JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

天空のソナタ  ~里山のエドヒガン~

Tags:

P1040364

 

今年の花見のなかでは、多分昨日が天気といい、暖かさといい、たった一日だけあった絶好の櫻日和だろうか。ご近所の公園では、待ちかねたかのように子供づれの大勢のお母さん方がお弁当を広げていました。櫻も見ごろは今週限り、こんないい日に家にいる手はないとばかり、買い物もかねて、近所の里山一円をドライブ。造成中の住宅団地には新築の家もちらほら、そして引越しの車もいくつか見かけた。その後ろの里山には、まるでパッチワークのように山桜が浮き出ている。櫻の季節と共に迎える新生活、映画のワンシーンの様であった。
 

P1040363

 

里山の谷を覆う山桜ももう満開。

P1040366

 

黒川・櫻の森に群生する「エドヒガン」は、今年もその霞みのような可憐な花が満開、山桜と合わせて見事なパッチワークで私を迎えてくれた。この櫻の森の整備をしてくれるボランティアの皆さんに感謝。

 

 

 

P1040368

 

そして、いつもはボランティアのフィールドである一庫公園、今日は櫻ウォーキングを楽しむために訪れてみました。公園の片隅に咲く小振りのソメイヨシノが、凛としてこれも見事なたたずまい。そして散策路には、櫻と同居して山躑躅(やまつつじ)の仲間、三つ葉ツツジがいっぱいの花をつけていた。
 

P1040369P1040374 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっくとそびえるエドヒガン。その拡がる枝先にまるで霞みのように煙る櫻の花を見ていると、天空からソナタが聴こえるような気がする。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のクラシック集「天空のソナタ」。ナチュラルで透明感あふれ、気品のある香り漂うEJTの世界は「エドヒガン」にこそふさわしいと思える。
 
 

天空のソナタ

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / エム アンド アイ カンパニー

聴いてみますか?「ラ・カンパネラ」。 
 

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

 

 

五人囃子の笛太鼓・・・

Tags:

P1040294

 

旧暦の「雛祭り」。素封家が江戸時代の豪農の屋敷を模して、昭和の初期に建てた屋敷をそのまま利用した隣町猪名川町の多目的文化施設「靜思館」では、この地方の旧家が所有していた「雛人形」を、毎年この時期に展示している。いってみて驚いた。一体何体の、何組のお雛様があるのだろうか。座敷、縁側、蔵、台所、茶室・・いたるところに旧家から寄贈された雛人形が飾ってある。昔の人はこのような慣わしを大事にして暮していたのだという事を改めて感じた。お内裏様のお顔は皆、面長のすこしレトロな顔立ちで、たんすや駕籠などの調度品の細工も見事である。私の子供は男ばかりだったので、雛人形を飾ることがなかったのですっかり見入ってしまった。

 
P1040282

 そして地元の愛好家の琴の演奏や手芸の展示も・・・。土産は地元の名物「丁稚ようかん」と「猪肉はるさめ」、「よもぎもち」。こんなささやかなイベントでも多くの人が集まり、多少の経済効果もあるのだ。この地域の旧家に、多分そのままだったら死蔵されたままだったと思われる多くの雛人形に陽の目をあてることによって人が集まったように、地域の活性化は、その土地に暮す人は格別とは思わないが、よそから見ると、極めて特徴のある歴史、慣わし、祭り、くらし、食文化といったその土地に根ざしたもの、大事にしてきたものをもう一度見つめなおし、他地域にはない独自性、その土地の「誇り」といってもいいかもしれないものをまず見出すことなのかもしれない。

ソロ、デュオ、トリオ、カルテット、に続いてひな壇を飾る五人囃子は「クインテット」。「ジャズ・クインテット」といえば、80年~90年代にかけて夢中になったJAZZコンボが「マンハッタン・ジャズ・クインテット」であった。50年~60年にかけてJAZZ界の主流であったハードバップ、ファンキーを新しい感覚で80年代に再現し、圧倒的な支持を受けたJAZZクインテットが「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet (MJQ)」である。  

84年に「デビッド・マシューズ(p)」をリーダーとし、ルー・ソロフ(tp)、ジョージ・ヤング(ts)、チャーネット・モフィット(b)、スティーヴ・ガッド(ds)というメンバーで衝撃デビューした。わたしが聞いて衝撃を受けたアルバムは第2作「枯葉」。青春時代JAZZに夢中になったが、就職、結婚、家庭としばらくJAZZから離れていた時期に聴いたこのアルバムに青春時代が甦り、再びJAZZを聴くきっかけとなったのである。
 

 

枯葉

マンハッタン・ジャズ・クインテットキングレコード

団塊の世代にとって懐かしいJAZZナンバーが聴けるベストアルバムはこれ。「枯葉」、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン 」、「ザ・サイドワインダー」、 「モーニン」、 「キャラヴァン」 、「テイク・ファイヴ」 「ソング・フォー・マイ・ファーザー」・・・・。曲名を聴いただけでそわそわしてきませんか?
 

 

SINCE 1984

マンハッタン・ジャズ・クインテット / テイチク

最近MJQのジャケットには、団塊世代のオジサン狙いの脚ジャケが多いのだが、この脚ジャケは、久々の「美脚ジャケ」としておすすめ。「危険な関係のブルース」、「モーニン」、「ブルース・マーチ」などA.ブレーキーをトリビュートするの垂涎ナンバーが一杯・・・。
 


 

25-アート・ブレイキー・トリビュート-

マンハッタン・ジャズ・クインテット / スリーディーシステム

聴いてみますか? 「Manhattan Jazz Quintet」の「The Sidewinder」。
メンバーはオリジナルのLew Soloff(tp) George Young(ts) Dvid Mathews(p) Charnett Moffett(b) Steve Gadd(ds)。

そういえば、こんなことがあった。なじみのキタのJAZZクラブで「すみません、今日は貸切で・・・」と言われたことがあり、仕方がないので店を出たが、そのときすれ違いに入って来たのが「デヴィッド・マシューズ」であった。MJQ大阪公演の打ち上げか何かだったのだ。

 

グリーンハンド、Helping Hand

Tags:

「グリーンハンド」、こんな活動が地域でスタートし、その説明会がありました。正式な名称は「災害時要援護者支援制度」。私が住んでいる団地は戸建住宅を中心とした約5,000戸の大団地といっていい規模の団地ですが、開発後40年以上経過し、いまでは、高齢化率35%を超えた「成熟した街」といえば聞こえはいいが、実態は全国にあまた存在している「高齢化問題を抱えた街」になりつつあります。そして、ただ高齢化率がアップしているだけではなく、一人暮らし、二人暮しのお年寄りが急速に増えています。思い出すのは阪神淡路大震災、孤立したお年寄りがずいぶん犠牲になったとも聞いています。そんなことから、行政、自治会がはじめたのが、少しでも高齢者や障がい者の安心安全をサポートしようと、震度4以上の地震や台風などの災害発生時に、住民による「支援が必要な方に対する安否確認」ならびに「日ごろの見守り活動」を推進しようという今回の活動です。「支援が必要です」と手を上げた方が420名ほど、「支援活動をしてもいいよ」と申し出た方が300名ほどだったそうです。災害時には、自分のことだけで、手一杯でどれほどのことができるかわからないのですが、私たち夫婦も支援活動参加に手を上げてみました。今後、民生児童委員、認知症サポータなどと連携して推進していくようです。この高齢者問題は間違いなく「明日はわが身」。地域の中で助け合うことが解決の一つの方法と思える。、「グリーンハンド」活動が「助けの手、Helping Hand」となり、すこしでも解決への糸口になればいいと思う。

思い出す曲は、「キャロル・キング/Carole King」の「君の友達/You’ve got a friend」。この歌は1971年のアルバム「つづれおり/Tapestry」に収録されていますが、このアルバムは、なんとその年のグラミー賞を4部門制覇してしまった。全米アルバムチャートで15週連続1位、その後も302週(約6年間ということですぞ!)連続でトップ100にとどまり、全世界で2000万枚を売り上げたというからすごい話。いやはや、桁外れのヒット・アルバムだったと言う事です。

【君の友達/You’ve got a friend】  作詞作曲;Carole King

「♪ When you’re down and troubled      君が落ち込んでて悩んでいるとき
   And you need a helping hand        そして助けが必要なとき
   And nothing, nothing is going right    何一つうまく行かないときも
   Close your eyes and think of me      目を閉じてボクのことを考えてごらん
   And soon I will be there             そうしたらすぐに君のところへ行くよ
   To brighten up even your darkest night  君の暗闇を明るくするために

   You just call out my name            ただボクの名前を呼べばいい
   And you know wherever I am         ボクがどこにいようとも君はわかるはず
   I’ll come running to see you again      ボクは走って君の元へ会いに行こう
   Winter, spring, summer or fall         冬、春、夏、秋 いつでも
   All you have to do is call             ただボクの名前を呼べばいいだけさ
   And I’ll be there, yeah, yeah, yeah.     きっと君のところにボクは行く
   You’ve got a friend                  そう君には友達がいるんだ  」

 

つづれおり

キャロル・キング / Sony Music Direct

 

「キャロル・キング」がライブで歌う「You’ve got a friend」 

 

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

 

 

それこそ沢山のカバーがありますが、我がJAZZミューズ「伊藤君子」と「ステイシー・ケント」のアルバムをあげておきましょう。

イヴニング・ウィズ KIMIKO ITOH

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック

 

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid

 

 

 

ご近所の大けやき

Tags:

P1040271

 

今の和歌山県、かっての「紀の国」の語源は「木の国」であるという。たしかに熊野から吉野へと連綿と連なる広大な樹林は、驚嘆するほどに見事である。山林が国土の70%を占めるわが国は、全体が「樹の国」であるといっていい。古来から日本人は、古い樹、大きな樹を「神の依り代(憑り依、よりしろ)」として崇めてきた。この時期、日本各地にある梅や櫻の古木、大木に対する人々の接し方を観れば明らかである。そして、特に大きな樹木を神聖視して、これを祀り、崇めることを「巨木信仰」という。

温帯にある日本は世界でも有数の多雨地帯である。雨は豊かな森林を育んできた。森と水、この自然のもたらす恵みは、日本列島のいたるところ、海岸近くまで深い森や林を生い茂らせた。そして、森林の中には屋久島の縄文杉のような巨木があちこちに林立していたに違いない。そんな自然に対する畏敬の念は、ごく自然に巨木信仰につながって行ったと考えられる。巨木信仰や巨石信仰は古くから日本にあったらしい。その起源は記紀の時代はもちろん、古く縄文時代にまで遡るといわれる。石川県能都町、能登半島の富山湾に面した入江ある縄文前期初頭から晩期末までの約4,000年間にわたって営まれた縄文遺跡、真脇遺跡には直径90cmもある大きなクリの木を割って造られた柱を用いた遺跡が残っている。東北地方で三内丸山遺跡が発掘されたが、ここにも巨木を用いた建造物が残っていた。国生み神話に出てくるイザナギとイザナミの宮には「天の御柱」という巨大な柱がたっていたし、上古の出雲大社は高さ約96mあったと伝えられ、平成12年には、境内から古代末頃の、3本を束ねて1本とした直径、約3mの巨大な柱が発見されている。(参照「おやじのハコものがたり(9)~おおやしろ(大社)讃歌~」

さらに、巨木信仰といえば、思い浮かぶのが、諏訪大社で7年ごとに行なわれる御柱祭。諏訪大社が最も有名であるが、その近隣、たとえば私の故郷、松本の実家近くの神社でも同じ様な御柱祭が7年毎に行われている。巨木や巨岩には自然の神聖な精気が宿るとし、それを里に運んでくることで里へ聖なる力を招き寄せるといった風習が生まれていったのであろう。ところが、この巨木信仰、巨木文化の古代遺跡は、大和政権の中心、近畿地方には見出すことができず、アンチ大和であった出雲、北陸、東北、諏訪などに見出すことができるというのも大変興味のあることである。

私のご近所に、国の天然記念物に指定され、幹回り14m、高さ30m、樹齢千年以上という「大けやき」がある。「野間の大けやき」である。大阪府下では一番、全国でも4番目の巨木だそうである。鎌倉時代には、もうこの地の神社のご神木とされていたらしいから相当な古つわものである。黒川の「エドヒガン」櫻を見がてら寄ってみたのだが、その存在感、生命力に「ただ凄い!」の一言、圧倒されるばかりであった。

P1040268

 

自然に対する深い畏敬を表現するJAZZミュージシャンを上げるとすれば、アマゾンの密林で原住民と暮らし、音楽の啓示を受けたといわれる「エグベルト・ジスモンチ」、かって北欧のコルトレーンといわれ、ノルウェイの厳しい自然に根ざした独自の音楽世界を展開する「ヤン・ガルバレク」か・・・。
 

輝く陽  /エグベルト・ジスモンチ / ポリドール

「ヤン・ガルバレク/Jan Garbarek」の音楽は、JAZZの枠をはみ出し、民俗音楽的なアプローチを経て、北欧の自然を思わせる壮大なスケールを感じさせ、宇宙的な、祈りのようなものに変貌しつつある。そんな彼の30年の軌跡を収めたベストアルバム。
 

ECM 24-BIT ベスト・セレクション ヤン・ガルバレク

ヤン・ガルバレク / ユニバーサル ミュージック クラシック

 

聴いてみますか? 「Jan Garbarek」の「Red Wind」
 

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

櫻に守られている

Tags:

P1040253

 

冷たい時雨、舞い踊る小雪、突風、太陽の日差し、青空、夕方には吹雪、積雪 ・・・・ 。今日は、激しく天気が入れ替わり、この地域では、信じられないほど寒くて変な天気の一日であった。青空の間にと、団地の西側の渓谷にある「エドヒガン」の自生地に出かけてみた。前回のブログに書いたように、地域の住民達が「サクラを守る会」を作って櫻の手入れをし、周辺の環境を整備してきた場所である。整備が整ったため、今回、櫻の時期に初めて川岸まで一般公開された。遊歩道づたいに急な斜面を降りていくと、見事な「エドヒガン」が、その青空との対称が鮮やかな特有の白い楚々とした花をつけていた。守る会の努力が実ったのだ。このような櫻を守る会の各地での活動が新聞やTVで毎日のように報道されている。櫻に対する日本人の思い入れが各地の櫻を守っているのだ。

この時期の日本列島は櫻一色に染まるが、よく考えてみると、我々は櫻に接することで、失いつつある日本人としてのアイデンティティをかろうじてつかの間、取り戻しているような気がする。「櫻が守られている」のではなく、むしろ「我々が櫻に守られている」のかも知れないのだ。

そして、川岸まで陽がよく差し込むようになったためだろう、「ハクサン・ハタザオ」が可憐な花をつけていた。この草は、鉱山や鉱脈のあるところに自生すると言われ、古来から「山師」が鉱脈を発見するための目印にした花だという。私が住んでる地域一体は、むかしから、多田銀銅山としてよく知られたところなので、この時期、よくこの花を見かけるのだ。こんな風に自然に接し、新しい樹や花の名を覚えることにうれしさを感じる年になった。
 

P1040256

 

春を感じる歌といえば、歌詞の意味はちょっと違うのだが、おなじみのスタンダード「春の如く/It Might As Well Be Spring」をあげておきましょうか。ブロードウェイ・ミュージカルの「オスカー・ハマースタインⅡ」と「リチャード・ロジャース」の名コンビが作った1945年の作品でミュージカル映画「ステイト・フェア」で使われた。この曲の名演といえば、「アイク・ケベック/Ike Quebec」(ts)がBlue Noteに残したアルバム「春の如く」でしょうか。
 

春の如く/アイク・ケベック/EMIミュージック・ジャパン

そして、わがミューズ「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の爽やかで、キュートで、暖かな歌声をアルバム「In Love Again」から。わたしが彼女に魅せられたのは、このアルバム(輸入盤)のジャケットからであった。リリースされた2002年は「リチャード・ロジャース」の生誕100周年にあたり、全編ロジャース集でまとめたアルバム。
 

 

In Love Again  /Stacey Kent    Candid

 

その「In Love Again」から、彼女のスロー・ボッサにのせて歌うバラード「春のごとく」を。
  

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

守られる櫻

Tags:

edohigan01

 

私の住んでいる団地の西側は、猪名川がつくる渓谷の崖になっている。そこへ人が降りることもなかなか難しい川岸には、樹齢200年ぐらいの「エドヒガン」が十数株自生し、この時期になると、住民の目を楽しませていた。「ソメイヨシノ」は、江戸時代末期に、観賞用櫻として、この「エドヒガン」と、「オオシマザクラ」と人工交配して作り出された品種であることはよく知られている。その開花時期は「ソメイヨシノ」より10日ほど早く、こぶりの花で、ガクの根元に膨らみがあるのが特徴である。「ソメイヨシノ」の寿命が60年ほどに対し、千年以上にもおよぶという。そのため日本の名物櫻の6割は「エドヒガン」といわれている。兵庫県では、この「エドヒガン」、絶滅危惧種Cランクのリストに入っている。

 

P1040224

 

(写真;開花を始めたエドヒガン、小雨に煙るもまた風情)

ところが残念なことに、従来この渓谷はゴミの不法投棄の場所ともなっていて、永年の不法投棄によるゴミで「エドヒガン」の根元が傷められ、危機に瀕していた。このままでは貴重な櫻が失われてしまうと、2年ほど前から、地元のボランティア数人が、根元に散乱していた冷蔵庫などの粗大ゴミを撤去し始めると、それに賛同した同士が40名を超えるまでに増え、「エドヒガンを守る会」として、定期的に清掃活動をするまでになった。その結果、「エドヒガン」は樹勢を取り戻したのだ。さらに、この会では、県の補助をうけ、自生地周辺の雑木・雑草の刈り取りや、小道などの整備、休憩・自然観察学習所の建設も行い、今年は開花時期には、川岸を一般住民にお花見公開をするまでに活動を発展させた。この活動には、地域の小学生も環境体験学習として参加している。直接家庭に支給される子供手当ての支給には一定の理解はあるものの、地域で、社会で子供を育てるというのなら、育児や教育のための環境整備にまず金を使うべきで、予算の優先順位は違うのではないかという思いがつよい。

地域でおきるものごとに対し、地域はどうしたいのか、或いはどうしたら解決するのかを実践し、発信をしてゆく。地方分権なんて概念を持ち出すまでもなく、このことがいま、一番大事である。守る会の活動は小さいながらもそのことをよく示していると思う。小さな活動でも、その積み重ねや広がりが、政治に期待するよりも、確実に地域を住みよくすることにつながっていくはずである。

小雨の中、対岸を車で走ってみたら、もう「エドヒガン」は可憐な花を咲かせ始めていた。

ドラムレスのトリオ、「ホリー・コール・トリオ/Holly Cole Trio」のアルバム「コーリング・ユー/原題;Blame It On My Youth」から、「君住む街角/On The Street Where You Live」を・・・。 この曲は、アラン・ジェイ・ラーナー作詞、フレデリック・ロウ作曲のもので、1956年のミュージカル「マイ・フェア・レディ」に挿入されたもの。オードリー・ヘップバーン主演の映画版でもすっかりおなじみのスタンダード。カナダ人シンガーの彼女が、スタンダード系を中心に、リラックスした雰囲気で歌っている。とても聴きやすいスタンダードな曲ばかりですが、古さを感じさせない歌唱力が素晴らしい。
 
コーリング・ユー
ホリー・コール・トリオ / / 東芝EMI
ISBN : B0000562LB 
 
 
 

ご近所の温泉 ・・・

Tags:

P1040188

 

春です。英語の「spring」には春という意味のほかに「泉、温泉、湧水」などという意味があります。地面から絶え間なく勢いよく湧出してくる水に、いっせいに命を授かったように活き活きしてくる春をなぞらえたのでしょう。

今から17年ほど前、私が現在の地に引っ越してきた頃、地図には、すぐ近くに「温泉マーク」と共に「平野温泉」と表記されていた。温泉といえば、故郷、信州や北陸の温泉をイメージしていた私には、どうもそれらしきものが見えないのでずいぶん訝しく思ったものだ。その後、散歩がてらに行ってみたが、当時、たしかに国道沿いには旅館の跡らしき廃屋もあったのだが、今行ってみるとそれすらもかき消されている。しらべてみたら、「平野温泉」は江戸時代から続く歴史のある名湯で、寛政年間には24軒もの宿が存在したとのこと。私が引っ越してくる数年前までは、「掬水」という旅館が1軒残っていたが、すでに廃業しており、私はその廃屋を記憶していたのだ。
今は付近にある「温泉病院」、「湯之町」などの名前や町名にその痕跡を見出すことができるのみである。廃れてしまったのは、どうも湧泉が途絶したのではなく、私が住んでいる大規模な住宅団地などの開発が進み、温泉客も途絶えたためのようだ。その証拠に、当時の泉源もまだ残っているようで、泉源の横を流れる塩川に、一部湧出する鉱泉が流れだしているようで、その付近の川底は特有の真っ赤な色に染まっているのが見て取れる。

  
P1040180

 温泉が繁栄していた頃は、痔によく効いたというこの温泉の薬効への感謝、信心の名残りであろうか、国道からちょっと入ったところに、「多田平野湯之町 温泉薬師堂」と名づけられた小さなお堂に薬師様が、石碑、石灯籠、お百度石と共にひっそりと安置されていた。花が手向けられているのを見ると、地元の誰かがお祀りし、お世話をしているのだ。温泉は跡形もなくなってしまったが、その記憶は信仰とともに生きている。

 

 

P1040187

 

 

 

もう一つの名残り、記憶は「三ツ矢サイダー」である。もともと、この辺から湧出する炭酸水は「平野水」と呼ばれていた。それは、明治時代に宮内省が、この地の平野鉱泉をもちいて炭酸水の御料工場を建てたことに始まる。そして、その後工場は三菱に払い下げられ、明治屋が権利を得て1884年に「三ツ矢平野水」(みつやひらのすい)として販売した。それが「三ツ矢サイダー」の起源である。平野水は夏目漱石の小説にも登場、また1897年には大正天皇の御料品に採用された。やがて「三ツ矢サイダー」は「朝日麦酒」(現・アサヒビール)に継承され現在に至っている。

サイダーを造るため、鉱泉から取り出した、天然炭酸ガスをボンベに充填するための塔と、宮内省に献上するための御料品サイダーを製造した「御料品製造所」が資料館として、今も残っている。いまでは知る人も少ないが、この塔は、平野のシンボルとして住民に長い間親しまれてきたという。

そういえば、「サザン・オールスターズ」の「勝手にシンドバッド」が「三ツ矢サイダー」のCMソングだったこともありましたね。まあ、当時のヒット曲「沢田研二」の「勝手にしやがれ」と、「ピンク・レディー」の「渚のシンドバッド」を足して2で割ったものという人を食ったタイトルの歌ではありましたが・・・。

「温泉=春の水、命の水」。ここでは、「勝手にシンドバッド」ではなく、この季節、ブラジル人にとっての「命の水」をうたったA.C.ジョビンの「三月の水」をあげておきましょう。どうも困ったことに、ボサノバ特集以来、ボサノバが耳について離れません。特にジョビンとエリス・レジーナのうたう「三月の水/Waters of March (Aguas de Marco)」が・・・。

「三月の水」というのは、毎年3月にブラジル、リオあたりで降る大雨のことらしく、ポルトガル語の原詩には韻を踏んだ人生や希望、命を示唆する単語が連っているがポルトガル語は分かりません。ジョビンが同じく作詞した英詩の最後は、こんな言葉で結ばれています。「・・・ 川岸が語る三月の水  絶望の終わり  心の喜び/この足、この地面  枝、石ころ  これは予感、これは希望」。   

耳について離れない、ジョビンとエリスの名盤「エリス&トム」の「三月の水」。

   

 
エリス&トム

エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン / ユニバーサル インターナショナル 

そして、「イリアーヌ」の代表作で、ジョビンをテーマにした彼女の2大名盤、「風はジョビンのように/PLAYS JOBIM」(1989年)と、1998年のベスト・セラー「海風とジョビンの午後/SINGS JOBIM」の2枚をカップリング、再発売した「イリアーヌ・プレイズ・アンド・シングス・ジョビン」。
 

 

イリアーヌ・プレイズ・アンド・シングス・ジョビン

イリアーヌ / EMIミュージックジャパン 

ボサノバ畑ばかり続いたので、気分を変えてJAZZっぽくいって見ましょう。孤高の歌姫、眼ぢからの歌姫、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」もジョビンをとりあげたことがあります。濃厚なブルース・アルバム「ベリー・オブ・ザ・サン」。彼女自身のアイデンティティでもあるミシシッピ州のデルタ・ブルースの集大成ともいえるアルバムで、なんと「三月の水」と「コルコヴァード」をとりあげています。ブルース対する彼女のこだわりは半端ではなく、たとえば録音にしてもミシシッピ州クラークスデールにある旧駅舎で行なうという念の入れよう。さあ、彼女がボサノバ・ナンバーをどう料理しているのか興味はありませんか?
 

ベリー・オブ・ザ・サン

カサンドラ・ウィルソン東芝EMI 

もう一人は大輪のバラを思わせるようなあでやかさで人気の高い「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」。アルバム「カム・ドリーム・ウィズ・ミー」から。
 

 

カム・ドリーム・ウィズ・ミー

ジェーン・モンハイト/ ビクターエンタテインメント 

そしてライヴのCDやDVDもリリースされているが、NYのレインボー・ルームで「三月の水」をうたう YOUTUBE を

 

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

 

 
 

雨・・・、午後の紅茶は

Tags:

2009_nenga

 

朝から冷たい雨が降っている休日の午後。気分転換にと、スパー・マーケットへ買い物に行く前にちょっと寄り道。失礼ながら「えっ、こんなところに・・・」と思うような山間部にある住宅地のなかに建つギャラリーへお茶をしに・・・。

ギャラリー・ジクウ22」。12角形のユニークな外観を持つ建物。1Fは作家ものの食器や絵画が展示されたスペースとカフェ・コーナー。2Fはギャラリー・スペース。12角形の建物なので360度どこからでも光が差し込む。その日も雨でしたが、室内はステンド・グラスを透して差し込む柔らかな光で、とても外は雨とは思われないような明るい空間につつまれていた。白いピアノがおいてあり、時々ライブなどもあるそうで、シャガールやピカソ、藤田 嗣治などの絵がさりげなく飾ってある。雨の日のかすかにJAZZが流れるほっこりとした異空間、妻は紅茶、私はコーヒーを飲みながら、ゆったりとした気分で雨の日の午後を過ごしました。
 

P1040126

 

夫婦でJAZZるご夫婦アーティスト、「マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ」。彼らが5年ぶりに新作「SPEAKING OF LOVE」から、スタンダードの「Tea For Two」を。たしか夫婦でのアルバムは3枚目である。サッチモの名曲「What a wonderful world」、マリエルお得意のジョビンのボサノバ「Dindi」。このアルバムも二人の温かい人柄がにじみ出る佳作である。ジャケットも可愛い。
 

b0102572_2257583

 

SPEAKING OF LOVE
マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
澤野工房

 

ご存知「ペギー・リー/Peggy Lee」の極め付きといえば、「Black Coffee」。’50年代中期の録音で、波乱万丈の人生を送った、ジャズ歌手としての彼女の魅力がつめこまれた作品で、ペギーの最高傑作にあげられている。
 

ブラック・コーヒー

ペギー・リー / ユニバーサル ミュージック クラシック

わがミューズの一人「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」が、「ペギー・リー」をトリビュートしたアルバム「ベッドで煙草はよくないわ」に収録されている「ブラック・コーヒー」もなかなかいい雰囲気。たしか日本デビュー・アルバム。「ジャニー・ギター」、「ゴールデン・イアリングス」もシニアの私たちを泣かせる。

ベッドで煙草はよくないわ~ペギー・リー・トリビュート
ジャネット・サイデル / 徳間ジャパンコミュニケーションズ

木漏れ日ウォーキング

Tags: ,

P1030858

 

少し寒かったが、先週は、正月でちょっとだれた体に喝を入れるため、車で10分くらいのところにある一庫(ひとくら)ダム湖畔の公園へウォーキングに出かけた。この県立一庫公園は一庫ダムの湖水面に突き出た緑豊かな半島「知明山」にあって、ります。ダム建設当時、自然環境を保存し、この地域の自然や里山の生活を学ぶために建設された公園である。広さは48.2ha。開園は平成10年7月。
この辺りは、断面が美しい菊の模様をした「菊炭」とよばれる茶の湯で有名な良質の一庫炭が作られたところ。里山には、お台場クヌギの薪炭林(雑木林)が残り、暖かい季節の休日には昆虫や植物観察、バードウォッチング等をする多くの親子連れが訪れる。

P1030860

 

私も暖かい季節には、時々訪れていたが、冬のこの季節に訪れるのは初めてであった。この地域の動植物の生態、一庫炭や園内に残る銀採掘の歴史などの情報を提供するネイチャー・センターで、おにぎりをほうばったあと、時折、薄日がさす木漏れ日の中を、標高350m、知明山を巡るウォーキングを開始。厚く積もった落ち葉を踏みしめて、急坂を上りつめると視界が開ける。帰りは、500段の急階段を一気に下る。足元を気にするので、木々の観察や景色を楽しむをする余裕はまったくなし。笑う膝を抱えて、缶コーヒーにのどを潤す。ここには、立派な炭焼き窯がしつらえてあり、そこで月末から行われる「炭焼き体験」を早速申し込んでみた。どんな炭が焼けるか、今から楽しみである。

 

P1030865 

天候が急に変わり、すこし雪まじりで時雨れてきたので、早々にウォーキングを切り上げ、体を温めるため、お気に入りの「カフェ・喜遊」へと向かう。店の中はストーブでほかほか。東南アジア系とおぼしき、ゆったりとした音楽が流れるている。外のみぞれまじりの雨を眺めながら、私はマテ茶、妻はチャイをゆっくり楽しんだ。
こんな風に過ごす午後の一日も、なかなかいいもんだ。

 

私が聴き惚れる男性ボーカリストの一人が「アンリ・サルバドール/Henri Salvador」。(参照「男唄に男が惚れて(5)~バルー、サルバドール、セグンド 人生の達人たち~」 ) 彼の歌に「こもれびの庭に」という歌がある。この歌が収録されているアルバム「サルバドールからの手紙」が日本で発売されたのは2001年で、彼は当時84歳であった。アンリ・サルバドールは、南米ギニアで生まれ、7歳でパリにやってきて以来、ずっと「パリっ子」として過ごし、やがて「ジャンゴ・ラインハルト」の伴奏などをつとめた。フランスへのサンバの紹介者したのも彼だったという。そんな彼が84歳でリリースしたのが「サルバドールからの手紙」。インタビューにも「これが私がやりたかった音楽」と自信を持って答えるムッシュ・アンリ。すべて未発表曲13曲で構成されているが、「ボクは昨日生まれ、今日生き、明日死ぬ」というポリネシアのことわざを大事に守って84年間生きてきた一つの到達点である。そして、このアルバムを最後に、2008年2月13日、パリの自宅で旅立ってしまった。享年90歳。

冒頭のゆったりとしたボサノバの「こもれびの庭に」から始まるが、少し寒い冬の日に、こんなアルバムを聴きながら、熱めのお茶をゆっくりと飲むと、心とからだがほっこりしてくる。

サルヴァドールからの手紙

アンリ・サルヴァドール / EMIミュージック・ジャパン

 

シニアとキャップの関係 

TAGS: None

P1030156

 

 

 

 

今年もまた「グリーンフェスタ」が開催された。我が団地の自治会が主催する最大の行事、いわゆる文化祭で、私たち夫婦がお手伝いをしているコミュニティ活動の団体にとっても、「川遊び」と並ぶ最大の行事。この時のためにと集めたドングリ、松ぼっくり、木の実、枝などを使っての思い思いの木工作、ほかにもゴム鉄砲の射的、ブーメラン作り、手編み、折り紙細工などを親子で楽しんでもらうコーナーを提供するのだ。子供達が主体的に工作してもらうのだが、最近は道具を使えない子が多いので、のこぎりや錐、小刀を使った加工を我々が手伝う。延べ2~300人の親子が集まったろうか、大変忙しい二日間であった。有り難うの言えない子、我々を頼ってばかりの母親、のこぎりやかなづちを自身で振るう豪腕ママ、ここが見せ所とばかり、かっこよさをアピールする父親・・・、色々な親子が集まってきたが、子供の笑顔、子供の独創性、限りない想像力には本当に感心させられた。また、大きな材料をふんだんに使って大作をつくる子が多かったため、材料がすぐになくなってしまい、あわてて材料になる枝を採りに行く始末に・・・。

私はいえば、すぐなくなる材料パーツ作りと、木工手伝いのため、まるで「13日の金曜日」のジェイソンのように、一日中のこぎりを振り回していました。 

 P1030133P1030137

 

 

 

 

わが団地の高齢化率は、たしか35%ぐらいとかなり高率である。従って、主催側も、参加側も、高齢者主体の文化祭にと変わりつつあるが、団地の中で活動を続けているかなりの数の色んな趣味クラブが、この日は団地内の4会場で作品展示や成果発表をする。もちろん、プロではないが、いわゆる「玄人はだし」のレベルの人も多いようだ。誰かに見てもらえる機会があるということは、励みにも喜びにもなるというもの。このブログとても同じことで、コメントなどお寄せいただけるとありがたいと思います。

その日初めて気がついたことであるが、来客、参加者を含めシニア男性の約80%はキャップを被っていたのだ。なぜだろうか?理由がよくわからないのである。私もキャップ愛用者であるが、特になにか理由を意識して被ったことはないのであるが・・・。シニア男性世代へのマーケティングの追求課題が一つ増えた。(そない、おおげさな!)
ネクタイを必要としなくなったこの世代、ネクタイ代わりの自己アピールとも思えるが ・・・。

 P1030171

 

 

 

 

 (いくつかあるうちで、北京で買い求めた最近愛用の派手なキャップ)



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.