JAZZYな生活

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昔ジュリー、今もジュリー

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「横浜の自宅近くを散歩していたら、青空にぽっかりと白い雲が浮かんでいた。携帯電話のカメラで思わず3枚、撮った。3日後、震災が起きた。栃木県内で音楽劇に出演中だった。」(5月4日朝日新聞、写真も)

こんな書き出しで始まる記事が朝刊に載っていた。

「あれから1年あまり。被災地で炊き出しをする人。大声で支援を呼びかける人。でも多くの人は、気持ちはあるけど何をしていいかわからなかった。僕もその一人でした。」と語るのは、歌手の「沢田研二(63)」さん。この3月、被災地への思いを歌った4曲入りの新譜「3月8日の雲~カガヤケイノチ」をリリースした。そのジャケットには、記事冒頭の雲の写真を使ったという。そして福島第一原発を表す「F.A.P.P」という歌では、「BYE BYE 原発」と叫ぶ。

彼は、4年前、「憲法第九条」に想いをこめた「我が窮状」という歌をアルバム、「ROCK’N ROLL MARCH」の9曲目に入れた。(参照拙ブログ「ジュリーの窮状、日本の窮状」) そして今度は「F.A.P.P」である。

3月8日の雲

沢田研二 / ココロ・コーポレーション

還暦の前のあたりから「言いたいことを言わなきゃ」と思うようになった。反原発ソングを歌うことで、「テレビに出られなくなるよ」と言われたことがあるという。しかし彼は、「それでいい。18歳でこの世界に入り、いつまでもアイドルじゃないだろ。昔はジュリー、今はジジイ。太ったっていいじゃない。」と言ってのける。「頑張ろう」という歌詞もないし、派手な宣伝もしないという。たしかに「忌野清志郎」のようなインパクトには欠けるかもしれないが、言いたいことは十分伝わってくる。「ひそやかにやるのが今の自分に合っている。」と彼は言う ・・・。

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そして同じ夜、NHK-BSプレミアムでは「沢田研二ライブ2011-2012日本武道館公演 瞳みのる・森本太郎・岸部一徳をむかえて」。1971年の日本武道館コンサートを最後に解散した「ザ・タイガース」が41年ぶりという「瞳みのる」を迎えて、去年から今年にかけて全国ツアーをくんだその最後の1月24日の武道館ステージの模様であった。「加橋かつみ」は不参加であったため、「ザ・タイガース」とは名乗れなかったが、「ほとんどザ・タイガース」といっていいステージであった。タイガースの曲ばかりでなく、かってジャズ喫茶時代に歌ったのであろう、当時のヒット曲「Because」、「Tell Me」、「Satisfaction」など、私にとっては懐かしい歌も ・・・。「岸部シロー」も 一徳に支えられて登場、「ザ・ビージーズ/The Bee Gees」の「若葉のころ/First of May」を一曲だけ歌った。少したどたどしいかったが、その間の外し方、いや外れ方、音程の微妙なずれが、むしろ絶妙で味があり、歌うほどに彼が活き活きとしてくるのがはっきり感じられる。現在の彼の境遇を思うと、ちょっと感動を覚えた。人気絶頂当時、ファンであったことはないが、当時の歌を今改めて聴いても、歌詞の甘ったるさはさすがに否めないが、少しも古くないなと感じたことも事実。

そして今、歌いたいことを歌い、コンテンポラリーであり続ける歌手「ジュリー」。「昔ジュリー、今もジュリー」。そして今日(5/5)深夜、原発稼働ゼロの日を迎える。

【 F.A.P.P.(フクシマ・アトミック・パワー・プラント) 】   作詞:沢田研二  作曲:柴山和彦

「♪ 太陽と放射線 冷たいね
   子供はみんな校舎の中育つ
   死の街は死なない かけがえのない大事なふるさと
   我が家へ帰れない 希望はあるけど
   こんなにしたのは誰だ

   BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
   苦しみは いつも複雑すぎるよ 当然
   BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
   HAPPINESS LAND 収束していない福島
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「沢田研二 - F.A.P.P」
   
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「HOPE」は希望

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ちょっと前のブログで、去年の4月11日、津波に流された岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かって、ZARDの「負けないで」をトランペットで吹いていた少女、「佐々木瑠璃」さんのことを書いた。トランペットで奏でた祈りや想いは、その後の瑠璃さんの希望につながっていてほしいと。(拙ブログ『「Esperanza」は希望」』参照)その願いはかなったようである。3月30日の朝日新聞朝刊にその後の瑠璃さんを伝える記事が載っていた。

『 ・・・・ この春、看護師を目指して福島県立医科大学に進む。 ・・・ 母や祖母の形見のトランペットは大学でも続けるつもりだ。「負けないで」は、大切に吹いてくと決めている。 ・・・」(朝日新聞より)

「希望」へとつながったのだ。

日本が誇るJAZZピアニスト「秋吉敏子」がコンサートの最後にいつも決まって演奏する曲がある。「希望」。そのことに触れたブログから再録して見よう。(拙ブログ『HOPE「希望」 ~秋吉敏子のメッセージ~』、『10月はJAZZの国・・・』 参照)

『彼女が、原爆の地、ヒロシマの一枚の写真に写った女性にインスパイヤーされて、JAZZ組曲「ヒロシマ ~そして終焉から」を作曲し、広島でコンサートを行ったのが、2001年8月6日。そして、その直後に「9.11」が起こった。彼女は、それ以後のコンサートから、最後の曲に、この「ヒロシマ ~そして終焉から」の第3楽章「HOPE」を必ず演奏するようになったという。この曲に「谷川俊太郎」が詩をつけ、前夫「チャーリー・マリアーノ」との愛娘「マンデイ・満ちる」が英詩をつけ、『HOPE 「希望」』を新たにレコーディング、リリースをした。』

ヒロシマ そして終焉から
秋吉敏子ジャズ・オーケストラ・フィーチャリング・ルー・タバキン / / ビデオアーツ・ミュージック

HOPE「希望」
秋吉敏子 / / 日本クラウン」

ピアノ、「秋吉敏子」、歌、「マンディ・満ちる」という親子共演。
                                                                             
「HOPE /希望 - 秋吉敏子&マンディ・満ちる」
 
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Put Our Hearts Together

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3月11日、TVでは予想したように一日中、震災にかかわる秘話や美談、討論などの特集をやっていた。山遊びから帰って見たいくつかの番組の中で心に残った番組は、NHKBS1特集「トゥモロー ~ボブ・ジェイムスからの贈り物」であった。「ボブ・ジェイムス/Bob James」。フュージョンの大御所であり、スムース・ジャズの人気バンド「フォープレイ/Fourplay」のリーダーである。番組はボブが、震災後の9月に行われた「いわてJAZZ2011」にソロで出演するために、日本にやってきたところから始まる。彼にとっては、もう30回を超える来日であった。震災や津波の生々しい爪痕、盛岡の伝統の祭りなどを見て回るうちにボブの心にある曲が自然に芽生えた。その曲をコンサートの最後のセッションで演奏しようと決めた。

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一方、震災と大津波に見舞われた大船渡。そこに40年近い歴史を誇るアマチュアのビッグ・JAZZバンドがあった。「大船渡サンドパイパーズ」。メンバーの多くが家族や家を失っていた。奇跡的にも無事残った海沿いの練習所で練習を続けていたサンドパイパーズに「いわてJAZZ2011」への出演の話が舞い込む。出演は、「ボブ・ジェームス and 松居慶子 “JAZZ FOR JAPAN” Project」、「寺井尚子カルテット」。超有名なジャズ・アーティストたち。しかもラストには全員によるセッションがあるという。

岩手の地で彼の心に芽生えた曲に「Put Your Hearts Together (心をひとつに)」とタイトルをつけたボブは、楽譜を携え、サンドパイパーズとの練習のため大船渡を訪れた。練習時間はたった2時間、本番のコンサートまで二日を残す日のことであった。

そしてコンサート当日。「サンドパーパーズ」中心による「いわてJAZZ2011 スペシャルバンド」から始まったコンサートも順調に進み、 いよいよラストのセッションを迎えた ・・・・。曲は「Put Your Hearts Together “心をひとつに”」。

「Bob James – Put Your Hearts Together “心をひとつに”」

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客席と一体となった演奏、喜び、笑顔、涙、躍動、希望 ・・・・。「音楽のチカラ」がそこにあった。「ボブ・ジェイムス」からの贈り物。

そして、今年の1月。「ブルーノート東京」に出演するため、「フォープレイ/Fourplay」を率いて、再び日本を訪れたボブ。あれ以来、あの曲「Put Your Hearts Together」のタイトルに少し違和感を感じていたボブは、タイトルを変えたという。「Put Our Hearts Together」に ・・・。そして、この曲「心をひとつに」は、「フォープレイ」のレパートリーとなるとともに、日本の多くのJAZZバンドが、東北への支援の心をこめて、レパートリーに加えているという。
    
    
    
   
  

櫻のうた

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今日は朝から寒く、また冬に逆戻りしたようである。季節に先行して、今年も新しい「桜」の歌が、ちらほら聴こえてきた。3月8日の朝日新聞夕刊の記事。

『阪神大震災で父を亡くし、東日本大震災でボランティアをしていた母を亡くした26歳の女性が歌手デビュー。 ・・・ 両親が好きだった花、「桜」を歌手名にし、バラード調の曲「櫻の花」を作った ・・・ 東京のシャンソンバーで飛び入りに歌ったことがきっかけで歌手デビュー ・・・・ 」。

震災後1年、大新聞好みの特ダネ美談記事ではあるが、そんな新聞社の思惑とは無関係に、この歌と「櫻-sakura-」さんには、素直にエールを送りたい。この曲は、11日、「iTUNESストア」からNET配信されるという。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                 
    
       

「櫻の花 ― 櫻-sakura-」
                                                                                                            
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9.11

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・・・オール・ディス・タイム

スティング / ユニバーサル インターナショナル

2001年9月11日、テロ直後トスカーナの自宅で行われたライブ。WEBによるライブの配信を企画していたが、「この一曲だけを犠牲者に捧げるために配信する」と語って歌いだす ・・・ 。

「STING – Tribute to WTC Victims – Fragile」
 
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音楽の地平線

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NHK・BSプレミアムに毎週木曜日夜九時放映の「アメイジング・ヴォイス・驚異の歌声」という番組がある。私が時々寄せてもらっているあるブログで教えてもらってから、よく観るようになった番組である。

日本ではまだほとんど知られていないが、世界の各地にある「魂を揺さぶるような歌声」や、メジャーな音楽産業の光がまだ当たっていない歌声を探り当てて、紹介する番組である。これが面白い。今週は、トルコはイスタンブール、なんと5オクターブの声域を自由に歌いこなす男性歌手、拍子がまったく自由で50拍子、60拍子さえもあるというクルド人の民族音楽を歌うクルドの歌姫「アイヌール」などを紹介していた。先週はブルガリアン・ヴォイス、その前は北欧であった。

映像と音質が抜群に良く、デジタル放送のすぐれている点が遺憾なく発揮され、いつもその歌声や音楽の背景あるストーリーに引き込まれてしまい、約1時間、あっという間に過ぎてしまう。MCは「藤井フミヤ」と「元ちとせ」。この番組を見て思うことはただ一つ。世界は広い、音楽の地平線は限りなく広がっているということである。したがって感動も無限の広がりを持っているということであろう。

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この番組を見るきっかけになったブログで紹介されたのは、「Zaz/ザーズ」というフランスの歌手であった。「Zaz ・・・・」、不思議な響きの名前を持つ歌手であるが、彼女の少しざらついているが奥行きのある歌声にすっかり魅了されてしまった。

「ZAZ(本名:Isabel Geffroy・イザベル・ジュフロワ)」は1980年、フランス中部の都市トゥールに生まれ、5歳から音楽の勉強を始めたという。2006年、パリに身を移し、キャバレーで週7日間、夜11時から朝の5時までマイク無しで歌うという厳しい下積みの日々を送り、また同時期には、モンマルトルの路上でも歌い始めた。ハスキー・ヴォイス、ストリート・ミュージシャンということもあり、パリでは徐々に「ZAZはエディット・ピアフの再来か」という噂が広まったという。そして2009年1月、オランピア劇場で行われたシャンソン新人発掘コンテストに優勝し、アルバム・デビューへの道が開かれた。(ライナーノーツより)

そしてデビュー・アルバムのタイトルは、日本盤では「モンマルトルからのラブレター」というタイトルになっているが、オリジナルでは「Zaz」。自分の音楽のスタイルを強く前に出したかったためであろう。そのスタイルは、ヨーロッパの伝統的なJAZZギター奏法である、「ジプシー・スウィング(マヌーシュ・スウィング)奏法」の演奏を中心に、ブルース、フォーク、ジャズなどをベースにしたサウンドである。その多彩さにまず驚かされる。フランスでは20万枚を超える大ヒットになったという。

モンマルトルからのラブレター

ザーズ / リスペクトレコード

最も人気のある曲が、アルバム2曲目の「Je veux (私の欲しいもの)」。「ホテル・リッツのスイートもいらない/シャネルの宝石もいらない/私の欲しいものは愛と楽しさと心地よさだけ ・・・」

「Zaz – Je veux (私の欲しいもの)」

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何年か前に訪れたモンマントル界隈。ジプシー・スイング・スタイルの演奏をしている若いストリート・ミュージシャンを多く見かけたことを思い出す。「Zaz」もそんなミュージシャンの一人であったのだろう。そして、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」の魂は、いまもまだ生き続けているのだと思う。
 
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今なお続く「音楽のチカラ」

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4月11日、岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かってZARDの「負けないで」を吹いたあと、祖母が買ってくれたトランペットを抱きしめる佐々木瑠璃さん(17)。4月12日付の朝日新聞(東京本社発行)=森井英二郎撮影

東日本大震災から1カ月後、津波に流された岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かってトランペットを吹いていた少女がいた。そして、震災から70日たった20日、少女は東京オペラシティの舞台に立った。少女の名は「佐々木瑠璃」さん。聴衆約1500人に披露したのは、あの時、天国の母らに捧げた「ZARD(ザード)」の「負けないで」と「故郷」。 【 5月21日/5月15日 朝日新聞記事より 詳細記事はコチラコチラ 】  

ZARD /負けないで」。坂井泉水さん亡くなったのが4年前の2007年5月27日。今なお、この歌は被災地の皆さんに勇気を与えているという。YOUTUBEへのアクセスは170万回を超えている。

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ニホン人のチカラ、NETのチカラ

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(写真;金の蓄音機でできているグラミー賞のトロフィー)

今日、パソコンを開けてみてびっくり。私のブログへのアクセス数、訪問者数が異常に増えているのだ。1日で1週間をはるかに超える数。(「プレミアム・エイジ」では、ブロガーはアクセス数などを把握できないので元ブログでの話であるが、多分同じことがPAでも起こっているのでは ・・・ 。) 原因はすぐに推定できた。日本時間で、今日14日はグラミー賞受賞発表の日。日本人アーティスト4人が受賞したという快挙があったからである。だから、2月1日のブログ記事「グラミー賞にノミネートされた日本人」にNETで検索が大量にかかったためである。

今年のグラミー賞受賞は、クラシック界でのピアニスト&指揮者の「内田光子」さん、JAZZピアニストの「上原ゆかり」さん、琴奏者の「松山夕貴子」さん、そして「B’s」の「松本孝弘」氏という快挙である。しかも女性が3人、JAZZ関連アルバムが二つ、また「琴」という日本の伝統音楽と洋楽との融合に対しても評価が与えられたのである。残念ながら、私のブログで取り上げたブルーグラスの「渡辺敏雄」氏は受賞を逃した。

言葉にならないくらい本当にすごいことである。先日の記事でも書いたが、日本人の個のポテンシャルは十分にあるのだ。政治や企業が、その個のポテンシャルをどう引き出し、どう育て、どう発信していくかが問われているのである。

国内でみとめられないなら、思い切って海外やグローバル規模での活躍の場を求めてみたらどうだろうか。情報発信は簡単にできるのだ。そんな時代なのである。

「上原ひろみ」さんが参加したベーシスト、「スタンリー・クラーク/Stanley Clarke」が率いる「スタンリー・クラーク・バンド」で、最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞したアルバムは、「スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ」。



スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ  スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ / ユニバーサルクラシック

最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞した「松本孝弘」氏のアルバムは、JAZZフュージョン界における人気ギタリスト「ラリー・カールトン/Larry Carlton」とのデュオ・インスツルメンツ・アルバムTAKE YOUR PICKであった。



TAKE YOUR PICK  Larry Carlton & Tak Matsumoto / バーミリオンレコード 

 

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そして、「内田光子」さんが「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を、「松山夕貴子」さんが参加し、日本でレコーディングされたアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」は、最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞。
 
尖閣諸島事件でのビデオ流出、「WikiLeaks」への機密情報漏洩問題。チュニジアに続くエジプト・ムバラク独裁政権崩壊。そして実感したビッグ・ニュース直後の私のブログへのアクセス。もはや「NETのチカラ」をとめることはできないだろう。このいってみれば、「NETによる市民革命」によって、アラブ世界は歴史の転換点を迎え、この動きは、やがて世界の独裁政権国へ大きなうねりになって押し寄せていくのではないだろうか。ベルリンの壁崩壊のときは確か「TVのチカラ」であったと思うが、今回は止めることができない「NETのチカラ」、それも「フェイスブック」のチカラが大きかったという。

ムバラク政権を倒した原動力となったのは「フェイス・ブック」。いま公開中の映画、「デヴィッド・フィンチャー」監督のソーシャル・ネットワークは、世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマで、アカデミー賞にノミネートされている。

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グラミー賞にノミネートされた日本人

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朝日新聞を見ると素晴らしい記事が目に飛び込んできた。自身がプロデュースしたアルバムが、今年の「第53回グラミー賞」にノミネートされた「渡辺敏雄」さん(64歳)を紹介している記事である。人気ロックグループ「B’z」の「松本孝弘」さんと並んで、フォークの一部門、ベスト・トラディショナル・フォーク・アルバム部門に選ばれたというのだ。まさに快挙である。「ブルーグラス/Bluegrass music」、私なんぞも、カントリー&ウェスタンと区別が付かないほどで、日本ではまだまだマイナーな音楽である。渡辺さんは、長い間このブルーグラスの国内普及に努めてきた人で、国内唯一のブルーグラス専門誌を発行する一方、来年40周年を迎える野外イベント「宝塚ブルーグラス・フェスティバル」の運営も手がけてきたという。今回グラミー賞で評価されたのは、2001年に亡くなったバンジョー奏者「ジョン・ハートフォード/John Hartford」の愛した音楽を詰め込んだアルバムである。

「Wikipedia」で調べてみたら、「ブルーグラス」はアメリカ音楽の一ジャンル。マンドリンやバンジョー、バイオリンを用いるのが特徴で、アイルランドやイギリスの伝承音楽が基になっており、アメリカ南部に入植したスコッチ・アイリッシュの間で広まったという。アップテンポの曲が多く、楽器には速弾きなどのアクロバティックな奏法が求められ、日本ではニューシネマ「俺たちに明日はない」のテーマに使われたBGバンド「フラット&スクラッグス/Flatt And Scruggs」がよく知られているという。そして、現在では、「チック・コリア/Chick Corea」や「ヨーヨー・マ/馬 友友、Yo-Yo Ma」らも巻き込んで、ジャズやクラシックの世界でもブルーグラスの楽器技術やアンサンブルが認められ、数多くのアーティストを輩出しているらしい。

これは「いい話」である。しかし、「大変な話」でもある。たとえが悪いかもしれないが、「津軽じょんがら三味線」にほれ込んだアメリカ人が、アメリカでその普及活動や、「じょんがら三味線フェスティバル」を40年も続け、「高橋竹山」などのCDを自主制作し、それが日本で認められ、日本レコード大賞の伝統芸能部門賞を受賞したようなものであるといえば、多少その大変さがお分かりいただけるだろうか。

好きな「ブルーグラス」一途に生涯を賭けてきた渡辺さん。そんな努力や彼の志の深さを、遠くアメリカで見落とさず、正しく評価して選出したグラミー賞選考委員の人たちの炯眼に敬意を表したい。渡辺さんの一途な「音楽のチカラ」である。私と同じ歳、写真でみると実にいい顔をしている。

最近、音楽だけでなく、文学、映画、クラシックなどの分野でグローバルな舞台でその活躍が認められたり、賞を取ったりする日本人が多いように思う。元来、異文化に対しては融通無碍に許容し、自己の中に取り込んだ異文化を、さらに消化、洗練して発信するということは日本人の得意とするところ。TTPだとか第三の開国だとか、政治、経済、教育でも日本のグローバルな立ち位置やポジショニングが取りざたされているが、渡辺さん等の例を見ても、個のポテンシャルは十分にあるのだ。政治や企業が、その個のポテンシャルをどう引き出し、どう育て、どう発信していくかが問われているのである。

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最近観た秀作な映画(DVD)のひとつに「クレイジー・ハート/Crazy Heart」がある。落ちぶれたC&Wのシンガーソングライターの再生を描いた感動のドラマである。どん底にあえいでいても、先の短い老いた年齢であっても、誰でも人生を立て直すことができるという勇気と希望を与えてくれる作品。

監督・脚本・製作は「スコット・クーパー/Scott Cooper」、主演は、映画「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ/The Fabulous Baker Boys」(1989)でもその音楽的才能を見せた「ジェフ・ブリッジス/Jeff Bridges」。この映画は、第82 回(2009)アカデミー賞で主演男優賞など2部門受賞ほか全世界29映画賞を受賞した。

かつて一世を風靡したシンガー、「バッド・ブレイク」は、今や落ち目のドサ周りを続ける生活。何度となく破綻をきたした結婚生活や果てしなく続くツアーに疲れ果て、アルコールにどっぷり浸かる毎日を送っていた。かつての弟子トミー・スウィートが、金と名声を得たスーパースターとなったことにも苦々しい思いがつのる。しかし、その日暮らしの生活を送る彼の前に、シングルマザーである記者のジーンと彼女の4歳の息子が現れる。財産も気力も失ったバッドは、彼と純粋に向き合う親子との触れ合いを通じて、彼の中に潜む“荒ぶる魂(クレイジー・ハート)”に少しずつ希望がわき上がるのを感じ始める……。



クレイジー・ハート [DVD]  20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

入社したてのころ、C&W好きの友人に連れられて、神戸「大丸」ちかくにあったC&W、ブルーグラスを専門に聴かせる、たしか「ロスト・シティ」という名の店に何回か通ったことを覚えている。後年訪ねてみたが、震災の被害にあったのか、見つけることはできなかった。これは私のブルーグラスにまつわる小さなメモリー。

グラミー賞にノミネートされたCDはこれ、「メモリーズ・オブ・ジョン/Memories of John」。



Memories of John  John Hartford / Compass Records

私はまったくの門外漢であるが、「ブルーグラス」とはどんな音楽なのか?興味ある方は、ノミネート・アルバムのプロモーション・ビデオをどうぞ。「The John Hartford Stringband – Memories Of John」

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おばあちゃんの夢かなう ~熟年女性デュオ「サエラ」~

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熟年女性デュオ「サエラ」が今、静かな話題となっているという。「サエラ」は、青森県を中心に17年間活動してきたボーカルの菊地由利子さん(51)=鶴田町出身と、ピアノの高橋朋子さん(55)=五所川原市出身の女性デュオである。昨年10月、シングルの「白(はく)もくれん」という曲で、全国デビューすると、口コミでその話題が拡がっていったという。

二人とも50代、二人あわせてすでに5人孫を持つ。二人は、子育て中の30代の時期、いわゆる地元の「ママさんコーラス」で出会い、1993年にデュオを結成、それ以来自主製作CDの発売や県内外イベントへの出演など地道に活動してきた。しかし、メジャー・デビューへの夢は捨て切れなかった。「何年か前から、『誰かに見つけてほしい』と東京でもライブをしてきた」と話す2人。そんな2人を発掘し、デビューさせたのが、同じ青森出身で、「サザン・オールスターズ」、「福山雅治」など数多くのスターを育てた大手芸能事務所「アミューズ」の創業者、「大里洋吉」氏。彼は知り合いの三味線奏者のステージを見に行ったところ、共演していた2人にくぎ付けになったという。この年になってからつかんだメジャー・デビュー、「あきらめなければ、夢がかなうと思っていた」と二人は喜びを語る。  (陸奥新報記事参照)

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ちょっといい話である。上の宣伝用のスティールでは若く見えるが、右の写真ではしっかり年輪も窺える熟年である。子育てをしながら活動を積み重ねた17年のキャリアの彼女らのレパートリーは、オリジナル曲のほか、民謡や童謡、子守歌から、昭和の歌謡曲、「山口百恵」、「ユーミン」の歌までと幅広く、デュオ名「サエラ」の名の通り(仏語で『あちらこちら』の意味)ジャンルを問わない。昭和と故郷をうたう。そして、デビュー直後の11月には、新人としてはきわめて異例なことであるが、4枚組全60曲入りのアルバムほか、各ジャンル別に4枚のアルバムを同時発売した。

PVなどで聴いてみると、一見技巧を凝らさず、素人っぽい印象ではあるが、その年齢と積み重ねたキャリアが、深みと暖かさ、やさしさを持って心に入り込んでくる。17年の長きにわたって二人支持した地元ファン、その存在こそが彼女らの歌が本物である証拠であろう。エールを送り、今後の活躍が期待しよう。

「ヤマハ音楽教室」もシニア世代の生徒でいっぱいであるという。ヴィンテージものの楽器なども売れているというし、私の周辺にも、おやじバンド、シニアバンドをやっている連中が結構いる。昨年、「ふたたび」というバンド復活の映画も大きな話題を呼んだ。これからも、シニア世代の新人エンターテイナーがまだまだ出てくるのではないだろうか。そして、音楽に限らず、シニア世代の夢をかなえるというビジネス、これは結構大きなマーケットがあるのかもしれない。

世代を超えジャンルを超えて、「サエラ」の音楽性を俯瞰できる、民謡、歌謡曲、童謡、オリジナル曲と4つのジャンルから各15曲、4枚組、計60曲を収録したデビューアルバム。



うた~by 60 sixty  サエラ / 徳間ジャパンコミュニケーションズ

デビュー・シングルとなった「白もくれん」。ピアノの高橋さんが、すぐ下の妹夫妻を相次いで亡くした時のつらく悲しい気持ちを表現した叙情歌だという。



白もくれん  サエラ / 徳間ジャパンコミュニケーションズ

YOUTUBEで、私がもっともインパクトを受けた曲、「美空ひばり」の名唱で知られる「津軽のふるさと」。 

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「♪ 春遅き庭に 白もくれん/惑う私の 心の色/哀しみの束 ほどいてみる/亡き人想う しみじみと/拭わぬ涙が こぼれて咲く ・・・ ♪」 サエラ「白もくれん」のプロモーション・ビデオを。

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