JAZZYな生活

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「みどりの日」の木漏れ日ウォーキング

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いつもはわが住宅団地の中を徘徊するのがウォーキングの常であるが、今日は天気がよくて、初夏を思わせるような陽気。妻のリクエスト(実はクロモジの葉の採集が目的)で、私の山遊びのフィールドとしている里山園のウォーキングへと出かけてみた。連休とあって予想通り、丘の上の駐車場は満杯。ダム湖畔に車をおいて、長めの階段を上がっていく。何年か前、最初にこの公園に来たときは、この階段で息が切れたものだが、日ごろのウォーキング成果か、さほど息切れをせずに登ることができた。山の中腹にある広い芝生の公園はもう子供づれで一杯の人。山や森に手軽に親しめる公園として人気が出てきたようだ。   

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芝生の広場の人出とはうってかわって、森林の周回路はまったく人がおらず、静まり返っている。子どもをつれての森林散歩なんて素敵だろうと思うが ・・・ 。聴こえるのは、最期に「ジーーーー!」と長く延ばして鳴くのは「センダイムシクイ」だろうか。酒好きの私でも、とても「ショウチュウ、イッパイ、グイーー!」とは聴こえませんが ・・・ 。(鳴き声は北海道新聞野鳥データベース参照、写真も同様)

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いつまでも名残りを惜しむかのように咲いている「ヤマザクラ」は、緑の若葉とのグラディエーションが本当に美しい。無数の白い小さな花を房状につけて咲く「ミズキ」、「ナナカマド」、「ガマズミ」、「アオダモ」。この山に多く自生する「フジ(藤)」の紫色もよく目立つ。そして、白い五弁の花びらが可憐な、多分「シロバナノヘビイチゴ?」、お目当てのこちらは「クロモジ」のかおりも。人影のない木漏れ日の美しい里山の周回路を独占するちょっと贅沢なひと時。
     
前回久しぶりに「ホリー・コール/Holly Cole」を聴いてから立て続けに、彼女のアルバムを聴いている。一旦聴いてしまうと、引きずるように彼女の作る独特の音楽世界、音楽ステージに魅かれるからである。彼女が一躍注目されたカバー曲が、「Calling You」。1991年リリースされたアルバム「コーリング・ユー」(原タイトルは「Blame It On My Youth」)に収録。

「Calling You」。映画「バグダッド・カフェ/Bagdad Cafe」の挿入歌として、注目された曲で、オリジナルは、ゴスペル歌手「ジェベッタ・スティール/Jevetta Steele」が歌っている。音楽一家に生まれたカナダ出身の「ホリー・コール」は、この歌の持つ秘めた情熱を程よく抑制された歌唱で聴かせる。遠い彼方から聞こえてくるようなこの歌は、自然に包まれた静寂で色鮮やかな空間にとてもよく似合うと思う。



コーリング・ユー  ホリー・コール・トリオ / 東芝EMI

 Holly Cole Trio “Calling You”
 

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路傍の花、樹々の鳥 (15) ~ハナミズキ通り~

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日課のウォーキングの道筋には、いまは八重桜とその桜吹雪が美しい。そして街路樹の並木通りとなっている「ハナミズキ」も一斉に咲き出した。ツバメも帰ってきた。遅ればせながら、鶯もその鳴き声を本格的に競い合っている。「ヤマブキ」、「ツツジ」、「アセビ」、「チンチョウゲ」 ・・・・、我が家の「ヤブツバキ」も。今年の春はなんとなくスカッとしない春ではあるが、そんなことにはお構いなく季節は進んでいく。

4月25日。あのJR福知山線脱線事故から6年たった。さいわいにも最後尾の車両に乗っていたために、奇跡的にかすり傷で済み、大学卒業後は首都圏へと巣立っていった三男から元気な声で、「GWには帰る」と連絡があった。

新しい生活が多く始まった4月もあとわずか。本当に月日は瞬く間に過ぎてゆく。期待に満ちた生活も、大変な生活も含め、新生活をスタートさせた皆さんに、応援歌になるかならないかわからないが、「One Day I’ll Fly Away」を ・・・ 。「One Day」ではなく「Now」、「Tommrow」になることを願って。

この歌は、「When The World Turns Blue」と同じように、「ジョー・サンプル/Joe Sample」が作曲、「ウィル・ジェニングス/Will Jennings」が歌詞を付けた曲である。「♪ One day I’ll fly away Leave your love to yesterday ・・・・ /いつか 私は飛び立つわ あなたとの愛は 昨日に置き去りにして ・・・・ ♪」と前へ前へと進んでいく女性の心境を歌った美しいバラード。

ナイトクラブの歌姫と貧しい作家の悲恋をつづったミュージカル映画「ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge」の中で、主演の「ニコール・キッドマン/Nicole Kidman」が歌っていたのが印象深い。

英語の歌詞はこちら



ムーラン・ルージュ [DVD]  20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

「ジョー・サンプル」自身のアルバムでは、「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボによる名盤「The Song Lives On」にも収録されている。



ソング・リヴズ・オン  ジョー・サンプル feat.レイラ・ハザウェイ / ビデオアーツ・ミュージック

Joe Sample & Lalah Hathaway – One Day I’ll Fly Away」。

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そしてもう一人、ソウル系の女性シンガー「ランディ・クロフォード/Randy Crawford」との名コラボもよく知られているが、そのランディは好んでこの「One Day I’ll Fly Away」をアルバムに収録したり、ライブで歌っているようである。サンプルとのライブがあるので、ライラとの聴き比べをしてみるのも一興。

Joe Sample Trio and Randy Crawford - One Day I’ll Fly Away 」。 Randy Crawford (vocals); Joe Sample (piano); Nikolas Sample (acoustic bass); John Mclean (drums).

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ご近所の櫻(5)  ~高原寺の枝垂れ櫻~

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なんといい天気なんだろう。日課のウォーキング、今日は川向こうの隣団地「清和台」は、岩根山の中腹にある「高原寺」のエドヒガン枝垂れ櫻を見に行くことにした。「高原寺」。「浄土真宗、本願寺派」。寺の案内によると、今から535年前、第8代宗主蓮如上人を迎え、室町時代文明年間に創建されたという。

団地の中心部のショッピングセンターに車を置き、暖かい日差しの中をゆっくりと「高原寺」を目指す。10分も歩くと宅地開発も途切れ、のどかな山すその風景が広がる。もうしばらくなだらかな坂を上がっていくと、もうすぐ枝垂れ櫻が目に入ってくる。「まだすこし早いかな」と思って来たが、ほぼ満開の美しさ、素晴らしさ。この枝垂れ櫻はエドヒガン種で推定樹齢300年とされている。サクラの語源は「稲霊(いなだま)」の意味の「サ」と「神の坐(くら)」の意味の「クラ」が組み合わさったものという説がある。山の中腹の小さな古刹に一本だけ凛として媚びるところがなく、上品に咲くエドヒガンに古代人の祈りともいえる「サ・クラ」を感じる。

こんな心浮き立つ日に聴く曲は、フェイク・ボッサのユニット「ベレーザ/Beleza」の「ファンタジア/Fantasia」などどうでしょうか。メイン・ボーカルの「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」の声にすっかり魅了される。しかも大変な美人。その美しさはまさに「エドヒガン的」といっていい。このユニット、実はガブリエラのひとりボーカルであったらしいが、ガブリエラはその後、本名でソロ・シンガーとしてデビューした。そのデビュー・アルバム「Waiting」は私の「秘密の花園」入りをしている。
 


ファンタジア  ベレーザ / アルファレコード

「BELEZA – Fantasia」 この映像では、彼女の美しさを見ることができないのが残念。
 

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ご近所の櫻(4) ~渓のエドヒガン咲く~

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わが団地の西の端、猪名川に面した谷の斜面に樹齢40~50年の「エドヒガンザクラ」が70本ほど群生している。このエドヒガンの群生、兵庫県のレッドデータブックに記載されている絶滅危惧種であるが、3年ほど前から地元の有志の皆さんが、この谷の整備を始め、放置されていた粗大ごみを片付け、雑木やつるなど伐採をして光を林にいれ、弱っていたエドヒガンを再生させた。そして整備が進むにつれ、ツツジなどの低木やスミレ、ハクサンハタザオなどの群生やフデリンドウ、キンランなどの貴重な草花も出現し、植生の多様化も進んだという。遊歩道などもつけ、見違えるようになったこの谷を、エドヒガンが咲くこの季節に市民に一般公開している。

今年は、寒のもどりの影響で寒かったので開花が遅れていたが、今日観たら開花し、3分咲きほどになっていた。「ソメイヨシノ」とは違って、こぶりの花で霞がかかったような独特の風情である。猪名川の川べりまで降りてみると、むかし鉱山師(やまし)は鉱脈を発見する目印にしたともいわれる「ハクサンハタザオ」の群生(写真左)や可憐な花をつける「タチツボスミレ」の群生(写真右)も見ることができた。

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震災の影響で花見の自粛ムードがあるが、東電、東北電力地域でも煌々と電気をつける夜桜ではなく、昼間の花見はどんどんやったらいいと思う。明るさや日本という国への思いや日本人のアイデンティティ、絆を取り戻せるから ・・・ 。明日は山遊びの仲間と花見をしようか。 

前にも紹介しましたが、今年イチオシの櫻の歌をもういちど。 「ふくい舞」の「いくたびの櫻」。
 
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路傍の花、樹々の鳥 (14) ~とぼけ櫻咲く~

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私がお気に入りの「ご近所櫻」は、我が家すぐ近くの運動公園の土手の櫻。ここの一本の櫻だけが、ご近所で一番はやく、他の櫻より1週間ほどはやく開花する。しかも、まれではあるが、暖かい秋の日にも何を間違えたか花が開くことがある。そんなことから、私が勝手に「とぼけ櫻」名づけている櫻である。その「とぼけ櫻」、つい3日ほど前に見たときはまだ蕾の状態だったのに、今日観たら開花していた。

毎年この櫻が咲くのを見ると、「ああ今年も春が来た」とほっとする。とくに今年は震災のニュースを見続けた後なので、その感慨がひとしおであった。もうあと1週間もすると我が家のご近所では一斉に櫻が咲く。東北の皆さん、もうすぐ春がきますよ。櫻が咲きますよ。

去年の4月になくなった「井上ひさし」の作品に「吉里吉里人(きりきりじん)」という長編小説がある。月刊誌に連載された後、1981年に新潮社から単行本として発刊され、その年の「日本SF大賞」、「読売文学賞」、「星雲賞」を受賞した作品。刊行されると同時に買って読んだことがある。

東北地方の一寒村が日本政府に愛想を尽かし、突如「吉里吉里国」を名乗り独立を宣言する。当然日本政府は反発、これを阻止すべく策を講じるが吉里吉里側は食料やエネルギーの自給自足で足元を固め、高度な医学や独自の金本位制、タックス・ヘイヴンといった切り札を世界各国にアピールすることで存続をはかる。その攻防を含む1日半の出来事を、全28章にわたって描写している。井上氏の「東北讃歌」ともいえる、じつに面白い小説であった

小説の設定では、この「吉里吉里国」は東北本線沿いの宮城県・岩手県県境付近とされているが、実はモデルがある。岩手県上閉伊(かみへいい)郡大槌(おおつち)町吉里吉里。これは実在の地名である。そして、山田線・吉里吉里駅が実在する。この場所が今回の大震災で大きな被害を受けたのである。

もしも日本国が被災した東北地方に長期にわたって復興・復活まで全面的な支援をしなかったら、この小説の通り、東北地方は、日本国、日本政府に愛想を尽かし、独立してしまうかも知れない。そんな東北人の粘りや底力、気概、覚悟を被災した皆さんに期待もしたい。もし政府にそれができなかったら、この国の国民は本当に自国の政治に希望も愛想を尽かしてしまうであろう。

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)     井上 ひさし / 新潮社

お届けしてきた「You Must Believe In Spring」シリーズ、今回は「クレオ・レーン/Cleo Laine」。スキャットで名高いイギリス出身のベテラン女性ヴォーカリストにしてミュージカル女優である。ジャズ、ポピュラー音楽、クラシック音楽の各部門においてグラミー賞にノミネートされたことのある唯一の女性歌手であるという。



Live at Carnegie Hall  Cleo Laine / RCA

 「♪  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   雪に覆われた世界の中でも、万物は変化しているのです
   あなたが考えたり、知っている世界は、決して定まった世界なんかではありません
   春がくることを、愛が生まれることを信じましょうよ!
   ほら、もうそこに春が・・  ほら、もうそこに愛が・・・   ♪」

「Cleo Laine – You Must Believe In Spring -」 カーネギー・ホールでのライブから。

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スペイン坂を抜けて ~ご近所の異空間~

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大分春めいてきたので森林散歩でもと、いつもと違ったウォーキング・コースをたどってみた。我が家がある団地と国道をはさんだ反対側の山の急斜面に通称「スペイン坂」と呼ばれる住宅地がある。もう13、4年前だろうか、突如として、この急斜面に家が建ちはじめたのである。それも、白壁やクリーム色の壁の同じような洋風の外観の家である。30戸ほどの住宅地であるが、いつしかこの住宅地を「スペイン坂」と呼ぶようになった。

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大変な急坂である。雪や大雨の時など、この坂を上り下りするのはさぞかし大変だろうと、余計な心配をしながら、ゆっくりと登る。振り返って見ると急坂の分、眺望は絶景である。普通の人だったら購入をちょっと尻込みしそうな住宅地である。住宅業者もどうやって販売するか、相当知恵を絞ったのであろう。家や外壁の色、塀や窓など外観のデザインを少し異国風にするだけで、実際には木造住宅であるが、そこにまるでスペイン風の異空間が、ぽかっとできるのであるから不思議なものである。これが受けたのかもしれない。
  
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その「スペイン坂」をぬけて、標高264.5m、舎羅林山(しゃらりんさん)をめざす。「スペイン坂」から20分ほど山道をゆっくりと登ると、頂上ちかくに、ここも異空間といってもいい様な雰囲気で、、巨岩がごろごろしている「磐坐(いわくら)」のような場所があり、ここに登ると一気に眺望が開ける。

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すぐ目の前に広がっているのは、バブル期に大規模な宅地開発を行ったが、自然を破壊するだけ破壊したあと業者が倒産、無残な形で放棄された自然だけが残った場所である。最近、開発もわずかに再開されているようだが、10数年たったが、今もってこんなひどい状態である。開発を許可した行政、見通しの甘かった業者、いずれも無責任極まりないバブル期の土地開発の象徴のような空間である。

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しばし、眺望を楽しんだ(?)後、すぐに舎羅林山頂上へと到着。三角点、および測量碑が建っている。たしか、毎朝この山への早朝登山を実施し、自然や鹿などの生態を観察、調査報告している市民ボランティア達がいる。真冬の早朝には、運がよければ美しい「かぎろひ」を観ることができるそうだが、私は布団のなかの暖かいまどろみから離れられず、今年もそんな決心はつかなかったのである。頂上近くには、日当たりがいいためか、馬酔木(あせび)の花がもう満開であった。

帰りは三ツ矢サイダーの史跡のほうへ回り、その途中で見かけたうっそうと茂った草むらに佇む廃屋。かっての用途はもうわからないが、恐る恐る中をのぞいてみると、地面より深く掘り込まれた暗い大きな土間が拡がっていた。ここもちょっと怖い不思議な感じのする異空間。近くには大型店舗が建築中で、やがてはここも朽ちてなくなってしまうのであろう。2時間ほどの「ご近所の異空間」の散歩を楽しんだ日である。

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かって2度ほど旅したスペインの思い出にちなんだ曲は「アンダルシアの風」。フュージョン・キーボードの人気者、「今田勝」が、これまた人気フュージョン・ギタリストの「渡辺香津美」とコラボした曲である。光と影、哀愁、スペインの風を感じさせる快作である。



アンダルシアの風    今田勝 with 渡辺香津美 / キングレコード

「Andalusian Breeze /Masaru Imada with Katsumi Watanabe」

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路傍の花、樹々の鳥 (13) ~ 梅に鶯 ~

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ウォーキングの途中、鶯(うぐいす)の「初鳴き」を聞いた。春告鳥(ハルツゲドリ)の別名。メロディ・ライン(?)もしっかりしていて、幼さを感じさせないその鳴き声に、すっかり春の気配を感じる。そして、鶯との組み合わせの代表である一方の「梅」も、ここ数日来の暖かい陽気で、一斉に咲きほころんだ。ウォーキングの道筋にある庭に植えられているいくつもの梅からは、ほのかな香りが漂ってきて、ここにも濃厚な春の気配。しかし、鶯はその姿をなかなか見せない。それもそのはず、「梅に鶯」という常套句、実際には梅の蜜を吸いにくるのはメジロであり、藪の中で虫を食べる鶯はそのような姿で見かけられることはまずないという。花札などの絵柄にもあるように、ウグイスとメジロ、日本では昔からよく混同されているようだ。近くには「鶯の森」、「鶯台」などという地名もあり、隣町の宝塚の「市鳥」は鶯だという。この辺は鶯とは縁のある土地柄なのであろうか。   

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冬の間は水鳥とメジロ、ヒヨドリくらいしか見かけなかったウォーキング路、今日はジョービタキ、ツグミ、シジュウカラ、ムクドリなども顔を出してきたようだ。そして、「梅」とよく混同される「木瓜(ぼけ)」の花も咲き出していた。

春のスタンダードの名曲といえば、「三月の水/Water Of March」、 「It Might As Well Be Spring」、「Spring Is Here」、「April In Paris」、「I’ll Remember April」などが頭に浮かんでくるが、やはり代表的なこの曲に落ち着く。「You Must Believe In Spring」。「カトリーヌ・ドヌーヴ/Catherine Deneuve」主演、「ジャック・ドゥミ/Jacques Demy」監督のフランス映画「ロシュフォールの恋人たち/Les Demoiselles de Rochefort」で使われた名曲。名コンビ「アラン&マリリン・バーグマン/Alan & Marilyn Bergman」作詞、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」作曲。 

この曲を聴くといつも、イギリスの詩人「シェリー/Percy B. Shelley」の「西風に寄せる歌/Ode to the West Wind」の一節が起源だといわれる「冬来たりなば 春遠からじ」という格言を思い浮かべてしまう。 

「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のアルバムなどがよく知られているが、先年惜しくも亡くなった「エディ・ヒギンス/Eddie Higgins」のロマンチックな演奏はどうでしょうか。私が最初に「エディ・ヒギンス」に魅せられたアルバム「魅惑のとりこ/Bewitched」から。



魅惑のとりこ  エディ・ヒギンズ・トリオ / ヴィーナス・レコード

 Eddie Higgins Trio – You Mast Believe In Spring  
 

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続・ご近所の冬景色

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いつものウォーキングの道筋にある溜め池には、その鮮やかな黒白のコントラストからして、「キンクロハジロ(金黒羽白)」であろうか、水鳥が羽を休めている。なぜか今年は例年より、群れている水鳥の数が少ないようだ。隣町の伊丹市の野鳥で知られている瑞ヶ池(ずがいけ)では、鳥インフルエンザ陽性の水鳥の死骸が見つかったという。すぐ近くには、やはり水鳥が飛来することで有名な昆陽池(こやいけ)もあり、たいしたことがなければいいが ・・・。

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今日は節分。ええ、買ってきましたとも、関西地方の節分三種の神器。「いわし」、「福豆」、「太巻き」。ヒイラギと鬼の面はお店のサービス。さっ、これで今年は我が家に福が来るのは確実である。

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そして、商店街の花屋には、「桃」、「梅」、「チューリップ」、「ヒヤシンス」、「水仙」など早春を彩る花が一杯。妻は、「チューリップ」と「ヒヤシンス」の寄せ植えを買い求めた。我が家も少しは春めいて、明るくなるだろう。大阪城の梅林でも早咲きの梅がいい香りを漂わせているという。もうしばらくすれば「観梅」の季節。今年はどこの梅を見に行こうか。

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山遊びでみつけた繭(まゆ)。蝶であろうか、それとも蛾であろうか? ここにも春を待ち焦がれている生き物がいる ・・・ 。

 

「冬」がテーマのJAZZをご紹介しているが、今回は「ウィンター・ムーン/Winter Moon」。歌うはオーストラリアのピアノ弾き語り、わがイチオシJAZZミューズ「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」である。元々の曲は、アルト・サックスの「アート・ペッパー/Art Pepper」に詩をつけ、「ホギー・カーマイケル/Hoagy Carmichael」が歌ったものがオリジナルらしい。アルバム「Winter Moon」でペッパーばりの泣けるようなサックスを吹いている「トム・ベイカー/Tom Baker」は彼女の恋人であったが、突然亡くなってしまったという。そんなことを知って、この歌を聴くとまた彼女の切々たる歌唱が違ったシーンに見えてくる。アルバム「SMILE」は、「Winter Moon」を含む6CDからのベスト盤。


Winter Moon  Janet Seidel / La Brava

 


SMILE  ジャネット・サイデル インディペンデントレーベル

ご近所の冬景色

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近くのスーパーへ買い物に行くついでに、ご近所の冬景色スポットを回ってみた。最初は隣町の猪名川町の北部、鎌倉地区にある「猪名川不動尊」の滝と氷柱(つらら)。連日続いた冷え込み、31日にはこの地区のご近所が氷点下8.7度を観測したいうので、たぶん滝のつららを見ることができるだろうと行ってみた。

車をふもとにおいて、20分ほどゆるい山道を登っていくと、まだ雪が残っている山中に、落差10mほどの小ぶりの滝とお堂が現れる。今日は寒さがゆるんだためか、だいぶ融けていたが、それでも見事なつららを見ることができた。滝の横の岩の祠には、岩に彫られた不動明王が祀られている。堂守りをしているおじさんの話によると、明治時代に大水で流されたが、昭和30年ころ尼さんであったおじさんの母親が中心になって地区の人たちが再建したものだという。春と秋に大護摩を焚く大祭を行っているが、9月には、奈良や和歌山あたりからも修験行者たちが集まってきて護摩をたくそうである。

この滝のある「鎌倉」という地名は、鎌倉幕府5代執権、北条時頼が出家して「最明寺入道」と名乗り、民情を視察するため、諸国を遍歴していた時、一時この地に住んだという伝承に由来するらしい。宝塚の「最明寺滝」も「時頼」に由来すると伝えられているので、この源氏発祥の地がある北摂地方は「北条」と何らかのかかわりがあるのかもしれない。

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北摂地方の冬の風物詩のもうひとつは、「阿古谷(あこだに)の寒天」である。昔は寒天を作る業者は何軒もあったらしいが、今ではここ一軒だけである。何年か前に、この付近をドライブしていて、この白いものが寒天、しかも「糸寒天」であると気が付いたとき、それはびっくりしたものである。というのも寒天は、作るのに寒暖の大きな差が必要なので、私の故郷・信州だけの専売特産品だと思っていた。ここの寒天は京都あたりの老舗の和菓子屋さんなどへ出荷していると聞く。以来、我が家でもここの寒天を使っているのである。畑一面に、まるで紐か饂飩(うどん)のように、真っ白な寒天が陽に晒されているのは、大変美しいものである。

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2月3日は「節分」。関西地方には、この節分の日に、豆まきやいわしのほか、「恵方」、すなわち福が訪れる良き方向にむかって、「太巻き」寿司を丸ごとかじるという習慣がある。バレンタイン・ディのチョコレートと同じように、商魂たくましい大阪の海苔業者が仕掛けた企みであると聞いたが、この習慣、「げんかつぎ」に乗りやすい関西人の間で、すっかり定着したようにもおもう。節分の日には、どこのスーパーや食料品店でも、様々な種類の「太巻き」が店頭に並ぶからである。ちなみに今年の恵方は「南南東」。「恵方巻き」も、この季節の関西の風物詩。我が家でも、もちろん買うつもりですとも ・・・。

新聞によれば、紅葉の季節に訪れた、京都府南丹市美山町「かやぶきの里」では、集落の道に灯籠が並べられ、かやぶき屋根をライトアップする「雪灯廊」が始まったという。柔らかい明かりに浮かぶ、かやぶき家に魅せられた観光客が、大雪をものともせず大勢訪れているという。う~~ん、行ってみたいと思いますが、ご近所というにはすこし遠すぎるので残念ですが ・・・ 。(写真;読売新聞より)

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ちょっと変わったところで、最近評価が高まっているらしい「ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace」の「冬のソナタ/Winter Sonata」なんてどうでしょうか。そう、あの韓流ドラマ「冬のソナタ」のテーマ曲のJAZZアレンジです。私のような軟弱JAZZファン向けのBGMにはもってこいのアルバムかも知れません。


 
冬のソナタ  ゲイリー・ベルサーチ / エム アンド アイ カンパニー

 

 

路傍の花、樹々の鳥 (12) ~こぶしの蕾~

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第2回目の炭焼きの準備で山作業。空気は冷たいが、陽が照っているので、体感温度は高く、心地よい。作業をしていると汗ばんでくるくらいだ。

春を告げる花、「こぶし」の蕾が、もうかなり膨らんできていた。着実に春は近づいてきている。

 

 

「春の歌/Spring Song」(1983年)。アルバム「ロココ・ジャズ」で一躍その名を知られたルーマニア出身のバロック・ジャズの名手「オイゲン・キケロ/Eugen Cicero」(1940年 – 1997年)。バッハのリズミカルな「平均律クラヴィア曲集前奏曲第2番」に始まり、タイトル曲、メンデルスゾーンの「春の歌」、ショパンの「プレリュード第4番」、バッハの「 G線上のアリア」とつづく。暖かい春の気配を運んでくれる「ロココジャズの詩人」と呼ばれたキケロの華麗なアルバム。マリー・ローランサン風?のジャケットもいい。

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  春の歌 オイゲン・キケロ・トリオ / BMGメディアジャパン
 

 

 

 

なんといっても、彼の名を有名にしたのは「ロココ・ジャズ」。初めて聴いたとき、冒頭の「ソルフェジオ・ハ短調」、そのスイング感、ほとばしる情熱、華麗さに、「ジャック・ルーシェ」とはまた違う衝撃を受けたことを覚えている。



ロココ・ジャズ  オイゲン・キケロ、 ピーター・ウィッテ 、チャーリー・アントリーニ  ユニバーサルクラシック

「オイゲン・キケロ・トリオ」で、「ソルフェジオ・ハ短調/Solfeggio in C minor」。 Eugen Cicero (p)、Peter Witte (b)、Charly Antolini (ds)

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