JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

印象に残る一本の薔薇

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隣町の宝塚市も17年前の「阪神淡路大地震」でかなりの被害を受けた地域である。阪急宝塚線と国道171号線に挟まれた地域もそうであった。震災直後に訪れたときは、古い家はほとんどが全壊していたことを記憶している。しかし、今、表面上はもうそんなことを感じさせないほど復興している。そんな一つの例が、私がよく行く宝塚「あいあいパーク」である。  

宝塚は、もともと植木屋さん、花卉(かき)を育てる業者が多い街で、特にこの地域は、そんな業者の植木の苗畑が続く地域。毎年訪れている「荒牧バラ園」もここのすぐ近くにある。かって壊滅的な打撃を受けたこの地域が、地震から数年後、見事に生まれ変わったのだ。跡地に写真のようなイギリス風の洋館仕立ての建物が建ったのである。

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道を隔てた向かいには、かってのため池とそこを取り巻く大きな公園。そして、この洋館には、行政の支所、コミュニティの拠点などのほか、植木や花、園芸用品を販売する店、ベーカリー、喫茶店、雑貨屋さんなどが入っている。買い物の帰りに寄ってみた。中庭や裏庭には、売り物ではあるが今の季節の花がいっぱい。多くの人が花や木、土、ガーデニング用品を買い求めに来ていた。もちろん、薔薇コーナーには、これから本格的に咲く、いろいろの種類の薔薇の苗がいっぱい。やっと花が主役の季節になったんだ。

今まで観た映画の中で、薔薇の花が印象に残っている映画の一つが「Shall We Dance?」(2004年)。「周防正行」監督の「Shall we ダンス?」(1996年)のハリウッド・リメイク版である。

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何もかもが満たされているはずなのに、心のどこかに空しさを感じているジョン(リチャード・ギア/Richard Gere)。その思いを、長年連れ添った妻、ビヴァリー(スーザン・サランドン/Susan Sarandon)にも打ち明けられずにいた彼は、ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性ポリーナ(ジェニファー・ロペス/Jennifer Lopez)の姿に惹かれ、社交ダンスの世界に飛び込んでいく ・・・・。周防原作とほとんど同じ筋立てのロマンチックな大人のおとぎ話。周防原作を超えないまでも、これはこれでよくできた作品と思う。  

ポリーナの送別パーティにはいくまいと決心したが、ビヴァリーのメモを見たジョンが、タキシードに身を包み、紅い薔薇の花一本をもって、ビヴァリーの仕事場へ ・・・。「枯れた薔薇だけど・・・」。「いえ、綺麗よ・・・」。 いやあ、このシーンにはうるうる来ましたねえ。ビヴァリー役を演じたベテラン女優、「スーザン・サランドン」がいい。すっかりファンになってしまいました。しかし、タキシードと薔薇の花。そんなもん、どう逆立ちしたって、欧米男性にはかないませんわ ・・・。

Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]

東宝

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そして、誰が歌っているのかしばらくわからなかったが、このシーンに流れていた曲が、「ピーター・ガブリエル/Peter Gabriel」の「The Book of Love」。この曲のオリジナルは「The Magnetic Fields」であるが、「ピーター・ガブリエル」が歌い、「Shall We Dance ?」の主題歌として取り上げられたため、本家をしのぐヒット曲となった。「ピーター・ガブリエル」は、1950年、イギリス生まれのミュージシャン。私はロックは門外漢だが、1970年代にはロックバンド、「ジェネシス/Genesis」のボーカリストとして、奇抜なファッション(衣装)でのパフォーマンスで一躍有名となったとある。ソロ活動を初めてからは、ワールドミュージックの普及に尽くすとともに、自らの音楽に技術革新を大胆に取り入れた創作活動に積極的に取り組んでいるという。(Wikipedia参照)

たった一本の薔薇のシーンに感動した曲が、「The Book of Love」。「愛の教科書」とでも訳したらいいのかな ・・・。

Shall We Dance ? (Soundtrack)

Casablanca

スクラッチ・マイ・バック

ピーター・ガブリエル / EMIミュージックジャパン

【 The Book of Love 】

「♪ The book of love is long and boring     「愛の教科書」は長いし、つまらない
   No one can lift the damn thing        誰もそんな本をとりあげようとしない
   It’s full of charts and facts            踊るためのたくさんのチャートや原理、
   and figures and instructions for dancing  図案やガイドがいっぱい詰まっているわ

   But I                             でも私は、あなたが
   I love it when you read to me          その本を私に読んでくれるのが好き
   And you                           だから、あなた私のために
   You can read me anything             どこでもいいから読んでみて

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

映画のシーンと一緒に聴いてみましょうか。

「Peter Gabriel – The Book of Love (the original soundtrack of the movie “Shall We Dance?”)」
 
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ばば讃歌

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はやいもので、今年もほぼ三か月が過ぎようとしています。この間にDVDで立て続けに観た「じじばば映画」に、実際は「ばば映画」ですが、秀作がいくつかありました。テーマは「おひとりさまの老後と誇り」、そしてそれとは真反対のプライドをかなぐり捨てての「サバイバル」。女性の長寿時代を反映してか、なぜか主人公はいずれも女性。誇り高く懸命に生き抜いていく「ばあさん」たちを暖かい目で描いています。

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まずは、2007年のポーランド映画、「木洩れ日の家で」。女性監督「ドロタ・ケンジェジャフスカ」と、この映画の発表当時、なんと90歳を超えていたという主演女優「ダヌタ・シャフラルスカ」が紡ぐ物語。モノクロでありながら、光の温かみや影の美しさがみごとに伝わってくる映像。ワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷。その家で愛犬「フィラデルフィア」と静かに暮らす一人の女性「アニェラ」、91歳。年老いてなお美しく、そして誇り高く生きる彼女は、両親が建てたその家で生まれ、成長し、恋をし、夫と暮らし、一人息子「ヴィトゥシ」を育ててきた。「アニェラ」は今、さほど長くはない自らの余生と彼女が愛する家をどうするか考えていた。やがて彼女が下す人生最後の決断。彼女がただひとつだけ遺そうとしたものとは…。

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「ダン・アイアランド」監督の「クレアモントホテル」。英国の女流作家「エリザベス・テイラー」の晩年の小説が原作で2005年年製作のイギリス映画。あわただしい時代から取り残されたようなホテル、「クレアモント」。人生の終着点が近づいた人たちが集うこのホテルに、「パルフリー」夫人がやってきた。ロンドンの古い街角で出会った孤独な老婦人と青年のむつまじい交流の日々…。この3か月ではイチオシの佳作。

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そして、「ルイーサ」。アルゼンチン、ブエノスアイレスの街と地下鉄を舞台に、容赦ない現実の中で何とか必死に生きようとする女性を描く。ブエノスアイレスで猫の「ティノ」と暮らす「イーサ」は、夫と娘を失った過去を引きずりながらも、仕事を掛け持ちして生活している。ところがある朝、「ティノ」が死に、同じ日に仕事を解雇され…。その「ルイーサ」の峻烈なサバイバルに思わず共感、拍手。

『ないない尽くしの初老のおひとりさま。それでも大丈夫、と背中にそっと手を回してくれる。喪失を経験したおとなの映画。』とは「上野千鶴子」氏の評。

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そして日本映画から「デンデラ」。かって「楢山節考」で「姥捨山」の物語を描き、1983年のカンヌでグランプリを受賞した、「今村昌平」監督の息子である「天願大介」が監督。捨てられた老婆たちの「その後のサバイバル」を描いた物語。彼女たちは素直に死んでいくのではなく、逞しく生き抜き、あまつさえ自分を捨てた共同体に復讐しようとする。ただ復讐するという動機がよくわからなかった点が惜しまれる。しかし、雪山という過酷な環境の中で、ボロをまとい、老けメイクで撮影に挑んだ浅丘ルリ子、草笛光子らには女優魂には拍手。

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「ばあさん映画ばかりのオンパレ、じいさんはどこへ行った?」と思ったら、こんな「じじい小説」のベストセラーがありました。「阪急電車」の著者「有川浩」の「三匹のおっさん」(文春文庫)。還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか! 「じじいと呼ぶな、おっさんと呼べ」。粋な啖呵を切るのは、定年を迎えて一念発起した剣道の達人・キヨ、経営する居酒屋も息子に任せられるようになってきた柔道の達人・シゲ、遅くできた一人娘を溺愛する町工場経営者で機械をいじらせたら右に出るものナシの頭脳派・ノリの3人。かつての悪ガキ三人組が結成した自警団が、痴漢、詐欺、動物虐待などご町内にはびこる悪を成敗!いや痛快なお話。

三匹のおっさん (文春文庫)

有川 浩 / 文藝春秋

バブル崩壊期の1994年8月31日、当時の東京本社に出張した折、最寄駅のJR田町駅に、派手派手しいボディコン姿の女性たちの大群がたむろしていた。「何か?」と思ったが、夜のニュースでそれは判明した。「ジュリアナ東京」の閉店の日であったのだ。そんなバブル時代を象徴したヒット曲が、「グロリア・ゲイナー/Gloria Gaynor」の「恋のサバイバル/I Will Survive」 。私はバブルの後始末にまわった世代。バブルの再来は決して望まないが、あの狂おしいばかりの熱気や活気はどこへ行ってしまったのだろうか?日本のサバイバルのために今こそ必要と思うのだが ・・・。

I Will Survive: the Very Best of Gloria Gaynor

Gloria Gaynor / Polydor

ライブの観客のほとんどが、かってのディスコでブイブイ言わせたと思しきシニア間近の世代というのも少し哀しい。しかし元気が出ますね、この歌は ・・・。

「♪ ・・・ さあ出て行ってよ。いますぐそのドアから出て行ってよ!アンタなんかに頼らないで生き抜いていって見せるわ ・・・ ♪」

「Gloria Gaynor – I Will Survive (Live) 」

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シネマな一年/2011  ~今年私が面白かったと思う映画~

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今年もまた、映画とDVDをたくさん見ました。恒例の、「今年私が観て面白かったと思う映画2011」。今年、映画館で観た映画と、去年見ることのできなかったが今年DVDで観た映画の中から選んでいます。例によって、選んだ基準は、泣けたか、笑えたか、ハラハラ・ドキドキしたか、怖かったか、感動したか、1000円あるいはDVDのレンタル代に見合う価値があったか? 基準は、ただそれだけです。もちろん、時間とお金の関係で、観ていない映画、DVDのほうが圧倒的に多いでしょう。そんな条件の中での独断の選択であることを予めお断りしておきます。

今年もハリウッド以外の、中東 ヨーロッパ、中国、韓国、アルゼンチンと広く世界の映画を見ることができたし、その中に発見や感動がいくつもありました。日本映画が、カンヌやベルリンなどで高い評価を受けていると同様に、いい映画には国境がないことを本当に実感します。日本映画は今年もまた、小説、コミックへの人気に依存した作品が多かったように思うが、若手監督の佳作が目立った年でもあり、作品は充実していたように思う。今年は、大震災があったためか、アクション、SF映画より、人や家族のつながりを描いた作品に私の眼は行ってしまったようです。

そして今年は、心に残った映画音楽が少なかったのは少しさびしいが、イチオシは「毎日かあさん」のエンディングに流れていた「木村充揮(きむら あつき)」の「ケサラ/CHE SARA」。一方、「クレイジー・ハート」、「ペルシャ猫を誰も知らない」、「オーケストラ!」など圧政や苦難の状況下でも音楽を求めていく人たちの映画があったのはうれしかった。

【私が今年観て面白かったと思う映画 外国映画編ベスト10 】

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英国王のスピーチ;子供の頃から悩む吃音を克服し、対ドイツ戦争のために国民を鼓舞する演説に挑む現エリザベス女王の父、ジョージ6世。圧倒的な演技力で見るものを酔わせる。
息もできない;韓国映画。複雑な家庭環境を背負ったチンピラと一人の女子高生が出会い、次第に心を通わせていく姿を鮮烈なタッチで綴る。
瞳の奥の秘密;アルゼンチン映画。25年前の未解決殺人事件を小説化しようとする男が、過去の記憶に支配され苦悩する姿を描くサスペンス・ドラマ。
再会の食卓;上海で暮らすユィアーのもとに届いた一通の手紙。そこには、生き別れた夫イェンションが、40数年ぶりに帰ってくると…。中国と台湾の歴史に翻弄された元夫婦と家族の人間ドラマ。
ミレニアム2、3;スエーデン映画。前作1に続くベストセラーの映画化。国家犯罪に巻き込まれていく主人公リスベット。リスベットの個性が強烈。
ブラック・スワン;バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白な白鳥と官能的な黒鳥 の二役を演じることとなったバレリーナが、プレッシャーにより徐々に精神を壊してゆくサイコ・スリラー。
私を離さないで;謎を秘めた寄宿学校で育った3人の若者が、自らに課された過酷な運命を知りながらも、懸命に生き抜こうとする。原作はカズオ・イシグロによる長編小説。
クレイジー・ハート;落ち目のカントリー歌手バッドが、かつての輝きを取り戻そうと人生に再チャレンジするドラマ。ジェフ・ブリッジスがいぶし銀の味わい。
セラフィーヌの庭;実在のフランスの女性画家セラフィーヌの無垢な魂の軌跡を、詩情豊かに映す。
アンストッパブル;理屈無用、ノンストップの暴走列車アクション。ハラハラドキドキ目が離せない。

次点;君を想って海をゆく、ペルシャ猫を誰も知らない、リトル・ランボーズ、オーケストラ!、フローズン・リバー、ジュリエットからの手紙、ヤコブへの手紙、孫文の義士団、サラエボ 希望の街、トゥルー・グリット

【私が今年面白かったと思う映画 日本映画編ベスト10】

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毎日かあさん;腕白な子供たちとアルコール依存症の夫に振り回される毎日を暖かな目で描く感動作。
武士の家計簿;逼迫した家の暮らしを立て直す武士の奮闘と家族の絆。合掌、森田芳光監督。
ちょんまげプリン;現代にタイムスリップした侍と現代に暮らす親子が繰り広げる笑いと絆をテーマとした心温まる人間ドラマ。
ヌードの夜/惜しみなく愛は奪う;鬼才・石井隆監督による官能ノワール。
冷たい熱帯魚;『愛のむきだし』の鬼才・園子温監督のサスペンス。死と暴力に満ち溢れた衝撃作。
13人の刺客;理屈抜きのチャンバラ大活劇。約30分に及ぶクライマックスの殺陣シーンは圧巻。
春との旅;足が不自由な元漁師の祖父と仕事を失った18歳の孫娘が、疎遠だった親族を訪ね歩く旅に出る姿を描いたロード・ムービー。今年の爺い映画のイチオシ。
八日目の蝉;子供を誘拐した女の3年半の逃亡劇と、事件後、大人になった子供の葛藤を描く。「母性」、「親子」をテーマにしたサスペンス。原作、TVとは違ったラストシーン。
阪急電車;ご当地映画。片道15分の私鉄沿線に繰り広げられる人生の哀歓。
神様のカルテ;父を看取った病院がモデルの原作。一人の青年医師が成長していく姿を温かなまなざしで描く。故郷松本でのオールロケ。

次点;キャタピラ、その街の子供、必死剣鳥刺し、野ばらパーマネント

【ドキュメンタリー編】
残念ながら観た映画なし

「木村充揮 – ケサラ/Che Sara」  (「毎日かあさん」挿入歌)

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ハリウッドで最もJAZZを愛する男

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(写真は「フジバカマ(藤袴)」)

前回に引き続き、「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」と「ジェイミー・カラム/Jamie Cullum」にまつわる音楽の話をもう少し続けましょうか。
 
「クリント・イーストウッド」は、根っからのJAZZファンで有名な監督であることはご存知でしょう。クリント自身、クラブでピアノを演奏したこともあり、かつては音楽を勉強しようとシアトル大学に入学したほどだったが、生活費を稼ぐために、大学はやめざるを得なかったという。監督作品に、「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」をテーマにした「バード/Bird」があり、「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」の音楽ドキュメンタリー、「ストレート・ノー・チェイサー/Straight, No Chaser」をプロデュースしている。 また、「マディソン郡の橋/The Bridges of Madison County」をはじめとして、JAZZを自身の映画音楽として効果的に使っているし、息子の「カイル・イーストウッド/Kyle Eastwood」はジャズ・ベーシストとして活躍していることもよく知られている。

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また、自身の映画の音楽監督も手掛けていて、「ミスティック・リバー/Mystic River」、「ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby」、「父親たちの星条旗/Flags of Our Fathers」では、音楽担当のクレジットにその名を連ねている。しかしながら、いずれもその音楽が大きな話題になったり、私の心に残ることがなかったことを見ると、作曲については、そう非凡な才能の持ち主ではないのかもしれない。しかし、ハリウッドで最もJAZZを愛する男であることには間違いない。

その証拠に、私はいまだ観たり、聴いたことはないが、こんなDVD、CDがリリースされている。「イーストウッド ・アフター・アワーズ /Eastwood After Hours」。イーストウッド自身が監督あるいはプロデュースした映画で使用したJAZZの数々の曲を、彼をリスペクトする「ケニー・バロン/Kenny Barron」らジャズ界の重鎮たちが、1996年10月カーネギー・ホールで演奏した模様を収めているとある。

イーストウッド ・アフター・アワーズ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

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イーストウッド・アフター・アワーズ~ライヴ・アット・カーネギー・ホール

オムニバス / ダブリューイーエー・ジャパン

 
 

 

そのイーストウッドが、自身の映画ではなく、音楽を担当した映画が一作だけある。「ジェームズ・C・ストラウス/James C. Strouse」監督、 「ジョン・キューザック/John Cusack」主演、「さよなら。いつかわかること/Grace Is Gone」(2007年製作)である。

二児の女の子を残し、イラクに出征した妻グレイスが戦死したという知らせが、シカゴのホームセンターで働くスタンレーのもとに届く。2人の娘にその事実を伝えることができないスタンレーは、彼女たちを車に乗せると、娘が行きたがっていたフロリダの遊園地を目指して突然の家族旅行を始める ・・・。地味ではあるが

妻が兵士として戦死など、日本ではちょっと考えられないことであるが、アメリカの全軍人の14.3%が女性兵士というし(白石光氏による)、2003年3月の開戦以来、イラク戦争での米国女性の戦死者は、2008年現在で70人を超えるという。(クリステン・ホルムステッド著『Band of Sisters: American Women at War in Iraq』による 公式サイト

この映画のプロデューサーでもある「ジョン・キューザック」が、「イラク戦争反対」の立場をとっていた、イーストウッドに依頼し、イーストウッドが快く引き受けたという。

さよなら。いつかわかること [DVD]

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そして、ちょうどこのころ友人である息子カイルを通じて、レスペクトしていた父親のイーストウッドと知り合った「ジェイミー・カラム」は、イーストウッドの手になるこの映画のテーマ曲を、自身のアルバム「The Pursuit」特別版に収録したのである。つまり、イーストウッドから作曲を依頼された「グラン・トリノ」のテーマ曲とイーストウッドが作曲した「さよなら。いつかわかること」のテーマ曲が一対であり、同じCDの中に並んでおさまっているのである。そしてそのことに、カラムのイーストウッドに対する深いリスペクトと、親子ほど世代は違うが、音楽を通じて結ばれた二人の男の友情を私は感じるのである。

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Jamie Cullum / Verve Forecast

「さよなら。いつかわかること」のテーマ曲、「Grace is Gone/Jamie Cullum」
 
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「毎日じいさん」しています

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秀逸な映画(DVD)を観た。人気漫画家「西原理恵子(さいばらりえこ)」のベストセラー漫画を映画化した「毎日かあさん」。かって実際の夫婦であった「小泉今日子」と「永瀬正敏」が夫婦役で共演したことで、芸能ニュース的な話題を呼んだ映画でもある。しかし、そんなミーハー的な関心事は見事に吹き飛ばし、秀逸な二人の演技で、大きな感動を呼ぶ映画であった。女性漫画家とその夫でアルコール依存症の元戦場カメラマン、やんちゃ盛りの6才の息子と4才の娘からなる家族のリアルな日常生活のドタバタが、リアルな視点とやや毒気のあるユーモアで描かれていく。カメラマンであった夫、「鴨志田穣」と西原自身の実体験に基づいた話であるというが、決してきれいごとでは進んでいかない、どこにでもある家族の実生活が淡々と描かれているが、その視点の温かさに感動を覚える佳作であった。監督は「小林聖太郎」。

漫画家のサイバラは、子供たちに振り回されながらもたくましく毎日を送っていた。一方で元戦場カメラマンの夫カモシダは、アルコール依存症から入退院を繰り返す毎日。やがてふたりは離婚を決意し…。

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それにしても元アイドル「小泉今日子」は、「グーグーだって猫である」(2008年)、「トウキョウソナタ」(2008年)でもそう思ったが、本当にいい女優になったと思う。

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そして、エンディングに流れていた歌、これがまたすごかった。DVDでも鳥肌が立ったくらいストーリーにマッチしていたし、何と言ってもその声のチカラと存在感に圧倒された。「ケサラ/CHE SARA」。歌っているのは  「木村充揮(きむら あつき)」。「天使のダミ声」と評されている歌手である。確かに「ジョー・コッカー/Joe’ Cocker」、「トム・ウェイツ/Tom Waits」などブルースの系譜に連なる歌手を想起させる声である。それもそのはず、かって一世を風靡したブルース・バンド「憂歌団」のリード・ヴォーカルであったのだ。「鴨志田穣」さんも生前は「憂歌団」の曲が好きだったと、西原理恵子さんが語っているというので、そんな縁からエンディングに使われたのかもしれない。

「ケサラ/CHE SARA」。そうとう昔であるが「ケ・セラ・セラ」というよく知られた歌とは違うが、スペイン語?で意味は同じ「なるようにしかならないさ」いった意味であろう。原詩は、貧しい村の様子と、その生活に退屈した若者が村を捨てて出て行くといったストーリーらしいが、これがなぜか、反戦・革命の歌に変貌してしまい、世に知られるようになったというから不思議である。木村は、それとはまったく別の訳詞をつけ、愛と希望の歌に再び変貌させたのだ。

「♪ ・・・ ケサラ ケサラ ケサラ/今日の一日を/前を向いて歩いてく/ケサラ サラ サラ ・・・ ♪」

東北の被災地で圧倒的に支持されていると聞く。

さあ、わたしも明日からもまた「毎日じいさん」。前を向いてを生きていくとしますか ・・・・。

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木村充揮 / ヒップランドミュージック

「木村充揮 – ケサラ/Che Sara」

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リーダーの言葉 ~英国王のスピーチ~

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封切りの時も映画館で観て感動したが、DVDレンタルが開始されたので、再び観たが、やはり感動した。今年の第83回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞した作品、「英国王のスピーチ(原題:King’s speech)」。現イギリス女王、「エリザベス2世」の父「ジョージ6世」にまつわる実話を「コリン・ファース/Colin Firth」主演、「トム・フーパー/Tom Hooper」監督、脚本で映画化した歴史ドラマである。

兄のエドワードが、王室が認めない愛のために王位を捨てたことから、予期せぬ王の座についたジョージ6世(コリン・ファース)。子供の頃から悩む吃音障害を抱えた内気なジョージ6世が、言語療法士ライオネル(ジェフリー・ラッシュ/Geoffrey Rush)の助けを借りて障害を克服し、ヒトラーの率いるナチス・ドイツとの開戦にあたって、国民の心をひとつにするべく勇気づける見事なスピーチを披露して、人心を得るまでを描いた感動のドラマ。

大変地味な映画であるが、「コリン・ファース」と「ジェフリー・ラッシュ」の圧倒的な名演技がまったく退屈させず、クライマックスのスピーチまで一気に観客を運んで行ってくれる。久々の見ごたえある重厚な歴史ドラマ。

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

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折しも、野田内閣発足。海江田内閣という最悪の選択だけは避けられたが、山積する課題も問題も何一つ解決していない。政治家の言葉とその実行が、これほど望まれている時代は、かってなかったといっていいだろう。しかし、一川新防衛大臣の「安全保障に関してはド素人だが、 これが本当のシビリアン・コントロールだ。」などという発言を聞くと、一国の防衛に責任がある大臣が、この程度の認識と覚悟しかないのかと、もうしょっぱなから、暗澹としてしまうのである。「適材適所」なんてよくいえたもの。政治家はまず言葉である。その思いや信念、覚悟を国民に語り、理解してもらうことから、初めてその政治家への信頼が芽生えるのである。

今は国難。日本が戦後最大の危機にある時。日本国民もまたリーダーの言葉をまっているのである。劣等感にさいなまれた吃音の国王が、どれだけの苦労をして吃音を克服し、そのスピーチによって国民の信頼を得、対ドイツ戦に向かって国民の心を一つにできたのか。日本の政治家たちよ、 この映画ぜひ観てほしい。そして、政治家としての言葉で、その信念や政策を臆せず勇気と責任をもって国民に向かって語るときである。

言葉にまつわる曲といえば、「ツァラトゥストラはかく語りき/Also Sprach Zarathustra」か。ブラジル出身の才人「エミール・デオダード/Eumir Deodato」の世界デビュー・アルバム「ツァラトゥストラはかく語りき(原タイトル;Prelude)」 (1972) から。そう、「フュージョン」という言葉はこの人のためにあったのだ。

ツァラトゥストラはかく語りき

エミール・デオダート / キングレコード

「ツァラトゥストラはかく語りき - デオダード」

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神様のカルテ

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映画を観てきた。友人から故郷・松本に実在する相澤病院をモデルにした現役医師による小説があり、それをオール松本ロケで、映画化がすすめられているということを聞いていた「神様のカルテ」。「夏川草介」によるベストセラーで、2010年本屋大賞第2位にも選出された小説である。すぐに読んでみたが、随所に松本の風景が出てくるのですっかり映画にも期待していたのだ。主演は、人気アイドルグループ「嵐」の「櫻井翔」と「宮崎あおい」。「60歳のラブレター」「白夜行」の「深川栄洋」が監督。信州の地方病院に内科医として勤務する「栗原一止(いちと)」が、写真家の愛妻・「榛名」や同僚医師、看護師、患者、アパートの個性的な住人らに支えられ、医師として成長していく姿を温かなまなざしで描いている。

神様のカルテ (小学館文庫)

夏川 草介 / 小学館

久しぶりに「ウルッ~」ときてしまった映画であった。多くの達者な役者たちが脇を固めているが、とりわけ末期がん患者・安曇さんを演じた「加賀まり子」の演技が素晴らしかった。そして、もう一つのテーマになっているのが「孤独死」、「延命治療」、「救急医療」。治る見込みの全くない患者を受け入れない大学病院。誰かに看取られてこの世を去りたいと願う患者。そして延命措置 ・・・。単なる「お涙頂戴映画」ではなく、重いテーマであるが、ごく自然な形で提示されていたように思う。モデルとなった相澤病院は、7年ほど前に脳梗塞で倒れた父親を看取ったところでもある。そんな縁もあり、父親の最後の姿と映画とがダブって、「ウルッ~」ときたのだった。自分の死に方、死後を少しは考える年齢にもなったが、映画「おくりびと」以来、この問題について、考えさせられる映画が多くなったように思う。

残念だったのは、松本の自然、特に北アルプスなど、山の映像が極めて不鮮明であったことだ。いつの時期にロケをしたかはわからないが、晴れた日はいつも、下のコンデジの写真のように、松本のどこからもアルプスはくっきりと鮮烈に見えるのである。安曇さんの死が近づいた屋上でのクライマックス・シーン。彼女の故郷である穂高の方向を眺める先には、彼女の生き方や心情とは程遠い、ぼやっとしたアルプス?しか見えなかった。

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テーマ音楽はあの盲目のピアニスト「辻井伸行」であった。その感性豊かな音色がエンディング・ロールの間ずっと流れ、いつまでも耳に残った。

孤独死を扱った映画であったが、JAZZのスタンダードに「アローン・トゥギャザー/Alone Together」という曲がある。「二人ぼっち」という名訳があったが、「♪ 人ごみの中にいても二人は孤独/この世界で一人一人で生きていく自信がない/きっと僕たち二人が一緒になれば、強くなれる ・・・ ♪」といったような歌詞。(英語歌詞は「コチラ」
「あなたと夜と音楽と」などで有名なコンビ、「ハワード・ディーツ/Howard Dietz」作詞、「アーサー・シュワルツ/Arthur Suhwartz」作曲による1932年の作品。

どちらかといえば希望のない暗い歌であるが、「Not Alone,Together」とすれば、「決して一人じゃない、みんなが助け合えば」という意味になる。「超高齢化社会」、ぜひそんな風にとらえたいものだ。

いろんなカバーがあるが、最初に挙げるとすれば「ビル・エヴァンス/Bill Evans」と共演した「チェット・ベイカー/Chet Baker」の名盤「チェット/Chet」であろうか。チェットはこの録音では歌は歌わずに、トランペットだけを聞かせているが、これがまた歌同様のクールな「泣かせ節」。共演者も豪華で、エヴァンスの他は、「ペッパー・アダムス/Pepper Adams」(bsax)、「ハービー・マン/Herbie Mann」(fl)、「ポール・チェンバース/Paul Chambers」(b)、「コニー・ケイ/Connie Kay」(ds)、「ケニー・バレル/Kenny Burrell」(g)、「フィリー・ジョー・ジョーンズ/Philly Joe Jones 」(ds)というメンバー。

チェット

チェット・ベイカー / ユニバーサルミュージック

歌を歌っているバージョンももちろんある。1985年オランダでの録音。宿泊していたホテルの窓から落ちて死ぬ3年前の録音である。当時56歳、相変わらずの「泣き節」、アップ・テンポでスキャットを交えて歌う、円熟の歌唱と言っていいだろう。

Sings Again

Chet Baker / Timeless

ここでは歌なしの名盤「チェット」から聴いてみましょうか。
 
「Chet Baker – Alone Together」
 
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もう一枚あげるとすれば、「デイヴ・ブルーベック・カルテット/The Dave Brubeck Quartet」のアルト奏者「ポール・デスモンド/Paul Desmond」のBossaアルバム「テイク・テン/Take Ten」に収録されている「Alone Together」。学生時代からの思い出のアルバムで、いまだに愛聴の一枚となっている。

Take Ten

Paul Desmond / RCA

 

 

RED ~ 怒れるじじばば達 ~

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「RED」とは、「Retired Extremely Dangerous」の略。直訳すれば「引退した超危険人物」という意味。そんなタイトルに魅かれ、レンタルしてきたDVDを観た。

「ブルース・ウィリス/Bruce Willis」、「モーガン・フリーマン/Morgan Freeman」、「ジョン・マルコビッチ/John Malkovich」、「ヘレン・ミレン/Helen Mirren」らの豪華共演のアクション・コメディである。加えて、なつかしや「アーネスト・ボーグナイン/Ernest Borgnine」、「リチャード・ドレイファス/Richard Dreyfuss」も顔を出すという「じじばばオール・スター・キャスト」。賞賛を込めていわせてもらえば、ディズニー映画ならではの、芸達者で有名な超豪華「じじばば」俳優による「B級?アクション映画」といっていいだろう。

かつて、CIAの工作員だったフランク・モーゼズは、アメリカ政府からの年金で、静かな引退生活を送る50代の独身男性。フランク、ジョー、マービン、ビクトリアのかっての仲間4人は、内部機密を知りすぎているという理由でCIAの暗殺対象者になってしまう。CIAからコードネーム「RED」と呼ばれる元一流のスパイ4人は、タッグを組み、生き残りをかけてCIA本部に侵入する……。さあ、ここからが大活劇。じじばばエージェントたちが、現役工作員達を相手に、知識と経験を武器に暴れまくる。じじばばパワー炸裂、ただただ楽しめるアクション巨編。
 


RED/レッド [DVD]  ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

便利さ、快適さ、豊かさに馴らされ、ちょっとずつ牙を抜かれていった高齢者・団塊の世代諸君!もう一度牙を取り戻して「RED」として復活するのは、もう政治には頼れない、この時をおいてないかもしれませんね。

そんなしんどいことを考えるのはゴメン。せめてまっとうな「じじばば」として余生を全うしたいと思う向きには、こんな本がオススメか。「川北義則著;みっともない老い方」。人生80年、「死ぬときは死ぬがよろしく候」の境地で最期を迎えるための示唆。読みながら、「うんうん」とうなずいている自分に気がついたが、至極もっともでまっとうなことが平易に書いてある「こんな年寄りは嫌われる」、「60歳からの老いる方法」、「まだ枯れるには早すぎる」、「もっと冒険心をもて」、「死ぬときは死ぬがよろしく候」の五章。 
 


みっともない老い方: 60歳からの「生き直し」のすすめ (PHP新書)  川北義則 / PHP研究所

いやいや、そんなの読むのもしんどいと思われる方は、パートナーとこんな歌を聴いてみるのも、またいいかも知れません。「What Are You Doing The Rest Of Your Life ?」。

「♪ あなたはこれからの人生をどう過ごすの? 
   あなたの人生を取り巻くいろいろのことについてもよ。
   たった一つお願いがあるんだけど、
   それはこれからずっと一緒に過ごして欲しいってこと。
   どの季節も、どの日々も、
   そしてその日々の中で起こるつまらない些細なことも一緒に過ごして欲しい。
   すべての生活が二人で一緒に始まり、そして終わるようにしてほしいの。  ♪」

英語歌詞はコチラ

この歌は、「The Windmills Of Your Mind(映画「華麗なる賭け」主題歌)」などで有名である「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」作曲、「アラン&マリリン・バーグマン夫妻/Alan &Marilyn Bergman」が作詞した曲、「What are you doing the rest of your life ?」である。このブログのカテゴリー「60歳過ぎたら聴きたい歌」の初回でも取り上げた曲でもある。そういえば妻がこの歌の収録された「阿川泰子」のアルバムを買ってきたことがあったなあ。なにか意味でも 〇△× ・・・?

「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の演奏や「 バーブラ・ストライサンド/Barbra Streisand」の歌唱、「60歳 ・・・」で紹介したわがミューズのひとり「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の歌声、イケメン・トランペッター「クリス・ボッティ/Cris Botti」が「スティング/Sting」を迎えたライブ・ステージ ・・・。いずれも忘れがたいパフォーマンスであるが、オランダ出身の熟女シンガー、「ローラ・フィジー/Laura Fygi 」はどうでしょうか? 「ミシェル・ルグラン」の曲ばかりを次々と歌うこのアルバム、ローラの放つ色気にも魅せられる。



風のささやき  ローラ・フィジィ ミッシェル・ルグランユニバーサルインターナショナル

「What Are You Doing The Rest Of Your Life – Laura Fygi 」

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我が青春のシネマ・グラフィティ(21)番外編 ~36年ぶりに ・・・~

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冬の故郷・信州からの帰りの中央線、雪が激しく舞う中を走る特急「しなの号」名古屋行きの車中。指定席が満席で取れず、デッキに立っていた私の前に、その人はたった一人で現れた。 ・・・ 黒のつば広の帽子、黒のロングコート、黒づくめといったいでたち。ひっそりと目立たないようにたっていたが、サングラスをしていなかったのと、それまで感じたことのない、その際立ったオーラで、すぐに「梶芽衣子」と分かった。これが女優の放つ「オーラ」なのかと強いインパクトを受けたのだ。(参照「我が青春のシネマ・グラフィティ(13)~梶芽衣子/修羅雪姫~」)

こんなブログ記事を書いたことがある。私の前に現れた「梶芽衣子」さんは、「女囚さそり」シリーズの主人公「松島ナミ」とおなじような黒のマキシコート姿であった。その発するオーラの強さ、実は私の横には、その年の春に結婚した妻がいたが、こればっかりは勝負にならず、ヤキモチを妬く気配すらなく彼女も見とれていた。あれから36年がたったのだ。

その「梶芽衣子」さんが、31年ぶりに全曲オリジナルの新作アルバムを出したという芸能ニュース。「宇崎竜堂」氏がプロデュースと楽曲提供というから、期待が高まるのも無理からぬ所ではないか。さあどうしようか ・・・。 



あいつの好きそなブルース  梶芽衣子 / テイチクエンタテインメント

新作の「あいつの好きそなブルース」がYOUTUBEにはまだアップされていないので、代わりといってはなんですが、「女囚さそり」シリーズの主題歌で120万枚の大ヒット「怨み節」を聞いてみますか。

「怨み節-梶芽衣子」 

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セラフィーヌの奇跡 ~映画「セラフィーヌの庭」~

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「セラフィーヌ・ルイ」という画家を知っていますか? 私はこの映画(DVD)、「セラフィーヌの庭/原題;Séraphine」を観るまでは、まったく知りませんでした。この映画は、「セラフィーヌ・ルイ/Séraphine Louis」(1864-1942)という素朴派と呼ばれ、フランスに実在した孤高の女性画家を描いた映画である。

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1912年、パリ郊外、サンリスで家政婦として貧しい暮らしを立てていた「セラフィーヌ」が、画を描き始めたのは、40歳を過ぎてからであった。しかも、そのきっかけは、ある日、守護天使から「絵を描きなさい」というお告げを受けたからであるという。もちろん美術の教育などまったく受けたことがない彼女の絵の技法は独特で、絵具も貧しさもあったためか、市販のものではなく、動物の血や植物を材料に自分で作っていたそうである。人一倍強い神への信仰、自然との対話、そして何よりも絵を描くことを唯一の生きがいとして、ただひたすらに絵を描く孤独な毎日を過ごしていた。そんな彼女を見出したのが、ピカソをいち早く評価したドイツ人の画商「ヴィルヘルム・ウーデ」であった。ウーデの家にセラフィーヌが家政婦として入ったことが、彼女の絵がウーデの目に留まるきっかけとなった。ウーデは彼女の絵の才能に惚れこんで、世に出そうと思うが、第一次世界大戦や、金融恐慌などの激動が二人を襲う。やがてセラフィーヌは精神のバランスを崩していく ・・・ 。

セラフィーヌを演じる女優「ヨランド・モロー/Yolande Moreau」の演技がすさまじい。まさに入魂の演技とはこのことであろう。祈りの眼、絵を描くときの眼、家政婦のときの眼、自然に向かい合う時の眼、その使い分けがすごい。そして、映画の中に出てくる独特のタッチ、雰囲気の絵にも魅了された。映画の中で見ただけであるが、まるで一つ一つの花や葉が動いているかのような印象をあたえる。

この映画は、2009年度のセザール賞で7部門を受賞。セラフィーヌの絵画とその数奇な人生。監督・脚本、「マルタン・プロヴォスト/Martin Provost」による映画「セラフィーヌの庭」(2008) は、私に静かな感動をもたらした。



セラフィーヌの庭 [DVD] ジーダス

『セラフィーヌの庭』 予告編
 

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