JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

My way ただ自分らしく

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 「黒田 卓也」という兵庫県出身のジャズ・トランペッターがいる。2014年に日本人として初めてブルーノート・レコードと専属契約を結んだジャズ・プレイヤーである。NHKの関西ローカル番組の「かんさい熱視線」では、16日、彼の特集、「My way ただ自分らしく」を放映していた。

 1980年、兵庫県芦屋市に生まれる。中学・高校に入学するとトランペットをはじめ、大学を卒業するまでビッグバンドに所属していた。大学在学中に20歳で「バークリー音楽大学」へ短期留学。2003年に渡米してニューヨークの「ニュースクール大学」ジャズ科に進学、2006年に同大学を卒業した。当初は手練ぞろいのNYのジャズメンに気後れして、どのような個性やテクニックを磨いたらいいのか、相当に悩んだという。

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 あるとき、教会でゴスペルに出会い、ジャズの枠にとらわれず、ゴスペル、ファンク、ヒップホップ、ラテンなど様々なジャンルの音楽と関わるようになっていった。卒業後さらに演奏テクニックを磨くために、「ローリー・フリンク/Laurie Frink」に師事する傍ら、演奏活動を通じて「ホセ・ジェイムズ/José James」と親交を深め、彼のアルバム「Blackmagic」(2010年)の演奏にも参加した。この頃から、頭角を現し、ホセが黒田を「ブルーノート・レコード」に紹介したのを契機に、黒田は同社と契約、ホセのプロデュースでアルバム「ライジング・サン」(2014)でブルーノート・デビューが決まった。

 アルバム・タイトル、「ライジング・サン/Rising Son」には、「日出ずる国、日本からやってきたジャズ・マン」という気概を込めたと黒田は語る。

 久しぶりに観たジャズのドキュメンタリー、久しく遠ざかっているNYジャズの今。NYジャズへの私の関心を再びかきたてる、NHKローカルにしては、刺激的な番組であった。

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ライジング・サン/黒田 卓也
ユニバーサル・ミュージック


    

   
  
  
    

「Takuya Kuroda – Rising Son」

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 フル・アルバムも。

「Takuya Kuroda – Rising Son (Full Album) 」

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べっぴんさんJAZZ

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 NHKの朝ドラ、「べっぴんさん」がもうすぐ終わる。完全リタイアになってからは、ほぼ毎朝見続けていた朝ドラである。今回ヒロイン、「坂東すみれ」のモデルは、アパレルメーカー、「ファミリア」創業者のひとりである「坂野惇子」で、昭和時代の兵庫県神戸市や大阪などを舞台に、戦後の焼け跡の中で子ども服作りに邁進する姿を描く。

 「ファミリア」は私の家でも馴染みのブランド。神戸の異人館、わが町川西市にある旧平賀邸などがロケ地としても使われ、また、すみれの娘、「坂東さくら」は1944年生まれという設定になっていて、わたしとほぼ同世代。そんなことから毎朝楽しみに観ていた。

 とりわけ印象に残ったのは、ジャズ喫茶「ヨーソロー」のシーン。私も一度だけ行ったことがある三宮の老舗ジャズ・バー、「sone」がモデルだという。映画「ふたたび Swing Me Again」の舞台となったところでもある。(参照拙ブログ『映画「ふたたび Swing Me Again」を観て』) 神戸は日本ジャズの発祥の地とか。そこで演奏しているさくらが恋するドラマー、「河合二郎」(林遣都)であるが、実際にプロのジャズ・ドラマーから猛特訓を受け、アテレコではなく実際に演奏していると、NHK神戸が毎週金曜日に放送している「ジャズライブ神戸」に出演した「べっぴんスペシャルバンド」が語っていた。2年ほど前にライブを見た新進気鋭のトランペッター、「広瀬未来」もトランペッター役で出演していた。(参照拙ブログ「今年もジャズとホタルの夕べに」

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 さて、「ヨーソロー」のシーンで度々流れていたのが、当時どこかのジャズ喫茶でかからない日はないと言われていた「ソニー・クラーク/Sonny Clark」の「クール・ストラッティン/Cool Struttin’ 」と「ブルー・マイナー/Blue Minor」。私も当時よく聴いた記憶がある懐かしい曲。

 「ソニー・クラーク」。1931年、アメリカ、ペンシルベニア州で生まれる。いわゆるハード・バップのジャズ・ピアニスト。1957年、ニューヨークに移り、主に「ブルーノート」から作品を発表した。代表作として挙げられるのは、「ジャッキー・マクリーン/Jackie McLean(sax)」や「ポール・チェンバース/Paul Chambers(bass)」等が参加した「クール・ストラッティン」(1958年)。とりわけ日本で人気が高く、ジャズ喫茶で頻繁に流された。1963年1月、ヘロインの過剰摂取により31歳で亡くなる。

クール・ストラッティン

ソニー・クラーク / ユニバーサル ミュージック


「Sonny Clark – Cool Struttin’ 」

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「Sonny Clark – Blue Minor」

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ブルーに生まれついて

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今、観たい映画がある。「ロバート・バドロー/Robert Budreau」監督、「 イーサン・ホーク/Ethan Hawke」主演の映画、「ブルーに生まれついて/原題:Born to Be Blue」。1950年代、米・西海岸のジャズシーンに颯爽と現れ、アンニュイな雰囲気で人々を魅了したウエストコースト・ジャズを代表するトランペッターにしてシンガーの「チェット・ベイカー/Chet Baker」の伝記映画である。

黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、あの「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」をも凌ぐ人気を誇ると言われ、ジャズ界の「ジェームス・ディーン/James Dean」と呼ばれた甘いマスクとソフトな声で一斉を風靡したが、麻薬に身を滅ぼし、最後は、1988年5月13日、滞在先のアムステルダムのホテルで謎の転落死を遂げた。そんな一人の天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある一人の女性との出会いによって再生する姿を描いたラブ・ストーリーだという。

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かって、「チェット・ベイカー」についてはこのブログで何度か取り上げたことがあり、私にとって、その破滅的な人生には共感は全くできないが、その音楽性についてはたまらなく惹かれるという二律背反的な意味で、ご贔屓のアーティストである。そんな彼の詳細な生涯、評伝については、「ジェイムズ・ギャビン/James Gavin」著、「鈴木玲子」訳の「終わりなき闇 ~チェット・ベイカーのすべて~/原題:Deep in a Dream The Long Night of Chet Baker」(河出書房新社)に詳しい。(参照拙ブログ「男唄に男が惚れて(1) ~チェット・ベイカー 無頼派への憧れ~ 」「60歳過ぎたら聴きたい歌(55) 終わりなき闇 ~チェット・ベイカー/My Funny Valentine ~ 」 など)

残念ながら上映館がほとんどなく、DVDを待つしかないのであるが、ベイカーを迫真の演技で演じているのは、「イーサン・ホーク」。本作の熱演で早くもオスカー候補と言われているという。この映画のために、6カ月に渡ってトランペットを練習したという彼。映画の予告編とベイカー十八番の「マイ・ファニー・バレンタイン/My Funny Valentine」と「I never been in love before」を映画の場面から。いや、なかなかのもの。

「映画『ブルーに生まれついて』予告編」

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「Ethan Hawke & David Braid(piano) – My Funny Valentine (from motion pictures “Born To Be Blue”) 」

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「Ethan Hawke -  I never been in love before」

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ジャズ、女、麻薬、それがすべて。異例のスピードでジャズ界のスターとなってから世界一有名なジャンキーへと成り下がった男、チェット。麻薬が欲しいから演奏していたのか、演奏するために麻薬が必要だったのか、彼のトランペットから流れ出た悲哀の正体はなんだったのか。
 
「徹底した落伍者の眼の色と声質は、ときに神性さえおびる」と「辺見庸」が評したように、その声は人を泣かす。(参照拙ブログ 「60歳過ぎたら聴きたい歌(41) ~ I’m A Fool To Want You ~ 」

さあ、どんな風に描かれているのだろうか。

「ブルー」。彼に似合う色かもしれない。映画の原題となっている「Born to Be Blue」、「エルヴィス・コステロ/Elvis Costello」が彼のために作ったとも言われる「Almost blue」をチェットの切々たる哀愁の歌唱と演奏で ・・・。

【 Born To Be Blue/ブルーに生まれついて 】
         作曲;メル・トーメ/Mel Torme 作詞;ロバート・ウェルズ/Robert Wells

「♪ Some folks were meant to live in clover  クローバーに囲まれて暮らす人がいるという
   But they are such a chosen few      でも、彼らは選ばれた人たち
   And clover being green is          僕は緑色のクローバーなんて
         something I’ve never seen          見たこともない
    ‘Cause I was born to be blue        だってブルーに生まれついたのだから
    ・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

BABY BREEZE

CHET BAKER / VERVE

「Chet Baker – Born to Be Blue」

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Almost Blue

Chet Baker / Kang & Music


Let’S Get Lost

Chet Baker / RCA Victor Europe

【 Almost Blue 】     作詞作曲;Elvis Costello

「♪ Almost blue                 ほとんどブルー
  Almost doing things we used to do      ほとんど同じことの繰り返し
  There’s a girl here and she’s almost you   横に女の子がいるけど、君そっくり
  Almost all the things that you promised with your eyes 君が俺に約束したことの殆どが
     I see in hers too                彼女の眼の中にも見える
  Now your eyes are red from crying    いま君の眼は赤く泣きはらしているだろうが
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Almost you                        ほとんど君
  Almost me                        ほとんど俺
  Almost blue                       ほとんどブルー   ♪」

「Chet Baker – Almost blue」

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音楽は格闘技である  ~映画「セッション」を観て~

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「音楽は格闘技である」 観たあとで素直にそう感じた映画は、「セッション/原題: Whiplash」。ジャズ・ドラムを学ぼうと、名門音楽学校に入った青年と、彼にすさま­じいスパルタ的指導を行う教師との葛藤を描いたドラマ。公開当初から観たかったが、残念にも上映している映画館が近くになかったので、DVDが出るまで待っていた映画である。

「セッション」は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画。監督・脚本は、「デミアン・チャゼル/Damien Chazelle」、主演は、「マイルズ・テラー/Miles Teller」、助演は「J・K・シモンズ/J K Simmons」。「デミアン・チャゼル」は、なんと28歳にしてこの作品を作り上げ、第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、3部門で受賞した。

ジャズ・ドラマーを目指して名門音楽大学(ジュリアード音楽院あたりがモデルか?)に入学した「ニーマン(マイルズ・テラー)」は、「フレッチャー(J・K・シモンズ)」のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば有名な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない「完璧」を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。

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WHIPLASH

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「映画『セッション』予告編」

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調べてみると、原題の「whiplash」は、「whip(ムチ)」+「lash(激しく叩く)」で「鞭打ち」という意味。 また、「Whiplash」は、ジャズ作曲家でサキソフォン奏者でもある「ハンク・レヴィー/Hank Levy(1927 – 2001)」作曲の曲で、7/4拍子と14/8拍子の変拍子の曲で、フレッチャーがドラマーの実力を試す場面で使われている。主演のマイルズは、ジャズ・ドラマーを演じるため、2か月間、一日に3~4時間もジャズ・ドラムの練習を続け、劇中自ら演奏しており、作中の手からの出血のシーンはマイルズ本人のものであるという。これほどスリリングな音楽映画を初めて見た。

ドラマとしては最高の出来栄えであったが、見方を変えて、JAZZ映画としてはどうだろうか。パワフルなドラミングに、圧倒されることは圧倒されるのだが、私がフルバンドのJAZZにはあまり興味がないためか、「キャラバン」以外は知らない曲も多く、演奏も平板な印象でJAZZにノリノリという感じにはなれなかった。スポ根アニメのようなシゴキ描写も気になるし、「ただ早く叩けばいい」と思い込んだり、ジャズを成功するための手段と考えている主人公のJAZZへの姿勢も気になった。しかし、ドラマとしてみれば、間違いなく今年のベスト5に数えることができよう。

Whiplash

Original Soundtrack / Varese Sarabande

サウンドトラックから、原題でもある「Whiplash」。

「Whiplash Soundtrack – Whiplash」

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ラスト・シーンで使われた「キャラバン」。

「Whiplash Soundtrack – Caravan」

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伝説の歌姫の真実 ~ 映画「ストックホルムでワルツを」 ~

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久しぶりに「観るJAZZ」に取り上げる映画(DVD)を観た。前から観たいと思っていた映画、「ストックホルムでワルツを」(原題;Monica Z)。スウェーデンの伝説の歌姫で、スウェーデンの女性ジャズ・シンガーの元祖といってもいい、「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」が世界的歌手に昇りつめるまでの、波乱に満ちた数年間に焦点をあて­たサクセスストーリー。同国のアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で11部門­にノミネートされ、監督賞、主演女優賞など4部門を受賞しているという。

スウェーデンの小さな田舎町で、両親や5歳の娘と暮らすシングルマザーのモニカ。電話交換手の仕事をしながらジャズクラブで歌手活動も行なう彼女は、厳格な父親から「母親失格」の烙印を押されながらも、歌手としての成功を夢見て励んでいた。とある評論家(レナード・フェザー/Leonard Feather)に誘われ、ジャズの聖地ニューヨークでステージに立つという大きなチャンスに恵まれたモニカだったが、ニューヨークでのライブは大失敗に終わってしまう。「自分にしか歌えない歌」を追い求めるモニカは、英語ではなくスウェーデン語でジャズを歌うことを思いつく。

「映画「ストックホルムでワルツを」予告編」

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モニカを演ずるのは、「エッダ・マグナソン/Edda Magnason」。私は知らなかったが、スウェーデンの歌姫で、この映画が女優デビューだったという。どうりで上手いはず。すべての歌を吹き替えなしでエッダ自身が歌っている。なかなかの歌い手で、演技とともにモニカの雰囲気を上手く出していた。モニカがスウェーデン語でジャズを歌うことを思いつくシーンで歌われていたのは、「歩いて帰ろう」。(埋め込み不可のため次をクリックしてください。「Edda Magnason – Sakta vi gå genom stan (Official Video) 」

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「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」。1937年生まれ。父親がテナーサックス奏者、母親がベーシストという音楽一家に生まれ、幼少の頃から音楽に親しみ、19歳でデビュー。 59年には渡米、「スティーブ・アレン・ショー/Steve Allen show 」に出演し、世界的に広くその名が知られるようになったという。1964年、モニカが27歳のとき、ヨーロッパ・ツアーでストックホルムに立ち寄った「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」と録音した 「ワルツ・フォー・デビー/Waltz for Debby」が世界的にブレイク。その後、彼女は女優、歌手として90年代前半まで現役で活躍したが、2005年5月12日に亡くなった。享年67歳。自宅のベットでの寝タバコが原因で火事になり、焼死体で発見されたという。しかも、火事を通報したのはモニカ本人で、その時「こんな事で死にたくないわ」と言ったという。あまりにも無残で悲しい最期だった。(Wikipedeaなど、参照拙ブログ「スエーデン美女シンガー図鑑(その4) ~モニカ・ゼタールンド~」

そのアルバム、「ワルツ・フォー・デビー」の時の「エヴァンス・トリオ」は、「チャック・イスラエルズ/Chuck Israels (b)」、「ラリー・バンカー/Larry Bunker (d)」。そして「ワルツ・フォー・デビー/Waltz for Debby」は、「Monicas Vals(モニカのワルツ)」とスウェーデン語表記され、スウェーデン語の歌詞で歌われている。

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モニカ・ゼタールンド・ウィズ・ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Monica Zetterlund with Bill Evans Trio -Waltz for Debby」

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そして、映画でも使われていた「テイク ファイヴ/Take Five」にスウェーデン語の歌詞をつけ歌った「I New York」。

「Monica Zetterlund-I New York」

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スウェーデンの伝説の歌姫で、「モニカ・ゼタールンド」の半生が活き活きと描かれ、その前向きな生き方に共感できた久々の「観るJAZZ」であった。

情熱のピアニズム ~ミシェル・ペトルチアーニ奇跡の生涯~

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聴覚異常を装い、経歴を偽り、ゴースト・ライターを使い、異能の天才を演出し、世間を欺き、作曲家としての名声を一瞬掴んだかのように見えた「大馬鹿野郎」がいた。

凄まじい障害を抱えながらも、自信家で、ビッグマウス、好奇心の塊。きまぐれで楽天的。孤独を嫌い、女から裏切り者と呼ばれながらも、音楽と女たちから愛された天才ジャズ・ピアニストがいた。

「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」。彼の短くも劇的な生涯を描いたドキュメンタリー映画(DVD)を見た。「映画「情熱のピアニズム」(原題:Michel Petrucciani Body&Soul) オフィシャル・サイト」

「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」(1962年12月28日 – 1999年1月6日)は、フランス出身のジャズ・ピアニスト。遺伝的原因から、生まれつき背負っていた「骨形成不全症」という障害を克服し、フランス最高のジャズ・ピアニストと評価されるほどの成功を収めた。その奇跡の生涯を、何回かこのブログでも取り上げたことがある。(参照拙ブログ「安曇野遠望 ・・・」「マン・マシン・インターフェース(MMI)」「ミシェル・ペトルチアーニの奇跡」

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「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」(1962年12月28日 – 1999年1月6日)。彼の人生は全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まった。生まれつき「骨形成不全症」というガラスのような骨を持つ病気のため、幼少時は歩くことも出来ず、身長は成人後も1mしかなかった。また、しばしば肺疾患に苦しめられた。しかし、桁外れの音楽的才能と、カリスマ的人格を神から授かっていたのである。彼の関心はもっぱら音楽に向けられるようになったが、特に「デューク・エリントン/ “Duke” Ellington」の音楽を好み、ピアニストになりたいと願うようになった。そこでクラシック・ピアノを習い始め、何年も練習を続けたが、その一方でジャズから心が離れることはなかった。

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ペトルチアーニは、13歳で最初のコンサートを迎え、18歳の時に初めてトリオを組んだという。しかし、彼の骨は非常にもろかったので、演奏席までは他人に運んでもらわねばならなかった。またペダルに足が届かないため、ペダル踏み機を使わねばならなかったが、腕は標準的なサイズであったので、鍵盤を弾くことができたのである。やがて彼の天才的な演奏は広く注目を集めた。そして名門ブルーノートとヨーロッパ出身のアーティストとして初めて契約を交わし、彼の才能は世界中に知れ渡ることとなる。1982年、ペトルチアーニはアメリカへ渡り、1980年代~1990年代を代表するジャズ・ピアニストの一人となるのであった。

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世界的名声を得た天才の素顔は、豪快で自信に溢れ、享楽的でユーモアを解する愛すべき人物だったが、常に女性問題を抱えていて、女たちが周囲からいなくなることはなかったという。「寿命は20歳程度まで」と宣告されていた身だったが、36歳の誕生日を迎えた直後、1999年肺炎で急逝した。(Wikipedia、DVD紹介などから)

2011年制作のこのドキュメンタリー映画を手掛けたのは、「マイケル・ラドフォード/Michael Radford」監督。幼少時から死の直前までの演奏風景や日常を撮り溜めた貴重な映像を中心に、短い生涯を駆け抜けた天才ピアニストに迫っている。

 


情熱のピアニズム 【DVD】(通常版)

キングレコード

「ミシェル・ペトルチアーニ - 「情熱のピアニズム」 予告編」

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そして、1時間37分ほどの映画全編がYOUTUBEにアップされています。日本語の字幕ではありませんが、言葉がわからなくても、十分ストーリーが理解でき、大きな感動が味わえると思います。埋込みができませんので、ご覧になりたい方は、下記をクリックしてください。

「Michel petrucciani – body and soul (情熱のピアニズム)」

そして、数多くのアルバムの中から、わたしの好みのアルバムを挙げるとすれば、「エスターテ/Estate」、「ピアニズム/Pianism」あたりでしょうか。


エスターテ

ミシェル・ペトルチアーニ / SOUND HILLS

「Estate – Michel Petrucciani」

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Pianism

Michel Petrucciani / EMI Import

そして、「ライヴ・アット・ブルーノート東京」も ・・・。


ライヴ・アット・ブルーノート東京

ミシェル・ペトルチアーニ / ビデオアーツ・ミュージック

ライブ・アルバムにも収められている「カンタービレ」。YOUTUBEにアップされているのは、1998年、シュツッツガルトでのライブ演奏。パーソネルは、来日メンバーと同じ、「Michel Petrucciani(p)」、「Anthony Jackson(b)」、「Steve Gadd(ds)」。

「Michel Petrucciani – Cantabile」

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『人間であるために、身長が180cmある必要はないことを、人々は理解しない。
      大切なのは、頭と体の中にあるもの、特に、精神の中にあるものなんだ。』
                         ・・・・ ミシェル・ペトルチアーニ
 

 

いくつになっても奇跡は起こせる ~映画「JAZZ爺MEN」~

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音楽関連映画(DVD)、第5弾目は、「JAZZ爺MEN」。埼玉県本庄市を舞台に、不器用に生きてきたシニア・エイジが、町おこしのためのジャズ・バンド結成のために集められたが、ほとんどが未経験者。それぞれのメンバーが、それぞれの人生に向き合い、小さな奇跡を起こす人間ドラマ。監督は、「宮武由衣」、主演は、「井上順」。共演は、「清水章吾」など。

埼玉県北部の町・本庄で、町おこしのために市民ジャズバンドを結成する計画が発足。元音楽教師が指導することになる。しかし、吹奏楽経験者という形で募集をかけたはずが、集まってきたのは、お調子者の洋菓子店主・後藤をはじめ素人ばかりだった。そんななか、後藤の妻・朝子が癌のために、長くて余命半年と宣告される。後藤は妻に自分の演奏を聞かせてやりたいと思うが、クリスマス・コンサートまで、あと3ヶ月と迫っていた。

 

 

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素人集団、余命六ヶ月、挫折、仲違い、仲間、団結、お決まりのラストシーン ・・・。型にはまった「泣かせる映画」の典型とも思えるし、それほどJAZZの演奏シーンが出てくるわけでもない。しかも、残念ながら、演奏はすべてアテレコ。「スウィングガールズ」のように、実際の演奏に挑戦して欲しかった気もする。しかし、「いくつになっても奇跡は起こせる」、そんなキャッチを信じたくなるような、そしてまた、「人生、生きるに値する」という励ましを貰ったような、ほのぼのとした映画であった。この映画のモデルは埼玉県本庄市を中心とする実在の「SWING HARD JAZZ ORCHESTRA」であるとのこと。いまやご当地の人気バンドとなっているようだ。


JAZZ爺MEN [DVD]

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「映画『JAZZ爺MEN』予告編」

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JAZZが町興しに効果的かどうかは知らないが、「ヤマハ」によると、日本全国で開催されるJAZZフェスティバルの数は、なんと300イベントほどで、特にここ数年、増加傾向が強まっているという。それなりに集客があるところを見ると、経済効果を期待出来るのかもしれない。しかし、開催が増えれば競争も生まれる。来場者数が減り、また、長年の不況から、企業、地方自治体の協賛金も減り、中止に追い込まれたジャズ・フェスティバルもあるという。

ジャズは、スタンダード、POPS、ボサノバ、アレンジにより子どもに人気のアニメ楽曲など、幅広い年齢層が楽しめる。経済効果は少ないかもしれないが、しかし、視点を変えてみれば、間違いなく原発よりはるかにリスクが少なく、安全で、楽しい町興しである。いいではないか ・・・。

ラストのライブのシーンで演奏された曲は、オリジナルのテーマ曲、「君と駆け抜けた人生」。演奏は、小学校の音楽専科の教員だったが、定年退職を経て、ミュージシャンに戻ったという「佐野啓」氏率いる「ハイクラソーナ・オーケストラ」。


「君と駆け抜けた人生 - Hikurasona」

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映画「ジンジャーの朝」はJAZZに目覚めた頃の私を思い出させてくれた

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久しぶりになつかしいジャズやPOPS満載の映画(DVDですが ・・・)を観た。「ジンジャーの朝/原題: GINGER & ROSA」。

監督は、「タンゴ・レッスン/The Tango Lesson」(1997)、「耳に残るは君の歌声/The Man Who Cried」(2002)などで知られる女流「サリー・ポッター/Sally Potter」監督。

冷戦下、キューバ危機を迎えた1960年代初頭のロンドンを舞台に、いつも一緒に行動していた幼馴染みのふたりの少女が、激変する社会の中で成長し、思春期を迎えるにつれ、お互いの関係に微妙な変化と亀裂が生じていく姿を描いた作品。

ふたりの少女を、女優「ダコタ・ファニング/Dakota Fanning」の妹で、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/The Curious Case of Benjamin Button」(2008)、「Virginia/ヴァージニア/Twixt」(2011)などに出演した若手で有望視されている「エル・ファニング/Elle Fanning」と、「ピアノ・レッスン/The Piano」(1993年)の「ジェーン・カンピオン/Jane Campion」監督の娘、「アリス・イングラート/Alice Englert」が好演している。

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冷戦下の1960年代ロンドン、「ジンジャー(エル・ファニング)」と「ローザ(アリス・イングラート)」は何をするのも一緒の幼なじみ。思春期を迎えた二人は学校をさぼって宗教や政治、ファッションについて議論し、折しも「キューバ危機」に盛り上がった反核運動に興味を示すなど青春を過ごしていた。しかし、ローザがジンジャーの父親に恋心を抱いたことや反核運動への意見の相違から、二人の友情に溝が広がっていく ・・・。

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反核運動への幻滅、父親や親友の裏切り、母親との覚めた距離感 ・・・、多感な少女ジンジャーを演ずるエル・ファニングの表情が何とも言えないほど魅力的。ケネディ・アメリカ大統領の下で、あの「キューバ危機」の起きた1962年10月といえば、私も16歳、高校2年生の時で主人公と同じ年頃だった。

通っていた学校のクラブ「社研(社会思想研究会?)」や、私よりはるかに早熟な同級生たちは、この東西冷戦や社会主義思想などについて、議論を戦わしていたことを覚えている。私といえば、そんな政治論にはとてもついていけなかったが、ジャズ、洋画、洋楽、ミステリー、哲学、恋愛、性 ・・・など、全てに目覚め興味を始めた典型的な思春期の少年であった。私をJAZZに目覚めさせた曲は、「Take Five」(1959)、「危険な関係のブルース」(1959)、「Work Song」(1960)、「Moanin」(1958)などだったでしょうか ・・・

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インタヴューに答えた「サリー・ポッター」監督の言葉 ・・・。

『私たちの生活に根付いた部分が世界の出来事と深く結びついていることを、ありのままに、シンプルな物語として伝えたかった。・・・・ 1960年代前半、冷戦が深刻化していたあの頃、“核家族”は危険に晒され、キューバ危機と共に核の時代の緊張感はピークを迎えようとしていた。世界は終わるかもしれないと感じる人々がたくさんいたわ。この世界的危機が、物語に登場する人物たちの関係に反映されている。嘘や裏切り、信頼の崩壊、絶滅への恐れ、未来への希望。様々な出来事が展開していくけれど、物語の中にはいい人間も悪い人間もいない。それぞれが歴史のこの瞬間に信じられるものと、充実した有意義な人生を送るために必要だと感じるものをもって、自分たちが今できることに全力で取り組んでいるのよ。』


ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界 [DVD]

東宝

「映画『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』予告編」

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この映画を観ながら、気がついたなつかしい音楽が、私をJAZZに目覚めた頃の私に引き戻してくれた。「Blue In Green/Miles Davis」、「Take Five/The Dave Brubeck Quartet」、「A列車で行こう」、「The Man I Love/Thelonious Monk」、「Petite Fleur(可愛い花)/Sidney Bechet」、「I’m sentimental」、「Body And Soul」 ・・・。そして「Tutti Frutti/Little Richard」、「Apache(アパッチ)/The Shadows」など、1950年後半から1960年代にかけて流行った曲ばかりである。

このことについて「サリー・ポッター」監督はこんなふうに言っている。『この作品中の音楽は、人々の生活のBGMでもあるの。通常の意味で使われる“スコア”はなく、当時の人々がレコードやラジオで聞いていた音楽が流れている。 ・・・』

そんな曲の中からいくつか ・・・。いわずもながの名盤、「Kind Of Blue」(1959)から。


Kind of Blue

Miles Davis / Camden

「Blue in Green」のパーソネルもすごい。「Miles Davis (tp)」、「John Coltrane (ts)」、「Bill Evans (p)」、「Paul Chambers (b)」、「Jimmy Cobb (ds)」。

「Miles Davis – Blue in Green」

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そして、エレキギターのサウンドで一世を風靡した「アパッチ/Apache」。「クリフ・リチャード&シャドウズ/Cliff Richard and the Shadows」としても知られた「シャドウズ」、1960年の大ヒットナンバーである。


シャドウズ

シャドウズ / EMIミュージック・ジャパン

「The Shadows – Apache」

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冬になると観たくなる映画

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冬になると観たくなる映画がいくつかある。舞い乱れる雪、砕け散る荒波、寡黙な男。そんな映画の一つが、「フィルム・ノワール気分の大人の恋物語」と言っていいかもしれない「夜叉」である。1985年8月に公開された日本映画。監督はわが高校の大先輩「降旗康男」、そして主演は「高倉健」。

「高倉健」は、60年代から70年代前半にかけて、東映の仁侠映画の看板スターとして一時代を築き上げたが、その後、いわゆる任侠ヤクザ映画とは一線を画すようになり、「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年)、「八甲田山」(1977年)、「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)、「冬の華」(1978)、「野性の証明」(1978年)、「動乱」(1980年)」、「遙かなる山の呼び声」(1980年)、「駅 STATION」(1981年)」、「海峡」(1982年) 、「南極物語」(1983年)、「居酒屋兆治」(1983年)などに主演、その多くで最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本映画になくてはならない俳優としての地位を確立した。
 
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そして「高倉健」のために作られたと言っていいような映画が「夜叉」であり、その後も、そのほとんどを私が観ているのにも改めて驚かされるのだが、「海へ 〜See you〜」(1988年)、「ブラック・レイン」 (1989年)、「あ・うん」(1989年)、「ミスター・ベースボール」(1993年)、「四十七人の刺客」(1994年)、「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年)、「ホタル」(2001年)、「単騎、千里を走る。」(2005年)。そして昨年の再び「田中裕子」との共演、「あなたへ」(2012年)と、その存在感と演技力にますます磨きがかかっている。

さて、「夜叉」。かつて大阪で名をとどろかせていた伝説のやくざ修治(高倉健)は、今では足を洗い、若狭湾の小さな港町で漁師を営みながら、家族とともにささやかに暮らしていた。しかし、よそから流れてきた飲み屋の女将・螢子とその情夫・矢島の出現によって、やがて彼は再び修羅の世界へと足を踏み入れていく ・・・。

雪の日に強風で赤い傘が飛んでいくシーン、斬られた背中から夜叉の入れ墨が現れるシーン ・・・。そのトーンを抑えたダークな映像は、まさに「フィルム・ノワール的大人の恋愛映画」。今年もまた観てしまった ・・・。

夜叉 [DVD]

東宝ビデオ

「夜叉 予告編」
 
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そして、この映画のもうひとつの魅力は、音楽。しかもジャズ。ジャズ・ハーモニカの巨人、「トゥーツ・シールマンス/Toots Thielemans」による哀切極まりない調べが、大人の男女の愛の機微ともよくマッチしている。音楽担当は、ジャズ・ピアニストの「佐藤允彦」、「トゥーツ・シールマンス」。全編に何とも言えないJAZZYでダークな哀愁が流れる。そして、廃盤になっているが、サントラ盤がリリースされている。

夜叉

サントラ / ダブリューイーエー・ジャパン

有難いことに、サントラ盤の3曲目「joy」からが、YOUTUBEにアップされていた。

「Toots Thielemans & Masahiko Sato – YaKsa Soundtrack (1984)」
 
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エンディングに流れる「Winter Green And Summer Blue」。これが感動的で、素晴らしい。歌うは「ナンシー・ウィルソン/Nancy Wilson」、そして作詩、「奈良橋陽子」、作曲、「タケカワ ユキヒデ」というのも注目される。このテーマが全編を通じて随所に現れる。YOUTUBEではナンシーの歌唱はカットされているが、サウンドトラック盤には、もちろん入っているようだ。そして、6曲目「Gentle Snow」のタイトルの曲が、予告編でも使われた「トゥーツ・シールマンス」の演奏である。

オリジナル・サントラは廃盤で入手困難だが、「ナンシー・ウィルソン」のアルバム、「Keep You Satisfied」でその歌唱を聴くことが出来る。

Keep You Satisfied

Nancy Wilson / Sony


 
「Nancy Wilson - Winter Green And Summer Blue」
 
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映画「ふたたび」の感動

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神童さんへ

映画「ふたたび」を私も見ました。コメントで書こうと思いましたが、感動も深く、長くなりそうなので、本文にしました。

久しぶりに映画館で涙しました。ハンセン病という重いテーマを扱った映画ですが、塩屋俊監督は日本のJAZZ発祥の地で、あの震災を乗り越えた神戸の町と主人公の健三郎や家族、仲間たちの再生を同調させた物語にしたいという思いが強くあったようで、その思いは十分に描かれていたと思います。この神戸の地を舞台にした映画には、私の知っているいくつかの場所がロケ地として登場したため、私にとっても格別な映画だったようです。先日紅葉を見に行ったばかりの京都府南丹市美山町のかやぶきの里、昔子ども達と遊んだ和歌山県・白浜町の海岸、西宮市大手前大学、日ごろ親しんでいる神戸ハーバーランドとメリケン波止場、それに元町界隈 など ・・・。そして、一度だけ行ったことのある三宮・北野坂の老舗のJAZZクラブ「ソネ(SONE)」。映画にもチラッと出ていた名物オーナーの曽根桂子さんはこの映画の公開を待たずに8月に亡くなってしまった。

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それにしても、主人公・健三郎を演じた「財津一郎」の渾身の演技、光っていましたね。遺作のつもりで取り組んだそうです。彼はトランペットは吹けないのですが、心の闇や慟哭を居るだけで表現できる存在感を持ち、しかもJAZZのスイング感を体現できる役者は彼しか居ないと監督は決めていたそうです。バンドのメンバーの顔ぶれも演技もすごかったですね。ベースは最近、「植木等」に続いて「谷啓」を亡くしたばかりの「犬塚弘」、トロンボーンは確かJAZZレストランのオーナーと思うが、「おひょい」こと「藤村俊二」、ドラムはかって歌手であった「佐川満男」。いずれも、老いの悲しみや存在感、何にもましてJAZZを体現できるキャスティングであったと思います。そして、渡辺貞夫も友情出演。

私も気に入ったマイナーで軽快なクール・ジャズ・クインテットの哀愁のテーマ曲は「Alive Again」という曲で、思わずサウンド・トラックのCDをシネマのショップで買ってしまいました。多分今年、私のイチオシの映画、最高のじじい映画となる深い感動を呼び起こした映画でした。もちろんこの映画は同じタイトルの小説が原作のフィクションですが、彼らのあの深くて強い絆を我々も持ちえているでしょうか?

最後にYOUTUBEにアップされていた予告編であの感動を再び味わってください。

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