JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

北欧ミステリーに魅せられて

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熊と

 最近歳を取って、集中力が長き持続しなくなったためか、読書量が減ってきた。現役時代は忙しい中でも通勤や出張の移動時間を活用して、月に10冊程度は読んでいたが、最近は3冊がやっとである。元来読書好きで、ジャンルを問わず手当たり次第に読む口であったが、その中でも特に、冒険小説、ミステリー、ホラーなどがお気に入りのカテゴリーであった。読書量がめっきり減った中でも、近年は北欧ミステリーの面白さに魅せられている。

 北欧ミステリーを読むようになったのは、「刑事マルティン・ベック」シリーズからだと思う。たしか、1970年代はじめであったと思うが、文芸雑誌「野生時代」に連載された「笑う警官」(角川文庫) であった。著者は、スウェーデンの夫婦小説家、「ペール・ヴァールー/Per Fredrik Wahlöö」、「マイ・シューヴァル/Maj Sjöwall」。緻密なプロットで構成されたミステリーというだけでなく、当時は、「フリーセックス」の国という実像を歪められた情報でしか知らなかったスウェーデンという国の風俗や流行、政治状況なども活写されていて、実に面白かった。

 のちに、私は彼らが住んでいたスウェーデン南部地方、デンマーク、コペンハーゲンの対岸、マルメという都市にある企業とつながりができ、一時期毎年のように訪れることとなるのだが、そのマルメにある「サボイ・ホテル」を舞台にしたシリーズ作品もなつかしい思い出。

刑事マルティン・ベック 笑う警官 (角川文庫)

マイ・シューヴァル / 角川書店

サボイ・ホテルの殺人 (角川文庫 赤 520-6)

マイ・シューヴァル / 角川書店

 そして再びスウェーデン北欧ミステリーに魅せられたのは、「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」、「ミレニアム2 火と戯れる女」、「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」からなる「スティーグ・ラーソン/Stieg Larsson」著、「ミレニアム/Millennium」3部作であった。とにもかくにもヒロイン、「リスベット・サランデル」の強烈なキャラに惹かれ、即座にはまり、ハリウッドでのリメイク作品も含め、映画も全て観てしまうほど。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

 しかし残念なことに、「ミレニアム」3部作を書き上げ、2004年に出版社と契約したが、同年、心臓発作により出版を見ずに他界してしまった。その直後、2005年に「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」が出版。スウェーデンを始めとする全世界で800万部のベストセラーとなり、様々な賞を受賞した。

 ところが、2015年12月、ほぼ10年の時を隔て、3部作を受け継ぐ格好で、「ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女」が刊行されたのである。著者は、ラーソン同様ジャーナリストから作家に転身した「ダヴィド・ラーゲルクランツ/David Lagercrantz」。大ベストセラーの後を引き継いで果たしてどうかなという心配はまったく無用で、十分に楽しめる出来であった。

ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)

ダヴィド ラーゲルクランツ / 早川書房

 そして、大本命とも言える作品が、昨年9月刊行された「アンデシュ・ルースルンド/Anders Roslund」、「ステファン・トゥンベリ/Stefan Thunberg」による「熊と踊れ」。凶暴な父によって崩壊した家庭で育った三人の兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手して、史上例のない銀行強盗計画を企む。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作にして最高熱度の北欧ミステリー。
  

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

アンデシュ・ルースルンド / 早川書房

 その他、スウェーデンの女流小説家、「オーサ・ラーソン/Åsa Larsson」の「オーロラの向こう側」、「赤い夏の日」、アイスランドの推理作家、「アーナルデュル・インドリダソン/Arnaldur Indriðason」の「湿地」、「ヨハン テオリン/Johan Theorin」の「黄昏に眠る秋」なども大変面白かったオススメ作品である。

オーロラの向こう側 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

オーサ・ラーソン / 早川書房


湿地 (創元推理文庫)

アーナルデュル・インドリダソン / 東京創元社


黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ヨハン テオリン / 早川書房



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 さて、その傍らで聴くピアノは、わたしがはまっているもう一つ、北欧JAZZ。今宵は、1974年生まれのスウェーデン出身で、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動しているという俊英ピアニスト、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」の最新のピアノ・ソロ・アルバム、「Distance」(2015)。彼はまた「ティングヴァル・トリオ/The Tingvall Trio」を率いるリーダーでもあるが、このトリオとつきあいは、2ndアルバム「NORR」(2008)からであった。私がが感じた北欧の空気、景色、時間。そんな感じがぴったりと思えたのが、「マーティン・ティングバル」であった。アイスランドを旅してインスプレーションを得た、というソロ・ピアノ・アルバム。これを聴くと、スウェーデンの大地、空気が蘇る。

Distance

Martin Tingvall / Skip

「Martin Tingvall – An Idea of Distance」

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「Martin Tingvall – Last Summer」

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路傍の花、樹々の鳥(149) ~ 桜 一番咲き ~

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 私の家のご近所で一番早く咲く桜。そろそろかと思い、今日、確かめに行っててみたら、やはり咲いていました。一分咲き。道路からすこし奥まった目立たない畑の脇に咲いているのだが、農家の人は、「ヒガンザクラ(彼岸桜)と聞いている」と言っていた。なんの桜でも、咲けばやはり心は浮き立つ。

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 近くには、実家の庭にも咲いていた「サンシュユ(山茱萸)」も。そして、今がさかりの「ウメ(梅)」。帰り道、妻が「よもぎ餅(蓬餅)」を作りたいというので、よもぎを摘んで帰る。

 今宵の曲。「花はどこへ行った/Where Have All The Flowers Gone?」。イージーリスニング・ジャズの草分けのレーベルで、あの一世を風靡したCTIシリーズのヒットアルバム、「ウエス・モンゴメリー/Wes Montgomery」の「ロード・ソング/Road Song」(1968)から。ウエスはこのアルバムの吹き込みから1か月後、心臓発作で亡くなった。このアルバムはウエスの遺作となる。

ロード・ソング

ウェス・モンゴメリー / ユニバーサル ミュージック

「Wes Montgomery – Where Have All The Flowers Gone」

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路傍の花、樹々の鳥(148) ~ 綻びはじめた桜 ~

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 桜のつぼみがほころび始めた。開花しているつぼみもある。本格的な春も、もうすぐである。

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 もうすぐ桜に主役の座を譲る梅。こんなに紅が濃い梅の花は、ご近所でもこの木だけである。

 今宵のピアノ、ロシア出身で、現在はフィンランドを本拠地に欧州で活躍している、「澤野工房」の看板ピアニスト、「ウラジミール・シャフラノフ/Vladimir Shafranov」。アルバム、「Easy To Love」(2007)から、春の花ではありませんが、「Lotus Blossom」。

EASY TO LOVE

ウラジミール・シャフラノフ・トリオ / 澤野工房

「Vladimir Shafranov Trio - Lotus Blossom」

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Here’s To Life ~新しいシャツで~

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 東日本大震災が起こったこの日3月11日は、私の71歳の誕生日。これといって、特に感慨はないのであるが、次男家族と三男がプレゼントを持ってお祝いに訪れてくれた。

 現在のところ、夫婦ともども、歯以外はどこといって医者や薬のお世話になってない。頑丈な体に産んでくれた双方の親に感謝すべきだろう。私の父親は、86歳で他界したので、もし親父と同じ歳まで生きられるとすれば、まだ15年もある?、あと15年しかない?ということか。門松ならぬ誕生日は、なんとかの旅の一里塚。次の一里塚へ向けての旅が始まるわけだが、やはり「一休和尚」の狂歌のように、「うれしくもあり、うれしくもなし」というのが実感であろうか。

 しかし、なにかを口実やきっかけにして、家族が集まること、こちらは間違いなくうれしいことに違いない。でも、ちょっと疲れる ・・・。

 さあ、プレゼントでもらった新しいシャツを着て、この春は ・・・。

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 さて、今宵の歌は、「Here’s To Life」。「ここからまた人生が始まる」。そんな意味に訳してみましたが ・・・。

 歌うは、アジアの癒し姫「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」へのトリビュート・アルバム、「Autumn Leaves」の中で、なぜかただ一曲、「ジョニー・マーサー」以外の手になる詩としてボーナス・トラックに収録されていた歌。会社人生に一区切りを付けて定年を迎え、多分その後の暮らし方や生き方に、多少不安や戸惑いを覚えていた頃に、この歌をブログで取り上げたこともあった。(参照拙ブログ 60歳過ぎたら聴きたい歌(66) ~ Here’s To Life ~

 しかし、11年たって、生活のリズムや暮らし方も定まり、安定した今、もう一度じっくりと聴いてみたくなった。作詞「フィリス・モリナリー/Phyllis Molinary」、作曲「アーティー・バトラー/Artie Butler」。改めて読んでみても、深く心に届いてくる詩です。少し長いですが ・・・。

【 Here’s To Life 】
             Lyrics;Phyllis Molinary, Music;Artie Butler

「♪ No complaints and no regrets    不満も無いし、後悔もしていません
  I still believe in chasing dreams and placing bets  でも私はまだ夢を信じて追いかけ、
                              その夢に賭けているのです
  For I have learn that all you give is all you get   あなたはいままでに得たもの全てを
                              私に与えてくれていたんですね 
  So give it all you’ve got       そう、あなたは自分が得たもの全てを

  I had my share, I drank my fill    私はもう十分なものをすでに得ているのに 
  And even though I’m satisfied,     自分が得た分で満足すべきなのに
  I’m hungry still.             まだ満ち足りていないと思っていました
  To see what’s down another road beyond the hill 丘の向こうに続くもう一つの道を見て
  And do it all again            もう一度全てをやり直そうと思ったのです

  So here’s to life,            だから、ここから人生がまた始まるんです
  And all the joy it brings.        あらゆる喜びをもたらしてくれる人生が
  Yes, here’s to life           そう、ここから人生がまた始まるんです
  And dreamers and their dreams    夢見る人たちの人生や、その夢も

  Funny, funny how the time just flies  不思議ですね、どうして時はあんなに
                              速く過ぎてしまうのでしょう
  How love can turn from warm hellos to sad goodbyes どうして愛は暖かい出会いから
                          悲しい別れへと変わってしまうのでしょう
  And leave you with the memories you memorize  あなたを暖かい気持ちにしてくれた 
  To keep your winters warm.            冬の思い出をのこして
  
  There’s no yes in yesterday   昨日存在していたものは、もうここにはありません
  And who knows what tomorrow brings or takes away 未来が何をもたらし、
                     何を持ち去るかなんて、誰が分かるというのでしょう
  As long as I’m still in the game I want to play 私がこの人生ゲームを続けてるとすれば
  For laughs, for life, for love.      それは、笑いや人生や愛のためです 
 
  So here’s to life            だから、ここから人生がまた始まるんです
  and all the joy it brings        あらゆる喜びをもたらしてくれる人生が
  Yes, here’s to life           そう、ここから人生がまた始まるんです
  And dreamers and their dreams    夢見る人たちの人生や、その夢も

  May all your storms be weathered   これからもあなたを嵐が襲ってくるかも知れない
  And all that’s good get better     でも、全てはいい方向に進んでいくでしょう

  Here’s to life,              ここから人生がまた始まるんです
  here’s to love,             ここから愛がまた始まるんです
  here’s to you.             ここからあなたも ・・・    
  ・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 「ジャシンサ」。1957年マレーシア生まれ。ピアノを弾き語る中国人の母と、クラシック・ギタリストでスリランカ人の父を持ち、シンガポールで活躍しているJAZZボーカリスト、女優。10代の頃にピアノとボーカルを学び、シンガポール国立大学を卒業した後、芝居と音楽の世界に入ったという。

Autumn Leaves

Jacintha / Groove Note Records

「Jacintha - Here’s To Life」

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梅は咲いたか、桜はまだかいな ~

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 昨日とは一転、寒さが逆戻り。今日の山作業は先週に引き続き、「アラカシ(粗樫)」、「ヒサカキ(非榊)」、「ソヨゴ(冬青)」などの常緑広葉樹を伐採し、「エドヒガン(江戸彼岸)」の群生林の周辺整備。写真のように、すっかり見通しが良くなった。

 そして、里に1月ほど遅れて、山にも梅が ・・・。

 「♪ 梅は咲いたか、桜はまだかいな~ ♪」なんてね。

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 さて、今宵のピアノ。1981年イスラエル、テルアビブ生まれ、現在はフランス在住のピアニスト、「ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman」のデビュー・アルバム、「Piano Solo Variations」 (2006)。邦題は「ヤロン・ヘルマン・デビュー」。このCDを引っ張り出すのはずいぶんと久しぶり。梅の花に誘われて、Blossomを聴きたくなった・・・とでもしておきましょう。

 「ヤロン・ヘルマン」。ピアノを始めたのはかなり遅く、16歳だったという。それまではスポーツ少年だった彼は怪我をしたことが、ピアノを学ぶきっかけだった。ところが、あっという間に頭角を現し、2年後には賞を取るほどに。ボストンのバークリー音楽院で学んだあと、パリを活動拠点と定め、演奏活動をはじめたという。2006年、25歳で本作のピアノ・ソロでデビュー。

 「Variations(変奏)」というタイトルですが、例えば、冒頭の曲は、ガーシュインの名作「Summertime」ですが、その後いずれもヘルマンのオリジナルですが、「var.1」として「Blossom」、「var.2」として「Facing Him」、「var.3」として「Jerusalem Of Gold」が続くという趣向になっている。すなわち、「Blossom」、「Facing Him」は、「Summertime」をモチーフに使った変奏曲としてのオリジナル曲と見ることができ、またそのモチーフが随所に出てくるので、3曲が一体となった組曲といえるでしょう。その意味で、JAZZ的なアプローチと言えなくもない。時折、かすかに「キース・ジャレット/Keith Jarrett」ばりの唸り声が入るが、キースほど耳障りではない。

ヤロン・ヘルマン・デビュー

ヤロン・ヘルマン / ビデオアーツ・ミュージック

 主題「Summertime」と「var.1/Blossom」と「var.2/Facing Him」を続けて ・・・。

「Summertime – Blossom (var.1) – Yaron Herman」

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「Yaron Herman – Variations – Facing Him (Var. 2) 」

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 同じアルバムから、「スティング/Sting」のヒット曲、「フラジャイル/Fragile」。パーカッションを加えての、ファンキーな演奏。

「Yaron Herman – 【Piano Solo Variations】 – Fragile」

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続々・春を告げる食卓は

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 蓋を開けた途端に磯の香りが台所に立ち込める。私のリクエストがかなっての「鯛めし」である。 「タイ(鯛)」と呼ばれる魚は何種類もあるが、いわゆる鯛の仲間は、「マダイ(真鯛)」、「クロダイ(黒鯛)」、「キダイ(黄鯛)」の3種類だけ、それ以外は「鯛」の仲間ではないという。

 今日の「鯛めし」の鯛は、「レンコダイ(連子鯛)」。「キダイ (黄鯛)」の別名である。「黄鯛」は群れを作るため、漁獲し易く、延縄で次々と連なって漁獲されるため、この名があるという。「真鯛」より安価で流通し、身が柔らかいため、時々スーパーでも見かける。ともあれ、やはり「鯛めし」、美味いのだ。

 海への感謝シリーズ、第3弾はボサノヴァの創始者、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antônio Carlos Jobim」が遺した名曲、「波/Wave」(1967)。ジョビン自ら作詞したポルトガル語題名では、「Vou te contar(あなたに説明しよう)」という意味だそうだ。

【 Wave 】

「♪ So close your eyes        さあ、目を閉じてごらん
  For that’s a lovely way to be    それが君の本当の心に気づくための
  Aware of things your heart     いちばんの方法
  alone was meant to see       寂しいように感じたとしても
  The fundamental loneliness goes   きっと寂しさは消えていく
  whenever two can dream a dream  ふたりで夢を見さえすれば
  Together               ふたり一緒に夢を

  You can’t deny            否定しないで
  don’t try to fight the rising sea    荒波に抗おうとしないで
  Don’t fight the moon, the stars above 月や星に荒波に抗おうとしないで
  and don’t fight me           僕にも
  The fundamental loneliness goes    きっと寂しさは消えていく
  whenever two can dream a dream   ふたりで夢を見さえすれば
  Together                ふたり一緒に夢を

  ・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 聴き比べの最初は、御大「アントニオ・カルロス・ジョビン」のアルバム、「Wave」(1967年録音)から。

WAVE

ANTONIO CARLOS JOBIM / A&M

「Antonio Carlos Jobim – Wave」

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 もうひとりのボサノヴァ創始者、「ジョアン・ジルベルト/João Gilberto」も聴いてみましょうか。アルバム、「Amoroso」(1977)から。

AMOROSO(イマージュの部屋)

ジョアン・ジルベルト / ワーナーミュージック・ジャパン

「João Gilberto – Wave」

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 「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」もまさかのボサノヴァのアルバムをリリースしてます。

ブルー・ボッサ

マンハッタン・ジャズ・クインテット / ビデオアーツ・ミュージック

「Manhattan Jazz Quintet – Wave」

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 最後は’60年代の極めつけ、「セルジオメンデス&ブラジル ’66/Sergio Mendes & Brasil ’66」。

Equinox (Special Packaging)

Sergio Mendes / Umvd Labels

「Sergio Mendes & Brasil ’66 – Wave」

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続・春を告げる食卓は

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 「サクラダイ(桜鯛)」の鯛茶漬け。「マダイ(真鯛)」は、12月初頭から3月の終わりにかけてが、旬だという。特に産卵期である春は、桜のように鮮やかな美しい色彩を持っていて、オスの「真鯛」には、ちょうど開花する桜の花びらのような斑点が浮かび出ることことから、別名「桜鯛」や「花見鯛」とも言われ、瀬戸内の春の訪れの代名詞のようになっている。そんな「桜鯛」の贅沢な茶漬けが食卓に ・・・。感謝。しかし、次は「鯛めし」が食べたくなるから、わがままなものだ。

 さて、海への感謝、第2弾は「桜鯛」ならぬ、名花3人のボッサ競演。「リーサ」、「ガブリエラ・アンダース」、「アストラッド・ジルベルト」。

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 まず、「リーサ/Lisa (Lisa Lovbrand)」。スウェーデン、ストックホルム生まれの美女シンガーで、ハリウッド映画で女優としても活躍するというコケティッシュ&セクシーなディーヴァ。ジャズ歌手としてのデビュー作は「エンブレイサブル/Embraceable」(2007年)。そのアルバムから、「Seagulls(かもめ)」。

エンブレイサブル

リーサ / スパイス・オブ・ライフ

「Seagulls – Lisa」

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 ボッサ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ボーカルだったアルゼンチン出身の歌姫、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。その抜群の容姿と美貌は、初のソロ・アルバム「Wanting」(1999)を見て、即、ジャケ買いをしたほど。「ベレーザ」時代のアルバム、「Tribute To Antonio Carlos Jobim」から、「Wave」。

Tribute To Antonio Carlos Jobim

Beleza / Snapper Bay’s Music Company

「Wave - Beleza」

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 最後は、なつかしい私の最初のJAZZディーヴァ、「アストラッド・ジルベルト/Astrud Gilberto」。1940年、生まれ、リオ・デ・ジャネイロ育ち。その後離婚することになったが、あの「ジョアン・ジルベルト/João Gilberto」と結婚したことでも知られている。彼女はプロの歌手として歌ったことはなかったが、キッチンか何かで、鼻歌を口ずさんでいるのを、夫のジョアンがきいて、「これはいける」というんで、プロデューサーの「クリード・テイラー/Creed Taylor」に推薦し、彼女が英語で歌う「イパネマの娘」がレコーディングされ、これがアメリカを中心に大ヒットする。これがボサノバ・ブームの発端である。

 日本でも、「The Astrud Gilberto Album/邦題:おいしい水」(1965年)、「The Shadow of Your Smile(邦題:いそしぎ」(1965年)と立て続けにアルバムをリリースし、瞬く間にボサノバのミューズとなっていった。歌は、「Beach Samba」。アルバム、「The Best Of Astrud Gilberto」から。

イパネマの娘~ベスト・オブ・アストラッド・ジルベルト

アストラッド・ジルベルト / ポリドール

ビーチ・サンバ

アストラッド・ジルベルト / ユニバーサル ミュージック クラシック


「Astrud Gilberto – Beach Samba」 (1966)

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春を告げる食卓は

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 「イカナゴ(玉筋魚、鮊子)」の釘煮と並んで、この時期我が家の食卓に上がるのが、「ホタルイカ(螢烏賊)」。日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布しており、特に富山県と兵庫県で多く水揚げされている。漁期は2月から5月頃。普段は200m – 700mの深海に生息しているが、産卵のため上がって来るという。触手の先にはそれぞれ3個の発光器がついており、海岸に産卵のため、寄せる姿が幻想的で、富山では「身投げ」と呼んでいるという。私はまだ見たことがないが、いつかきっと見てみたいと思う。(「身投げ」の写真はNETより拝借)

 「ホタルイカ」は「晩春」を表す季語の1つであるとういが、はやくも近所のスーパーに初物が並んでいた。佃煮、酢味噌和え、沖漬け など食べ方はいろいろあるが、やはり「酢味噌和え」か。この時期、もうひとつの旬の海の幸は、瀬戸内の「サクラダイ(桜鯛)」。もちろん刺身もうまいが、絶品の「鯛茶漬け」がこたえられない。

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 今宵は、海への感謝にちなんだ曲のピアノ。まず、環境音楽?からの二人。「海辺のピアニスト」と呼ばれている、「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」。1959年、フランス、ブルターニュ出身のピアニスト、作・編曲家である。故郷「ブルターニュ」、そして「海」が一貫した彼のテーマで、ソロ・ピアノ3部作となるアルバムを発表し、大きな評価を得た。

 その「ピアノ・ソロ」三部作の最後は「ROZBRAS ~12の色彩」(2001)。ブルターニュ地方の伝統的な「Gwerz/グウェルス」と呼ばれるアカペラ・ソロで歌われる「哀歌」を、イメージして、12曲のバラードをちりばめたアルバム。曲ごとに日本語で色のイメージがつけられている。そのラストのイメージ、「イメージ12/淡水色の記憶」。

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Didier Squiban / L’oz

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 「ウィンダム・ヒル/Windham Hill Records」を代表するピアニスト、「ジョージ・ウィンストン/George Winston」のアルバム、「Autumn」から「Sea」。

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George Winston / Windham Hill Records

「George Winston – Sea」

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 最後は、JAZZファンなら知らない人はいないでしょう、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」。「I Will Say Goodbye」(1977)から、「Seascape」。トリオのパーゾネルは、「Bill Evans – piano」、「Eddie Gomez – double bass」、「Eliot Zigmund – drums」。

I Will Say Goodbye

Bill Evans / Ojc

「Bill Evans Trio – Seascape」

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路傍の花、樹々の鳥(147) ~ 切通しを抜けたら、そこは ~

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 いい天気。ウォーキングがてら、ぶらぶらと買い物にでる。都会の近くの住宅地にあるとは思えない風景が広がっている。そんな切通しを抜けたら、そこはもう春だった。「梅」、「連翹(レンギョウ)」、「水仙」 ・・・。野の仏にたむけられた花も。気持ちがいい。途中でたまらず、ダウンのコートを脱いでしまった。そんな私の前を一匹の「イタチ(鼬)」がつつぅーと横切っていった。

 今宵、名花3人の競演。歌は「A Blossom Fell」。「ナット・キング・コール/Nat King Cole」の歌唱が一番知られているでしょう。「花は散ってしまった」という意味なので、これから春という今の時期にはふさわしくないかもしれないが、美しいメロディのせつない思いの曲である。1954年につくられた曲で、「ハワード・バーンズ/Howard Barnes」、「ハロルド・コーネリアス/Harold Conelius」、「ドミニク・ジョン/Dominic John」による。

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名花3人。「シモーネ/Simone Kopmajer」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」、「スー・レイニー/Sue Raney」の歌唱。

【 A Blossom Fell 】
         written by Howard Barnes, Harold Cornelius, and Dominic John

「♪ A blossom fell from off a tree  枝から花びらが散った
  It settled softly on the lips you turn to me 僕の方を振り向いた君の唇にそっと付いた
  The gypsies say and I know why ジプシーの言伝えにあるようにその訳を僕は知っている
  A falling blossom only touches lips that lie 散った花びらは嘘をついた唇に付くってね

  A blossom fell and very soon   花びらが散ってすぐに
  I saw you kissing someone new  君が別の人とキスをしているのを見てしまったんだ
  Beneath the moon         月の光の下で

  I thought you’d love me    君は僕を愛していると思っていた
  You said you love me      たしかそう言ったよね
  We planned together      二人一緒に夢も描いていたね
  To dream forever        永遠に続く夢を

  The dream has ended      でも夢は終わってしまった
  For true love died        まことの愛は死んでしまったから
  The day a blossom fell      花びらが散り
  And touched two lips that lied  嘘をついた唇に付いたあの日に ♪」

 まずは、欧州はオーストリア出身、2000年以降ニューヨークを中心に活動している新進女性ジャズ歌手「シモーネ/Simone」(本名はSimone Kopmajer)の日本デビュー第2作「ロマンス」から。大人の色気を感じさせ、雰囲気のあるスタンダードを歌う女性ボーカル。

ムーンライト・セレナーデ/ロマンス

シモーネ / ヴィーナスレコード


「Simone Kopmajer - A Blossom Fell」

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 カナダ出身。1990年代以降に最も成功したジャズ歌手の一人といわれ、1999年から5度のグラミー賞を獲得している。「ナット・キング・コール/Nat King Cole」へのオマージュ・アルバム、「All For You: A Dedication To The Nat King Cole Trio」から。

All for You

Diana Krall / Universal Jazz


「Diana Krall – A Blossom Fell」

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 ちょっとレトロになりますが、1960年代に活躍した白人美人シンガーのひとり。大ヒットした2枚目のアルバム 「雨の日のジャズ/Songs for a Raney Day」(1960)は、女性ジャズボーカルの名盤に必ず選ばれるほど、「スー・レイニー」の代名詞的アルバムとなっている。今年御年77歳、彼女はいまも現役として活躍しているとか。

雨の日のジャズ

スー・レイニー / ユニバーサル ミュージック

「Sue Raney – A Blossom Fell」

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路傍の花、樹々の鳥(146) ~ ふくらむ蕾 ~

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 はち切れんばかりに膨らんでいるのは、「コブシ(辛夷)」、「ウメ(梅)」の蕾。春の訪れを実感できる毎日 ・・・。

 さて、今宵のピアノ。ご贔屓のイタリアの巨匠、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」のずばり、「The Flower」。EGEAレーベルのアルバム、「Un’alba Dipinta Sui Muri(壁に描かれた朝日)」のトリオ演奏が好みだが、残念だが、YOUTUBEにアップされていないので、アップされていた同じEGEAの「Les Amants(恋人たち)」よりストリングスをバックの演奏を ・・・。

Un'alba Dipinta Sui Muri [輸入盤]

Enrico Pieranunzi / EGEA

Les Amants

Pieranunzi Enrico & String Q / Egea

「Enrico Pieranunzi – The Flower」

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 「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。「チェット・ベイカー/Chet Baker」生誕75周年のオマージュ盤で一度とりあげたことがある、1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。YOUTUBEで見つけたのは、彼女の歌唱で「A Flower Is A Lovesome Thing」。もうベテランといってもいい20年以上のキャリアに積み重ねられた歌唱、「アムステルダムのため息」などとも呼ばれているという彼女のハスキーな声にが光る。

Sing!

Fay Claassen / Challenge


「Fay Claassen – A Flower Is A Lovesome Thing」

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