JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

テルミンを奏でようとしたが ・・・

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「テルミン」を手にいれました。動機は新聞で「テルミンで音を奏でよう!」というT社の広告を見たからです。前々からテルミンには興味があったのですが、本格的な楽器としてのテルミンは高価なため、なかなか手が出なかったのです。そこで、ひまつぶしに鳴らして遊んでみる程度の電子玩具としては、2,000円という手ごろな価格なため、まっ興味津々で飛びついたという訳。テルミンは、1920年にロシアの発明家「レフ・テルミン」が発明した世界初の電子楽器です。発明者テルミンの数奇な運命については、以前このブログで触れたのでそちらを参考にしてください。(参照「科学者?芸術家?音楽家?スパイ?天才? テルミンの数奇な人生」 )



テルミンで音を奏でよう!  宝島社

箱から取り出してみる。127×68×40mmの文庫本程度の大きさで、水平にヴォリューム・アンテナ(実際は飾りであったが)、たよりなさそうであるが、垂直にピッチ・アンテナがちゃんと出ている。単4電池を入れ、マニュアルに従ってチューニングを開始しようとSWをいれてみる。「うんっ??××・・・!!」。音がでない。電池を確かめたり、つまみをいじってみるが、やっぱり音が出ない。わたしもかっては技術者の端くれ、沽券に関わるとも思ったが、ギブアップしてお客様相談センターに電話。説明で、やっとあのテルミン独特の発信音が出るようになったが、今度は音が出っぱなしか、まったく出ないかでチューニングができない。電話で説明をうけながらチューニングを試みたがなかなか上手くいかない。音階や休止符がコントロールできなければ、これは楽器ではなく、ただピーピーとやかましい音が出るだけの箱にすぎない。相当微妙な調整が必要のようである。マニュアルを見ると、さも簡単にできるように錯覚してしまうが、これは普通の人ができる範囲を超えているように思う。普通の人なら音が出ただけで満足し、ここであきらめてしまうかもしれない。そうはいきませんのや。わても「蝮の爵士」と呼ばれた男、2000円のもととらんと・・・。

この暑いさなか、あきらめずにチューニングに挑戦してみようか。そういえば、この種のトラブルというか、つまづきは3回目である。最初はずいぶん昔であるが、息子ために買ってあげたパソコン版英語辞書。出版は、辞書で有名なS堂であった。機種の違いのためまったく動作せず、そのことへの注意書きもなかった上、クレームへの対応が極めてお粗末であった。2回目は二足歩行ロボット。パーツつきマガジンで大ヒットしたD社。本体の組み立てはマニュアルも分かりやすく、極めてスムースに行ったのだが、パソコンを使ってロボットと通信しながらプログラムするステージになると、とたんに不親切なマニュアルになる。特殊なIFがついている通信ケーブルを読者が用意することが必要なのだが、そのケーブルについての説明が極めて不備なため、用意してもエラーで通信ができず、未だにそこでストップしたままなのである。消費者サイドのデジタル・デバイドばかりが強調されるが、それを助長している責任の一端は供給サイドにもあるのではないだろうか。極めて分かりにくい不親切なマニュアル、重大な情報の記載漏れ、トラブルの予測とそれへの対応の悪さ ・・・・。技術者でもあり、比較的このような技術商品へのハードルが低いと思っていた私のつまづきの事例が、3例とも出版社からのデジタル、電子商品であったことに、何か共通するものを感じるのだが。
ところでテルミン、キャッチには「テルミンでを奏でよう」と書いてあり、「音楽を・・」とは確かに書いてなかったのが ・・・ 。自動チューニング、簡易チューニングがコスト的に難しいのであれば、せめてマニュアルをもっと分かりやすくさせるとか、HP 上にチューニングのやり方を映像や音で公開するとか、なんとか読者への理解の手助けの手段もありそうなもの。出版のプロであっても、家電機器やおもちゃ販売のプロではなかったということですか。yu-ri

 

こんな玩具が発売されたり、テルミンのコンサートが開かれたり、そして、テルミン奏者が主人公の映画が作られたりしている。何か「テルミン」がブームになっているんでしょうか? 触れずに音が出る楽器。儚げで頼りないが、どこか郷愁を誘うような音色が今の時代にあっているのかな。

テルミン奏者をヒロインにした映画は、shin監督長編デビュー作、邑羽莉(ゆうり)主演、「フローズンライフ」(2006年)。少し頭でっかちな映画かなとも感じたが、邑羽莉と映像と音は美しく魅力的。

凍結精子を巡って繰り広げられる切ない人間模様を透明感あふれる美しい映像で綴る。誕生日に八城りり(邑羽莉)の下に、亡くなった最愛の夫から彼の凍結精子が届く。夫の死を受け入れられずにいたりりは、テルミンを持ち、田舎の古民家で、独り静かに暮らすりり。そんな彼女のもとに、カメラを手にした謎の青年、渉がやって来る…。海外の映画祭で絶賛され、国内上映時には記録的な動員数を誇ったとかでDVD化もされている。 

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フローズンライフ インターフィルム

 

 

 

 

なんてたってアイドル!

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前回の記事、「昔の名前が売れてます」で売れ行き好調なJAZZ復刻盤の話題を紹介した。 少子高齢化JAZZ界、「高齢化」のほうばかりでなく、「少子」のほうも紹介しておきましょうか。

今月号をもって休刊する「スイングジャーナル7月号」にこんな記事を見つけて、びっくり。「加護亜依(かご あい)」。そう、元「モーニング娘」の「加護亜依」、あの「加護ちゃん」である。その彼女が、JAZZに初挑戦し、初アルバムを出したというのだ。天下のSJ誌の「ボーカル精選2010」という記事に取り上げられているのである。しかも「・・・・ ミュージカル女優が演じ、歌い踊っているかのような光景。そこには豊かで多彩な表情を見せるシンガーがいた。 ・・・ 」と、高評価なのである。ホンマかいな。耳、いやぁ目を疑いましたね。いくら何千倍ものオーディションをくぐりぬけ、合格してきたとはいえアイドルである。JAZZボーカルや英語発音の基本的トレーニングができているのであろうか?そもそもアーティストとしての要求されるレベル、基準がアイドルとはちがうはずである。CD紹介を見てみたが、「キュートなヴォイシングで、ウィスパーかつsexyに熱唱」とコピーにあるし、しかも歌っている曲は、「how high the moon」、「night and day」、「you’d be so nice to come home to」、「fly me to the moon」など、超有名スタンダードがずらり。こうなると「新し物好き」なだけに食指がちょっとだけ動く。しかし、怖いものみたさで、聴きたくもあり、聴きたくもなし、と迷っていた。



AI KAGO meets JAZZ  加護亜依 / P-VINE RECORDS

ここはぐっと我慢のしどころと、探してみたら、動画がYOUTUBEにありました。怖いけどほんのちょっとだけ聴いてみますか? ほんのちょっとだけですよ!「Fly Me To The Moon」。

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やっぱり怖かったですか? えっ、怖さを通り越して寒かったって ・・・。同感。聞くところによると、このライブのフィーは5000円だという、そしてデビューCDは2500円。加護の責任ではないのだが、レコード会社やプロダクション、SJ誌の大人たちよ、これでお金を取ってはいけないのだ。もし自腹で買っていたとしたら、「てやんでえ! こちとら伊達に40年もJAZZを聴いてはいないのだ!」と啖呵の一つも切りたくなったろう。救いはインタビュー記事などから、彼女が歌うことが好きであり、JAZZが好きらしいということは十分うかがえること。それならば、少子高齢化JAZZ、JAZZ好きのご老人へのボランティアなどからはじめてはいかがでしょうか。なんてたってアイドルなんだから ・・・・。

かって同じような体験をしたことを思い出した。人気アイドル・ユニット「SPEED」のメンバー「HIRO」がJAZZデビューしたことがある。「ココドール/CoCo d’Or」という名前で2枚ほどリリースされた。そのデビュー作は、ジャズ・アルバムとしては記録的なセールスとなり、なんと、2004年の「輝く!日本レコード大賞企画賞」、「日本ゴールドディスク大賞JAZZ部門」を受賞したのである。沖縄時代にJAZZ好きな両親という環境下で育ったらしくJAZZが好きというのはよく分かるが、歌は少し首を傾げたくなる代物だった。日本人の女性JAZZ歌手に総じて共通することであるが、彼女も例外でなく躯体が貧弱なのである。だから、音を体で響かせられないのである。高い声や大きな声量になるとまったくスイングしないのだ。このときも何とか買わずに踏み留まって、TSUTAYAのお世話になったのだが、以後、このアルバムは聴くことがなかった。なんてたってアイドル、HIROファンの方ゴメンナサイ。



CoCo d’Or (CCCD)  Coco d’Or / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

18歳の現役女子高校生のアルト・サックス・プレイヤー「寺久保エレナ」をデビューさせ、デビュー・アルバム「ノース・バード」に「SJゴールド・ディスク」を与えてしまう。新しいスターやアイドルをのどから手が出るほど欲しいJAZZ界の情況はよく分かるが、いくら若手スター不在とはいえ、業界関係者は、すこし急ぎすぎてはいないだろうか。アセってはいないだろうか ・・・。ここはじっくり時間をかけてでも育てることをしないと、せっかくの才能を瞬く間に消耗してしまうという結果になりはしないだろうか。

この記事、カテゴリーは「ジャズ的トリビア」のほうがよかったかもしれない ・・・。

 

昔の名前が売れてます

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CDとして復刻された往年のJAZZの名盤が売れているそうだ。たしかにCDショップへ行って見ると、JAZZコーナーの一番目立つところ各社の復刻シリーズが並んでいる。名門レーベル「ブルーノート」からは超名盤から初CD化までの全220タイトルのアルバムが1100円で買える多分このシリーズでブルーノートの名盤はすべてカバーしていると思われる。この米ブルーノート・レーベル創立70周年を記念して発売された「ベスト&モア シリーズ」、累計出荷60万枚を超えたという。私がJAZZを聞きだした頃、JAZZのLPなんてまったく手が届かなかったほどの高価格。多分そんな同じ世代のファンの購買意欲を刺激したのであろうか、この「昔の名前」作戦は当たったのである。ユニバーサル・ミュージックからは没後30年を経ても未だに人気の衰えない「ビル・エバンス」を中心にした、こちらも1100円のシリーズが50タイトル 

そして女性ボーカルファンにとっての最大の朗報は、没後10年、永遠のセクシー・ヴォイス、あの「ジュリー・ロンドン」のオリジナル・紙ジャケ・コレクション30枚の一挙発売であろう。こちらは1800円とちょっと高めであるが、あの映画女優としても活躍した美形と抜群のスタイルがジャケで、セクシーボイスがCDで、見聴きできるとなれば、リーゾナブルといってもよいだろう。このシリーズも、全体で5万枚を超える出荷であるという。私の美脚ジャケ・コレクションに加えたいジュリーのアルバムは、冒頭のジャケほかに以下の3アルバムである。

なお私の美脚ジャケ・コレクションに関心のある方は次のブログ記事にどうぞ! (参照「JAZZ的トリビア(2) ~JAZZと美脚との素敵な関係~ ・・ (6) ~JAZZと美脚との最後の関係~ など」)

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レコード会社のちょうちん持ちのようなことを書いてしまったが、いじわるな見方をすれば、今まで再販価格制度に胡坐をかいて、ファンの方を見てこなかったレコード業界が、CD離れの危機に直面して真っ青になり、やっと従来とはちがうマーケットへのアプローチ、すなわち低価格戦略をとらざるを得なくなったということか ・・・。コンサートやCDコーナーへ行って見ればすぐ分かるように、JAZZ音楽のファン、購買層は間違いなく少子高齢化、そしてクラシックはもっとその傾向が激しそう。いずれの業界も、いままでのマーケットを維持していくだけでなく、新しいファンや購買層を獲得していくための新しい戦略やスターの登場が、今まで以上に必要となってくる。まっ、期間限定ではあるが、1100円CD、年金生活者にとって安いに超したことはなく、とりあえず、私が買ったのは以下の2枚。

「シーラ・ジョーダン/ポートレイト・オブ・シーラ」。「ブルーノートに残された幻のヴォーカル・アルバム」というキャッチに魅かれて買ったが、「Dat Dere」、「Let’s Face The Music And Dance」、「Who Can I Turn To Now」などなるほど趣味のいいスタンダードをクールに歌っている。そして私の大好きな「I’m A Fool ToWant You」の切なさは最高。国内初CD化ながら、出荷は5千枚を超えたという。



ポートレイト・オブ・シーラ  シーラ・ジョーダン / EMIミュージックジャパン

「ジュリー美脚ジャケ・コレクション」の1枚目にと、「ジュリー・ロンドン/ジュリー」。名ピアニスト、「ジミー・ロウルズ」が率いるオーケストラをバックに、スインギーなナンバーや、しっとりとしたバラッドを歌う。ひときわ悩ましいジャケットはジャケ買いOKの国内初CD化。



ジュリー(紙ジャケット仕様)  ジュリー・ロンドン / EMIミュージックジャパン

聴いてみます? セクシー・オーラ全開、全盛期の「Julie London」がうたう「Cry Me a River」を 1968年を境に歌から遠ざかってしまったジュリー、動画は珍しい。

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電気自動車と天才科学者

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今年世界各地で行われたモーターショーではエコカー、特に電気自動車が注目を集めた。しかも、旧来の自動車メーカーでないベンチャー、新興企業の参入が眼を惹いたからだ。簡単にいってみれば、電池とモーターの組み合わせ、原理はいたって簡単なので、自動車とは関係なかったメーカーも比較的参入しやすいといえるかもしれません。そんな新興企業の代表が、米電気自動車ベンチャー、シリコンバレーに本社をもつ「テスラ・モーターズ/Tesla Motors」 (本社カリフォルニア州パロアルト)だ。この4月には米ナスダック市場に上場したが、これはなんと1956年のフォード以来の快挙であるという。さらに「テスラ・モーターズ」は、最近「パナソニック」と共同で次世代バッテリーを開発すると発表し、「トヨタ自動車」とも業務提携することで合意した。私の周辺でもハイブリッド・カーはかなり普及してきているが、さあ、電気自動車の成長がどの程度のスピードで本格化していくのか大変興味あるところである。私はって? すんません、ハイオク仕様のガソリン車。少し肩身が狭いでしょうか?

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「車がただの移動手段ならクーペなんて必要ない」という日産の秀逸なコピーがあったが、テスラ社は、実用車でなくスポーツカーから参入した。なんとも夢のある話ではないか。写真は、いずれも「テスラ・ロードスター/Tesla Roadster」である。2006年7月、カリフォルニアのサンタモニカ空港にて、招待客350人の前で「ロードスター」のプロトタイプが初披露され、そののち全米各地のモーターショーに何度か出展された。いくつかプロトタイプを開発ののち、市販車発売は2008年3月となったが、発売前から「ロードスター」の注目度は高く、98,000ドル(約1,000万円)の高値にもかかわらず、650台の受注生産枠を超える注文が殺到したという。多くのアメリカの著名人も「ロードスター」を購入しており、ハリウッド俳優「レオナルド・ディカプリオ」が「トヨタ・プリウス」から「ロードスター」に乗り換えたことで話題を呼んだほか、「ジョージ・クルーニー」、「ブラッド・ピット」、「アーノルド・シュワルツェネッガー」なども購入したという。2008年の発売開始以来、アメリカやヨーロッパで1,000台以上が販売されているが、2010年4月21日にテスラ社が「ロードスター」の日本での発売開始を発表した。日本仕様は、日本の安全基準に適合させ、一部意匠を変更するなどの改良がくわえられている。初出荷分12台は売約済みで、注目の価格は1810万円であるという。もうどこかその辺を走っているかも知れません。先立つものさえあれば、この車ならぜひ乗ってみたいですね ・・・ 。

この車は、バッテリーと三相交流誘導モーターだけで車輪を動かす完全な電気自動車で、リチウムイオン・バッテリーを電源としている。最高出力215kW(288hp、292ps)、最大トルク370 N・mとなっており、1回の充電で236マイル(378km)まで走行可能。最高時速は、安全のため201kmに制限されているが、時速100キロに達するまでにおよそ4秒しかかからないという、30万ドルのスーパーカーにも劣らない驚異的な加速性能を備えていると、メーカーは発表している。 (参照Wikipedia)

テスラ社は、「M. Eberhard」と「M.Tarpenning」という二人の技術者によって、2003年に創業された。その社名と主力車種につけられた名前、「テスラ」には大きな意味があるのだ。あの発明王「エジソン」と同時代の科学者で、彼に匹敵、いやそれ以上の発明や業績を残しながらも、冷遇され、山師的な扱いさえされている「ニコラ・テスラ」の名をあえてつけているのは、多分、フォードやエジソンを超えるという、野心やチャレンジ、そして彼へのリスペクトの意味を込めているからであろう。事実、現時点でテスラの発明による誘導モーターを使っている電気自動車は「ロードスター」だけである。

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「ニコラ・テスラ/Nikola Tesla」(1856年7月10日 – 1943年1月7日)は、旧ユーゴスラヴィア出身の電気工学者で発明家。交流モーター、交流発電機、高周波コイル、高周波治療器、ラジコン(無線トランスミッター)、高周波照明/蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、またレーダー、誘導ミサイル、無線送電システム(世界システム)を提唱したことでも知られる。とりわけ電気自動車の心臓部である三相交流モータの発明は特筆すべきこと。マルコーニが発明者とされている無線電信やラジオも真の発明者はテスラだといわれている。そんな科学者でありながら、わけありで歴史の中に埋もれ、その業績は、わずかに磁束密度の国際単位「テスラ」にその名を残すにすぎない。中でも「エジソン/直流発電」VS「テスラ/交流発電」の戦いは、科学史によく知られた話で、当時はエジソンに凱歌が上がったが、後世の結果から見ればテスラが正しかったことは明らかである。

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その奇抜とも取れる研究内容や、地震兵器、プラズマ兵器、殺人光線などを開発していたとされる数々の伝説、冷遇された人生なども相まって、彼や彼の発明であるテスラコイルはカルト団体や疑似科学方面から熱い注目を集めることが多々ある。オーム真理教団が多大なる興味を持ったことも有名な話である。特に、晩年は霊界との通信装置の開発に乗り出すなど、研究にオカルト色が強まったこともあり、テスラの名を一層胡散臭い山師的なものに響かせる原因ともなっており、彼への正当な評価を余計に難しくさせている。しかし、100年以上の時を経て甦った「テスラ」の名前。電気自動車の普及によって、彼がマッド・サイエンティストや山師でなく、正当な評価をえる日も近いと信じている。(参照;新戸 雅章「発明超人ニコラ・テスラ」、Wikipedia)



発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)  新戸 雅章 / 筑摩書房

映画の世界でもテスラが取り上げられたことが何度かある。最近の映画では、競い合う二人の天才魔術師の虚虚実実の駆け引きを描いた「クリストファー・ノーラン/Christopher Nolan」監督、「プレステージ/The Prestige」(2008)。テスラはこの映画の中で脇役として登場するが、なんと「デヴィッド・ボウイ」が扮している。



スマイルBEST  プレステージ スタンダード・エディション  [DVD]Happinet(SB)(D)

そしてテスラについて囁かれている影の部分、「マッド・サイエンティスト」、実はこちらの方もすこぶる面白いのだ。「フィラデルフィア・エクスペリメント(フィラデルフィア実験)」事件をご存知だろうか?第2次世界大戦中に米海軍が物体消失実験を行い、これにテスラが関与していたとされているのだ。もちろん事件の存在そのものも含めて真偽のほどはかなり疑わしいのだが ・・・ 。

1943年、第二次世界大戦のさなか、アメリカのフィラデルフィアで驚くべき実験が行われたという。アメリカ海軍が行ったこの実験の目的は、レーダーから放射された電波を吸収して、軍艦をレーダーから見えなくするというものであった。ところが、フィラデルフィア実験では、軍艦はレーダーから消えたのではなく、人間の目から消えたというのである。実験台となった軍艦エルドリッジは、いったん消滅し、数百マイル離れたノーフォークに突然現れ、再びフィラデルフィアに現れた。つまり、ワープしたのである。さらにワープした軍艦エルドリッジの中では、異常な事態が発生していたという。この実験に、時空間を曲げるための巨大なテスラコイルが使われたというのだ。時空間を歪曲することができるほどの巨大な磁場を発生させるコイルなど存在するはずもなく、常識的にはこの事件は「ガセ」であろうと思う。

しかし、これはかなり有名な話で、しかも面白いため、SF映画の絶好の題材となった。娯楽映画の巨匠、「ジョン・カーペンター」が製作総指揮を務めたタイムスリップ・アドベンチャー、「フィラデルフィア・エクスペリメント」である。タイムスリップものとしてはかなり面白い映画に仕上がっていると思う。



フィラデルフィア・エクスペリメント〈デジタル・リマスター版〉 [DVD] ジェネオン エンタテインメント

それから、私は聴いたことがありませんが、「テスラ」に心酔する5人組のロックバンド「テスラ」も存在します。その1987年のデビュー・アルバムは、「メカニカル・レゾナンス/Mechanical Resonance」(機械的共振)。



メカニカル・レゾナンス(紙ジャケット仕様)  テスラ / ユニバーサルインターナショナル

ロック・バンドはさておき、車とくれば、音楽は「ルート66/Route 66」をあげるしかないでしょう。

「ケーラフフォーニヤ・トリップ ・・・ 」なんて軽快にスイングするのは「ナット・キング・コール/Nat King Cole」の大ヒット曲聴いてみますか?

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これは珍しい。 「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」がうたう8ビートの「ルート66」。

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Work or Job ???

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「収入」と「やりがい」どっちが大事? こんな問に対する朝日新聞アスパラクラブの会員5686人によるアンケート結果が特集記事にのっていた。

・「やりがい」;14%  どちらかといえば「やりがい」;37%  計51%
・「収入」;9%     どちらかといえば「収入」;40%     計49% 

「収入/やりがい」、両者ほぼ拮抗し、わずかに「やりがい派」が勝っていた。

こんな結果は、アンケートなぞ取らなくても予想できると思うのだが・・・。両方が成り立って欲しいと思うのが普通の考えであろう。この厳しい時代、収入か、やりがいか、の二者択一なぞありえない。強いて選ぶのなら、収入派がもっと多くてもいいと思うのだが。
「Job」と「Work」、欧米では、はっきり区別されているのに、日本語だと両者とも「仕事」という一つの概念。簡単に言うと、収入を求めるのが「Job」、やりがいを求めるのが「Work」で、求められる成果も責任も報酬も違う。小泉政権下で、会社法、会計基準や金融投資環境、派遣基準など米国と同じような自由競争を前提とした規制緩和や改革を行った結果、現実は、「Job」と「Work」に分化してしまっている。その現実をなかなか受け入れできないのは、かっての人気TV番組「プロジェクトX」のように、「仕事」に生きがいやストイックな理念を考えがちな、日本人特有の仕事観のなごりが残っているように思えてなりません。勿論、それをひきずっている方に、私も入っているのですが・・。中国に「ものづくり大国No1」の地位が奪われようとしている今、覚悟を決めて規制緩和や改革を推進し、アメリカ的社会を目指していくのか、あるいはすべての仕事に「Work」的価値観をおく、かっての日本式経営の良さを生かし、新技術をてこに、今一度「技術立国」、「新産業立国」の道を模索していくのか、後輩達は厳しい選択をせねばならない時期に来ているようです。

そして、この時期にもう一つ意味がないのではと思えるアンケート結果が載っていた。「新卒学生就職人気企業ランキング」。これは、記事ではなく、調査会社の全面広告ではあったのだが・・・。

・総合;1位全日空、2位伊藤忠商事、3位三井物産、4位資生堂、5位オリエンタルランド ・・・・・
・文系;1位伊藤忠商事、2位全日空、3位オリエンタルランド、4位三菱東京UFJ銀行、5位三井物産 ・・・・
・理系;1位パナソニック。2位ソニー、3位味の素、4位JR東海、5位資生堂 ・・・

企業各社とも非正規社員比率や外注比率、海外シフトがさらに一段と増える中で、去年は派遣切りだったが、今年は正社員切りへと進んでいるとも聞く。勿論、新卒予定学生の志向や人気を知ることは、それなりの意味はあるにせよ、この時期に大企業への就職人気ランキングを掲載することに、さほど大きな意味があるとは思えない。ランキングに登場する企業の自己満足か、調査会社の媚にすぎないのではないか。そして、文系学生のメーカーに対する意識や人気のなさ、あるいは意識的に避けていると思われる傾向を観ると、今一度の「技術立国」など夢物語にも思えてくるのである。
そうそう、あの日航も総合52位(女子学生29位)にのっていましたが ・・・。

この二つのアンケート、時代が変わっているのに、相も変わらず、能天気に続けているアンケートとしか思えない。いや、「JAZZYな生活」なんて能天気ブログを書いている私もあまり人のことは言えませんが・・・。

さて、4月になると新卒者の定期入社式という全国的年中行事が行われる。雇用の流動化とか、働き方や キャリアの多様化という割には、ちっとも変らないこの国の4月の景色、風物詩ともなっている。とはいえ、この4月には厳しい雇用環境なかで、入社を迎える予定の新人諸君にとりあえず贈る「おめでとう」の名盤JAZZアルバム。

 



 
フォー・フレッシュメン&ファイヴ・トロンボーンズ

フォー・フレッシュメン / EMIミュージック・ジャパン

  

 

マン・マシン・インターフェース(MMI)

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NHK-TVの番組「クローズアップ現代」で、「BMI(Brain-Machine-Inteface)」に関する最新の技術を紹介する内容を放映していた。例えば、脳から直接コントロールする車椅子などである。脳からの電気信号を取り出して、車椅子のコントロール・システムに指令を与えるところまで技術は進んでいた。私の体が言うことを聞かなくなっている頃にはどれほど進んでいるのだろうか? 機械が人間に近づいてきているのか、人間が機械に近づいていっているのか。「そこまでして」という思いも正直ある。マン・マシン・インターフェースも相当進歩したが、脳や臓器、遺伝子に関する技術的進歩は著しく、神と人、医学と工学の境界がどっちか分からない場合も多く、また与える影響も広範囲、複雑になってきているため、私にとって、是非の判断がつきにくくなっていることも事実である。

ところで、コンピュータが日本でも話題になりだした頃、読んだ本に「ノーバート・ウィナー著;人間機械論」があった。サイバネティックスの原理がやさしい言葉やありふれた実例を通して語られながら、人間社会というものが、それがもつメッセージと通信機関の研究を通じてはじめて理解できるものであること、さらにこれらのメッセージや通信機関が発達するにつれて、人から機械へ、機械から人へ、また機械と機械との間のメッセージがますます大きな役割を演ずることが示されている。人に関わるシステムを携わる人が読むべき好著。
 

人間機械論―人間の人間的な利用

ノーバート ウィーナー / みすず書房

 NHKの番組をみていて、もう15、6年も前になろうか、かって訪問した事のあるオランダにある高齢者やハンディキャップを持つ人の暮らしを技術でサポートする研究をしている研究所のことを思い出した。(参照「欧州JAZZY紀行(4)~北ヨーロッパ シニア事情~」)

研究しているのは要約すると3つの技術である。1)電動車椅子を自由にコントロールすることを可能にするモビリティsys技術。2)家の中のあらゆる設備や機器をリモートコントロール化し、それを簡単に制御可能にする技術。3)社会やボランティアたちとのつながりを取ったり、ケア・サービスなどを受けるためのコミュニケーション・ネットワークであった。丸ごと1軒の家を建て、その中で試作システムの実証を行っているのをみて、技術者として少し感動を覚えたものである。

そして私からみると、使えば便利で体が楽と思われる、設備や器具を拒否して一人暮らしを続けている母親のことも脳裏に浮かんだ ・・・。

体に大きな障碍を負ったフランス出身のジャズ・ピアニストは、「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani(1962年12月28日 – 1999年1月6日)」。その先天性疾患による障害を克服し、かってフランス最高のジャズ・ピアニストと評価されるほどの成功を収めた。その独自性の強いスタイルはビル・エヴァンスらの影響を受けているといわれる。遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負っていたため、彼の身長は成長期になっても1メートルほどにしか伸びず、骨はもろく、演奏席までは他人に運んでもらわねばならないほどであった。またペダルに足が届かないため、ペダル踏み機を使わねばならなかったが、腕は標準的なサイズであったことで、鍵盤を弾くことができたのである。小さな体から発せられるその音は、ダイナミックで鮮烈で、清清しい印象を聴く人に与える。36歳の若さで他界。

アメリカへ渡り、BLUE NOTEと契約した弱冠21歳の時のピアノ・ソロ・アルバム、「100 Hearts」。1983年6月のNY、RCAスタジオでの録音。縦横無尽に鍵盤上を駆けめぐり、鮮烈なタッチのそのピアノ・ソロは、長く厳しい冬を耐えた後、一気に加速するふるさと安曇野の春を感じるような好アルバム。
 

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Michel Petrucciani / Concord Jazz

 

図書館へ行こう

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歩いて5分の公民館のほか、我が家近辺に利用できる図書館がいくつかある。現役時代は時間的な制約もあり、「読みたいときに読みたい本を読む」ということを優先していたことや、貸し出し期限への煩わしさ、モノを所有することへの我々世代のこだわりやらで、図書館へ行くことは殆どなかった。定年になってから初めて、手芸の本を借りるという妻のお供で図書館へいってみた。びっくりした。広々とした明るいホテルのロビーのような雰囲気なのだ。本とあわせてCD、DVDも10冊・3週間まで借りられるという。しかもかなりジャンルや冊数も充実している。高価でなかなか手に入れにくいJAZZや音楽関連、映画関連の本も揃っていた。これはいい。これを利用しない手はない。さっそくいくつか借りてきた。シニアのみなさん、図書館へいきましょう・・。

さて、米電子書籍市場でのシェアはおよそ60%というインターネット通販最大手、米アマゾン・ドット・コムの電子読書端末「キンドル」に対抗して、米電子機器大手アップルが、電子書籍閲覧機能が搭載されている薄型でキーボードがないタブレット型パソコン(i-Pad)の発表を予定しているというNEWS。いままでも、メモリーカードなどに収録された電子書籍を読むことができる携帯端末はあったが、メモリーを買う必要がある、立ち読みできない、ページをめくるというような読書感覚がないなどの理由で普及はしなかった。しかし、netや携帯電話で大ヒットし、活字出版された小説も現実に存在する時代となってきている。

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話題の電子書籍端末は、音楽配信、映像配信についで、当然ながら活字情報配信が行われ、i-phoneなどのように操作性もページをめくる感覚に近いものになっていると思われる。巨大な、いわばnet図書館から配信されてくるのである。将来、建物としての図書館は必要なく、巨大な容量のメモリーの中にのみ存在する時代が来るかもしれない。そうなると図書館は博物館となってしまう。私はとても受け入れがたいのだが、もうすでに新聞や本などの活字メディアを読まなくなっている若い世代の人は、やすやすと受け入れていくのかもしれないし、そんな中から新しい小説というか、活字と映像や音などとミックスした新しい形態ものが生まれてくるのかもしれない。

私が許容できる限界の電子図書館は「青空文庫」まで。このnet図書館は、著作権がすでに期限切れになった作品を集めて、ボランティアによって電子データ化し公開されているもの。古典的名著が無料で読めるので時々お世話になっているサイトである。興味のある方は、ぜひどうぞ。

青空文庫のURLは、 http://www.aozora.gr.jp/ 。

そんな、情報のための建物、ハコモノがすべてサイバー化され、仮想空間の中に存在する可能性を論じた活字本があったのを思い出した。今から14年も前のことである。電脳図書館、電脳美術館・博物館、電脳行政窓口などサイバー建築物を予見していた、その先進的な都市のイメージに驚かされたものである。

シティ・オブ・ビット―情報革命は都市・建築をどうかえるか  ウィリアム・J. ミッチェル / 彰国社 
 

さあ、アメリカのスタンダードのライブラリーともいえるシリーズは「ロッド・スチュワート/Rod Stewart」の「ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック」シリーズ。1945年生まれ、イギリス出身の彼が57歳になって、自分が歌いたかったJazzスタンダードを歌った。2002年~2005年にかけて、Vol.1~4 までがリリースされている。このシリーズは、世界中で2000万枚以上のセールスを記録。Vol.2は、全米で200万枚を超える爆発的ヒットを記録し、Vol.3では、全米1位を達成。グラミー賞の「最優秀トラディショナル・ポップ・アルバム」部門を受賞。かってアメリカのスタンダード・ナンバーに憧れを抱いた、中高年のロマンチストたちには堪らない、必聴のシリーズですね、その憧れの歌が、ロッドの魅力的な歌声でよみがえる。合計60曲ちかいスタンダード、もうこれはソングブックというより、ライブラリーである。


ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック Vol.2

ロッド・スチュワート / BMG JAPAN

第3集に収録されているサッチモの「この素晴らしき世界/What a Wonderful World」をロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで歌うロッド・スチュアート

 

 

3D映画とアナログな日々

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334089view005(c)2009 Twentieth CenturyFox. Allrights reserved.

朝から寒い雨の降る日、こんな日は映画に限る。先週、人気の映画、「ジェームズ・キャメロン/James Cameron」監督の「アバター/Avator」を観てきました。結論から言うと、まだ未知数な部分や改良の必要は多分にあるものの、無声映画⇒トーキー⇒カラー(天然色)⇒シネマスコープ/80mm⇒SFX/コンピューター・グラフィック⇒デジタルと進んできた映画の進化の流れの中で、新しい時代を感じさせるものであったし、十分楽しめる娯楽大作であった。

物語は、下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く・・・。資源を狙って、ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、迫力の最新3D映像で見せる。豊穣に拡がるイマジネーションには、息を呑むばかり。ラスト40分の大活劇には、色鮮やかな竜に乗って飛ぶ先住民が弓と矢で、重厚な爆撃機やロボット兵器を迎え撃つ。ファンタジーあり、西部劇あり、SFあり、戦争映画あり、ロマンスありの映画に必要な要素がすべて詰まっている映画であった。眼が慣れてくると、その奥行きのある3Dに驚かされる。そして、違和感なく別世界のなかにはいりこみ、自分もストーリーを体験しているという臨場感は、今までに体験したことのない映画の感覚であった。初めて「スター・ウォーズ」を観たときのような、ドキドキ、わくわく感があったことを告白しておこう。そして3Dへの道を拓いた映画人・キャメロン監督のチャレンジ精神に敬意を表しておこう。

3D映画を観るのは、「カールじいさんの空飛ぶ家」についで今回2度目。「カール・・・」はアニメーションであり、画面のデフォルメや動きがスローなため、あまり感じなかったが、「アバター」は3Dの問題点もかなりクリアーに出てきた。

第一の問題点は、3Dのスペックに関わる問題点である。3D映画を観るには、スクリーンから発信される信号に同期して、液晶によるシャッターが高速で左右を交互に透明・不透明を繰り返す専用の眼鏡をかける必要がある。多分、このシャッター・スピードがまだ技術的に遅いのである。したがって、画面の速いスピードに眼(脳)がついていけないのである。動きの早い戦闘シーンや高速スピードの画面になると3Dのクリア感が薄れて、相当眼に負担がかかって、疲れる感じがする。これは、液晶の性能と制御技術を上げることで早晩解決するであろう。それは老化のせいだろうって・・・。

第二の問題点は眼鏡である。まず重いのである。「アバター」の上映時間は162分。この長時間、3D眼鏡をかけ続けていると正直疲れる。もちろん個人差があるが、フィット感や眼鏡をかけている人への配慮など、デザインや設計面で、まだまだ改善の余地があろう。これもいずれ技術的に解決する問題である。眼鏡をかけずに3Dが楽しめる時代はまだ遠い話であろう。

第三は、どんな映画でも、或いはどんな映画やストーリーが3Dに適しているのであろうかということである。「アバター」は、異星に舞台を設定しているため、その星の眼を見張るような3D向きの自然や景観が自由に創作できる。表現の自由度や多様性が増したからといって、必ずしも表現力や映画の感動がアップするとは限らない。リアリティをもとめ、モノクロで映画を撮ることにこだわった「黒澤明」監督の例もある。3D視覚に訴えるアクション性の強い映画だけでなく、心理サスペンス、ラブ・ストーリー、ヒューマン・ストーリーで、「これぞ3D!」と、はたと膝を打つような映画が出てくることを期待する。

それにしても、デジタル技術の進歩はすごい。3D映画もデジタルだから可能になったともいえる。各電機メーカーが今、しのぎを削って開発中の「3D-TV」が発売されるのも時間の問題であろう。しかし深刻な問題は、TV受信機というハードとその周辺は、どんどん進化していくのに、そのコンテンツ=ソフト、すなわち番組の内容はどんどん劣化している事である。このままTV受信機が進化を続けていっても、我が家のTVは、ますますモニターと化し、バラエティ一辺倒のTV番組なんぞまったく観なくなるのに違いないのだ。
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この記事を書いている今日は、春を思わせるような暖かい日差し。六甲山系の端っこの甲山(かぶとやま)にあるお気に入りのカフェで、ゆっくりとお茶のひとときを楽しむアナログな午後を過ごした。たっぷりとミルクを淹れたカフェ・オ・レや窓辺の日差しの変化を楽しむ。毎日毎日繰り返す日々の暮らしを楽しむには、変化や起伏があっても、激変や「ゼロかイチか」などと急激でシビアな選択をせまられないアナログな日々がいいようである。私は、デジタルの恩恵に馴れ、デジタルともそこそこ付き合いながら、基本的にはアナログな生活を楽しんで生きていくのだ。

徹底的にアコースティックにこだわるノルウェイのJAZZアーティスト「ヤン・ガルバレク/Jan Garbarek」。女性の声までもアコースティック楽器として組み込んでしまう。朗々と響きわたるSAX、キーボード、ドラム、ベース、パーカッションが、透き通る北欧の空気だけでなく、グローバルなノスタルジックをも感じさせる。
2人の女性ヴォーカリスト、まるでイスラムのコーランでも聴いているような不思議な響き。日本の祭り囃子を感じさせる曲もあり、民俗音楽の要素を取り入れた、まるで地球の大地を低空飛行するような飛翔感のある1枚。「ヤン・ガルバレク・グループ/トウェルヴ・ムーン(Twelve Moons)」。
 

トウェルヴ・ムーン

ヤン・ガルバレク・グループ / ユニバーサル ミュージック クラシック

 

 

グーグルは猫ではなかった

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スコットランドのエジンバラに住んでいる友人の飼い猫の名前は「グーグル(Google)」だった。そう、インターネット検索サービスの「Google」からとってつけた名前である。なかなか不敵な面構えであるが、その実、人なつっこく、はるか東の国から訪れた私を歓迎してくれた。そのグーグルが中国から撤退をするというニュース。中国当局の厳しい検索検閲に嫌気がさし、くわえてハッカーによるグーグルの無料メールサービス「Gメール」への攻撃が撤退を決断させたようである。ネット人口が現在約3億6千万人に達したという世界最大市場からの撤退という大変勇気ある経営判断をしたものである。これには、人権問題に敏感なオバマ政権も側面支援をしているという。

最近2年ほど中国へは行っていないが、情報利用については、それまでの私の経験からすると、こんなことがあった。まず衛星TV放送であるが、一般市民がパラボラ・アンテナをあげるには、たしか許可が必要だったと記憶している。我々外国人がホテルなどで衛星放送見るのは自由であったが、中国政府に都合が悪いニュースがCNN、NHKなどで流れると直ちに画面が遮断される。インターネットでも政治的なサイト(朝日新聞のHPですらも)や、アダルトなサイトにはまったくアクセスができないのである。検閲による規制が行われているのである。PCメール。2時間ほどの間に、同じ相手に向けて3本のメールを送信したことがあるが、帰国してみると、時系列的にバラバラに、ひどいのは1日遅れで着信していた。傍受・検閲されているとしか考えられないのである。こんなことが日常的になされているのであるが、永い一党独裁下で情報操作に馴らされたためか、一般市民はさほど問題を感じていないように思えた。勿論感じていても口に出せないのであろうが・・。一方政府は、ソ連やベルリンの壁崩壊などで、情報のもつ力を十分なほど知り尽くしているのである。

かって、鄧小平(とう しょうへい)が言った言葉に「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのがいい猫である」という言葉があるが、グーグルは、中国にとって都合のいい猫ではなかったようである。

私は中国政府の政策情報を入手するのに、政府、各部のサイトのほか、政府系メディア、人民日報のNET版、「 人民網(日本語版) 」を利用しているが、一方中国政府とはまったく反対の視点で編集されているサイトを見るのも欠かせない。中国政府が邪教と断じた気功集団、法輪功や反政府的と烙印を押された活動家が、NYから発信しているサイトに「 大紀元・日本版 」がある。また、比較的冷静な視点で、今の中国を分析する情報を発信しているこれは日本のサイト、「 サーチナ・中国情報局 」、「 21世紀中国総研 」も欠かせない。(注;アンダーライン部をクリックすればサイトが開きます) 現時点でもグーグル中国撤退に関するいろいろな情報が出ています。

アメリカもかっては、「ジョン・レノン」や「ジェーン・フォンダ」などベトナム反戦活動をする著名人への監視や干渉を露骨にしたし、最近では公式には認めていないが「国家安全」という名目で、「エシュロン」という通信傍受システムにより、すべての通信やメールなどを傍受しているというから、まあ似たりよったりか ・・・。現代では、情報戦略が最重要の国家戦略の一つで、アメリカのインテリジェンス、情報収集活動の一端にグーグルも間違いなく組み込まれているのであろう。そんな眼で今回の撤退劇を見ると、米中情報戦争という、また違ったシーンも見えてくるのだが・・。

興味のある方は、グーグル検索で「エシュロン」と検索すれば、いろいろな情報が得られるし、以下の本も参考になろう。
 

エシュロンと情報戦争 (文春新書)

鍛冶 俊樹 / 文藝春秋

盗聴やフェイク。虚虚実実の情報戦、それは活劇の上では大変面白い。昔大好きであったTV映画に、「おはよう、フェルプス君 ・・・・・ 例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、或は、殺されても、当局は一切関知しないから、そのつもりで。成功を祈る。なお、このテープは自動的に消滅する。」という決め台詞で、1966年から1973年まで放送され、人気を博した「スパイ大作戦/Mission Impossible」があった。ハイテクと知能の限りを駆使したアクション活劇で、トム・クルーズ主演で映画シリーズ化もされているが、JAZZ界の大御所でもあるラロ・シフリン作曲のテーマ曲がめっぽうかっこいい。ラテンJAZZサウンドが炸裂する「熱帯ジャズ楽団」の8作目のカバーアルバムから。


熱帯ジャズ楽団VIII~The Covers~

熱帯JAZZ楽団 スリービックリーズビクターエンタテインメント

 懐かしいテーマ曲とオープニング映像はYOUTUBEで・・・。
 

 

おかしな話

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つい2,3日前のことである。新しいCDを買ってきたが、なんとエラー表示が出て、再生できないのである。光学系が汚れてきたのかと思い、レンズ・クリーニングをしたが、それでも再生できない。しかし、別のコンポで再生したらちゃんと再生できる。そして、パソコンからCD-Rにコピーし、それを再生してみたら、ちゃんと再生できたし i-PODにも収録できた。CDディスクがおかしいのではなく、デッキのほうがおかしいのだ。所謂、相性が悪いのである。このデジタル時代に変な話だが、デジタル時代だからこそ、こんな変な話が起きるのである。多分、音楽CDであるという最初の信号を受け付けないのであろう。ロバストな設計になっておらず、ちょっと劣化したり、CDからの信号が、少しでも設計基準からはずれると、受け付けないのである。許容範囲が狭いのだ。AV専門メーカのD社のデッキにしてそうである。デジタル機器には、往々にしてこういうことがある。賢すぎる馬鹿なのだ。「0か1か」、「All or Nothing」 なのである。まるで昨今のすぐ「キレル」日本人を想起してしまうのだ。

デジタル化がすすんで、便利や高機能、低価格になった反面、アナログ的な部分やマン・マシン・インターフェースであるメカニカルな部分が極端に弱くなったなあと感じている。私が使った色々な電子機器、家電機器の経験からしても、そんな風に感ずるのだ。例えば、AV機器、TV、ゲーム機、パソコンでは世界的なブランドのSo社にしてもそうである。So社のCDラジカセ、レーザー・ディスク・デッキは、すべてディスク出し入れをするのトレイが、TVはオンオフをする電源SWが、ゲーム機、PCは接続端子が真っ先に壊れた。

P社に合併されることが決まっているSa社のミニコンポにいたっては、購入1年半ほどで、どんなCDを入れてもまったく再生できず、多分CDを検知するLEDか光学系がダメになったのであろうと思われる。
P社のデジカメも、電源オフにもかかわらず、ズーム機構が時々暴走を繰り返し、一日もたたないうちに電池が消耗してしまった。修理見積もりは2万円で、これでは新品を買えるのである。

そして、これも世界的なブランドである米国Bo社のノイズ・キャンセリング・ヘッドホンもヘッドホンの筐体、ボディのプラスティックの材質が軽さを追求したためか、強度の低い安物の材料を使い、構造設計的にもレベルが低く、毎日の通勤などのヘヴィーユースに耐えられず、1年も経たないうちに亀裂や割れが発生した。この場合は、購入した最初からそんなことが予見できたので補強して使っていたが、案の定の結果であった。

技術立国などといっているが、アナログ的な技術やがどんどん日本から失われていっていると思う。派手さはないが、使い勝手や耐久性・品質を支える重要な技術なのである。発売元は大メーカーであっても、部品レベルでそれらを支えているのは、下請けの町工場であった。それがどんどんアジアを中心の海外に流出、さらにこの不況が一層追い討ちをかけている。家電製品は、もはや「ブランドは日本、製造は中国かアジア」。かって、その際立った品質や商品力で世界を席巻した時代はもうもどらないのであろう。

話がそれてしまったが、オリジナルのCDは再生することができず、コピーをしたCD-RならOKとは・・・。どっちが本物なんでしょうか、本当におかしな話である。とはいえ、数百枚に及ぶCDコレクションのなかで、再生ミスが発生したのは、たった2枚であった。これをどう評価しましょうかねえ。

マイナーなJAZZアーティストやアルバムを掘り起こして、寺嶋靖国氏が2001年から出しているシリーズが「JAZZ BAR」シリーズである。私はこのシリーズで、ずいぶんと知られざるアーティストや演奏を教えられた。私見では、奇数年にリリースされたものに、いいアーティスト、曲が揃っているという印象=偏見を持っているため、今回期待して購入したが、漲る「哀愁とガッツ」、その偏見は見事当たっていた。ただしオリジナルのCDが再生できないとは、とほほ・・・。


JAZZ BAR 2009(紙ジャケット仕様)

オムニバス / インディーズ・メーカー

 
 

 



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