JAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(186) ~ トランペット協奏曲のように ~

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エンジェルストランペット
 これは見事なトランペット。協奏曲のように咲き誇っている。園芸名で、「エンジェルストランペット」、あるいは「エンジェルトランペット」。和名は、「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」といい、ちょっと微妙な名前。ナス科の属のひとつというから、ちょっとびっくりする。原産地はアメリカの熱帯地方だが、暑さが苦手で高地にしか生息していないという。

 むかし、私が洋楽に夢中になりだした頃、「ニニ・ロッソ/Nini Rosso」というトランペッターが一世を風靡したが、今宵は、スムース・ジャズ系、若手「イケメン・トランペッター」の肩のこらない演奏で。

無題

 名前からすると、イタリア系でしょう、まずは「ドミニク・ファリナッチ/Dominick」。1983年、オハイオ州生まれの今年まだ弱冠34歳であるが、アメリカ人ジャズ・トランペッター、作曲家、そしてビッグバンド・リーダー。10歳でトランペットを始めたという。1999年、地元で行なわれたクリニックで、かの「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」の目にとまり、翌年には、ウィントン率いる「リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ」との共演が実現した。

 2003年、なんと19歳で初リーダー作「マンハッタン・ドリームズ」で幸運なデビュー。ストレート・アヘッドなプレイを得意とするが、バラードでもうまさを発揮するという申し分のないスタイルで人気を集めた。マルサリスの薫陶を受けたジャズ界の若きエリート、「ドミニク・ファリナッチ」の3作目は、同じくスウィング・ジャーナル誌のゴールド・ディスクを獲得した、「ベサメ・ムーチョ」(2004)。ストレート・アヘッドなドライブ感と、ラテン系の甘い緊張感と同時に楽しめる佳作。

ベサメ・ムーチョ

ドミニク・ファリナッチ / ポニーキャニオン

 タイトル曲、「ベサメ・ムーチョ」と「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」のオリジナルで、多くの分野のミュージシャンにカバーされている「リベルタンゴ/Libertango」を。

「Dominick Farinacci Quartet – Besame Mucho」

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Libertango ー Dominick Farinacci

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 もうひとりのイケメン・スムース・ジャズ・トランペッターは、「クリス・ボッティ/Chris Botti」。端正なマスクで人気があり、スムース・ジャズの代表のように言われているし、また実際そうには違いないが、そのと官能的な音色には惹かれるものがある。

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 「クリス・ボッティ」は、1962年、アメリカオレゴン州ポートランド生まれ。若手とばかり思っていましたが、55歳、円熟の歳ですね。幼少の頃より、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響で、ピアノを弾き、10歳でトランペットを始めたという。「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」に影響され、トランペッターとしての道を進む決意をし、高校時代よりプロとして活動するようになる。大学に卒業後は、ニューヨークに拠点を置き、ポップス/ロック系からジャズに至るまで多くのミュージシャンと共演している。

 2004年発表の「ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ/When I Fall In Love」では、「スティング/Sting」と「ポーラ・コール/Paula Cole」をゲストに、2005年発表の「トゥ・ラヴ・アゲイン/To Love Again」では、「スティング」をはじめ、「ジル・スコット/Jill Scott」、「グラディス・ナイト/Gladys Knight」、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」等多くのゲストを迎えている。

To Love Again

Chris Botti / Sony

「Chris Botti To Love Again ( Full Album ) 」

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 「When I Fall In Love」(2004)から表題曲を。

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When I Fall in Love Import
クリス・ボッティ
Sony

   
   
   

「When I Fall In Love- Chris Botti」

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路傍の花、樹々の鳥(185) ~ なぜ塀際で ~

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ヘチマ
 黄色い花。そして見事な「ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)」が垂れ下がっている。塀だけでなく、庭の方にまで、たくさんの「ヘチマ」を育てているようだ。最近はあまり見かけないが、昔は果肉を乾燥させ、そのスポンジ状になった繊維を使って、「たわし(束子)」として使ってきた「ヘチマ」。そして実家では、母親がやはり塀際で「ヘチマ」を育てていて、実を採っては、それを化粧水に作ってくれる店に持って行っていた。あとは、「緑のカーテン」、それくらいしか、利用法が思い浮かばないのだが、こんなに大量の「ヘチマ」を育ててどうするのだろう。もっとも、最近では料理して、食する人も多いというが、それにしてもこの大量の「ヘチマ」 ・・・。何故?

ブドウ
 「ブドウ(葡萄)」。生っている場所といい、状態といい、とても食するためとは思えない。その実も鮮やかとは言い難く、とても観賞用とは思えない。何故?

ピラカンサス
 「ピラカンサス」。和名は、「タチバナモドキ(橘擬)」、または 「トキワサンザシ(常盤山樝子)」。こちらの意図はきわめて明確。そのたわわに実る赤い実が鮮やか。

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 さて、今宵のピアノ。USBへの取り込みの手を止め、聴きだしたのは、イタリア人ピアニスト、「フランチェスコ・マッチアンティ/Francesco Maccianti」。1956年イタリア生まれということくらいしか、バイオグラフィもキャリアもわかっていません。持っていたことも忘れていた2004年録音盤は、「Crystals」。このピアニストの持つリリシズムは、同じヨーロッパでも北欧のそれとは違い、ウェットでぬくもりがあって、すこし官能的な感じがする。やはりイタリアの生み出す風土のためか。

パーソネルは、「Francesco Maccianti(p)」、「エシット・エシット/Essiet Essiet(b)」、「ジョー・チェンバース/Joe Chambers(ds)」。

Crystals

Francesco Maccianti / Imports

「Francesco Maccianti - Distant Call」

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 こちらはYOUTUBEからのアップ。

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Passo A Due
Maccianti Francesco
Almar Records


   
   
   

「Francesco Maccianti - Passo a due 」

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「猫派」の気分に

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 数ヶ月前からである。商店街のペット・ホテルというかペット・デイサービスというか、そんなお店の窓側の日当たりのいいところで、ケージの中に吊るされたハンモックに、猫が気持ちよさそうに寝ている。いつも同じ猫。ねむり猫。起きているところはほとんど見たことがないから、よっぽど寝心地がいいのであろう。その可愛い顔に癒されるので、ウォーキングの帰りはいつもこの寝顔を見るのも日課になってきた。

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 三男は猫の毛アレルギー、私は戌年ということもあって、我が家はどちらかというと「犬派」が大勢。妻は寅年ということで かろうじて、「猫派」の気分も少しあるようだ。この地に移ってきたときに、「柴犬」を飼い始めたが、6年ほど前に17歳の長寿を全うした。その後、愛犬の死後はペットは飼っていない。しかし毎日のようにこの猫を見ていると、「猫派」の気分も目覚めてくるから不思議なもの。まっ、しかし、三つ巴のサバイバル、介護競争になるのもかなわないので、毎日眺めるだけにとどめておこう。

 今宵は、ジャズ・オルガン奏者。「ジミー・スミス/Jimmy Smith」の「ザ・キャット/The Cat」。「ルネ・クレマン/René Clément」監督の映画、「危険がいっぱい/Les Félins (1964)」という当時人気絶頂の「アラン・ドロン/Alain Delon」、「ジェーン・フォンダ/Jane Fonda」主演のフランス映画の主題曲である。、「TVスパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)」「燃えよドラゴン」のテーマでおなじみの「ラロ・シフリン/Lalo Schifrin」のアレンジによるゴージャスなオーケストラをバックに、ジミーのオルガンが冴え渡る曲。

The Cat
Jimmy Smith / Verve
ISBN : B0000069NA

  

「Jimmy Smith ー The Cat (1964) 」

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路傍の花、樹々の鳥(184) ~ やっぱり赤の方が・・ ~

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ヒガンバナ(白)2
 あまり見たことがなかったが、白い「ヒガンバナ(彼岸花)」が道筋に咲いている。「白花ヒガンバナ(アルビフロラ)」というらしい。「彼岸花」はといえば、「赤」。私もそう思っていた。しかし、日本に自生している「彼岸花」類では、一般的な赤の「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」のほか、白、そして黄色の「 ショウキラン(鍾馗蘭)」、橙色の「キツネノカミソリ(狐の剃刀」などがあるという。思い返してみえば、子供の頃実家の近くで「彼岸花」を見た記憶がない。認識するようになったのは、この時期近辺の田んぼの畦ならどこにでも咲いている、今の住まいに移ってきてからのように思う。「白」はなんとなく違和感があり、「やはり赤でしょう」といいたくなる。「♪ 赤い花なら曼珠沙華 ・・・」(長崎物語/作詞:梅木三郎、作曲:佐々木俊一)と歌にも歌われているでしょ。

 さて、今宵は「赤でしょう」ということで、まず、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「赤いブラウス/The Red Blouse」から。アルバムはイージー・リスニングとして売れに売れたCTIシリーズ、「Wave」(1967)から。

WAVE

ANTONIO CARLOS JOBIM / A&M


「Antonio Carlos Jobim – The Red Blouse」

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 「Sound of Red」。ブルージーで、味わい深い大人の女性ジャズ・ボーカル、「ルネ・マリー/René Marie」の同名の最新のアルバム(2016)から。収録曲11曲の作曲、アレンジの全てが彼女のオリジナルである。ブルージーで落ち着いた味わい深い歌唱の中にも、熱いソウルが激っている。このアルバムは、グラミー賞のベスト・ジャズ・ボーカル・アルバムにノミネートされた。

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 フランス風の名前であるが、1955年、ヴァージニア州生まれのアメリカ人シンガー。貧しい家庭に育ち、正規の音楽教育を受けることができない代わりに、ラジオやレコードでブルース、フォーク、グルーグラス、クラシックなどあらゆる音楽を聴いて育ったという。10代の頃は地域のR&Bバンドのボーカルを務め、結婚後二人の子供を育てながら、銀行で働いていたが、41歳の時、長男に背中を押され、再び歌うことを始めたという。最初は、ホテルのバーで1週間に一晩だけチップを稼ぐところからスタートしたが、数ヶ月で充分稼げるまでの歌手に成長したという。最初は協力的だった彼女の夫も、歌手を辞めろと言い出し、家庭内暴力沙汰にまでエスカレートしたため、家を飛び出しプロ歌手の道を選択、あの有名なワシントンDCのジャズクラブ、「ブルース・アレイ/Blues Alley」のステージに立ったのが、1999年、44歳の時であった。この年、最初のアルバム、「ルネッサンス/Renaissance」をリリース、その後、11アルバムをリリースして、現在に至っている。
    
 遅咲きのシンガーでもあり、苦労人でもある。そんなキャリアが味わい深さににじみでているようなアルバムが、「Sound of Red」。

Sound of Red

Rene Marie / Motema Music

「René Marie – Sound of Red (Official Video) 」

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思いがけなく栗拾い

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 里山の麓の道路を車で走る。道路に大きな栗の実がたくさん落ちている。テニス・ボールほどもある「能勢栗」。道の傍らの栗の木から落ちたもので、拾う人もいないようだ。しからばと拾い集めたら、1kgほど採れた。思いもかけない栗拾い。渋皮煮と栗ご飯にすると妻は言う。

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 あたりを見渡せば、黄金色の稲穂、白い蕎麦の花、赤く熟れだした柿の実。里の秋、収穫の秋、味覚の秋 ・・・。

 今宵は、「長谷川きよし」。彼の歌には、「うつろな秋に」、「光る河」、「沈む里」、「透明なひとときを」など秋を感じさせる曲が多い。40年以上も昔でしょうか、彼のレコードも随分と聴き、彼のように弾き語りが出来るようになりたいと練習もしたものですが ・・・。

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ゴールデン☆ベスト
長谷川きよし
テイチクエンタテインメント

 
    
   
  


「長谷川きよし ー 秋だから」

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「長谷川きよし ー 透明なひとときを」

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路傍の花、樹々の鳥(183) ~ 秋の花 三点セット ~

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 ウォーキングをしていると、それとすぐわかる甘い香りが漂ってくる。「キンモクセイ(金木犀)」である。周りを見回すと、咲き始めていました。この花と、「コスモス(秋桜)」、「ヒガンバナ(彼岸花)」、別名「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」を見かけると、「うん、秋が来た!」という実感が湧く。

 「さだまさし」が作詞作曲し、「山口百恵」が歌った日本歌謡の名曲「秋桜(コスモス)」。この歌、「徳永英明」などJ‐POPS系の歌手がよくカバーをしているが、いくつかのJAZZバージョンでもカバーされている。「ケイコ・リー/Keiko Lee」もその一人。国内人気No.1ジャズ・ヴォーカリスト、「ケイコ・リー」の「ポップ・サイド」にスポットを当てたアルバム、「アナザー・サイド・オブ・ケイコ・リー/Anther Side Of Keiko Lee」では、英語バージョンが、「ヴォイセズ・アゲイン/Voices Again」なら、日本語バージョンが聴ける。

アナザー・サイド・オブ・ケイコ・リー

ケイコ・リー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

 たまにはこんな曲もいいかな ・・・。

「Keiko Lee – 秋桜 (Autumn Cherry “Cosmos”) 」

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ご近所の伝説

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鼓が滝
 地元の電鉄会社が2ヶ月に一度、地域の歴史などをテーマに主催し、もう43回も続いている「悠遊セミナー」を聞いた。この日のテーマは、「鼓が滝と九頭伝説」。ずっと地域の歴史を研究し、市の教育委員会で活動も続けている方が講師。

 私の住んでいる北摂地方は京都にも近い交通の要所であるとともに、古くから銀銅を産出し、また清和源氏発祥の地でもあり、いろいろ言い伝えや伝説の多いところでもある。そんなことから、江戸・寛政年間に書かれた観光ガイドブック、「摂津名所図絵」にもこの地域の名所がいくつか挙げられているが、その一つが、「多田 鼓が滝」である。

 「・・・ 多田院より八丁ばかり南にあり。左右岩石累々として、その川幅三間ばかりなり。急流にして珠を飛ばすがごとく ・・・いにしえは飛泉十丈餘落つる。多田院造営の時、此岩石を斫りて用石とす。または洪水の難を除かん為なり。これより水音絶えて鼓ヶ滝は名のみにして、・・・」

 「摂津名所図絵」によれば、古は30m近い滝があったが、多田院(現在の多田神社、清和源氏の祖、源満仲を祀る)の造営や洪水対策で滝はなくなってしまったという言い伝えあった。本当にそんな大滝があったのか、なかったのか? それがこの日のテーマであった。

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 そして、写真に見える能勢電鉄の鉄橋のすぐ上流に架かる、ちょっとレトロでしゃれた名前がついている「銀橋」と国道173号との交差点の反対側には、12世紀の歌人「西行」の歌碑がある。

 音にきく鼓が瀧(たき)をうちみれば
      川邊(かわべ)にさくやしら百合(ゆり)の花
 

 西行が 川辺郡と呼ばれたこの地を訪れ。鼓が滝の美しい風景を詠んだのが、夢枕に土地の古老が現れ、その教えを受けて、この歌をのこしたと伝えられるのは、また別の伝説。(参照拙ブログ 「猪名川散歩」

 そしてもうひとつのテーマは、「九頭伝説」。これは、川西市東多田にある小さな社、「九頭大明神」のお話。

 江戸・元禄時代の「多田五代記」によれば、清和源氏の祖、「源満仲」が康保5年(968)、摂津「住吉神社」に参籠の折、国家・仏教を守護するために住むべき場所求めている満仲に対し、17日目の真夜中にご神託があった。「空に向かって矢を射、その矢の落ちる場所をたずねよ」と。早速矢を射ると、北摂・五月山の方角へ光を放ち落ちていった。

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 満仲は馬に乗り、矢の行方を追い、途中会った老僧は、「このあたりには大きな池が有り、九つの頭のある大蛇が住んでいる。それが昨夜大暴れして山を崩し、池の水は流れさってしまった」と告げる。確かに池の端には九つの頭のある大蛇が死んでおり、満仲の放った矢は眉間に刺さっていた。満仲はその首を切り、「九頭大明神」として祀り、池の水が引いた広い土地を「多田庄」と名づけ開発し、また矢の落ちた地を、「矢問」と呼ぶようになったという。この地に残る「九頭伝説」の成り立ち、各地に残る「九頭竜伝説」との関わりを解き明かしてくれた。今でも、地元の人たちによって、境内は手入れが行き届き、季節には例祭も行われている。

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 さて、今宵の曲、「伝説/Legend」に因んで、「ブラッド・メルドー&パット・メセニー /Pat Metheny & Brad Mehldau」のコラボ・アルバム、「メセニー・メルドー/Metheny Mehldau」から、「Legend」。

 2006年9月に発表されたこのアルバムは、ギターとピアノの、ともに白人ジャズ・アーティストとしては現代ジャズ最高峰といわれる2人の初共演として、そしてまたその年のジャズ・シーン最大のプロジェクトとして、各方面から大絶賛を浴びた。内省的なブラッドのピアノが、パットの静謐なギターと巧みに響きあい、澄んだ透明感のある美しい演奏に結実し、レジェンド的なアルバムになっているといえよう。

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Pat Metheny / Nonesuch

「Legend – Metheny/Mehldau」

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路傍の花、樹々の鳥(182) ~ 終わりどきを迎えている炎天の花 ~

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フヨウ (2)
 真夏の強い日ざしの中でも元気に咲いているのは、「マツバボタン(松葉牡丹)」、「フヨウ(芙蓉)」、「サルスベリ(百日紅)」、「ムクゲ(木槿)」などの炎天の花。長い間楽しませてくれたこれらの花たちも終わりどきを迎えている。しかし、偶然でしょうが、いずれも和風で昭和っぽいレトロなイメージの名前を持つ花たちである。

 昭和っぽい香りがするシンガーといえば、「浜田真理子」。初期のアルバム、「あなたへ」(2002)から、「Fruitless Love」「実ることのない恋」。昭和を感じさせる歌ですね、歌謡曲の世界ですね。

【 Fruitless Love 】  作詞作曲;浜田真理子

「♪ どうしてそんなに 自分を傷つけるの
   報われない愛だと
   知っているでしょう
   Oh,Woman
   You’re a woman
   Woman,You’re a woman

   ・・・・・・・・・・・

   また朝が来て 夜が来て
   かなしい笑顔の
   似合うひとになる    ♪」

あなたへ

浜田真理子 / インディーズ・メーカー


   

「Fruitless Love -浜田真理子」

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路傍の花、樹々の鳥(181) ~ よく知っているのに ・・・ ~

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ニラ2
ニラ
 長谷の棚田の畦や小路の傍に、白い星型の花がたくさん咲いている。遠目には秋の七草、「フジバカマ(藤袴)」かと思ったが、花や葉の形が違う。なんだろうと思って調べたら、なんと「ニラ(韮、韭)」。ほぼ毎日のように食卓に出てくるのに ・・・。そんなもんかも知れない。私とて、妻が庭先で野菜を作るようになってから、その野菜の花を初めて知った次第。その野菜はよく知っているのに、花まではなかなか興味が及ばない。まだまだ ・・・。

ツリガネニンジン
 こちらは知っていました。「ツリガネニンジン(釣鐘人参)」。日本の山野のあちこちで見られ、「キキョウ(桔梗)」などと共に、秋の到来を感じさせる花の1つである。

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 さて、今宵は、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の最新作。実は、10作目の「Quiet Nights」(2009)あたりから私が期待する方向から外れてしまって、出産、カムバック後も、ずっと期待はずれが続いていたので、聴くのを躊躇していた。2年ぶりの最新作は、彼女の育ての親ともいうべき「トミー・リピューマ/Tommy LiPuma」がプロデュース、約10年ぶりにジャズ・スタンダードを取り上げた作品 ・・といわれてもなお躊躇が続いていた。しかし、最近ついに聴く機会を得たのだが、一聴、「ダイアナ・クラールが帰ってきた!!」という印象。野太いオヤジ声、独特の間、こうでなくっちゃ。何はともあれ、聴いていただくのが一番。

TURN UP THE QUIET

DIANA KRALL / VERVE

「Diana Krall – L-O-V-E」

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「Diana Krall – Blue Skies」

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「Diana Krall – Sway」

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路傍の花、樹々の鳥(180) ~ 夏の終わりの凌霄花 ~

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 長い間楽しませてくれた、路傍の炎天の花、落葉のつる性の植物、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」。その鮮やかな紅色もすこし褪せてきたように思えるが、地面に落ちた花弁も艶やかな色を失わない。残暑は厳しいが、夏の終わりを感じさせる。

スイカズラ

 梅雨明け頃から咲き、長い間楽しませてくれたのは、こちらは常緑のつる性の植物、「スイカズラ(吸い葛)」。別名、「ニンドウ(忍冬)」。冬場を耐え忍んで常緑を保つことからこの名がついたという。「ヘクソカズラ(屁糞葛)」と並んで、雑草的な生命力でいたるところの木に絡みついているのを見かける。

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 さて、今宵のピアノ。イタリア・ジャズ・ピアノの至宝とまで呼ばれている、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。このブログでも何回も取り上げた私ご贔屓のピアニストである。
 
 今宵はその耽美的なトリオではなく、ガラティの挑戦的、実験的取り組みといっていいでしょう、ヴォーカル&管楽器入り編成で、「ケニー・ホイーラー/Kenny Wheeler」に捧げた即興の変奏曲を中心にしたアルバム、「Wheeler Variations」(2017)。
 
 編成はというと、シックステットで、「Alessandro Galati – piano, compositions, arrangements」、「シモーナ・セヴェリーニ/Simona Severini – vocals」、「スタン・スルツマン/Stan Sulzmann – tenor saxophone」、「ステファノ・カンティーニ/Stefano Cantini – soprano saxophone」、「アレス・タヴォラッジ/Ares Tavolazzi – bass」、「エンゾ・ジリーリ/Enzo Zirilli – drums」。

 また、私は聞いたことがなかった「ケニー・ホイーラー」は、カナダ、トロント生まれで、主にイギリスで活躍したジャズ・トランペット・フリューゲルホーン・コルネット奏者、作曲家で、2014年9月に84歳の生涯を閉じている。ECMレコードには、演奏参加した多数の作品があり、1976年には、「ジョン・テイラー/John Taylor(p)」、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone(vo)と、ジャズグループ「アジマス/Azimuth」を結成し、重要なメンバーとして活動したという。

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 「ジョン・テイラー」に限らず、ボーカルを楽器の一つとしてみたてる傾向が、欧州のジャズピアニストに多いようです。そんなこともあって、あの「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」と何回かコラボししたことのある、ボーカルの「シモーナ・セヴェリーニ」を起用したのでなないだろうか。

 アルバム編成は、「Kenny Wheeler」の綴りを分解した16曲で、「KEN」、「NY」、「WHEEL」、「ER」の4曲がそれぞれ即興の変奏曲を従えたボーカル曲となっている。作詞、作曲、アレンジはすべてガラティによるもの。ライナーノーツでガラティは、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディを今も求めている」というホイーラーの言葉を引用し、『「Wheeler Variations」は私の愛情を明らかに宣言するものだ。私の内なる「ケニー・ホイーラー」の世界への。』と語っている。

 全体的にはボーカル、2本のホーンも含め、美しくもあり、陰影の際立った印象となってるが、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディの探求」という試みは成功しているように思える。ただし、ガラティ・ファンには、その分、あのガラティ節ともいえる美メロ・ピアノが少ないように感じるかも知れない。

WHEELER VARIATIONS ホイーラー・ヴァリエーション

ALESSANDRO GALATI / SOMETHIN’COOL

「KEN ー Alessandro Galati」

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