の池田市にある「水月公園」。閑静な住宅地にあって、そこだけがポッカリと空いた緑と水の豊富な広大な公園となっている。3月は梅でも有名だが、今は、「花菖蒲」。池には、友好都市である中国江蘇省蘇州市から贈られた、「斉芳亭(せいほうてい)」が水面に映え、中国情緒を醸し出している。やってきたのが、正解。今が見頃で、一面に咲く、その凛々しさ、美しさに釘付け。

 今宵の曲、「Can’t Take My Eyes Off You」。原題を直訳すると、「君から目をそらすことが出来ない」となるが、「君の瞳に恋してる」という邦題がついている。「フランキー・ヴァリ/Frankie Valli」が1967年に発表した楽曲であるが、数多くの歌手にカバーされているスタンダード・ナンバーとなっている。作詞・作曲は、「ボブ・クルー/Bob Crewe」と「ボブ・ゴーディ/Crewe/Bob Gaudio」。

【 Can’t Take My Eyes Off You 】 by Bob Crewe/Bob Gaudio

「♪ You’re just too good to be true  君は信じられないくらい素敵
  Can’t take my eyes off of you   僕は君から目が離せない
  You feel like heaven to touch   君に触れていると天国にいる気分
  I wanna hold you so much     だからもっと抱きしめていたい

  At long last love has arrived    長いあいだ待っていた恋がついに来た
  And I thank God I’m alive     生きていることを神様に感謝するよ
  You’re just too good to be true   本当に君は信じられないくらい素敵
  Can’t take my eyes off of you    僕は君から目が離せない

  Pardon the way that I stare     じっと見つめるのを許してくれ
  There’s nothing else to compare   比べるものなど何もない
  The sight of you makes me weak   じっと君を見ていると気弱になってしまう
  There are no words left to speak   しゃべる言葉も出てこない

  So if you feel like I feel        君も僕と同じことを感じているなら
  Please let me know that it’s real   これが夢でないことを分からせてくれ
  You’re just too good to be true    本当に君は信じられないくらい素敵
  Can’t take my eyes off of you     僕は君から目が離せない

  I love you, baby and if it’s quite alright   君が好き、もしそれでよかったら
  I need you, baby to warm the lonely nights  君が欲しい 寂しい夜を温めてくれ
  I love you, baby, trust in me when I say   君を愛している 僕の言葉を信じてくれ

  Oh, pretty baby, don’t bring me down I pray  がっかりさせないで 祈っている
  Oh, pretty baby, now that I’ve found you stay  ここにいてくれているってわかった
  Let me love you, baby, let me love you     愛したい ベイビー 君を愛したい

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 今宵の歌姫は久しぶりに、「シモーネ(シモーネ・コップマイヤー)/Simone (Kopmajer)」。アルバムは、「Nothing’s Gonna Change」 (2011)から。

 「シモーネ」。1981年生まれ、オーストリア出身のジャズシンガー。 両親がともに音楽教師という音楽一家。8歳でピアノを始め、12歳からは父親のバンドで歌っていたという。大学で音楽を学んだあと、2000年、アメリカに渡り、クラブで歌う仕事をスタート。それが、「ヴィーナス・レコード」の目にとまり、2003年「ムーンライト・セレナーデ/Moonlight Serenade」でデビュー。現在はオーストリア、アメリカ、両方で活動しているという。

最近は、器用貧乏というか、ヴィーナスの戦略に振り回されているというか、新機軸を狙ったのか、ハワイアンやクラシックなどの「Jazzy,Not Jazz」路線に流れてすぎているので、正直遠ざかってしまったが、初期の2作、「ムーンライト・セレナーデ」、「ロマンス/Romance」がナチュラルで初々しく、彼女らしさがもっとも出ているようで好きである。「ヴィーナス・レコード」から離れたためか、このアルバム、初期の初々しさが感じられる。

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Nothing’s Gonna Change
Simone Kopmajer
Hitman.co.,ltd


     

「Simone Kopmajer – Can’t Take My Eyes Off You」

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 アルバム全曲がアップされています。01. Nothing’s Gonna Change My Love For You/ 02. Home/03. How Deep Is Your Love?/04. Way Back Into Love/05. Can’t Take My Eye Off You/06. Just The Way You Are/07. We’re All Alone/08. I’ll Have To Say I Love You in a Song/09. Love Will Keep Us Alive/10. I’m Yours/11. When You Say Nothing At All/12. Top Of The World/13. How Do I Live?/14. Imagine

「SIMONE KOPMAJER ー Nothing’s Gonna Change」

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初夏のハイキングは豊能町石仏巡り(2)

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大円釈迦堂3
大円釈迦堂2
 切畑の「法性寺」で一休みしたあとは、大円(おおまる)に向かって歩き出す。大円釈迦堂を目指したが、道標に気づかず行き過ぎてしまい、戻る。しかし、この道標が、設置場所を間違えたのか、はなはだ不親切でとんでもない所まで、道に迷ってしまう。なんとか行き着いたが、不親切で不正確な道標に多少異議あり。以下に表示する先達のブログからのマップを参考にされたい。

余野石仏マップ2

 さて、「大円釈迦堂」。ここには、「阿弥陀三尊笠塔婆」と「宝筐印塔」が祀られている。極楽往生を願う庶民の願いが込められたお堂であろう。天頂部に突起があり、かってはここに「笠」状の覆いが嵌め込んであったと推定される。中尊は「阿弥陀如来」の坐像で、左右の脇侍、「観音菩薩」は蓮台を持ち、「勢至菩薩」は合掌している。鎌倉時代後期、乾元二年(1303)の作で、豊能町最古の石仏という。「宝筐印塔」は、室町中期の作風を伝えるという。

大円下所地蔵菩薩
大円下所多尊石仏2
大円下所多尊石仏

 さて、石仏巡りハイキングの最後は、「釈迦堂」と府道挟んでほぼ反対側にある、大円(おおまる)下所の「地蔵石仏」と「多尊石仏」。「法性寺」の「地蔵菩薩」とよく似たすらりとした長身で、お顔は判別し難いが、全体的に柔和な印象を受ける。やはり癒しのお顔立ち。この付近から掘り出されたものらしいが、南北朝時代の造立と推定されている。

 そして、圧巻は「多尊石仏」。この日、一番印象に残った仏。旧・長安寺の磨崖仏とも言われ、自然石に、中央に光輪を背に合掌した「阿弥陀」が立ち、さらに、その左右に2体づつと1基の「五輪塔」、中段には4体、最下段に14体、計22体の合掌坐像が彫られている。銘文から、天正二年(1574)の作と知れるいう。700年昔の鎌倉時代、南北朝時代へのタイムスリップ。連綿と続く住民の厚い信仰心に触れた旅。そして、あたり一面、「シャガ(射干、著莪、胡蝶花)」が咲く中、万歩計は2万歩近くに達していた。

シャガ2
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 さて、現世にもどって、お土産は、地元で採れた大粒の大豆を使った納豆、「山口納豆」の「豊能納豆」。

 今宵も旅にまつわる曲。短い旅は、「Trip」と言うが、「Tripper」というと、「(彼女は今日はこの男、今日はあっちの男と、男の間を)日帰り旅行する人、浮気な女」という意味と、「ドラッグでトリップしている人」という意味があるという。ということで、今宵「Day Tripper」。邦題は、「恋の片道切符」と付けられた「ビートルズ/The Beatles」の曲。浮気っぽい女の子に翻弄される男の子の歌である。

【 Day Tripper 】  by Paul McCartney, John Lennon

「♪ Got a good reason        ちゃんとした理由があったんだ
  For taking the easy way out   楽な道に逃げたのは
  Got a good reason        ちゃんとした理由があったんだ
  For taking the easy way out now  楽な道に逃げたのは
  She was a day tripper       彼女は次々と男を変えていくディ・トリッパー
  One way ticket, yeah        片道切符しか持たないね
  It took me so long to find out    分かるまで長い時間かかったけど
  And I found out           やっと分かったんだ

  She’s a big teaser          彼女は焦らしの達人
  She took me half the way there   いつも半分のところで僕を置き去りにしてしまう
  She’s a big teaser           彼女は焦らしの達人
  She took me half the way there, now  いつも半分のところで僕を置き去りにしてしまう
  She was a day tripper         彼女は次々と男を変えていくディ・トリッパー
  One way ticket, yeah         片道切符しか持たないね
  It took me so long to find out     分かるまで長い時間かかったけど
  And I found out            やっと分かったんだ
  Ah, ah, ah, ah, ah, ah

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 フェイク・ボッサの元祖の一人といっていいでしょう、「セルジオ・メンデスとブラジル’66/Sergio Mendes & Brasil ’66」のパフォーマンスで。「マシュ・ケ・ナダ/Mas Que Nada」が世界的に大ヒットした、1966年のデビュー・アルバムから。

マシュ・ケ・ナーダ

セルジオ・メンデス&ブラジル’66 / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Sergio Mendes & Brasil ’66 – Day Tripper」

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 もう一つ「旅」に因んだ曲を。「Travel」は、一般的な旅行を意味するが、「travelin’ light」というと、「荷物をあまり持たずに身軽な旅をする」ということから、「責任を背負い込まずに身軽に生きる」という意味もあるという。同名異曲で「エリック・クラプトン/Eric Clapton」の歌もありますが、「ビリーホリデイ/Billie Holiday」の「Travelin’ light」を。

【 Travelin’ light 】  by James R Mundy / John H. Mercer

「♪ I’m travelin’ light           すっかり身軽になったわ 
     because my man has gone   あいつが去ってしまったから
  So from now on, I’m Travelin’ Light  これからもずっと身軽に生きてゆける
  He said, “Goodbye”,          あいつは「グッバイ」と言いながら
     and took my heart away    私の心も遠くへ連れ去ってしまった
  So from today, I’m Travelin’ Light  だから、これからもずっと身軽に生きてゆける

  No one to see,             わたしを気に掛ける人なんていない
       I’m free as the breeze    だから私は風のように自由
  No one but me and my memories    わたしを思い出す人なんていない
  Some lucky night he may come back again  運がよければあいつ帰ってくるかしら
  So until then, I’m Travelin’ Light    それまではずっと身軽に生きてゆける ♪」

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Billie Holiday Centenary Album – The Very Best of Billie Holiday
ビリー・ホリデイ/Billie Holiday
Musical Concepts


     
    


「Billie Holiday – Trav’lin Light」

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初夏のハイキングは豊能町石仏巡り(1)

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余野十三仏
遊仙寺寄せ墓
 「福者」としてローマ法王の承認を受けた、戦国時代の武将・キリシタン大名として有名な「高山右近」生誕の地である、お隣の豊能町は、また、石仏の里として知られている。長い間思っていながら巡る機会に恵まれなかったが、思い立ってウォーキングも兼ね、出かけてきた。まずは、余野にある豊能町役場でマップやルートなどの情報収集した後、ハイキング開始。豊能町の山里には多くの石仏が祀られているが、その大多数は「阿弥陀」と「地蔵」で、戦国時代を生き延びた庶民の願いが込められているようだ。また石仏は、豊能町で産する石英閃緑岩(花崗岩)でできていて、この石はとても硬く、彫刻がしにくい反面、風化しにくいという特徴も持っているので、地元の住民の信仰心もあって、今日まで伝えられたと思われる。

 石仏群、阿弥陀仏を主仏として、下部に多数の僧形座像を彫った桃山時代の多尊石仏が多いという。まずはその代表的な石仏、「余野十三仏」へ。この地の小字由来で、「十三仏」と呼ばれているが、「十三仏塔」ではなく、表裏二面に各二十体の仏像を刻んでいる。碑文には「永禄7年、本願道清、二月時将日」と刻まれ、室町時代末期の1564年に、「道清(どうせい)」が本願となり、建立されたことが分かる。豊能町の石仏は、豊能町最古の多尊石仏という。

 次に寄ったのは、「遊仙寺」の寄せ墓。昭和30年頃、余野地区内に散在していた無縁の石塔石仏を供養のために境内に集め、約200基を数段の四角錐状に並べたもの。中でも4基ある「宝筐印塔」の基礎には、南北朝時代、文和4年(1355)の銘があり、他の1基も南北朝時代の様式で基礎部に「木道恵南上人」と刻まれているという。

法性寺
法性寺石風呂
法性寺地蔵
法性寺地蔵2

 一旦役場まで戻って、切畑地区までは車。途中、この地の名産、「山口納豆」を買いに寄る。そして、「法性寺」。鄙びた切畑集落を一望できる高台に建つ堂々たる日蓮宗の古刹。入口の石碑には「開祖七百年」と刻まれている。「能勢頼次」(1562年ー1626年)の能勢家再興時に禅宗から日蓮宗に改宗したという。境内鐘楼脇に大阪府重要文化財・鎌倉期の「石風呂」、左手の墓地には、大阪府重要文化財・鎌倉期の「正和三年甲寅卯月(1314年)建立の「石地蔵」がある。「風呂」と呼ばれているが、その用途については諸説あるようだ。「石地蔵」柔和なお顔に癒されてから、境内で昼食。眼下の田んぼには水がいっぱいに張られ、田植えの真っ最中。初夏の心地よい風に吹かれ、そんな里山の光景を見ながら、おにぎりを頬張る。一休みして次の目的地、大円(おおまる)地区へと田植え真っ最中の田園風景に溶け込むようにゆっくりと歩き出す。

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余野石仏マップ1

 豊能町の石仏巡りをお考えの方は、私が大変参考にした記事、「豊能町の石仏巡り~(1)余野・切畑地区」とそのマップ。役場でもらったマップはちょっとわかりにくく、何回か迷ってしまったので ・・・。

 役場でもらった地図が載っているPDFも上げておきます。全体の位置関係はこちらのほうがつかみやすいので。「豊能町 自然と歴史が息づく田園風景と石仏の里を訪ねて マップ」

 さて、「旅」は英語で「Trip」、「Travel」、「Journey」、「Tour」などという。どんな違いがあるかと調べてみたら、「Trip」は、短めの旅行、基本的に週末や連休を利用して国内・海外旅行に行く短期間の旅行を表す場合に用いられる。基本的に動詞として使われる「Travel」は、一般的な意味での旅行を表し、Travelin’ Light といえば、「荷物をあまり持たずに身軽な旅をする」ということから、「責任を背負い込まずに身軽に生きる」という意味にも使われている。 そして、「Journey」は、長い旅、「旅行」というよりは、日本語の「旅」に相当する表現としてよく用いられ、船旅やあてのない旅など、比較的長い旅を意味するという。

 さて、今宵のアルバム、GWによく聴いた「キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman」の「Journey」。このアルバムも知っている曲、懐かしい曲がいっぱい。

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Journey
キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman
Justin Time Records


   
    

【 収録曲 】
1. Route 66
2. On The Road Again
3. You Came A Long Way From St. Louis
4. By The Time I Get To Phoenix
5. I Thought About You
6. Volons Vers la Lune(Fly Me To The Moon)
7. Two For The Road
8. Where Can I Go Without You
9. Samba Do Avião(ジェット機のサンバ)
10. Travelin’ Light
11. Never Make Your Move Too Soon
12. Detour Ahead
13. Si J’Étais Un Homme
14. Twilight World

 私は、いまでもカントリー&ウェスタン(C&W)とブルーグラスの区別もよくつかないが、「グレン・キャンベル/Glen Campbell」の「恋はフェニックス/By the time I get to phoenix」、それくらいは知っている。「僕がフェニックスに着くころ、彼女は目を覚まし、僕が出て行ったことに気がつくだろう ・・・」。ちょっぴり苦い別れの歌。現役時代、仕事でアリゾナ州の州都、フェニックスに降り立ったとき、空港のロビーからこの曲が流れていたのにちょっぴり感動。   

【 By the time I get to Phoenix 】 by Jimmy Webb

「♪ By the time I get to Phoenix    僕がフェニックスに着くころ、
           she’ll be rising     彼女は目を覚まし
  She’ll find the note          僕がドアに残した
       I left hangin’ on her door    メモを見つけるだろう
  She’ll laugh when she reads the part  「僕は出てゆく」なんて書いても
          that says I’m leavin’    彼女はきっと一笑に付すだろう
  ’Cause I’ve left that girl so many times before  だって何回もそんなことをしたから

  By the time I make Albuquerque    僕がアルバカーキーに着くころは、
         she’ll be working      彼女はきっと仕事中
  She’ll prob’ly stop at lunch         多分昼食時間に
          and give me a call      電話を僕にしてくるだろうが
  But she’ll just hear that          呼び出し音しか
          phone keep on ringin’       耳にしない
  Off the wall that’s all            だって受話器ははずしてあるから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


「By the time I get to Phoenix – Carol Welsman Live」

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このうえもなく甘い香りに包まれて

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フジ中山寺2
フジ中山寺3
フジ中山寺5
フジ中山寺6
シャガ
 比較的ご近所にある「フジ(藤)」の名所といえば、隣町、宝塚の名刹、「中山寺」の梅林の上にある公園。例年なら4月下旬から5月上旬が見頃であるが、今年は春の足が速いし、団地内の公園にある藤も見頃となってきたので、出かけてみた。

 今年3月に梅を楽しんだ梅林を、斜面いっぱいに咲いている「シャガ(射干、著莪、胡蝶花)」を見ながら登っていく。すると、この上もなく甘い蜜の香りが、見えないうちから漂ってくる。「藤」の香り。こんなに香りが強い「藤」は初めてである。ここの「白藤」は特に香りが強いという。長さ50~60mあろうかと思われる藤棚には、「白藤」が満開。「紫藤」も咲き始めている。「藤」をゆっくり見、香りを楽しみながら持参したコーヒーを飲む。こんなひと時を、「甘やかな時間、甘い生活」、「la dolce vita/ドルチェ・ヴィータ」とでも呼んでみようか。

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 「甘い生活/原題:La dolce vita」は、1960年に公開された、「フェデリコ・フェリーニ/Federico Fellini」監督のイタリア映画。1950年代後半のローマの豪奢で退廃的な上流階級の生態やアバンチュール、社会を生きる上で指針やモラルを失った現代人の不毛な生き方を、「マルチェロ・マストロヤンニ/Marcello Mastroianni」の退廃的な生活を通じて描く。世界中の映画賞を総なめにした映画であるが、観たのは、たしか高校の名画鑑賞会。こんな映画を高校生に見せる高校って、今考えるとすこし変わっていると思うが、正直いってあまりにも難解で、「マルチェロ・マストロヤンニ」と黒いドレスの「アニタ・エクバーグ/Anita Ekberg」がトレヴィの泉で戯れるシーン、そのアニタの豊かな肉体と美しさしか記憶に残らなった。

 今宵の曲は、「甘い生活のテーマ/Tema da la dolce vita」。ヨーロッパ期待のイケメン・ピアニスト、「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」。イタリアン・ソングを集めたアルバム、「日本デビュー盤」、「ヴォラーレ/Volare」(2003)から。

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 1972年、ミラノ生まれというから円熟の46歳。そのアルバムには、イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質が横溢している。ピアノだけではなく、カンツォーネやポピュラー・ソングを中心にした選曲で、低音でささやくかのように、口説くかのように弾き語るアルバム、「けれど恋は/Ma L’Amore No」(2004)や、イタリア・ジャズを代表する大御所トランペッター、「エンリコ・ラヴァ/Enrico Rava」とのデュオ・アルバム、「The Third Man」(2007)など、その活躍のレパートリーも広がっている。

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ヴォラーレ/Volare
ステファノ・ボラーニ・トリオ/Stefano Bollani Trio
ヴィーナスレコード


     
    

「Tema da ‘La dolce vita’ ー Stefano Bollani」

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 「EJT」こと「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」のベスト・アルバムに、「ドルチェ・ヴィータ~甘やかな時間/la dolce vita~The Best Of European Jazz Trio」(2005)というアルバムがある。そのアルバムから、バッハの「ラルゴ/Largo」を。

 ドルチェ・ヴィータ(甘やかな時間)~ザ・ベスト・オブ・EJT~
 ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / / エムアンドアイカンパニー

   
    
「European Jazz Trio – Largo (Bach) 」

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 そういえば、イタリアを旅した時、フィレンツエで「La dolce vita」というジャズ・クラブを探して行ってはみたものの、店の前は怪しげな若者がたむろし、出演バンドもジャズではなく、ロック・バンドだったので、入らずに帰ってきたことを思い出した。
    

    

その数と美しさに圧倒される

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 開通したばかりの新名神高速と中国道、若狭・舞鶴道を使っての片道1時間ほどの小ドライブ。目的地は、兵庫県丹波市氷上町清住にある「カタクリ」の群生地、「かたくり園」。紫紅色の絨毯を敷き詰めたよう。これだけの数の「カタクリ」を見たのは初めて。その数と息を呑むような美しさに圧倒された。

 「カタクリ(片栗)」は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。古語では「堅香子(かたかご)」と呼ばれていた。東北や北海道の山中に多く生えるが、これだけ群生するのは珍しく、ここ氷上町はは南限とも言われており、関西最大、日本でも有数のカタクリ群生地だという。

 早春に地上に芽を出すが、花が咲いたあとは、葉や茎は枯れてしまう。地上に姿を現す期間は4-5週間程度、また花が地上に咲くのは、早春の2週間程度と短いため、時期を逃さず見ることが難しい。そして、雨や曇りの日には蕾のままの姿で、晴れた日にしかその開花した可憐な姿を見る事が出来ないという。時期も天候にも恵まれ、車を走らせて、見にきた甲斐があった。

 他界した母親が好きだった花で、実家の庭にも薄紫色の「カタクリ」の花が咲いていた。そんな母のことをちょっと思い出した。   

 「もののふの 八十乙女(やそおとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」                                (大伴家持 万葉集・巻18)

 750年(天平勝宝2年)3月2日、大伴家持が越中の国司として、いまの富山県を訪問した際に、詠んだ歌だという。

今宵の曲は、美メロと参りましょうか。ノルウェー出身のジャズ・ピアニスト、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。もう何回もこのブログで取り上げているピアニスト。曲は、「そこに存在する」という意味でしょうか、「Being There」。トリオで同タイトルのアルバムがあるが、そのには、収録されていません。2009年10月のアンサンブルでのライブのようです。

「Tord Gustavsen Ensemble ー Being There」

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 アルバム、「Being There」(2007)からは、美メロの極み、「At Home」。

Being There

Tord Gustavsen Trio / ECM

「At Home – Tord Gustavsen Trio」

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