あれからあっという間に一ヶ月経ってしまった。大地震、大津波、原発事故の三重苦。一部に復旧、復興の兆しは見えてきたものの、被害規模の全容すらいまだつかめていないというのが実態であろう。「3.11」。忘れられない日となった65歳の誕生日。
「9.11」。1年後の2002年9月13日。「グラウンド・ゼロ/Ground ZERO(爆心地)」に立っていた私の耳に聞こえていたのは、「スティング/Sting」の「フラジャイル/Fragile」であった。「9.11」の当日、「スティング」は、イタリアのトスカーナにある自宅の中庭でライブ・コンサートをして、それをレコーディングすると同時に全世界へそのライブ映像を配信するという計画を立てていた。その日、ライブ直前に起こったのが同時多発テロだった。スティングは、いつもはアンコールで歌う、「フラジャイル」を一番最初に演奏し、その1曲のみを犠牲者への哀悼曲とした。( 参照;拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(12)~ Fragile フラジャイル~」 )
「3.11」から一ヶ月たった私の耳に今聴こえている歌は、「Everything Must Change」。「レディ・キム/Lady Kim」のセカンド・アルバム、「Everything Must Change/エヴリシング・マスト・チェンジ」を、ここしばらく繰り返して聴いている。
「Lady Kim/レディ・キム」。メイン州生まれ、マサチューセッツ州ボストン育ち。幼少の頃から、「バーブラ・ストライザンド/Barbra Streisand」に憧れ、歌うことに興味をもち、17歳の時に見た「ダイアナ・ロス/Diana Ross」主演の映画「ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実」で「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」を知り、一気に魅了されたという。その後、「ビリー・ホリデイ」を主人公とするミュージカルの主役に抜擢され、「ビリーが蘇った」と称賛される。そして、2004年7月に「レフト・アローン/Left Alone」でデビューを飾った新人女性ヴォーカリストである。ややスモーキーながら、ビロードの様にやわらかくしなやかな歌声、私もこのデビューアルバムから魅了されてしまった一人である。

エヴリシング・マスト・チェンジ(紙ジャケット仕様) レディ・キム 大石学 坂井紅介 トミー・キャンベル 土岐英史 井上信平 Village Records
この「Everything Must Change」という歌を初めて聴いたのは、いつだったかどこだったかも覚えていないが、「ニーナ・シモン/Nina Simone」である。その後、JAZZ、ブルース、ゴスペル、ソウル ・・・、カテゴリー分けなど意味がないほどの魂のこもった彼女の歌に魅了されていった時期があった。

Baltimore Nina Simone / Sbme Special Mkts.
「Everything Must Change」の英語歌詞はこちら。
「♪ 全てが変わらなければならない 何一つとして同じところにとどまってはならない 誰もが変わらなければならない 誰もが同じところにとどまってはならない
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冬が春に変わるように 傷ついた心も必ず癒される ゆっくりと時間をかけて 全てが変わらなければならない
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変わらぬことは、雲から雨が落ちてくること 空には太陽が輝くこと そして音楽が そして音楽が 私を泣かすこと ♪」
日本人の死生観も自然観も、生活の仕方も豊かさの尺度も、政治や経済、インフラやあらゆる仕組みや価値観が、これから大きく変わっていきそうな予感がする。
Everything Must Change by Nina Simone
























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