JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

すこし間が空いたが ・・・

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 8月末まで咲いていた「ヒオウギ(檜扇)」のあと、ちょっと花が途絶えていた庭に咲いたのは、「ニラ(韮、韭)」、そして「サンスベリア」という名でも知られている「トラノオ(虎の尾)」。2週間ほどの花のない日々がすごく長く感じられた。


 今宵のボーカル、ロサンゼルスを中心に活躍中の美女ジャズ・シンガーでピアニストの、「ケイト・リード/Kate Reid」のアルバム、「The Heart Already Knows」(2018)から。このアルバムは、大人のジャズ・ボーカル。キャリアはよくわからないが、このアルバムが、3作目のようだ。いずれの曲も、アコースティック・ギターとピアノとのデュオ歌っているが、ケイトはヴォーカルに徹し、ピアノは、「フレッド・ハーシュ/Fred Hersch」、「テイラー・アイグスティ/Taylor Eigsti」、ギターは、「ホメロ・ルバンボ/Romero Lubambo」、「ポール・メイヤーズ/Paul Meyers」、そして、「ラリー・クーンズ/Larry Koonse」がフューチャーされている。洗練され、かつ落ち着いた雰囲気と、なんといっても心地よい安定さを感じさせ、スウィング、サンバ、ボッサ、バラードを聴かせ、他の2作も聴いてみたい思いに駆り立てられる。YOUTUBEには、「Confessin’」、1曲だけがアップされている。


   
The Heart Already Knows
Kate Reid/ケイト・リード
Katereidmusic


    
    

「Confessin’ – Kate Reid」

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炎天、名残りの花が ・・・

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 むくむくと湧き上がる入道雲。熱中症で倒れた人でも搬送しているんでしょうか、頻繁に聞こえる救急車のサイレン。9月になっても、猛暑は一向に衰える気配はない。咲きだした7月頃の鮮やかさはやや薄れたとはいえ、ウォーキングの道には、いまだにその存在感を誇る炎天の花、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」が ・・・。


   
 今宵もその容貌と目ヂカラが醸す存在感が圧倒的な「レシェック・モジジェル/Leszek Możdżer」。その指先から紡ぎ出される、容貌とはとても似ても似つかないような繊細で美しい音。まるで炎天の中で感じる一陣の涼風のようだ。 
   
 「Africa」、「Polska」は、モジジェルの祖国ポーランドをテーマに描いたアルバム、「Polska」(2013)から。結晶のようにキラキラ輝きを放つ彼のピアノの音色は、いつ聴いても美しい。パーソネルは、「レシェック・モジジェル(p)」、スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson(b)」、イスラエル出身「ゾハール・フレスコ/Zohar Fresco(perc)」の鉄壁トリオ。


   
Polska
Leszek Mozdzer
ACT


     
    

「Możdżer Danielsson Fresco – Africa」

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「Możdżer Danielsson Fresco – Polska」

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 収録されているアルバムはわかりませんが、宝石のような音が連なる曲は、「Psalmen」。聖書の詩篇(独語:プサルメン)。

「Psalmen – Możdżer, Danielsson, Fresco」

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この虫も個性的だ

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 すこし前に取り上げた「セミヤドリガ(蝉寄生蛾)」もかなり個性的な虫だったが、毎年、我が玄関先のプランターに現れる「オンブバッタ(負飛蝗)」もかなり個性的な虫である。メスがオスをおんぶしたままじっとしていて、近づいても逃げる気配は全くない。このバッタ、東アジアに広く分布し、公園や芝生、河川敷など、日当たりの良い草原ならどこにも生息するという。斜め上に尖った頭部が、「ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)」によく似ているが、由来となった和名の通り、ひと周りほど体の大きいメスの上にオスが乗り、交尾時以外でもオスがメスの背中に乗り続けている。翅は長いが飛ぶことはなく、番(つがい)でじっとしていることが多く、後脚での跳躍や歩行によって移動するという。交尾の後、メスがオスを食べてしまう虫もある中で、まるで、齢(よわい)を重ねて、何事にも動じなくなった夫婦のように見える。


 「個性的な女性ボーカルは?」と聞かれれば、私が真っ先あげるひとりは、「テレス・モンカウム/Térez Montcalm」。
   
 1963年、カナダ・ケベックの生まれのシンガー・ソングライター。アコースティックギターとダブルベースを弾き、歌う。56歳になるからもう大ベテランといってもいい。なんと6歳の時、プロ・シンガーへの道を志したという。その後、「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」や「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」、そしてよく比較されるという「エディット・ピアフ/Edith Piaf」、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」などの影響を受けたという。

 ミュージシャンとしてのキャリアのスタートは、1981年、18歳。デビュー・アルバムは、「Risque」(1994)。その後7枚ほどのアルバムがリリースされているが、セカンド・アルバム、「Parle Pas Si Fort」、自身の名をつけた、「Térez Montcalm」(2002)と続き、2007年に、英語で初めて歌ったアルバム、「Voodoo」をリリースし、世界から注目された。さらに、2009年には、「U2」、「セルジュ・ゲンスブール/Serge Gainsbourg」、「コール・ポーター/Cole Porter」など、ジャズ、ロック、ファンクの垣根を取り払って独特の世界を展開した「Connection」を発表している。彼女は自分自身を評して、「私はとてもロック的なアプローチをするジャズ・シンガーなの」と語っている。たしかに一度耳にしたら忘れえない、クセになったらやめられなくなるような独特な世界と表現力。もうロックとジャズの垣根などとっくに越えてしまっている。

 「テレス・モンカウム」が一番好きなシンガー、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」に捧げたトリビュート・アルバムが、「Here’s to You-Songs for Shirley Horn」(2011)。「シャーリーにオマージュを捧げるのは容易ではなかった。シャーリーがやったっことは彼女にしか成しえなかったものだから。」と語るモンカウム。

 一聴すると独特のしゃがれ声。奇妙な声の印象が強いかもしれないが、瞬時の抑揚の変化にも音程がくるわず、高音部のビブラートもよく伸びていて、ボーカルとして並々ならぬ実力を感じさせる。ともあれ、彼女の歌唱を聴いていただくのが一番。POPSから「レオン・ラッセル/Leon Russell」の「A Song For You」、シャンソンからは、ピアフの「愛の讃歌/If You Love Me (Hymne à l’Amour)」、スタンダードからは、「シャーリー・ホーン」の十八番、アルバム・タイトルの「Here’s To Life」。「個性的」とは彼女のためにある言葉。


    
Here’s to You-Songs for Shirley Horn
Terez Montcalm
Universal Music

    
    

「A Song For You – Terez Montcalm」

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「Terez Montcalm – If You Love Me (Hymne à l’Amour) 」

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【 Here’s To Life 】
             Lyrics;Phyllis Molinary, Music;Artie Butler

「♪ No complaints and no regrets.    不平も無いし、後悔もしていません
  I still believe in chasing dreams     私はまだ夢を信じて追いかけ、
           and placing bets.    その夢に賭けているのです
  But I have learned            あなたは得たもの全てを
      that all you give is all you get   私に与えてくれたんですね
  So give it all you got.           得たもの全てを私に

  I had my share,              それに比べ、私は自分の取り分をもらうと、
      I drank my fill, and even though  自分ひとりだけで目一杯飲んでいたのです
  I’m satisfied I’m hungry still     それで満足すべきなのに、まだ足りないと思っていた
  To see what’s down another road,     でも、丘の向こうにつづく
            beyond the hill     もうひとつの道を見て
  And do it all again.             全てをもう一度やり直そうと思ったのです

  So here’s to life             そう、だから今の人生が本当の人生
       and all the joy it brings.   あらゆる喜びをもたらしてくれる今の人生が
  Here’s to life for dreamers         夢見る人たちやその夢にとって
       and their dreams.        これこそが人生と言える今の人生

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「Here’s To Life – Terez Montcalm」

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極め付きは、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」などの絶唱カバーもあるが、「エルトン・ジョン/Elton John」の「悲しみのバラード/Sorry Seems To Be The Hardest Word」。「ごめん、きつい言い方だけど ・・・」、そんな意味でしょうか。4枚目のアルバムが、「Voodoo」(2006)に収録されているが、残念なことに廃番で入手できていません。

【 Sorry Seems To Be The Hardest Word 】 by Elton John, Bernie Taupin

「♪ What have I got to do to make you love me 
         僕を好きになってもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What have I got to do to make you care
         僕を気にかけてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What do I do when lightning strikes me
         いったい僕は何をしたらよかったんだ?
   And I wake to find that you’re not there
         あの稲妻のような衝撃に打ちのめされた後、君を失ったと気がついた時に

   What do I do to make you want me
         僕を求めてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What have I got to do to be heard
         僕の言葉を聞いてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What do I say when it’s all over
         全てが終わってしまった今 僕は何を言ったらいいんだ?
   And sorry seems to be the hardest word
         ごめん、きつい言い方だけど ・・・          ♪」
 


     
Voodoo
Terez Montcalm
Marquis Music


    
    

「Térez Montcalm – Sorry seems to be the hardest word」

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気分はすっかりハワイアン

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 今日は年一回夫婦ともに受診している特定検診の日。75歳の後期高齢者を迎えるまでは、定年まで勤めていた会社の健康保険が使えるので、保険料の負担も低いということもあって、定年後もずっとそちらの保険組合に所属して検診を受けている。今回は市の施設まで来てくれる巡回検診。胃部レントゲンや癌マーカーなどのオプションを付けなかったので、スムースに受診が進み、1時間ほどで終わった。
   
 すべての検査結果の数値がわかるのは約1ヶ月後だが、血糖値、尿蛋白などに異常はないと早々に分かった妻はすっきり。そして朝食兼昼食を取ろうと向かったのは、妻の好物であるハワイのコーヒー、「コナ・コーヒー」のカフェ、その名も「Kona’s Coffee」。休日を楽しむハワイの民家をイメージしたというエクステリア、インテリア。店内はすっかりハワイ気分(行ったことはありませんが ・・)。この日ばかりは摂生から解放されて、ボリュームたっぷりのパンケーキにシロップを思い切りかけ、コーヒーを楽しむ。

  
 さて、今宵の曲。気分はハワイアンで ・・・。我々シニア世代で、当時、ジャズ喫茶やビア・ガーデン、ダンス・パーティなどでハワイアン耳にしていた人は、多分、曲の題名は知らなくても、一度は聞いたことがあるのではないかと思うこの曲。前に一度取り上げた時も、「ああ、この曲、この曲、題名がわからず探していました」というコメントを頂いたこともある。その曲は、「熱風」。作曲者、「ハニー・アイランダース」の「大橋節夫」氏は自分の音楽をハワイアンと定義されるのが嫌いだったらしく、「ハワイアン楽器、スティール・ギターやウクレレ、を使ったポピュラー音楽であり、Jazzをやっているんだ」と語っていたということを何かの雑誌で読んだ覚えがある。確かに「熱風」、和製ジャズと言っても違和感はなく、今聞いても軽快でスウイングする、Jazzyな曲である。そうそう、同じ和製ジャズ、「鈴懸の径」もハワイアン・アレンジでよく演奏されていたと思う。

 今思えば、LPレコードもステレオ再生装置も高額で学生なんかにはとても手が出せなかった時代。アマチュアも含めたら物凄い数あったと思われるハワイアン・バンド全盛期。大橋氏の言うように、「ハワイアン・バンド」は、ハワイ音楽というより、洋楽ポピュラー音楽、映画音楽などを聞くには欠かせない存在であった。しかし、その全盛期もこの頃から次第に、エレキバンド、ロックバンドにその座を明け渡してゆく。


     
大橋節夫とハニー・アイランダース ゴールデン☆ベスト
大橋節夫とハニー・アイランダース
日本コロムビア


     
    

「熱風/Hot Wind - 大橋節夫&ハニー・アイランダース」

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 超速弾きと正確無比なテクニックを持ち、「ザ・ウクレレマスター」と呼ばれている男がいる。「ジェイク・シマブクロ/Jake Shimabukuro」。1976年生まれ、ハワイ州ホノルル出身の日系人。4歳よりウクレレを始め、高校を卒業したばかりの1998年、「PURE HEART/ピュア・ハート」のメンバーとしてプロ・デビュー。この男も大橋氏と同じように、ウクレレという楽器の即興性を存分に活かしつつ、クラシックやジャズ、ロック、ブルーズといったあらゆるジャンルの音楽を、卓越したテクニックと独自のフィーリングで情熱的なサウンドへと昇華している。もはやハワイアンの枠を大きく超えている。


   
ジェントリー・ウィープス/Gently Weeps
ジェイク・シマブクロ/Jake Shimabukuro
ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル


     
    

「Jake Shimabukuro – “While My Guitar Gently Weeps” – Live at Anthology 」

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台風一過 再び猛暑に

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 超大型台風と言われていたので、ちょっと心配はしていた台風10号。新幹線、JR、私鉄、は運休、高速道路の一部閉鎖、近隣のスーパーも午後から閉店、土曜日に予定されていた猪名川花火大会は早々に中止が決定。鳴り物入りの警戒態勢であったが、中国地方に上陸をし、拍子抜けするくらい特に何事もなく、日本海へと駆け抜けていった。あとは再び猛暑。


    
 台風で外へ出ることを控えていたので、たまっていたCDを聴く。イスラエル出身のピアニスト、「オメル・クライン/Omer Klein」。1982年、イスラエルに生まれ、アメリカのボストン、ニューヨークでの活動を経て、現在はドイツを拠点に活躍するという。ボストンでは、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter 」とつながりが深く「パナマの英雄」とも呼ばれたピアニストの「ダニーロ・ペレス/Danilo Perez」に師事し、その後、ニューヨークでは、「フレッド・ハーシュ/Fred Hersch」に師事したという。作曲家、ピアニストとして今世界で最も注目される人物のひとり。アルバムは、5作目、「To The Unknown」(2013)。9曲全て「オメル・クライン」の作曲。
   
 中近東、スパニシュなどのエキゾチックな要素も感じられ、ちょっと異色。トリオを組む、「ハガイ・コーエン・ミロ/Haggai Cohen-Milo(b)」、「ジヴ・ラヴィッツ/Ziv Ravitz (ds)」もイスラエル出身であり、ニューヨークで活躍するイスラエル系ジャズメンの台頭は、ここのところ目覚ましいものがあるという。


  
To the Unknown
Omer Klein
Plus Loin Music


     
     

 プロモーション・ビデオとフル・アルバムがアップされていました。

「Omer Klein – To The Unknown EPK」

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「Omer Klein – To The Unknown (Full Album) 」

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小曽根真、自分語りのコンサート

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 猛暑の中を出かけたのは、わが街の音楽ホール、「みつなかホール」で行われた、「小曽根真」のピアノ・ソロ・コンサート、「小曽根真 サマー・ジャズライブ」 。この「みつなかホール」での彼のコンサート、もう6回目だという。今回のコンサート、いつもの小曽根のコンサートとちょっと違ったコンサートだった。彼が自らの来し方を語り、それにゆかりのある曲を演奏するといったストーリー性のある自分語りのコンサート。演奏された曲は、全部は把握できなかったが、ジャズのスタンダードはもとより、デキシー、ゴスペル、クラシック、映画音楽など非常の広範囲に亘った。
   
 「小曽根真」1961年神戸市生まれ。ジャズ・ピアニスト兼ハモンドオルガン奏者の父、「小曽根実」の影響もあり、母から5歳からクラシックピアノを習うも、バイエルの練習に飽き、ピアノが大嫌いでやめてしまったと語る。12歳の時に父に連れられ、大阪で行われた「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」のソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をする。そして再びピアノを学ぶ決心をし、知り合いのジャズ好きの神父から学んだが、どうやって弾くかではなくどう演奏するかを教えてくれと言ったそうだ。そんな神父にちなんだ曲は、ゴスペルの「Get Happy」。1976年15歳でプロデビュー。 1980年に渡米し、ボストンの「バークリー音楽大学」に入学する。


    
 昔から、映画が大好きで、かの「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」をリスペクトし、影響もされたという。その一番好きな曲は「おもいでの夏/The Summer Knows」だと語る。この頃夏休みに訪れたボストン郊外の知人の家の邸宅の窓のレースのカーテンが風に揺れるさまがまるで映画の一シーンのように見え、即興的に作曲し、後に譜面に落とし、サインをしたという。1983年、「バークリー音楽大学」のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、同年6月にニューヨークの「カーネギー・ホール」にてソロ・ピアノ・リサイタルを開くが、このとき、ちょうど見物にきていた「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」に見出されて、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム、「OZONE」にて全世界デビュー。最近は、ジャズだけでなくクラシック音楽でも活躍の場を広げている。子供の頃はあれほど嫌いだったというクラシックへ取り組む思いを語り、「ショパンに怒られるかも」と言いつつ、「子犬のワルツ」を鮮やかにジャズ・アレンジで弾いてみせる。


    
 後半は、2018年2月に亡くなった父、「小曽根実」に話が及ぶ。学生時代、彼が所属していたデキシーランド・ジャズ・バンド、「デキシーランド・ハートウォーマーズ」のリーダーにサンパウロで会った話、そのバンドの十八番であったデキシーの演奏に続く、サプライズ・ゲストは、実弟のジャズ・サクソフォン奏者、「小曽根啓(ひろし)」であった。(写真は当日のリハの様子をNETより拝借) ピアノとソプラノ・サックス、ふたりの兄弟デュオで、コルトレーン、実氏が好きだったという「ホレス・シルバー/Horace Silver」の「Strollin’」など、盛り上がりはピークを迎え、一気にアンコール曲の「シャイニー・ストッキング/Shiny Stockings」へと続いていく。

 最後に、「今いろいろな人の顔が目に浮かび、その人たちとの出会いによって今の自分があることに感謝」と締めくくった。「小曽根真」、自分語り、ファミリー語りののコンサート。

 写真は2018年5月27日、神戸国際会館で行われた「小曽根実」さんの追悼コンサート「コウベ・ジャズ・フェスティバル」で演奏する真、啓兄弟。
    
 今宵の曲は、クラシックからショパンの「子犬のワルツ」。父、実氏が愛したデキシーランド・ジャズから、「Do you know what it mean to miss New Orleans」。

「小曽根 真 - ショパン ワルツNo.6 Op.64 No.1 子犬のワルツ」

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「小曽根 真 - Do you know what it mean to miss New Orleans」

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 最後は追悼の意も込めて、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の演奏で、「おもいでの夏/The Summer Knows」。
    
「Michel Legrand – The Summer knows [Solo Piano]」

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朝採れ無花果を食べ、イタリアン・ジャズ・ピアノを聴く

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 ゴーヤーの花に蜜を吸う蝶。この時期、我が家の食卓に上がり、八百屋の店先に並ぶのは、この地域特産の「朝採れ無花果(いちじく)」。お盆の頃のいつも見慣れた光景。立秋を過ぎ、飾ってあった七夕人形を片付けたが、この猛暑は一向に収まる気配がない。
   


 そんな今宵聴くのは、イタリア気鋭のピアニストであり作曲家の「ミルコ・シニョリーレ/Mirko Signorile」。私は初めて聴くピアニスト。キャリアなどよくわかっていませんが、1974年、イタリア・バーリ生まれ。バーリにある「ニコロ・ピッチンニ音楽院/Conservatorio di Musica Niccolò Piccinni」でクラシック音楽の作曲を学ぶかたわら、同音楽院のジャズ・コースでジャズも学び、1997 年、世界遺産の街、「シエナ」で開かれるジャズ・ミュージシャンのための2週間のサマー・コースで「エンリコ・ラヴァ/Enrico Rava」の マスター・クラスに参加、最優秀ピアニストとして、「インターナショナル・ジャズ・ミーティング」への参加と奨学金を獲得したという。その後、本格的プロ活動を展開し、現在10数枚のアルバムがリリースされている。
     
 彼の演奏の特長は、クラシック音楽の伝統に基づく詩情と豊かな感性、かってのイタリア映画音楽を思わせる美しいハーモニーであると言えるが、その独特の美学とスタイリッシュなサウンドが多くの人に支持されているという。2015年リリースの「ウェイティン グ・フォー・ユー/Waiting for you」は、馴染み深い曲の中にも、彼独特の感性や詩情が感じられ、すっかり気に入ってしまった。ジャケットのデザインも好ましい。
    
 「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」、「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」などを聴きつないできたイタリアン・ジャズ・ピアノ、また新たなアーティストが加わるような予感。パーソネルは、「ミルコ・シニョリーレ/Mirko Signorile (piano)」、「マルコ・バルドスチア/Marco Bardoscia (double bass)」、「ファビオ・アッカルディ/Fabio Accardi(drums)」。


   
Waiting for You
Mirko Signorile/ミルコ・シニョリーレ
Auand Piano Series


   
    

 アルバム・タイトル曲「Waiting for You」始め、4曲を。

「Mirko Signorile – Waiting for You」

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「I’m Geeting Sentimental over You – Mirko Signorile」

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「Moon River – Mirko Signorile」

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「Wind of Sand – Mirko Signorile」

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暑中お見舞い申し上げます

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                           (写真はANAからの暑中見舞いを拝借)

 

 暑中お見舞い申し上げます 

 


 さて、今宵の音楽は、ハワイアンとジャズの出会い、ウクレレとジャズの出会い。2年前の今日、2017年8月7日、惜しくも亡くなってしまった、「ほっこりおばさんこと、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」のアルバムからです。
     
 まずは、「ジャネット・サイデル」のレギュラー・メンバーとして長年活動を共にしてきたギタリストの「チャック・モーガン/Chuck Morgan」のウクレレを全面にフィーチャーしているハワイアン・テイストのアルバム、「マナクーラの月/The Moon Of Manakoora」(2005)から。彼の奏でる変幻自在なウクレレ。その軽やかな響きに、ジャネットの歌声が相性抜群。このアルバムは、タイトル曲の「マナクーラの月」を除けば、いわゆるハワイアンのアルバムではない。「When Lights Are Low」、「No Moon At All」、「Twilight Time」など耳に心地よいPOPSやスタンダード、ラテンなどが収録された楽しいアルバムである。しかし、スウィング感が踊るウクレレを弾くチャックも、奇しくもジャネットの死からちょうど1年後の2018年8月にこの世を去ってしまった。
     
 「ジャネット・サイデル」。オーストラリア出身のヴォーカリストでピアニスト。1980年ごろからベース奏者の兄、デイヴィッドとシドニーを拠点に活動を始める。デイヴィッドが主宰するレーベル、「La Brava」から1992年にファースト・アルバム、「Little Jazz Bird」をリリース。日本では、アルバムも2002年の「ベッドで煙草はよくないわ~ペギー・リーへ捧ぐ/Don’t Smoke in Bed」から2013年の「ある恋の物語~想いは遠く/Far Away Places」まで復刻版も含め14枚が発売され、人気の高さがうかがえる。特に、2005年にリリースされたこの「マナクーラの月」は、「スイング・ジャーナル」誌のヴォーカル・チャートで3ヶ月連続の1位に輝き、一躍脚光を浴び異例のロング・セラーとなった。
    
 まだまだ猛暑は続くだろうが、そんな夏の疲れを癒してくれるだろうオススメの1枚。


     
マナクーラの月/The Moon Of Manakoora
ジャネット・サイデル/Janet Seidel
MUZAK,Inc.

       
       

 タイトル曲、「マナクーラの月」、懐かしの「トワイライト・タイム」、ラテンの名曲、「デリカード」を。

「The Moon Of Manakoora – Janet Seidel」

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「Janet Seidel – Twilight Tiime」

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「Delicado – Janet Seidel」

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In The Heat Of The Night

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 連日の熱帯夜続き。TVでは自宅にいても熱中症になるという警告。たいしたことはなかったようだが、東北地方での地震速報。台風の接近。エアコンをつけっぱなしの毎日。


 学生の時見て強く印象に残っている映画で、この湿気がまとわりつくような熱帯夜を活写したサスペンス映画とその主題歌があった。「ノーマン・ジェイソン/Norman Jewison」監督、「ロッド・スタイガー/Rod Steiger」、「シドニー・ポワチエ/Sidney Poitier」、「ウォーレン・オーツ/Warren Oates」出演のアメリカ映画「夜の大捜査線/原題:In The Heat Of The Night」(1967年公開)である。第40回アカデミー賞作品賞、主演男優賞などを受賞した。
   
 当時盛り上がっていた公民権運動を背景に、タイミング良く制作された作品。人種差別が厳しいミシシッピ州にある小さな町で起きた殺人事件と、偶然捜査に参加するようになった「シドニー・ポワティエ」演じる腕利きの黒人刑事、そして、「ロッド・スタイガー」演じるところの、ことごとく捜査に対立する人種差別的な白人の町の警察署長との緊迫した対立。やがては奇妙な友情が生まれ、共に殺人事件を解決していく。


    
夜の大捜査線 [DVD]
シドニー・ポワチエ,ロッド・スタイガー (出演),ノーマン・ジュイソン (監督)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


   
    
   
     

 音楽担当は、「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」。「アラン&マリリン・バーグマン/Alan & Marilyn Bergman」作詞の主題歌「In The Heat Of The Night」を歌ったのは、「レイ・チャールズ/Ray Charles」。アルバム、「Ray Charles Super Selection」(1992)から。 

【 In The Heat Of The Night 】
           Lyrics:Marilyn Bergman/Alan Bergman Music:Quincy Jones

「♪ In the heat of the night     冷や汗が流れるような
  Seems like a cold sweat       夜の熱気の中で
  Creeping cross my brow, oh yes   俺の額に絡みつくように流れるような
  In the heat of the night       夜の熱気の中で
  I’m a feelin’ motherless somehow   俺は母親を失くしたような気分だ
  Stars with evil eyes stare from the sky 悪魔の目を持つ星々がじっと見てる
  All mean and bright         まるでなにか意志があるように輝いている
  (In the heat of the night)

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


     
レイ・チャールズ/スーパー・セレクション
レイ・チャールズ/Ray Charles
ビクターエンタテインメント


    
     

 オープニングのシーンとともに。

「Ray Charles – In the Heat of the Night」

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近づいて来る野生

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 朝のことである。梅雨も明け、朝からカンカン照り。布団を干そうと思って、窓を開けたら、足元から一斉に蜂が飛び立った。梅雨でしばらくの間、雨戸を閉め切りにしておいたので、その間に戸袋の下に巣を作ったと見える。「アシナガバチ(脚長蜂)」である。。子供の頃はよく蜂の巣を獲って、「ハチノコ(蜂の子)」を食べたので、いまでも好物であるし、蜂に対してさほど嫌悪感や恐怖感はない。しかし、さすがの「虫愛でる爺」もこれは困りものである。スプレーをかけ、退散願うとともに、巣を除去した。やはり、人の気配がしないと野生はすぐに近づいてくる。


 こちらは、炭焼き窯の屋根裏に置かれた、竹竿の端に上手に奇妙な形の巣を作る「エントツドロバチ(煙突泥蜂)」の巣。
   
 さて、今宵の曲、蜂といえば、これ、「A Sleeping Bee(A Sleepin’ Bee)/眠る蜂」でしょうか。「ティファニーで朝食を/Breakfast at Tiffany’s」や「冷血/In Cold Blood」の作者として有名な「トルーマン・カポーティ/Truman Capote」の短編、「A House of Flowers(花咲く館)」を基にし、彼と「ハロルド・アーレン/Harold Arlen」が組んだ、同名の1954年のブロードウェイ・ミュージカルの劇中歌だそうだ。「A House of Flowers」は、カリブ海の島、ハイチの首都ポルトー・プランスの娼館を舞台にした恋物語という。
    
【 A Sleepin’ Bee 】  by Harold Arlen / Truman Capote
     
「♪ When a bee lies sleepin’    蜂があなたの手の中で
  In the palm o’ your hand      眠っているときは
  You’re bewitch’d and deep in love’s  あなたは魔法にかけられ
  Long look’d after land          ずっとある場所で保護されている
  Where you’ll see a sun-up sky     朝が来るたびに陽が昇るような
  With the mornin’ new         いつも天気のいい場所や
  And where the days go laughin’ by   あなたに愛が訪れ
  As love comes a-calling on you     一日中上機嫌でいられるような場所に

  Sleep on, bee, don’t waken,     蜂よ ずっと眠っていて 起きないで
  Can’t believe what just passed     何が起こっているか気がつかないで
  He’s mine for the takin’        彼はわたしのもの
  I am happy at last.           やっと私は幸せになったの
  Maybe I dreams, but he seems     私にとっては夢かも でも彼にとっては
  Sweet golden as a crown,        王冠のようにきらきら
  A sleepin’ bee done told me        眠っている蜂さん教えて
  I will walk with my feet off the ground   この私の愛が本当だと彼が気がつけば
  When my one true love I has found    もう自分の足で歩んでいけると
   
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
    
     
 よく知られたスタンダードだけあって、歌唱、演奏、すごい数のカバーがある。まずは、「ベルベット・ヴォイス」、「ビロードの声」の持ち主と呼ばれた「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の歌唱から。「I Just Dropped by to Say Hello」(1963)、「ちょっと顔を見に寄っただけさ」なんて粋な歌をタイトルにしたアルバムから。


   
I Just Dropped By to Say Hello
ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman
Verve


     
     

「Sleepin’ Bee – Johnny Hartman」

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 さて、ピアノといえば、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」。彼の演奏だけでもいくつものバージョンがあるが、「エディ・ゴメス/Eddie Gómez (bs)」、「マーティ・モレル/Marty Morrell (dr)」とのレギュラー・トリオによる、1969年、イタリアのジャズフェスでの録音盤、「Autumn Leaves」から。


  
   
枯葉/Autumn Leaves
ビル・エヴァンス/Bill Evans
日本クラウン


     
     

「A Sleeping Bee – Bill Evans」

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 歌ものを弾かせたらピカイチの「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」。彼率いる「New York Trio」の演奏が私は好き。アルバム、「星への階(きざはし)/Stairway to the Stars」(2005)から。パーソネルは、「Bill Charlap(piano)」、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart(bass)」、「ビル・スチュアート/Bill Stewart(drums)」。


   
星へのきざはし/Stairway to the StarsNew
York Trio
ヴィーナス・レコード


     
     

「NEW YORK TRIO – A SLEEPING BEE」

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 もうひとつピアノトリオを。あまり馴染みがないかもしれませんが、オランダのトリオで、「レックス・ジャスパー・トリオ/Lex Jasper Trio」。アルバム、「Lexcursions」(2008)から。キャリアなどはよくわかりませんが、ライナーノーツによると、1949年生まれ。幼少時はクラシックを学び、やがて、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」、「エロル・ガーナー/Erroll Garner」の影響を受け、ジャズを志したそうです。パーソネルは、「Lex Jasper(piano)」、「マーティン・ウィンド/Martin Wind(bass)」、「ハンス・デッカー/Hans Dekker(drums)」。


     
Lexcursions
Lex Jasper/レックス・ジャスパー
Limetree


     
     

「Lex Jasper – A Sleeping Bee」

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 最後は、北欧ノルウェーの女性ジャズ・ヴォーカリスト、「トルン・エリクセン/Torun Eriksen」が歌う「Bees And Butterflies」。ちょっと上品なハスキーさと、抑制の効いた淡々としたヴォーカルが、猛暑に火照った体をちょっと冷やしてくれるかもしれません。アルバムは、「Passage」(2010)から。

【 Bees And Butterflies 】  by Torun Eriksen

「♪ Ask me               私に聞いて
  If I have something to tell you  もし私が何か言いたげに見えるのなら
  Try me                私を試して
  I might just dare to tell you all すべてあなたにぶちまけるかも
  Believe me              私を信じて
  Even when what I say upsets you   私の言葉があなたを怒らせて
  Be with me even when my words hit you hard 打ちのめしたとしても一緒にいたい

  I heard the butterflies are leaving    蝶たちが去っていくと聞いた
  And I read the bees will soon be gone    すぐに蜂たちも去っていくのだろう
  What do they know that we’re not knowing  私たちが知らないことを知っているのか
  About where to go and where we’re from    私たちがどこから来てどこへ行くのかを
  
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
  


   
パッセージ/Passage
トルン・エリクセン/Torun Eriksen
ヤマハミュージックアンドビジュアルズ


     
     

「Bees and Butterflies – Torun Eriksen」

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