JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

Let’s Spend The Night Together ~ 昔の仲間と話が弾んだ夜 ~

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 久しぶりの梅田。1年ぶり。もう40年も昔の話であるが、かって勤めていた会社のヨット部に、ある一時期所属していた仲間のOB会。70~80歳のジイサマたちが未だに集まって他愛のない話を繰り広げるのだが、もう10数年続いている。一般に言われるような体育会系のクラブの先輩、後輩といった上下関係が、全く持ち込まれず、海の上で共に戦った仲間として、フラットな関係が保たれている心地よさから、会社の他のOB会には全く出席しない私も、この会にはできる限り出席をしている。最近大きく変貌した梅田界隈であるが、なんとか迷うことなく宴会の場までたどり着くことができ、積もる話に花が咲く。話題はどうしても「健康」が多いが、元来、自然相手のヨット乗り気質の仲間たち、残念にも鬼籍に入ったのは、一人だけである。
  
 心ゆくまで話に花を咲かせ、楽しい時を過ごした帰り電車。勤めを終えた会社員でいっぱい。しかし、車両の中で、スマホを見ていないのは、私を含めてたった二人。眠りこけている酔っぱらいも、夕刊を広げている人も、本を読んでいる人も全くなく、ただひたすらに画面を見てる、操作している。なにか、私にとっては異様に思える光景だった。
   
 今宵の曲は、集う喜びを歌った曲。最初は、「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」の「Happy Together」。アルバム、「Simply Love」(2013)から。「わたしのことだけ考えたいてくらたら幸せ ・・・」。訳は不要でしょう。
    
【 Happy Together 】  by GARRY BONNER / ALLAN LEE GORDON
   
「♪ Imagine me and you, I do
  I think about you day and night, it’s only right
   To think about the girl you love and hold her tight
   So happy together
   
   If I should call you up, invest a dime
   And you say you belong to me and ease my mind
   Imagine how the world could be, so very fine
   So happy together
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」
   


  
Simply Love
ヘイリー・ロレン/Halie Loren
Justin Time Records


      
      

「Halie Loren – Happy together」

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 「ジョー・サンプル/Joe Sample」の「Together We’ll Find a Way」。フュージョンの名盤、「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」をフューチャーした「Rainbow Seeker/虹の楽園」(1978)から。


    
Rainbow Seeker/虹の楽園
Joe Sample/ジョー・サンプル feat.Lalah Hathaway/レイラ・ハザウェイ
ユニバーサル ミュージック


      
      

「Together We’ll Find A Way – Joe Sample」

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 最後は、ずばり「Let’s Spend The Night Together」。「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」、アルバム、「Between The Buttons」(1967)から。ただ、どういうわけか「夜をぶっとばせ」という邦題がついている。う~~~ん。


  
Between The Buttons
ザ・ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones
Abkco


      
      

「Let’s Spend The Night Together – The Rolling Stones」

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お医者様でも草津の湯でも・・・

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 今日は、インフルエンザの予防注射を打ちに、近所の病院へ。今までの生涯で、風邪は何回もあるが、インフルエンザに罹ったのは、たしか2度ほど。そんなんで、以前はずっと予防注射を打つことはなかったが、孫ができてからは、高齢者への市の補助もあるので毎年打つようにしている。
    
 「近所の病院へ」とあるが、行ったのは、自宅に一番近い歩いても行ける大きな病院である。実は、私には、「かかりつけの医者」というものがない。というのも、治療ということでは、歯医者以外の医者には、10数年前に糖尿病の治療に一度行ったきり。それも数ヶ月で治ってからは、幸いなことに「医者いらず、薬知らず」の生活を送っている。もちろん「健康」ということではいい反面、この歳でなにかあった時に相談する、いわゆる「かかりつけの医者」がいないため、少々不安にも感じる。何年か前、健康診断で、肺や前立腺に「要精密検査」の診断があった時、総合病院の専門科医を紹介してもらうのに慌てたことがある。精密検査の結果、両方ともなんともなかったのでが ・・・。妻も内科系統では同じような傾向なので、どうも、夫婦揃ってである。
   
 「お医者様でも草津の湯でも、惚れた病は治りゃせぬ」なんて俗謡があるが、医者いらずの私、恋の病にかかることはないのかも ・・・。う~~ん、切ない中高年の思いを描いた最近読んだ小説、「平場の月」(朝倉かすみ著 光文社刊)なんて世界もあるし ・・・・。


 さて、今宵の歌は、「ラヴ・ポーション No.9/Love Portion No.9」。「Portion、、「たしか、1960年ごろに流行ったPOPSで、「恋の特効薬」という邦題が付いていたが、「Love Portion」とは、惚れ薬、媚薬というちょっと危ない薬。1959年に書かれ、オリジナルは、「クローバーズ/The Clovers」だが、1963年、「サーチャーズ/The Searthers」のアルバム、「Meet the Searchers」に収録され、一躍ヒットしたという。
    
 歌い手は、「リン・スタンリー/Lyn Stanley」。ブルージーで、ジャジー、ノスタルジックなその声だけでなく、私のようなシニアのジャズ・ファンにとっては、「よっ! これぞ女性ジャズ・シンガー、女性ジャズ・ボーカル」と声をかけたくなるくらい艶やかな熟年女性シンガー。
   
 ワシントン州タコマの生まれ。ブルガリアからの移民だった祖父はオペラ歌手、父親はジャズピアニストという音楽一家に育ったという。歌手としては、遅咲きで、最初は社交ダンサーとして、タイトルにも輝き、世界的に有名な存在だったという。1950年代のヒットソングを集めたアルバム、第2作「Potions (From the 50s) 」(2014)から。この頃の歌が「癒し」となっているという主で、このアルバムタイトルが付けられたと思われる。
   
【 Love Portion No.9 】  by Jerry Leiber and Mike Stoller
  
「♪ I took my troubles down to Madame Rue  マダム・ルーに俺の悩み事を相談に行ったんだ
  You know that gypsy with the gold-capped tooth  知っているだろ金歯のジプシーの婆さん
  She’s got a pad down on Thirty-Fourth and Vine  34丁目のヴァイン通りの家に住んで
  Sellin’ little bottles of Love Potion Number Nine 「惚れ薬9番」という小瓶を売っている婆さん
  
  I told her that I was a flop with chicks  「俺は若い女の子にはめっぽう弱いんだ
  I’d been this way since 1956         1956年からずっとさ」と打ち明けた
  She looked at my palm and she made a magic sign 彼女は俺の手相を見て、呪文を唱えると
  She said “What you need is            こう言ったんだ
        Love Potion Number Nine”      「あんたにはこの惚れ薬9番が必要だね」と
   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


     
Potions
Lyn Stanley
CD Baby


    
    

「Love Potion No.9 – Lyn Stanley」

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 懐かしの「サーチャーズ」も聴いてみましょうか。


   
ミート・ザ・サーチャーズ +15/Meet The Searchers
ザ・サーチャーズ/The Searchers
ビクターエンタテインメント


    
    

「The Searchers – Love Potion No. 9」

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収穫のお裾分け

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 山のボランティア仲間に本格的な野菜作りをしている仲間が何人かいる。その一人が、「サツマイモ(薩摩芋)」が収穫できたと持ってきてくれたので、みんなでお裾分け。品種は「安納芋」、「鳴門金時」、「紅はるか」だという。いや嬉しい。私たち夫婦は、焼き芋に目がなく、焼きたてを買うことはもちろんだが、七輪と、炭焼きで焼いた「菊炭」で焼き芋を焼くという贅沢が待っている。
   
 今宵の曲、「Harvest Moon」。収穫月の満月、秋分の日に一番近い満月、すなわち「中秋の名月」。欧米にもこんな月があるんですね。オリジナルは、「ニール・ヤング/Neil Young」が1992年にリリースしたアルバム「Harvest Moon」に収録されているが、今宵は、目ヂカラ大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」の歌唱で。
   
【 Harvest Moon 】   by Neil Young
  
「♪ Come a little bit closer    もっとこっちにおいで   
  Hear what I have to say     話さなきゃならないことがあるんだ 聞いてくれる
  Just like children sleepin’   ちょうど子供達が眠るように 
  We could dream this night away. 僕たちも夢のように今夜を過ごせそう

  But there’s a full moon risin’  でも今宵は満月
  Let’s go dancin’ in the light   月の光を浴びて踊ろうよ
  We know where the music’s playin’ どこで音楽をやっているか知っているだろ 
  Let’s go out and feel the night.  さあ行こう そしてこの夜を感じるんだ

  Because I’m still in love with you だってまだ僕は君に恋しているんだ  
  I want to see you dance again    もう一度君が踊るのを見てみたい
  Because I’m still in love with you  だってまだ僕は君に恋しているんだ 
  On this harvest moon.         この中秋の名月の夜に

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 「U2」、モンキーズからビリー・ホリデイまで、幅広いジャンルから選ばれた曲をカサンドラ流の世界観で官能的に表現し、グラミー賞獲得のアルバム、「ニュー・ムーン・ドーター/New Moon Daughter」(1995)と、この曲を始め、いくつかのアルバムから、「ボブ・ディラン/Bob Dylan」、「ヴァン・モリソン/Van Morrison」、そして「スティング/Sting」の「フラジャイル/Fragile」など11曲のPOPSをセレクトしたアルバム、「Closer To You: The Pop Side」(2009)にも収録されている。


  
NEW MOON DAUGHTER/ニュー・ムーン・ドーター
Cassandra Wilson/カサンドラ・ウィルソン
BLUEN


       
      

Closer to You: The Pop Side
Cassandra Wilson/カサンドラ・ウィルソン
Blue Note Records


     
     

 ライブで・・・。

Cassandra Wilson – Harvest Moon

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66段階段を登って ・・・

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 我が家の近くにある66段の階段。70歳を超えてからは、ここを一気に登れるか否かを体力のバロメーターにしている。久しぶりに登ってみたが、呼吸も乱れずに、一気に登れた。もちろん体の衰えは、いやというほど実感しているが、まだまだ、体力は維持できているとちょっと自信。今日はこの階段を登って小学校で開催されている「ふれあいまつり」へ。


 団地の福祉協議会、コミュニティ協議会、自治会、PTAなどが合同主催する「ふれあいまつり」。スーパーボールすくいや、食器や手作りのカレー、たこせん、ぜんざいなどゲームや模擬店が出店する、言ってみれば「バザー」である。「黒枝豆」も販売され、手に入れるラストチャンスなので、私は毎年ここでも「黒枝豆」を仕入れている。この地に越してきて、三男がお世話になった小学校。妻がPTAの役員で、忙しく走り回っていた小学校。今は離れてしまったが、子供たちに遊びを教えるボランティア活動の場でもあった小学校の工作室でぜんざいを食べながら、すこし懐かしさに浸っていた。

    
   
 さて、今宵の歌、しっとりとしたバラードで、「For All We Know」。「お互いを知り尽くしているのに」と訳してみましたが、1971年の「カーペンターズ/Carpenters」のヒット曲ではなく、1934年に発表された「サム・M・ルイス/Sam M. Lewis」の作詞、「J・フレッド・クーツ/J. Fred Coots」の作曲による古いスタンダード。「ニーナ・シモン/Nina Simone」、「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」、「ドリス・ディ/Doris Day」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」、「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」など多くの歌手のカバーがあるが、今宵は、「ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ/Joe Sample & Lalah Hathaway」の極上アルバム、「ソング・リブズ・オン/The Song Lives On」(1999)から。

【 For All We Know 】  Words : Sam M.Lewis / Music : J.Fred Coots
   
「♪ For all we know         こんなにもお互いを知り尽くしているのに
  We may never meet again     もう二度と会うことはないのかも
  Before you go           あなたが去ってしまうまでに
  Make this moment sweet again   この時をもう一度甘く過ごしましょうよ
  We won’t say “Good night”     最期の時まで
     until the last minute     「サヨナラ」は言わないで
  I’ll hold out my hand        あなたに差し伸べる私の手
     and my heart will be in it    その手の中に私のハートがあるの
   
  For all we know           こんなにもお互いを知り尽くしているのに
  this may only be a dream      これはただの夢なの?
  We come and go            水面にたつさざ波のように      
  like a ripple on a stream     私たちは逢っては別れることの繰り返し
  So love me tonight;         だから今夜は愛して
  Tomorrow was made for some     明日はもう誰かのためになったから
  Tomorrow may never come      私にはもう明日は来ない
  For all we know          こんなにもお互いを知り尽くしているのに  ♪」

  いつも聴くと元気を与えてくれ、わたしのエバーグリーン・アルバムともなっている、「Song Lives on」(1999)から。


   
Song Lives on
Joe Sample & Lalah Hathaway/ジョー・サンプル&レイラ・ハサウェイ
Pra Records


     
    

「Joe Sample & Lalah Hathaway – For All We Know」

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 ところで、レイラの父親の「ダニー・ハサウェイ/Donny Hathaway」もこの歌を歌っています。「ロバータ・フラック/Roberta Flack」とのデュエット集、「Roberta Flack & Donny Hathaway」(1972)から。

Roberta Flack & Donny Hathaway
ロバータ・フラック & ダニー・ハサウェイ/Roberta Flack & Donny Hathaway
Rhino Atlantic


     
    

「For All We Know – Roberta Flack and Donny Hathaway」

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GOTロスは当分埋まりそうもない

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 ついに「ゲーム・オブ・スローンズ/原題:Game of Thrones、略称GOT」の最終話を見終えた。大好きでずっとHuluで観ていたHBOのテレビドラマシリーズ。「Throne」は、「王位、王座、皇帝、国王」などの意味で、直訳すれば、「玉座のゲーム、王位争奪戦」だが、日本語では「七王国の玉座」としているようだ。アメリカのSF作家、ファンタジー作家、編集者、テレビプロデューサー、脚本家の「ジョージ・R・R・マーティン/George Raymond Richard Martin」のファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌/原題:A Song of Ice and Fire」(日本では早川書房より現在5部まで出版されている)を原作とし、ドラゴンや魔法が存在する中世ヨーロッパを思わせるような架空の世界において、王都にある鉄の王座をめぐって、各国の諸侯たちが争う大人向けSFファンタージー。
   
 全8シーズン(73話)の大長編SFファンタジーで、北アイルランド、マルタ、クロアチア、アイスランド、モロッコ、スコットランド、アメリカ合衆国、スペインで撮影されているという。米国では、2011年春から放送が始まり、最終話は2019年5月という8年間にわたって放送された。この間、エミー賞の、ドラマシリーズ部門作品賞、主演男優賞など、全8章合計で161ノミネート59受賞した空前の快挙を成し遂げたという。
   
 1話の制作費が、日本映画1本を遥かに凌ぐ1000万ドル(約11億円)とも言われているだけあって、壮大で圧倒的なスケール、クオリティでストーリーが同時進行していく。もちろん、「制作費=作品の質」ではないのだが、ここまでのスケールとクオリティを見せ付けられると、ますます日本のTV番組が遠くなってしまう。ほとんどHuluで配信されるアメリカのTVドラマを見ているので、最近は、朝ドラも大河すらもますます遠くなってしまった。もはや、我が家のTV受信機は、日本のTV番組も見るディスプレイである。さてこの、「GOTロス」、喪失感を埋めてくれるドラマは当分出そうにもない。

 
 「ゲーム・オブ・スローンズ」は血で血を争う王位争奪戦のお話。一方、日本のTVの中継番組を観ていたのは、「即位礼正殿の儀」。こちらは、ファンタジー「GOT」と違って、生前退位を受けての平和裡におこなわれた譲位。「Throne」である「高御座(たかみくら)」に天皇陛下が座り、今年5月の皇位継承にともない即位した天皇陛下が即位を国内外に宣言された。


 「ファンタジー」。今宵のアルバムは、イタリア出身の「ちょいワル」風ピアニスト、「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」の「黒と褐色の幻想/Black And Tan Fantasy」(2002)。
   
 1972年、ミラノ生まれというから円熟の47歳。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロ・デビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。日本デビュー盤は、「ヴォラーレ/Volare」(2002)。「黒と褐色の幻想」は、第2弾。「ヴォラーレ」がイタリアン・ソングを集めたのに対し、アメリカン・スタンダード中心のアルバムであるが、そこにたぎるラテンの情熱は隠しようがない。


   
黒と褐色の幻想/Black And Tan Fantasy(紙ジャケット仕様)
ステファノ・ボラーニ・トリオ/Stefano Bollani Trio
ヴィーナス・レコード


     
    

「Stefano Bollani – Black and Tan Fantasy(黒と褐色の幻想)」

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「Stefano Bollani Trio – La Ultima Noche(最後の夜)」

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When The Sun Goes Down

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 夕暮れの色がすこし異様なので外へ出て見たら、こんな風景が ・・・。
    
 ちょうどその時聞いていたアルバムが、デンマーク・コペンハーゲンで活躍する、「ヘイネ・ハンセン/Heine Hansen」率いるトリオのアルバム、「When The Sun Comes Out」(2010)。「comes out」と「goes down」の違いはあるが、ジャケットの雰囲気と似ていて、なんだか可笑しくて笑ってしまった。


 聴けばそれとわかる憂いを含んだ美メロの北欧ピアノ。リーダー第2作の「Signature」(2016)を聴いて興味を持ったピアニストである。キャリアなどはよくわかっていませんが、1978年生まれの41歳。ピアノのレッスンを始めたのが7歳、ジャズに目覚めたのが14歳だという。18歳でプロ活動を始め、2000年には、コペンハーゲンの「the Rhythmic Conservatory of Music」でジャズの特別教育を受けた。その入学許可を得た時、「何も教えることができない、すでに全てをマスターしているから」と言われたとか。その後、サイドマンやスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めたが、彼が注目をあびたのは、ドラマーの「アレックス・リール/Alex Riel」のアルバム、「What Happened?」などに参加してのこと。ハンセンの初リーダー作が、今回取り上げるアルバム、「When The Sun Comes Out」(2016)。その年、2016年には、デンマークの権威あるジャズ賞である「ベン・ウェブスター・アワード/The Ben Webster Prize」を受賞。
    
 「ハイネ・ハンセン」の初リーダ―作、「When The Sun Comes Out」。日本人好みの憂いを含んだ北欧テースト。サポートするリズムも歯切れがいい。ジオリジナル、「Minor Up Blues」やタイトル曲のスタンダード、「When The Sun Comes Out」、「The Boy Next Door」、プレスリーの「Are You Lonsome Tonight」など全10曲。パーソナルは、「Heine Hansen(piano)」、「イェスパー・ルンゴー/Jesper Lundgaard(bass)」、「 モルテン・ルンド/Morten Lund(drums)」。

When The Sun Comes Out
Heine Hansen Trio
マシュマロ・エクスポート


    
    

    
「ウォーレン/Warren」の「Summer Night」、「シダー・ウォルトン/Cedar Walton」の「Bolivia」を。

「Heine Hansen Trio – Summer Night」

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「Heine Hansen Trio – Bolivia」

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平穏な夜明けを願って

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 庭にひときわ目立つ「シュウメイギク(秋明菊)」、街角に咲く「コスモス/アキザクラ(秋桜)」。山のあちこちで見かける真っ赤な「ガマズミ(莢蒾)」の実。一日も早く、こんな秋を感じる平穏な夜明け、穏やかな日常が戻って欲しいと願うばかり。
   
 さて今宵の1曲。「In The Wee Small Hours Of The Morning」。「夜は更けて」という邦題がついていますが、朝が明けるまでのほんの身近な時間に恋人のことを想うあなた ・・・。そんな古い歌です。1955年に「デヴィッド・マン/David Mann」作曲、「ボブ・ヒラード/Bob Hilliard」作詞になる歌ですが、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」の同タイトルのアルバム、「In the Wee Small Hours」(1955)によって有名になったという。
    
【 In The Wee Small Hours Of The Morning 】  by Bob Hilliard, David Mann
    
「♪ In the wee small hours of the morning   夜が明ける前のごくわずかな時間
  While the whole wide world is fast asleep  世界中の人はまだ眠っている時間
  You lie awake and think about the girl   あなたは眠らずにあの人のことを想っているのね
  And never, ever think of counting sheep   きっと眠ろうともしないで
   
  When your lonely heart has learned its lesson 恋に焦がれてしまったあなたの心
  You’d be hers if only she would call    あの人からの電話を待っているのね
  In the wee small hours of the morning    夜が明ける前のごくわずかな時間
  That’s the time you miss her most of all   たまらなくあの人を恋しいと思う時間  」
   
   


 私は長らく「アン・バートン/Ann Burton」の歌唱を好んで聴いていましたが、いまひとり、カナダのポップでジャズのシンガー・ソングライター、「ローリー・カレン/Lori Cullen」の歌唱も気に入っています。
   
 「ローリー・カレン」。1973年、カナダのオンタリオ州生まれ。彼女はソロ・アーティストとして7枚のアルバムをリリースしているが、「Jazzy,Not Jazz」系シンガーのようです。「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」、「ゴードン・ライトフット/Gordon Lightfoot」などのアーティストをカバーした、4枚目のアルバム、「Calling for Rain」(2006)は、2007年、カナダでも権威のある「ジュノ賞/Juno Award」のノミネートを受けたという。
    
 そんな彼女の6枚目のアルバム、「That Certain Chartreuse」(2011)から。ジャズにとどまらず、「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」、同じオンタリオ出身の「シャナイア・トゥエイン/Shania Twain」、「キング・クリムゾン/King Crimson」などのカバーなど、「Jazzy,Not Jazz」の本領発揮とも言えるが、スタンダードの「In The Wee Small Hours Of The Morning」が白眉。このための一枚といっても過言ではない。 


   
That Certain Chartreuse / ザット・サートゥン・シャトルーズ ローリー・カレン/Lori CullenNATURE BLISS INC.

    
     
    

「In The Wee Small Hours Of The Morning – Lori Cullen」
   
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「おもろ能」はおもろかった

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 今宵は、久しぶりに、地域おこしのために始まり、今年で第28回を迎える地域の薪能、「川西おもろ能」へ。場所は、山裾の団地、けやき坂中央公園にある彫刻家、故「流 政之」氏作の石舞台、「おもろ座」。


  
 演者は、奈良・春日大社の専属能楽流派、「金春(こんぱる)」流の「金春穂高」氏を中心とした一派。篝火に火が入り、演目は、「岩船」、「胡蝶」、「融(とおる)」の「仕舞」で幕を開ける。そして、盗み酒をする下人とそれを懲らしめようとする主人との攻防をユーモラスに描いた、「狂言 棒縛(ぼうしばり)」に、会場は大爆笑。
   
 そして、「能」の演目。「安達が原の人食い鬼婆」伝説を能にした「黒塚」。「旅の衣は篠懸(すずかけ)の。旅の衣は篠懸の ・・・」という有名な謡曲の一節にのって、山伏一行が登場する。一夜の宿を借りた女主人は、旅の慰みにと糸車を廻し、人生の虚しさ、儚さを物語りつつ、糸づくしの歌を歌ってもてなす。女主人は、「夜も更け、寒くなってきたので、山へ薪を採りにゆくが、留守中けっして寝所をのぞいてはならぬ」と言って出かける。
   
 しかし、供の者が約束を破って寝所を覗くと、そこには屍や骨がうず高く積まれていた。鬼の棲家、「黒塚」であったのだ。山から帰った女は裏切られた憤りに、本性を現し、鬼となって山伏を追うが、やがて法力に祈り伏せられてしまう。(演目の写真はNETより拝借)

 動きの少ない能ではあるが、スリリングで、迫力に満ちた見ごたえのある演技。いや、面白かった。
   
 あっという間の1時間半であったが、終わる頃には空には煌々と半月。やはり山裾のためかなり冷え込んできたため、帰路、今シーズン初めて車のヒーターを入れる。


 今宵のアルバム、洋才和魂。ポーランドの歌姫、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」と「小曽根真」とのコラボ・アルバム、「Haiku(俳句)」(2011)。邦楽篠笛奏者、「福原友裕」も参加している。

 このアルバム、「俳句(Haiku)」は、福原の作曲になる「Yoake(夜明け)」に始まり、「和泉式部」の和歌に着想を得たという「Biel/ビェル(白)」、ポーランドの民族舞曲「OBEREK / オベレック」や「KUJAWIAK /クヤヴィアク」などを経て、やはり福原の手になる最終曲の「Yuugure(夕暮れ)」で幕を閉じる。さらに歌舞伎から題材をとった「Do Jo Ji(道成寺)」では、和太鼓、大鼓、小鼓などが演奏に使われている。福原の奏でる篠笛、そして和太鼓などが、ポーランドのミュージシャンたちとのコラボに違和感なく溶け込み、「和と洋との邂逅」を際立たせていることに驚嘆する。


   
Haiku/俳句
Anna Maria Jopek & Makoto Ozone/アンナ・マリア・ヨペック&小曽根真
Universal Music Polska


     
     

「Yoake(夜明け) – Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

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「Do Jo Ji(道成寺) – Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

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「Yuugure(夕暮れ) · Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

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いろいろな実を楽しむ

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 秋です。花も楽しめるが、いろいろな実の形や色も楽しめる。「ムラサキシキブ(紫式部)」の艶やかな紫。「ヘクソカズラ(屁糞葛)」と「カマツカ(鎌柄)」の赤。この実は食用にもなるという。「ナンテン(南天)」は、色づくのはまだまだのよう。夏、次々と咲いて長い間楽しませてくれた「ヒオウギ(檜扇)」。もうしばらくすれば、弾けて真っ黒い「ヌバタマ(射干玉)」が現れる。「フウセンカズラ(風船葛)」も愛らしい。ご近所の「サルスベリ(百日紅)」は、花を残しながら、実はもう真っ赤に。
   
 今宵の歌。「奇妙な果実/Strange Fruit」という歌がある。1930年に「ルイス・アレン/Lewis Allan」によって書かれ、1939年からは、「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」のレパートリーとした、有名なアメリカの人種差別を告発する歌である。題名や歌詞の「奇妙な果実」とは、木にぶら下がる黒人の死体のことである。作られてから90年近くたった今、トランプ大統領の登場をきっかけに、人種差別が世界中で再びあらわになってきたようだ。
    
【 Strange Fruit 】   作詞 / 作曲 Lewis Allan
    
「♪ Southern trees bear a strange fruit       南部の木には、奇妙な実が成る
  Blood on the leaves and blood at the root    葉には血を流れ、根にまで血が滴る
  Black bodies swingin’ in the Southern breeze   黒い体は南部の風に揺れている
  Strange fruit hangin’ from the poplar trees  奇妙な果実がポプラの木に吊るされている
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・     ♪」
   


    
 まずは、目ヂカラ姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」、1995年のヒット・アルバム、「New Moon Daughter」でも歌っていますが、最新アルバム、「Coming Forth By Day」(2015)からの歌唱。このアルバムは、伝説的ジャズ・ボーカリスト、「ビリー・ホリディ(1915年4月生まれ)」の生誕100年を記念して制作されたという。アルバム・タイトルは、古代エジプトの「死者の書」の英訳に由来しており、ウィルソン自身は、「私からすれば、ビリー・ホリデイの魂を21世紀に蘇らせる思想は、「死者の書」における再生の概念とも関係がある」と説明しているという。

COMING FORTH BY DAY
カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson
COLUM


   
    

「Cassandra Wilson – Strange Fruit」

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 もうひとりは、自分の声を様々な楽器のように扱う、スイス出身の異色の女性ボーカル、「ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch」。そのスタンダード集、「Speak Low」 (2015年ポーランドにて録音、2016年リリース)。
   
 「ルツィア・カドッチュ」。1984年スイス、チューリッヒ生まれ。幼少の頃は、クラシックの声楽とピアノの教育を受けたが、ベルリンとコペンハーゲンの音楽学校でジャズを学んだという。そして、キャリアを重ねたあと、このアルバムが初のリーダー・アルバムだという。

スピーク・ロウ/Speak Low
ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch
MUZAK,INC.


   
    

「LUCIA CADOTSCH - Strange Fruit」

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名残りの花

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 もうすぐ10月。台風が来ているのに、まだ頑張って咲いている「ムクゲ(木槿)」。
   
 台風17号が近づく今宵は、異国に思いを馳せ、「月と砂/Moon And Sand」づくし。クラシックの作曲家「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」と、彼と40年間に渡ってコンビを組んだ作詞家、「ウィリアム・エングヴィック/William Engvick」の1941年の作品。
   
 ワイルダーは、ボストンの銀行家の跡取り息子でありながら、家とは縁を切りニューヨークに飛び出して、音楽の道に進み、クラシックやミュージカルの作曲に一生を捧げた。変人中の変人だったらしく、人付き合いが嫌い、家を持たず、生活もホテル住まい、ずっと独身で気ままな生活を通したらしい。彼と長年のコンビを組み、この曲を作詞したエングヴィックも変わり者だったらしく、ワイルダーの曲にしか詩を付けていないという。
   
【 Moon And Sand 】   作詞;William Engvick  作曲;Alec Wilder
   
「♪ Deep is the midnight sea,      真夜中の海は深く、
   Warm is the fragrant night,     薫り立つ夜は温い、
   Sweet are your lips to me      重ねた君の唇は甘く、
   Soft as the moon and sand.    今宵の月や砂と同じほど柔らかい。

   Oh, when shall we meet agin?    またいつまた逢える?
   When the night has left us     夜が僕らを置き去りしたとしても、
   Will the spell remain?       この恋の呪文は残っているのかい?

   Those waves invade the shore,   浜辺に寄せる波、
   Though we may kiss no more    これが最後の口づけになったとしても、
   Night is at our command,      夜は僕達のもの、
   Moon and sand             月も、砂も
   And the magic of love.        そしてこの恋の魔法も。 ♪」
   
   
 この曲も山ほどカバーがあって、選択に困るのだが、名演、お気に入り、YOUTUBEで見つけたもの、インスト、ボーカル ・・・・。取り混ぜていくつかを。まずは、今宵の選曲のきっかけとなった「ケニー・バレル/Kenny Burrell」の名演。同名のアルバム、「Moon And Sand」(1980)から。ジャケットもいい。


   
ムーン・アンド・サンド/Moon And Sand
ケニー・バレル/Kenny Burrell
ビクターエンタテインメント


    
    

「Kenny Burrell – Moon and Sand」

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Very Early
ボボ・ステンソン/Bobo Stenson
Imports


    
    

「Moon and Sand – Bobo Stenson Trio」

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Let Yourself Go (Live at Jordan Hall)
フレッド・ハーシュ/Fred Hersch
Nonesuch


    
    

「Fred Hersch – Moon And Sand」

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Moon Tiger
Miranda Sage/ミランダ・セージ
Cmc


    
    

「Miranda Sage- Moon and Sand」

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ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた/If The Moon Turns Green
ダイアナ・パントン/Diana Panton
MUZAK,Inc.


    
    

「Diana Panton – Moon And Sand」

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