JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(348) ~ ピーチク、パーチクと ~

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 歩いていると、頭上が喧しい。今年もまた、大きくなってまもなく巣立ちを迎える「ツバメ(燕)」の赤ちゃんが精一杯声を張り上げて、餌をねだっている。子供の頃、燕は「益鳥」と習ったが、軒先が汚れるので、燕の巣を敬遠する向きも多い。しかし、いくつかの家や店では歓迎しているので、「ピーチク、パーチク」は、この時期の風物詩として定着している。


 

 こちらは、「コノテガシワ(児の手柏)」の実。本来は枝というべき平面状の葉が、子供の手のひらを立てたように垂直についているということから「コノテガシワ」と呼ばれるが、中国原産で江戸時代に導入された常緑小高木で、3~5月頃に枝先に淡紫緑色の花をつける。生垣や街路樹としてよく見かけるが、今頃は淡灰青色で、角がある卵形の実が、黄緑色の葉と綺麗なコントラストを見せてくれる。

 今宵の曲、「The First Time Ever I Saw Your Face」。直訳すると、「初めてあなたの顔を見たとき」という意味でしょうが、「愛は面影の中に」という邦題がついている。 「初めてあなたの顔を見たときから、世界が変わった」というラヴ・ソングである。

 
 「やさしく歌って/Killing Me Softly With His Song」という曲で最もよく知られている、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」のデビュー・アルバム、「ファースト・テイク/First Take」(1969)に収められている。アルバムそのものはヒットしたが、この曲はさほど話題にならなかったという。しかし、発表から3年後の1972年に「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」が、自身の主演・監督映画、「恐怖のメロディー/原題:Play Misty For Me」で、この曲を起用したことから、大ブレイク。ミリオン・セラーを記録、1972年度のグラミー賞で、「最優秀レコード賞」、「最優秀楽曲賞」を受賞したという。

【 The First Time Ever I Saw Your Face (愛は面影の中に) 】   by Ewan MacColl

「♪ The first time, ever I saw your face 初めて貴方の顔を見たとき
  I thought the sun rose in your eyes  瞳の中で太陽が昇ったように思えたわ
  And the moon and the stars       そして月や星たちは
  Were the gifts you gave         貴方からの素敵な贈り物
  To the dark, and the endless skies   暗く、果てしない空を飾っれくれるわ
  My Love                  愛しいひと

  And the first time, ever I kissed your mouth  初めてキスしたとき
  I felt the earth move in my hands    私の手の中の世界が動くのを感じたわ
  Like the trembling heart         まるで小さな鳥の心臓が
  Of a captive bird             震えるようにね
  That was there, at my command      私の思い通りになるような気がしたわ
  My Love                  愛しいひと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

  
 まずは、「ロバータ・フラック」からでしょうか。ベストアルバム、「Softly with These Songs: The Best of Roberta Flack」(1993)から。


   
Softly With These Songs: The Best of Roberta Flack
ロバータ・フラック/Roberta Flack
Rhino / Wea


   
    

「The First Time Ever I Saw Your Face – Roberta Flack」

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 さて、クールでちょっぴりダーク、ひんやりとした陰翳を感じるボーカルが聴きたくなる。「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」がぴったりでしょう。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんな大の御贔屓シンガー。

 1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きで、苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、ベスト盤などを除けば、たった5作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶とクールやダークに感じられるその奥に、温もりを垣間見ることができる。この歌が白眉と言える、アルバム、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から。

マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン/My Heart Would Have a Reason
インガー・マリエ/Inger Marie
Sundance Music Aps


   
    

「Inger Marie – First Time Ever I Saw Your Face」

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 「G20サミット」という国際政治ショーが終わったばかりの大阪。変わったところで、政界一番の「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」好きといえば、「小泉純一郎」元総理。彼が選んだプレスリー・ベスト・アルバムがある。2001年8月、エルヴィスの命日(8月16日)合わせて緊急発売されたという、エルヴィスと誕生日が同じ1月8日という小泉元総理の選曲によるコンピレーション・アルバム「私の好きなエルヴィス - 小泉純一郎選曲 エルヴィス・チャリティ・アルバム/Junichiro Koizumi Presents My Favorite Elvis Songs」(2001)から。

 ちなみに、神戸ハーバーランドには、東京・原宿から2009年8月に移設されたギターを抱えたプレスリー銅像があり、いまだに8月には献花する人も多いと聞く。


 
私の好きなエルヴィス-小泉純一郎選曲 エルヴィス・チャリティ・アルバム/Junichiro Koizumi Presents My Favorite Elvis Songs
エルビス・プレスリー/Elvis Presley
Bmg


   
    

「The First Time I Ever Saw Your Face - Elvis Presley」

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路傍の花、樹々の鳥(347) ~ 初夏のイメージ ~

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 ウォーキングをしていると目に付く初夏の花。定番の「アジサイ(紫陽花)」のほかにも、「キョウチクトウ(夾竹桃)」、「ザクロ(柘榴)」、「ギボウシ(擬宝珠)」、「スモークツリー(煙の木)」。この街でこんな風景を26年見続けてきた。

 今宵の曲、懐かしい人の懐かしい曲。「笠井紀美子」、「夏の初めのイメージ(Image of the beginning of summer)」。アルバム、「トーキョー・スペシャル/Tokyo Special」(1977)。

 1945年生まれ、京都府京都市出身。1970年代、スタンダード曲を歌ったり、フュージョンの要素を取り入れたりして人気を集めた。アンニュイでちょっと小悪魔的な雰囲気を漂わせていた彼女は、たちまち一世を風靡した。現在、74歳。20年ほど前の1998年、音楽活動から引退したというが、その後どんな風に年輪を重ねたのだろうか。カリフォルニア州サンタモニカ在住だという。
 
【 夏の初めのイメージ 】  作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平

「♪ 見慣れたこの街に住み 
    見慣れた毎日が過ぎる 
     アスファルト色の時間 
      人生はそんなものだと

  そんなある日に 聞こえてきたのは
     恋をするかもしれないと 
      私の中 私の声 
       いつもと違う 見慣れた街が 
         光を増して
           あのひとのイメージを回る 
              季節は夏の初め

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
    

トーキョー・スペシャル/Tokyo Special
笠井 紀美子
SMJ


     
     

   
「Kimiko Kasai (笠井纪美子) – 夏の初めのイメージ」

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懐かしいと思われる方にはフル・アルバムを ・・・。

「笠井紀美子 (Kimiko Kasai) – Tokyo Special(1977) [full album] 」

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梅雨入りを告げる花、梅雨明けを告げる花

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 まだ梅雨入りの宣言が出ない関西地方。開花真っ盛りの北摂地域の名産、「能勢栗」をこの地域のいたるところで見る。「栗の花」のことを、「栗花落」ともいう。「クリ(栗)」の花は梅雨の時期までに散ることから、「つゆおち」と読むのだそうだ。秋になると、テニスボールくらいの大きな栗の実がたわわに実る。焼き栗、栗ご飯、渋皮煮 ・・・、待ち遠しい。


 一方、すっくと立って咲く「タチアオイ(立葵)」。「タチアオイ」の花は、垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていき、ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、花茎の頭頂部まで開花が進むと、梅雨明けになるという俗説がある。そんなことから、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名で呼ばれているという。もう天辺まで開花しているのだが ・・・。

 両方真っ盛りのご近所。さて、梅雨に入ったのか、入っていないのか? どっちかな。

 さて、今宵の曲。「The Answer Is Yes」。この歳になると、物事を悲観的に考えがちだが、出来るだけ楽観的に、肯定的に考えたいと思うようになってきた。一世を風靡したCTIシリーズ最大のベスト・セラー・アルバム、「ジム・ホール/Jim Hall」の「Concierto/アランフェス協奏曲」(1975)から。


    
アランフェス協奏曲/Concierto
ジム・ホール/Concierto
キングレコード


     
     

「Jim Hall – The Answer Is Yes」

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路傍の花、樹々の鳥(346)~ ヒトは歩く動物である ~

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 日課のウォーキング。やや空模様が怪しいが、道筋の公園の「アジサイ(紫陽花)」、「キョウチクトウ(夾竹桃)」が色鮮やかになってきた。季節の移り変わりを肌で感じるのは、このウォーキングと、森林ボランティアをしている時が一番。

 最近読んだ本。「ヴァイバー・クリガン=リード/Vybarr Cregan-Reid」著、「サピエンス異変/原題:Primate Change: How the world we made is remaking us」(飛鳥新社 2018年発刊)。名前からして、ベストセラーとなった 「ユヴァル・ノア・ハラリ/Yuval Noah Harari」の「サピエンス全史(上・下) 文明の構造と人類の幸福 /原題:Sapiens: A Brief History of Humankind」(河出書房新社 2016年発刊)と同じような趣向の本かと思ったら、「人類の進化と身体がミスマッチしている」という全く新しい視点で人類の歴史を考える好著であった。英「フィナンシャル・タイムズ」紙「2018年ベストブック」選出の全英ベストセラー。

 今の我々の体は、人類の歴史の中ではほとんどの長さを占める狩猟時代に形成されたものである。1万年前の「農業革命」。250年前の「産業革命」。そして都市革命、デジタル革命と猛スピードで進化を果たしてきた「現代文明」。しかし、それによってもたらされたライフスタイルの変化に私たちの身体は適応不全を起こしている。その一例が、腰痛だったり、反復運動過多損傷(RSI)という手指の病気であるが、原因として挙げられるのが、長時間の座位である。農業革命により、自分で食料を探す必要がなくなり、産業革命以後オフィスビルによって座って仕事をすることを余儀なくさせられた。デジタル革命以後は、さらにオフィスワークでの長時間の座位を要求され、インターネットの普及により現代人の手は酷使されるようになった。この「座っていて動かない」ということの影響が、健康だけでなく生体力学的にも、身体全体に及んでいるという。腰痛、骨粗鬆症、偏平足、肥満、2型糖尿病、アレルギー鼻炎などが、「ミスマッチ病」ともいえるその影響の痕跡であるという。著者は、解決策として、とにかく座ることから脱却して、積極的に歩くことを提唱している。「ヒトは歩く動物」なのである。


     
     
サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃
ヴァイバー・クリガン=リード (著),水谷 淳 (翻訳),鍛原 多惠子 (翻訳)
飛鳥新社


   
     
     

    
    
 さて今宵の歌、「歩きつづけて」。私にとっての思い出の歌の一つ、「長谷川きよし」のデビュー・シングル、「別れのサンバ」のB面がこの歌だった。


 1949年生まれ、もう70歳にもなるんですね。2歳で失明した彼は12歳でクラシック・ギターを始め、1969年7月、シングル「別れのサンバ」で鮮烈なデビューを飾る。私が大学を卒業して入社したその年であった。デビューのころから歌謡曲、シャンソン、サンバ、ラテン、ジャズ、ロック、POPSなどあらゆるジャンルの音楽を取り込み、自分の音楽スタイルとして確立していた。そのレベルの高い音楽性にはいまでも感心する。そして、抜群のギター・テクニック、サンバのリズム、哀調を帯びたメロディと高めの乾いた声が、当時鮮烈な印象を覚えたことを記憶している。同じころ活躍していた1945年生まれのプエルトリコ出身の盲目のギタリストで歌手の「ホセ・フェリシアーノ」と比較されもした。なんとか、「別れのサンバ」を弾き語りをしたいと無駄な努力としりつつも、何回も聴きながら、ギターを爪弾いたあの頃を思い出す。

【 歩きつづけて 】  作詞・作曲 長谷川きよし

「♪ 話しつづけて そのまま
   どんなことでも
   その声を聞いていたい
    今はそれだけ
   こんな気持で一人になったら
   とても淋しくて

    歩きつづけて このまま
   何も何も言わずに
   言葉など今の二人に
   何んになるだろう
   別れられずによりそう心に
   愛が通うだけ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 デビュー・アルバム、「一人ぼっちの詩(うた)」(1969)から。


     
一人ぼっちの詩
長谷川きよし
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント


   
     
     

「歩きつづけて – 長谷川きよし」

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 「別れのサンバ」、聴きたくなりますね。

「長谷川きよし – 別れのサンバ」

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路傍の花、樹々の鳥(345) ~ 形には理由がある ~

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 道の脇や玄関先でよく見かけるが、名前を知らなかったこの花、「ニゲラ」。和名を「クロタネソウ(黒種草)」というらしい。雑草かと思っていたら、南ヨーロッパ原産で、花壇植えや切り花として楽しまれているという。花は大したことはないが、袋状の実がユニークである。だから、ドライフラワーにも利用されているという。また、果実には多くの種が入っていて、バニラのような芳香があるので、種をスパイスとして楽しむこともできる。そのユニークな実の形は、人や動物に絡まりひっつきやすい形。子孫を残すためという理由があるのだ。


 この時期、団地の道路や土手などいたるところで風にそよいでるのは、「チガヤ(千萱、茅)」の白い穂。そのふわっとした感じの綿毛は思わず触ってみたくなる。種子はこの綿毛に初夏の風を受けて遠くまで飛ぶ。子孫を残すための最適な形。その形には理由がある。


 真っ赤な「ブラシノキ(ブラシの木)」。オーストラリアを原産とするが、見た目そのまんまの名前がついている。「ハナマキ(花槙)」、「キンポウジュ(金宝樹)」なんて和名もあるが、断然「ブラシノキ」の方がわかりやすい。 それにしても、どうしてこんな色と形をしているのでしょうか。


 気持ちよさそうに寝ているのは、ご近所の「タビ」。足の先が真っ白なので、この名、「足袋(たび)」とつけたという。名前には理由がある。

 今宵の曲、「Shape of My Heart」。ご存じ、「リュック・ベッソン/Luc Besson」監督の映画「レオン/仏題:Léon、米題:The Professional」(1994)の主題歌。「ジャン・レノ/Jean Reno」、「ナタリー・ポートマン/Natalie Portman」主演で、ニューヨークに生きる殺し屋レオンが、両親を殺された少女マチルダを偶然助ける話。歌は「スティング/Sting」の代表作。あの泣けるラスト・シーンに流れるのがこの曲だった。


    
レオン 完全版 [DVD]
ジャン・レノ (出演)リュック・ベッソン (監督)
CICビクター・ビデオ


    
    

【 Shape of My Heart 】  by Sting, Dominic Miller

「♪ He deals the cards as a meditation  奴は他のことを考えながらトランプを配る
  And those he plays never suspect    だから決して相手に悟られない
  He doesn’t play for the money he wins  金のためにやっているのではない
  He doesn’t play for respect   尊敬されたいためでもない
  He deals the cards to find the answer  彼はただ答えを見つけたいんだ

  The sacred geometry of chance  偶然は神聖なる幾何学
  The hidden law of a probable outcome 予想の裏の隠された法則
  The numbers lead a dance  すべてを支配するのは数

  I know that the spades are the swords of a soldier スペードは戦士の剣だ
  I know that the clubs are weapons of war  クラブは戦いの武器だ
  I know that diamonds mean money for this art ダイヤはこの仕事で得られる金を意味する
  But that’s not the shape of my heart  でもどれも僕のハートを表してはいない

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 アルゼンチン出身の人気歌姫、「カレン・ソウザ/Karen Souza」から。アルバムは、「Essentials, Vol. II」(2014)。


     
ESSENTIALS 2
カレン・ソウサ/Karen Souza
MUSBR


    
    

「Shape of my Heart – Karen Souza」

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 ハンガリー出身の「澤野工房」の看板歌姫、「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」。同郷のピアニスト、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」らのカルテットがサポートするアルバム、「Shape of My Heart」(2011)から。


 
SHAPE OF MY HEART
ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke
澤野工房


    
    

「Nikoletta Szőke Quartet feat. Tony Lakatos – Shape of My Heart」

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 「スティング」はこの歌を何枚かのアルバムに収録しているが、最初のアルバムは、「Ten Summoner’s Tales」(1993)だった。その後、この曲が、映画「レオン」で使われ、サントラ・アルバム、「アット・ザ・ムーヴィーズ/At the Movies」(2002)に収録され、NY同時テロの当日、イタリア・トスカーナの彼の家で行われたライブ・アルバム、「All This Time」(2011)にも、「フラジャイル/Fragile」と並んで収録されている。映画のシーンとともに。


    
Ten Summoner’s Tales
スティング /Sting
A&M


    
    


   
アット・ザ・ムーヴィーズ/At the Movies
スティング/Sting
ポリドール


    
    

「Sting – Shape of My Heart (From “Leon”) 」

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路傍の花、樹々の鳥(344) ~ 美しい花には毒がある ~

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 「キングサリ(金鎖)」。ご近所ではここ以外では見かけたことがない花。別名、「キバナフジ(黄花藤)」と呼ばれるように、「キングサリ」は「フジ(藤)」に似たマメ科の植物で、ヨーロッパ中南部原産の落葉性小高木だという。日本ではあまり見かけないが、ヨーロッパではメジャーな植物で、寒冷の土地では大木に育つという。この花が藤のように大木になって咲いたら、さぞや見事でゴージャスでしょうな ・・・。ただ、その花の美しさとは裏腹に、有毒植物としても知られており、特にタネには毒性の強いアルカロイドが含まれおり、中国では「毒豆」とも呼ばれているという。そんなことから、日本ではあまり見かけないのかな。美しい花には棘、いや毒がある。

 さて今宵の曲は、「金の耳飾り。「ゴールデン・イヤリング/Golden Earrings」。1946年に作られた有名な美しいメロディを持つ、甘いスタンダードで、「ヴィクター・ヤング/Victor Young」の作曲、「ジェイ・リヴィングストン/Jay Livingston」と「レイ・エヴァンス/Ray Evans」の作詞。 翌年、1947年の映画「Golden Earrings(邦題:黄金の耳飾り)」に使われ、その中では、主演の「マレーネ・デートリッヒ/Marlene Dietrich」が歌った。

 まずは流麗華麗なピアノで ・・・。「ジーン・ディノヴィ/Gene DiNovi」。1928年ニューヨーク生まれというから、今年91歳になるご長寿ピアニスト。ご贔屓のアルバム、「Golden Earrings」(2003)からと思いましたが、YOUTUBEにアップされていたのは、2003年、横浜の赤レンガ倉庫でのコンサート・ライブ・アルバム、「At Red Brick Warehouse Live In Yokohama」(2004)。パーソネルは、「Gene DiNovi」、「Neil Swainson(b)」、「木村 由紀夫(ds)」。

ゴールデン・イヤリング (紙ジャケット仕様)
Gene DiNovi/ジーン・ディノヴィ
M&I/Marshmallow Records


     
     

   
   

At Red Brick Warehouse Live In Yokohama
Gene DiNovi Trio
Marshmallow Records


     
     

  
「Gene DiNovi Trio Live – Golden Earrings」

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 女性ボーカルと参りましょうか。「澤野工房」イチオシのボーカル、「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」。可憐な美形でスウィートなヴォーカル、私が好きな女性歌手の一人でもある。1983年生まれ、ハンガリー出身。ジプシー音楽の名門に生まれ、2005年の「モントルー・ジャズ・フェスティバル」では、ジャズ・ヴォーカル・コンペティションにおいて一位に輝いたという。その後、ホテルやジャズ・クラブでキャリアを積み、高い評価を得ている。同郷のピアニスト、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」は他のいくつかのアルバムで歌伴を務めている。アルバム、「Golden Earrings」(2009)から。

この曲は、「チゴイネルワイゼン」にも使われているハンガリーのジプシー民謡が原曲という。ハンガリー出身の彼女が歌う意味付は十分に力できるというもの。

【 Golden Earrings 】  作曲;Victor Young 作詞;Jay Livingston & Ray Evans

「♪ There’s a story the gypsies know is true   ジプシーが信じている話がある
  That when your love wears golden earrings    恋人が金の耳飾りをしていたら
  He belongs to you              その男は自分のものになるのだという

  An old love story that’s known to very few  この古い話はほとんど知られていない
  But if you wear those golden earrings   もしこの金の耳飾りをあなたがつけると  
  Love will come to you           愛する人があなたのもとへとやってくるでしょう

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Golden Earrings
Nikoletta Szoke/ニコレッツタ・セーケ
澤野工房

   
    

「Golden Earrings · Nikoletta Szőke」

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路傍の花、樹々の鳥(343) ~ バラの季節だが ~

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 ご近所には「バラ/薔薇」に丹精を込めている家も結構多く、この時期、ウォーキングの目を楽しませてくれる。「手入れが大変だ」と聞いているので、我が家はいただいた鉢植えの「テリハノイバラ(照葉野茨)」、「ナニワノイバラ(浪花野茨)」くらいを、手入れもせずに置いているだけで、その他のバラには手を出さずじまいであるが ・・・。連休が終わったらご近所のバラ園に行ってみよう。

 さあ、今宵の曲、「薔薇」に関連した曲をいくつか ・・・。選択に迷うくらいたくさんありますが、最初は、名曲ですね、「ベット・ミドラー/Bette Midler」の「The Rose」から。この曲は、1979年、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」をモデルにした映画「ローズ/原題:The Rose」の主題歌。「ベット・ミドラー」は、主人公を体当たりというべき迫真の演技で演じて、アカデミー賞にノミネートされ、また、この主題歌は、グラミー賞を受賞している。作詞・作曲は、「アマンダ・ブルーム/Amanda McBroom」。英語歌詞と日本語訳付いている動画がアップされていましたので、そちらを。アルバムは、「Experience the Divine Bette Midler: Greatest Hits」(1993)から。

グレイテスト・ヒッツ/Experience the Divine Bette Midler: Greatest Hits
ベット・ミドラー/Bette Midler
ワーナーミュージック・ジャパン


     
    

    
「The Rose – Bette Midler(歌詞字幕)」

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 さて次はちょっと懐かしい女優さんの歌です。フランスの女優さんは歌を歌う人が多いのですが、彼女もその一人、「ブリジット・バルドー/Brigitte Bardot」。シニアの皆さんには説明不要ですね。「Rose d’eau」。直訳すると、「rose of water」ですが、「薔薇香水」という意味のようです。「ルイ・マル/Louis Malle」監督、「マルチェロ・マストロヤンニ/Marcello Mastroianni」と共演した仏伊共同制作映画、「私生活/原題: Vie Privee」(1962)の中で歌われたようです。アルバムは、「La Madrague」(1998)。「La Madrague(マドラグ)」は、サン・トロペにあったバルドーの別荘の名前だそうです。

La Madrague
ブリジット・バルドー
Philips


    
     

  
「Rose d’eau - Brigitte Bardot」

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 シャンソンの名曲、「バラ色の人生/La Vie En Rose」。スウェーデンの涼風一花、「イザベラ・ラングレン/Isabella Lundgren」。アルバムは、デビュー・アルバム、「It had to be you (若しあなただったら)」(2013)。


   
It had to be you (若しあなただったら)
イザベラ・ラングレン/Isabella Lundgren
Spice of Life/Savvy


   
  

    
「La vie en rose – Isabella Lundgren」

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 フランス出身のジャズ・ピアニスト、「フィリップ・レオジェ/Philippe Leoge」。ピアノ・ソロ・アルバム、「My french standards songbook」(2014)から。

My French Standards Songbook
Philippe Leoge/フィリップ・レオジェ
Klarthe Records Jazz


   
    

    
「Philippe Léogé – La Vie En Rose」

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 さて、最後もソロ・ピアノで締めましょうか。「キース・ジャレット/Keith Jarrett」の「My Wild Irish Rose」。アルバムは、難病から奇跡の復活を遂げた、ECMレーベルからの復帰第1弾「The Melody at Night, with You」(1999)。

メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー/The Melody at Night, with You
キース・ジャレット/Keith Jarrett
ユニバーサル ミュージック


    
     

    
「My Wild Irish Rose – Keith Jarrett」

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中山寺は花の寺

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 今年も「中山寺」へ「フジ/藤」を見に行く。3月は梅で有名な「中山寺」、梅林を登ったところにある広場に長い藤棚がある。もう登っている途中から蜜の濃厚な香りが漂ってくる。広場には満開の「フジ」、蜂もたくさん群がっている。紫色と白色があるが、白色の花の方が香りが強いようだ。






 境内には、そのほか「ボタン(牡丹)」、「シャクヤク(芍薬)」、「シャガ(射干、著莪)」、「オオデマリ(大手毬)」、「コデマリ(小手毬)」などが満開。4月の「中山寺」は花いっぱいの寺でもあった。

 今宵の曲、フランス人のサックス奏者で、映画「死刑台のエレベータ」(1958)のサウンド・トラックを「マイルス・ディヴィス/Miles Davis」と担当したこともある「バルネ・ウィラン/Barney Wilen」の演奏で「Quiet Temples」。「マル・ウォルドロン/Mal Waldron」が参加したカルテットのアルバム、「ふらんす物語/French Story」(1990)から。このアルバムは、「記憶の中のフランス映画/French Movie Story」(2004)などタイトルを変えていくつか再発されている。

ふらんす物語/French Story
バルネ・ウィラン&マル・ウォルドロン・クァルテット/Barney Wilen with Mal Waldron Quartet
アルファレコード


     
     


      
記憶の中のフランス映画/French Movie Story
バルネ・ウィラン&マル・ウォルドロン・クァルテット/Barney Wilen with Mal Waldron Quartet
M&I


    
     

「Barney Wilen with Mal Waldron – Quiet Temples」

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 同じアルバムから、テーマ曲、「死刑台のエレベーター/Ascenseur Pour L’echafaud」。高校生の時に名画鑑賞会で観て、映画的にも、音楽的にも強烈なインパクトを受けた。

「Barney Wilen with Mal Waldron - Ascenseur Pour L’echafaud」

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まち山に咲く

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 私が住んでいる団地の西側、このブログでもよく取り上げる「エドヒガン(江戸彼岸)」の群生地の猪名川を挟んだ対岸の「まち山」に、「ヤマザクラ(山桜)」が終わるこの時期に咲く「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」の群生地がある。この一帯は、私の住んでいる団地と同じ頃に開発された大規模住宅団地であるが、猪名川の支流、「虫生川(むしゅうがわ)」の侵食により、深く谷が切れ込んでいるため、開発から取り残され、「虫生の森」と名付けられ、一歩足を踏み入れると、どこの山中へ来たのかと見間違うような渓谷となっている。こんな場所を「里山」ならぬ「まち山」と呼んでいる。この群生地は、市の天然記念物にも指定され、地元のボランティの皆さんが、保全整備活動を行っている。

 1週間ほど前に訪れてみた時は、寒さが続いたためか、全然咲いていなかったので、ここ数日のポカポカ陽気、もう咲いているだろうと再度訪れてみた。普通の「ツツジ(躑躅)」よりはかなり小さな花弁であるが、ややほの暗い森の急斜面一面に咲く「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」。その凛とした白さが際立っている。

 前回訪れた日の朝日新聞のローカル版にこんな記事が載っていた。



 目を転ずれば、「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」、頭上を見上げれば、「カスミザクラ(霞桜 )」、「ウワミズザクラ(上溝桜)」。見事な競演に堪能する。





 「シロバナウンゼンツツジ」。その可憐な白い花に見入っていると、「あと1週間で新しい年号に変わるんだ」という不思議な感慨が湧いてくる。しかし、我々シニアを形作って来たのは、紛れもなく「昭和」。「平成が過ぎ去る」ということより、「昭和が遠くなる」という思いのほうが強い。そんなことから、「昭和」へのノスタルジーを色濃くまとっている歌手、「浜田真理子」の曲を。「昭和ブルース」。アルバム、「mariko live romance」(2005)から。たしか「天知茂」のヒット曲。

【 昭和ブルース 】     作詞:山上路夫 作曲:佐藤勝

「♪ うまれた時が 悪いのか
    それとも俺が 悪いのか
     何もしないで 生きてゆくなら
       それはたやすい ことだけど
         ・・・・・・・・・・・・  ♪」


       
mariko live ~romance~
浜田真理子
インディーズ・メーカー


     
     

「浜田真理子 - 昭和ブルース」

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 もうひとり昭和へのノスタルジーを感じさせる女性歌手は「研ナオコ」。アルバム、「恋愛論」(1993)に収録されている「山崎ハコ」の「白い花」が好きだった。

【 白い花 】   作詞・作曲 山崎ハコ

「♪ 私の目の前の白い花
   人目にもつかず咲いているけれど
    幸せそうに ほほえんで
     香りを漂わせる
      できることなら この指で
       お前を摘んでしまいたい
        あの人の心に 誇らしく
         咲いてるお前を
          ・・・・・・・・・・・  ♪」


      
恋愛論
研ナオコ
ポニーキャニオン


    
    

 「研ナオコ」のバージョンがアップされていないので、オリジナルの「山崎ハコ」で ・・・。

「白い花 – 山崎ハコ」

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On The Street Where I Live

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 初夏を思わせるような明るく暖かい日差しを浴びてウォーキングを楽しむ道は、まるでボタニカル・ガーデン。「リキュウバイ(利休梅)」、「スパラキシス(和名:スイセンアヤメ)」、「ベニハナトキワマンサク(紅花常磐万作)」、「ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)」、「ツツジ(躑躅)」、「ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)」、「ウンナンオウバイ(雲南黄梅)」、「カキツバタ(杜若)」、「シロヤマブキ(白山吹)」、「シャガ(射干、著莪、胡蝶花)」、「ハナミズキ(花水木)」、「ハナモモ(花桃)」、「ライラック(リラ)」 ・・・。

 今宵の曲、「On The Street Where You Live(君住む街角)」。1956年に初公演され、また、「オードリー・ヘップバーン/Audrey Hepburn」主演で、1964年に映画化もされたブロードウェイ・ミュージカル、「マイ・フェア・レディ/My Fair Lady」のために制作された歌のひとつ。作詞、「アラン・ジェイ・ラーナー/Alan Jay Lerner」と作曲、「フレデリック・ロウ/Frederick Loewe」。

【 On The Street Where You Live(君住む街角) 】 by Alan Jay Lerner/Frederick Loewe

「♪ I have often walked down the street before  いままで何度もこの通りを歩いてきたし
  But the pavement always            足元にある敷石も今までどおりで
  Stayed beneath my feet before         前と変わったわけではない
  All at once am I                でも君が住んでいる街だと知った途端
  Several stories high              ビル数階分ほど
  Knowing I’m on the street where you live   舞い上がった気分になってしまった

  Are there lilac trees               ライラックの樹はあるかい
  In the heart of town?               街のど真ん中に?
  Can you hear a lark in any other part of town?  街で雲雀のさえずりが聞こえるかい?
  Does enchantment pour               魅力が溢れ出しているかい
  Out of every door?                 どのドアからも?
  No, it’s just on the street where you live    そうじゃないとすれば、こんな気分になるのは
                             それはきっと君がこの街にいるからだ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 歌姫は、まず、1966年生まれのオランダのジャズ・シンガー、「イルセ・ヒュイツインガー/Ilse Huizinga」。ブロードウェイのナンバーを集めた魅力的なアルバム、「Beyond Broadway」(2005) から。彼女の夫で、アレンジャー、作曲家でもある「エリック・ヴァン・デル・リュイート/Erik van der Luijt」のピアノとのおしどりデュオ。

Beyond Broadway/ビヨンド・ブロードウェイ
Ilse Huizinga/イルセ・ヒュイツインガー
Maxanter


    
   
     

   
「Ilse Huizinga – On The Streets where you Live」
  
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 次は、オーソドックスなスタンダードを自分の世界に変え、一幕の芝居を見るような、そんなアルバム作りをするという印象を持つ女性ボーカル、「ホリー・コール/Holly Cole」。映画「バクダットカフェ」の主題歌となった、「コーリング・ユー/Calling You」のカバーが収録されたアルバム「Blame it On My Youth」(1991)で注目されてから、もう25年以上経つのである。

Blame It on My Youth
Holly Cole Trio/ホリー・コール・トリオ
Blue Note Records


     
     

   
「Holly Cole Trio – On the street where you live」

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 私が住んでいる川西市にも住んだことがあるという、日本人女性ジャズ・ボーカル、「ヌーン/noon」のアルバム、「Walk With The In New Orleans」(2007)から。

WALK WITH THEE IN NEW ORLEANS
noon/ヌーン
ビクターエンタテインメント


    
    
   

   
「ヌーン/noon - 君住む街」

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