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神戸に遊ぶ ~ 山から海へ ~

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トワイライト・クルーズ10あ
 明石海峡大橋をシルエットにして沈む夕陽。この日最高の光景。いろいろなことに一区切りが付いたこともあって、車で1時間もかからない、手近な神戸へ一泊旅行。というのも、妻が、我々も神戸に遊びに行った時にはよく行っていた人気の洋菓子屋さんで、数年前からホテルも始めた、ドイツ語で「王冠」を意味する、ホテル「ケーニヒスクローネ/Königskrone」への宿泊と「神戸布引ハーブ園」へ行きたいというリクエストがあったからである。行楽シーズンにはまだちょっと早いが、いろいろな都合もあって、この日になった。

ハーブ園1
ハーブ園5
ハーブ園ナノハナ
 朝からあいにくの小雨であったが、なにせ車で1時間ほどの神戸。そう慌てる必要もなく、ゆっくりと出発。最初は、「神戸布引ハーブ園」を目指す。新幹線、新神戸駅のすぐ山側。高速を乗り継いで45分程で到着。ロープウェイで山頂駅まで上がり、ゆっくりと散策を楽しむ。あいにくの降ったり止んだりの小雨。まだ本格的なシーズン前であったが、「ナノハナ(菜の花)」、「梅」、「クリスマス・ローズ」、「ミモザ」などは満開。外人のお客さんが多いことにも驚く。

ホテル・ケーニヒスクローネ
 市街地へ下り、お目当てのホテル、「ケーニヒスクローネ」へチェック・イン。洋菓子屋さんだけあって、ウェルカム・ドリンクと極上のスイーツでおもてなしを。レトロなブティックが集まっている栄町界隈で買い物を楽しみ、私からのプレゼント企画、「トワイライト・クルーズ」のクルーズ船「コンチェルト」乗船場所である「ハーバーランド」へと向かう。

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 妻は、「船はちょっと ・・・」と心配げであったが、17時15分出航、ワインとフレンチが運ばれてくると、すっかり大喜び。神戸港を出て、瀬戸内海を明石海峡近くへと向かう頃には、空は晴れて、絶景の夕焼けが待っていた。船内では、ジャズ・ピアノの生演奏。思い出に残る最高のディナー・クルーズとなったようだ。所要時間約2時間。「ハーバーランド」へと戻る頃には、神戸の街は、様々な明かりに彩られ、月も輝いていた。

 ホテルに戻ると、神戸で働いている三男が訪ねてきたので、ビヤホールで飲み直し、締めくくりとなる。

bio
 さて今宵のアルバムは、オーストラリア、メルボルン出身のジャズ・ピアニスト&ボーカリスト、「サラ・マッケンジー/Sarah McKenzie」のデビュー・アルバム、「We Could Be Lovers」(2015)から。

 オーストラリアのパースにある音楽院にてジャズの学士課程を修了。その後バークリー音楽大学へ進学。2015年5月に同大学を卒業後、アルバム、「We Could Be Lovers」をリリースし、ベル・アワードにてベスト・オーストラリアン・ヴォーカル・アルバム賞を受賞。同年Impulse!レーベルと契約し、ワールドワイド・リリースもされた。現在はパリに移住し活動の幅を拡げている。ヴォーカル、ピアノ・プレイだけでなく、作曲、アレンジも手がける才色兼備な女性アーティスト。

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We Could Be Lovers
Sarah Mckenzie
Impulse


     
      

「I Was Doing Alright – Sarah Mckenzie」

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「I Won’t Dance – Sarah Mckenzie」

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願いもすこし込めてビールを飲む

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 偶然ですが、あの3月11日は私の誕生日でもある。この歳になると「おめでとう」と言われるのには、違和感があるが、次男家族がプレゼントを持ってやってきた。だいぶ前から、「もうプレゼントなどはいらん。とくに身につけるものなどは ・・・」と言ってあったが、地ビールを下げてきた。

 茨城県の創業190年の日本酒の蔵元が、製造・販売するクラフト・ビール、「常陸野ネスト・ビール」。お嫁さんのお兄さんが茨城県で働いてるので、彼のおすすめのようだ。この地ビール、ドイツ、イギリス、アメリカなど世界各国で行われている国際的なビール・コンテストで何度も金メダルを受賞し、昨年は米国に約136万本を出荷しているというから驚き。

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 被災地支援の願いもすこし込めて、美味しく飲んだこの地ビール、「常陸野ネスト・ビール」のロゴ・マークはフクロウ(左)。世界中で「フクロウのビール」と呼ばれるようになったという。我々森林ボランティア・グループのロゴ・マークも同じくフクロウ(右)。有名になる必要などまったくないが、地道な活動が評価されたのか、すこし旧聞になるが、平成29年(2017)第28回全国「みどりの愛護」のつどいで、団体として国土交通大臣賞をいただいた。

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 「OWL Trio」というジャズ・トリオがある。ギター、サックス、ベースというドラムレスな変則トリオである。メンバーは、ノルウェー出身のギタリスト、「ラーゲ・ルンド/Lage Lund」と、ともにイギリス出身の「ウィル・ビンソン/Will Vinson(sax)」、「オーランド・フレミング/Orlando le Fleming(bass)」。3人の頭文字を取って「OWL(フクロウ)」トリオと名づけたのであろうが、ちょっと粋。

 ドラムレスだからメロディが際立つように感じられ、また、トリオが醸し出すハーモニーもゆったりとして心地良い。

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Owl Trio
Lage Lund・Will Vinson・Orlando Le Fleming
Losen Records


      
      

 最初は、「Morning Glory」。「デューク・エリントン/Duke Ellington」の曲から。

「OWL Trio – Morning Glory」
 
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「OWL Trio – All Across the City」

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食卓に出ただけでもう春の雰囲気に

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 桜の季節が近づいたので、手作りなので、見かけは悪いが、妻が「桜餅」を作ってくれた。昨年、公園の葉をいただいて、塩漬けにしておいてあった「オオシマザクラ(大島桜)」の葉に包んで ・・・。食卓に出てきただけで、もう春の雰囲気になるから不思議なもの。元来、餡子、これはこし餡であるが、特に粒餡には目のないほうで、洋菓子には目もくれず、圧倒的に和菓子派である。何個でもいけそうであるが、クワバラ、クワバラ ・・・。

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 さて今宵、最近の気になるシンガーは、スイス出身の異色の女性ボーカル、「ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch」。そのスタンダード集、「Speak Low」 (2015年ポーランドにて録音、2016年リリース)を聴いた。

 「ルツィア・カドッチュ」。1984年スイス、チューリッヒ生まれ。幼少の頃は、クラシックの声楽とピアノの教育を受けたが、ベルリンとコペンハーゲンの音楽学校でジャズを学んだという。そして、キャリアを重ねたあと、本アルバムが初のリーダー・アルバムだという。

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 彼女は自分の声を様々な楽器のように扱うが、このアルバムで組んでいるのは、スウェーデン出身のリード奏者、「オティス・サンドシュー/Otil Sandsjø(Tenor Saxophone)」、同じくスウェーデンの「ペッテル・エル/Petter Eldh(Double Bass)」。

 まだ評価は定まらないが、一言で言うと「意外性」か。ファンタジックなジャケット、清楚なイメージ。トラック・リストをみると、「Slow Hot Wind」、「Speak Low」、「Strange Fruit (奇妙な果実)」、「Don’t Explin」、「Willow Weep For Me」・・・など超有名スタンダード曲がズラリ。最初手にしたときは、「新人女性歌手のデビュー・アルバムにありがちな ・・・」と思ったが、新人ならばピアノ・トリオあたりでしょうが、それにしてはトリオの編成が奇妙。

 聴いてみると、フリー・ジャズとボーカルが融合した奇妙な音空間の中で、その中で彼女の透明感のある、美しい歌声が対比的に響く。なにかヨーロッパの教会の中で聴いているようなちょっと浮遊した感じ。好き嫌いはありそうだが、不思議なアルバムというしかなさそうだ。

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スピーク・ロウ/Speak Low
ルツィア・カドッチュ/Lucia Cadotsch
MUZAK,INC.


      
     

「Slow Hot Wind – Lucia Cadotsch」
 
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「Lucia Cadotsch - Speak Low(Schaffhauser Jazzfestival 2016)」

 
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「LUCIA CADOTSCH – Strange Fruit」

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「Moon River – Lucia Cadotsch」

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本当に春ですね

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 買い物に出かけた西宮の大型ショッピングモールの屋上。噴水がもう吹き上がっており、何組かの子供連れが、この暖かさの中でもう水遊び。子供を遊ばせているお父さんはもう半袖のTシャツ。本当に春ですね。

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 アコースティックなサウンドで春のぬくもりを感じさせるアルバムは、実力派と言われる女性ボーカル、「ケイト・マクギャリー/Kate Mcgarry」のトリオの「The Subject Tonight Is Love」(2018)。「今宵の主題は愛です」、そんな意味でしょうか。

 彼女のパートナーでもある、「キース・ガンズ/Keith Ganz(bass)」、キーボード奏者の「ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace(piano,organ)」という変則トリオ。このアルバムは、第61回(2019)「グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」に最終ノミネートされた。ちなみに最優秀アルバムは、「セシル・マクロリン・サルバント/Cécile McLorin Salvant」の「The Window」(2018)が獲得した。

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The Subject Tonight Is Love
Kate McGarry, Keith Ganz & Gary Versace
Binxtown Records


      
       

 プロモーション・ビデオによるアルバムのさわりを。

「Kate McGarry – Keith Ganz – Gary Versace – The Subject Tonight Is Love」

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 短いですが、冒頭のタイトル曲。 


「Prologue: The Subject Tonight Is Love – Kate McGarry Trio」

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 ニューヨーク・ジャズ・シーンで今売れっ子だという「ゲイリー・ベルサーチ」。名前に聞き覚えがあると思ったら、韓流ドラマの主題歌をアルバム・タイトルにした、15年ほど前の日本での企画ものによるデビュー・アルバム、「冬のソナタ/Winter Sonata」(2004)を思い出した。欧州ジャズに気を取られている間に、随分と人気がたかまったものです。この当時から、ロマンティックなリリシズムがより冴えていましたね。そのアルバムから、「酒とバラの日々/The Days Of Wine And Roses」。

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冬のソナタ/Winter Sonata
ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace
M&I


     
     


「Gary Versace – The Days Of Wine And Roses」

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春を告げる魚、今年も不漁だとか ・・・

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 これから「イカナゴのくぎ煮」が店頭に並ぶ季節。大阪湾、播磨灘の春の風物詩とも言われる春告魚、「イカナゴ(玉筋魚)」漁。今年の「イカナゴ解禁日」は3月5日。朝早く、漁に出て網を揚げ、「新子」とよばれる稚魚は、午後にはスーパーや魚屋の店先に並ぶ。それを買って、醤油・砂糖(ざらめ)・生姜で煮詰め、自家製の「イカナゴのくぎ煮」をつくる家庭も、この地域では多い。信州の漬物のように、各家庭の味があり、それが守られていると聞く。

 しかし、この「イカナゴ漁」、近年は漁獲量が著しく減少しおり、2019年の「いかなご親魚」の数は、1986年の調査開始以来最少で、推定総産卵量は平年の1割弱との発表もあった。店頭価格も高騰が続いており、親類・縁者・知人の分まで大量に作って贈っていた家庭では、頭を痛めているという。

 鰻、黒マグロ、鰊、ホタルイカ、数の子などなど ・・・。昔から慣れ親しんできた水産物の漁獲量が、需要のグローバル化、乱獲、海水の温度上昇など様々な原因によって、減少している。私なんかは、「なければ、値段が手が届かなければ、食べなければいい」と割り切っているので、まったく苦にもならないが、世間的にはそうもいかないらしい。まっ、昔から「食い物の恨み」は恐ろしいと言うから ・・・。

 3月11日は私の誕生日であるが、鎮魂の日なってから8年目を迎える。今宵の曲、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の名曲、震災の鎮魂歌のようにも聞こえる、「You Must Believe In Spring」。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の演奏が有名であるが、スタンダードとして色々な人に歌われている。原曲は、「カトリーヌ・ドヌーヴ/Catherine Deneuve」が出演し、1967年に公開された「ジャック・ドゥミ/Jacques Demy」監督のフランスのミュージカル映画、「ロシュフォールの恋人たち/原題:Les Demoiselles de Rochefort、英題:The Young Girls of Rochefort」で使われた名曲。

 「誰もが辛い時はあるけれど、雪の下にはバラの花が隠されてい。季節は知っていて、必ず春になると咲く」という歌詞。英語詞は「アラン&マリリン・バーグマン/Alan & Marilyn Bergman」。 

【 You Must Believe In Spring (やがては春が・・・)】 
                  by Alan & Marilyn Bergman / Michel Legrand

「♪ When lonely feelings chill     孤独だと感じる想いが 
   The meadows of your mind,   あなたの心を凍らすとき
   Just think if Winter comes,    冬の後には春がやってくるということを
   Can Spring be far behind?    思い浮かべてみませんか?

   Beneath the deepest snows,   深い雪の下にも
   The secret of a rose       バラのつぼみが隠されていることを
   Is merely that it knows      知っていますよね
   You must believe in Spring!   だから、やがては春がくることを信じましょうよ!

   Just as a tree is sure       木々は、その葉が落ちても
   Its leaves will reappear;     再び芽吹いてくることをわかっています
   It knows its emptiness     すっかり葉が落ちてしまった時期も、
   Is just the time of year     過ぎ行く季節に過ぎないと知っているのです

   The frozen mountain dreams  氷に閉ざされた山は、
   Of April’s melting streams,    やがて来る4月の雪融けを夢見ています
   How crystal clear it seems,   今はかたい水晶のように見えても、やがて溶けると
   You must believe in Spring!   やがては春がくることを信じましょうよ!

   You must believe in love    あなたは愛を信じ、
   And trust it’s on its way,    その愛はこれから花開くのだと信じてください
   Just as the sleeping rose    眠っているバラの蕾みが
   Awaits the kiss of May     5月のキスを待ち続けているように・・・

   So in a world of snow,       雪に覆われた世界の中でも、
   Of things that come and go,    万物は変化しているのです
   Where what you think you know,  あなたが考えたり、知っている世界は、
   You can’t be certain of,       決して定まった世界なんかではありません
   You must believe in Spring and love 春を、愛が生まれることを信じましょうよ!
   You must believe in Spring and love  もうそこに春が、もうそこに愛が・・・ ♪」

 最近、注目している女性ボーカル、「サラ・マッケンジー/Sarah McKenzie」のソロの弾き語り映像から。「NDR(北ドイツ放送協会/Norddeutcher Rundfunkの略称)」の番組の一コマでしょうか。

「Sarah McKenzie - You Must Believe In Spring」

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今年も観梅は中山寺の梅林へ

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 いつも「観梅」からスタートする我が家の花暦。e-taxによる確定申告も出し終えたので、今年も隣町、宝塚市の阪神間屈指の古刹、「中山寺」の梅林へと向かう。この陽気で一気に開いたようで、五分咲き。天気も上々とあって、多くの人が観梅に訪れていた。かって、「花見」といえば、「観梅」のことだったというが、やはり梅や桜でないと華やかさは感じられないようだ。梅林を散策して、すっかり春の気分。

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 「中山寺」。寺伝では聖徳太子が建立したとされる日本最初の観音霊場。現在の本堂(1603年再建)や阿弥陀堂は、「豊臣秀頼」が「片桐且元」に命じて再建したという。「豊臣秀吉」が「中山寺」に祈願して秀頼を授かったことから、「中山寺」は「安産の寺」としても関西ではよく知られており、毎月の戌(いぬ)の日には、日本各地から多くの参詣者が訪れる。

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 さて、今宵の曲、子授け、安産の信仰の寺、「中山寺」にちなんで、まず「信仰/Faith」というキーワードで。

 ポーランドの鬼才ヴォイオリニスト、「アダム・バウディフ/Adam Bałdych」が、ノルウェーを代表するピアニスト、「ヘルゲ・リエン/Helge Lien」のトリオとコラボしたアルバム、「Brothers」(2017)から。ノルウェーの人気サックス奏者、「トーレ・ブルンボルグ/Tore Brunborg」が3曲に参加している。1曲を除いて、「アダム・バウディフ」の作曲で、亡くなった彼の弟の思い出に捧げられたアルバムだという。

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Brothers
Adam Baldych with Helge Lien Trio & Tore Brunborg
アダム・バウディフ&ヘルゲ・リネン・トリオ&トーレ・ブルンボルグ
ACT Music


      
      

「Faith – Adam Baldych with Helge Lien Trio & Tore Brunborg」

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 2つ目のキーワードは、「Child」。古いイングランドの民謡、「グリーンスリーブス/Greensleeves」の旋律に合わせて、1865年に「ウィリアム・チャタートン・ディック/William Chatterton」が歌詞を作詞したクリスマス・キャロルの、「What Child is This ?」。「この子はいかなる子であろうか」という意味であるが、もちろん「この子」とは、キリストを指しているが、「御使いうたいて」という邦題がついている。

bio
 これまた、ノルウェーが世界に誇る鬼才キーボード奏者、「ブッゲ・ヴェッセルトフト/Bugge Wesseltoft」のソロ・アルバム、「It’s Snowing on My Piano」(1998/2003再発)から。

 「ブッゲ・ヴェッセルトフト」。1964年ノルウェー生まれ。ジャズ・ミュージシャンの父親の影響で、幼い頃から音楽に興味を抱く。高校卒業する16歳までは、パンクバンドをやっていたが、やがてジャズに進んだという。ブラスバンドやダンス楽団にて活動したのち、1983年に19歳でプロになった。関心事だったジャズを音楽の勉強を学校でするつもりだったが、仕事で忙しかったため、正規の音楽教育は諦めたという。1980年代末まではいくつかのポップ、ロック、ジャズのバンドに参加したが、ピアノの腕前によって次代の天才との呼び声も高かった。1996年にフューチャー・ジャズ・レーベル、「ジャズランド」を設立、ブッゲはキーボード、ピアノの他エレクトロニクスやヴォーカルも担当、 「ジャズの新たなる概念」というタイトルに相応しい新鮮なサウンドを展開し、ノルウェー・グラミー賞の「年間最優秀ジャズ・アルバム賞」を受賞した。その後、ECMレコードと契約、その後もフューチャー・ジャズないしはニュー・ジャズと呼ばれたスタイルで演奏する。

 冬が終り、春になろうとするこの宵に聴くこのピアノ。ゆったりしたワルツの調べ。心が落ち着くようで、なかなかいい。

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It’s Snowing on My Piano
ブッゲ・ヴェッセルトフト/Bugge Wesseltoft
Act Music + Vision


      
      

「What Child Is This (Greensleeves) – Bugge Wesseltoft」

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図書館にも春が

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 3週間ぶりに図書館へ本を返しに行った。入ったすぐのところに7段の豪華で、きらびやかな雛飾り。図書館が、ぱあっと華やいだ春の雰囲気に包まれている。地元の人が寄贈したらしい。現在では、普通の家では、これだけの雛飾りを飾れるスペースは、なかなかないのが現状ではないだろうか。

 さて、和風の雰囲気から、ガラッと話は変わるが、洋楽界ではジャズに限らず、イスラエル音楽、ユダヤ音楽がかなり影響力を持っているらしい。

 ジャズ評論家の故「岩波洋三」氏はこんな事を語っている。

 『・・・レナード・コーエンというカナダの吟遊詩人、シンガー・ソングライターも有名である。・・・ユダヤ系の人がポピュラーやジャズの世界でまず頭角を現してきたのは、ティンパン・アレーの作曲家・作詞家たちで、ガーシュイン、アーヴィング・バーリン、リチャード・ロジャース、等々みんなユダヤ系である。そして30年代以降は、ベニー・グッドマンが「すてきなあなた」「そして天使は歌う」などのユダヤ系の歌をヒットさせ、ハリー・ジェイムス、ジギー・エルマン、スタン・ゲッツなどのユダヤ系の人たちをメンバーに加えた。50年代からは「オー・マイ・パパ」「チェナ・チェナ」「ハイ・ヌーン」「蜜の味」「エクソダス」「アニバーサリー・ソング」などのユダヤ・メロディがヒットし、僕もいつの間にかユダヤ的旋律の虜になってしまっていったようだ。』

 「哀感に満ちたメロディのイディッシュ/ユダヤ音楽がとても好きです ジャズやその他にもユダヤに関連したものはあるのでしょうか?」なんてコメントも頂いたこともある。

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 最近のユダヤ音楽事情については、私は不勉強で、コンテンポラリー・ジャズとして知っているのは、現在はフランス在住のピアニストの「ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman」くらいであったが、最近になって、もうひとり知ったのは、現在、ニューヨークで活躍するイスラエル人ジャズ・ピアニスト、「ニタイ・ハーシュコヴィッツ/Nitai Hershkovits 」。その最新のソロ・アルバム 、「New Place Always」(2018)から。

 1981年、イスラエル、テルアビブ生まれ。モロッコ人の母親とポーランド人の父親というユダヤ人の家系に育つ。もともとクラシック音楽の素養が強かったが、イスラエル・ジャズを牽引し続けるベース奏者の「アヴィシャイ・コーエン/Avishai Cohen」のグループにピアニストとして抜擢され、一躍ジャズ・ピアニストとして注目を集めた。

 「ペンタトニック音階(五音音階)」を使った異国的な響きの楽曲から、クラシカルなタッチのものや、「ポール・マッカートニー/Paul McCartney」の「Jenny Wren」などの意表を突く2曲のカバー曲まで収録された、多様にして不思議な響きを持つこのアルバム、「New Place Always」。モロッコ、ポーランド、ユダヤという多様な彼の音楽的ルーツが、彼の作曲、演奏スタイルに大きく反映されたものとなっているようだ。ポーランドの湖畔にあるスタジオにて、イタリアの名器、「ファツィオリ/Fazioli」を使っての2017年の録音だという。

 キャッチに曰く、「哀愁漂う儚くも美しいピアノの旋律。シンプルで美しいソロ・ピアノ・アルバム。」 そこから2曲ほど。

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New Place Always
ニタイ・ハーシュコヴィッツ / Nitai Hershkovits
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「Nitai Hershkovits – Red Wagon Go」
  
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「Nitai Hershkovits – Explaining Sage」
   
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日差しは春、気分も春へ

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 春の訪れを思わせる暖かな日差し。妻の買い物ついでにランチもと、大型ショッピングモール、「阪急西宮ガーデンズ」へ。車も暖房がいらないくらい暖かい。明るい店内は、コートを脱いで、軽やかな服装のお客さんが多かった。エントランスの壁画も春を感じさせる華やかなものに替わっていた。そして、もう雪は降らないだろうと、車のタイヤも冬タイヤからノーマルへと、脱冬モードに。

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 さて、今宵のトリオ、ドイツのジャズ・シーンで注目されているベーシスト、「ネジン・ハヴァネシアン/Nesin Howhannesijan」が率いるトリオがある。一度聴いただけでそのままになっていたアルバム、「SONOCORE」(2011)を引っ張り出してきた。

 ベルリンの壁崩壊の10年ちょっと前、1976年西ベルリン生まれ。子供時代はヴァイオリンを学んだという。その後、ダブルベースへ転向、米国ボストンの「バークリー音楽院/Berklee College of Music」へジャズを学ぶために留学したという。

 このアルバム、澤野工房からのリリースだが、すべて彼のオリジナル。冒頭の「Seven Seals」から引き込まれる。ベースのアルコ弾き、絡むピアノとシンバルが重厚なうねりとなって迫ってくる。「Seven Seals」とは、「七つの封印」。新約聖書、「ヨハネの黙示録」に記された予言である。7つの封印が一つ一つ解かれる度に、戦乱や飢餓、疫病などのわざわいが地上に降りかかり、最後の第7の封印が解かれ、人類は滅亡するという予言。そんなテーマの重厚なスケールを感じさせる演奏。

 私は、ご贔屓の配信TVドラマ、「ゲーム・オブ・スローンズ/原題:Game of Thrones」のオープニングのテーマ曲を思い起してしまった。改めて聴いてみて、新しい予感のようなものを私に感じさせてくれた「ネジン・ハヴァネシアン・トリオ」、パーソネルは、「Nesin Howhannesijan: Contrebasse」、「ケルヴィン・ショラー/Kelvin Sholar: Piano」、「エルンスト・ビア/Ernst Bier: Drums」。

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SONOCORE
ネジン・ハヴァネシアン・トリオ/Nesin Howhannesijan Trio
澤野工房


     
      

「Nesin Howhannesijan Trio – Sonocore」
 
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「Nesin Howhannesijan Trio – Ballad New」
  
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炬燵ランチで温まる

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 妻のリクエストで、「空からこんぺいとう」というちょっと変わった名前の古民家をリニューアルしたカフェでランチ。何回かいったが、真冬に行くのは初めて。迎えてくれたのは、「炬燵(コタツ)」。洒落ているわけでも、凝っているわけでもないが、味噌汁、ササミのカツ、煮物など、ごくごく普通の昼食を美味しく頂いた。雪こそ積もっていないが、周辺はまだ寒々しい冬景色。炬燵の暖かさにほっとする。

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 今宵のピアノ、届いたばかりの「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandoro Galati」の最新作。2005年の「オールアローン/All Alone」以来のソロ・アルバムは、「Augustine」。

 「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。1966年、イタリア・フィレンツェ生まれのジャズピアニスト。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」や「キース・ジャレット/Keith Jarrett」を敬愛し、内省的で微妙な感情に溢れ、独特の詩情と哀愁が見事に溶け合つた美しいインプロビゼーションを聴かせる抒情派ピアニストである。6歳でクラシック・ピアノを始め、後にジャズに強い興味を持ち、イタリアの著名なベーシスト兼ビッグバンドのアレンジャー、「ブルーノ・トマソ/Bruno Tommaso」に師事、ジャズ・オーケストラの編曲・作曲を修得したという。

 このソロアルバムも、極めつけの美メロが構築する詩情あふれる空間。もちろんトリオも素晴らしいが、これほど内省的で微妙な感情を表現できるのは、やはりソロ演奏しかあるまい。この強面の男の指先からどうしてあんなに繊細で美しい音が紡ぎだされるのであろうか ・・・。

 夜はガラティで温まる ・・・。

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Augustine (ソロ録音盤)
アレッサンドロ・ガラティ/Alessandoro Galati
寺島レコード


       
     

   
 前作、「All Alone」も最新作も、YOUTUBEには、まだアップされていないので、見つけたソロ演奏の動画をアップしておきます。詳細は不明ですが、イタリア、トスカーナ州北西部の都市、プラートで行われた「Met Jazz Festival」のパフォーマンスとのこと。


「MY FAVORITE THINGS - Alessandro Galati」

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謹賀新年

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    今年もよろしくお願いいたします。

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 今年の初ピアノは、「ジョヴァンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」。このピアニストとのお付き合いも長い。昨年、ソロで「Live in Germany」をリリースしたが、トリオとしては、4年半振りのリリースで、「Summer’s Gone」。「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」の「Ausencias」をのぞいてすべてオリジナル。どの曲も叙情あふれるメロディが印象的で、「待ってました」と声をかけたくなるイタリアの抒情ゆたかな美メロが溢れる待望のトリオ作。

 パーソネルは、「ジョヴァンニ・ミラバッシ (piano)」、「ジャンルカ・レンツィ/Gianluca Renzi (bass)」、「ルクミル・ペレス/Lukmil Perez (drums)」と最近の鉄壁メンバーである。

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SUMMER’S GONE
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ/Giovanni Mirabassi Trio
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 まだ冬の真っ最中ですが ・・・。

「Summer’s Gone (live version) - Giovanni Mirabassi Trio」

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