JAZZYな生活

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巨匠ミシェル・ルグラン逝く

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 映画音楽、ジャズ、シャンソン、ミュージカルなど幅広い分野に偉大な功績を残し、「ジャック・ドゥミ/Jacques Demy」監督作品、「シェルブールの雨傘/原題:Les Parapluies de Cherbourg」(1964)、「ロシュフォールの恋人たち/原題:Les Demoiselles de Rochefort」(1967)といったフレンチ・ミュージカル映画の傑作や「華麗なる賭け/原題:The Thomas Crown Affair」(1968)のテーマ曲「風のささやき/Windmills of Your Mind」などの映画音楽を数多く担当し、アカデミー賞にも3度輝いたフランス音楽界の巨匠、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」が、1月26日パリの自宅で死去した。享年86歳。

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 1932年2月パリ生まれ。父親は、バンドリーダー、作・編曲者として名を馳せた音楽家。母親は楽譜出版社を経営、姉は歌手という音楽一家。パリ音楽院で音楽を学んだが、この頃からすでに群を抜いて才能を発揮、20歳のときに首席で音楽院を卒業した。卒業後はオーケストラを結成し、バンドリーダー、作曲者として活躍、一躍音楽界で脚光を浴びるようになった。

 1958年には、「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」、「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」ら錚々たるアメリカのジャズ・ミュージシャンを従えたニューヨーク録音のアルバム、「ルグラン・ジャズ/Legrand Jazz」を制作、ジャズ・スタンダードの洒脱さとバップの粋を絶妙なコントラストで表現した、ルグラン流のアレンジで聴かせてくれる名盤は、当時、本場アメリカのジャズマンや批評家からも高く評価された。

 映画音楽は50年代末から担当するようになり、当時の新しい潮流にあった「ヌーヴェル・ヴァーグ/Nouvelle Vague」の一連の作品の音楽を担当した。なかでも大成功を収めたのが、「フランスにはないミュージカルを作る」という企画で、セリフをすべて歌にした「シェルブールの雨傘」。1968年には、「スティーヴ・マックィーン/Steve McQueen」主演のスタイリッシュな犯罪映画「華麗なる賭け」の音楽を制作。イギリスの俳優でシンガー、「ノエル・ハリソン/Noel Harrison」が歌ったテーマ曲「風のささやき」が、大ヒット、その年のアカデミー最優秀歌曲賞を受賞した。これまで半世紀以上にわたり、映画音楽やジャズだけでなく、シャンソン、ミュージカル、クラシック、バレエ音楽といった幅広い分野で作曲家・編曲家・指揮者・演奏家・ヴォーカリストとして活躍し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞に何度となく輝いた本当のマエストロ、巨匠、「ミシェル・ルグラン」。こんな音楽家は、もう二度と出てこないのでは ・・・。

 合掌 ・・・・・・。

 大好きなルグランの曲を2曲。まずはルグランとも親交があった、「ローラ・フィジィ/Laura Fygi」。フルバンドをバックに小気味よくスウィングする、ロンドンのジャズ・クラブ、「ロニー・スコッツ/Ronnie Scott’s」でのライブ・アルバム、「Laura Fygi at Ronnie Scott’s」(2003)から、「I Will Wait For You」。ベースのイントロと軽快なスウィング感が身震いするほどたまらない。

Laura Fygi at Ronnie Scott’s

Laura Fygi / Verve

「I Will Wait For You – Laura Fygi」

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 そして「風のささやき/The Windmills of Your Mind」。今宵は、「スティング/Sting」の歌唱を聴いてみましょうか。「スティング」の歌唱は、1999年公開の「ピアース・ブロスナン/Pierce Brosnan」主演のリメイク版の主題歌として使われている。

【 The Windmills Of Your Mind 】 by Michel Legrand, Alan & Marilyn Bergman

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Like a circle in a spiral       まるで螺旋の輪のように      
  Like a wheel within a wheel   まるで車輪の描く輪のように 
  Never ending or beginning,    始まりも、そして終わりもなく
  On an ever spinning wheel    果てしなく回り続ける糸車
  As the images unwind        心のイメージが解き放たれた時
  Like the circles that you find   きみの心に浮かぶ風車の
  In the windmills of your mind   描く輪のように         ♪」

 

 ブラン・ニュー・デイ

 スティング / ユニバーサル インターナショナル


   
「Sting ‎– The Windmills Of Your Mind」

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一面の銀世界、その中で炭焼きを楽しむ

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 「窯焚き」の日。朝起きると雪が積もっている。この日は8時間ほど巻を焚いて窯の温度を上げ、釜木が自分で熱分解を始め出す温度にまであげる作業の日。朝食もそこそこに、車を走らせて、公園まで。スタッドレス・タイヤに履き替えているので、雪道でも心配はないが、今季初めての積雪とあって、幸いなことに道路には、積もっていない。公園まで上がると、そこは一面の銀世界。風景を楽しむゆとりもなく、早速、火を熾し、「窯焚き」を始める。

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ソヨゴの炭
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 すこし時間をずらし、集まってきた一般の参加者には、雪の中ではあるが、公園里山ツアー、そこで採集した松ぼっくりや枝などで「飾り炭」を作ってもらう。原理は炭焼きと同じ。缶に材料を入れ、火の中に放り込んで蒸し焼きにする。写真は、「ソヨゴ(戦、冬青)」の枝を炭にしたもの。

 薪割り機での薪割りなども楽しんでもらった雪の一日。

 今宵のピアノ曲。クラシックから、フランスの作曲家、「ドビュッシー/Claude Debussy」が1909年から1910年にかけて作曲した「prelude for piano」の6曲の一つ、「Des pas sur la neige(雪の上の足跡)」。これをジャズ・アレンジした、「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の演奏がお気にいり。得意とするクラシックの名曲を素材ににしたスウィンギーでロマンティックな演奏を収録したアルバム、「No Borders (哀歌)」(2002)から。

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哀歌
リッチー・バイラーク・トリオ
ヴィーナス・レコード


       
       

 残念ながら、アップされていないので、「ダニエル・バーレンボイム/Daniel Barenboim」の演奏で。


「Daniel Barenboim: Debussy – Des pas sur la neige」

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 そして、バイラークのさわりを聴きたい方はコチラ

     

     

雪の中、なんとか「窯入れ」を終える

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 午前中、第1回目の炭焼き体験塾の「窯出し」を終え、すぐに第2回目のグループの「窯入れ」を始める。第2回目のグループは家族での参加が多く、子供たちも、寒さの中を一生懸命にお手伝い。昼からは天気予報通り雪が降ってきたが、なんとか「窯入れ」を終え、つぎの日の「窯焚き」を待つ。

 今宵の曲、「Out in the Cold」。「キャロル・キング/Carole King」です。直訳すると、「寒さの中に放り出されて」というような意味でしょうが、「冷たくされて、無視されて、忘れられて、のけ者にされて」という慣用句。名盤、「つづれ織り(タペストリー)/Tapestry」(1971)に収録。

【 Out in the Cold 】  by Carole King 

「♪ I only wanted to play         祈ることしかできなかった
  I thought what he didn’t know      これぽっちも私が彼を傷つけようなんて
       wouldn’t hurt him anyway    思ってもみなかったに気付いて欲しいと
  But he found out            でも、彼は見つけてしまった
    and someone else gave him her hand to hold 彼に手を差し伸べてくれる他の人に
  And suddenly I find myself out in the cold  そして、突然、冷たくされてしまった

  He trusted me all the time        彼はいつでも私を信じてくれた
  I thought I could see another man      ほかの男に目移りした時も
        and he would still be mine     彼はいつも私だけを見てくれた
  Well yesterday I had a good thing      そう、私は昨日まではゴールドより
          worth more than gold     価値のあるものを持っていたのだ
  Today he’s got a truer love         でも今、彼は真実の愛を見つけ
           and I’m out in the cold    私は寂しく一人ぼっち

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 CAROLE KING / EPIC

「Carole King – Out In The Cold」

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やはり菊炭は美しい

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 今年、第1回目の炭焼きの炭。歩留まりはあまり良くなかったが、美しい菊炭が今年も焼けた。

 今宵の歌、「You Are So Beautiful」。訳の必要などないくらいシンプルだけど、情感のこもった歌。

【 You Are So Beautiful 】  by Billy Preston / Bruce Fisher / Bruce Carleton Fisher

「♪ You are so beautiful
   To me
   You are so beautiful
   To me
   Can’t you see

   You’re everything I hope for
   You’re everything I need
   You are so beautiful to me
   You are so beautiful to me

   You are so beautiful
   To me
   Can’t you see
   You’re everything I hope for
   You’re every, everything I need
   You are so beautiful to me     ♪」

 まずは、「ベイ・シュー / Bei Xu」から。ニューヨーク・ジャズ・シーンで活躍する中国人女性ヴォーカリスト。学生時代に交換留学生としてアメリカに渡り、インディアナ大学で会計学を学びつつ、歌とピアノのレッスンに励み、やがてはJAZZヴォーカリストになる夢をかなえた。同名のタイトルのアルバム「You Are So Beautiful」(2009)から。

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 ベイ・シュー / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Bei Xu - You Are So Beautiful」

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 そして、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」。「Greatest Hits」(1998)から。

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GREATEST HITS
Joe Cocker
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「Joe Cocker – You Are so Beautiful (Live) 」

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待つ

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 16日に「くどさし」を終えた炭窯は、今、完全に空気を遮断され、徐々に温度を冷ましながら、26日に行う「窯出し」の時を待っている。どんな炭が焼けたかは、天のみぞ知る。この日は、第2回目の炭焼きの準備。

サザンカ
サザンカ2
スタジイ
カキ
 いま公園を彩っているのは、「サザンカ(山茶花)」。春の花ではなく、春を待つ冬の花。そして、「スタジイ」、「シラカシ(白樫)」など常緑樹の葉の明るい緑。ちょっと寂しげであるが、「カキ(柿)」の実も ・・・。もう一息、春が来るまでの景色。

 さて今宵の曲、JAZZYな日本人アーティストをピックアップ。まず、「今井美樹」のアルバム「I Love A Piano」(2008)から、「春の日」。彼女が、「小曽根真」、「武部聡志」、「大野雄二」、「塩谷哲」など7人のジャズ・ピアニストとの共演したアルバムである。「今井美樹」の透明感のあるピュアな声が、ピアノとよくマッチして新たな彼女の魅力を引き出している。「春の日」は、「武部聡志」とコラボ。

【 春の日 】  作詞:今井美樹 作曲:MAYUMI

「♪ 風に揺れている 花びらが泣いているの
  まるでハラハラと 涙こぼれてるみたい

  春風に乗って ここから離れていった
  あなた見送った 私みたいだった

  別れは新しい 道の扉だと
  頷いてみるけど 涙こぼれ落ちてくるの

  過ぎてゆく春を 見つめてる空を見上げ
  離れてもそばに あなたがいるようで

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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I Love a Piano
今井美樹
EMI Music Japan Inc.


       
       

 例によって、オリジナルがアップされていませんが、ほぼ完璧にコピー?されているカバーがアップされているのを見つけましたので、そちらをアップしておきます。

「春の日 – 今井美樹」

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 続いては、「春へつづく道」。最近は全く消息を聞かないが、2003年、艶やかな着物姿でデビューし、独自の世界を打ち立て注目された異色のジャズ・シンガーがいた。「Bebe(ベベ)」。彼女の2ndアルバムは、「東京の休日」(2004)。彼女の日本語詞による1950年、60年代のシネマ音楽のカヴァー集である。モンローの「お熱いのがお好き/原題:Some Like It Hot」(1959)の「I Wanna Be Loved By You」が「ラズベリー・ランデヴー」に、「いそしぎ/原題:The Sandpiper」(1965)の主題歌、「The Shadow of Your Smile」が「春へつづく道」に、そして、「太陽がいっぱい/原題:Plein soleil」(1965)が「緋色(あかいろ)の家」に、「グレン・ミラー物語/原題:The Glenn Miller Story」(1954)の「ムーンライト・セレナーデ/Moonlight Serenade」が、「待つ宵」にといった具合。「元々の歌詞がベストにきまっているので、意訳してもいいものはできないから、自分の感じるまま、あらたに作詞した」という。原曲の歌詞の内容とはまったく違うが、彼女のレトロな世界が展開される。そして、平成も終わる。

【 春へつづく道(The Shadow of Your Smile) 】  by Bebe Jonny Mandel

「♪ 終わりのない この道
   あなただけを求めて
   春風はどこなの?
   道しるべの木立
   
   答えのない この道
   記憶の海 泳げば
   コートの襟を なおしてあげた
   冷たい肌に キスの雨

   心と心 紡いだ日々は
   夢ではないと言って欲しい   ♪」

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東京の休日
Bebe
ユニバーサル ミュージック クラシック


       
       

 アップがありませんので、興味のある方は以下のサイトでさわりを。

「東京の休日:試聴」
   

   

二人法事

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 母親の命日が近づいてきた。父親の命日、義父母の命日もそうであるが、お墓がある故郷松本から遠くはなれているし、親戚や子供も集まりにくいので、最近は、妻と「二人法事」を行っている。しかし、法事にかこつけて、なにか美味しいものを食べるということになってしまっているが実体であるが、これもひとつの供養のあり方と勝手に理屈をつけ、納得している。

 この日の「二人法事」は、箕面の和食カフェでランチ。大きく開いた窓から見える大阪平野の眺望が素晴らしいので、時折訪れているカフェ。入口に置かれた華やいだ正月飾りが目を惹く。この日は、客もあまり多くなく、静まり返ったロビーから見える眺望は、やはり素晴らしかった。

 今宵のピアノ、ちょっと前にも取り上げた、1974年スウェーデン生まれで、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動しているという俊英ピアニスト、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のピアノ・ソロ・アルバム、「ディスタンス/Distance」(2015)から。アイスランドを旅してインスプレーションを得たという全12曲全てが彼のオリジナル。その優しく繊細なタッチの音色に心から癒される。

 「Quiet Days」、「レクイエム(鎮魂歌)/Requiem」、「Last Summer」の3曲を。

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Martin Tingvall / Skip

「Quiet Days – Martin Tingvall」

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「Requiem – Martin Tingvall」

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「Martin Tingvall – Last Summer」

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路傍の花、樹々の鳥(336) ~ 大寒に咲く ~

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 まるで蝋細工のような半透明でにぶいツヤのある質感の花びら。日差しを受け、いっそう鮮やかさを増した黄色が目を惹く。中国原産の落葉樹、「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅)」である。「カラウメ(唐梅)」とも呼ばれる。蝋細工のような花びら、かつ臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことにちなむという。「大寒」ではあるが、この花を見ると、「もうすぐ春が ・・・」という期待がわく。

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 今宵のピアノ。「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」と並んで、クラシックの曲をジャズ・アレンジにして一時代を築いたバロック・ジャズの名手、「オイゲン・キケロ/Eugen Cicero」の演奏。

 1940年生まれ、ルーマニアのクラウゼンブルク出身。幼い頃よりクラシックのピアニストであった母親からピアノを習い、10歳の時にはリサイタルを開いたというからかなりの天才ぶり。しかし、兄の影響でジャズに興味を持ち始めるようになり、ルーマニアからオーストリアに移って活躍を続けているうちに見いだされ、1965年初めてレコーディングし、デビュ―したのが、一躍その名を知られるようになったアルバム、「ロココ・ジャズ/Rococo Jazz」であった。

 「モーツァルト/Mozart」の「春への憧れ/Sehnsucht Nach Dem Frühling」。アルバムは、「ロココ・ジャズ2/Rococo Jazz 2」(1987)から。

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ロココ・ジャズ 2/Rococo Jazz 2
オイゲン・キケロ/Eugen Cicero
Timeless Records


      
      

    
「春への憧れ/Sehnsucht Nach Dem Frühling – Eugen Cicero」
  
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 暖かい春の気配を運んでくれるのは、「メンデルスゾーン/Mendelssohn」の「春の歌/Spring Song(Song Without Words for piano No. 30 in A major (“Frühlingslied”), Op. 6
)」。バッハのリズミカルな「平均律クラヴィア曲集前奏曲第2番」に始まり、タイトル曲、そして、ショパンの「プレリュード第4番」、バッハの「 G線上のアリア」とつづくのは、「ロココ・ジャズの詩人」と呼ばれたキケロの華麗なアルバム、「春の歌/Spring Song」(1983年)。「マリー・ローランサン/Marie Laurencin」風?のジャケットもいい。

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春の歌/Spring Song
オイゲン・キケロ/Eugen Cicero
BMGメディアジャパン


       
        

   
「Eugen Cicero Trio ‎– Spring Song(春の歌)」

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あれから24年経っても ・・・

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 昨年は自然災害が多い年だった。公園でこんなに多くの被害が出たのは、活動を始めてから記憶にない。写真は、台風21号によって折れた「アカマツ(赤松)」。10年程のまだ若い木。「アカマツ」はトーチにするほど、油を多く含む木。薪にするために玉切りにして積んであったが、油が滲み出してきて、年輪が浮き出している。

 今日、1月17日は、「阪神淡路大震災」から24年目。この地に引越してきたのは、その2年前。1995年(平成7年)1月17日の早朝5時46分52秒に発生したあの地震の揺れや状況は未だに覚えている。幸いなことに、我が家は、外壁にひび割れが少し入ってくらいで、被害というほどの被害はなかった。それでも、インフラの復旧など地震前の生活に戻るのに、ひと月くらいかかった。多分、あの体験は一生忘れることはないだろう。兵庫県各地、学校などでは、この日を忘れないように、また、近い将来発生すると言われている「南海トラフ地震」に備えていろいろなイベントが行われている。

台場クヌギ(2018台風被害木)
 昨日、天気は上々とあって、「くどさし」後、公園内をウォーキング。昨年、台風21号によって折れた「クヌギ」の木に、もう若い枝が育ち始めていた。自然の回復力の速さに驚く。

 さて、今宵の歌、「I Feel the Earth Move」。「足元の地面が動くと感じるほどあなたが好き ・・・」という、シンガー・ソングライター、「キャロル・キング/Carol King」の出世作、「つづれおり/Tapestry」(1971)に収録されていた曲。

【 I Feel The Earth Move 】 by Carol King

「♪ I feel the earth move under my feet     足元の地面が動く気がするの
  I feel the sky tumbling down, tumbling down 空も崩れ落ちてくるような気がするの
  I feel my heart start to trembling       私のハートも震えだすの
  Whenever you’re around            あなたがそばにくるといつも

  Ooh, baby, when I see your face       おおベイビー、あなたの顔を見ると
  Mellow as the month of May          5月のようなメローな気になるの
  Oh, darling, I can’t stand it          おおダーリン、もう我慢できそうにないわ
  When you look at me that way         そんな風に見つめられると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 歌うは、オリジナル、「キャロル・キング」も交えて、違う魅力を持つ歌姫3人。まずは、アラスカ生まれ、「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」から。2作目の「THEY OUGHTA WRITE A SONG(邦題:青い影)」が日本で大ヒットし、ジャズとニュー・ポップスを絶妙に融合した独特の「Jazzy,Not Jazz」スタイルが人気のアルバム、「Simply Love」(2013)から。

 Simply Love

 Halie Loren / Justin Time Records

「Halie Loren – I feel the earth move」

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 そして、「オリビア・オン/Olivia Ong/中国語名:王 俪婷」。すこしハスキーがかった声に、ロリータ・テイストが加わり ・・・。1985年生まれのシンガポール出身の女性歌手であるが、日本でプロデビューし、その後2008年からは活動拠点を台湾へ移し、現在は、母国シンガポールを拠点にアジア各地で活動しているという。アルバム、「Olivia」(2010)から。

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Olivia
OLIVIA/オリビア・オン
Imports


        
        

「Olivia Ong – I feel the earth move」

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 そして、オリジナルの「キャロル・キング」。「タペストリー(つづれおり)/Tapestry」(1971)から。

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 CAROLE KING / EPIC

   
「Carole King – I Feel the Earth Move」

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浅葱色の煙を確認して「くどさし」を終える

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 炭窯の排煙口からたなびく浅葱(あさぎ)色の煙。この煙が出てくると、窯の中の窯木がほぼ炭化したサイン。このあとは、「練らし」といって、残りの水蒸気や含有物を一気に燃焼させ、その後、窯を完全に封鎖する「くどさし」という作業に入る。10日間ほど経って、窯が完全に冷えるのを待って、炭を取り出す作業を残すだけ。午前中にこの作業を終える。あとは、炭の出来具合は天に任すのみ。

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 さて、今宵の歌、冬になるといつも聴きたくなる曲、「Winter Green And Summer Blue」。

 わが高校の先輩の「降旗 康男」監督、そして亡き「高倉健」主演の映画、「夜叉」(1985)のエンディング・タイトルに用いられ、また全編を通じて通奏低音のように流れていた主題歌である。歌い手は、残念なことに、昨年末、12月13日に81歳での死去が報じられた、「ナンシー・ウィルソン/Nancy Wilson」。作詞は、「奈良橋陽子」、作曲は、「ゴダイゴ」の「タケカワユキヒデ 」。そして、ハモニカは、ジャズ・ハモニカでソロ楽器としての一時代を築いた名手、「トゥーツ・シールマンス/Toots Thielemans」。

 【 Winter Green and Summer Blue 】  作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ

「♪ Winter green and summer blue  冬はグリーンに、夏はブルーに
   Lavender spring turn       春のラベンダー色は
   To autumn hues          やがて秋の色へと変ってしまう

   Things have a way         すべてのものは
   Of changing colours         いつかは色が変わるのだ
   Seems my time is up with you   あなたと過ごす私の時がいつかは終わるように

   You showed me            あなたは教えてくれた
   A lifetime of seasons          季節にも寿命があるということを
   Was it years or weeks or a day ?   それは数年、数週間、たった一日かもしれない
   It wasn’t just a dream we shared    でも二人がともに見た夢はきっと違う
   But seasons that change yet stay    移ろうはずの季節はいまだ変わらず  
   You let me know love is the same    あなたへの愛も移ろわないと

   ・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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  「ナンシー・ウィルソン」。1937年生まれ、オハイオ州出身の女性ジャズ&ブルース歌手。70枚以上のアルバムをリリースし、3度のグラミー賞を受賞した大ベテラン。生前最後のアルバムは、グラミー賞「最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞」を受賞した、2006年のアルバム、「Turned to Blue」となった。

 「Winter Green and Summer Blue」は、アルバム、「Keep You Satisfied」(1989)に収録されている。 

 合掌 ・・・・・。
    
    

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 Keep You Satisfied / Forbidden Lover (from UK)

 Nancy Wilson / SOULMUSIC RECORDS

      
       

    
「Nancy Wilson ‎- Winter Green And Summer Blue」

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職人列伝 ~ 炭を焼く合間に ~

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 窯焚きの翌日。前々日一日かけて薪を燃やし、窯木が自分で熱分解を始める温度まで窯の温度を上げてから、窯口をレンガで密閉した。昨日、今日と2日かけて、じっくりと窯木を炭化をさせ、十分に炭化したと判断したら、「くどさし」といって、窯を完全に密閉する。それまでは、1時間ごとに温度を測定し、炭化の推移を推定することぐらいしか作業がない。そこで、羨ましいのが、時間を有効に使う術を心得ている、職人ともいえる技を持った仲間たち。

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 かっては、桜の枝などでスプーンやバターナイフなどをつくる器用な人もいた。第2回目で使う標本窯木に取り付ける金属タグを加工する人、それを高温にさらされても外れないように取り付ける人。壊れた長ベンチを上手に修理するクラフトマン。根っからの木樵ではないかと思うほど、楔と玄能を使って玉木を見事に割っていく人 ・・・。様々な職人はだしの腕を持った仲間たちに、この活動は支えられている。

 さて、今宵のピアノ、「Snow Leopard」。「雪豹」。「リッチー・バイラーク/Richard Beirach」が、ECMに残した3部作、「EON(邦題:Nardis」(1974)、「Hubris」(1977)「ELM」(1979)の一枚、「ELM」から。プロデューサーは、ECMレコードの創設者でもある、「マンフレッド・アイヒャー/Manfred Eicher」。12分半の長丁場の演奏ながら、ECM流の緊張感 スピードに溢れる演奏で飽きさせない。「リッチー・バイラーク」のECM盤は、海外では全部廃盤。なぜか、日本だけでリリースが許可されているという。

 パーソネルは、「リッチー・バイラーク(Piano)」、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(Double Bass)」、「ジャック・デジョネット/Jack DeJohnette(Drums)」。

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エルム/Elm
リッチー・バイラーク・トリオ/Richard Beirach Trio
ユニバーサル インターナショナル


       
         

「Snow Leopard – Richard Beirach」

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