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群れて舞えば、もうすぐ梅雨

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テングチョウ+キアシドクガ
 ビオトープほとりに「モリアオガエル」の卵塊ができるのと前後して、山では、羽化したばかりの夥しい数の「テングチョウ(天狗蝶)」が、建物、駐車場や周遊路のあちこちで集団乱舞している。毎年、梅雨入り前に見られる圧巻のページェントである。

 「テングチョウ(天狗蝶)」。和名は成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びることに由来するという。テングチョウは全世界に10種類ほどが知られるが、日本に分布するのは1種類だけであるという。北海道から沖縄本島まで広く分布し、山地から平地の雑木林の周辺に生息、成虫は年1回もしくは2回発生する。

 なかなか写真に撮るのが難しく、アップしている写真はたしか2,3年前のもの。また、同時にダム湖周辺では、名前とは全く裏腹に、特有の毒針毛は無く、幼虫にも成虫にもまったく毒はないという「キアシドクガ(黄脚毒蛾)」の大群も。この蝶と蛾の羽化が始まれば、もうすぐ梅雨。

 曲のテーマとして格好のように思うがだが、意外と多くないのが「蝶」の曲。とは言え、思い浮かぶのが、歌謡曲では、「森進一/花と蝶」、「森山加代子/白い蝶のサンバ」くらいか。洋楽でも同じようで、すっとは出てこない。ちょっと前に3曲ほど取り上げたが、あまり馴染みのない曲であった。今宵もあまり馴染みのない「蝶」の曲、「Butterfly」。3人の「蝶」が歌います。

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 最初は、スウェーデンのデュオ・アルバム、「Feathers」(2000)から。アメリカ出身であるがスウェーデンに移り、音楽活動しているピアニスト、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」と、北欧美女シンガーシリーズで取り上げた、「ジャネット・リンドストレム(リンドストローム)/Jeanette Lindstrom」。

 「ジャネット・リンドストレム」は、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育つ。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時であった。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンでアルバム・デビュー。

 一方、「スティーヴ・ドブロゴス」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

Feathers

Jeanette Lindstrom & Steve Dobrogosz / Proprius

ピアノとボーカルが紡ぎ出す静謐で穏やかな空間、「Butterfly」。

「Jeanette Lindström & Steve Dobrogosz – Butterfly」

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 そして、ドブロゴスとのデュオ・アルバム「フェアリー・テイルズ/Fairytales」(1982)が、遺作となってしまったのが、ノルウェイの悲劇の歌姫、「ラドカ・トネフ/Radka Toneff」。将来の大きな成長を期待された矢先、30歳の若さで自らの命を断ってしまった。理由はよくわかっていないという。このため、遺された録音は決して多くなく、存命中のリリースは、たった3枚。没後26年となる2008年12月には、未発表音源集、「バタフライ/Butterfly」がリリース。オリジナル曲ですが、中途半端で終わるので、リハーサルか、テイクの一部だけの音源が収録されているような印象を受けるが、「The Butterfly」。

Butterfly

Radka Toneff / Curling Legs

「Radka Toneff – The Butterfly」

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 さて、NYでいま一番コンテンポラリーな女性シンガーかもしれないとされる「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」。1976年、ロス・アンジェルスに生まれる。高校卒業後、UCLAでジャズを学び、2001年には、 「the Thelonious Monk Institute of Jazz Performance」への入学を許される。そして、ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/Thelonious Monk Competition」のボーカル部門で、2004年に優勝、2005年にデビューした当時期待のシンガー。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所たちからも絶賛を受けたという。セルフ・リリースのアルバム、「Gretchen Parlato」(2005)を経て、「In a Dream」(2009)がデビュー・アルバムとなった。ややハスキーがかったソプラノ、コントロール抜群の声の安定感、卓越したスキャット、天性かもしれないアフリカン・リズムとミステリアスな歌唱力。

【 BUTTERFLY 】  by Bennie Maupin/Herbie Hancock/Jean Hancock

「♪ Precious day   大事な日よ
  Lights your way  あなたのゆく道がはっきりする
  Rest your wings  だから翼を休め
  Stay awhile     しばし休息しなさい

  You’re the sun   あなたは太陽
  In my sky      私の中の空の
  Butterfly      バタフライ

  You don’t know the peace you bring あなたがくれた安らぎがなにか知らないでしょう
  You show me the secrets and the ways  日々のどんな瞬間も愛することができる
  To love every moment of the day     秘密の鍵と方法を教えてくれたのよ
  And flowers you kiss all come to light   だからあなたがキスしたものは全て輝くの

  Soaring wings            羽ばたいて、空高く舞い上がって
  Rainbow waves            虹が波打つほどにね
  Touch my mind            私の心に触れて
  Be so fine              なんて気持ちがいいの

  When you’re gone          あなたがいなくなったら
  People cry              みんな悲しむわ
  Butterfly               バタフライ

  ・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Live in NYC

Gretchen Parlato / Obliqsound

「Gretchen Parlato – Live in NYC: BUTTERFLY」

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本当に怖いのは ・・・

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 舞い落ちた「エノキ(榎)」の実、「コナラ(小楢)」の葉が工作机の上で美しい陰翳をつくる。今日は、子供たちを集め、森の手入れで出た間伐材を使っての木工教室。女の子がおぼつかない手つきでのこぎりを挽いている。最近の学校では図工の時間に、子供たちに、鋸、カッター、ナイフ、錐など怪我の危険がある道具は使わせないという。リスクを恐れるあまりであろうが、リスクはあるが慣れることが、道具を使いこなせるようになる基本である。木工教室には基本的に親子で参加するので、親の目の行き届く範囲で道具を使って慣れてもらっている。しかし、鋸の縦引きと横引きを使い分けられないお父さんも出てきた。ちなみに我々主催のイベントでは、参加者全てがレクリエーション保険に入っているが、幸いなことに一度も怪我は起こっていない。

 その一方で、SNSに繋がるスマートフォンやタブレット端末が子供たちの間でも急速に普及している。現に7歳の孫娘もスマホもタブレット端末も驚くくらい器用に操る。昨今、SNSなどによる犯罪に巻き込まれる子供のニュースがよく報じられ社会問題化しているが、持たせる持たせないは、基本的に家庭での判断の問題であるため、万が一不祥事が起こっても対応や対策が取りにくい。

 先生、親も含めて周囲の大人が子供に、IT機器の使い方やリスクを回避する利用の仕方を、ちゃんと教えられることができるのだろうか? 私に関して言えば、もうそれは無理。ロボットや人工知能(AI)、あらゆるものがインターネットに接続する「IoT(Internet of Things)」家電の時代ネットワークの中で一番弱いのが家庭の中に入ってくる端末。ここを通じてどんな攻撃が起こるか予想すらできない。便利さの数の裏にそれに倍する危険やリスクも存在する。そのリスクは、子供だけのものではないのだ。

 「ユヴァル・ノア・ハラリ」の「サピエンス全史」(河出書房新社刊、柴田裕之訳)で著者は、人類が、これまでたどってきた認知革命・農業革命・科学革命の先に、これまでの延長線上にはない、自然選択の法則を打ち破り、生物学的限界を突破した人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれないSFのような世界が現実になりうるかもしれないとしている。いま、もうすでにそんな世界の鳥羽口に来ているのだ。

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サピエンス全史(上) ~文明の構造と人類の幸福~
ユヴァル・ノア・ハラリ (著),‎ 柴田裕之 (翻訳)
河出書房新社


   
   
     

 スマホなどSNSやその先の世界に繋がる道具の便利さとリスク、NWやAI、遺伝子工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学などがもたらす世界の豊かさと危うさ、負の部分。テクノロジーの進歩に導かれて、いや煽られて、評価基準や尺度、対策のないまま突き進んでいるような気がしてならない。いまごく普通に使っている、デジタル・ツール。いままで我々が使ってきた道具に比べ、本当に怖くて危ないのはどっちだろうか。きちんと向き合っていかなくてはならないのだが、その向き合い方すらわからないのも現実である。

 表と裏、善と悪、便利さとリスク、喜びと悲しみ、光と闇、未来と過去、勝者と敗者・・・。今宵の曲は、「青春の光と影/Both Sides Now」。オリジナルは、哲学的な歌詞にあふれた「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」の歌。(参照拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(56) ~青春の光と影/Both Sides Now ~ 」

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 今宵は、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」と「ジャネット・リンドストレム(リンドストローム)/Jeanette Lindstrom」のデュオで、アルバム、「Feathers」から。

 「スティーヴ・ドブロゴス」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

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 その彼が、デュエットを組んだのが、北欧美女シンガーシリーズで取り上げた、「ジャネット・リンドストレム」。1971年、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育った。。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時であった。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンでデビュー・アルバムも録音している。このアルバム、「Another Country」は、「Jazz In Sweden」賞を受賞したという。
 
 そして、このデュエット・アルバム、「Feathers」はこの上なく儚く美しい。

【 Both Sides Now 】  作詞作曲;Joni Mitchell

「♪ Bows and flows of angel hair        幾重にも列をなして流れる天使の髪
  And ice cream castles in the air       アイスクリームのお城が空に浮かんでる
  And feather canyons everywhere      羽の峡谷があそこにもここにもある
  I’ve looked at clouds that way        私はずっと雲をそんな風に見ていました

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I’ve looked at life from both sides now    私が人生を見たのは二つの面からだけ
  From win and lose and still somehow     勝ちと負け、今でもそれが精一杯
  It’s life’s illusions I recall          でも、それは私の人生のイメージであって
  I really don’t know life at all        本当は何もわかっていません、人生のことは

  It’s life’s illusions I recall            人生のイメージが浮かんだだけ
  I really don’t know life             何もわかっていません、人生のことは 
  I really don’t know life at all  本当に何一つわかっていません、人生のことは何一つ ♪」 
   
   

Feathers

Jeanette Lindstrom & Steve Dobrogosz / Proprius

「Both Sides Now – Jeanette Lindstrom and Steve Dobrogosz」

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