JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(200) ~ 薫りたつ ~

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 ウォーキング。香り立つ春の花。といえば、「ウメ(梅)」か「ジンチョウゲ(沈丁花)」。ご近所玄関脇に満開。やっぱり春です。

 ということで、今宵は、デンマークを拠点に活躍している新鋭ピアニスト、「サン・ビービー(ソレン・ベベ/Søren Bebe」率いるトリオの演奏で、「Luft/Air」。「Luft」はドイツ語で、「Air」は英語でいずれも「空気」。

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 「サン・ビービー」。2004年にデンマークの「Royal Academy Of Music」を卒業、2006年から「アンダース・モーゲンセン/Anders Mogensen(drums)」、「ニールス・ライド/Niels Ryde(electric Bass)とトリオを結成。初めて聴いてのが、端正で優しく、ロマンに溢れた一枚、「ア・ソング・フォー・ユー/A Song For You」(2012年1月録音)。一聴、すぐ惹き込まれた。新しき北欧ジャズ・ピアノ・トリオが、私のカテゴリーに加わった瞬間であった。

 今回の曲はアルバム、「サン・ビービー・トリオ・フィーチャリング・マーク・ジョンソン/Soren Bebe Trio Featuring Marc Johnson」(2013)から。アルバムのタイトル通り、1979年から1980年の死に至るまで「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の音楽性を支え、また1987年からは、イタリアの巨匠、「エンリコ・ピエラヌンツイ/Enrico Pieranunzi」のトリオ活動したベーシスト、「マーク・ジョンソン/Marc Johnson」との共演アルバム。アルバム・ジャケットのロゴとして象形化された文字は「EVA」。「Bill Evans」からデザインされたことは容易に想像できる。

 何度となく訪れた北欧の風景や印象が目に浮かぶような曲、「Luft/Air」 ・・・。

 サン・ビービー・トリオ・フィーチャリング・マーク・ジョンソン

サン・ビービー・トリオ / スパイス・オブ・ライフ

「Luft/Air - Soren Bebe Trio featuring Marc Johnson」

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庭先に来た春

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 我が家の小さな庭先に来た春。「スイセン(水仙)」の愛らしい黄色。「ジンチョウゲ(沈丁花)」のかぐわしい薫り。春、毎年同じように繰り返し咲く花。命の意味を感じる。

 今宵の曲は、ちょっと変わったところで、久しぶりに聴く「Journey of Life」。ノルウェー生まれのピアニスト、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」の変則的なトリオ編成のアルバム、「What Was Said」(2015)から。

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 ECMトリオ3部作の最後を飾る「Being There」のあとトリオ休止宣言。カルテット、アンサンブルへと活動を移した「トルド・グスタフセン」。これまでもトリオで長年一緒だったドラマー、「ヤーレ・ヴェスペシュタ/Jarle Vespestad」と、ドイツ生まれのアフガニスタン系女性ヴォーカリスト、「シミン・タンデール/Simin Tander」を迎えた変則的トリオでのアルバム。

 彼自身の曲が半分と、ノルウェーの賛美歌で構成されているという。その賛美歌をシミンが出身であるアフガニスタンの言語、「パシュトー語」に訳して歌っている。深いところまではとても分からないが、キリスト教的観念とイスラム教的観念との融合。まさにグスタフセンは今世界が直面している問題を、新しい世界として提示して見せてくれたのかもしれない。

 「シミン・タンデール」は語るように歌う。静けさに浮かび上がる声。神秘的なパシュトー語の響き。イスラムとキリスト教文化の融合。国境や国籍、文化、宗教など境界を越えたアイデンティティの複合性。まさにJAZZという開かれた精神が生み出したもの。そのJAZZを生み出した母国アメリカでは分断が ・・・。

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「Tord Gustavsen & Simin Tander – Journey Of Life」

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ほのかの薫る春の香り

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ジンチョウゲ

 我が家の庭先。鉢植えの「ジンチョウゲ(沈丁花)」がちいさな花をつけた。ほのかの薫る春の香り。

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 食卓には、先日摘んできた「ヨモギ(蓬)」を使った「よもぎ餅」。こちらも、ほのかの薫る春の香り。

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 やさしい音が聴きたくなりますね。そこで、今宵は、やさしいアルトの響きの「ポール・デスモンド/Paul Desmond」と私が一番好きなギタリスト、「ジム・ホール/Jim Hall」のコラボから。「ポール・デズモンド」と「ジム・ホール」の共演アルバムはいくつかあるが、「テイク・テン/Take Ten」 (1963年)と「ボッサ・アンティグワ/Bossa Antigua」(1964年)を選んでみた。

 「ポール・デズモンド」は、ウェストコースト・ジャズを代表するサックス奏者の一人。「デイヴ・ブルーベック・カルテット/The Dave Brubeck Quartet」在籍時に作曲した「Take Five/テイク・ファイヴ」等でよく知られている。「ジム・ホール」も、ウェストコースト・ジャズを代表するギタリスト。「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」、「アート・ファーマー/Art Farmer」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」など著名なミュージシャンと長年共演しており、多くのミュージシャンがホールからの影響を受けているという。 

テイク・テン+3(期間生産限定盤)

ポール・デスモンド / SMJ

「Paul Desmond ft. Jim Hall – Samba de Orfeu (オルフェのサンバ)」

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Bossa Antigua

Paul Desmond / RCA Victor Europe

「Paul Desmond feat. Jim Hall – Samba cantina」

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憂鬱な春という人も

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ウォーキングをしていると、「ジンチョウゲ(沈丁花)」の香りが漂ってくる。我が家の鉢植えもそうだが、蕾が相当膨らんで来たのである。やはりこの香りは強いので、すぐにそれとわかる。

そして春になるとと、気象予報に花粉情報が加わるようになる。私は幸いなことに花粉症とは無縁であるが、妻を始め知り合いにも、花粉症に悩む人は多い。春が来て暖かくなり、喜ぶとは裏腹に、花粉症が始まる憂鬱さも感じるようである。

さて、春の歌。スタンダードには、ストレートに春の喜びを歌った歌は少ないとして、「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year」を紹介しましたが、今宵も続けて「ひねくれた春の歌」です。その決定版がこの歌、「Spring Can Really Hang You Up The Most」(1955)。意味は「春は私を最も憂鬱にさせる」。「憂鬱な春」なんて ・・・。いやいや、これはひねくれたタイトルですね。

【 Spring Can Really Hang You Up The Most 】
                       Lyric:Fran Landesman  Music:Tommy Wolf

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring this year has got me feeling     今年の春は私をまるでレースに出られない
   like a horse that never left the post.     競走馬みたいな気分にさせる
   I lie in my room staring up at the ceiling.  部屋に寝転がって天井を見上げるばかり
   Spring can really hang you up the most.   本当に憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Spring is here, there’s no mistaking.      間違うことなく今年も春が来た
   Robins building nests from coast to coast.  こまどり達はあちこちで巣を作る
   My heart tries to sing so                私も心の傷を悟られまいと
           they won’t hear it breaking.       歌を歌ってみようと努力してみる
   Spring can really hang you up the most.    なんて最悪で憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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まずは大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。アルバムは、「Loverly」から。アメリカ、ミシシッピ州ジャクソン出身の女性ジャズ歌手、シンガー・ソングライター。1996年度、2008年度のグラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞の受賞者で、1990年代を代表するジャズ歌手の一人である。

私のご贔屓の女性シンガーのひとりで、ジャズとブルースのスタンダード・ナンバーからポップ、ロックまで歌う。そのレパートリーの広さから、「千手観音」と、あるいは女性としては非常に低い声域を持ち、ブルージーな独特の声質と、その強い「目ヂカラ」が故に、私は「現代の巫女」などと勝手に名づけている。

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Cassandra Wilson / Blue Note

「Cassandra Wilson – Spring Can Really Hang You Up The Most」

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北欧で、今後もっとも期待される若手イチオシのシンガーが、デンマーク出身の「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) アルバム、「Remembering You」(2011)から。

Remembering You

Sinne Eeg / Red Dot Music

「Sinne Eeg - Spring Can Really Hang You Up The Most (Feat. Marc Berthoumieux)」

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そして、かって’80年代ロリータ・ヴォイスで人気を博したPOPS系の「リッキー・リー・ジョーンズ/Rickie Lee Jones」のアルバム、「Pop Pop」から。賛否はきっと相当分かれるでしょう。でも「ひねくれた春の歌」ですから、こんな歌い方もアリと思います。

Pop Pop

Rickie Lee Jones / Geffen Records

「Rickie Lee Jones – Spring can really hang you up the most」

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インスツルメンツからも。サックスの「Houston Person」とベースの「ロン・カーター/Ron Carter」とのデュオで。アルバムは、コンピですが「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records

「Spring Can Really Hang You Up The Most - Houston Person」

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