「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」、すなわちミュージカル、「ラマンチャの男/Man of La Mancha」の主題歌、「見果てぬ夢/The Impossible Dream」をエールとして橋下氏に贈ろう。大御所「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のアルバム「ザッツ・ライフ/That’s Life」より。
「男の矜持」、「人間の矜持」をテーマに、描き続けている映画監督がいる。「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」である。「許されざる者/Unforgiven(1992)」、「ザ・シークレット・サービス/In the Line of Fire(1993)」あたりから、その色合いが濃くなったように思う。あの「マディソン郡の橋/The Bridges of Madison County(2000)」も見方を変えれば、男と女の矜持の話とも見ることができるし、以後、「スペース・カウボーイ/Space Cowboys(2004)」、「ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby(2006)」、「グラン・トリノ/Gran Torino(2008)」と続く。「父親たちの星条旗/Flags of Our Fathers(2006)」、「硫黄島からの手紙/Letters from Iwo Jima(2006)」、「インビクタス/負けざる者たち/Invictus(2009)」では国家、民族と個人の矜持を、「チェンジリング/Changeling(2008)」では、母親の矜持をテーマに取り上げた。
次のアルバムは、輸入盤、日本盤でタイトルこそ違うが、このメジャー・デビュー盤「Twentysomething」に、映画「ブリジット・ジョーンズの日記~きれそうなわたしの12か月/Bridget Jones 2;The Edge Of Reason」の主題歌「エヴァーラスティング・ラヴ/Everlasting Love」をボーナス・トラックとして、追加収録した完全版である。
夜、「猿の惑星/Planet of the Apes」を見る。1966年製作、45年も前の映画である。「チャールトン・ヘストン/Charlton Heston」扮するテイラーが浜辺で崩れ果てた自由の女神の残骸を見て叫ぶ。「本当にやっちまったんだ、バカ者どもが ・・・」と。45年後の今に向けた強烈な皮肉と警告のメッセージのように感じた。
そして永平寺のニュースを見て、不意に思い出したアルバム2枚。JAZZは、「メディテーションズ/Meditations」(1965年11月録音)、「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」のアルバム。「コルトレーン・カルテット」に「ファラオ・サンダース/Pharoah Sanders」と「ラシッド・アリ/Rashied Ali 」を加えて吹き込んだスピリチュアルな要素の濃い作品。フリー・ジャズに極めて近い演奏と言っていいが、私には停滞したこの世界、日本の政治の現状を打破できないのかという私の欲求を代弁しているようにも聴こえる。
同じ朝刊には、学生だった1950年代当時から、作曲家「マイク・ストーラー/Mike Stoller」氏と組み、「エルビス・プレスリー/Elvis Presley」が歌い、大ヒットした「ハウンド・ドッグ/HOUND DOG」や「監獄ロック/Jailhouse Rock」のほか、「スタンド・バイ・ミー/Stand by Me」などのヒット曲を手がけた「ジェリー・リーバー/Jerry Leiber」氏が78歳で亡くなったという訃報も掲載されていた。若干19歳、無名の二人組ソングライターはアメリカのリズム&ブルース界でスタートをきったが、彼らのフレッシュな才能は着実にヒットを飛ばし、音楽業界の注目を集め、やがてはメジャーな存在になっていくという「業界」でのアメリカン・ドリームを体現したような二人であった。この辺の事情はサイト「Soundweb/ロックが駆け抜けた時代/第一章プロデュースの時代」に詳しい。
そして、それぞれ心に傷を持った4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに「死体探し」の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いた「スティーブン・キング/Stephen King」の非ホラーの原作を映画化し、不朽の名作となった映画「スタンド・バイ・ミー」(1986年公開)の主題歌に「ベン・E・キング/Ben E. King」の1961年のヒット曲がつかわれた。
引退後は「何か人の役に立ちたい」と会見で語っていたかっての不良少年「島田伸助」氏。どう日本の舵を取ってくれるにかわからないが、少なくとも被災者には寄り添った政策を展開してほしい民主党新代表。決断の時期が取りざたされたが、もう一度自分探しと日本探しのお遍路の旅に出てほしい菅総理。三人に贈る歌は、「Stand By Me/僕のそばにいて」。
彼が紹介している歌のひとつに「Born To Be Blue/ブルーに生まれついて」という曲がある。1946年(47年?)にジャズ歌手「メル・トーメ/Mel Torme」と「ロバート・ウェルズ/Robert Wells」のコンビがなんと19歳でつくったというバラード。曲も歌詞もブルーな雰囲気に満ちた曲である。しかし悲しみの中にも静けさや優しさを湛え、ラストは救いで終える曲である。
「♪ Some folks were meant to live in clover
But they are such a chosen few
And clover being green is something I’ve never seen
‘Cause I was born to be blue
・・・・・・・・・・・・・ ♪」
そんな「生き方としての節電」にふさわしい曲がある。「Give Me The Simple Life」。「素朴に生きよう」という意味であろう、「ハリー・ルビー/Harry Ruby」作詞、「ルーブ・ブルーム/Rube Bloom」作曲で、1948年の映画「Wake up and dream」(観てませんが ・・)に書かれた。以来ジャズ歌手が好んで歌う曲となり、いわば歌唱のテクニックを競う曲となっているという。英語の全歌詞はコチラであるが、俗語が多いので、悪戦苦闘ながらもちょっと訳してみた。
【 Give Me The Simple Life 】
「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・
Some like the high road 目立つ生き方が好きな人もいるけど
I’ll take the low road わたしは地味な生き方でいい
Free from the care and strife 悩み事や争いもない暮らし
Sounds corny and steady 野暮ったく、堅物みたいだけど
But, yes, indeedy ほんとにこれでいいんだ
Give me the Simple Life 素朴で普通の暮らしがしたい ♪」
原始の黎明期への復帰、自然への回帰をテーマにし、自然主義派とでもよぶのがいいようなJAZZアーティスト達(JAZZというカテゴリーに当てはめていいのか疑問ではあるが・・)がいる。「エグベルト・ジスモンチ/Egberto Gismonti」、「ヤン・ガルバレク Jan Garbarek」などドイツのECM(Editions of Contemporary Music)というレーベルにそんなアーティストが多いようである。「ヨーロピアン・カルテット」時代の「キース・ジャレット/Keith Jarrett」をあげていいかもしれない。
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