JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

春節の南京町を歩く

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12月の「ルミナリエ」は行くことができなかったので、久しぶりの神戸である。三宮あたりの繁華街には、中国語が行き交っている。そう、今は「春節」で、中国から大勢の観光客が、ここ神戸に訪れているのである。そんないつもよりちょっぴり異国ムードが高まっている神戸。いつものように、お気に入りのアジアン・テイストのカフェ&ダイニング、「ヴィラブリ・ガーデン/Villabli Garden」で絶品の「海鮮焼きそば」を食してから、南京街へと向かう。 

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お祭りムード一色の南京町でも、飛び交う言葉の多くは中国語。そして、多くの人が、「西遊記」のキャラクターとともに「関帝廟」に参拝をし、記念写真を撮っている。中国人観光客が、本国でなく、ここ日本の神戸でお参りをしているのだ。この「春節祭」もすっかり神戸の風物詩となった。

そして、「関帝廟」の向かいにあるのが、元祖・豚饅頭の店、「老祥記」。「ぶたまん」という呼び名の発祥の店で、大正4年創業という。平日であるが、いつものように相当の行列ができている。しかし、ここまで来たからにはと、しばらく並んで、肉汁がたっぷり、出来立てあつあつの「ぶたまん」を頬張る。今日のような小雪交じりの寒い日には何よりのご馳走、昼食とは別腹のようである。

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腹ごなしにと、いつものように、トアロード、元町、三宮界隈をウィンドウ・ショピングをしながらのウォーキングがわりの散策。そして締めのお茶は、久しぶりの「ケーニヒス・クローネ/Königs krone(ドイツ語で“王冠”の意)」で。いつも感じることだが、神戸というこの街のサイズがちょうどいいのであろう、1~2時間も歩けばアジア、中国、ヨーロッパ、アメリカ、海、山、坂、都会、リゾート、下町、スクエア、カジュアル ・・・、変化が多く、クロスオーバーな異国情緒やカルチャーが味わえて、いつ来ても飽きない街である。 

「デヴィッド・サンボーン/David Sanborn」。ご存知、フュージョン・アルトの第一人者である。「いそしぎ」などの作曲で有名な「ジョニー・マンデル/Johnny Mandel」の編曲をバックに、スタンダードやポップスのカヴァー曲で構成したストリングスとの共演盤がある。「パールズ/Pearls」。「シャーデー/Sade」のカバーをタイトルとしているアルバム。もともと好き嫌いが半ばするプレイヤーで、ポップスのカヴァー、ストリングスとの共演と聞けば、「イージー・リスニングだ」と斬って捨てる向きもあるが、サンボーンの泣き節を好きなファンにはたまらないアルバム。私は好きである。一歩間違うと「サム・テイラー/Sam Taylor」になってしまうところだが、良質のイージー・リスニングにちゃんと踏みとどまっている。イケイケ・ファンクだけでなくこんな大人の演奏もできるんだ。

Pearls

David Sanborn / Elektra / Wea

「David Sanborn – Try A Little Tenderness」
  
  
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今年の紅葉狩りは ・・・

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例年この時期になると楽しみにしている紅葉狩り。今年は、見ごろになったという記事を見て、三田「方広寺」へと、里山の中を小一時間のドライブ。「方広寺」は宇治・黄檗山万福寺所縁の禅寺で、1679(延宝7)年建立されたという。三田市の北、里山に囲まれた境内に約150本のカエデが植えられている知られざる紅葉の名所である。2400坪、約8ヘクタールの敷地内の色々の木々の葉がすっかり赤や黄色に色づき、そのグラデーションが織りなす華やかさに息を呑む。残念ながら、境内は写真撮影禁止のため、記憶に鮮明に焼き付けてきた。銀杏であろうか、帰路に見かけた遠目に一本だけすくっと立つ鮮やかな黄色。凛としてすがすがしかった。

北摂、丹波、丹後、播磨、但馬、京、大和 ・・・ と、周辺は片道1~2時間の日帰りドライブ可能な、紅葉の名所には事欠かない地域に住んでいる。まだ行けてない所がほとんど。さて、お次はどこへと参りましょうかな ・・・。
 
さて、紅葉に似合う曲? う~~ん、まっ月並みですが、定番「Autumn Leaves」でしょうか。読者の方からのコメントも頂いたので、前回に続いて、アジアの癒し姫、「ジャシンサ/Jacintha」の同じタイトルのアルバムから。このアルバムはアメリカを代表する作詞家、「ジョニー・マーサー/Jonny Merser」に捧げられたもので、「I Remember You」、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」とのコンビでオスカーに輝いた「Days Of Wine & Roses」、「Moon River」など、お馴染みのマーサーのスタンダードが並んでいる。そんなアルバムに「Autumn Leaves/枯葉」が入っているのは、「ジョセフ・コスマ/Joseph Kosma」のフランス語の詩に、英詩をつけたのが「ジョニー・マーサー」であったからである。「ジョージ・ガーシュイン/George Gershwin」、「コール・ポーター/Cole Porter」、「アーヴィング・バーリン/Irving Berlin」などとともに20世紀アメリカを代表するソング・ライターである。

このアルバムも、「Here’s To Ben」と同じくSACD/CDハイブリッド仕様の高音質で、彼女の歌唱が吐息が感じられるほどの臨場感で迫ってくる。

Autumn Leaves

Jacintha / Fim [1st Impression]

「Autumn Leaves – Jacintha」
 
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ご近所の古刹 高代寺

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(写真;色づき始めた公園から見る高代寺山)

我が山遊びのフィールドから谷越しにいつも見ている山がある。高代寺山(488.7m)である。山頂にNTTのアンテナがそびえる優美な姿を持つ。山頂近くには古刹「高代寺」があり、そこまでは車で行けると聞いていたので、いつかは登ってみようと思っていたが、その機会はなかなか来なかった。たまたま時間があり、不意に思い立って行ってみた。車で行けるとは聞いていたが、やっと一台通ることができる大変な山道。二度と車では来るまいと思いながら、こすらないようにと慎重に登っていった。少し開けたところに、「高代寺(七宝山 高代寺 薬師院)」は木立に囲まれ、ひっそりとあった。

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この寺は名前の通り「高野山」にお参りが出来ない信者に、代わりにお参りすれば同等の御利益があるという寺で、810年「空海」が「高野山」を開く9年前に、この山に立ち寄り、閼伽井(あかい)神泉を発見し、「薬師如来像」を祀り、草庵を建てた事が始まりと伝承されている。その後、960年、「源満仲」が、父「経基公(清和源氏の祖、六孫王)」の霊廟として、薬師如来像を本尊に創建したと伝えられる真言宗御室派の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。多田源氏の勢力が弱まり、寺運も衰退、秀吉の頃には廃寺となった。その後、江戸時代初期(1650年頃)に再建され、今に至るという。(豊能町史料などによる)

訪れる人もさほどないらしく、境内は静まり返っている。そんなにも広くもない境内には本堂、元禄時代に建てられたという鐘楼、伝承の閼伽井神泉、推定樹齢1050年の高野槙(コウヤマキ)や菩提樹(ボダイジュ)の神木、そして参道には町石、六地蔵、万霊塔などが今に残る。かって、あの良寛和尚も訪れたらしく、その時詠んだ歌と伝えられる歌の歌碑も境内にある。まったく人気のない境内を散策しながら、しばし憩う。あの山道、日が翳る前にと早々に下山。

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(写真は「パリナビ」より拝借)

深まりつつある秋。「枯葉/Autumn Leaves」という曲が一世を風靡したせいか、日本人は「秋」というと、「枯葉」、「シャンソン」という連想になってしまうようだ。10月の下旬にパリを訪れたことがあるが、シャンゼリゼに美しく色づくマロニエの並木に息を呑んだことがある。確かにパリの街は秋が似合う。そしてJAZZの名曲としても知られる「枯葉」は、「ジュリエット・グレコ/Juliette Gréco」の出世作。1949年、パリに滞在していた「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」は彼女とつかの間の恋に落ちた。帰国したマイルスの演奏によって有名になり、JAZZスタンダードとなったのが「枯葉」であった。

過去から今に至るまで、多くのJAZZアーティストが移り住んだくらい、JAZZとパリ、シャンソンは縁が深いのであるが、ゴスペル、ソウルといった音楽的背景を色濃く持つアメリカのジャズ歌手「ニーナ・シモン/Nina Simone」もその一人であろう。2003年4月、南フランスにある自宅で70歳亡くなったことに、彼女のフランスへの想いが窺える。JAZZ、POPS、ソウルなど、あまりジャンルにこだわらなかったが、彼女の歌うジャズ的シャンソン?が好きで、昔よく聞いた。その曲は、「Ne Me Quitte Pas(Don’t Leave Me)」、英訳詩では「If You Go Away(行かないで)」。アズナブール、ピアフ、フリオ・イグレシアス、Sting、バーブラ・ストレイサンドなど幅広い多くの歌手からカバーされているシャンソンの名曲。アルバムは、「I Put a Spell on You」(1965)。

I Put a Spell on You

Nina Simone / Verve


 
「Nina Simone – Ne Me Quitte Pas」

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丹波篠山味祭り

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今日は親せき、知人が毎年楽しみにしている黒豆の枝豆を送るために丹波篠山まで足を伸ばす。我が家から車で1時間弱のドライブ。国道173号線を北上していくと、北摂と丹波の国境の山々は、わずかながら紅葉が始まっている。「丹波篠山黒枝豆」の販売解禁日は10月5日から2週間。プリプリッとしてやわらかく、ほんのりした旨みが口に広がるあの絶品の「黒枝豆」を求めて、この時期、篠山周辺はたくさんの人でにぎわう。今年も喜んでもらえるかなと思いながら、発送の手続きを済ます。

古くから丹波篠山地方では、古陶・丹波焼でも知られる粘土質の土壌と、昼夜の激しい温度差が好条件となって、良質の黒大豆が栽培されてきた。そして、毎年10月上旬の2週間しか収穫されない「丹波黒大豆」になる前の「若さや」と呼ばれるのが「黒枝豆」である。ビールの最盛期は過ぎたとはいえ、普通の枝豆とは違う食感、黒豆の持つ甘さがこの上なく旨い。この時期だけだが、やはりビールには黒枝豆が一番よくあう。

「丹波篠山味祭り」。黒枝豆、黒大豆、黒豆コーヒー、黒豆大福、黒豆羊羹、黒豆茶、 ・・・。丹波栗、焼き栗、栗羊羹、栗きんとん、 ・・・。猪肉、鯖すし、鯖焼き、箱すし、山芋、自然薯、なた豆、干し川魚、丹波椎茸、丹波松茸、丹波蕎麦、柿、いちじく、あけび ・・・。 店頭に並ぶ季節の食材の数々。日本の大地がもたらす恵みの豊富さは、間違いなく世界でも類を見ない。もしそれが途絶えてしまうなら、もはや日本は日本たりえなくなってしまう。我が山遊びのフィールドにこんな標語が掲げてある。「そのゴミは廻り回って口の中」。

さあ、今宵の美メロは、「ドン・フリードマン/Don Friedman」の「Circle Waltz」。同名のタイトルのアルバムからです。エヴァンス派の白人ピアニスト代表と目されていますが、代表作といえばこのアルバムでしょうか。流れてくる美しいフレーズと、繊細でリリシズム溢れるピアノ・タッチが魅力。 まだまだ紹介したい美メロはたくさんありますが、「もう、食傷気味だ」と言われる前に、いったん休止。またの機会にするとしましょうか。

サークル・ワルツ

ドン・フリードマン / ビクターエンタテインメント

「Don Friedman Trio – Circle Waltz」。 Don Friedman (piano), Chuck Israels (bass), Pete LaRoca (drums)
 
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ふるさとの森公園ツアー

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快晴に恵まれた山遊びのクラブの秋のバスツアー。兵庫県では、法人県民税の超過課税を財源にして、県民のカルチャー・スポーツ・レクリエーション(CSR)活動の場として、里山林を活用し、自然に親しむことができる「ふるさとの森公園」を整備している。今年の行く先は、兵庫県内に6ケ所あるそんな「ふるさとの森公園」のうち、「国見の森公園」(宍粟(しそう)市山崎)と、「ゆめさきの森公園」(姫路市夢前)の2か所。ボランティア・スタッフを中心に、里山の整備やクラフトづくりなどの活動を行っているという「ふるさとの森公園」の見学も兼ねてのツアーである。まず最初は、「国見の森公園」。標高465m、国見山山頂から見る360度のパノラマ、まさに国見の絶景が素晴らしい。

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二つ目は、「ゆめさきの森公園」。ここは、かって麓の集落が里山として利用していたところで、農地、ため池、樹林などが一体となった里山公園である。自然観察、森林整備、木工クラフト、農作物の作付け・収穫などのプログラムを、ボランティアたちが中心となって企画、活動をし、一般市民や学童と一緒に楽しんでいるとのこと。しばらくの間、広大な園内の一部を散策してみた。やはり、ここも森林特有の静けさに満ちている。そして、水辺があるというのも、水鳥や水辺の生きものの観察ができ、多様性があっていい。そんな散策路にも秋の野草がいくつか。やはりここの里山は、秋の深まりが一足早いことを感じさせる。

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写真左は、「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科の蔓性多年草で、東アジア一帯の森林に生育するという。写真右は、「セトウチホトトギス(瀬戸内杜鵑草)」。「ヤマジノホトトギス」とよく似ているが、花被片の下部が黄色く、花柱にも紫斑があることから別種とされ、また、瀬戸内沿岸でしか分布しないため「セトウチホトトギス」と呼ばれていると先達が教えてくれる。よく晴れたハイキング日和の一日。

さて、1989年、世界三大ジャズ祭の一つ、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに招聘され、その衝撃的な演奏で、一夜にしてヨーロッパ中にセンセーションを巻き起こしたピアニストがいる。今宵の美メロ・ピアノ、弾き手はその人、「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」。その超絶技巧で、当時は「キューバからやってきたピアノの魔術師」とも呼ばれていた。

わたしが初めて聞いたのは、国内デビュー2作目のアルバム「ブレッシング/Blessing」。なかでもラテンの名曲として超おなじみの「べサメ・ムーチョ/Besame Mucho」。表面のクールさのなかに垣間見える情熱。パーカッシヴともいえるそのリズム感。とにかく驚いたことを覚えている。はたしてこの美メロ、その超絶的技巧がなせる業なのか、ラテンのDNAがなせる業なのか ・・・・ 。

Blessing

Gonzalo Rubalcaba / Blue Note Records

「GONZALO RUBALCABA – Besame Mucho」
(Gonzalo Rubalcaba – piano、Charlie Haden – bass、Jack Dejohnette – drums. Recorded in 1991) 

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午後の紅茶

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波打つ黄金色の稲穂、わずかに色づき始めた里山、満開のコスモスと彼岸花。肌寒く小雨の天気ではあったが、そんな美しい北摂、能勢の秋の田園風景の中をちょこっとドライブ。犬も歩けば何とやらで、国道423号線、豊能と亀岡の境あたりにイギリスの田舎にでも迷い込んだかと錯覚させるようなカントリー調のティールーム・レストランを見つけた。「Pont-Oak」。今年の2月頃オープンしたらしい。山裾、池もある広大な敷地にいくつかの建物が建っている。洗濯物が干してあったり、農作業の道具類が置かれてあったり、細かいところまで気分が演出されている。どうもオーナーにそうとうなこだわりがあるらしく、最終的には英国カントリー調のコテージからなるヴィレッジを丸ごと造りたいらしい。第1期販売は終了しているという。しかし、バブルはもう20年以上も過去の話。この時代、定住するための古民家ならともかく、ここに英国式コテージ風のセカンドハウスを求めようとする人って、どんな人達なんだろうと、少し気になったところではある。

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まっ、そんなことはさておき、細部のインテリアまで演出が行き届いたこだわりのカフェで、ミルクをたっぷり入れたダージリンを飲み、すこし冷えた体を温めて憩う。紅茶やケーキも申し分なくおいしく、きわめて居心地の良いティー・ルームであった。

そして、だいぶ前で、もう季節も忘れてしまったが、訪問先の会社があったサザンプトンからポーツマスを経て、ロンドンまで、イギリス南部地方をドライブしたことを思い出していた。これぞ英国式カントリー・ライフというような絵本でも出てくるような美しい村々をいくつも走り抜けて行った。

さて、秋も深まってきた宵の美メロJAZZピアノ、今宵は日本を代表するピアニスト「小曽根真」のアルバム「バラード/Ballads」と参りましょうか。「小曽根真」。1961年神戸市生まれ。関西ではよく知られている同じジャズピアニストである、父「小曽根実」の影響で5歳からクラシックピアノを習っていたが、バイエルに挫折し、12歳の時に「オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」のソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をしたという。その後、バークリー音楽院を首席で卒業した後に、日本人として初めてアメリカのCBSで専属契約したジャズ・ピアニストである。

ソロからビッグバンドまでの幅広いバラード・ベスト・コレクションとなっている。どれも素晴らしいが、特にソロの「She」、「Nature Boy」、「Reborn」は絶品。

バラード

小曽根真 / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Nature Boy – 小曽根真」

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雑踏の中の静けさ

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妻の用事のため、梅田までお付き合い。完全リタイアしてからは、ほとんど梅田へも出かけなくなってしまったが、それでも年に数回?都会の空気や活力に触れるために出かけてはいる。高速を走れば、我が家から梅田まで30分とはかからずに着いてしまう。電車で行けば、片道1時間弱、往復一人千円だから高速料金などを入れても、まあトントンというところか。今回はエコに逆らって車で出かけた。梅田はちょうど昼時、昼食をとるために行き交うビジネスマン達。久しぶりに味わう雑踏。なんとはなしに懐かしい感覚がよみがえる。5年前までは私もあの一人なんだった。しかし現役を離れ、暮らしは万事スローペースになったためか、あのせわしなさにはもうついていけなくなっている。そんな中にホッとするような静かな一角が目に付いた。行き交うビジネスマンたちは、まったく目もくれない空間。しばらくの間そこにたたずんでいたら、少し落ち着いて馴染んできた。

日中は夏に戻ったかのような暑さであったが、やはり夜になると秋を感じさせるひんやりとした夜気。今日、十六夜の月は空気の透明度があまり高くなく、少しかすみがかかったような月であった。

 
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さっ、今宵のピアノは、このうえもなく甘美であるが、硬派の魂が込められた「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」のソロ・アルバム、「AVANTI!」から。「AVANTI」とはイタリア語で「前進」という意味であったように思うが、このアルバムに収められた曲は、すべて革命歌、反戦歌である。

「響け!魂の歌よ。こころの叫びを調べにのせて、静かに、そして強くピアノが歌う。」 そんなコピーに魅かれて手に入れたアルバムだったと思う。しかし何の知識もなくこのアルバムを聴けば、その甘美さが故に、反戦歌のコレクションだとはだれも思わないであろう。それくらい甘美さにあふれているのである。

このCDに添付されている分厚いブックレットを見ると、20世紀の重要な政治的メッセージに満ちた写真と共にミラバッシ自身の曲ごとへのコメントが記されている。しかし、これはライナーノーツや解説などでは決してない。あのチェ・ゲバラも写っているように、これは革命を希求し、そして倒れていった多くの戦士たちへの鎮魂歌&写真集であることに気が付く。

冒頭の曲は、「El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido」。この曲はチリの圧政に対して抵抗したレジスタンスのリーダー「セルジオ・オルテガ/Sergio Ortega」によって書かれた曲。奇しくも1973年9月11日、ピノチェト軍事政権が誕生したチリのクーデターの時に虐殺された犠牲者たちをトリビュートして書かれ、その後、抵抗の歌として南米だけでなく世界に広がった歌だという。「The United People Will Never Be Defeated/団結した民衆は決して負けない」(邦題;不屈の民)という英語タイトルが記されている。この哀切に満ちた情感と魂とをこめて、ミラバッシにより演奏される抵抗の歌が見事なピアノ・ソロに昇華している。ミラバッシ入魂のソロ・ピアノ・アルバム、「Avanti!」。

中東、リビア、エジプトの反独裁のニュースが流れるたび、この曲が浮かぶ ・・・ 。

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AVANTI!
ジョバンニ・ミラバッシ ピアノ・ソロ/澤野工房

                                                                                                                                                                                       

「Giovanni Mirabassi – El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido」。 入魂のライブから。

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棚田の稲穂

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秋近し。里山の定点観察の場の一つとしている能勢町・長谷の棚田を訪れてみる。先日の台風もここは大したことはなかったようで、稲穂が黄金色に波打っている。刈入れがもうすぐだろう。畑仕事中のおばあさんに「こんにちは!」と声をかけると、「いい天気で何よりですね」と答えが返ってきた。いつ来てもこの棚田は本当に人も自然も気持ちがいい。名物の能勢栗、「銀寄(ぎんよせ)」の収穫も間近であろう、野球のボールほどの大きさの栗の実がたわわに実っている。いつもは、あぜ道にそろそろ咲き出している彼岸花はまだのようである。ここは季節と日本の原風景とを味わえる最高の場所。

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いつものように一時間ほどの棚田散策を終え、お茶をしに、近くの山里のダイニング「デル・クック/Del Cook」へ向かう。一見普通の民家のようだが地元の食材を活かした自然派レストラン。ティー・ルームで能勢の里山をゆっくりと観ながら、たっぷりのオーガニック・コーヒーと濃厚なプリンを味わう。

さあ、帰ったら、「なでしこ・ジャパン」を応援しようっと ・・・。

人恋しき初秋の宵に聴くピアノ。今宵は「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden(b)」と「ケニー・バロン/Kenny Barron(p)」のデュオなんぞいかがでしょうか? 「ケニー・バロン」と「チャーリー・ヘイデン」が、静かな緊張感を漂わせ音楽で語りあう、多分最高のベース/ピアノ・デュオ。余分な音は一つもない。とんがった音は一つもない。ライブとは思えないほど静まり返ったジャズ・クラブ。二人の音の会話だけが流れていく。全7曲。どれもが最高水準のデュオ。

Night & The City

Charlie Haden / Polygram Records

1996年9月、ニューヨーク、ブロードウェイ近くのジャズ・クラブ「イリジウム/The Iridium」でのライブ録音である。ジャケットは「ジョージア・オキーフ/Georgia O’Keeffe」の「Radiator Building – night,New York」(1927)をあしらって、これがまた実に粋である。それではその中から一曲。スタンダードとしてお馴染み、「The Very Thought Of You (君を想いて)」を。

Kenny Barron / Charlie Haden ”THE VERY THOUGHT OF YOU” 
 
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天空の稲穂

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大阪駅の北側を中心としたニリューアルが完成し、今年の5月の連休にオープンした「大阪ステーションシティ」。連日その混雑ぶりがTVで報じられていたが、もう4か月も経てば、混雑のほとぼりも冷めただろうと、台風の余韻がまだ残っていたが行ってみた。阪神、阪急、大丸にくわえて関西初進出の三越・伊勢丹も新規参戦し、北(梅田)は4デパートの激戦区となった。さらに数年前にいち早く「なんばパークス」の再開発を行った南(難波)や梅田の1週間前にオープンした「あべのキューズタウン」との地域間の顧客争奪戦も激化したようだ。共倒れにならなければいいのだが ・・・。

さて新生「大阪駅」。駅そのものを開かれた「駅」とし、アミューズメントの要素とショッピングを中心とした都市を楽しむ要素を大幅に取り込んでいる。大屋根、金時計、プラットホームを見下ろせる広場など、ヨーロッパのような開かれた駅のような印象を受けた。広場では大道芸人のジャグリングなどのステージも。

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そして14Fには展望台を兼ねた「天空の農園」。黄金色の稲穂がもう大きく成長していた。そのほかにも、トマト、カボチャ、ピーマンなど何種類もの野菜が植えられていたが、周囲を取り巻くビルのハードウェアや超高層ビル群と意外と調和して、不思議な空間を造っていた。

最近は梅田へ出かけることもめっきりと減ってしまった。多少疲れはするが、時折はこうして出かけて新しい刺激を受けることも必要だ。そして、自然と歴史と都市を等距離で楽しめる今の住まいが好きである。

台風が過ぎ去ったあとの夜の空気はめっきりと冷え込み、秋の気配が急に濃厚になった。コウロギやら秋の虫の鳴き声も一層やかましくなってきたようだが、昼間の梅田の喧騒に比べれば、心が休まるし、やっとエアコンなしの自然の風が心地よい。

そんな初秋の夜は、透明感のあるピアノを聴いて過ごしたい。この時期になると頻繁に聴くピアノ・トリオがある。私の若手イチオシ「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen trio」である。ノルウェーの若手ピアノ・トリオ。数年ほど前、たまたま寄ったCDショップで手に取ったアルバムが「ビーイング・ゼア/Being There」であった。その美メロ、儚いロマンティシズムにすっかり酔いしれてしまったのだ。なにゆえこれほどまでに美しいのか。儚いのか。それにしても「トルド・グスタフソン」の音の美への耽溺ぶりは尋常ではない。それくらい凄い。音使いはシンプルで少な目といってもいい。だからこそ間(ま)、静けさが一層際立つ。JAZZ、クラシックを問わず、ピアノ好きにおすすめの一枚。

チェンジング・プレイセズ

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

ビーイング・ゼア

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

なにも付け加えることはありません。「トルド・グスタフセン・トリオ」の美メロ、たっぷりとどうぞ。

「GRACEFUL TOUCH — Tord Gustavsen trio」 「チェンジング・プレイセズ」から。
 
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「Tord Gustavsen Trio – At Home」 「ビーイング・ゼア」から。
 
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つかの間の北欧気分

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IKEA神戸

久しぶりに神戸・ポートアイランドにある大型家具店「イケア/IKEA」に出かけてみた。ご存知でしょうが、この「IKEA」、いわゆる家具店ではない。普通の家具店であれば、結婚、引っ越し、家の新築ぐらいに行くのが関の山。まあ年に数回なんて行くことは決してない。「IKEA」が、あれほどの集客力があるのは、言ってみれば、「北欧風生活提案の場」なのである。

とにかく広い。そして、その商品の種類の多さに驚かされる。しかも、価格はリーゾナブル。あらゆる生活シーン、暮らしを楽しむためのインテリア、生活用品雑貨が並んでいる。妻曰く、「100円ショップのようなバラエティに富んでいると同時に、テーマ・パークのような楽しさがある。」いう。そして、漠然と頭の中に描いていた彼女の生活を楽しみ方が、商品を見て具体的になったり、またピンとくる商品を掘り出す喜びがあるという。だから何回来ても、何か新しい発見があり、飽きないという。

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これでお客さんが来ないほうがおかしい。夏休みももう終盤であるが、店内は親子づれでいっぱい。子供たちは思い思いに、子供部屋の家具や玩具に自由に触れて楽しんでいる。とても家具店に来ているとは思えない雰囲気である。しかも店内のおしゃれなレストランでは、安くておいしいランチが500円も出せば食べられるので、子ども連れでも数時間は気兼ねなく楽しめるであろう。よく家具店は、その広さ、スペースが固定費となり、経営を圧迫するといわれるが、「IKEA」は広さを武器に、家族連れを一日囲い込むという戦略が、北京でも見かけたように、世界的にも成功したようである。

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白夜の夏が終わると、9月から4月までは雲に閉ざされ、夜が長く寒い季節が続くスエーデン。日本やヨーロッパの大都市にある歓楽街などはお目にかからないストイックなお国柄。ここに陳列されている商品を見ていると、家での生活を目いっぱい楽しむというスエーデン人の「スロー・ライフ気質」が、そのデザインや機能性、色彩に詰め込まれているような思いがしてくる。一緒に買ったチェストは廃棄してしまったが、36年ほど前、新婚当時買った白木のステレオ・ベンチはいまだに愛用している。もうすっかり色あせてしまったが、あのベンチの白木の木肌の美しさに、その後の人生への憧れを込めて買ったような気がして、いまだに捨てることができずにいるのである。

そしてその後、スエーデンの会社と仕事上のつながりができ、何回もスエーデンには訪れたが、高負担である一方、その質素であるが豊かな暮らしぶりと福祉・教育医療の充実にはすっかり感心してしまった。そしてその子会社の仕事のやり方やオフィスのインテリアひとつにも日本と違うカルチャーを実感したのである。しかも子会社の責任者として送り込んだ部下が、家族共々すっかりスロー・ライフにはまってしまい、帰国後日本のペース にあわず、結局退社してしまった。その後はマイペースでの仕事と生活を楽しんでいる様子で一安心。そんなスエーデンにまつわる色々なことを思い浮かべていた。つかの間の北欧の街歩き気分。

さあ、前々回に続いて、スエーデンのクール・ビューティ、「リーサ/Lisa、Lisa Lovbrand」の歌声。驚くことに米音楽界の超大物プロデューサー「デヴィッド・フォスター/David Foster」とのデュエットで歌う「When I Fall in Love/恋に落ちたら」。アルバム「エンブレイサブル/Embraceble」からです。

エンブレイサブル

リーサ / スパイス・オブ・ライフ

この歌は、今は有名なスタンダードになっているが、「ロバート・ミッチャム/Robert Mitchum」主演の映画「零号作戦(原題;One Minute to Zero)」(1952年)の主題歌で、「エドワード・ヘイマン/Edward Heyman」作詞、「ヴィクター・ヤング/Victor Young」作曲になるもの。オリジナルは「ドリス・デイ/Doris Day」であるが、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」によって大ヒットした。

「♪ When I fall in love       もしも私が恋に落ちたとしたら 
   It will be forever        その恋は永遠に続くはず
   Or I’ll never fall in love    そうでなければ、決して恋などしないわ
      ・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          ♪」

カラオケで洋楽のデュエットをするなら、この歌と決めていたが、ついぞそのお相手も機会もありませんでした。「デヴィッド・フォスター」、本業は歌手ではないが、なかなかどうしていい味を出していますね。

「When I Fall In Love – Lisa & David Foster」

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