JAZZYな生活

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もう一人のグラミー賞歌手

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今年のグラミー賞は「アデル/Adele」」の独壇場であったことはご存知でしょう。(参照『「アデル」って誰?』)  しかし、私の好みとしては「イマイチ」というのが正直な感想であった。私はむしろ、同じイギリス出身、ソウル・R&B系歌手で、2008年の第50回グラミー賞で、最優秀新人賞や最優秀楽曲賞など5部門を受賞した女性の方に魅かれたのである。それは、「エイミー・ワインハウス/Amy Winehouse」である。

彼女を知ったのは、今年のグラミー賞で、史上最高齢となる85歳で、3冠に輝いた御大「トニー・ベネット/Tony Bennett」のアルバム「デュエッツⅡ/Duets II」を聴いたからであった。なんと、「トニー・ベネット」のグラミー賞の受賞数のトータルは18回というのも驚きであるが、「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」を受賞した曲は、「エイミー・ワインハウス」とデュエットした「ボディ・アンド・ソウル/Body And Soul」であったのだ。その個性的な容貌に加え、泥臭いが、ソウルフルで深みのあるハスキーな歌い口に魅かれてしまったのだ。

デュエッツII

トニー・ベネット / SMJ

まずは、そのデュエットを聴いていただこうか。ベネットの若々しさにも驚かされるが ・・・。

「Tony Bennett & Amy Winehouse – Body And Soul」

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「エイミー・ワインハウス」、1983年生まれ。2003年にアルバム「フランク/Frank」をリリースしてデビュー。英国内で67万枚を超えるヒットとなり、一躍トップスターの一人となる。2006年にリリースされた「バック・トゥ・ブラック/Back to Black」も高い評価を受け、全英で1位を記録した。そして、2008年の第50回グラミー賞で5部門を受賞したのである。弱冠25歳であった。そして、2011年7月、ロンドンにある自宅で遺体で発見された。27歳の若さであった。

その短い人生は破天荒、めちゃくちゃともいえるもので、薬物中毒やアルコール依存症などスキャンダルの繰り返しであり、グラミー賞受賞曲「リハブ/Rehab」は、リハビリ施設へ入所した自身の体験を元にしているという。当初は授賞式への参加を表明していたが、アメリカに入国する為に必要なビザ発行を拒否され、授賞式に出席できなかった。日頃酒を飲んで大暴れし、警察に連行されることも多かったという。2011年6月には、本格的な復帰を目指して行ったヨーロッパ・ツアー、ベオグラードの野外コンサートでは、泥酔し、まともに歌うこともできない状態で登場、歌を途中で何度も中断するなどしたため観客から痛烈なブーイングを浴びたという。(Wikipedia参照)

リハビリ施設への入退院などの繰り返すという、そんなハチャメチャな彼女であったが、あの「トニー・ベネット」がデュエットの相手に選んだのだから、その歌の実力は本物である。死因はまだはっきりしていないらしいが、多分お決まりのドラッグとアルコールを過剰摂取であろう。さすれば、「ジミ・ヘンドリックス」や「ジム・モリソン」、「ジャニス・ジョプリン」などが亡くなった、あの「27歳」であり、何か因縁めいたものを感じる。それにしても、欧米にはこんな破滅型のアーティストが多いような気もするが、このようなスキャンダラスなアーティストがグラミー賞受賞するなど、日本だったら考えられないと思うが、この辺が人格とその芸術性を分けて考える欧米社会の懐の深さか ・・・。

Back to Black

Amy Winehouse / Republic

彼女の死後、リリースされた未発表音源集。その強烈な個性はスタンダードやカバーを歌っても強力に発揮されている。「Lioness(雌ライオン)」というタイトルになっているが、そうだったんでしょう ・・・。

Lioness: Hidden Treasures

Amy Winehouse / Republic

グラミー賞受賞の2ndアルバム「Back To Black」からタイトル曲を。まるで彼女の死を暗示するかのようなPVである。

「Amy Winehouse – Back To Black」
 
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ウィスパリング再び

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相変わらず「K-POPS」の人気は高く、日本の音楽界を席巻しているようだ。そして、「K-JAZZ」もなかなか侮れないとこのブログに書いたのは一昨年の3月であった。(参照「これはヤバイ! 韓流JAZZ」) それから2年、韓国ナンバー・ワン・ジャズ・ヴォーカリスト「ウン・サン/woong san」の日本での4thアルバムがリリースされてた。

彼女を知ったのは、2ndアルバム「Close Your Eyes」がたまたまTSUTAYA店頭で目にとまり、あまり期待もせずにレンタルして聴いてみたが、これが大当たりであった。久しぶりのハスキー系、ウィスパー系の歌い口にすっかり魅了されてしまったのである。そして、17歳から仏教寺院で尼僧の修行をし、山を下りてからJAZZに目覚めたが、修行中に授かった法名、それが「Woong San(雄山)」であったという彼女の特異な経歴にも興味を覚えた。

1曲目、彼女のオリジナル「クローズ・ユア・アイズ/Close Your Eyes」のハスキーとスイング感の絶妙なマッチングに驚かされる。そして3曲目、ハスキー・ウィスパリングの極み、「マイケル・フランクス/Michael Franks」作詞作曲のカバー「ヴィヴァルディーズ・ソング/Vivaidi’s Song」で、はやくもノックアウトにいたってしまう。日本人の女性JAZZシンガーにありがちな声量の無さをカバーするような「ウィスパリング」ではないのである。

Close Your Eyes

ウンサン / ポニーキャニオン

2年前は、ほとんどYOUTUBEにアップされていなかった彼女の動画が、いま多くアップされているところからすると、彼女の人気の高さが察せられる。
                                               
「Vivaldi’s Song ― Woong San」
 
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そして4thアルバム「Tomorrow」は、明るく希望がいっぱいの未来、明日が日本に訪れることを祈ってという思いを込めてリリースしたという。「Woong San」自身が書いたオリジナル「Tomorrow」で始まり、「キャロル・キング/Carole King」の「You’ve Got A Friend」で締めくくるというこれも彼女の思いが伝わってくる秀逸なアルバム。韓の国から再びのウィスパリング、ハングルで歌うジャズ2曲、「A Petal」、「Coffee Cup I」も収録されており、音楽の質も音質も高いアルバムに仕上がっている。そして、特筆すべきは全編をサポートしている韓国人ギタリストの「チャーリー・ジョン」。ナチュラルでありながらパッショネイト、豊かな表情を持つ音色。「ジョー・サンプル/Joe Sample」の「Street Life」のカバーにみるソウルフルな演奏は彼女のウィスパリングにも違和感なくマッチしている。

Tomorrow

Woong San / ポニーキャニオン


 
では、新アルバムのタイトル曲「Tomorrow」を ・・・・。

「Woongsan ― Tomorrow」

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JAZZが聴きたいシンガー

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刑事ドラマ「相棒」。毎回見ているという訳ではないが、ストーリーとゲストに興味をひかれたときは、時々観る。最近では、三田佳子、渡哲也、岸恵子 ・・・などがゲストであった。今回観たのは、「ラスト・ソング」。ゲストは「研ナオコ」。彼女が、伝説のジャズ・シンガー、「ミス・アンルーリー(掟破り、常識知らずというような意味)」こと「安城瑠里子」に扮すると新聞のTV欄にあったので、多分彼女の歌うJAZZを聴くことができるに違いないと思って、期待した。私は、その特異?なキャラの、「研ナオコ」のファンであり、かねがね一度JAZZを歌ってほしいと思っていた歌手の一人である。

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ストーリーは、瑠里子の復活ライブの最中に起こった殺人事件。果たして彼女が殺人犯であるか否か?ストーリーの出来についてはまあまあであったが、彼女の歌う「サマータイム/Summertime」、そして、多分このドラマのために書かれた曲であろう、「When Love Kills You」を聴くことができた。期待に違わず、なかなかジャージーで雰囲気のある歌唱であったことを記しておこう。

歌手として活動するだけではなく、数多くのCMやバラエティやコント番組にも出演するからか、「ET」なんて呼ばれたりもしたが、年を重ねるごとに、味のある素敵な女性に。私はこの人の歌唱力を高く評価している。

1953年生まれというから、もうアラ還世代の一歩手前。70年代後半、「中島みゆき」から提供された多くの楽曲を歌っていたのが印象に残っている。「LA-LA-LA」、「雨が空を捨てる日は」、「あばよ」、「かもめはかもめ」、「ふられた気分で」、「窓ガラス」、「ひとりぽっちで踊らせて」 ・・・。だから、「中島みゆき」を歌わせたらこの人以外にはいないとすら私は思っている。「時代」、「しあわせ芝居」、「わかれうた」などカバー曲は、「研ナオコ」のオリジナルの歌かと思わせるくらい見事に自分の歌に消化してしまっている。そんなアルバムは「研ナオコ/中島みゆきを唄う」。

中島みゆきを唄う

研ナオコ/ポニーキャニオン

やはりこの歌でしょうか。「かもめはかもめ-研ナオコ」

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カバー集「研ナオコ/恋愛論」も、タイトルもジャケットも秀逸で出色のアルバム。セルフ・カバーの「ボサノバ」もいいが、やはりピカイチは、「山崎ハコ」のカバー「白い花」。

恋愛論
研ナオコ / ポニーキャニオン
ISBN : B00005FQ0R
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「研ナオコ―白い花」

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快挙には違いない

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  (写真;ロイヤル・アルバート・ホールで歌う「由紀さおり」 musicman-net より)
 
「由紀さおり」と、アメリカのオレゴン州のジャズ・オーケストラ「ピンク・マルティーニ/PINK MARTINI」とのコラボレーション・アルバム「1969」が、2011年11月2日付でアメリカの「iTunesジャズ・チャート」と、カナダの「iTunesチャート・ワールド・ミュージック」で1位を獲得したというニュース。このアルバム「1969」は、「由紀さおり」が「夜明けのスキャット」でデビューした年でもあり、この年のヒット曲、「ブルー・ライト・ヨコハマ」、「いいじゃないの幸せならば」、「夕月」など12曲が収録され、1曲以外は全て日本語で歌われているという。そういえば、1969年は私が大学を卒業して就職した年。アポロ11号の月面着陸、全共闘の東大安田講堂事件などがあった年でもあったなあ。

いわゆる歌謡曲の歌手と米国のジャズ・バンドのコラボ。ちょっと想像しがたい不思議な組み合わせである。きっかけは、1997年にアメリカのオレゴン州、ポートランドで結成された、ジャズ・オーケストラ・グループ「PINK MARTINI」のリーダー、「トーマス・M・ローダーデール/Thomas.M. Lauderdale」が、ポートランドの中古レコード・ショップで、偶然手にした由紀さおりのLPレコードのジャケットと透明感のある歌声に魅せられ、「Taya Tan」を自らのアルバムでカバーしたことからだという。その縁で2010年11月、「PINK MARTINI」が世界発売をしたアルバム「Joy To The World」に、「由紀さおり」がヴォーカリストとして参加、日本語で「ホワイト・クリスマス」を歌った。その「Saori Yuki」の歌声が評判となり、そのアルバムは全米の音楽CDで、12月第2週には32位を記録し、2010年のクリスマスの新しい定番となったという。

そして今年。彼女は、2011年10月17日、ロンドンは名門のホール、「ロイヤル・アルバート・ホール/Royal Albert Hall of Arts and Sciences」で、「ピンク・マルティーニ」とのコンサートを大盛況のうちに終了させた。この日、「BBCコンサート・オーケストラ」も迎えての大舞台で披露した曲は、「夜明けのスキャット」、「ブルー・ライト・ヨコハマ」、「さらば夏の日」、「夕月」、「マシュケナダ」などアルバム「1969」からのナンバー。この成功を受け、彼女は12月からの「Pink Martini」 の全米ツアーにも同行するという。(毎日、朝日など各紙参照)

1969

由紀さおり / EMIミュージックジャパン

「Pink Martini & Saori Yuki – ブルー・ライト・ヨコハマ」

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ところで、「PINK MARTINI」、世界中で260万枚の売上実績を持つ、人気ジャズ・オーケストラというが、私は寡聞にしてまったく知りませんでした。1940年代から60年代にかけて流行したジャズ、映画音楽、ミュージカルのナンバーなどを主なレパートリーとする、ヴォーカリストを含めた12人編成のオーケストラ・グループだそうだ。YOUTUBEにアップされている動画を見ると、ラテン・ジャズ、スムース・ジャズの気配が濃厚であり、あまり日本のJAZZファンには馴染がない。しかしながら、「由紀さおり」さんのこのニュース、快挙には違いない。

今年のグラミー賞で、クラシック界でのピアニスト&指揮者の「内田光子」さん、JAZZピアニストの「上原ひろみ」さん、琴奏者の「松山夕貴子」さん、そして「B’s」の「松本孝弘」氏が受賞したことは、まだ記憶に新しいところ。そして「なでしこジャパン」の活躍も。この「由紀さおり」さんの世界デビューが、日本の歌謡曲が世界の歌謡曲として認知された第一歩としたら大変うれしいことである。そして来年のグラミー賞が楽しみであることも付け加えたい。
 
 
 
 

”Less is more ・・・”

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どうにも気になる女性歌手がいる。「インガー・マリエ(・グンデルセン)/Inger Marie (Gundersen)」。このブログでも何回か紹介したノルウェー出身の歌手。2004年のJAZZシーンに彗星のごとく登場した女性JAZZボーカルである。1959年生まれというから遅咲きであるし、デビュー作を含め、アルバムはまだ3枚というから寡作でもある。2004年のデビュー当時、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-claire Barlow」、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」、「シモーネ/Simone」などオーガニック系の美形女性シンガーとは一線を画した、ちょとアンニュイでダークな大人の雰囲気が際立っていた。

デビュー作「Make This Moment 」(2004)、セカンド・アルバム「By Myself 」(2006)、第三作「My heart would have a reason 」(2009)、たった3枚であるが、ちょっとアンニュイで、ダークっぽく、決して明るく健康的とはいいがたい声であるが、かえってそれが北欧の乾いた空気と、さらっとしたぬくもりを感じさせ、私にとってこよなく心地いい。音の空白、無音の瞬間を大事にする、そんな彼女の歌唱スタイルが成熟した女性を感じさせる。

最近手に入れた三作目「My heart would have a reason」のライナーノーツを見ていたら、歌においても人生においても、彼女の座右の銘は、「Less is more ・・・」だという。「歌いすぎない」、「音を溢れすぎない」、「飾り過ぎない」・・・。彼女の歌を聴くと、そんな彼女の生き方も歌を通じて実感できる。こんな彼女の座右の銘を知って、ますます彼女が気になってきた。北欧の「スロー・ライフ」は、「断捨離」、「足るを知る」などという東洋の思想にもつながっているようだ。

第三作目は、「ジョージ・ハリソン/George Harrison」による名曲「Something」、「スティング/Sting」の「Why should I cry for you」、「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」の「I can see clearly Now」、さらには「ボブ・マーレイ/Bob Marley」の「Turn your lights down low」、そして「ロバータ・フラック/Roberta Flack」のヒット曲「The first time ever I saw your face」等、飾りすぎることのない、静かで落ち着いた雰囲気のサウンドにあふれている。
 


マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン  インガー・マリエ / インディーズ・メーカー

アルバム冒頭の曲は、「I Can See Clearly Now」。「60歳過ぎたら聴きたい歌(71)」でも紹介した曲。この歌は、1972年に「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」が作詞・作曲し、その後 様々なアーティストに カバーされている曲。メロディが明るくて美しい曲であるが、なんといっても歌詞が前向きでとても元気が出る歌である。

「Inger Marie – I Can See Clearly Now」 

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美ジャケに恋して

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女性ジャズ・ボーカルに恋焦がれはじめてから、もう30年近くなろうか ・・・。「無人島へ持っていくとしたら、わが愛しのミューズには誰を選ぼうか?」とか、早世してしまった女性ボーカルを偲んでみたり、熟女ボーカルやロリータ・ボーカルにはまってみたり、まあいろいろと楽しんできました。

そんななかで、最近私は美女ボーカルの「ジャケ買い」が続いている。この「ジャケ買い」とは、雰囲気のあるジャケットに魅かれ、中身はともかく衝動的に買ってしまうことを意味しているようだ。どうもジャズ好きの男性にこの手が多いようで、レコード会社もここをねらって、男心をそそるようなジャケットに、あの手この手で工夫を凝らしている。もっとも有名なのが、Vレコードの通称「エロジャケ」であろうか ・・・。

私の「美女ジャケ買い」は、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」、「シモーネ/Simmone」あたりからはじまった。特に新人の美女ボーカルを中心に、今も止む気配はない。最近でも、「ニコレッッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」、「サスキア・ブルーイン/Suskia Bruin」、「 ヘイリー・ロレン/Halie Loren」、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」、「ヒラリー・コール/Hilary Kole」と、とどまるところを知らず。もちろん「美女」であることは、「絶対必要条件」であるが、それに加え、歌がうまくなくてはならない。それも「絶対必要条件」なのである。

さて、今回「Amazon」から送られてきた「おすすめメール」、見事、それにひっかかってしまった。「ローリー・ホィーラー/Laurie Wheeler」の「Twilight」。まったく聞いたことがないボーカルであったが、メールは近日発売の予約オススメであった。直輸入盤1300円という特別価格も魅力的だったが、一目ジャケットをみて、即、購入を決めてしまった。しかも今年「B’z」の「松本孝弘」氏ともに、グラミー賞に輝いた、JAZZ・フュージョン界の人気ギタリスト、あの「ラリー・カールトン/Larry Carlton」が全面参加のアルバムとあったからである。

調べてみると、彼女、テネシー州「ナッシュビル/Nashville」を拠点に、もう20年以上も活動している大ベテランで、ダウンビート誌の読者人気投票、世界の女性ジャズボーカル部門で、2年連続トップ10入りをしているという。「Killer! This girl sings jazz. (いやあ参ったね!彼女まさにジャズっているね)」とは、彼女を評した「ラリー・カールトン」の言葉。

聴いてみて驚いた。大人の雰囲気。そして、声をまるで楽器のようにコントロールしている。高速スキャットになると、それが際立っている。しかし機械的でなく、伸びやかで暖かい声なのだ。そしてバラードもいい。いろいろな温度の声を持っているようだ。今回の「ジャケ買い」は大当たりであった。



Twilight  Laurie Wheeler / 335 Records

アルバムにも収録されている「Easy To Be Happy」がYOUTUBEにアップされている。何回か行ったなつかしのニューヨーク「Blue Note」での「ラリー・カールトン」とのコラボ・ライブ。

「Laurie Wheeler & Larry Carlton – Easy To Be Happy – at NYC Blue Note」

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春に持病発症

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春になりました。妻は今年も花粉症で「ひぃひぃ」いっていますが、私もここ3年ほどしばらくなかった持病が発症しました。その持病とは「特定曲衝動買い症候群」とでもいいましょうか、あるいくつかの特定の曲、しかも、女性ボーカルを見聞きするとたまらず衝動買いをしてしまうという厄介な病気。

「Close Your Eyes」、「I’ll Wait For You」、「I’m A Fool To Want You」、「Windmills Of Your Mind」、「Estate」・・・などが、私がその症候群を引き起こす代表的なウィルス曲ですが、その中に「Comes Love」」という強い感染力を持った曲があります。「♪ 恋に落ちたら、もうなす術がない ♪」という歌詞をもつ古いスタンダードですが、この曲が収録されていれば、歌手が誰であろうとお構いなしに、すかさずそのCDを買ってしまうという症状が現れます。

「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバムのこの曲で発症して以来、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」、「アリス・リシャルディ/Alice Ricciardi」と「発症」を繰り返してきましたが、ここしばらくは落ち着いていたと思っていました。しかし。先日CDショップで目に留まった「親父ごのみ」のなんとなく雰囲気のあるジャケット。手にとってみると「Comes Love」が入っている。おまけになんと「Close Your Eyes」、「Estate」まではいっているではありませんか。即、発症 ・・・。

とろけるような美人、ハスキーあるいはスモーキー・ボイス、そしてややけだるいが抜群の歌唱力、この三つがいい女性JAZZボーカルの三条件。このアルバムを発売したレコード会社は、よく「女性ボーカル好き親父」の好みを知っていると思われる。見事にこの三条件を満たし、私が発症したのは、「サスキア・ブルーイン/Saskia Bruin」。日本デビューアルバムは、「Step Inside Love」。

オランダ出身で、1987年からはイギリスで活動、ボーカルのほかサックス、ピアノもこなすという。最初聞いた印象は「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の「親父声をもっとマイルドにした感じ」とでもいったたらいいだろうか。「バカラック」、「マリーナ・ショー」のヒット曲など、オーガニックで温もりを感じさせる、少し低めのスモーキーな声がボッサ・テイストの曲によく似合う。そして、タイトル曲は「ビートルズ」の「Step Inside Love」。こんな曲を取り上げてくれているのがうれしい、久しぶりの期待の新人。



Step Inside Love  Saskia Bruin / Rip Curl Recordings

「Saskia Bruin – Step Inside Love」
 

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春告げ鳥たち

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家やご近所の庭の椿や梅に、蜜を吸うために、ヒヨドリ、メジロ、ジョービタキなどがあつまってきているのが目立ってきた。そして、時折、声はすれども姿の見えないウグイスの鳴声も ・・・ 。

ご近所の公園では、幼児を連れたお母さん達が大勢集まってきている。本当におひさまにあたるのはいい日和。砂場や遊具で遊ぶ子どもたちの声が響く。「春告げ鳥」のように聴こえるのである。また、わが団地は高齢化率35%に達している。子ども達の声は、未来への希望を告げるような意味にもとれる名前の「善知鳥(ウトウ)」のようにも思えるのである。

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一転、故郷・信州松本は、7日未明からの「カミ雪」(南岸低気圧によって長野県の南部ほど多く降る雪のこと)が、まだ相当残っている雪景色であった。日は照っても身を切られるような冷たい風の中を春の息吹や兆しを探して歩いてみた。

雪が融けかけた畦に咲く小さな花。路傍の素朴な祈り、馬頭観音の微笑み。露出した地面を必死についばんでいる鳥達。確信はないが「セグロセキレイ」、「オオマシコ(写真)」あたり?であろうか。関西と違って、まだまだ「ウグイス」の声は聴こえない。「春は名のみの風の寒さ」なのである。

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片道5時間の故郷へのロング・ドライブには、いつも音楽のお供は欠かせない。先日の春の陽気に浮かれて、久しぶりに買ってしまった3人の「Song Birds」のCDをはじめとして、何人かがドライブのお供をしてくれた。その3人の女性JAZZボーカルとは、澤野工房イチオシのボーカル、「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」、カナダ出身期待の歌姫、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」、そしてもうベテランでしょう、美貌と歌唱を備えたお久しぶりの登場の歌姫、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」である。

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「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」。可憐な美形で、「秘密の花園」入りした私が好きな女性歌手の一人である。ヨーロッパJAZZ、それもピアノを主体とした良質なJAZZを提供し続けてくれている澤野工房にあって、ピアニスト「ヨス・ヴァン・ビースト/Jos Van Beest」のパートナーにしてボーカルの「マリエル・コーマン/Marielle Koeman」を別にすると、初めての本格的なJAZZボーカルのデビューである。デビュー作からかなり入れ込んで、やばくなっていたが、この澤野からの3作目も期待にそぐわぬ出来。前作同様、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」のピアノ・トリオが歌伴をつとめ、スタンダード、そしてポップの名曲を、近づく春にふさわしく、華やかに聴かせる。「リュック・ベッソン/Luc Besson」監督の映画「レオン/Léon(1994)
」のラスト・シーンで使われた「スティング/Sting」の「Shape Of My Heart」と、ラカトシュの大人気曲に彼女自身が詩をつけた「Allemande」が心に染み入る歌唱。

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ニコレッタ・セーケ/SHAPE OF MY HEART  Nikoletta Szoke(vocal) Robert Lakatos(piano) Jozsef Horvath Barcza(bass)  Andras Mohay(drums)

 
 
 
そして、二人目はこのブログでも何回か紹介した、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」の新作アルバムは「The Beat Goes On」。ボサノヴァからバカラック、60年代のポップな名曲が小粋なアレンジで蘇る。「雨に濡れても/Raindrops Keep Falling On My Head」、「The Beat Goes On / Soul Bossa Nova」、「These Books Were Made For Walkin’」などJAZZ的フィーリングがあふれる。全ての編曲を彼女が手がけたというから、相当の才人である。ハンドルを握る指先が思わずリズムを刻みたくなる快作。



ビート・ゴーズ・オン  エミリー・クレア・バーロウ / ビクターエンタテインメント

彼女の歌で、「The beat goes on soul bossa nova」。

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お久しぶりの登場の「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。新アルバムは「Like Someone In Love」。「バニー・マニロウ/Barry Manilow/When October Goes」や「シャーリー・ホーン/Here’s To Life」など新スタンダードといえるナンバーを彼女がどう歌うか。そして、声帯にできた腫瘍の除去手術を受けた彼女の歌声がどう変わっているかを聴きたくて求めたアルバム。かえってダイナミックで強くしなやかな声を獲得し、さらに輝きを増したようにも思える。

 

ライク・サムワン・イン・ラヴ  イーデン・アトウッド / バウンディ

もう一つの持病が出た ・・・

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前回のブログ「60歳過ぎたら ・・・」で、私の音楽的持病、「特定の歌衝動買い症候群」について触れましたが、告白すると実はもう一つ持病を持っています。それは、「ロリータ・ボイス症候群」、すなわち「ロリータ・ボイス」が大好きなのです。断っておきますが、「ロリータ・ボイス」が好きなのであって、決して「ロリータ趣味」を持っているのではありませんので、誤解なきようお願いいたします。

「ロリータ・ボイス」というのは、その歌声を「風邪をひき、鼻にかかったような甘い声」と評された「ブロッサム・ディアリー」の歌唱スタイルを元祖とするもので、最近では、「ロリータ・ボイス」とは呼ばずに、もっと上品に、「ウィスパリング・ボイス」、あるいは「ハニー・トーン・ボイス」、「シュガー・ボイス」などという呼び方をしているらしいが、わたしは、「ロリータ・ボイス」という呼び方が、下品かもしれないが一番「言いえて妙」だと思っています。

惜しくも1年前に亡くなってしまった「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」にはじまり、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」、「ソフィアペターソン/Sofia Petterson」、「シモーネ/Simone」、「仲宗根かほる」などが私が発症した女性ボーカルのコレクションである。しかし、ここしばらくは発症することがなかったので、病は完治したと思っていたのですが、なんのなんの病原菌は根強く残っていましたね。しかも、JAZZアーティスト不作だと思っていた国、ドイツからの感染とは・・・。

「リザ・ヴァーラント/Lisa Wahlandt」のアルバム、「ハートに火をつけて」である。ミュンヘン生まれ、推定年齢30数歳、熟女に手が届く年。私も含め、今まで日本では知られていなかったがドイツ、ヨーロッパでは結構有名で、本アルバムも6作目だという。

上品に表現すると「ヴェルヴェットのようにスムースでソフトなヴォーカルが持ち味」のリザが歌うのは、アルバム・タイトルにもなっている「ドアーズ」の「ハートに火をつけて」や、「ローリング・ストーンズ/アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(涙あふれて)」、「マーヴィン・ゲイ/インナー・シティー・ブルース」などのロック/ポップス・カヴァーである。そして今回バックでサポートするのは、「ウォルター・ラング(p)」率いるヨーロッパを代表するピアノ・トリオ「Trio ELF」。リリカルなピアノがリザのボーカルをひきたてる。

同じ歌かと耳を疑うように驚いたのは2曲、一つはシューベルトの歌曲「おやすみ/Gute Nacht」をこんなにJAZZYなバラードとして歌ったこと。もう一つは、パワフルな強い女のイメージで「グロリア・ゲイナー」が絶唱して世界的に大ヒットしたあのディスコ・チューン「恋のサヴァイヴァル/I Will Survive」。囁くようにまるで180度転換した歌い方で耳と心をくすぐる。ロリータなリザの声は、一度聴いたら忘れられないどころか、病み付きになりそうな予感も。だからこの病は嫌なんですよ ・・・ 。



ハートに火をつけて / リザ・ヴァーラント+ウォルター・ラング / ミューザック

探してみましたが、動画もあるにはあるのですが、YOUTUBEに彼女の特長がよく出た画がありませんホームページのトップでちょっと歌声が聴けます。
 
 

 

恐るべき13歳 ~ニッキー・デビュー~

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ちょっと古い話であるが、大変な13歳(現在は16歳)が現れたものである。「10代のJAZZセンセーション」、「JAZZボーカルの神童」など様々な賛辞が贈られた「ニッキー・ヤノフスキー/Nikki Yanofsky」。1994年(平成6年)2月、カナダのモントリオール生まれのカナダの国民的美少女JAZZシンガーである。デビューは、2006年のモントリオール・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル、なんと12歳のときである。「エラ・フィッツジェラルド」はじめ、「ステイービー・ワンダー」、「アレサ・フランクリン」などを歌い、1時間のショーを2回もこなして、10万人を超える観客を沸かせたという。世の中には「天才」という名に値する人間がいるものである。そして翌2007年、ニッキーが行ったのが、なんと大胆にも「エラ・フィッツジェラルド」へのトリビュート・コンサート。そのコンサートが、13歳のライブ・アルバムにして、デビュー・アルバムの、「ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング」である。このデビュー・アルバムのことは知っていたが、「たかがJAZZのうまいガキ」ぐらいに考えて、まったく興味は湧かなかった。それが、今年バンクーバー冬季五輪の開会式で カナダ国歌「Oh Canada」を歌う彼女を見て少し考えが変わったのだ。

そして、デビュー・アルバムを最近聴いてびっくりしたのである。そのスウィング感は大人顔負けで、JAZZの気分に溢れ、エラが歌った曲をも十分に歌いこなしているといえるのである。しかし、声質はまだ子供らしさを時折覗かせるので、バラードや恋唄には、まだ色気や歌唱力、気分、深みが不足している。しかし、恋や人生の挫折を経験し、あと10年、いや5年もすれば、「ダイアナ・クラール」をはじめ、「ソフィー・ミルマン」、「ホリー・コール」、「エミール・クレア・バーロー」など才能あるカナダ出身の女性ジャズシンガーと肩を並べる日も近いのではないかと思う。我がミューズ「ダイアナ・クラール」のもつ大人の女の域に早く達して欲しいと思う私を「ロリータ趣味」と笑うなかれ ・・・ 。
 

ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング

ニッキー / ユニバーサルクラシック

天性のスウィング感、キュートなルックス、ジャズ界のシンデレラ・ガール「ニッキー」は、つい最近、第2作目のアルバム「ニッキー~フォー・アナザー・デイ」をリリースした。16歳になった彼女、ジャケットをみるとすっかり大人っぽくなっているのが分かる。さあ中身の大人度はどうでしょうか?

ニッキー~フォー・アナザー・デイ

ニッキー / ユニバーサルクラシック

 

聴いてみますか? ニッキーの歌う「スイングしなけりゃ意味がない/It Don’t Mean a Thing… 」。 スイング感、歌唱力、ステージ度胸 ・・・、当時12歳の女の子と信じられますか? 

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