JAZZYな生活

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「一目千両、絶景のタムシバふたたび」と毎年追いかけているが ・・・

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タムシバ
 画質が悪いが、5年ほど前、買い物の後、ちょっと春の里山あたりを寄り道してと車を走らせた時の光景の写真。宝塚市とわが町の境付近にあるトンネルを抜けると、そこには驚くべき景色が広がっていた。白い花が、まるでモザイクのように山一面を覆っている。そして、そんな絶景が数kmにわたって続いているのである。「タムシバ(田虫葉)」という花を知った時であった。

 「一目千両」。吉野山の桜の絶景を表する言葉である。「ヤマザクラ(山桜)」、「エドヒガン(江戸彼岸)」など桜の絶景ポイントは、ご近所にいくつもあるが、桜以外にも、その言葉に当たるような絶景ポイントがこの「タムシバ」の景色。ただ残念なことに、毎年お目にかかれるわけではなく、何年かに一度だけこのような絶景にお目にかかれるのである。

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 私は「タムシバ街道」とよんでいるが、あの絶景が忘れられずに、毎年「そろそろかな」という時期になると、買い物の帰りなどに、この街道の「タムシバ」をチェックしている。しかし、桜よりずっと前に開花したり、遅れたり、開花の時期を予想することがなかなか難しく、絶景を見逃してしまうこともままある。今年のように桜の開花とシンクロしたりすると、「ヤマザクラ(山桜)」と混在して、印象が薄れたり、咲き加減、天候、光などによって、かなり見え方が左右されるようで、あれ以降あれほどの景色にはお目にかかっていない。ことしも満開は確認したが、絶景というには程遠く、残念な結果に終わっている。来年こそは ・・・。

 「タムシバ」。モクレン科モクレン属の落葉小高木。花の香りが群を抜いていいところから、別名を「ニオイコブシ(匂辛夷)」といい、早春に白い六弁花を葉に先立って咲かせる。 他に「カムシバ」の別名をもつが、こちらは「噛む柴」で、葉を噛むとキシリトールのような甘味がするためにこの名前がつき、転じて「タムシバ」となったといわれる。 花は「コブシ」に似るが、やや小ぶりで、「コブシ」が花の下に葉が一枚ついているのに対し、「タムシバ」は花の下に葉がないので、見分けは容易であるともいう。山に春を告げる白い花が、「タムシバ」で、里に春を告げる白い花が、「コブシ」である。(下の写真は「コブシ」)

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 今宵の曲、その絶景を形容して、「ブリリアント・コーナーズ/Brilliant Corners」。「大西順子トリオ」の演奏で。今曲は、ジャズ・ピアニストの「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」が1957年に発表したアルバムのタイトル曲。不協和音を多用したイントロ、7小節単位の展開など、モンクの代表作に挙げられることが多い。

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 「大西順子」。1967年、京都府生まれのジャズ・ピアニスト。4歳からピアノを始め、高校時代に兄が持っていた「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」のレコードを聴いて衝撃を受け、ジャズに開眼したという。卒業後渡米し、1989年にバークリーを首席で卒業、しばらくアメリカで活動したが、1992年帰国。デビュー作となるピアノ・トリオ・アルバム、「ワウ/WOW」を1993年リリース、大反響を巻き起こし、ジャズ・レコードとしては異例の5万枚のセールスを記録し、「スイング・ジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞日本ジャズ賞」を受賞した。

 その後、国内外で演奏やレコーディング活動を行うも、1998年秋に突然活動を休止。2005年、演奏活動を再開したが、2012年秋には「やりたいことは全てやった」と引退宣言、今度は本当に演奏を辞めることになった。しかし、最後のライブ会場に居合わせた「小澤征爾」と大西の大ファンである「村上春樹」が、その場で「引退反対」と叫んだことから、「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」において、「小澤征爾」の指揮する「サイトウ・キネン・オーケストラ」とガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」の共演が実現したという。

 私の中では長い間ポジションが定まっていなかったピアニストである。はっきり言えば、分かりやすいピアノではないのだ。私のようなジャズを「人生のBGM」と言ってはばからないような軟弱なジャズ・ファンにとっては、なおさらである。話題になった1994年5月の「ヴィレッジ・ヴァンガード/the Village Vanguard」出演。その時のライヴ第2弾、「ビレッジ・バンガードII」から。

ビレッジ・バンガードII

大西順子トリオ / EMIミュージック・ジャパン


「Brilliant Corners – Junko Onishi Trio」

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 なんといっても、このアルバムのハイライトは、「美空ひばり」のヒット歌謡「りんご追分」を延々20分以上にわたって演奏している。そういえば、ふるさと松本の実家の周辺は、桜が終わると、次は林檎の花だった。
  

「Junko Onishi Trio ー Ringo Oiwake(りんご追分)」

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路傍の花、樹々の鳥(152) ~ 辛夷の花も咲く ~

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 「コブシ(辛夷)」の花がウォーキングの道筋のいくつか家のの庭先に咲き出した。桜の少し前に咲く、この純白の花が私は大好きである。もう少しすると、よく似ている同じモクレン科モクレン属の落葉小高木、「タムシバ(田虫葉、噛柴)」も咲き出すが、「タムシバ」は花の下に葉がないのに対し、「コブシ」は花の下に葉が一枚ついているので見分けは容易であるとは先達の言葉。(辛夷と思っているがひょっとしたら白木蓮?)

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 今宵の曲、「Fairy Flowers」。「チェット・ベイカー/Chet Baker」と「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」との共演復刻盤から。それまでは、相当なレア盤だったという「Soft Journey;Chet Baker Meets Enrico Pieranunzi」。ピエラヌンツィは、チェットのファンだったらしく、まるで歌伴のようにチェットに寄り添っている。1979 年にふたりは初めてライブで共演し、その時にピエラヌンツィは、勇気を出してレコーディングを申し出たという。そんなにピエラヌンツィの心情は、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/My Funny Valentine」を聴くとよくわかる。

Soft Journey[輸入盤]

Chet Baker / Egea

「Chet Baker & Enrico Pieranunzi – Fairy Flowers」

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もうひとつのお花見

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コンデジのためか、霞がかかっているためか、あまり写りが良くないが、全山を覆う「タムシバ(田虫葉、噛柴)」である。今日は妻は友達と京都へ花見に出かけたので、私は前回は、まだまだ咲き始めだったので、どうかなと思って、谷まで車を走らせてみた。満開とまではいかなかったが、かなりの絶景を見ることができた。

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「タムシバ」は、モクレン科モクレン属の落葉小高木で「コブシ(辛夷)」の仲間。花は「コブシ」によく似ているが、花びらがやや細くて小さいようだ。花の香りが群を抜いて良いところから、別名を「ニオイコブシ(匂辛夷)」といい、早春に白い六弁花を葉に先立って咲かせる。「コブシ」が花の下に葉が一枚ついているのに対し、「タムシバ」は花の下に葉がないので、見分けは容易である。この近辺の山には、「タムシバ」のほうが多く自生しているようだ。(参照拙ブログ「山一面を彩るモザイク。いったい何の花 ・・・ 」

写真のような光景が山並みに沿って何kmも続いている。この時期、桜と並んで、私のもうひとつの「お花見」である。

「菜の花や月は東に日は西に」。こんな句が浮かんでくる。江戸時代の画家でもあり、俳人でもある、「与謝蕪村」が詠んだ句。蕪村が、現在の六甲山系の摩耶山(まやさん)を訪れたときの句だという。たしか句碑をどこかで見たような覚えがある。春の空気感が見事に詠まれている。春うらら。空は茜色、山を覆うから一面の白い「田虫葉」の花、同時に見える月と太陽 ・・・。そんな光景がダブって見えてくる。

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さて今宵の歌。太陽と月が入れ替わっていますが、「East Of The Sun (And West Of The Moon)」。陽は東に、月は西 ・・・。歌うディーヴァは「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。アルバムは、デビュー5作目、「When I Look In Your Eyes」(1999)。今のダイアナには首を傾げたくなる思いもあるが、この頃のダイアナには、ぞっこんでしたね。

大変な金髪美人で、ピアノも上品で上手く、歌も上手い。そして、顔に似合わないその低いオヤジ声。そんなアンバランスな魅力もあって、そのデビューは衝撃的だった。「エルヴィス・コステロ/Elvis Costello」と結婚したときは、世の多くのファン同様がっかりしたものである。しかし、最近のアルバムを聴いていると、あのダイアナにあった「華」がない。そしてあの魅力的な「艶」も ・・・。「デビッド・フォスター/David Foster」プロデュースのストリングス・アレンジを取り込んだ最新アルバム、「ウォールフラワー/Wallflower」(2015)も、私にとっては消化不良であった。復活を是非とも期待したところ。

When I Look In Your Ey

Diana Krall / Unive

「Diana Krall – East Of The Sun (And West Of The Moon) 」

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春色の山里を歩く(2)

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私が住んでいる地域のごく近所の山あいにある小さな山里のウォーキング。その続き。花木を育てることを生業にしているだけあって、この時期、実に多くの花を見ることができる。まず、この近辺の山一面を飾る「ニオイコブシ(匂辛夷)」とも呼ばれている「タムシバ(田虫葉、噛柴)」。咲き始めたその白い花弁が実に清楚で綺麗である。後、数日もすれば山全体が、まるで水玉模様で覆われたようになる。

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山里を彩るそのほかの花は、芽吹く前に黄色い小さな花を枝に無数に付ける「ダンコウバイ(壇香梅)」。夜叉に見立てた黒い球果、枝から垂れ下がる尾状花序の雄花と穂状花序の雌花とが枝に同居している「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」。最近は花粉症の原因として伐採の対象にもなっているという。

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そしてもう「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」が ・・・。この里で行う仏事に用いるため植栽されているのであろう「シキミ(樒、櫁、梻)」の花の淡黄色も清楚で可憐。しかし、花や葉、実、さらに根から茎にいたるまでの全てが毒成分を含むため要注意の木である。

こんなふうに谷間の小さな里をゆっくりと散策。気分も天気も上々。実に気持ちがいい。

こんな曲がありました。「ウォーム・ヴァレー/Warm Valley」。こんな里の情景を表しているのでしょう。「デューク・エリントン/Duke Ellington」のアルト・サックスをフューチャーした曲で、彼はオレゴンの美しい山並みを想い出して作ったという。アルト・サックスの「ポール・デスモンド/Paul Desmond」のアルバム、「Pure Desmond」から。その他のパーソネルは、「エド・ビッカート/Ed Bickert – Guitar」、「ロン・カーター/Ron Carter – Bass」、「コニー・ケイ/Connie Kay – Drums」。

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Paul Desmond / Sony Jazz

「Paul Desmond with Ed Bickert – Warm Valley」

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春色の山里を歩く(1)

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私が住んでいる川西市と宝塚市の境、ごく近所の山あいに、造林や花木を育てることを生業としている小さな山里がある。少し寒いが天気は上々。今日のウォーキングは、その里を散策してみようと思い立った。たぶんもういろいろな花木が花を咲かせ、目を楽しませてくれるだろうと思ったからである。

そしてもうひとつの目的は、「コブシ(辛夷)」の仲間で、この付近の全山を覆うように咲く、「ニオイコブシ(匂辛夷)」とも呼ばれている「タムシバ(田虫葉、噛柴)」が、そろそろ見頃ではないだろうかと思ったからである。

近くの団地に車を置いて、30分ほど歩くとその里へと到着する。山裾や農家の庭先にはもう春の色がいっぱい。「コブシ(辛夷)」、「サンシュユ(山茱萸)」、「桜」などが百花繚乱状態、目にも鮮やかである。いつも山一面にまるでまだら模様となって咲く「タムシバ」は、まだポツリポツリ。見頃となるには、まだ数日ほどかかりそうだ。そのころもう一度来てみよう。

ここの山は、現在も日常の生活や仕事に利用されてる。まさに「活きている里山」そのものの風景である。

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それでは、今宵は尋常ならざる「目ヂカラ」を持つ大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。曲はカントリーですが、見事にカサンドラ風にアレンジして歌い上げた、「レッド・リバー・バレー/Red River Valley(赤い川の谷間)」。アルバムは、「Thunderbird」から。

「カサンドラ・ウィルソン」は、偉大なヴォーカリストであることは言うまでもないが、ジャズから、ブルースやポップスにまで、そのジャンルを広げ、現在のクロス・オーバーのスター達の先駆けとなったことも忘れてはならない。そんな彼女の一面がよく出ているのが、このアルバム、「Thunderbird」である。

「Red River Valley」は、フォークソングでアメリカ西部開拓時代の甘く切ないラブソング。歌詞の中では、西部開拓時代の白人とインディアンの女性の恋が描かれる。カリフォルニアのゴールドラッシュで、一攫千金を夢見て未開の地を旅する白人の一行が、赤い河の谷間に近いインディアンの村に立ち寄った。そしてある白人男性はネイティブ・アメリカンの女性が恋に落ちる。やがてやってきた旅立ちの日、ネイティブ・アメリカンの女性は、去っていく白人男性を想い、切ない恋心を歌いあげる。そんな内容です。

「♪ From this valley they say you are going,  谷間を去っていくあなた
   We will miss your bright eyes and sweet smile, 輝く瞳と笑顔が恋しい
   For they say you are taking the sunshine, あなたは私たちの道を一時照らす
   Which has brightened our pathways a while.  太陽を運んできた  

   Come and sit by my side if you love me;  愛しているなら私のそばにいて
   Do not hasten to bid me adieu,    まだお別れなんか言いたくないわ
   But remember the Red River Valley,  忘れないで、この赤い河の谷間にいた
   And the girl that has loved you so true.   あなたを愛していた女の子がいたことを

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

Thunderbird

Cassandra Wilson / Blue Note Records


 

「Red River Valley - Cassandra Wilson」

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