JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

天空の稲穂

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大阪駅の北側を中心としたニリューアルが完成し、今年の5月の連休にオープンした「大阪ステーションシティ」。連日その混雑ぶりがTVで報じられていたが、もう4か月も経てば、混雑のほとぼりも冷めただろうと、台風の余韻がまだ残っていたが行ってみた。阪神、阪急、大丸にくわえて関西初進出の三越・伊勢丹も新規参戦し、北(梅田)は4デパートの激戦区となった。さらに数年前にいち早く「なんばパークス」の再開発を行った南(難波)や梅田の1週間前にオープンした「あべのキューズタウン」との地域間の顧客争奪戦も激化したようだ。共倒れにならなければいいのだが ・・・。

さて新生「大阪駅」。駅そのものを開かれた「駅」とし、アミューズメントの要素とショッピングを中心とした都市を楽しむ要素を大幅に取り込んでいる。大屋根、金時計、プラットホームを見下ろせる広場など、ヨーロッパのような開かれた駅のような印象を受けた。広場では大道芸人のジャグリングなどのステージも。

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そして14Fには展望台を兼ねた「天空の農園」。黄金色の稲穂がもう大きく成長していた。そのほかにも、トマト、カボチャ、ピーマンなど何種類もの野菜が植えられていたが、周囲を取り巻くビルのハードウェアや超高層ビル群と意外と調和して、不思議な空間を造っていた。

最近は梅田へ出かけることもめっきりと減ってしまった。多少疲れはするが、時折はこうして出かけて新しい刺激を受けることも必要だ。そして、自然と歴史と都市を等距離で楽しめる今の住まいが好きである。

台風が過ぎ去ったあとの夜の空気はめっきりと冷え込み、秋の気配が急に濃厚になった。コウロギやら秋の虫の鳴き声も一層やかましくなってきたようだが、昼間の梅田の喧騒に比べれば、心が休まるし、やっとエアコンなしの自然の風が心地よい。

そんな初秋の夜は、透明感のあるピアノを聴いて過ごしたい。この時期になると頻繁に聴くピアノ・トリオがある。私の若手イチオシ「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen trio」である。ノルウェーの若手ピアノ・トリオ。数年ほど前、たまたま寄ったCDショップで手に取ったアルバムが「ビーイング・ゼア/Being There」であった。その美メロ、儚いロマンティシズムにすっかり酔いしれてしまったのだ。なにゆえこれほどまでに美しいのか。儚いのか。それにしても「トルド・グスタフソン」の音の美への耽溺ぶりは尋常ではない。それくらい凄い。音使いはシンプルで少な目といってもいい。だからこそ間(ま)、静けさが一層際立つ。JAZZ、クラシックを問わず、ピアノ好きにおすすめの一枚。

チェンジング・プレイセズ

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

ビーイング・ゼア

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

なにも付け加えることはありません。「トルド・グスタフセン・トリオ」の美メロ、たっぷりとどうぞ。

「GRACEFUL TOUCH — Tord Gustavsen trio」 「チェンジング・プレイセズ」から。
 
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「Tord Gustavsen Trio – At Home」 「ビーイング・ゼア」から。
 
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つかの間の北欧気分

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IKEA神戸

久しぶりに神戸・ポートアイランドにある大型家具店「イケア/IKEA」に出かけてみた。ご存知でしょうが、この「IKEA」、いわゆる家具店ではない。普通の家具店であれば、結婚、引っ越し、家の新築ぐらいに行くのが関の山。まあ年に数回なんて行くことは決してない。「IKEA」が、あれほどの集客力があるのは、言ってみれば、「北欧風生活提案の場」なのである。

とにかく広い。そして、その商品の種類の多さに驚かされる。しかも、価格はリーゾナブル。あらゆる生活シーン、暮らしを楽しむためのインテリア、生活用品雑貨が並んでいる。妻曰く、「100円ショップのようなバラエティに富んでいると同時に、テーマ・パークのような楽しさがある。」いう。そして、漠然と頭の中に描いていた彼女の生活を楽しみ方が、商品を見て具体的になったり、またピンとくる商品を掘り出す喜びがあるという。だから何回来ても、何か新しい発見があり、飽きないという。

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これでお客さんが来ないほうがおかしい。夏休みももう終盤であるが、店内は親子づれでいっぱい。子供たちは思い思いに、子供部屋の家具や玩具に自由に触れて楽しんでいる。とても家具店に来ているとは思えない雰囲気である。しかも店内のおしゃれなレストランでは、安くておいしいランチが500円も出せば食べられるので、子ども連れでも数時間は気兼ねなく楽しめるであろう。よく家具店は、その広さ、スペースが固定費となり、経営を圧迫するといわれるが、「IKEA」は広さを武器に、家族連れを一日囲い込むという戦略が、北京でも見かけたように、世界的にも成功したようである。

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白夜の夏が終わると、9月から4月までは雲に閉ざされ、夜が長く寒い季節が続くスエーデン。日本やヨーロッパの大都市にある歓楽街などはお目にかからないストイックなお国柄。ここに陳列されている商品を見ていると、家での生活を目いっぱい楽しむというスエーデン人の「スロー・ライフ気質」が、そのデザインや機能性、色彩に詰め込まれているような思いがしてくる。一緒に買ったチェストは廃棄してしまったが、36年ほど前、新婚当時買った白木のステレオ・ベンチはいまだに愛用している。もうすっかり色あせてしまったが、あのベンチの白木の木肌の美しさに、その後の人生への憧れを込めて買ったような気がして、いまだに捨てることができずにいるのである。

そしてその後、スエーデンの会社と仕事上のつながりができ、何回もスエーデンには訪れたが、高負担である一方、その質素であるが豊かな暮らしぶりと福祉・教育医療の充実にはすっかり感心してしまった。そしてその子会社の仕事のやり方やオフィスのインテリアひとつにも日本と違うカルチャーを実感したのである。しかも子会社の責任者として送り込んだ部下が、家族共々すっかりスロー・ライフにはまってしまい、帰国後日本のペース にあわず、結局退社してしまった。その後はマイペースでの仕事と生活を楽しんでいる様子で一安心。そんなスエーデンにまつわる色々なことを思い浮かべていた。つかの間の北欧の街歩き気分。

さあ、前々回に続いて、スエーデンのクール・ビューティ、「リーサ/Lisa、Lisa Lovbrand」の歌声。驚くことに米音楽界の超大物プロデューサー「デヴィッド・フォスター/David Foster」とのデュエットで歌う「When I Fall in Love/恋に落ちたら」。アルバム「エンブレイサブル/Embraceble」からです。

エンブレイサブル

リーサ / スパイス・オブ・ライフ

この歌は、今は有名なスタンダードになっているが、「ロバート・ミッチャム/Robert Mitchum」主演の映画「零号作戦(原題;One Minute to Zero)」(1952年)の主題歌で、「エドワード・ヘイマン/Edward Heyman」作詞、「ヴィクター・ヤング/Victor Young」作曲になるもの。オリジナルは「ドリス・デイ/Doris Day」であるが、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」によって大ヒットした。

「♪ When I fall in love       もしも私が恋に落ちたとしたら 
   It will be forever        その恋は永遠に続くはず
   Or I’ll never fall in love    そうでなければ、決して恋などしないわ
      ・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          ♪」

カラオケで洋楽のデュエットをするなら、この歌と決めていたが、ついぞそのお相手も機会もありませんでした。「デヴィッド・フォスター」、本業は歌手ではないが、なかなかどうしていい味を出していますね。

「When I Fall In Love – Lisa & David Foster」

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涼風、蕎麦、懐かしい玩具 ・・・

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久しぶりに暑さしのぎのドライブを兼ねて、蕎麦喰いに「丹波篠山」まで足を伸ばしてみた。久しぶりの「一会庵」。茅葺きの古民家を上手に仕立てたお気に入りの蕎麦屋である。メニューは「蕎麦切り」、「蕎麦がき」、「蕎麦がきぜんざい」の3品のみ。店主の心意気が感じられる。十分に腰があり、やや固めに茹でた蕎麦を、山葵(わさび)も薬味もなし、ただそばつゆだけで頂く。なだらかな南斜面の田んぼの中の一軒家。四方を開け放った座敷には、汗なんかまったく感じさせない心地よい風が吹き通ってゆく。行儀は悪いが、蕎麦を喰った後は、畳に寝転がって涼風に憩う。

 

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「丹波篠山」というこのレトロな、大正あるいは、昭和にタイムスリップしたような街が好きである。いつものように街をぶらつく。こじんまりとした商店街には、荒物屋、駄菓子屋、洋品店、神具屋 ・・・ など都会ではまったく見かけなくなった風情の店がまだ多く残っている。そんな店に並べられている懐かしい商品や職人の手による確かな仕事の商品を見るだけで楽しくて飽きない。そんな店のいくつかを回りながら、孫のためには「風車」と「巻き取り」、妻は竹やあけびの蔓で編んだ「篭」、私はというと8月の川遊びで使ってみようと思った「もんどり」などを買い求めた。

 

街はもう夏祭りや盆踊りの飾り付けが始まっていた。きっと今年の夏も「デカンショ踊り」を踊る人や、あの故郷のレトロな雰囲気が忘れられない帰省の人々で賑わうのであろう。わが故郷松本も丹波篠山と似て、少しレトロな雰囲気の残る街。わたしも8月には例年のように帰省を予定している。

 

ドライブのお供はもちろんボッサ。フェイク・ボッサの旗頭としていまだ人気のある「ベレーザ/Beleza」。1994年末のジョビンの逝去に際して追悼としてレコーディングされた彼の曲に、新たにカバーなど4曲を加えたものが追悼アルバム「ジョビンに捧ぐ」としてリリースされた。実際は「一人ベレーザ」であったというボーカル「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」のロリータっぽい声が何とも言えない魅力。

 

ジョビンに捧ぐ

ベレーザ / アルファレコード

アルバム冒頭の「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の大ヒット曲、「タイム・アフター・タイム/Time After Time」のカバーなんぞいかがでしょう。

「Beleza – TIME AFTER TIME」

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PCを変えてから記事の編集、表示がうまくいきません。問題が解決するまで、お見苦しい点ご勘弁ください。
 
 
 

海の見える場所へ

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「今日はとても天気がいいから、海が見たい」。ウォーキングの途中に妻が突然言い出す。まっ、いつものことであるが ・・・。「はいはい!」とばかり、須磨から舞子の浜に向けて車を走らせた。

まずは、明石海峡大橋のすぐたもと、舞子公園にある「孫文記念館・移情閣」を訪れる。この公園には、いくつかの洋館造りの建物があるが、この「移情閣」が最もよく知られている。現存する国内最古のコンクリート・ブロック建造物で、国と県の指定重要文化財に指定されている。この「孫文記念館・移情閣」は、神戸で活躍していた華僑の貿易商、「呉錦堂」が舞子海岸に建てた別荘「松海別荘」の一部として、正八角形の三階建の中国式楼閣の「移情閣」が、1915年に増築された。 それぞれの窓からは六甲山、大阪湾、紀州、淡路島、瀬戸内海、播磨など様々な風景を見ることができ、それぞれ異なった趣を持っていることから「移情閣」と名づけられたという。「呉錦堂」は、「辛亥革命の父」と仰がれる「孫文」を支援し、1913年(大正2年)に彼が来日したときには、「松海別荘・本館」へ招いて、歓迎会を開いたという。そんな所縁で、今は「孫文」の資料を展示する「孫文博物館」として一般公開されている。

館内を見学しながら、「宗家の三姉妹」という映画を思い出していた。

中国の名士、宋家の娘として生まれた三姉妹。長女の「宋靄齢」は大財閥の当主「孔祥熙」と、次女の「宋慶齢」は中国革命の父「孫文」と、三女の「宋美齢」は後の中華民国総統「蒋介石」と結婚し、「一人は金と、一人は権力と、一人は国家と結婚した」と言われた。彼女たちは辛亥革命・満州事変・西安事件・日中戦争・国共内戦と続いていく激動の中国近現代史を動かす存在となっていく。



宋家の三姉妹 [DVD]  ポニーキャニオン

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舞子公園「移情閣」のあとは、海のほとりのアウトレット「マリンピア・神戸」で、きっちりお買い物。海とヨット・ハーバーを臨むカフェで心地よい潮風に吹かれ、ひと時お茶を楽しむ。

空の色、この海の色、この風、潮の香り、なんという開放感 ・・・。ひさしぶりに気持ちがスカッとして、晴れ晴れとした一日であった。海、風、空、大地、このかけがえのないもの。

「初夏、海、潮風 ・・」とくれば、もう定番「ジョージ・ベンソン/George Benson」の「ブリージン/Breezin’ 」でしょうか。1976年のこのアルバムは、フュージョンの代表作。以前は、ジャズ・ロックなどと呼んでいたが、「デオダート/Deodato」が1972年に「ツァラトゥストラはかく語りき」を発表したあたりから、この種の音楽のカテゴリーを「フュージョン」、「クロスオーバー」などと呼ぶようになったと思う。

軽快なノリとJAZZYな感覚。海辺、この季節のドライブにはぴったり。この年、ビルボード・チャートのPOP、R&B、ジャズの各部門で同時1位に輝いた歴史的な名盤。



ブリージン  ジョージ・ベンソン / Warner Music Japan =music=

「Breezin’ – George Benson」

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いつもの街角で

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久しぶりに「神戸街歩き」。いつものように旧居留地 にある「 ビラブリガーデン/Villabli Garden」で我が夫婦お気に入りの「海鮮焼きそば」を堪能し、旧居留地界隈から歩き始める。

「神戸は日本のジャズの発祥地」といわれるのは、わが国最初のジャズバンド「井田一郎とラッフィング・スターズ」が誕生し、そのプロのジャズバンドによりジャズが最初に演奏されたのが神戸だったからである。大正12年(1923年)4月のことだったという。その意味で、神戸は「日本のジャズ発祥の地」であるのだ。( 神戸ジャズCITY委員会」HPによる )

そんなことから、「JAZZ」は神戸の観光資源のひとつにもなっていて、年に何回かのジャズ・フェスティバルやジャズのイベントが開催されたり、ジャズクラブ、ジャズ喫茶ではもちろんのこと、それ以外のアーケードやお店の種類を問わずいろいろな店で、いつもジャズが流れている。

そんなJAZZが流れる「おかき」の店が「播磨屋本店」。無料カフェで話題を呼んだお店である。「日本一おかき処」と名乗るだけあって実に香ばしく美味い、わたしは、ここの「はりま焼き」が大好物。例の無料カフェであるが、いつまで続くのやらと心配していたが、案の定、不特定多数への無料サービスはやめて、もとのようなお客へのサービスに戻っていた。いつものように「おかき」を買う。そしてうれしい「ぜんざい」のサービスを頂き、あとは栄町~元町~南京街~トアロードといつもの街歩きとショッピングという、いつもの街ブラ。

あれから16年。あの年に産まれた子どもも、もう高校生。街角のそこかしこに残る震災モニュメントを除くと、表面上はすっかり復興したように見える。震災が記憶となり、表層からはすっかり見えなくなるためには、このぐらいの年月が必要なのかもしれない。しかし原発事故は、多分こんな年月では済まないのだ。

「日本のジャズの発祥地・神戸で遊ぶときは敬意を表して、今まで聴いたことのない、何か新しいJAZZアーティストのCDを買い求めよう」と勝手な屁理屈をつけ、今まで神戸へくるとCDを買っていた。今回は、日本ではあまり馴染みなく、Amazon のオススメで始めてその名を知った北欧デンマークの女性ボーカル「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。いやあ、驚きました。声に張りと力がある。そしてうまい。スムース・ジャズに流れない本格派のジャズ・ボーカルで、しかも美人ときた。すでに5枚ほどアルバムを出している実力派らしい。夏が過ぎると次の春までどんよりと曇り、陽の射さない北欧の空を感じさせるちょっとダークでメランコリーな声。しかも作詞、作曲も手がけ、アルバムの半分以上は彼女のオリジナルであるが、もうすでにスタンダードであるかのごとく、しっくりと耳に馴染む。なんとも私好みの女性ジャズ・ボーカルが登場したものである。



Waiting for Dawn  Sinne Eeg / Calibrated

 

Remembering You  Sinne Eeg / Red Dot Music

上のアルバムに収録されているオリジナルのバラード2曲を聴いてみましょうか?

SINNE EEG – Waiting For Dawn

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Sinne Eeg – MOONBEAM

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いつものバラ園で

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今年もまたいつものように隣町、伊丹市の荒牧バラ園を訪れた。広さ1.7ヘクタールの園内には、世界のバラ約250種1万本が咲き乱れ、これからがちょうど見ごろの季節。園内一杯に香る薔薇の香りを楽しむ多くの人。天気がよいので、老人施設からも多くのお年寄り達が車椅子を並べて楽しんでいる。そのなごむ笑顔が素敵である。

薔薇の本場といえば、イギリスかフランス。このバラ園にも1800年代にイギリス、フランスで品種開発された薔薇を多く見ることができる。あの「ダイアナ妃」に捧げられた薔薇「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」も、今年もまたそのあでやかで気品に満ちた大輪の花を咲かせていた。先日、4月28日におこなわれた故・「ダイアナ妃」の息子、「ウィリアム王子」と「キャサリン妃(ケイト・ミドルトンさん)」とのロイヤル・ウェディングも記憶に新しいところである。

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さて、今年のアカデミー賞で、作品、監督、主演男優、脚本賞に輝いた映画といえば、「英国王のスピーチ」。現イギリス女王の「エリザベス2世」の父「ジョージ6世」にまつわる実話を「コリン・ファース/Colin Andrew Firth」主演で映画化した歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して、人心を得るまでを描いた久しぶりに見た重厚で見ごたえのあるドラマ。

さあ、あでやかで、大輪の薔薇とくれば、私のイメージの中では「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」がすぐ浮かんでくるのです。1998年、20歳にして「セロニアス・モンク・コンペティション」で第2位を獲得したことで、一躍注目を集め、2000年に華々しくデビューを飾った。その美貌と、表情豊かでしっとりした歌声に加え、その歌う姿、ステージングの美しさはたちまち人気を集め、今やジャズ・シーンを代表するシンガーの一人にまで成長した。

今までリリースされたCDジャケットのほとんどで、そのあでやかさを楽しむことができるが、極めつけは、ニューヨーク・マンハッタンの「ロックフェラー・プラザ」65階の「レインボールーム」で行われた彼女のライブのDVDであろう。その歌のうまさとあでやかさは一見に値する。



ライヴ・アット・ザ・レインボールーム [DVD]  ジェーン・モンハイト / ビクターエンタテインメント

さあ、ここでは「ロン・カーター/Ron Carter」を含むコンボをバックに軽快にスインギーに歌うスタンダード、「Cheek To Cheek 」を紹介しておきましょう。アルバム「In the Sun」からのナンバー。その大輪の薔薇ような美貌と表情豊かなステージには言葉を失う。



In the Sun  Jane Monheit / Encoded Music

「Jane Monheit – Cheek To Cheek」

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いつもの棚田で

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私が、四季折々のいわば定点観測と決めている場所のひとつが、能勢町・長谷(ながたに)の棚田である。それほどここを気に入っているということであるが ・・・。

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今のこの時期は田植えの時期。山の中腹の水源から、何枚あるか検討もつかない一枚一枚の田へ水を引くために、昔からの遺構が今も使われているという。農作業の邪魔にならぬよう気をつかいながら、この棚田一帯を散策させてもらう。「田毎の月」というが、一枚一枚の田に映る空、雲、山。そして一枚一枚の田を次々とわたって波紋を残しながら風がそよいでいく。聴こえるのは蛙の鳴き声か鳥のさえずりだけ。いつもの棚田でいつものように ・・・ 。本当に居心地がいい至福の一瞬。この次は実りの時期、黄金色に染まる秋にまた寄せてもらおう。福島地方にもきっとこんな風景がたくさんあるに違いない。しかし、今年の秋はいつもの黄金色の実りはないのだ。

さて、話は変わるが、「ジャズは、哀愁とガッツの音楽である」という「寺島靖国」氏、ジャズ喫茶オーナーと評論家だけでは物足りず、4年ほど前になんと自分のレーベルを立ち上げてしまった。ここまで徹底すべきかと感心したことがある。その彼が、その年の知られざる名盤・名演奏を取り上げて、2001年からからリリースし続けている「Jazz Bar ××」というシリーズがある。「いつものJAZZ」。これはこれで、期待を裏切らない居心地のよさがあるのだが、「いつものJAZZ」からちょっと離れて冒険してみたい人には、ひとつの参考になるかもしれないになるかもしれない。わたしはいつもここから見渡して新しいアーティストやアルバムを発見する定点観測点にしている。

YOUTUBEやネットなどでの試聴ができるようになったので、事前の品定めがずいぶんとできるようになったが、それでも無名や新人のアーティスト、それも全曲オリジナルなどといわれると、どうしても逡巡してしまう。「Jazz Bar」シリーズ、「哀愁とガッツ」というコンセプトの中でずいぶんと新しいプレイヤーや曲を教えてもらったのである。私にとっては、名盤・名演奏を発掘する定点観測地のようなものである。しかし、奇数年に佳作が集中している思うが、何故でしょうか?



JAZZ BAR 2010 /ジャズ・バー2010  V.A. 寺島靖国プレゼンツ / 寺島レコード

「Jazz Bar」シリーズから教えてもらって好きになったアーティストに「ジャネットサイデル/Janet Seidel 」、「カーラ・ヘルムブレヒト/Carla Helmbrecht」、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」など数知れず。「JAZZ BAR 2007」から教えてもらった、ベルギー出身のピアニスト、「ミッシェル・ビスチェリア/Michel Bisceglia」もその一人。その哀愁のピアノに涙するかも ・・・ 。



寺島靖国プレゼンツ JAZZ BAR 2007  オムニバス / インディーズ・メーカー

Paisellu miu-Michel Bisceglia」 Michel Bisceglia ( p )、 Werner Lauscher ( b ) 、Marc Lehan ( ds )

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花見の締めは ・・・

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多分、これが今年最期の花見であろう。去年の秋、見事な紅葉の時期に行った京都府・美山町の「かやぶきの里」の櫻が満開だと聞いて、ふたたび車を走らせた。わが家のあたりは、太陽が顔をだす春の陽気であったが、ここ美山町はほとんど北陸の気候。気温が低く、日が差したかと思えば、ときおり小雨が時雨れる不安定な天気。しかし満開の桜の中に相変わらず「日本の原風景」は佇んでいた。

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スケッチ・ブックに向かう人、カメラを構える人、シニアの観光客もちらほら。ときおり強くなる時雨を避けるため、かやぶき屋根の軒先を借りて雨宿りすると、雨音は屋根にすっかり吸収されて聴こえず、無音の世界が広がる。唐突ではあるが、古い昔小雨の中、ドイツの古い村を訪れたときと同じような感覚にとらわれた。後ろの山の斜面には、ヤマザクラがまるでパッチワークのような模様を作っている。40軒ほどの「かやぶき古民家」が密集する美山町北山地区、心休まる日本の原風景が広がる心地よさ。

「かやぶきの里」をあとにして、京北「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」へとむかう。普通コースをたどれば多分車で20分ほどで着く距離であるが、あえて遠回りであるが山越えのドライブを選択。標高720mの佐々里峠をこえ、花背(はなせ)へと抜ける。もちろん初めて通る道である。びっくりしたのは、狭い渓谷沿いの道の両側にはなんとまだ20cmほどの雪が残っていた。外気温は6℃ほど。林の中にはコブシの花が満開。里は桜満開、山には残雪とコブシ。二つの季節を駆け抜ける1時間ほどのドライブ。

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さて、「常照皇寺」。京北の桜の名所の一つで、「白州正子」の名エッセイ「かくれ里」の中の一節「櫻の寺」に登場する寺である。南北朝時代の貞治1年(1362)に、北朝初代天皇、光厳(こうごん)法皇が開いた寺である。天皇在位はわずか3年、南北朝の戦乱、建武の中興、権力争いの中に人生をもてあそばれ、都を追放され、庵を開いた後も、わずか2年で崩御された悲劇の天皇である。

小振りであるが、素晴らしい古刹である。緩やかな坂の途中の総門、苔むす木立を抜け、庫裏をくぐると茅葺屋根の方丈と開山堂、その前のこじんまりとした櫻の庭園が広がる。この寺の名物櫻は、「左近の櫻」、「御車返しの櫻」、「九重の櫻」といずれも樹齢300年を超える櫻が三つあるが、中でも有名なのが、国の天然記念物に指定されている「九重の櫻」である。一つの枝に八重と一重の桜が混じって咲くことで知られている。2年前に訪れたときは、前夜の雨で「九重の櫻」は全て散ってしまい、悔しい思いをしたが、今回はやっと見ることができた。そのあでやかさ、上品さに目を奪われる。今年の締めにふさわしい見事な櫻であった。  

ある読者の方から、「櫻に似合う」という感想をいただいたイタリアのJAZZピアニスト「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。凛として、華麗であるが、ちょっぴりさびしい ・・・・ 。



キュービック  アレッサンドロ・ガラティ・トリオ / BLUE GLEAM

「Alessandro Galati Trio – cubicq」

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樹齢500年の大楠 ~延喜式内・小戸神社を訪ねて~

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車検のため、たった3日間であるが車なしのの生活を始めました。基本は「歩く」である。毎日1時間程度のウォーキングを日課にしているため、歩くのはさほど苦にならない。むしろ、日ごろの成果が試されるのだくらいに思っている。とはいえ、そう遠出もできないので、買い物もかねて、今まで訪れていない近場の史跡を訪れる事にした。

私が住んでいる兵庫県川西市には、平安時代に編纂された「延喜式」という書物に記載されている、いわゆる「式内社」は、「小戸神社」、「鴨神社」、「多太神社」の三社を数えるが、小戸神社を除く二社には訪れたことがある。そこで、今回「小戸(おおべ)神社」を訪れてみた。今は、「おおべじんじゃ」と呼ばれているが、正式には「をべのかむやしろ」と読むそうである。創建年代は不詳であるが、延喜式に載っていることからして1200年以上前に創建されたと推定されている。主祭神は「大山津見神(おおやまつみのかみ)」、明治四十二年に八坂神社「素盞鳴命(すさのおのみこと)」と細川姫神社「天児屋根命 (あめのこやねのみこと)」を合祀したという。

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参道を進むと2008年に建て替え修復工事が終わった新しい社殿が見えてくる。社務所前には「当小戸神社は延喜式神名帳摂津国川辺郡七座の一座として国史にも現在し大山津見命、天児屋根命、素盞嗚命、を奉斎し昔より小戸の大神とも称され小戸、小花、栄根、寺畑等の氏神として尊崇せられた事は摂津名所図会にも記載され近郷著名の旧社であります」の立て札。

本殿左側の奥には、平安時代、猪名川にあったといわれる落差30mもの滝、現在は能勢電の駅名にその名残が残る「鼓滝(つづみがたき)」の滝壺に住んでいたといわれる龍を祀った「白竜大神」があり、その裏には推定樹齢500年、樹高約30m、根回り12mの大楠(クスノキ)が圧倒的な迫力で聳え立っている。樹齢500年というから、室町時代の初期あたりからここに根を生やしているである。幾多の水害や戦乱、災禍に遭ったに違いないが、それを乗越えて今ここに聳え立っているクスノキ。その生命力を強く感じる。

今回被災した東北地方も、有数の森林を持つ地域。このような樹齢を重ね、畏敬の対象となっている大木が数多くあり、きっとその多くが今回の地震や津波をくぐりぬけたことであろう。木たちよ、それに宿る精霊たちよ、どうか希望や勇気、癒しを被災者の皆さんたちに与えてほしい。

エールを託す曲は、「シークレット・ガーデン/Secret Garden」の「You Raise Me Up」。「シークレット・ガーデン」 は、ノルウェー出身の作曲家・ピアニスト、「ロルフ・ラヴランド/Rolf Løvland」と、アイルランド出身の女性ヴァイオリニスト、「フィンヌーラ・シェリー/Fionnuala Sherry」の2人組のユニット。カテゴリー分けが難しく、クラシックや現代音楽に通じるインストゥルメンタルの楽曲が多いためか、日本では癒し系音楽として人気がある。彼らの最も有名な曲が、2002年のアルバム「レッド・ムーン/Red Moon」に収録された「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」であり、「ケルティック・ウーマン/Celtic Woman」、「シェイラ・ウォルシュ/Sheila Walsh」、「ウエストライフ/Westlife」など多くのアーティストにカバーされている。

2006年2月に開催されたトリノの冬季オリンピックの金メダリスト、「荒川静香」さんがエキシビジョンで使ったあの美しい曲(Celtic Womanバージョン)である。わたしは定年を1ヵ月後に控えた毎日の出勤の電車の中で、モチベーションを高めるために聴いていた曲でもある。

【You Raise Me Up 】 作詞;B.Graham  作曲;Rolf Løvland

「 ♪  私が打ちひがれたり、私の魂が萎えているとき
      トラブルにあったり、心が苦しんでいるとき
        そんなときは、あなたが来て、そばに座ってくれるまで
          ここでじっとして、静かに待っているわ

    あなたはきっと、私が山の上に登れるように力づけてくれるわ
      あなたはきっと、私が嵐の海を渡っていけるよう力づけてくれるわ
        あなたの肩で支えてもらえば、わたしはきっと強くなれるわ
          あなたは私が出来ると思っている以上の力を、きっと与えてくれるわ ♪ 」


レッド・ムーン  シークレット・ガーデン / ユニバーサル インターナショナル 

「You Raise Me Up – Secret Garden」
 

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エコと言うにはおこがましいが ・・・ 

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車検の時期が来た。母親のケア帰省のことがあるので、今回は早めに車検に出すことにした。いつもは代車を頼んでいるのだが、こんな時期ということもあって、とても「エコ」と言うにはおこがましいが、今日から3日間車なしの生活をしてみることとした。
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朝一、車を預け、猪名川沿岸をウォーキング。久しぶりの猪名川の河川敷公園である。堰の積み石を踏んで対岸に渡ってみる。河の中から望む五月山は開放感にあふれる景色である。水辺には多くのカモなどの水鳥に混じって、サギ、セグロセキレイ、シジュウカラ、ハトなどが群れている。

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土手には、ご近所の方達が手入れをしているのであろう、菜の花、チューリップ、ラベンダー、クローバーなどの花が一杯に咲いている。そして水辺には春休みになった子ども達が遊んでいる。東北地方とは別世界のような平穏な日常と風景が広がっている。素直に感謝したい。エコと言うにはおこがましいが 3日間、車を使わない生活が始まった。

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帰り道、最寄り駅のデパートでは究極の「エコ移動」、間寛平さんのほぼ2年間をかけて地球一周、4万キロ走破した「アース・マラソン」の軌跡の全貌を記録したイベントをやっていた。60歳、地球一周走破という前代未聞のチャレンジを成し遂げた。一歩60cmの積み重ねである。展示してあった何足ものボロボロになったシューズがそのことを雄弁に物語っていた。すごいの一言!

東北へのエール、「You Must Believe In Spring」シリーズの最後は、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」で締めくくりましょうか。1977年に録音されていたこのアルバムは、1980年、エヴァンスの死後にリリースされた。兄弟、友人を相次いでなくした後の録音だけに、死、喪失感を色濃く感じ取ることができる。このアルバムをエヴァンスの最高傑作にあげる人も多い。



You Must Believe in Spring  Bill Evans / Rhino / Wea

「♪   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   木々は、その葉が落ちても、再び芽吹いてくることをわかっています
   すっかり葉が落ちてしまった時期も、めぐり来る季節に過ぎないと知っているのです
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   やがては春がくることを信じましょうよ!  ♪」

「Bill Evans – You Must Believe In Spring」 Trio with Eddie Gomez (b), Eliot Zigmund (d)

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