JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

立春の朝に

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『♪ 北風吹きぬく 
   寒い朝も
   心ひとつで 
   暖かくなる
   ・・・・・・・・ ♪』 
(作詞;佐伯 孝夫)

いやあ、寒い朝でした。とても、「心ひとつ」では暖かくはなりません。大阪、神戸では最低温度が零下3度(2月3日)というから、私の住んでいるところは、零下4度か5度くらいあったでしょう。故郷・松本からの電話では、零下15度まで下がり、家の中の水まで凍っていたそうだ。朝起きて新聞を取りに出たら、水鉢に分厚い氷。そして、顔を洗おうとしたらお湯が出ない。水は出るのであるが、お湯が出ないのである。ちょっとあわてましたね。というのも一か月ほど前に給湯器を買い替えたばかりだったからである。さっそくメーカーの窓口に電話してもなかなかつながらない。同じようなトラブルの問い合わせが、殺到したようである。結局、「給湯配管が凍結している」とのこと、気温が上がって、融けたら正常に戻るのでそれまで待ってください」とのことであった。ここに引っ越してきてから20年ほど経つが、こんなことは初めて。よほど冷え込んだのである。

思い出してみれば、子供の頃は水道でなく井戸であった。寒い信州、その井戸が朝、よく凍結したものだ。その度に手押しポンプの上から、お湯を注いだことをよく覚えている。水道になってからは、電熱の凍結防止ヒーターが寒冷地の必需の凍結防止対策であった。昼すぎて気温が上がり、お湯が出ることを確認してから、凍結防止対策を強化することにした。近所のホームセンターに行ってみると、電熱ヒーターは、寒冷地ではないので置いていないという。仕方ないので、厚手の凍結防止クッションパイプを買ってきて、緩衝剤と合わせて、しっかりと凍結防止対策を施した。

立春の今朝も昨日同様、相当な冷え込み。朝起きて、恐る恐るカランをひねったら、お湯が出た!! 阪神淡路大震災の時も感じたが、水、お湯、電気、ガスなどがふんだんに使える暮らしのありがたさとその脆さを感じる。電力の半分以上を原発に依存していた関西電力の「電気予報」は、需給はややタイトであると告げている。

わがミューズの一人「ステイシー・ケント/Stacey Kent」が、ブルーノートに移籍し、新しい境地を開いた第一弾のアルバムは「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Tram」であった。日本・長崎出身でイギリスに帰化し、1989年に長編小説「日の名残り」でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞した小説家「カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro(石黒 一雄)」を作詞家として起用、アルバム・タイトル曲を含め4曲が収録されている。スタンダード・ジャズからすこし離れたて、ロックやPOPS、ボサノバなどをちりばめたアルバムの中で、この4曲、いずれも一篇の短編賞小説を読むような新鮮さに満ち、彼女が新しい扉を開け、一歩を踏み出したことがよくわかる。

Breakfast on the Morning Tram

Stacey Kent / Blue Note Records

『 The Ice Hotel 』  作詞;Kazuo Ishiguro  作曲;Jim Tomlinson

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 Let’s you and me go away     二人で行きましょうよ
 To the Ice Hotel             アイス・ホテルへ
 They’ve built it all with ice that’s pure and clear  透明で純粋な氷で造られているの
 The sofas, the lobby          ソファーも、ロビーも
 Even the chandelier          シャンデリアさえも
 A thermostat guarantees      温度は常に
 A steady minus 5 degrees     マイナス5度に保たれていて
 What other place could serve our needs so well 私たちのニーズに叶う所は他にないわ
 Let’s you and me go away     二人で行きましょうよ
 To the Ice Hotel             アイス・ホテルへ
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「The Ice Hotel – Stacey Kent」

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ところでスエーデンに実際あるという「アイスホテル」、お風呂はあるのでしょうかね ・・・。
そして、ジャズ好きだという「カズオ・イシグロ」の短編集も私のお気に入りの一冊。

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

カズオ イシグロ / 早川書房


 
 
 
 
 

誘われて吹奏楽

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誘われて吹奏楽のコンサートに行ってきた。「川西市吹奏楽団/冬のコンサート」。聴くのは今回が初めて。パンフレットによると、この吹奏楽団は、川西市や教育委員会の支援で、1975年に発足した学生・社会人のアマチュア吹奏楽団。もう37年近い歴史があるのである。ステージを見たところ、ざっと50人くらいだろうか、高校生から60歳代の方までの幅広い年齢層で構成されているようである。「市民に愛され、親しまれるバンド」を目標に年3回の主催コンサートを行っているという。正直言って、学業や仕事の合間に練習をして、年3回のコンサートというのはアマチュア楽団としては、なんとも立派である。今回のコンサートでも、演奏曲はアンコールも含めても9曲、決して多くはない。しかし、そこに練習量やレパートリーを増やすアマチュアなればこその苦労や努力が垣間見えるのである。演奏レベルも高く、楽しめたコンサートであった。

どこの地域もそうであろうと思うが、このような市民楽団やオーケストラの運営は、自治体からの支援も厳しく、大変だと思う。団員の皆さんの音楽への熱意、そしてなにより市民のサポートが長続きをさせる秘訣であろう。私が聴くことで、わずかながらも支援になればうれしいとも思った。それともう一つ、熱意あるリーダーというか、指導者の存在も欠かせない。以前、大阪で住んでいたマンションの隣が「大阪府立淀川工業高校(現;淀川工科高校)」であった。全日本吹奏楽コンクールの常連の吹奏楽部を有する高校である。その名物指導者の先生が同じマンションに住んでいた。つまりは吹奏楽の指導をするために、学校に隣接するそのマンションに住いを構えたのである。今日の楽団の指揮者N氏もそうであったが、やはり、長続きしている所には、必ずこういう人、「名伯楽」がいるのである。

「スーパー・トロンボーン/Super Trombone」という4トロンボーンにピアノ、ベース、ドラムという7人編成の異色コンボがある。あの「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」の「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」をプロデューサーとアレンジャーに据え、日本で企画され、95年にNYの最強トロンボーン奏者達により結成されたコンボ。

名伯楽、「デビッド・マシューズ」の絶妙でジャジーなアレンジにより、映画音楽からスタンダードまで、ジャズ・ファンだけでなく誰もが楽しめる最高のエンタテイメント・アルバムをいくつもリリースしている。どちらかというと地味な楽器であるトロンボーンが、これだけダイナミックでドラマチックなプレイを縦横無尽に展開することに、びっくりすること請け合い。

Mission impossible

スーパー・トロンボーン ビデオアーツ・ミュージック

テイク・ファイヴ

スーパー・トロンボーン ビデオアーツ・ミュージック

上のアルバムから、「デイヴ・グルーシン/Dave Grusin」の曲で、「リー・リトナー/Lee Ritenour」の演奏でも知られる、ファンキーでノリノリの「キャプテン・カリブ/Captain Caribe」を。

「Super Trombone – “Captain Caribe”」

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火打石で火をおこす

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炭焼きの「火入れ」の儀式を見ながら、自分で「火打石(ひうちいし)」を作ってみたいとずっと思っていた。古くは「燧石」とも表記される「火打石」。年末に年明けの炭焼きに使う「火打石」を作ってみようと思い立つ。「石」を作ることはできないのであるから、正しくは「火花式発火法」に用いる「火打道具」のセットを作ってみるというのが正しかろう。「火花式発火法」とは何か? 鋼鉄片の「火打金(ひうちがね)」に硬い石を打ちあわせて出る火花を「火口(ほくち)」に点火する方法で、この「火打金」、「火打石」、「火口」が「火打道具」である。

日本における「火打石」の歴史は古く、「古事記」において、「倭建命(やまとたけるのみこと)」が叔母の「倭媛(やまとひめ)」から授かった袋に入った火打道具を用いて、富士の裾野で襲い来る敵から難を逃れた話がよく知られ、また「養老律令軍防令」においては、兵士50人ごとに「火鑽(ひうち)」1具と「熟艾(やいぐさ)」と呼ばれるモグサなどで作った火口1斤の携帯を義務付けたという記述があるという。(Wikipediaによる)

「火打石」による発火の原理は、「火打石」を「火打ち金」に打ち付けることによって剥がれた鉄片が火花となり、それが「火口」に移り、発火を得るものである。まず「火打石」。材質としては玉髄、チャート、石英、ジャスパー、サヌカイト、黒曜石などが適しているというが、「チャート」を産出すると聞いた近所の場所で、年末に採集してきた。その近くに「火打」という地名があるので、何か関係があるのかも知れない。「火打ち金」、これはちょうど不要になった金鋸の歯があったので、それを折って重ねたものを使う。その他、鉋の刃など焼の入った鋼鉄ならば何でもよさそうである。これを握りやすく使い勝手のいいように木で挟んで固定する。そして最後は「火口」。木綿を3~4cm角に小さく切っったものを、蒸し焼きにして作る。木の加工に少してこずったが、まあ何とか使えそうなものが出来上がった。さっそく試してみたが、見事に火がついたのである。これさえあれば、サバイバル、どんと来い!!???。気分はもう「倭建命」。下の写真が完成したマイ「火打ち道具」と発火の瞬間の写真である。

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震災以降、サバイバルのための道具の本が話題になっている。そんな一冊が、平山 隆一著「和の道具の使い方」( 並木書房)。「扇子」「手ぬぐい」「風呂敷」「ふんどし」「わらじ」……。昔から日常的に使われてきた「和の道具たち」は、簡素なデザインだけに応用が利き、工夫を加えて使いこなせれば、日常から野外まで使え、またサバイバルの道具に変えられる。百点余りのイラストをまじえて、和の道具の素晴らしさを今に伝える本。この中に、「古き時代の炎を楽しむ」という章に、昔ながらの発火具を使いこなす知恵がいろいろ紹介されている。

和の道具の使い方

平山 隆一 / 並木書房

さあ、新春くらい火花が飛び散るような賑々しい音楽はいかがでしょうか? 金髪のリーゼント、上半身刺青の火の玉エレキおじさん、「ブライアン・セッツァー/Brian Setzer」。1959年生まれ、1979年に「ストレイ・キャッツ/」を結成し、そのボーカル、ギター担当としてネオ・ロカビリー・ブームで一世を風靡した。1990年には「ブライアン・セッツァー・オーケストラ/The Brian Setzer Orchestra」を結成。平行してソロ活動も行っている。大リーガー「イチロー」の大のファンでもあり、2002年に放送された「ペプシコーラ」のテレビ・コマーシャルに「イチロー」の活躍を歌った「Pep Pep Pepsi」という楽曲を提供しているからご存知の方もあるでしょう。私は、オーケストラの方を聴いて、そのスイングとロカビリーを融合したような楽しさにすっかり虜になったしまった時期がある。2001年、第43回グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル部門賞を獲得した代表作の一枚が、4thアルバム「ヴァヴーム/Vavoom」。「Pennsylvania 6-5000」、「イン・ザ・ムード/In the Mood」のスイング感は極めて印象的であり、「キャラバン/Caravan」のノリは、「ベンチャーズ/The Ventures」や「デューク・エリントン/”Duke” Ellington」とはまた違って楽しい。

Vavoom

Brian Setzer / Interscope Records

そして、3rdアルバム、「ダーティー・ブギ/The Dirty Boogie」は、彼が目指していた音楽、スイングとロカビリー、ロックの融合が端的に表現され、盛り込まれているように思える。聴けば全身アドレナリンが充満してくる思い。

The Dirty Boogie

Brian Setzer / Interscope Records

3rdアルバムのタイトル曲「ダーティー・ブギ/Dirty Boogie」と、4thアルバムから、「グレン・ミラー・オーケストラ/GLENN MILLER ORCHESTRA」でよく知られている「ペンシルヴァニア6-5000/Pennsylvania 6-5000」を日本ツアーのライブから聴いてみましょうか。まさに客席と一体になった火の玉ライブ、たぶんこんなオジサンは世界にセッツァー一人だけ。

「Brian Setzer – The Dirty Boogie – Live!」
 
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「Brian Setzer – Pennsylvania 6-500 – Live!」
 
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謹賀新年

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世界は日本の日の出を待っている ・・・。 
 

「The World is Waiting for the Sunrise – Les Paul & Mary Ford (1951)」

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聖夜の団欒

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クリスマス・イヴ。次男が孫を連れてやってきた。イヴを孫を交えて過ごそうということである。子供が成長してからは、家族でクリスマスを祝うなどということはなかったので、多分十数年ぶりくらいであろう。妻は朝からご馳走を用意し、クリスマス用のオーナメントなどを飾り、それなりの雰囲気を出すに余念がない。それにしても子供の成長は早いものだ。自分の子供の時は、子育てや仕事に一杯一杯だったのでよく覚えていないが、孫の場合は客観視できるためか、その成長の早さが本当に実感できる。さて、久振りの人数の多い食事、幼い子供がいる食卓は楽しいが、その楽しい時間はあっという間に過ぎ、また二人だけの静かな我が家に戻った。玄関わきに置いたキャンドルを灯し、あらめて静かなクリスマスの雰囲気を味わってみた。

TVでは丹後地方に大雪警報が発令されたと報じられている。昨日、買い物に出たら、ちらちらとこの冬初めての雪が舞っていた。天気予報によれば、今日から明日にかけて、日本海側は大変な荒れ模様だという。明日は今年最後の山での遊び。子供たちに「竹馬づくり」を教えることになっている。晴れればいいが ・・・。

スウェーデン、ストックホルム生まれのスエーディッシュ・ビューティ、歌手兼女優で、現在はハリウッドを本拠地に活躍しているという「リーサ/Lisa (Lovbrand)」。デビュー・アルバム、「エンブレイサブル/Embraceable」で注目をしていた美人歌手である。彼女が歌うサザン・オールスターズ、「桑田佳祐」の曲に「明日晴れるかな/No Maybes(英詩タイトル)」がある。オリジナル・アルバムの何枚かのコンピと思われるが、待望の日本盤のセカンド・アルバム「レット・ミー・ラヴ・ユー/Let Me Love You」に収録されている。これが愛らしくて、なかなか聴きものである。桑田のもう一曲、 「現代東京奇譚/Tear of Love」はボッサ・アレンジでなんとも切なく、ルグランの「シェルブールの雨傘/I Will Wait For You」のロック・テイストなアレンジも秀逸である。なんといっても、その美人ぶりにはまたも参ってしまいます ・・・。

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レット・ミー・ラヴ・ユー

リーサ / スパイス・オブ・ライフ


 
 
「Lisa – No Maybes/明日晴れるかな」  英訳詩はLisa自身による。
 
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門松を作る

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子供たちと「竹馬づくり」をして遊ぶために、先日「竹」を数十本採ってきた。少し早いが、この余った竹で、ミニ「門松」を作ってみようと思い立つ。門松とは、古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるための「依り代」という意味合いがあるという。

まずは材料の準備である。まず直径4~5㎝の青竹3本。長さは適当でいいのだが、土台や全体のバランスを考えて、約40㎝、50㎝、60㎝の3本とした。先端から10㎝程度のところから斜めに切り落とす。この時、皮がはがれるのを防ぐため、竹の根元の方から先端に向かって鋸を挽いていく。次に土台であるが、家にあった6号相当のプラスティックの植木鉢を利用することにした。そして近所の山から松の木の枝を採ってきて、2~30㎝の長さにする。あとはクマザサと南天の枝があればいいのだが、入手できなかったので、飾り物と一緒に100均ショップで買ってきた。あとは土台に巻く、藁かゴザであるが、面倒くさいのでこれは省略。

材料が揃ったところで製作に取り掛かる。まず、青竹3本を切り口が正面を向くように整えながら端部をテープで固定する。中間部は針金を使って固定した。固定できれば結束バンドでも何でもいい。そして鉢に立て、周りを小石で埋めて固定する。後は、周りを松の枝で形を整えながら埋めていく。最後に、クマザサ、南天、飾りの縁起物を配すれば、完成である。所要時間は青竹の加工を入れても1時間ほどであった。松葉の青さを保つには、鉢ごと水に漬ければいい。

そして、同じ日に来年こそいい春に、いい年になるようにと願いを込めて年賀状を投函した。

「ステイシー・ケント/Stacey Kent」、「春の如く/It Might As Well Be Spring」。彼女の歌は、なぜこんなにも心地良いのだろうか。

イン・ラブ・アゲイン

ステイシー・ケント / キングレコード

「Stacey Kent / It Might As Well Be Spring」
 
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華やぐ街で

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久しぶり、多分一年ぶりに夜の大阪の街に出かけてきた。かって勤めていた会社のヨット部OBによる恒例の年に一度の懇親会があったからである。この回に参加できるのは、定年退職を迎えたヨット部のOBだけ、今年も12人ほどが集まった。かっての会社の定年退職者の集まりはいくつもあるが、私が楽しみにして、出席しているのは、このヨット部のOB会と同期の気の合った仲間の会の二つだけである。もう区切りもけじめもつけたのである。その他は、「ごめん」というのが正直な話。話題はいつもながら、お互いの近況や昔のレースや練習の話題。いつものように和やかさと笑いで懇親会は終り、来年の再会を誓いあった。

ちょうど一週間後にクリスマスイブを迎えた日の宵。梅田近辺は華やかなクリスマス・イルミネーションに輝いていた。そして大阪駅北側のJR貨物駅の跡地は、再開発でビルの建築ラッシュ。ここだけは、不景気なんぞ全く感じさせない華やかさと活気にあふれているように見えた。そして、この雑踏に紛れても違和感を感じなかったかっての自分が、もう遠い昔のことのようにも感じた。  

梅田へ出かけたついでに寄った大型CDショップ。デビュー・アルバム「青い影」で注目していた「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」の新譜、「ハート・ファースト/Heart First」を買い求めた。京都「清水寺」の管長が書き記す今年の漢字一文字は「絆」であった。「Heart First」を訳すとしたら、「絆」という文字をこの一年の終わりに選んでみたい。

ハート・ファースト

ヘイリー・ロレン / ビクターエンタテインメント

デビュー・アルバム「青い影」から、濃紺の夜空へと暮れなずんでいく街の印象にふさわしいタイトル曲「青い影/A Whiter Shade Of Pale 」を ・・・。

青い影

ヘイリー・ロレン / ビクターエンタテインメント

「A Whiter Shade Of Pale – Halie Loren」

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ストーブのある風景

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本格的な冬の寒さ到来。私が憩う店には、なぜかストーブが置いてある店が多い。さっと7、8店が思い浮かぶが、もうどこの店でも赤々とストーブが燃えている。この北摂地方、特に多いのかもしれない。エアコンの暖房とはまた一味違って、何か懐かしい郷愁、思い出、ぬくもりといったものを感じさせる炎と暖かさである。
 
小学校、中学校、そして高校も、冬の暖房は「だるまストーブ」であった。「ストーブ係」というのが決まっていて、石炭の補充やストーブの世話、火の始末をしたものである。そして、一冬に必ず何人かは軽いやけどをしたものである。また、完全給食でなかったため、生徒が持ってきた弁当は、ストーブを使って温めていたので、湯気の出る温かいご飯を食べることができた。教室の窓々から突き出た煙突。そこから吹き出す煙。懐かしい光景が目に浮かぶ。最近のストーブは間伐材などで作ったペレットが、自動補給されるという「すぐれもの」だとか ・・・。クリスマス用の飾り物と鉢植えの花を求めた店で憩う午後。

冬が始まったばかりだというのに、太陽の日差しのぬくもりが、もう恋しい。たっぷりの紅茶を飲んで、暖炉に寄り添っているような暖かい歌声を聴いて一日を過ごしましょうか。我がJAZZミューズの一人、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。仏「ブルーノート」へ移籍、作詞に日系人小説家の「カジオ・イシグロ」を起用した第1弾の前作「市街電車で朝食を」が大ヒット。第2弾は、初の全曲フランス語アルバム、「Raconte-Moi/パリの詩」。フレンチ・スタンダード・ナンバーから書き下ろしオリジナルまでのとびっきりオシャレなアルバム

パリの詩

ステイシー・ケント / EMIミュージックジャパン

今は亡きシャンソン界の大御所、「アンリ・サルバドール/Henri Salvador」の歌でもしられる、「Jardin d’Hiver (こもれびの庭に)」 。なにか、ほっとしますね。

「stacey kent – jardin d’hiver (こもれびの庭に)」

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もう一曲。孫の顔を見た日はこんな歌が聴きたくなる ・・・。

Dreamsville

Stacey Kent / Candid Records

「Stacey Kent-Hushabye Mountain(お山の子守歌)」

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皆既月食

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(2011年12月10日23時25分 最大皆既月食をコンパクト・デジタル・カメラNIKON COOLPIX‐S6000 夜景モードで撮影)

今日、月全体が地球の影に隠れる「皆既月食」が見られるというので朝から期待していた。しかし一日分厚い雲でどうもすっきりしない天気であったが、夜になってからは、すっきりと晴れた。さっそく玩具ではあるが、天体望遠鏡を持ち出し、観測。11時を超えたころから、最大皆既食に近くなり、暗い真っ赤な月が天頂近くの夜空を彩る。空気が澄んで、月の光が減じているためか、いつもより星がその数も多く、しかもくっきりと見える。暗い月のすぐ南には、あの冬の夜空を象徴するオリオン座が凛と輝いて見えていた。「こんなきれいな星空を見たのは久しぶり」と妻は感嘆することしきり ・・・。寒かったが見事な天文ショーが終わり、欠けていた月が再び光を増しはじめたころには、もう1時を回っていた。

そして天文ショーのBGMといえば、ご贔屓のピアニスト、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」の新譜「アデランテ/ADELANTE」。2001年に発表され、ミラバッシの名を一挙に高めることになったソロ・アルバム「AVANBTI!」の続編であるという。録音はキューバの首都ハバナ、テーマは「革命」。モザンビーク(ミリアム・マケバ)、アルゼンチン(メルセデス・ソーサ)、フランス(レオ・フェレ&アラゴン)、チリ、アルゼンチン(ピアソラ)、アメリカ(レナード・コーエン)、ドイツ(リリー・マルレーン)、ロシア(インターナショナル)など「抵抗」、「革命」の歌の数々が並ぶ。前作と同じようにこの作品もミラバッシ自身による曲目解説がついている。ミラバッシの演奏のもつ深みや切なさが、寒さに震えて月を見ながら聴く身にひしひしと迫ってくる。

アデランテ

ジョバンニ・ミラバッシ / ビデオアーツ・ミュージック

その中から、「チェ・ゲバラ/Che Guevara」がキューバを去る時に送られたという「アスタ・シエンプレ/Hasta Siempre」、ご存知「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」の「自由のタンゴ」、「リベルタンゴ/Libertango」、そして1973年に起こったチリのクーデター後、「ジョーン・バエズ/Joan Baez」によって歌われ、世界に広まったと言われている歌、「人生よありがとう/Gracias A La Vida」の3曲を。

「Giovanni Mirabassi – Hasta Siempre – Libertango – Gracias A La Vida (2011)」

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おしどりJAZZコンサート

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「兵庫県立芸術文化センター」が、毎年行う「ひょうごクリスマス・ジャズ・フェスティバル2011」、「サリナ・ジョーンズ/Salena Jones」など今年の6公演の中から選んだのは、アトリエ澤野スペシャル「哀愁のヨーロピアン・ジャズ ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Jos Van Beest Trio」。しかも、ゲスト歌手は、ヨスの愛妻、パートナーでもある「マリエル・コーマン/Marielle Koeman」。前からステージを聴きたかったミュージシャン。もちろん大のファンである。

12月9日、19時開演。「兵庫県立芸術文化センター・神戸女学院小ホール」へと出かける。座席数400ほどで、床・壁・天井すべてを木質パネルで覆った八角形のアリーナ形式のホール。パフォーマーの一挙手一投足、息づかいまでもが聴こえてきそうな客席と舞台の一体感に長けており、自然な音の響きに包み込まれるような、この小ホールはピアノトリオのようなJAZZコンサートに適しており、好きなホールである。

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「ヨス・ヴァン・ビースト」。オランダ出身。7歳の時、「エロル・ガーナー/」、「ジョージ・シアリング/」、「オスカー・ピーターソン/」などのコンサートを聴いて以来JAZZの虜になったという。私は、まだ「澤野工房」もヨスもあまり知られていない頃、CDショップで何気なく試聴した彼の「BECAUSE OF YOU」を聴いて以来、すっかり大のファンとなってしまった。そして、パートナーの「マリエル・コーマン」との共演アルバムが出るに至って、マリエルのファンともなってしまったのだ。2004年以来、実に7年ぶりの来日公演、しかも今回この1公演だけだという。

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公演は二部構成、第一部はトリオ、第二部がマリエルのボーカルを交えてのコンサート。私がヨスのファンとなったきっかけのアルバムのタイトル曲で、ヨスのオリジナル曲、「BECAUSE OF YOU」で第一部の幕が開いた。文末の曲目リストにあるように、一部、二部ともにほとんどが私が聴き慣れたスタンダード中心のステージ、ヨスの奏でるピアノのスインギーな軽快さに加え、優しさ、華麗さ、甘さ、ロマンス ・・・。そして、ピーターソンのメドレー。彼がピーターソンをリスペクトしているのがよくわかる。そして、マリエルのボーカルの登場。かねてから、マリエルとヨスによるボッサ・ノヴァは最高だと思っていたが、生で聴くとそのボーカルとピアノの相性の良さがよくわかる。アンコールには、ジョビンの「Speaking Of Love(Falando de Amor)」、なんという切なさであろう。のびやかで癖がなく、表情とつやのある声に包まれる心地よさが彼女の声にはある。曲が終わるごとに、二人が顔を見かわすのが少し焼けるくらいに印象的。さすが、「おしどりJAZZ」、「婦唱夫弾」。
     
「聴いて心地よかったら、それでええやんか」という「澤野工房・澤野由明」氏のコンセプトそのままの温かなジャズ・コンサートであった。会場で買い求めた先行発売のCD、自宅から持って行った愛聴CDにサインと握手をもらう。関西地方も、この日はこの冬一番の寒さ。愛車のインジケーターには、「路面凍結注意!」が出る寒さではあったが、温かい気持ちで家路に車を向ける。

会場で求めた最新作「THE GINZA SHUFFLE」。今回来日のメンバーによる演奏。相変わらずのイントロから溢れだす美しいメロディが心地よい。

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THE GINZA SHUFFLE
ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/澤野工房

Jos van Beest : piano
Evert J. Woud : bass
Nanning van der Hoop : drums
 
 

マリエルが歌った14曲のうち8曲がこのアルバムからのナンバー。いずれもヨスとの共演であるが、彼女のアルバムは3作リリースされているが、ジャケも可愛らしく、ほっこりスイングにあふれた女性にも親しみやすいアルバム。
 
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SPEAKING OF LOVE
マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/澤野工房

 
 
 
 
 

私が一番好きなのはこのアルバム。今回のステージでも2曲歌われた。
 
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BETWEEN YOU&ME
マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/澤野工房

 
 
 
 
 

上のアルバムから、本当に心温まる心地のするマリエルの歌声を ・・・。ボッサ、「やさしい雨」。ヨスのピアノもロマンティックないい味を出しています。

「Gentle rain ― Marielle Koeman and Jos Van Beest」
 
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【曲目リスト】
第一部 Jos Van Beest Trio
1.Because Of You
2.Once I Loved
3.オスカー・ピーターソン メドレー
4.イパネマの娘
5・星影のステラ
6.A’damse Gracheten/Blue Bossa/Sesami Street
7.Bye Bye Blackbird

第二部 Marielle Koeman and Jos Van Beest Trio
1.My Kinda Love 
2.春の如く  
3.Everything Happens To Me 
4.East Of The Sun  
5.いつも二人で 
6.Almost Like Being In Love  
7.この素晴らしい世界 
8.Early Autumn 
9.I’m Old Fashioned 
10.Dindi   
11.Frim Fram Sauce  
12.The Song Is You  

アンコール
1.Speaking Of Love(Falando de Amor) 
2.I’ve Got The World On A String 
 
 
 

 



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