JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

山は紅、空は碧 ~ 絶景の六甲山を駆け抜けた一日 ~

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 六甲山系の西にある「神戸市立森林植物園」の紅葉が見頃だというので、早速車を走らせる。新名神、阪神高速北神戸線を乗り継いで、我が家から1時間ほど。六甲山は、桜、花、新緑、避暑、ウォーキング、絶景、紅葉、静寂などが楽しめる、多彩で手近なリゾートなので、よく出かける。園内を1時間半ほどかけて、紅葉を楽しみながらゆっくり歩く。色鮮やかな「メタセコイア」、「イロハモミジ」、「アメリカフウ」。そして「十月桜」が満開なことに驚く。昼食は園内のカフェで、温かいスープとパン。



 森林植物園を後に、六甲山系の尾根を、東へ向かって走り、着いたところは、「ガーデン・テラス」。大阪平野、大阪湾、明石海峡、紀伊水道まで見渡せる絶景スポットで人気の場所。この日も、欧米人、中国人のツアーが来ていた。もう何もいうことはなし。空と海と山の絶景が眼下に広がる。山は紅(くれない)、空は碧(あお)。絶景の六甲山を駆け抜けた一日。8日はもう「立冬」。何日か前、近畿地方には、冬の訪れの前奏曲、「木枯らし1号」が吹いたという。
  
 ドライブの間、流していたのは、北欧デンマークの美女ジャズ・シンガー、「クラーラ・ヴースト/Clara Vuust」のアルバム、「Here’s to Love」(2013)。その中で、今まで聴いていて気がつかなかったが、聞き覚えのあるメロディに気がついた。「Samba Em Preludio(プレリュードのサンバ)」。たしか、「バーデン・パウエル/Baden Powell」作曲、「ヴィニシウス・ヂ・モライス/Vinicius de Moraes」作詞の甘美なメロディをもつ曲でボッサの名曲の一つ。
   
 調べてみたらこんな詩がついていた。
   
【 Samba em prelúdio 】  by Baden Powell , Vinicius de Moraes
   
「♪ Eu sem você, não tenho porque   あなたがいないと、なにもできない
  Porque sem você, não sei nem chorar  あなたがいないから、泣くこともできない
  Sou chama sem luz, jardim sem luar  私は光のない炎のよう、月の光のない庭のよう
  Luar sem amor, amor sem sedar     愛をなくした月、ぶつけようのない愛
   
  Eu sem você, sou só desamor     あなたがいないと、やるせなくなる
  Um barco sem mar, um campo sem flor  海のない舟よう、花のない野原のよう
  Tristeza que vai, tristeza que vem  悲しみが去っても、また悲しみが来る
  Sem você meu amor, eu não sou ninguém. 恋人よ、あなたがいないと、生きて行けない
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
   


  
Here’s to Love
Clara Vuust/クラーラ・ヴースト
STORYVILLE RECORDS


   
    

「Samba Em Preludio – Clara Vuust」

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 聞き覚えがあったのは、「セバスチャン・タパジョス/Sebastiao Tapajos」の演奏。かって、彼のLP盤を所有していたが、手元から逸し、長い間そのCD復刻版を探していた。10数年前になるが、やっとのことで、その復刻版CDが見つけ、その喜びをこのブログに載せたことがある。その、アルバムは、「Sebastiao Tapajos/Brasil – El Arte De La Guitarra」(trova 1971録音)。
     
 「セバスチャン・タパジョス」。1944年生まれ。9歳のときに父親からギターを学び始め、後に20代のころ、ヨーロッパに留学し、リスボンとマドリードでギターを学んだ。2000年代には、ヨーロッパでツアーも。彼のキャリアの中で50以上のアルバムをリリースしているという。。「バーデン・パウエル/Baden Powell」の陰に隠れて目立たなかった感があるが、パウエルを超える速弾きのギターの名手であると私は思っている。久しぶりに引っ張り出して、聴いてみた。


  
Brasil – Arte De La Guitarra
Sebastiao Tapajos/セバスチャン・タパジョス
Intercd Brasil


   
    

「Sebastião Tapajos – Samba em preludio」

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鳥になった気分で ~ 標高1,100mの絶景 ~

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 朝起きたら、雲ひとつない快晴の空。かねてから行きたいと思っていた「びわ湖テラス」へ、あまり寒くならないうちに、せめて雪が降る前に行こうと思い立つ。「びわ湖テラス」は、「琵琶湖」の西側に位置し、標高1100mから、「琵琶湖」を望める高原リゾート。もともとスキー場として関西では有名で、私も入社した頃、何回か行っていた。この付近は有数の豪雪地帯であったが、年々降雪量も少なくなり、またスキー人気の衰えもあり、高原リゾートとして2016年にオープン、さらに昨年リニューアルをし、絶景が満喫できる大人の天空リゾート、「びわ湖テラス」として一気に人気が高まった。我が家から、名神高速、湖西道路を経て1時間20分ほど。駐車場からロープウェイで一気に1,000mを上がる。
   
 そこに待っていたのは、まさしく言葉通り、「この世とは思えぬ絶景!大人の天空リゾート」であった。まるで、鳥になった気分。そういえば、「鳥人間コンテスト」の舞台も「琵琶湖」。日が陰ると少し寒く、もうリフトは営業期間が終わっていたが、ウォーキングを兼ねて、広いスキー場も歩き回って、天空リゾートを満喫した一日となった。


 さて今宵のピアノ。ともにチェコ出身のミュージシャン、ベースの「ジョージ・ムラーツ/George Mraz」とピアノの「エミル・ヴィクリッキー/Emil Viklicky」によるデュオ・アルバム、「Duo Art: Together Again」(2014)から、「A Bird Flew By」。
  
 「ジョージ・ムラーツ」。現在活躍するジャズ・ベーシストの中でもすぐれた技巧を誇り、特にクラシック音楽を学んだ音感の良さと、アルコ弾き(弓弾き)の技術は非常に高く評価されているという。 1944年、現チェコ共和国、ボヘミア地方に生れ、「プラハ音楽院」にてクラシックとベースを学び、在学中よりチェコのジャズ・グループである「チェコスロバキア・オールスター・バンド」で活躍。卒業後の1968年、「バークレー音楽院」特待生として渡米。
    
 その後は、ニューヨークで活躍し、25歳の若さにして才能を見込まれ、「オスカー・ピーターソン・トリオ/Oscar Peterson Trio」のレギュラー・メンバーとなったという。その後も「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald 」等と共演、1978年からは「トミー・フラナガン/Tommy Flanagan」のレギュラー・ベーシストとして活躍。1992年、「トミー・フラナガン」の元を離れてからも、フリーのベーシストとして活躍中。親日家で70年代より頻繁に来日し、来日回数は50回を超えるという。
  
 「エミール・ヴィクリッキー」。チェコを代表するジャズ・ピアニスト。チェコ出身の作曲家、クラシック音楽の「レオシュ・ヤナーチェク/ Leoš Janáček」を大変敬愛し、ベースに「ジョージ・ムラーツ」、ドラマーに「ルイス・ナッシュ/Lewis Nash」を迎え、それをジャズで表現することを試みたアルバム、「SINFONIETTA – THE JANACEK OF JAZZ/シンフォニエッタ・ヤナーチェク・オブ・ジャズ」、そして、「村上春樹」の小説で、同じくチェコ出身の「フランツ・カフカ/Franz Kafka」にちなんだ小説、「海辺のカフカ」にインスパイアされたアルバム、「Kafka On The Shore – Tribute To Haruki Murakami/海辺のカフカ – 村上春樹に捧ぐ -」(2011)でも知られている。

Together Again
George Mraz & Emil Viklicky/ジョージ・ムラーツ&エミル・ヴィクリッキー
ACT Music


    
    

「A Bird Flew By – George Mraz,Emil Viklicky」

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心が和む原風景、長谷の棚田

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 ここしばらくずっと雨模様であったが、この日は久しぶりの上天気。「猪名川道の駅」へ行く前に、ちょっと寄り道をして、「長谷(ながたに)の棚田」へ。ここは「日本棚田百選」に選ばれている棚田。日本の山里の原風景といえるような風景が広がっているお気に入りの場所で、年数回は、四季折々の変化を楽しみに訪れる。車を置き、ゆっくりと歩き出す。作業をしている住民の皆さんの邪魔にならないことが鉄則。もう稲の刈入れは終わり、「能勢栗」の収穫も終わってしまったので、やや殺風景な棚田風景が広がる。彩を添えるのは、たわわに実る「カキ(柿)」と路傍に咲く「ノジギク(野路菊)」、そして「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」。古くから、この地域に住む皆さんの信仰の対象や菩提寺となっているのでしょう、臨済宗永源寺派の古刹、「臥龍禅院」の歴史を感じさせる落ち着いた佇まい。


 すこし陽が傾いてきて、遠くに見える陽のあたっている山とあたっていない山とのコントラストが美しい。信州・松本の実家の周辺の風景に似ていることに気が付く。心が和む。私にとっても、「原風景」なんだ。


 今宵も、「ジョー・サンプル/Joe Sample」と「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボ・アルバム「ソング・リブズ・オン/The Song Lives On」(1999)から、インスツルメンタル、ジョーの演奏で、「A Long Way From Home」。
   
 やはりこのアルバムは、私にとってエバー・グリーン。何回も聴いてしまう。「ジョー・サンプル」。フュージョン音楽の草分けで、1970年代以降のジャズやブラック・ミュージックの発展に大きく寄与したアメリカのピアニスト。2014年9月、75歳の生涯を閉じてしまった。


   
Song Lives on
Joe Sample & Lalah Hathaway/ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ
Pra Records


     
    

「Lalah Hathaway & Joe Sample – A Long Way From Home」

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喰い意地に引っ張られて

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 喰い意地に引っ張られて再び丹波篠山へと向かう。2週間ほど前に仕入れた黒枝豆が美味しくてすぐに食べ尽くししてしまった。解禁期間中にもう一度仕入れにと訪れた。贔屓の蕎麦屋で昼食を済ませ、散策後、早速仕入れに ・・・。市街地の中心部にある篠山春日神社では、この19日~20日に行われる秋祭りの準備が急ピッチで進んでいた。まだ見たことはないが、春日神社の秋祭りは、寛文3年(1663)に奉納されたものなど豪華な9基の鉾山の練り込みで有名である。(鉾山の写真はNETより拝借)


 さて、ドライブのお供は、フィラデルフィアで活動する女性シンガー、「ローリン・タリーズ/Laurin Talese」のデビュー作、「ゴージャス・ケイオス/Gorgeos Chaos」(2016)。JazzとR&Bの中間のようなアルバムで、「濃厚でテンションの高いソウル、R&Bはちょっと ・・・」という方にもオススメ。「ランディ・クロフォード/Randy Crawford」、「レイラ・ハサウェイ/Lalah Hathaway」系といってもいいかも。特筆すべきは、清らかで、そしてどこまでも伸びてゆく天性の美声と歌唱力。
   
 「ローリン・タリーズ」は、オハイオ州クリーヴランド出身のジャズ系シンガー・ソングライター。幼少期から歌の才能を認められ、10歳の頃からもう人前で歌っていたという。高校はアート・スクールに通い、卒業後はジャズ・ボーカルを学ぶためにフィラデルフィアに移り住み、大学に通った。その後はジャズを中心とした音楽の道にすすみ、注目を浴びながらも、キャリアを積んだあと、2016年にアルバム・ソロ・デビュー。それが、「Gorgeos Chaos」。

 
 このアルバム制作に関わったのが、ブラック・ミュージック界の大物プロデューサー、「アダム・ブラックストーン/Adam Blackstone」、「ユリシス・オーウェンズ・Jr./Ulysses Owens Jr.」や、今、最も旬と言われるピアニストの「ロバート・グラスパー/Robert Glasper」、ベーシストの「クリスチャン・マクブライド/Christian McBride」といったメンバー。その他にも多くの先輩ミュージシャンが参加。ソロとしてのキャリアのない、ほとんど無名の新人のインディー・デビューにこれほどのメンバーが支援したというのも異例だという。それほど彼女の声が魅力的だということだろう。そんな背景が、アルバム・タイトル、「ゴージャス・ケイオス/Gorgeos Chaos」(Chaos:カオス、混沌)にも読み取れる。Jazzyなポップスから、スタンダード、自身の手になるソウル・ナンバーまで圧倒的な歌唱力で歌い上げる。デビュー後の2018年、「第7回サラ・ボーン・ジャズ・ボーカル・コンペ/the 7th Annual Sarah Vaughan International Vocal Jazz Competition」で優勝したのもうなずける。


   
ゴージャス・ケイオス/Gorgeous Chaos
ローリン・タリーズ/Laurin Talese
P-ヴァイン・レコード


    
    

 そのアルバムから何曲か ・・・。まずは、「ロバート・グラスパー」とのコラボで、自身作詞の「Winter」。

「Laurin Talese – “Winter feat. Robert Glasper” [Official Video] 」

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 「ジョージ・マイケル/George Michael」のヒット曲、「Kissing A Fool」を、「ヴィヴィアン・グリーン/Vivian Green」とデュエットで。

「Laurin Talese – Kissing A Fool」

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 伸びやかで、軽快に弾むのは「Love Poems」。

「Laurin Talese – “Love Poems” [Official Video] 」

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 スタンダードからもライブで2曲。アルバムでも参加しているピアノの「エリック・ウォルサム II/Eric Wortham II」とのデュオで、「Someone To Watch Over Me」。アルバムでは、ベースの「クリスチャン・マクブライド」との感動的なデュオで収録されているが、YOUTUBEではなんとア・カペラで、「Cry Me A River」。

「Someone To Watch Over Me – Laurin Talese」

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「Laurin Talese – Cry Me A River」

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秋の味覚を求めて今年も丹波篠山へ

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 丹波篠山の黒枝豆が解禁。早速、車を飛ばして、いつもの老舗、「小田垣商店」へ向かう。去年は天候不順で、黒枝豆の育ちが悪く、数量を確保するのに大変なようであったが、今年は生育も順調で、店先には山のように積んであった。早速、黒枝豆を心待ちにしている知人などへの発送の手続きを済ませる。この店は創業1734年(享保19年)、国登録有形文化財に指定されている店や事務所の中は、いつ来ても歴史の趣を感じさせる。






いつものように、いろいろな秋の味覚をたっぷりと仕入れ、昭和初期にタイムスリップしたかのような町並みをしばらく散策して、ゆっくりとコーヒーを飲む。

 
    
 今宵のピアニストは、容貌とはとても似ても似つかないような繊細で美しい音をその指先から紡ぎ出す、「レシェック・モジジェル/Leszek Możdżer」。舌を噛みそうで、いつもまともに発音できません。1971年生まれ、ポーランドの音楽家、ジャズ・ピアニスト、映画音楽の作曲家、音楽プロデューサーでもある。両親のすすめで5歳の時にピアノを始め、18歳でジャズに出会ったという。1996年、「グダニスク音楽アカデミー」を卒業。これまで「クシシュトフ・コメダ」賞(1992年)、ポーランド外務大臣賞(2007年)などを受賞。 幅広いキャリアで多くの音楽作品に参加しており、コラボレーションしたアーティストは、「パット・メセニー/Pat Metheny」、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」など多数に及ぶ。
   
 結晶のようにキラキラ輝きを放つ彼のピアノの音色は、いつ聴いても美しい。同じ素材の曲、「Asta」を、3様の味付けで聴かせてくれる。アルバムは、「The Time」(2005)。パーソネルは、「レシェック・モジジェル(p)」、スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson(b)」、イスラエル出身「ゾハール・フレスコ/Zohar Fresco(perc)」の鉄壁トリオ。


    
The Time
Leszek Mozdzer,Lars Danielsson,Zohar Fresco
Outside Music


     
     

「Możdżer, Danielsson, Fresco – Asta」

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「Asta Ⅱ – Możdżer/Danielsson/Fresco」

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「Mozdzer Danielsson Fresco – the time – Asta III 」

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萩の寺で弦楽四重奏を聴く

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        ほろほろと 石にこぼれぬ 萩の花

 「正岡子規」の句である。明治28年、当地を訪れた時に詠んだ句だという。台風も去ったようなので、「萩の寺」としてよく知られている大阪、豊中の「東光院」を訪れる。天平年間(735年)、「行基」の草創にかかるという曹洞宗の古刹。境内の随所に萩が植えられているが、これは、「行基」が火葬の方法を伝授した際、死者の霊を慰めるため、当時淀川に群生していた萩を供花としたことを植栽縁起とし、爾来、供養花として1200年間、歴代住職により守り続けられ現在に至るという。 境内に作られた庭園は、「萩露園」といい、かの「北大路魯山人」命名になる。この日は、「萩まつり道了祭」が行われており、満開の時期は少し過ぎていたが、多くの参拝客が訪れていた。本堂では、ちょうど弦楽アンサンブルが、ハイドンの弦楽4重奏曲、「皇帝」を奉納演奏していて、しばらく聴いていたが、JAZZもそうだが、寺とクラシックは意外に相性がよさそうである。

 
   
 さて、今宵は、「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」。バッハをジャズアレンジで弾くという鮮やかな手法で、ジャズとクラシックの垣根を取り払い、一世を風靡した。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」と並んで、ビ・バップのコンボ一辺倒だった私を、ジャズ・ピアノ、とりわけ欧州ジャズ・ピアノに誘ってくれたアーティストである。あまたのアルバムの中から、「パッヘルベルのカノン」「アルビノーニのアダージョ」のほか、ヘンデル、スカルラッティの作品など、バロックの有名曲をジャズに変貌させたアルバム、「バロック・ヒッツ/Baroque Favorites」(2001)から、何曲か ・・・ 。


  
Baroque Favorites/バロック・ヒッツ
Jacques Loussier Trio/ジャック・ルーシェ・トリオ
ユニバーサル ミュージック クラシック


    
     

 スカルラッティのソナタ。

「Jacques Loussier Trio, “Scarlatti – Sonata Nº33 In B minor”」

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 ヘンデルのサラバンド(舞曲の一種)。

「Jacques Loussier Trio – Handel’s Sarabande」

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 ご存知、パッヘルベルのカノン。

「Jacques Loussier - Johann Pachelbel: Canon in D major」

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今年も丸山湿原でサギソウを見る

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 「サギソウ(鷺草)」が咲いたという知らせ。今年もまた、この猛暑の中を「丸山湿原」まで車を走らせる。「丸山湿原」は、宝塚市西谷地区、「宝塚西谷の森公園」近くにある兵庫県内最大規模の湧水湿原群で、合計面積は、約3,900㎡。ボランティアの皆さんの保全活動により、動物89種、植物153種におよぶ生態系が維持されており、平成26年4月に、宝塚市教育委員会により「宝塚市天然記念物」に指定され、現在は県の天然記念物となっている。



 駐車場に車を置き、林の中を15分ほど歩くと「丸山湿原」。第1湿原、第2湿原はまだチラホラであったが、奥の第4湿原はかなりの数が咲いていた。ラン科の多年草で、花の大きさは約3センチ。兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅の危険が増大している種のBランクに指定されている。花の後ろに垂れ下がる「距(きょ)」の中に蜜を蓄えるという。一時は絶滅の危機もあったらしいが、今年もその名のとおり、鷺が舞うような純白の優雅な姿を見せてくれる。誰も訪れる人がいない中で、贅沢な時間を独り占め。




 同じく兵庫県版レッドデータブックで、Cランクに指定されている、体長わずか2cmで、「日本一小さいトンボ」の「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」や、色々の蝶も見ることができた。ずっとこれからもこの生物多様性が維持されていくことを願うばかり。




 その他、湿原には、「ミズギボウシ(水擬宝珠)」、林道のあちこちには、採ったキノコを刺して持ち運んだことからその名が付いたという、「チダケサシ(乳茸刺し)」、「ヒヨドリ(鵯)」が鳴く頃に開花することから付けられたという、「ヒヨドリバナ(鵯花)」も咲き出している。目の前を、一匹の野うさぎが駆け抜けていった。空は真っ青、蝉時雨。夏本番。
    
 さて、今宵も聴くのは、熱帯夜で寝不足気味の体と心がクールダウンする美メロ・ピアノ。最近ハマっているイタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」を聴く。
    
 ソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏を2曲。まず、「ククルクク・パロマ/Cuccurucucu」。「ククルククと鳴く鳩」という意味。


    
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro
Wide Sound


   
    

「Cuccurucucu – Michele Di Toro」

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 続いて、「La favola continua」。イタリア語で、「物語は続く」という意味のようです。

「Michele Di Toro – La favola continua」

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ご近所のあじさい寺へ ・・・

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 多分、全国どこの地域にも、「あじさい寺」と呼ばれ、地元の人から親しまれているお寺があると思う。雨模様の間を縫って、今日出かけたのは、ご近所で「あじさい寺」と呼ばれている寺、「酒呑(酒天)童子」退治で知られる「源頼光」ゆかりの寺、「頼光寺」である。

「源頼光」は、源氏の祖、「源満仲」公の長子で、「渡辺綱」、「坂田公時」らの四天王と、丹波国大江山での「酒呑童子」討伐や土蜘蛛退治の説話でも知られる。「頼光寺」は、満仲公の夫人である「法如尼」の発願で、満仲公の四男、「源賢」僧都(幼名美女丸)を開基とし、頼光の子「永寿」によって建てられ、その後、寛文11年(1671年)に禅僧「万愚」によって中興されたという。梅雨時ともなれば、500株ものあじさいが、色鮮やかに咲きほこり、この時期地元の人が多く訪れる地域の名所。


    
 今宵のピアノ、いま私が最も注目しているのが、イタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」。ロシア出身のベーシスト、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev」のデュオ・アルバム、「Duonomics」(2019)を聴いてからすっかり気に入り、続けて、ソロ・アルバム、「Comepromesso 2」(2016)、「Playing With Music」(2009)をずっと聴き続けている。日本では入手可能は配信のみのようですが、同じくソロ・アルバム「Come promesso」(2014)からの演奏をいくつか。雨上がりの虹。「Over The Rainbow」から始めましょうか。あじさい寺での一刻のように優雅でゆっくりとした時間が流れる。


      
Come promesso (Piano solo)
Michele Di Toro/ミケーレ・ディ・トロ
Wide Sound


     
     

     
「Over the Rainbow – Michele Di Toro」
   
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 同じイタリア出身の映画音楽の巨匠、「エンニオ・モリコーネ/Ennio Morricone」へのオマージュ。「La legenda del pianista sull’oceano(海の上のピアニスト) / Nuovo cinema paradiso(ニュー・シネマ・パラダイス) / Giù la testa(夕陽のギャングたち) / Indagine su un cittadino(殺人捜査) / C’era una volta l’america(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)」の甘美なメドレー。

「Michele Di Toro - omaggia Ennio Morricone」
 
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 「モーツアルト/Wolfgang Amadeus Mozart」の賛美歌、「アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 ニ長調/Ave verum corpus D-Dur K.618 」。

「Ave Verum Corpus, K. 618 – Michele Di Toro」

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すべて市民ボランティアによる手づくりのバラ園

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 「バラ(薔薇)」の花の見頃もそろそろ終わりだと聞き、出かけたのは、いつも行く「伊丹・荒牧バラ園」とはちがって、京都府綾部市にある「あやべグンゼスクエア 綾部バラ園」。5月下旬から6月下旬までが、「春のバラまつり」、120種、1,200 本のバラが咲き競う。綾部市は、アパレル・メーカの「グンゼ㈱」の創業の地、創業者「波多野鶴吉」が「郡是製絲株式会社」を1896年(明治29年)に設立したのに始まるという。そして、創立100周年を記念して発祥の地、綾部市に歴史的な建物・機械・資料を一堂に集めて、産業技術史的な資料館と庭園を建設し、その庭園が「バラ園」となったという。造成から苗の植栽、維持管理まで、すべて市民のボランティア・スタッフによる手づくりだという。

 「グンゼ」。ちょっと奇妙な名前であるが、創業当時、産業立国を唱えていた「前田正名」氏の「今日の急務は国是、県是、郡是、村是を定むるに在り」という言葉に共感した創業者「波多野鶴吉」が名付けたという。スクエアには、創業蔵・現代蔵・未来蔵などの展示館や、現在は「グンゼ記念館」として残されている創業当時の「綾部本社」、現在の「綾部本社」など、レトロな趣の建物が残されており、テレビドラマ、「LEADERS」(TBS:2014年3月放送)、「LEADERSⅡ」(TBS:2017年3月放送)、「前田正名-龍馬が託した男-」(KTS鹿児島テレビ:2019年2月放送)や映画「海賊と呼ばれた男」(2016年公開)のロケ地として使われたという。

 「伊丹・荒牧バラ園」に比べると規模は小さいが、それでも園内いっぱいに漂う甘い薔薇の香りを満喫しながら、日本の黎明期、産業立国を推し進めた明治の産業人の気骨にも触れることができた。
   
 昼食は、綾部市郊外の「そばの花」。古民家を改造した趣きのある空間で、店主自ら石臼で自家製粉した独特のコシのある手打ち蕎麦。いや、これも美味かった。

 さて、今宵の曲。ほとんどの方がご存知のスタンダード、「酒とバラの日々/The Days Of Wine And Roses」。同名の映画、「酒とバラの日々」(1962年)の挿入歌で、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」の名曲。思い入れたっぷりのピアノと歌唱で。

 まずは、 スウェーデンのピアニスト、「ベント・エゲルブラダ/Berndt Egerbladh」率いるトリオの演奏から。アルバムは、「A Boy Full Of Thoughts」(1988年録音、2006年再発)


     
A BOY FULL OF THOUGHTS
Berndt Egerbladh Trio/ベント・エゲルブラダ・トリオ
澤野工房


     
     

「The Days Of Wine And Roses – Berndt Egerbladh Trio」

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 続いて女性ボーカルの歌唱は、「ジャシンサ/Jacintha」。アルバムは、「Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer」(2000)。
  
【 Days of Wine and Roses 】   by Henry Mancini Johnny Mercer

「♪ The days of wine and roses  酒とバラの日々は
  Laugh and run away      笑いながら去っていく
  Like a child at play       まるで遊びに夢中の子供のように
  Through a meadow land    草地を走り抜け
  Toward the closing door    閉じようとしているドアに向かう子供のように
  A door marked “nevermore”   「二度と繰り返さない」と刻まれたドア
  That wasn’t there before    今までそんなことは書いてなかったドアへ向かって

  The lonely night discloses    孤独な夜が告白するのは
  Just a passing breeze      ちょうど吹き抜ける風が
  Filled with memories       運んでくる思い出
  Of the golden smile        輝いた微笑みに満ちた思い出
  That introduced me to      その微笑みが私を
  The days of wine and roses and you 酒とバラと、そしてあなたの日々へと誘った

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
    
   


      
Autumn Leaves SACD
Jacintha/ジャシンサ
Groove Note Records


     
     

   
「Days of Wine & Roses – Jacintha」

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 そして、ピアノ・ソロは、スイスのベテラン・ピアニスト、「ティエリー・ラング/Thierry Lang」。アルバムは、4曲の「フレディ・マーキュリー(クイーン)/Freddy Mercury (Queen)」のカバーを含み、再発が望まれる「Guide Me Home」(2000)。


    
Guide Me Home
Thierry Lang/ティエリー・ラング
EMI Import


     
     

    
「Thierry Lang – The Days Of Wine And Roses」

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梅雨入り前のひと時を花菖蒲と薔薇を見て楽しむ

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 買い物ついでにちょっと足をのばした尼崎農業公園。色とりどりの「ハナショウブ(花菖蒲)」が真っ盛り。そしてちょっと盛りを過ぎたか、「バラ(薔薇)」も最後の甘い香りをふりまいている。梅雨入り前ののどかな公園。

 甘い香りを堪能した今宵の曲は「エンブレサブル・ユー/Embraceable You」。「抱きしめたいほど素敵なあなた」とでも訳しましょうか。「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のお箱だったようですが、私は女性ヴォーカルがお気に入り。

 「ガーシュウィン兄弟/George Gershwin and Ira Gershwin」が、1928年のミュージカル、「East is West」のために用意していた曲だったが、制作中止になり、1930年のミュージカル、「ガール・クレイジー/Girl Crazy」の中で、「ジンジャー・ロジャース/Ginger Rogers」によって初めて披露されたという。

【 Embraceable You 】    作詞・作曲:George Gershwin & Ira Gershwin

「♪ Embrace me            僕を抱きしめて
   My sweet embraceable you   抱きしめたくなるくらい愛しい人
  Embrace me            僕を抱きしめて
   You, irreplaceable you     かけがえのない大切な人

  Just one look at you       初めて君を見たとき
   My heart grows tipsy in me   僕の心はもうメロメロ
   You and you alone         君が、たった一人君だけが
   Bring out the gypsy in me   ジプシーのような移り気な心を僕から追い払ってくれた

   ・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」 


   
 まずは、スウェーデン出身、いまはハリウッドで活躍するというディーヴァ、「リーサ/Lisa Lovbrand」。歌手で女優で、スポーツ万能、ダンスも抜群という。「天は二物も三物も与えた」と言ってもいい。ジャズ歌手としてのデビュー・アルバムが、「エンブレイサブル/Embraceable」(2007年)。ゲストの「クリス・ボッティ/Chris Botti(tp)」を迎えて、「ザ・ドアーズ/The Doars」の「ハートに火をつけて/Light My Fire」から、「チャップリン/C. Chaplin」 の「スマイル/Smile」までをカバーするコケティッシュなディーヴァ、「リーサ」のアルバム。


     
エンブレイサブル/Embraceable
リーサ/Lisa Lovbrand
スパイス・オブ・ライフ


   
    

「Embraceable you – Lisa Lovbrand feat. Chris Botti」

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 そして最近も取り上げた、懐かしさも感じさせる正統派女性ヴォーカル、「リン・スタンレー/Lyn Stanley」、1962年、バルセロナ生まれで円熟味をますます感じさせる「カルメ・カネラ/Carme Canela」の熟女ふたり。

Moonlight Sessions: Volume One
Lyn Stanley/リン・スタンレー
A.T. Music


        
      

    
「Embraceable You – Lyn Stanley」

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Ballads
Carme Canela / Joan Monne
Fresh Sound


     
     

    
「Carme Canela – Embraceable you」

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