JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

情報 ・・・

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古い友人から贈られてきた情報。特にコメントをつけずに紹介します。

1) 無人機による12枚の福島原発の空撮写真  

2) 「原発がどんなものか知ってほしい」
   内部被曝を100回以上して、癌で1997年他界した平井憲夫さん(原発の現場で20年間技師をしていた方)の文章。

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おやじのハコものがたり(6) ~続・駅の記憶~ 

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(写真;リヨン駅構内 いずれもWikipediaから)

外国映画にも、駅や汽車が重要な役割でずいぶんと登場する。哀切極まりない「ひまわり」のラストシーンは、ミラノ駅。大人の恋愛映画、「ダバダバダ・・・」のスキャットが一世を風靡した「男と女」のラストシーンはパリ、「サン・ラザール駅」。そして、第2次世界大戦後のイタリアに生きる庶民の人生の歓びや哀しみを、ある一人の初老の鉄道機関士の姿を通して描いた、映画史に残る感動作「鉄道員」。「オリエント急行殺人事件」、「007ロシアより愛をこめて」、「暴走特急」、「暴走機関車」、「北の帝王」、「カサンドラ・クロス」などは列車そのものが重要な舞台や背景であった。

かって都市の発展を支えてきた海運、水運に代わって産業革命以後主力になったのが鉄道である。欧州各国に豊富に産出する石炭を背景に、瞬く間に欧州列強内に鉄道網が拡がった。さて、ヨーロッパの主要都市の駅は日本と違って「ターミナル駅」である。だから、街が出発点であり、終着点でもあって、通過点ではないことがよく分かる。城郭都市というヨーロッパ特有の都市の成り立ちのためなのか、鉄道を都市内部に引き込まないという軍事上の理由のためなのか、殆どがターミナル駅なのである。従って、駅舎は線路の向きと直角に建てられていて、放射状に各プラットホームへ行けるので、跨線橋や地下道が必要ない。しかも改札口がないので、送迎客は客車まで同じ平面で、そのまま近づける。だからあんなドラマチックな演出ができるのかも知れない。

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前回パリに滞在したときは、リヨン駅 (Gare de Lyon)に隣接したホテルに宿泊した。部屋の窓からプラットホームが見えるのである。リヨン駅は、1900年のパリ万国博覧会に合わせて3代目の駅が開業した。駅舎はマリウス・ トゥードワールの設計によるもので、高い大きな時計台が特長である。また、リヨン駅はパリからディジョンを経由してリヨンに至る在来線の起点である。ここからは、プロヴァンス、コート・ダジュール、マルセイユ、モンペリエ、スイスのジュネーヴ、ローザンヌ、ベルン、イタリアのミラノ行きのTGVが発車しているので、いつも駅は大きな荷物を持つ乗客でごった返している。行き先が掲げられたプレートや電光掲示板をみては、この列車にとび乗ってコート・ダジュールへ行きたいと思ったことも・・・。

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そんな長距離列車を待つ乗客のためにリヨン駅構内には有名なレストラン「Le Train Bleu/ル・トラン・ブリュー(ブルー・トレイン、青列車)」がある。パリ万博の翌年の1901年開業であり、内部はベル・エポック調の彫刻や壁画、金の天井画で彩られ美術館のようなその美しさには眼を見張る。この「Le Train Bleu」はリュック・ベンソン監督の仏映画「ニキータ」(1991年公開)にも出てくる。我々夫婦も、ちょっと気取ったディナーに、或いはパリを歩き回った後の休息のお茶にと、何回か入ったことがあります。写真の様にキンキラキンなので、入るのに気後れする向きもあるかもしれないが、昼間のカフェなどは旅行客が出入りし、まったくカジュアルで、料金もリーゾナブル、コーヒー一杯でも気軽に入ることができるので、関心ある方はパリへ行ったら一度寄ってみてください。
そして、かってバスティーユから延びていた、150年近く前に建設された古い高架鉄道跡を再利用し、開放感溢れる「遊歩道」に生まれ変わった「空中プロムナード」も、このリヨン駅のすぐ近くにある。リニューアル、再活用のお手本みたいなハコものである。(参照「パリ、空中プロムナード」)

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駅跡をリニューアル、巧みに再利用した美術館といえば「オルセー美術館」である。印象派の画家の作品が数多く収蔵されていることで有名なセーヌ河畔の19世紀美術専門の美術館である。オルセー美術館の建物はもともと1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道によって建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルであった。その後、この建物はさまざまな用途に用いられ、一時は取り壊しの話もあったが、1970年代からフランス政府によって保存活用策が検討されはじめ、19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わることとなった。こうして1986年、オルセー美術館が開館した。美術館の中央ホールは地下ホームの吹き抜け構造をそのまま活用している。

遊歩道といい、オルセーといい、歴史、文化や古いものを大事にして決して簡単には捨てたり、壊したりしないという、フランスだけでなくヨーロッパ人に共通するポリシーを感じるのだ。かって、ヨーロッパのビル建築工事にける新築ビルの比率を調べたことがあるが、独、英とも50%を切り、フランスなどは確か40%を下回っていたと思う。いわゆるリニューアルのほうが多いのだ。パリにあるフランス電気協会にお邪魔したとき、200年前の建物をほぼそのままリニューアルし、1階に馬小屋をそのまま残してあることを自慢していたし、ロンドンなども建替えについては、相当厳しい基準を課している。私も泊めていただいたことがあるが、エジンバラの友人は築400年の集合住宅、クレッセントに住んでいることを誇りに思っているし、スエーデン・マルモに派遣していた部下が借りていた戸建の住宅は築90年ながら、広くて快適でその素敵なことが大変うらやましかった。「石造りだから」といってしまえばそれまでだが、日本にも相当年数たってもびくともしない古民家、蔵、神社・仏閣、城郭など誇れる建築物もある。もうそろそろ我々も、土地に価値を求めるのでなく、その上に建てられた住宅、建物に付加価値を求めていく考えに切り替えてもいい頃である。そうすれば、本当に価値あるハコものだけが残り、後は淘汰されていくと思うのだが・・。

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(ケルン駅の天井越しにみる大寺院 「わだらんの欧州旅行記」より無断拝借、お許しあれ)

列車でライン河畔の両側を旅したこともある。まだ観光シーズンが幕開けをしてないので、観光船の川下りがオープンしていなくて、列車の旅となったのだ。ハイデルベルグから マインツ、リューデスハイム、ザンクト・ゴア・ハウゼン、ボン、ケルン、バハラッハなど途中下車をしながら、大小の街や村をめぐった。ライン河沿いのあちこちに点在する葡萄畑、教会、城の数々、本当におとぎ話のような光景が車窓に展開した事に感動もした。そして、ケルン駅の通り一つを隔てた向かいにjは、あのケルン大寺院が聳え立っている。列車が駅に近づくにつれ、寺院を見上げる首も痛くなり、まるで大寺院に列車ごと吸い込まれていくような錯覚にとらわれた。

また、高速鉄道にもいくつか乗ったことがある。フランスの誇るTGV、ドイツの在来線を走るインターシティ。いずれも時速は300kmを超えていたと思う。当時は日本の新幹線がNo1だと思っていたので、軽いカルチャーショックを受けたことも事実。上海・浦東国際空港と浦東地区とを結ぶ磁気浮上のリニアモーターカーにも乗ったが、これは確か時速400kmをはるかに超えていた。

振り返ってみると、人生の節目、仕事の節目と重なる旅は、単なる移動だけでなく、心の軌跡や成長と深くかかわりあっているような気がする。だからこそ旅は楽しいともいえるし、そんな旅の「駅の記憶」は深く心に刻まれている。
「旅」をテーマにした心に残るアルバムから、「リー・オスカー/Lee Oskar」。「Lee Oskar」は1948年にコペンハーゲンに生まれ、6歳のときに初めてハーモニカを手にした。彼のハーモニカの才能を生かしてくれるバンドを求めて、10代の頃、ヨーロッパからアメリカへと移ってきたが、英語がまったく出来ないため、ストリート・ミュージシャンからはじめ、相当な苦労を重ねたのち、元アニマルズのボーカル、エリック・バードンに出会い、認められることになったという。このアルバムは、彼の最初のソロ・アルバムであり、アルバム・タイトルを自身の名前にしたところに、このアルバムに彼の人生を凝縮したという思いが伝わってくる。各曲の題名をみると、ヨーロッパからアメリカへの彼の「旅」がドラマのように仕立てられた構成のアルバムである。
近づいてくる靴音、ドアをノックする音に続いてハーモニカの憂いを含んだ音色が響く1曲目。2曲目以降も船の汽笛や海鳥の声が効果的に使われ、旅のイメージをいっそうかきたてる。ハーモニカという、この小さなシンプルな楽器が、これほど心にしみる音色とメロディーを奏でることができるのだ。

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 Lee Oskar
 Lee Oskar /  / Rhino
 ISBN : B0000033BM

 

 

 

「駅の記憶」となれば、この曲をあげないわけには行かないだろう。デューク・エリントンの名曲にして、プロからアマチュアまでの、ビッグバンドというビッグバンドが、必ずレパートリーにする曲「Take The “A” Train/A列車で行こう」。しかも、今年は「Duke Ellington」生誕110周年、ビッグバンドの楽しさを甦らせたデイヴ・マシュー率いる「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」のアルバム「スウィング・スウィング・スウィング」から。

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 スウィング・スウィング・スウィング/

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