JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(356) ~ 唐楓の鮮やかな色に目を奪われる ~

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 よく行く地域の図書館。その駐車場の「トウカエデ(唐楓)」が、陽に当たって鮮やかな色を見せる。隣の公園の「メタセコイア」、「イチョウ(銀杏)」と競う黄色。その黄色に目を奪われる。
   
 「唐楓」。中国を原産とする「カエデ」の仲間で、別名「サンカクカエデ(三角楓)」のとおり、浅く三つに裂けた葉を持つ。江戸時代に中国から徳川幕府に寄贈されたのが始まりで、紅葉が美しい上に、大気汚染などの公害に強いので、街路樹などに植栽されることが多く、現在は北海道から九州まで幅広く分布するという。


 さて、今宵のボーカルは、スウェーデンの女性ボーカル、「ジャネット・リンドストレム/Jeanette Lindstrom」。彼女は、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育った。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時で。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンで、アルバムを録音し、歌手デビュー。そのデビュー・アルバム、「Another Country」は、「Jazz In Sweden」賞を受賞したという。
    
 今宵の曲は、「Leaf」。アルバムは、「In the Middle of This Riddle ~この謎解きの途中で」(2005)。1曲を除いてすべて彼女の作詞、そしてすべて曲の作曲・アレンジは彼女の手になるものであるという。そんなオリジナル曲で構成されている「JAZZ」と言えるかどうかわからないアルバムではあるが、少しハスキーで、か細くて繊細で、しかも透明感あふれる声にすっかり魅せられてしまう。
  
【 Leaf 】 by Jeanette Lindstrom
    
「♪ Lightly,close to me        軽やかに近づいてきて
  I agree We might have met before  前に会ったことあるよねなんて言う
  One look apparently         ちょっと見ただけで
  Got to Thee             君が運命の人なんて言う
  Sad to be on my way         私の人生の途中だけなんて悲しいわ
  It’s too bad you can’t stay     もう行ってしまうなんて最悪よ
  Just to talk,take a walk       話しましょうよ、歩きましょうよ
  Down Robson              Robsonまで 
    
   ・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・   ♪」
    
    


   
In the Middle of This Riddle
Jeanette Lindstrom/ジャネット・リンドストレム
Amigo


    
    

「Leaf – Jeanette Lindström」

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 そして、「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」は、「True Colors」。アルバム、「American Tune」(2003)から。オリジナルは、「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」で、彼女のアルバム「トゥルー・カラーズ/True Colors」(1986)のアルバム・タイトル曲。「Color」には、「色、色彩」という意味の他に、「人柄、個性、人の内面、味」という意味があり、ここではその意味で使われているようだ。
  
【 True Colors 】  作詞 / 作曲: Billy Steinberg , Tom Kelly
    
「♪ You with the sad eyes    なんて悲しい目をしてるの
  Don’t be discouraged     落ち込むことないわ
  Oh I realize          私はちゃんとわかっているから
  It’s hard to take courage   勇気を持つことの難しさを
  In a world full of people   たくさんの人々に囲まれても
  You can lose sight of it all その人の全てを見ることはできない 
  And the darkness inside you  あなたの心の中のダークネスもね
  Can make you feel so small   自分を未熟だと感じさせるその心もね
     
  But I see your true colors   でも私は見えるの あなたの「本当の色」が
  Shining through          輝いている「本当の色」が
  I see your true colors      私は見えるの あなたの「本当の姿」が
  And that’s why I love you      それがあなたを愛している理由
  So don’t be afraid to let them show だから自分をさらけ出すことを恐れないで
  Your true colors          あなたの「本当の色」
  True colors are beautiful,    あなたの「本当の色」は美しいのよ
  Like a rainbow           まるで虹のように
  
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


   
American Tune
Eva Cassidy/エヴァ・キャシディ
Blix Street


    
    

「Eva Cassidy – True Colors」

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 「エヴァ・キャシディ」とくれば、もうとどめはこの曲でしょう。「枯葉/Autumn Leaves」。皮膚がんで急死するほぼ1年前の1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズ・クラブ、「The Blues Alley」で行われたライブが最期の絶唱となってしまった。その模様は、「LIVE AT BLUES ALLEY」(2006)、完全版は「Nightbird」(2015)に収録されている。


    
LIVE AT BLUES ALLEY
Eva Cassidy
BLIX


    
    


    
Nightbird
Eva Cassidy
BLIX


    
    

「Eva Cassidy – Autumn Leaves」

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新しくできた公園を抜けて

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 この日のウォーキングは、阪急・能勢電鉄・川西能勢口駅の北側にある市の再開発区域に2017年完成した「キセラ川西せせらぎ公園」を抜けて。公園の完成後、公園を取り巻くように、役所関係の施設や、本格的なホールの「川西キセラホール」、今年になってからは、大型のホームセンターやショッピング・モールが相次いで完成し、ショッピングモール~公園~駅前の市立図書館というコースが、私の新たなウォーキングのコースとなっている。
  
 この公園、市民の意見を取り入れた公園を目指したといい、「日本一の里山」と称される市北部の黒川地区から「台場クヌギ」を移植し、黒川地区を象徴する「里庭エリア」や、ホタルのすみかになれるような「せせらぎ(水路)」を作り、生き物観察会や、子どもたちが自由に遊べる公園となっている。
   
 この日も広場には、子供を遊ばせる多くのお母さんたち、せせらぎで魚を獲る子供が憩い、せせらぎの岸には「アメジスト・セージ(メキシカン・セージ)」が色鮮やかに咲いていた。


 さて、今宵の歌、ノルウェー出身、北欧を代表するディーヴァ、根強い人気を誇るいぶし銀熟女ジャズ・シンガー、「インガー・マリエ(グンデシェン)/Inger Marie(Gundersen)」の歌唱で「I Know These Hills」。寡作な彼女の5枚目のアルバム、「Feels Like Home」(2017)から。
   
 アンニュイでちょっぴりダーク、ひんやりとした陰翳を感じる彼女のボーカルが秋の夜は聴きたくなる。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。そんな彼女が好きで、このブログでも、何回か取り上げてきた。
   
 1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きで、苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶とアンニュイ、ダークさが漂っているが、その奥に温もりを垣間見ることができる。
   
 今宵取り上げた曲、「I Know These Hills」は、調べてみたら、自らバンドを持ち、ギターを弾くことでも知られているハリウッド・スター、「ケヴィン・コスナー/Kevin Costner」がオリジナルのようだ。 彼が制作・出演した3話のミニTVドラマシリーズ、「ハットフィールド&マッコイ 実在した一族の物語/原題:Hatfields & McCoys」(2012)のために作ったサウンド・トラック・アルバム、「Famous For Killing Each Other」(2017)に収録されているという。比喩や寓意に満ちていますが、下手な訳は不要でしょう。
   
【 I Know These Hills 】 by Park Chisolm / Kevin Costner / Teddy Morgan
   
「♪ I know these hills
  I know these hills
  I know the touch of the sacred ground
  They’ll lay my body down
   
  I know these hills
  Stone in the Earth
  Rain in the sky
  Blood on the blade
  Hear the angels cry
  Remember my name
  Look in my eyes
  Oh oh
    
  I know these hills
  I know these hills
  Ash into ash
  Dust into dust
  Father to son
  Seal and a rust
  Time comes a calling
  And we all rise up
    
  ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
   


   
Feels Like Home
Inger Marie Gundersen/インガー・マリエ
Master Music


   
   

「I Know These Hills – Inger Marie Gundersen」

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 「ケヴィン・コスナー」率いるバンドも聴いてみたくなりませんか? YOUTUBEにアップされていました。「ケヴィン・コスナー&モダン・ウェスト/Kevin Costner & Modern West」のアルバム、「Hatfields & Mccoys: Famous for Killing Each Other」(2012)から。

Hatfields & Mccoys: Famous for Killing Each Other
ケヴィン・コスナー&モダン・ウェスト/Kevin Costner & Modern West
Madison Gate Records


   
   

    
「I Know These Hills (Hatfields & McCoys Theme) - Kevin Costner & Modern West (feat. Sara Beck) 」

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路傍の花、樹々の鳥(355) ~ 「アサギマダラ」は来ないが・・ ~

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今年も我が家の庭に、「フジバカマ(藤袴)」が咲いた。「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物。かつては日本各地の河原などに群生していたが、今は数を減らし、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されているという。公園でもかってはよく見かけたが、鹿の食害により激減、最近は見当たらない。
   
 よく知られているもうひとつは、越冬をするために、八重山諸島や台湾、香港あたりまで海何千キロと海をわたる蝶、「アサギマダラ(浅葱斑)」が、この時期、この花の蜜を好んで吸うということ。私も一度だけ、公園に咲く「フジバカマ」の蜜を吸っているところを見たことがある。しかし、我が家の「フジバカマ」には、まだ一度も訪れたことがない。来てくれたら、感動ものなんだけど ・・・・。(「アサギマダラ」の写真はNETより拝借)


 「ホトトギス(杜鵑草)」もまた咲いた。鳥の「ホトトギス(不如帰)」の胸元の斑点と、模様が似ているために、花にも「ホトトギス(杜鵑草)」という名前がつけられたという。やはり、その斑点が印象的。


 今宵も、「ジョー・サンプル/Joe Sample」と「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボ・アルバム「ソング・リブズ・オン/The Song Lives On」(1999)から「One Day I’ll Fly Away」。
   
 この曲は、やはり「ジョー・サンプル」とのコラボ・アルバムもある、「ランディ・クロフォード/Randy Crawford」のアルバム、「Now We May Begin」(1980)で歌われた歌であり、作曲は「ジョー・サンプル」、作詞は「ウィル・ジェニングス/Will Jennings」である。「♪ いつか 私は飛び立つわ あなたとの愛は 昨日に置き去りにして ・・・・ ♪」と前へ前へと進んでいく女性の心境を歌った希望が湧いてくる美しいバラード。「いつの日にか ・・・」とでも訳しましょうか。そして、「ニコール・キッドマン/Nicole Kidman」が、映画「ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge」の中で歌っていたのも強く印象に残っている。
   
【 One Day I’ll Fly Away 】   by Joe Sample , Will Jennings

「♪ I make it alone       私 一人で生きていくわ
  When love is gone       愛は終わったいま
  Still you made your mark   でも、まだあなたの面影が私の心の中に
  Here in my heart        深く刻みつけられているわ
   
  One day I’ll fly away        いつか 私は飛び立つわ 
  Leave your love to yesterday   あなたとの愛は 昨日に置き去りにして 
  What more can your love do for me  もうこれ以上 どうしようもないわ
  When will love be through with me   愛は私を通り過ぎてしまったから
  
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   
  One day I’ll fly away, fly away, fly away  いつか 私は飛び立つわ 
  One day I’ll fly away, fly away, fly away  きっと、きっと ・・・
  One day I’ll fly away, fly away, fly away  いつの日にか      ♪」
   


   
Song Lives on
Joe Sample & Lalah Hathaway/ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ
Pra Records


     
    

「Joe Sample & Lalah Hathaway – One Day I’ll Fly Away」

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 今は亡き「ジョー・サンプル」を偲んで、同じアルバムから、アルバム・タイトル曲ほかを ・・・・。

「Lalah Hathaway & Joe Sample – The Song Lives On」

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「Joe Sample & Lalah Hathaway – When The World Turns Blue」

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空に雷、地に炎

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 毎年、この時期に団地のコミュニティが行うのが、地区の自主防災訓練。昨今の列島での災害を考えると、避難経路や場所を確認しておこうと参加した。非常放送の合図で、近くの公園に集合、数珠つなぎで避難場所の小学校まで移動する。実際の燃え盛る炎での消化訓練、救護訓練などを体験した。空には轟く爆音。見上げると、こちらは11月に行われる市民と自衛隊との交流の祭りのための9機のヘリコプターの編隊飛行訓練。毎年行われる二つのイベント。ともにこの地域の風物詩となっている。


 今宵のピアノ、「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」の「Training」。フランス出身のジャズ・ピアニスト。先天性疾患による障害を克服し、フランス最高のジャズ・ピアニストと評価されるほどの成功を収めた。その彼が1997年来日した時の「ブルー・ノート/Blue Note」でのライブの模様を収録したアルバムが、「Michel Petrucciani Trio In Tokyo」(1999)。その冒頭の曲である。フルアルバムがアップされていた。パーソネルは、「Michel Petrucciani – piano」、「スティーヴ・ガット/Steve Gadd – drums」、「アンソニー・ジャクソン/Anthony Jackson – bass」。
    
1. Training (4:39)
2. September Second (5:19)
3. Home (9:19)
4. Little Peace in C for U (7:30)
5. Love Letter (9:07)
6. Cantabile (7:49)
7. Colors (10:49)
8. So What (7:32)
   


   
Trio in Tokyo
Michel Petrucciani,Steve Gadd,Anthony Jackson
Dreyfus


    
    

「Training - Michel Petrucciani Trio In Tokyo」

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路傍の花、樹々の鳥(354) ~ 運動会の花? ~

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 運動会の季節になると決まって、「キンモクセイ(金木犀)」の香りが漂ってくる。生垣にしている家も多いので結構強烈である。この香りが、「ああ、運動会近し ・・・」と地域の学校の行事を知らせてくれる。




 そして今咲くのは、「ヒガンバナ(彼岸花)」、「マツバギク(松葉菊)」、「ハナカタバミ(花片喰)」。
    
 今宵もまた秋の宵に合いそうなクラシカルなジャズを。「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」。「プレイ・サティ/Satie: Gymnopidies Gnossiennes」(1988)。「ジムノペディ」は1番だけを取り上げ、4種類のヴァージョンに弾き分けている。YOUTUBEにアップされてたvar1,2,3を。


   
Satie: Gymnopidies Gnossiennes/サティ:ジムノペディ グノシェンヌ
Jacques Loussier Trio/ジャック・ルーシェ・トリオ
Telarc


    
    

「Jacques Loussier Trio - Erik Satie’s Gymnopedie No. 1 」

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「Jacques Loussier Trio – Gymnopedie No.1 Var. 2 (Satie) 」

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「Jacques Loussier Trio Satie Gymnopedie No 1 Var 3」

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「Jacques Loussier Trio — Gnossienne No. 3 」

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田舎家カフェで ・・・

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 私の住んでいる北摂地域。都会と田舎の中間といっていいが、その田舎の地域に、最近、古民家など古い建築物をリニューアルしてオープンするカフェやパン屋さんが相次いでいる。女性のオーナーが多く、お店の名前も個性的なのが特徴のようだ。この日訪れたのも、そんなカフェの一つ、「ちまこま」。まわりが休耕田の中にぽつんと立つ田舎家をリニューアルしたカフェ。店内は明るく、天井が高くて風通しがよく、居心地はすこぶるいい。スーパーのイートイン・コーナーなどに慣れてしまった口に、時間をかけてドリップした濃いめのコーヒーが美味しい。さほどロケーションがいいとも思われないが、結構お客さんでいっぱい。これも、SNSのおかげなんでしょうね。

 近くの、田んぼは一面黄金色。刈り入れも近そうだ。田舎生まれの私、こんな光景、やっぱりホッとする。

 さて今宵は、「キャロル・ウェルスマン/Carol Welsman」の淹れるコーヒーを。アルバム、「Carol Welsman」(2007)から「Cafe」。


  
Carol Welsman
キャロル・ウェルスマン
Justin Time Records


     
     

「Carol Welsman – Cafe」

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 そして、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「ペギー・リー/Peggy Lee」など、スウィング全盛時代の女性ジャズ・シンガーへのトリビュート・アルバム、「Swing Ladies, Swing! A Tribute to Singers of the Swing Era」(1998)から「Black Coffee」。


  
Swing Ladies Swing! a Tribute to Singers of the Swing era by Carol Welsman
Carol Welsman
Idla/Welcar Music


     
     

「Black Coffee · Carol Welsman」

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路傍の花、樹々の鳥(353) ~ 晩夏の花、初秋の花 ~

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 九州地方に大きな被害をもたらした秋雨前線による豪雨も一段落。すこし気温も下がってエアコンなしでも過ごせる。何日かぶりのウォーキングで目に付いた晩夏の花は、「アサガオ(朝顔)」、「ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)」の花。「アサガオ」を育て、観察する宿題は、いまでも出されているようで、夏休みの終ったこの頃、いかにも宿題とわかる容器から伸びて花を咲かせているので、子供の宿題の名残であろう。
    
 「ヘチマ」。この実から取れるのが、古くは江戸時代から「美人水」として多くの女性に愛されてきた「ヘチマ水」。実家の庭にも咲いていて、実が取れる中秋の名月の頃になると、母親が「ヘチマ水」を作っていた。



 台湾原産の「タカサゴユリ(高砂百合)」。グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、階段、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かける雑草といってもいい花。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているという。始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされ、あっという間に広がってしまうらしい。「百合」には違いないが、実はエレガントとは程遠く、したたかでしぶとい。
   
咲きだした「ハギ(萩)」の花。こちらも古来から「秋の七草」として知られている花。  
  
 今宵の曲は、夏の終わりの定番、「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。同名のアルバム(2002年)から。私のお気に入りのアルバム、そして演奏のひとつ。「いそしぎ/The Shadow of Your Smile」も ・・・。


    
過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer
New York Trio
ヴィーナス・レコード


    
    

   
「New York Trio – The Things We Did Last Summer」

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「The Shadow of Your Smile – New York Trio」

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地蔵盆の夜に和の情緒を楽しむ

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 夏の終わりの「地蔵盆」の夜、地元のブランド神社とも言うべき、清和源氏の祖「源満仲」らを祀る「多田神社」で「萬燈会」を見る。「多田神社」では、「地蔵盆」の8月23日より、主祭神「源満仲」公の旧暦の命日にあたる8月27日までの間、境内に提灯を掲げ、祭神の御霊を和める「萬燈会」を、「源満仲」公薨去一千年にあたる平成9年より行っている。


   
 夕飯をそこそこに済ませ、食後のウォーキングがてら出かけてみる。今日は「地蔵盆」でもある。途中にあるいくつかのお地蔵さんや公民館に子供たちが集まって「地蔵盆」の祭りをやってないかと思ったが、その気配は全くない。その代わり、やっていたのが神社近くの小学校の校庭で行われていた地域の盆踊り。いくつか夜店も出て、子供たちはみんなここへ集まっていた。団地の盆踊りクラブに属してる妻は、早速、踊りの輪に加わっていく。櫓、浴衣姿、太鼓、三味線、民謡音頭 ・・・。ひとしきり日本情緒を楽しだあとは、お目当ての「多田神社」へ向かう。



 盆踊りの会場とは打って変わって、「多田神社」境内にはあまり訪れる人もおらず、静寂そのもの。そこに「灯り」と「陰翳」が醸し出す幽玄の世界が広がっている。玉砂利を踏みしめる音だけが境内に響く。「畏れ」。夜の神社へのお参りは、清々しい朝のお参りとはまた違った感じである。「動」の対極にある、闇、静寂 ・・・など「無」を大事にする日本の文化、情緒。

 境内一面に広がる「萬燈会」の幻想的な光景を見ながら、私は、50年も前に見た別の光景を思い出していた。それは、就職で関西に来たばかりの頃訪れた、京都「化野(あだしの)念仏寺」の「千灯供養」の光景。この「千灯供養」も、毎年「地蔵盆」の8月23日・24日に行われる。嵯峨野の奥の奥、鳥居本。もちろん車など持っていない頃で、大阪から行くだけでも相当な時間がかかったが、山の辺の静かなお寺に広がる幻想的な世界を目の当たりにして、その美しさに絶句し、何回か通ったことがある。(写真はNETより拝借) この歳になってようやく「灯り」と「陰翳」のつくる奥行きのある美しさがわかるようになったのかな。


 隣の団地の公園にひときわ目を引く石の彫刻がある。 世界的に著名な彫刻家である「流 政之(ながれまさゆき)」氏の作品である「おもろ座」と名付けられた石舞台。もう一つ思い出したのが、この石舞台で毎年10月に行われる、薪能「川西おもろ能」。その幽玄の美。人間国宝、「金春欣三」氏を中心に続けられ、今年でもう28回目を迎えるという。しばらく見ていなかったが、今年はぜひ見たいと鑑賞の抽選に申し込みをした。

 久しぶりに、「和」のテイストのジャズを聴いてみましょうか。米国で活躍した日本人のジャズ・ピアニストのパイオニアと言っていい、「龝吉(秋吉)敏子」。その彼女と結婚し、「マンディ満ちる」をもうけたのが、サックス奏者、「チャーリー・マリアーノ/Charlie Mariano」。その短い3年ほどの結婚生活の間に吹き込まれた数枚のアルバムに、「チャーリー・マリアーノ」との来日時に録音された、「イースト & ウエスト/East & West」(1963)というアルバムがある。ウエスト・サイドの曲には、映画「ウエスト・サイド物語」から、そしてイースト・サイドには、「春の海」、マリアーノ作曲の「竜安寺の石庭」の2曲が収録されている。今聴いても、その「和」のテイストに驚かされが、「渡辺貞夫」、「菊地雅章」、「原田政長」、「富樫雅彦」ら当時の新進気鋭の若手ジャズメンが加わっていたのも特筆される。

East & West/イースト&ウエスト
Toshiko Akiyoshi & Charlie Mariano/秋吉敏子&チャーリー・マリアーノ
BMGメディアジャパン


    
    

 マリアーノの手になる「竜安寺の石庭」。マリアーノは、「龝吉敏子」を通じて、日本の美を完璧にイメージできていたのかもしれないと思わせるほど ・・・。

「Charlie Mariano ― Stone Garden of Ryoan Temple (竜安寺の石庭)」
 
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夏の終わりの風物詩、愛宕山の火祭り、そして地蔵盆

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 京都の「大文字送り火」が終わると、残暑はまだ厳しいものの関西人は、秋の気配を敏感に感じとるようだ。そんな秋を前にした供養の祭りが信仰心の強い近畿地方のあちこちの辻や路地で行われる。「地蔵盆(じぞうぼん)」。そして「愛宕山」と名付けられた山で行われる「火祭り」。
 
「地蔵盆」は、お盆の期間中でもある旧暦の7月24日を中心とした3日間の期間に行われる地蔵菩薩の祭のことをいうが、地蔵菩薩の縁日(毎月24日)ではあるが、寺院に祀られている地蔵菩薩を対象とした祭りではなく、道祖神信仰と結びついた路傍あるいは街角、辻の地蔵が対象となっているという。近畿地方では特に盛んであり、この時期、古い町並みのある町では、あちこちの路傍にあるお地蔵さんを祀っているのをよく見かける。今日では地蔵盆は子供のための祭となり、地蔵の前に集まった子供達に供養の菓子や手料理などを振るまわれる場合が多い。地味であるが、地域の濃密な縁(えにし)と歴史を感じさせる祭りを見かけると、どこかで「ほっ」としたような気持ちになる。
 

 そして、8月24日にこれも各地で行われるのが「火祭り」。この北摂地域で有名なのが、隣町池田市で行われる「池田五月山のがんがら火祭り」。五月山にある「愛宕神社」の夏祭りである。この「愛宕火(がんがら火)」は、1644年(正保元年)にその起源を持ち、重さ100キログラム、長さ4メートル、3基の大松明を担いで、全行程3キロメートルの道のりを火の粉を散らしながら練り歩く、北摂を代表する勇壮な伝統的火祭りである。「がんがら火祭り」と呼ばれる由縁は、大松明に随行して打ち鳴らす、八丁鐘や半鐘を音に由来があるとのこと。
 
 「がんがら火」は、その火を御燈明に灯すと火除けになると信じられ、五月山にある「愛宕神社」の「火伏せ信仰」と結びついている。「愛宕神社」の大元は「火伏に霊験あり」と信じられている京都の「愛宕神社」。私の勤めていた会社でもそうだったが、ここのお札をもらって炊事場などに貼ってあるのを関西ではよく見かける。正保元年(1644)に、地元の旦那衆が、五月山山上で百味の箱を竹に立て火をともしたところ、人々がその火を見て、池田に愛宕が飛来したといいながら、競って参集したのというのが「池田の愛宕神社」のはじまりとされている。京都まで行かずに、手軽にお参りできるのが有り難いと、この五月山の新愛宕は忽ち大繁盛したという。近畿地方はもとより、全国に「愛宕山」、「愛宕神社」はあるが、このことが「火伏せ信仰」と一緒に各地へ広がって行ったのではなかろうか。
 

 そして、池田市のシンボルである五月山には、京都の送り火の如く、西は「大一」、東は「大」の文字に御神火が点され、池田の夜空に浮かび上がる。そしてその麓に開けた狭い路地や階段の多い町では、火の粉を撒き散らしながら、コンチキチンの鐘の音とともに近づいてくる大松明の灯りと、浮かび上がる地蔵盆の提灯の灯り、「大」の字の御神火が、「動」と「静」のコントラストに満ちた陰翳を醸し出す。、
 
「がんがら火」は、その起源から350年以上経った現在も大事に受け継がれ、まちおこしのイベントであるが、池田に隣接する近在近郷の者にとって秋を迎える季節の風物詩となっている。
 

 と、ここまで長々と盛大に行われている池田市の「地蔵盆」と「がんがら火祭り」のことを書いたが、私の住む住宅団地の隣の地区でも、この二つの祭りが、小規模ではあるが、細々と伝承されている。この地区の中心には、地元の氏神様でもあり、延喜式にもその名が載っている「多太(たぶと)神社」があり、その近くには、いくつかのお地蔵さんと私の家から間近に見える、地図にもその名が載っていないような小ぶりの山、「愛宕山」がある。毎年、8月24日、「地蔵盆」の日にそこで、「愛宕山火祭り」が行われていると知ったので、行ってみた。

 


 「火祭り」といっても山の上での焚き火状態。参加者は少なく、「なんとか今年も登ってこられた」という20人くらいのお年寄りが集まって、山上のちいさな祠にお参りする祭り。以前は「多太神社」の脇に祀られているお地蔵さんの「地蔵盆」とともに、夜行われるのが習わしであったらしいが、防災上の理由や少子化・高齢化などで、二つの祭りとも残念ながら昼間に簡素行われるようになったという。集まった地元の人達の会話を聞いていると、我々の住んでいる住宅団地にはない濃密な縁(えにし)を感じる。一瞬なにか故郷に戻ったような印象すら受けた。難しい課題はいろいろあるが、伝承の行事、細々でもいいから続いて欲しいものである。
   
 さて、今宵の音楽は夏の終わりの哀愁のラテン。JAZZYなラテンを歌わせたらピカイチの「MAYA」の夏のJ-POPSカバーを今宵は聴いてみます。作詞・作曲、サザンの「桑田佳祐」の「夏をあきらめて」。収録アルバムは、「ラブポーションNo.9/LOVE POTION NO.9」(2005)。「ラブポーション」、いわゆる「惚れ薬」っていうやつ。


     
Love Potion No.9
MAYA/マヤ
日本コロムビア


   
    

「MAYA - 夏をあきらめて」

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 アルバム、「She’s Something」(2002リリース、2011復刻リリース)、「Best Of Early Years」(2005)に収録の「Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」。


     
She’s Something
Maya
SPACE SHOWER MUSIC(オリジナル:JAZZFREAK)


    
    


    
ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ/Best Of Early Years
MAYA
日本コロムビア


    
    

「MAYA - Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」

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路傍の花、樹々の鳥(352) ~ もうヒヨドリバナが ~

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 ここずっと熱帯夜が続いているが、ウォーキングしたご近所の公園にはもう、秋の七草のひとつ、「フジバカマ(藤袴)」にそっくりな、「ヒヨドリバナ(鵯花)」が咲き出していた。もうしばらくこの暑さを我慢すれば、秋ですよ。


    
 この熱帯夜を少しでも快適にと、今宵のピアノ・ソロは、スウェーデン出身で、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動している、御贔屓、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」のリーダー、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」の最新のピアノ・ソロ・アルバム「The Rocket」(2019)。「En Ny Dag」(2012)、「Distance」(2015)に続く3作目となるソロ・アルバムであるが、前2作同様、透明感、哀愁、儚さ、ロマンティシズムといった、彼のメンタリティが色濃く投影された美しいピアノの旋律には、北欧らしさを強く感じる。
    
 「Rocket」、「Floating」、「Dark Matter」、「No gravity」、「lost In Space」といった、宇宙空間をイメージさせるタイトルが並んでいる。実際聴くと、クラシカルで、シンプルで静かな美しい響きとメロディは、浮遊感すら感じさせ、「進化していくデジタル社会の対極をデザインしたいと思い、新しい世界を探求した」という彼の言葉が納得できる。そのアルバムから4曲ほど。暑さがすうっと引いて行くのが分かる。


      
The Rocket
Martin Tingvall/マーティン・ティングヴァル
SKIP Records


    
    

「HOPE – Martin Tingvall (Official Video) 」

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「The Rocket III – Martin Tingvall」

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「Martin Tingvall – Dark Matter」

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「No Gravity – Martin Tingvall」

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