JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

中秋の名月に

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 昨夜は「十五夜」。旧暦の九月十五日、「中秋の名月」の日である。ウォーキングの途中で「ススキ(薄、芒)」を採り、団子を作って、晴れの予報が出ている夜に備える。「ススキ」。「尾花」とも呼ばれる「秋の七草」の一つ。またかっては「茅(かや)」、「萱」とも呼ばれ、農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを「茅場(かやば)」と呼んでいた。現在でも、集落50戸のうち38棟が、かやぶきの屋根であり観光名所ともなっている、京都府南丹市美山町北の、「かやぶきの里」のはずれには、茅場が残っている。

 そして、一面のススキが名所となっているところが関西にはいくつかあり、大阪府河内長野市の岩湧山、映画「ノルウェイの森」の舞台ともなった兵庫県神崎郡の砥峰高原、また奈良県宇陀郡の曽爾(そに)高原などは、その一面のススキの美しさに圧倒される。

 月の出を待つ。私の家の東に小さな丘というか、山があるのだが、そこから大きな月が登ってきました。写真にはうまく写らなかったが、文様までくっきりと見える。こんなにはっきりと美しく見える「中秋の名月」は久しぶり。ちょっと感動的だった。

 わたしの好きな曲、もう症候群的といってもいいが、その一つに、「Moon and Sand」という曲がある。邦題「月と砂」。作曲家、「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」と、彼と40年間に渡ってコンビを組んだ作詞家、「ウィリアム・エングヴィック/William Engvick」の作品。ワイルダーは、ボストンで銀行を経営する資産家の跡取りでありながら、自ら実家とは縁を切り、ニューヨークに飛び出してきて、作曲に一生を捧げた男。人付き合いが嫌いで、生活もホテル住まい。ずっと独身を通したというちょっと変わり者。エングヴィックが、唯一といってもいい気の許せる相手だったらしく、全ての作詞を彼に託し、エングヴィックもまた、ワイルダーの曲にしか詩を付けていないというこちらもちょっと変わり者だったらしい。

【 Moon and Sand 】

「♪ Deep is the midnight sea   真夜中の海は深く感じ
  Warm is the fragrant night   かぐわしい夜は暖かく感じる
  Sweet are you lips to me    口づけられた君の唇は甘い
  Soft as the moon and sand   そしてやわらかい 月と砂のように

  Oh when shall we meet again  いま再び会えるのだろうか
  When the night has left us    この夜が二人を置き去りにしてしまっても
  Will the spell remain       この魔法がずっと効いていて欲しい

  The waves invade the shore   波は浜辺に絶え間なく打ち寄せては引いていく
  Though we may kiss no more   たとえ僕たちがもうキスをしなくなったとしても
  Night is at our command     夜は僕たちのもの
  Moon and sand           月も砂も

  The waves invade the shore
  Though we may kiss no more
  Night is at our command
  Moon and sand                               ♪」

 去年も「十五夜」に聴いたのは、JAZZYな月と星のラヴ・ソングがぎっしりつまった「ダイアナ・パントン/Diana Panton」のアルバム、「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた(原題:If The Moon Turns Green)」(2007)。

ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた

ダイアナ・パントン / MUZAK/fab.

「Diana Panton – Moon and Sand」

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 そして、死の直前に撮影されたドキュメンタリー、「Let’s Get Lost」のサウンド・トラックに収録されているのは、「チェット・ベイカー/Chet Baker」。

Let’S Get Lost

Chet Baker / RCA Victor Europe

「Chet Baker – Moon & Sand」

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 「ケニー・バレル/Kenny Burrell」のギターも上げておかなくては ・・・。「ギル・エヴァンス・オーケストラ/Gil Evans Orchestra」とのコラボ・アルバム、「ケニー・バレルの全貌/GuitarForms」(1964)から。

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ケニー・バレルの全貌 Limited Edition
ケニー・バレル、ギル・エバンス
ユニバーサル ミュージック クラシック


  
    


「Kenny Burrell with Gil Evans Orchestra – Moon and Sand」

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織姫と彦星のみる夢は

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 七月七日。今年も「七夕人形」を飾る。孫娘の誕生から我が家の習わしとなっている。ふるさと松本の七夕は、八月六日から七日にかけて、旧暦で行われる。全国でも松本地方だけの風習らしいが、この地方では七夕に「人形」を飾るのである。一般的な「七夕飾り」と共に、男女一対の木製や和紙製で作られた「七夕人形」を軒下につるしてお祝いをするのである。

 この「七夕人形」を飾る風習は、江戸時代から今に伝えられている風習で、お雛様や五月人形と同じように、赤ちゃんの誕生の初節句に、その健やかな成長を祈って贈られる人形である。そんな所以で、我が家でも孫娘の健やかな成長を願って、今年も「七夕人形」を飾る。その孫娘を今日は預かって、夕刻、3月に卒園した保育園の縁日、「七夕夕涼み会」につれて出かけることになっている。

 さて、「ドリーム」といえば、この曲、多くの歌手に歌われ、多くの人に愛された曲、1944年、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」によって作られた「ドリーム/Dream」でしょう。もう70年以上愛されているスーパー・スタンダード。

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  「ジョニー・マーサー」 (1909年 – 1976年)。アメリカの作詞家・作曲家で、「キャピトル・レコード」を共同設立したことでも知られている。「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」とのタッグで数々のヒット曲、例えば、「ムーン・リバー/Moon River」(1961)、「酒とバラの日々/Days of Wine and Roses」 (1962)、「シャレード/Charade」(1963)を飛ばし、アカデミー音楽賞にノミネートされること19回、そのうち4回は受賞。外国語曲にも作詞し、最も有名なのは、「枯葉/Autumn Leaves(フランス語:Les Feuilles Mortes)」。生涯、1500曲以上書きたと言われる。

【 Dream 】   by Johnny Mercer 

「♪ Dream when you’re feelin’ blue      ブルーな気持ちの時は夢を見ることね
  Dream that’s the thing to do        夢を見ることがするべき方法よ
  Just watch the smokerings rise in the air  タバコの煙の輪が浮かぶのを見れば
  You’ll find your share of memories there   きっとなにか思い出すわ

  So dream when the day is thru       一日ずっと夢を見ていようよ
  Dream and they might come true      夢を見てさえいればきっとかなうから
  Things never are as bad as they seem    考えているほど物事は悪くないよ
  So dream, dream, dream           だから、夢を、夢を見ようよ ♪」
  

 さて、空模様が怪しいが、織姫と彦星のみる夢、「Dream」は、好漢、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」の歌唱。オーソドックスでシンプル、しかし、エモーショナルにうたわれる。アルバムは、「Call Me Irresponsible」から。

Call Me Irresponsible

Michael Buble / Warner Bros

「Michael Buble – Dream」

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やはり半夏生には蛸を食う

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 7月2日は、「半夏生(はんげしょう)」。「七十二候」の1つである「半夏生ず」(はんげしょうず)から作られた暦日。関西地方では、「半夏生」の日に、「蛸」を食うという習慣がある。今日もスーパーの魚売り場には、蛸が山と積まれ、「稲の根が蛸の足のように地面にしっかりと張って豊作になりますように」という願いを込めて蛸を食べるようになったと書いてあった。無論、「明石の蛸」が食卓に ・・・。

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 「明石の蛸」が美味いのは、明石海峡の激しい潮流にもまれて身が締まっているからだとか。ということで、今日の曲は「ビル・エヴァンス/Bill Evans」と「ジム・ホール/Jim Hall」のデュオの名盤、「Undercurrent」(1962)から蛸に関する曲、いや夢に関する曲を ・・・。

 水面下で女性が漂う。あの世とこの世の境界、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という言葉を思い浮かばせるようなジャケット。

 そして、「ビル・エヴァンス」のピアノと「ジム・ホール」のギターが交錯する美しくも絶妙なプレイは、その後のジャズ界に「インタープレイ/Interplay」という言葉を流行させたという。「インタープレイ」とは、ジャズの専門用語で、「優れたプレイヤーたちが 共演し、互いに触発し合いながら、素晴らしいインプロビゼーション (アドリブ)・ソロを生み出すこと」 と、「ジム・ホール」も参加している「ビル・エヴァンス」のアルバム 「Interplay」の 解説文には、書かれている。

Undercurrent

Evans / Blue Note Records


「Bill Evans and Jim Hall – Dream Gypsy」

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「Darn That Dream – Bill Evans & Jim Hall」

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 投票によって潮目も底流も変えられるのである。

今年の恵方は北北西

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 節分。私の育った信州松本では、節分の風習としては「豆まき」くらいしか記憶にない。最近はすっかり全国区になってしまった感のある、『節分には、「恵方」の方を向き、無言で太巻き寿司の「恵方巻き」を「丸かぶり」(関西弁で「丸かじり」のこと)する』という風習は、関西に住んで初めて知った。「巻く」ということから「福を巻き込む」、「切らずに食べる」ことから「縁を切らない」という意味が込められているという説が有力というが、どうも賢い海苔屋さんが考え出した企みだったのではないだろうか。

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 もう一つ。関西では節分に、鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺したものを玄関に飾り、鰯を食べる習慣があるが、これもこちらへ来て初めて知ったこと。鰯を焼くと出る激しい煙と臭いで邪気を追い払い、そして柊の針で鬼の眼を刺すという魔よけの意味があるという。近くのスーパーには、「太巻き」や「鰯、「柊」、「節分豆」が山積みになっている。もちろん、我が家も、「恵方巻き」の材料と「いわしの丸焼き」、「豆」を例年のように買い求めた。

 節分といえば鬼。そんな「鬼」に因んだ曲を探そうと思ったが、「鬼」は英語でなんていうのだろうか。devil、monster、gargoyle、creature、 ogre ・・・。いずれもピンと来ない。そもそも土着の文化に根ざす「鬼」の英語表現を求めるのが無理なのである。「devil」にしておきましょうか。

 ところで、失恋や片思いなどを歌った歌、「トーチ・ソング/Torch Song」の代表曲に、「恋は愚かというけれど」という邦題が付けられている 、私の好きな「I’m Fool To Want You」という歌がある。その一節に「神のみぞ知る(誰も知らない)」をもじった「the Devil has known」というフレーズがあるので、苦し紛れでこの曲を選んでみた。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・
  I’m a fool to hold you   こんなにあなたを抱きしめたいと思う愚かな私
  Such a fool to hold you   そう、あなたを求める愚かな私
  To seek a kiss not mine alone  私だけのものにならない口づけを求める私
  To share a kiss the Devil has known 口づけしたいと思っていることさえ誰も知らない
    ・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・  ♪」
 
 かってこの曲についてこんなふうに書いたことがある。

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 この「I’m a fool to want you」を聴いたら「鳥肌もの」というアルバムがある。「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」。アルバムは「レディ・イン・サテン/Lady in Satin」(1958)。このアルバムも、亡くなる前年の1958年の録音。体はぼろぼろで、声は衰え痛々しいほどだが、気力をふり絞って歌う。これはもう執念としかいいようがない。死を目前した超新星のような一瞬の輝きか残照か。しかし、「恋は愚かというけれど」という邦題では、この歌の持つ深いせつなさや哀しみは表わせない。(参照拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(41) ~ I’m A Fool To Want You ~ 」

レディ・イン・サテン+4

ビリー・ホリデイ / ソニーレコード

「Billie Holiday - I’m A Fool To Want You」

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謹賀新年

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      あけましておめでとうございます
      今年もよろしくお願いいたします

2年続けの喪も明け、久しぶりの新年の賀詞も、なんとなく清々しい。

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ことしの元朝参りは、大変な参拝客で賑わう「多田神社」を避け、「多太(たぶと)神社」へ。「延喜式神名帳」に、『摂津国川辺郡 多太神社』とある式内社である。正式には、「ただ」であるが、1.5kmほどの近くにある清和源氏の祖、「源満仲(920頃~997)」らを祀る「多田(ただ)神社(970創建)」と呼称が同じため、地元では「たぶと」と呼んで区別している。こちらのほうが地域の氏神様である。御祭神は、「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」、「大鷦鷯尊(オオサザキノミコト=仁徳天皇)」、「伊弉諾尊(イザナギノミコト)」、伊弉冉尊(イザナミノミコト)」の四神というが詳細は分からないという。

江戸時代初期までは村民から「平野明神」と呼ばれていたが、時の幕府の調査により由緒有る「多太神社」であることが判明し、元文元年(1736)に、寺社奉行、あの「大岡越前守」によって社の由緒を失わないように社名を正し、「多太社」と刻んだ社号標石が建てられ、いまも残っている。(市指定文化財)

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ちょうど、「年越し火奉納」ということで、大きな焚き火が焚かれていた。12時を待って、家内安全を願ってお参りをし、火の粉を浴びて邪を払い、お神酒をいただき、家に帰る道すがら近所の寺で撞く除夜の鐘を聞く。元旦を清々しい気分出迎えた。今年一年平穏無事に暮らせる事を願って。

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さて元旦。新春の清々しさにふさわしい「鳥」の曲を選んでみた。「パブロ・カザルス/Pablo Casals」の演奏でよく知られている、スペインはカタルーニャ地方の民謡、「鳥の歌/El Cant dels Ocells」。

「パブロ・カザルス」。1876年、スペイン・カタルーニャ地方に生まれる。4歳でピアノを始め、9歳になるとオルガンを始め、11歳でチェロを弾き始めたという。チェロの名手としてその名を確立した後、1939年、スペイン内戦のため、フランスへ亡命、隠棲。1945年、演奏活動を再開するも、フランコ政権に抗議して演奏活動を停止した。祖国の姿に胸を痛め、1938年以来アメリカ国内における公の席での演奏を中止していたが、カザルス84歳の1961年11月13日、ケネディ大統領に招かれホワイトハウスで披露した曲が、「鳥の歌」。この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、カザルスの愛奏曲である。さらに、1971年10月24日(国連の日)、ニューヨーク国連本部にて演奏会、国連平和賞が授与されている。この時も、「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、「鳥の歌」をチェロ演奏したという。

1961年、ホワイトハウスでのコンサートの「鳥の歌」を。ピアノは、ポーランド出身のピアノ奏者、「ミェチスワフ・ホルショフスキ/Mieczysław Horszowski」。

鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート

パブロ・カザルス / SMJ

「Pau Casals – El cant dels ocells (at the White House) 」

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我が家の夏模様

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妻が育てている「ゴーヤ」の雌花が次々と咲きだした。
 
ちょっと遅くなってしまったが、例年通り「七夕人形」を飾った。今年は、男雛が向かって右側にくる京都式。「七夕人形」は、旧暦の七夕にふるさと松本で行われる独特の習わしで、お雛様や五月人形と同じように、子供たちの健やかな成長を祈って、一般的な「七夕飾り」と共に、男女一対の木製や和紙製で作られた「七夕人形」を軒下につるしてお祝いをする。(参照拙ブログ「ふるさとエレジー(2) ~七夕人形がつなぐ想い~ 」 など)

さて、「七夕人形」に因んで聴きたいと思ったちょっと切なくて美しいラブ・ソングは、「You Don’t Know Me」。この歌は、1955年、「エディ・アーノルド/Eddy Arnold」が頭に浮かんだタイトルと詩のストーリーを基に、「シンディ・ウォーカー/Cindy Walker」によって書かれた。翌年アーノルド自身によってレコーディングされた。以後、「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」, 「ボブ・ディラン/Bob Dylan」、「ウィリー・ネルソン/Willie Nelson」など多くの歌手によってカバーされたが、もっともヒットしたのは、「レイ・チャールス/Ray Charles」であろうか。1962年の「the Billboard Hot 100 chart」で第2位にランキングされているという。レイ自身も、いろんなアーティストとのデュオ・アルバム、「Genius Loves Company」の中で、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」と再録音をしている。

また、「メリル・ストリープ/Meryl Streep」が主演映画、「ハリウッドにくちづけ/原題;Postcards from the Edge」(1990)でこの歌を歌っていたことも思い出した。

【 You Don’t Know Me 】 written by Cindy Walker & Eddy Arnold

「♪ You give your hand to me   あなたが私に手を差し出して 
   And then you say hello    「やあ」なんて言うでしょ
   And I can hardly speak    途端に私は言葉が出なくなってしまうの
   My heart is beating so     私の心はドキドキしてしまって 
   And anyone can tell      誰もが気軽に話せるというのに
   You think you know me well  あなたは私をよく知ってるって言うけど
   But you don’t know me     実は私のこと、なにも知らないのね

   No you don’t know the one   いいえ、あなたは知らないわ
   Who dreams of you at night   夜毎誰かがあなたの夢を見ているなんて
   And longs to kiss your lips   あなたのキスを待ち焦がれて
   Longs to hold you tight     強く抱きしめて欲しいと思っているなんて
   To you, I am just a friend    そう私はただの友達
   That’s all I’ve ever been    ずっとそうだったの
   Cause you don’t know me   だって、私のことなにも知らないから

   ・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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歌姫は、つい先だっても取り上げた「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。人気ジャズ・コーラス・グループの最高峰に立つ「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」で、ソプラノ・パートを担当し、近年はソロでの活躍も目覚ましいことにも触れた。

アルバムは、「ザ・ブック・オブ・ラヴ/The Book of Love」(2006)から。ハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス/Shall We Dance?」の挿入歌としても使われた、「The Book of Love」をアルバム・タイトル曲としている。文字通り「愛の教科書」。7つのチャプターとエピローグで綴られたこのアルバムは、憧れ、戯れ、欲望、愛、歓び、幻滅、そして別れ ・・・、シェリルはひとりの女性の愛の変遷、軌跡を歌に託して優しく綴ってくれるが、この曲は冒頭、「憧れ」と位置づけられている。(参照拙ブログ「路傍の花、樹々の鳥(125) ~ ここだけの炎天の花 ~ 」

Book of Love

Cheryl Bentyne / Telarc

「You Don’t Know Me – Cheryl Bentyne」

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結果的に「レイ・チャールス」の遺作となってしまったのが、アルバム、「Genius Loves Company(直訳;天才は仲間が好き)」。「ダイアナ・クラール」との素晴らしいデュエットを。

Genius Loves Company (Dig)

Ray Charles / Concord Records


「Ray Charles & Diana Krall – You Don’t Know Me」

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初春に ・・・

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穏やかな正月。喪中ではあるが、例年のごとく地元の神社に初詣に。清和源氏発祥の地として、「源満仲」らを祀られている「多田神社」である。天禄元年(970年)、「源満仲」は「多田神社」の前身である「多田院」を建立。現在の建物は、徳川4代将軍「家綱」によって再建されたもの。そんなことから、この地域では最も有名な神社で、正月は多くの人が初詣に訪れる。いつものように、お賽銭を入れ、「家内安全」を願う。

家へ帰る途中の道筋には、もう「スイセン(水仙)」の花が開いていた。暖冬の影響でしょう。

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ことしのピアノ初めは、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。というのも元日に観たTV番組、海外で絶賛されている日本の職人が作った様々なものを紹介する「和風総本家」というTV番組で、あるピアノ調律器(チューニング・ハンマー)をノルウェイの調律師が愛用しているという話の中で、私の御贔屓の欧州ジャズ・ピアニストの一人、「トルド・グスタフセン」がその調律師とともに出演していたからである。

「トルド・グスタフセン」。1970年、オスロ生まれ。4歳よりピアノを弾き始める。19歳でオスロ大学に入学し、心理学や社会学、宗教史を学ぶ。その後ジャズにも興味を持っていた彼は、「トロンハイム音楽院/the Conservatory of Music Trondheim」のジャズ科に入学。学生時代より音楽活動を始め、学生仲間と国内のクラブやフィスティバルで演奏したり、周辺国をライブツアーをしていたりしたという。卒業後はオスロに戻り、音楽理論をオスロ大学で学んだ。1999年にノルウェーの歌手の「シリ・グジャレ/Siri Gjære」とアルバムを発表。2000年には「セリア(セリア・ネルゴール)/Silje Nergaard」のバック・ミュージシャンをしていた。2003年、その時の仲間のベーシストの「ハラルド・ヨンセン/」と、ドラマーの「ジャール・ヴェスペスタッド/」のトリオでデビュー・アルバム、「Changing Places」をECMレコードより発表し、トリオでの活動も開始する。

ECMトリオ3部作の最後を飾るアルバム、「Being There」からの、美メロ、泣けるピアノを。このあと「トルド・グスタフセン」は、カルテット、アンサンブルへと活動を移し、トリオでのアルバムは制作されていない。

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Tord Gustavsen Trio / ECM

「At Home – Tord Gustavsen Trio」

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運動会、よく頑張りました

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「When October Comes」。10月が来れば、それは「キンモクセイ(金木犀)」の季節。ウォーキングの道筋に薫りだした。見るといっぱいの蕾をつけている。

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そして、「When October Comes」。10月が来れば、それは運動会の季節。息子夫婦、孫娘に来てと請われれば、嫌とは言えない保育園の運動会。去年は行けなかったとあって、今年は山遊びをお休みして見に行くことにした。保育園の運動会なので、「競技」というより、「これだけ成長したよ」ということを家族に見てもらうのが主な目的のようだ。いろいろなストーリーにしたがって、ダンス、縄跳び、竹馬、平均台渡り、跳び箱、ジャンムプ ・・・・。もちろん、定番のかけっこ、障害物、玉入れなども。孫娘もよく頑張って走ったし、成長が身体能力の成長が、この目で確かめられた。「よく出来ました」と花丸印をあげなくてはと、大好きな回転寿司へ ・・・。

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さて今宵は、「When October Goes」。「10月が過ぎ去ると ・・・」とでも訳しましょうか。「バリー・マニロウ/Barry Manilow」の自身の作曲になるヒット曲。「ミスター・アメリカ」と呼ばれ、「Moon River」、「The Days Of Wine And Roses」などでオスカーをとった有名な作詞家、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」(1976年没)の作詞である。彼の妻が彼の死後、遺品を整理していた時に偶然見つけたそうである。彼女は、そのとき直ちに「マニロウに曲をつけて歌ってもらおう」というインスピレーションが閃いたそうで、また詩を渡されたマニロウも、この詩の奥に流れている「スピリチュアルなもの」に動かされ、曲を完成させるのに15分もかからなかったそうである。

「バリー・マニロウ」。1943年生まれ。私たちと同世代で、「コパカバーナ/Copacabana」という大ヒット曲をもつアメリカのポピュラー音楽の歌手、ピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー。この歌は、1984年ポピュラー畑の彼にしてはJAZZ・ブルース色の濃厚な、全曲オリジナルで構成されたアルバム、「2:00 AM Paradise Cafe」に収録されている。これからの冬の夜長、グラスを傾けながらゆったり聴くにはぴったりの一枚であろう。まるでNYあたりの小さなJAZZクラブの片隅に居るような気分に浸れる極上のジャズ・バラード・アルバム。

2:00 Am Paradise Cafe

Barry Manilow / Sbme Special Mkts.

「♪ And when October goes    そして、十月が過ぎ去ると
   The snow begins to fly     雪が降り始める
   Above the smokey roofs    煙たなびく煙突の上に
   I watch the planes go by    飛行機が飛んでゆく
   The children running home  子どもたちは家路を急ぐ 
   Beneath a twilight sky      暮れなずむ空の下
   Oh, for the fun of them     なんと楽しかったか
   When I was one of them    私もそんな子供達の一人だった

   And when October goes      そして、十月が過ぎ去ると
   The same old dream appears  あの夢がよみがえる
   And you are in my arms      今あなたは私の腕の中で
   To share the happy years     幸せな時を共に味わっているが
   I turn my head away         私は頭を逸らせ         
   To hide the helpless tears      流れる涙を隠す
   Oh how I hate to see October go  ああ、十月よ、行かないで
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「When October Goes – Barry Manilow」

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「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」でも聴いてみましょう。アルバムは、「Sings Johnny Mercer」(1987)。

Sings Johnny Mercer

Rosemary Clooney / Concord Records

「Rosemary Clooney – When October Goes」

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黒枝豆が解禁されたので早速に

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10月になると毎年待ちかねたように丹波篠山へ出かける。「黒枝豆」を買い求めるためである。この「丹波篠山黒枝豆」の販売解禁日は、10月5日から2週間の期間だけなので、それを仕入れたり、親戚知人に贈る大事な時期なのである。早速我が家から50分車を走らせ、享保19年(1734年)創業、江戸時代に建てられた店舗や隣接する屋敷などが、国登録の有形文化財となっているいつもの老舗、「小田垣商店」へ。「黒枝豆」のほか、「丹波栗」、柿、漬物など丹波の名産をいつもどおりに仕入れる。

古くから丹波篠山地方では、古陶・丹波焼でも知られる粘土質の土壌と、昼夜の激しい温度差が好条件となって、良質の黒大豆が栽培されてきた。そして、毎年10月上旬の2週間しか収穫されない「丹波黒大豆」になる前の「若さや」と呼ばれるのが「黒枝豆」である。ビールの最盛期は過ぎたとはいえ、普通の枝豆とは違う食感、黒大豆の持つ甘さがこの上なく旨い。天気に恵まれ、初秋の寒暖の差も大きかったため、今年の出来も上々で、大粒で色も濃く、プリプリッとしてやわらかく、ほんのりした旨みが口に広がる。さてと、ビールだ、ビール!!

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今宵の音楽、前回「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」の「ジプシー・イン・マイ・ソウル/Gypsy in My Soul」を取り上げたのに続いて、久しぶりにヨーロッパでは現在も根強い人気を保っている本格的「ジプシー・スウィング」の演奏を聴きたくなった。

「ジプシー・スウィング/gypsy swing」とは、「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」とも呼ばれ、1930年代のフランスで、ジプシーの伝統音楽と、フランス領であったアメリカ・ニューオリンズから1910年代末頃にやってきた「スウィング・ジャズ」とがミックスして産まれた新しい音楽。そして、それを生み出したのが、天才ギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」なのである。

現在の「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」の最高峰ギタリストと言われる、「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」を中心としたトリオが「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」。滑らかで切れ味鋭い速弾きギターと、歯切れの良いリズム、哀愁溢れるが演奏が魅力。ストーケロは、1968年にオランダで代々音楽を受継ぐ名門ジプシー一家に生まれる。10歳からギターを始め、父親と叔父から手ほどきを受け、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」の曲を繰り返し聞き練習する。12歳で従兄弟らと出演したオランダのTV番組のコンテストで優勝。1989年に従兄弟の「ノニー/Nonnie」、「ヌーチェ/Nousche」とともに 「ローゼンバーグ・トリオ」を結成、「SERESTA」でデビュー。以降、マヌーシュ・スウィングを代表するギタリストとして着々とキャリアを積み、現在に至る。「ジャンゴ・ラインハルト」生誕100周年の2010年に来日した「ローゼンバーグ・トリオ」のコンサートを聴きに行ったことも記憶に新しい。

Suenos Gitanos

Rosenberg Trio / Verve

「十六夜」、「スーパー・ムーン」の残像を追いながら、月にちなむ曲を2曲を聴きましょうか。ご存知スタンダードから、「ムーンライト・セレナーデ/Moonlight Serenade」。ゲストで「トゥーツ・シールマンス/Toots Thielemans」のハモニカが加わっています。そして、「サンタナ/Santana」の曲から、「ムーンフラワー/Moonflower」。

パーソネルは、「Stochelo Rosenberg (Lead Guitar)」、「Nousche Rosenberg (Rhythm Guitar)」、「Nonnie Rosenberg (Double Bass)」のご一家。


「The Rosenberg Trio – Moonlight Serenade」

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「Rosenberg Trio – Moonflower」

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秋刀魚が出ると按摩が引っこむ

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「秋刀魚(さんま)が出ると按摩(あんま)が引っ込む」 
 
我が家の食卓にもよくあがる「秋刀魚」。 秋刀魚にまつわる諺(ことわざ)、格言である。秋刀魚は旬である秋に、脂がのっておいしくなり、しかも安く手に入るので、昔から庶民の間でよく食べられた。そして、秋刀魚には栄養が豊富に含まれているので、食べた人々は元気になり、按摩(あんま)に行かなくなるほどだったという。 そんな意味のダジャレ諺。近年、秋刀魚が不漁とかで、値段の高騰などがNEWSになるが、家族の健康を願って今宵の食卓に秋刀魚があがる。

Nicki-Parrott1209_2

さて、春夏秋冬、それぞれをテーマにに四季のアルバムをリリースしている女性シンガーといえば、「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」。ウッド・ベースを抱えながら、ブロンドの長い髪をなびかせて、スタンド・マイクでジャズを歌う、オーストラリア出身の美人女性ジャズ・ベーシストである。そんな彼女の秋アルバムが、「枯葉」。誰でも知っている「秋」にちなんだスタンダードの曲を、ロマンティックに、そしてセンチメンタルを込めて歌う。

枯葉

ニッキ・パロット / ヴィーナスレコード

幼少より音楽に親しんだニッキは、15歳の時にはもうベースを手にし、やがてシドニーの音楽院でジャズを学んだ後CDデビュー。1994年に渡米し、N.Y.の有名なジャズ・クラブ、「イリディウム/the Iridium Jazz Club」で、「レス・ポール・トリオ/Les Paul Trio」のベーシストを務めるなど、ウッド・ベースを弾きながら艶やかにシルキー・ヴォイスで歌うスタイルで、注目されたという。

「イリディウム」でのアメリカでの活躍のきっかけとなった古巣、「レス・ポール・トリオ」とのライブから「枯葉」。

「Les Paul’s Trio featuring Nicki Parrott – Autumn Leaves」

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もともと「枯葉」は、1945年に「ジョゼフ・コズマ/Joseph Kosma」が作曲し、後に「ジャック・プレヴェール/Jacques Prévert」が詞を付けたシャンソンの名曲。それを、シャンソン界のスタンダード曲にしたのは、「ジュリエット・グレコ/Juliette Gréco」。さらに、それをジャズのスタンダードにしたのは、1949年、当時パリに滞在していて、グレコとつかの間の激しい恋に落ちた、かの「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」である。その辺の事情は、拙ブログ、「私の秋も深まっていく」「もしもピアノが弾けたなら(18) ~パリ・もう一つのJAZZ史の街~」を参照していただきたい。もう一つのJAZZ史 ・・・。

マイルスは、アルバム「Somethin’ Else」(1958年)で、あのジャズでもスタンダードとなる名演奏「Autumn Leaves」を吹き込む。

Somethin’ Else

Cannonball Adderley / Blue Note

「Cannonball Adderley – Autumn Leaves」

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