一転して冬へ後戻ったような天気。午前中は一時雪さえ降った。もちろん積もることはなかったが、こんなことは初めてである。まるで前回のブログで紹介した歌、「Spring Will Be A Little Late This Year」を感じさせるような日だ。昼からは薄日が差してきたので、隣町宝塚市にある「中山寺」へと観梅に出かけた。今年初めてである。
「中山寺」は聖徳太子創建と伝えられる「西国二十四番札所」。豊臣秀吉が祈願して秀頼を授かったことから、子授け祈願、安産祈願の寺として関西では有名な寺である。毎月「戌の日」には安産のための腹帯を求める人の列が続くという。
その「中山寺」の梅林がこの地域の梅の名所である。秀吉亡き後、秀頼が片桐 且元に命じて再建させた本堂のある境内を抜けた裏山に梅林はある。宝塚市街地を見渡すことが出来る小高い斜面の梅林には、約1000本の豊後と摩耶など6種類の紅梅、白梅が植えられており、今まさに満開。ほのかに香る梅の薫りを楽しんだ後は、冷えた体を暖めるため、寺の茶屋に駆け込む。調べてみたら、2年前にここを訪れたのは、2月の末、ちょうど一か月遅れての観梅であった。
ぜんざいで体を暖めたあとは、音楽で ・・・。たまには男の歌もいいでしょう。男も惚れるビロードの声の持ち主「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。題名からして暖かくなるような「スロー・ホット・ウィンド/Slow Hot Wind」。初めて知ったのは、学生時代のよく行ったグリルのマスターのおすすめのアルバム「Voice That Is!」から。今では私が癒される数少ない男性JAZZボーカルである。
Voice That Is Johnny Hartman / Grp Records
しかし、「F.シナトラ」や「ペリー・コモ」、「A.ウイリアムス」、「B.クロスビー」、「N.キング・コール」などのように超有名になることは決してなかったシンガーだった。ジャズ・ファンで知られている映画監督、「クリント・イーストウッド/Clinton Eastwood 」は、映画「マディソン郡の橋」のバックで、この人の歌をいくつか流したましたね。その理由を聞かれて、彼は「ハートマンを選んだのは、彼がメインストリームに受け入れられたことはなかったが、とても優れた歌手だったからだ」と答えたという。
しかし、彼はJAZZボーカル史上、「歴史的名盤」、「これぞ究極のジャズバラード集」とJAZZ本などで必ず称される名盤を残している。「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」のサックスと、ハートマンのヴォーカルが美しく絡み合う、傑作「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」である。私はコルトレーンの名盤「Ballads」も好きですが、このアルバムでも、コルトレーンは、ハートマンと同じくらいよく歌うサックスで、何回聞いても飽きがこない。「マッコイ・タイナー/McCoy Tyner」の控えめなピアノもいい。そしてハートマン、相変わらずのよく響く低音。艶といい、こもる情感といい、程よく震えるビブラートといい、最高のボーカルを披露してくれる。
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン エルヴィン・ジョーンズユニバーサルクラシック
さて前置きが長くなりましたが、ビロードの声にゆったりと身をゆだねる至福。「Slow Hot Wind」。
「JOHNNY HARTMAN – slow hot wind」











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