JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

閑話休題:不思議なことは ・・・

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何百年かに一度という世紀の天文ショー「皆既日蝕」をばっちり観ましたよ。天気予報では曇りと、天候が少し危ぶまれ、私の住んでいる地域は、皆既日蝕が見える北限だったので、「どうかな?」と思いましたが、少し早起きをして、空を見ると、快晴とまでいかないまでも、太陽が降り注ぐ上天気。もう日蝕は始まっていた。

2か月も前から「太陽グラス」を用意して待っていたのである。皆既になるという午前7時半後になると、近所の奥さん連中が家から出てくる。しかし、だれも「太陽グラス」を持っていない。皆で廻し見しましたが、金環がはっきりと見えました。ちょっとした感動。しかし、コンデジによる撮影は見事失敗、NETから無断借用したのが冒頭の写真。

「天の岩戸」の伝説を出すまでもなく、ばあさん連はグラスを持っていなくとも、興味津々で出てきた。しかし皆既日蝕よりもっと不思議だったのは、爺さん連中はお隠れになったまま、誰一人として出てこなかったことであった。
 
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イタリアの鬼才、「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni」監督の映画に「太陽はひとりぼっち」という作品がある。1962年(昭和37年)製作・公開のイタリア・フランス合作映画である。原題は仏語:L’eclisse、イタリア語: Eclipse、英語: The Eclipse で、意味は「日蝕」。「アラン・ドロン/Alain Delon」、「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti」主演、音楽は「ジョヴァンニ・フスコ/Giovanni Fusco」。「愛の不毛」をテーマに乾いたタッチで描き、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞に輝いた作品。

この映画を観た当時、私はまだ高校生。「愛」どころか、まして「愛の不毛」など分かるわけもなく、さっぱり分からない難解な映画であった。さて、今観ても分かるかどうか、自信はないが ・・・。
      

太陽はひとりぼっち [DVD]

紀伊國屋書店

しかし、アンニュイなモニカの表情と、この映画の主題歌ははっきり覚えている。主題歌も当時、ずいぶんと流行りましたね。今でも耳の底に残っている方が多いのではないでしょうか。サントラ盤とカンツオーネ歌手「ミーナ/Mina」の歌が印象に残っている。

感動のスクリーン

映画主題歌 / キングレコード


 

太陽はひとりぼっち ベスト・オ

ミーナ / キングレコード


  
  
まずはサントラから「コレット・テンピア楽団」の演奏で ・・・。                                                                                                                         
 
「太陽はひとりぼっち/L’Eclisse/Collètto Tempia and his Orchestra」
 
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そして「ミーナ」の熱唱 ・・・。映画の一シーンと一緒に。
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閑話休題:山の花、家の花、公園の花、花づくしの一日

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30cmくらいあろうか、この山で一番大きな葉っぱを持つ木「ホウノキ(朴の木)」の花が咲いている。「モクレン(木蓮)」とおなじ「マグノリア系」の落葉高木で大きな花が咲く。花の咲いている期間は短いので、一週間後にはもう落下しているだろう。

葉は芳香があり、殺菌作用があるため食材を包んで、「朴葉寿司」、「朴葉餅」などに使われる。また、火に強いため味噌や他の食材をのせて焼く「朴葉味噌」、「朴葉焼き」といった郷土料理の材料として利用されることもご存知でしょう。われわれも野外で食事をするときの器代わりによく利用する。

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この山に自生したものではないだろうが、今目立って満開になっているのは、「ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)」。白いひも状の花が枝先につく。別名は「ナンジャモンジャノキ」。「タゴ」とは「トネリコ」の別名で、「トネリコ」は複葉だが、これは単葉なので「一つ葉のトネリコ」という意味で「ヒトツバタゴ」の名前が付いたという。別名の「ナンジャモンジャ」は、昔明治神宮に植えられていたが、この木の名前を誰も分からなかったので、こう呼ばれたという説がある。そして、山頂へと続く道は、「モチツツジ(黐躑躅)」が満開。  

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そして、家の庭はといえば、「オオデマリ(大手毬)」が主役。「コデマリ(小手毬)」よりやや遅れて咲き出すが、咲き始めは黄緑色であった花の色は、今まさに純白。自然が作り出すこの「白」は、光沢や輝きがあって奥深い神秘さを感じさせる。そして、妻のお気に入り、ドイツ生まれなのでしょうか、青のグラディエーションが美しい「西洋アジサイ(紫陽花)」の園芸種、「HBA ババリア」もほかのアジサイに先駆けて満開。
 
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さあ、山遊びから帰って、午後にやってきたのは、恒例、伊丹・荒牧バラ公園。20年前の平成4年に開園し、1.7ヘクタールの園内に世界のバラ約250種1万本が咲き誇る。天気も上々、老人施設からやってきたの多くのお年寄りたちが、色とりどりの薔薇やその香りを楽しんでいた。母もそんな風に楽しんでいてくれたら ・・・、ふとそう思う。

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さて、大輪のマグノリア系の花、あるいは大輪の真っ赤な薔薇を見て想起される歌手といえば、「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」である。写真のように、どうみても「猫科系猛獣」の肉食系女子。今私が紹介している「スエーディッシュ・ビューティ」とは真逆の感じです。まあ、たまには爺さんでも、こってりしたステーキなんぞ頬張りたくなる時があるのです ・・・。

「ジェーン・モンハイト」は1977生まれの生粋のNYっ子。音楽一家に育ち、1998年、数あるジャズのコンクールのなかでも現在最も権威あるといわれる「セロニアス・モンク・コンペティション」のヴォーカル・コンペで2位を獲得し、弱冠22歳の若さで、アルバム「Never Never Land(邦題;マイ・フーリッシュ・ハート)」で、レコード・デビューした実力派。その肉食系の美貌には似合わず、意外と可愛げな甘い歌声で、ノリもいい本格派といえよう。歌唱力に深みがないという評もあるが、観て、聴いて楽しめる歌手であることは間違いない。「百聞は一見にしかず」、「レインボー・ルーム」で行われたライブの映像をご覧いただこうか。

「レインボー・ルーム」は、、ニューヨークのシンボルの1つ「ロックフェラー・センター」内の「ロックフェラー・プラザ」65階にある。マンハッタンの美しい夜景を眺めながら、高級料理と音楽を楽しむための、もっとも豪華なディナー&ダンシング・レストランが「レインボー・ルーム」であるという。男性はタキシード、女性はイブニング・ガウン、またはカクテル・ドレスとドレス・コードも厳しいという。もちろん私は行ったことはありませんがね ・・・。

ライヴ・アット・ザ・レインボールーム [DVD]

ジェーン・モンハイト / ビクターエンタテインメント

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Live at the Rainbow Room/Jane Monheit/Encoded Music
               
                  
 
 
 
 
客へのサービスも満点、ノリノリの「チーク・トゥ・チーク/Cheek To Cheek」。
                                            
「Cheek To Cheek-Jane Monheit-Live at the Rainbow Room」
                                         
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連休は家で、「ミニ・リノセロス」を作る

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最近は、渋滞と人出、混雑がすっかり苦手になってしまったので、この連休は家か近場で遊ぼうと決めこんでいた。そのためにと、以前から買って備えていた「学研」発行の「大人の科学マガジン別冊」の風を受けて生命体のように動くビースト、「テオ・ヤンセン/Theo Jansen」の「ミニ・リノセロス/Mini Animaris Rhinoceros 」を作ることにした。「テオ・ヤンセン」はオランダのアーティスト。彼の作品は、彼自身が「キネティック・スカルプチャー/kinetic sculpture」とよんでいる巨大な構造物を、風の力だけで歩行させるのである。今回作った「ミニ・リノセロス」は、彼の作品「Animaris Rhinoceros Transport」のミニチュアで、以前作った「ミニビースト」に次ぐ第2弾である。(参照拙ブログ「春一番を食べて動く ・・・」) いたって簡単、作り始めてから約2時間ほどで完成。ドライヤーの風をあてると勢いよく動く。さあ、明日は山の遊び場へ持っていこう。

大人の科学マガジン別冊 テオ・ヤンセンのミニ・リノセロス (学研ムック大人の科学マガジンシリーズ)

学習研究社

上手く風を受けて動けばこんな感じになるはず ・・・。

「テオ・ヤンセンのミニ・リノセロス」
 
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そしてたまっていたCDも本格的に聴いている。私が時々行く神戸・栄町に「ディスク・デシネ/disques dessinee」というCD・レコードショップがある。そこはインディー・レーベルの「プロダクション・デシネ/production dessinee」の販売店なのだが、このレーベル、主として良質のヨーロッパ・ジャズをリリースしており、日本では無名のアーティストや過去の名盤の復刻版などずいぶんと紹介してもらった。そんななかで最近のお気に入りの一枚がフランスのジャズ・ピアニスト「マルク・デシャン/Marc Deschamps」の「シュクレ・サレ/Sucre sale」。

1957年生まれで作・編曲家。若干6歳でピアノをはじめ、15歳でジャズに目覚め、名門バークリー音大へ留学した後は、ピアニストとして多彩な活動を行う。そして2010年にリリースしたのが、ピアノ・トリオ・アルバム、「シュクレ・サレ」。「シュクレ・サレ/sucré-salé」とは、「甘塩っぱい味付け」と言う意味だそうで、なるほど、甘く儚く、切なげな美しいメロディラインをより際立たせるための仄かな塩味も感じる。いずれの曲もロマンチックで美しい美メロ、そして流麗なタッチが心地よいお気に入りの一枚。

シュクレ・サレ

マルク・デシャン / フ゜ロタ゛クション・テ゛シネ

そのアルバムにも収録されている、メランコリックなボッサ・ジャズ、「アデュー・メランコリー/Adeus melancolie」のライブを ・・・。
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連休は家でちょこっと外回りを修繕

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TVのニュースでは、この連休大変な人出。多分去年の分まで楽しんでいるのかもしれない。こんな時は家で過ごすに限ると、家族そろっての食事会と、孫の「子供の日」は連休二日目に早々に終え、家や近場での楽しみを見つけることにした。   

まずは、すぐ済んでしまう狭き庭の花の手入れと連休恒例になっている家の修繕。修繕と言っても、所詮素人でできることはたかが知れているが、家の外まわりを、年に二回程度点検し、気になるところや傷んでいるところの修理を行うことにしている。昨年の秋に屋根と外壁の塗装を思い切って行ったので、大きく気になるようなところはあまりなかったが、それでもやっぱり築20年。多少は見つかるものである。

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サンルーフの雨樋と雨水桝の破損、汚水管の継ぎ目の腐食が気になったので、近くのホームセンターで材料を調達、一日かけて修繕をした。元々が技術屋で工作好きときているから、こんなことは一向に苦にならない。妻にはたっぷりと恩を着せ、ビールの肴をちょっぴり豪華にしてもらったことは言うまでもないが ・・・。毎日が日曜日だろうって。いやいや結構忙しいのである。気候も良く、続けて家にいる連休をこんな風に過ごすのも、爺さんにとっては、もちろん「あり」なのである。

そしてたまっていたCDを本格的に聴く。まずはベタホレのピアニスト二人。一人はこのブログでも何回か取り上げているイタリアの美メロ派の大御所「エンリコ・ピエラヌンツイ/Enrico Pieranunzi」。(参照拙ブログ「本日の化学実験」、 「もしもピアノが弾けたなら(20) ~彼岸のBGMは・・・~」など) 彼の新作の「Permutation」から始める。1949年生まれ、もう枯れて古巣のクラシックの世界に遊んでいると思いきや、メンバー一新、エネルギッシュなパワー溢れるアルバムを出したもんだとほとほと感心する。もちろん哀愁漂う美メロナンバーもたっぷり聴かせます。「Permutation」。数学で使う「順列」という意味である。「帰結」、「起点からの距離」、「クリティカル・パス」など論理用語からのタイトルが並ぶが、そんなことに彼の新しい世界観の一端を垣間見る。
     

Permutation

Enrico Pieranunzi / Camjazz

そして、二人目は、これも何回か取り上げ、先日最新作を手に入れたばかりの「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。ここ数年、3作をトリオで出しているが、いずれもその美メロにすっかり魅かれてしまったノルウィのピアニストである。(参照拙ブログ「櫻狂い(2) ~一目千本・吉野の櫻~」「ひとときの静謐」など) トリオ活動を一時休止し、新しい挑戦、クインテット仕立てで取り組んだ前作は「リストアード、リターンド/Restored,Returned」。楽器として意図したのであろうが、女性ボーカルが入っていたせいか、ちょっと戸惑いを覚え、正直言って、ややすわりが悪く感じたのである。

リストアード、リターンド

トルド・グスタフセン・アンサンブル / ユニバーサル ミュージック クラシック

しかし今回の新アルバム「Well」は、従来のトリオにサックスを加えたカルテット仕立て。肉声でなくサックスに歌わせるという形に落ち着いたためか、今までのグスタフセンの世界観をベースに、新たな地平線が広がった。新たな哀愁と美メロの世界、これならばすんなりと今まで以上に入り込める気がする。

Well

Tord Gustavsen Quartet/ Ecm Records

「The Well」。井戸、泉という意味である。尽きせぬ彼の音楽美への探究の意気込みがしっかりと伝わってくるタイトル曲を。
 
「Tord Gustavsen Quartet – The Well」

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お彼岸を過ぎてやっと櫻を植替える

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お彼岸をすぎてすっかり春らしくなってきたと思ったら、冬に逆戻りしたり、不順な天候を繰り返している。エドヒガンの苗を、その成長に合わせて、彼岸の暖かい日に移し替えをしようと思っていたが、この雨や寒さなどで延び延びになっていた。好いお天気で、春らしい暖かい日になった今日、やっとエドヒガンの苗を移し替えた。去年の6月に遊びの山で採集し、実から苗を育てようと、混合土と一緒に、瓶に詰め、冷蔵庫の野菜室に保管していたものである。このブログでも書いたが、2月にチェックしたらびっくりするほど大きく発芽していた。(参照拙ブログ「芽生え」、「双葉より芳し」)

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深鉢への移植の時は、初めての経験だったので、約半分くらいの根や芽を傷つけてしまった。そして、水分の調整がうまくいかなかったのか、またその半数ぐらいが枯れてしまっていた。次回からはもっと丁寧にと反省しきり ・・・。残りの芽が少なくなってしまったので、苗を一つ一つ慎重に混合土をいれたポットへ移す。無事移し替えた8鉢ほどのエドヒガン、大切に育てなくてはなるまい。

さて、直播きの方はというと、これはさっぱり発芽の気配がない。調べてみたら、こちらも水分不足で残念なことに全滅したようである。櫻の苗ひとつ育てることが結構難しいのだ。今更のように樹木を育む自然の力に感心する。

洋楽、JAZZの分野に「春の歌」は結構あるが、私の印象からすると、素直に春の訪れを喜んでいる歌は少ないような気がする。有名なスタンダード「春の如く」にしろ、「Spring is here」にしろ、「Spring Will Be A Little Late This Year」にしろ、哀愁や憂いを含んだというか、ちょっと屈折した女心を歌っている。「Spring Blue」とでも言ったらいいのだろうか ・・・。今回とりあげる歌もまさしくそんな歌のひとつ。しかし私が大変気に入っている春の歌の一つでもある。それはあの「ペギー・リー/Peggy Lee」が醸し出す洗練された上品さにぴったりだからである。その歌は、「There’ll Be Another Spring」。1959年、マイアミにおけるステージの模様を収めたという「ペギー・リー」と「ジョージ・シアリング/George Shearing」の豪華な共演盤、「美女と野獣/Beauty & The Beast」をもじった「Beauty & The Beat」からのバラードである。

Beauty & The Beat

Peggy Lee / Blue Note Records

「♪ Don’t cry, there’ll be another spring    泣かないで、また春は来るわ
   I know our hearts will dance again     二人の心はきっとまた踊だすようになるわ
   And sing again, so wait for me till then  歌いだすようにもね、だからそれまで待ってね  
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「ペギー・リー」。惜しくも2002年に他界してしまったが、このしっとりした上品さと色気は何とも言えませんなあ ・・・。サポートする「ジョージ・シアリング」のピアノも流麗。

「Peggy Lee – There’ll Be Another Spring」

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春一番を食べて動く ・・・

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「テオ・ヤンセン/Theo Jansen」というオランダ人の彫刻家がいる。彼の作品は、彼自身が「キネティック・スカルプチャー/」とよんでいる巨大な構造物を、風の力だけで歩行させるのである。「風を食べて動く生命体」、そんなキャッチ。プラスティック・チューブを骨格として組み上げられたその作品は、エネルギーを風から取りこみ、自身で歩行することができる。何年か前に、日本で彼の作品の展示会が行われたが、TVでそのニュースを見て、心を奪われるくらいの衝撃を受けた。とにかくその作品を見ていただこう。「ストランド・ビースト/Strandbeest」と名付けられている作品である。

「Theo Jansen ― ”Strandbeest” 」
 
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単なるモビールとか動く芸術といったレベルのものではなく、それをはるかに超えた自然とテクノロジーの邂逅、調和といった意識や、風力エネルギー、生命の不思議といった科学への関心、あのメカニズムとその仕組み、ものづくりのテクノロジーなど広い範囲への興味を引き起こさせる。哲学的ですらある。まだ実物を見た事が無いが、YOUTUBEにアップされている、いくつかの動画を見たら、三陸の浜辺を鎮魂のために歩かせてみたいという思いがふとよぎった。

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あの「ストランド・ビースト」をミニサイズ化した「テオ・ヤンセンのミニビースト」が学研、「大人の科学」で発売されているので、さっそく買ってきた。全長20cmほどのミニサイズものであるが、組立はいたって簡単で、1時間半ほどで完成。ドライヤーで風をあてるとすっと動き出したので、さっそく山遊びをしている公園の原っぱに持って行って、春風の中で動かしてみた。わずかな風でも風を食べて動く。しばらくして春一番と思われる絶好の風。いや、動く、動く。それを見ていた犬がおびえるほどに。久しぶりの太陽。もうコートもいらない暖かさ。間違いなく春がやってきた。  
  

大人の科学マガジン Vol.30 (テオ・ヤンセンのミニビースト) (Gakken Mook)

学習研究社

その美貌と華麗な歌声で、日本でも高い人気を誇る女性ジャズ・シンガーは、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」。1983年、ロシアのウラル山脈に生まれ、ユダヤ人差別からイスラエルへと移住するという厳しい生活環境に育ったが、10代の頃からミュージカルのオーディションに合格するなど、音楽的才能を発揮していた。その後、カナダへ移住し、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」、「チャック・ベリー/Chuck Berry」などを手がけた大物プロデューサー、「ビル・キング/Bill King」に見いだされ、2004年にアルバム、「ソフィー・ミルマン」で、カナダでのデビューを果たした。ジャズ・スタンダードから、ポピュラー・ソング、ボサノヴァにシャンソン、ロシア民謡といった幅広い選曲と、それらを歌いこなす彼女の歌唱力に多くの人がファンとなった。私も「花丸合格」を与えたひとり。デビュー・アルバムに比べ、やや地味めの2ndアルバム、「メイク・サムワン・ハッピー/Make Someone Happy」から、「It Might As Well Be Spring/春の如く」を。

Make Someone Happy

Sophie Milman / Linus

2007年7月4日に開催されたモントリオール国際ジャズ音楽祭でのコンサートを収録したDVD。

Live in Montreal [DVD] [Import]

Sophie Milman / Linus


                     
サンバのリズムに乗って軽快にソフィーが歌う「春の如く」は、そのモントリオール・ジャズ・フェスでのライブから。


「Sophie Milman – It Might As Well Be Spring」
 
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2200円の宇宙

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Gakken発行の「大人の科学マガジン」。付録が「ピンホール式プラネタリウム」だったので買ってきた。さっそく、組み立ててみた。さほど難しくもなく、3時間ほどで組み立て完了。私の部屋はファンタジックなプラネタリウムに変わった。

子供の頃、プラネタリウムに憧れていたが、私の街にはなかった。はっきりとした記憶はないが、確か初めてプラネタリウムで星空を見たのは、就職してから大阪の科学館ではなかったろうか。その美しさに感動したことを覚えている。
                                                                                                   
                                                                   

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今住んでいる街の隣町の猪名川町には、プラネタリウムと直径50cmの天体望遠鏡が設置された天文台「アストロピア」があり、何回か行ったことがある。標高753mの大野山(おおやさん)は、阪神地域という都市近郊に位置しているにもかかわらず、澄み切った空気や、周りに灯りがないため、理想的な夜空の明るさで天体観測に適した条件がたくさん整っているため、天文ファンが多く集まってくるという。

ずいぶん昔のことであるが、息子から「親父、これ聴いてみなよ」と差し出された一枚のCDがあった。何気なしに聴いてみて、びっくりした。一曲目の出だしからしてスリリング、そして派手でワイルドなブラス・ホーンの響き。溢れる疾走感。TVアニメ「カウボーイ・ビバップ/Cowboy Bebop」のサウンド・トラック・アルバムで、一曲目のオープニング・テーマ、「タンク!/Tank!」にノックアウトされたのだ。その親父の様子を見て、息子は思わずニンマリ。それからは、私もTVでこのアニメを時々見るようになった。

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1998年(平成10年)に放映され、宇宙を股にかける賞金稼ぎの活躍を描いたハードボイルドSFアニメ。主人公「スパイク」とその相棒「ジェット」、謎の女「フェイ」、天才ハッカー少年「エド」といった個性豊かなキャラクターが、さまざまな事件に巻き込まれていく。「宇宙戦艦ヤマト」、「機動戦士ガンダム」、「銀河鉄道999」などと並ぶ、日本が誇る宇宙活劇アニメの傑作のひとつであると思う。

音楽担当は、「マクロスF」、「攻殻機動隊S.A.C.シリーズ」、「創聖のアクエリオン」などを手掛け、熱狂的なファンを世界中にもつ「菅野ようこ」。そして演奏は、手練れのスタジオ・ミュージシャンたちをこの演奏のために集めたのではないかとおもわれる、多分「シューベルト」の駄じゃれに違いない「シートベルツ/Seatbelts」。

COWBOY BEBOP DVD-BOX (アンコールプレス版)

バンダイビジュアル

アニメ・サントラのレベルをはるかに越えるクオリティの高さでJAZZファンをもうならせたサントラ・アルバム。「ルパン三世」とならぶ、アニメJAZZの傑作。

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1

シートベルツ / ビクターエンタテインメント

 

「Tank! /Cowboy Bebop ― Seatbelts」
 
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双葉より芳し

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いつも遊ばせてもらっている山で採集したエドヒガン桜の実から苗を育てているが、それがびっくりするほど大きく発芽したことは、このブログでも報告したとおりである。(参照「芽生え」) 

そして、先達のアドバイスに従い、1月の中旬の暖かい日に発芽したエドヒガンの芽を深鉢に移植した。小粒赤玉土7に腐葉土3の培養土を入れた深鉢に苗を傷めないように慎重に移植するのであるが、芽が繊細なため、なかなかうまく移植できずに、半数くらいは折ったりしてダメにしてしまった。鉢に適度な湿り気を与え、ビニール袋で覆い、日当たりのよい二階の部屋に置くことにした。お彼岸くらいまで放っておけばいいという。移植できた芽は順調に育っているようである。気になって、開けてみたら、葉は、もうしっかりと桜の葉の形である。「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」のたとえもある。ちょっと感動 ・・・。さあ、しっかりと育て!

そして、正月に歩き始めた1歳の孫娘が私へのチョコレートを持って(持たされて?)やってきた。今は、歩くのが面白くて仕方がないのであろう、家中を歩き回る。じじばばが追いかける。そして、なんにでも興味を示す。こちらも「双葉より芳しい」かどうかは分からないが、この児も健やかに育て!

健やかに育ってほしいと願う孫に贈る曲は、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Euopian Jazz Trio」の演奏する「ブラームスの子守歌/Lullaby」。コンチネンタル・タンゴ、映画音楽、ジャズ・スタンダードなどをちりばめ、相変わらずのロマンティシズムとノスタルジーの中に、ほどよい官能と哀愁が薫り立つアルバム「夜のタンゴ/Tango Notturno」から。

夜のタンゴ

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / ポニーキャニオン

「European Jazz Trio – Lullaby」
                 
                                                 

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雛飾りを作る

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さっ、「雛祭り」が近づいてきた。孫娘のために「雛飾り」を作ってやろうと思い立つ。ちゃんとした「雛人形」は、お嫁さんの実家から贈られているので、私が贈るのは、小さな「竹の飾り雛」。直径10㎝ちょっとの青竹を斜めに切る。外側に金色の塗料を吹き付ける。中に、これはバラエティ・ショップで手に入れたのちりめん細工のかわいいお雛様を入れれば、はい、出来上がり。近々息子夫婦に渡すとしましょうか。

さて、私たち夫婦は、よく食事やお茶に出かけるが、出かけた先のカフェなどでは、これは不思議なことではあるが、圧倒的におばさんグループが多い。そして、その「三人官女」やら「五人官女」のかしましさといったら、もう ・・・。スタンダードに「ガール・トーク/Girl Talk」という曲がある。「キャロル・ベイカー/Carroll Baker」主演の映画「ハーロウ/Harlow」(1965)のために作られたナンバーであるが、些細なことをペチャクチャとよくもまあ飽きもせず(失礼!)喋りまくる女性の会話を歌にしている。この歌、女性のジャズ・シンガーに人気が高いようで、多くの歌手が歌っているが、芯が通った骨太な歌い方が私は大好きである「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」のものなどが好きなバージョンである。

人気コーラス・グループ、「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」の女性ヴォーカル、「シェリル・ベンティーン」のソロ・デビュー・アルバム、「トーク・オブ・ザ・タウン/Talk Of The Town」。「ケニー・バロン/Kenny Barron(p)」、「ジョン・パティトゥッチ/John Patitucci(b)」、「ルイス・ナッシュ/Lewis Nash(d)」ら、名プレイヤーとのセッションでスタンダードを歌う。

トーク・オブ・ザ・タウン

シェリル・ベンティーン ケニー・バロン ジョン・パティトゥッチ ルイス・ナッシュ チャック・マンジョーネ デヴィッド・“ファットヘッド”・ニューマンキングレコード


 
この歌、「ルート66/Route 66」の作詞で知られる「ボビー・トゥループ/Bobby Troup」の手になるが、彼の奥さんであった「ジュリーロンドン/Julie London」のセクシーな歌いぶりも捨てがたい。西海岸を代表する「ジェラルド・ウィルソン・ビッグバンド/the Gerald Wilson Orchestra」のダイナミックなサウンドをバックに、60年代のヒット・ナンバーをセクシーに歌ったアルバムは「フィーリング・グッド/Feeling Good」。

フィーリング・グッド(紙ジャケット仕様)

ジュリー・ロンドン / EMIミュージックジャパン

【 Girl Talk 】  作詞︰Bobby Troup  作曲:Neal Hefti

「♪ We like to chat about           今夜着ていくドレスのことを
   The dresses we will wear tonight  話すのが好き
   We chew the fat about          髪形とかお隣の喧嘩とか
   Our tresses and the neighbors’ fight   よく愚痴をこぼすの
   Inconsequential things that       男の人なら気にも留めない
   Men don’t really care to know     些細なことが
   Become essential things that      女性とってはそれはそれは
   Girls find so “apropos”          大事で本質的なことなの
   But that’s a dame, we’re all the same でもそれが女、私たち女は皆な同じ
   It’s just a game, we call it        そしてそれはただのゲーム
   Girl talk, girl talk         私たちはそれを「ガール・トーク」と呼んでいるわ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Girl Talk talks of you      あなたのことも聴かせて   ♪」

一見、軽薄で内容のない女性のおしゃべりについて歌っているが、最後の「あなたのことも聴かせて」というフレーズがなんとも粋。   

「Julie London – Girl Talk」

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椿油を搾って燈明を灯す

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今日は先達の指導によって、「椿油」を絞る。もう2月恒例の行事になっている。去年の秋11月、いつも遊ばせてもらっている公園にある「藪椿」から採集し、今まで天日で乾かした実から油を搾るのである。工程は比較的単純で、栗や胡桃の果肉を取り出す要領で、殻を専用工具やペンチなどで割り、果肉と殻に分ける。次に果肉をミキサーにかけ、細かく砕く。それを耐熱性の繊維の袋に入れ、1時間ほど蒸す。この熱によって、油を包んでいる細胞膜が破壊され、油の収奪率がアップするという。蒸されて団子状になっている果肉を、先達自家製による油圧ジャッキにを利用した圧搾式の搾油機にセットして搾油する。それをろ過すれば、ピュアな椿油が得られるのである。

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椿の実全体の重さの約50%が果肉、さらにその果肉から約50%の油が採れるのである。すなわち椿の実が1㎏あれば、250gの油が採れるということになる。石油系の油が使われる以前の日本の五大植物油といえば、「胡麻油(ごまあぶら)」、「荏(え)胡麻油」、「椿油」、「菜種油」、「榧(かや)油」であった。日本原産の椿の実に多くの油分が含まれ、それから油を得る方法は古代から伝わったまさに知恵である。日本での椿油の記録は、光仁天皇の宝亀八年(777年)まで遡るという。

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こうして絞った椿油を持ち帰り、「燈明(とうみょう)」を灯してみる。燈明とは、神仏に供える灯火をいい、仏教においては、闇(無明)を照らす智慧の光とされ、重要な供養のひとつとされる。江戸時代になって、和ろうそくが庶民に普及するまでは、この燈明を灯りに使っていたようである。燈明皿がないので、醤油皿を代わりに用い、刈り取った後のイグサの芯が一番であるという燈心には、太目の木綿糸を使ってみる。そして、少し気分を出すために、芯押さえには「寛永通宝」を使って、燈明を燈してみた。昔の人は、この燈明やそれを入れた行灯(あんどん)などの明かりで生活をしていたのである。読書や作業するためには、明るさは足らないが、お互いの顔が見える距離まで近づいて会話をしたくなるような柔らかな灯りである。そして、この「燈明」を親父の位牌の前に供えてみた。

スタンダードのラブ・ソングに「When Lights Are Low/灯りを落として」という曲がある。 「♪ 灯りを落として、スイートで、メロウなチェロの音楽を流して 私たちこんなに近くにいるのね ・・・♪」。歌うは、わがJAZZミューズの一人、ほっこりおばさん「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」。収録されているのは、スウィート、ラヴリー、センチメンタル、そしてジャジーで、全面にウクレレをフィーチャーしたアルバム、「マナクーラの月/Moon Of Manakoora」。まるで燈明のように全編心癒されるアルバム。残念ながら、YOUTUBEへのアップはありませんでしたが、「トニー・ベネット/Tony Bennett」なども歌っていますね。

マナクーラの月

ジャネット・サイデル / MUZAK,INC.

 



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