JAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(348) ~ ピーチク、パーチクと ~

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 歩いていると、頭上が喧しい。今年もまた、大きくなってまもなく巣立ちを迎える「ツバメ(燕)」の赤ちゃんが精一杯声を張り上げて、餌をねだっている。子供の頃、燕は「益鳥」と習ったが、軒先が汚れるので、燕の巣を敬遠する向きも多い。しかし、いくつかの家や店では歓迎しているので、「ピーチク、パーチク」は、この時期の風物詩として定着している。


 

 こちらは、「コノテガシワ(児の手柏)」の実。本来は枝というべき平面状の葉が、子供の手のひらを立てたように垂直についているということから「コノテガシワ」と呼ばれるが、中国原産で江戸時代に導入された常緑小高木で、3~5月頃に枝先に淡紫緑色の花をつける。生垣や街路樹としてよく見かけるが、今頃は淡灰青色で、角がある卵形の実が、黄緑色の葉と綺麗なコントラストを見せてくれる。

 今宵の曲、「The First Time Ever I Saw Your Face」。直訳すると、「初めてあなたの顔を見たとき」という意味でしょうが、「愛は面影の中に」という邦題がついている。 「初めてあなたの顔を見たときから、世界が変わった」というラヴ・ソングである。

 
 「やさしく歌って/Killing Me Softly With His Song」という曲で最もよく知られている、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」のデビュー・アルバム、「ファースト・テイク/First Take」(1969)に収められている。アルバムそのものはヒットしたが、この曲はさほど話題にならなかったという。しかし、発表から3年後の1972年に「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」が、自身の主演・監督映画、「恐怖のメロディー/原題:Play Misty For Me」で、この曲を起用したことから、大ブレイク。ミリオン・セラーを記録、1972年度のグラミー賞で、「最優秀レコード賞」、「最優秀楽曲賞」を受賞したという。

【 The First Time Ever I Saw Your Face (愛は面影の中に) 】   by Ewan MacColl

「♪ The first time, ever I saw your face 初めて貴方の顔を見たとき
  I thought the sun rose in your eyes  瞳の中で太陽が昇ったように思えたわ
  And the moon and the stars       そして月や星たちは
  Were the gifts you gave         貴方からの素敵な贈り物
  To the dark, and the endless skies   暗く、果てしない空を飾っれくれるわ
  My Love                  愛しいひと

  And the first time, ever I kissed your mouth  初めてキスしたとき
  I felt the earth move in my hands    私の手の中の世界が動くのを感じたわ
  Like the trembling heart         まるで小さな鳥の心臓が
  Of a captive bird             震えるようにね
  That was there, at my command      私の思い通りになるような気がしたわ
  My Love                  愛しいひと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

  
 まずは、「ロバータ・フラック」からでしょうか。ベストアルバム、「Softly with These Songs: The Best of Roberta Flack」(1993)から。


   
Softly With These Songs: The Best of Roberta Flack
ロバータ・フラック/Roberta Flack
Rhino / Wea


   
    

「The First Time Ever I Saw Your Face – Roberta Flack」

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 さて、クールでちょっぴりダーク、ひんやりとした陰翳を感じるボーカルが聴きたくなる。「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」がぴったりでしょう。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんな大の御贔屓シンガー。

 1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きで、苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、ベスト盤などを除けば、たった5作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶とクールやダークに感じられるその奥に、温もりを垣間見ることができる。この歌が白眉と言える、アルバム、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から。

マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン/My Heart Would Have a Reason
インガー・マリエ/Inger Marie
Sundance Music Aps


   
    

「Inger Marie – First Time Ever I Saw Your Face」

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 「G20サミット」という国際政治ショーが終わったばかりの大阪。変わったところで、政界一番の「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」好きといえば、「小泉純一郎」元総理。彼が選んだプレスリー・ベスト・アルバムがある。2001年8月、エルヴィスの命日(8月16日)合わせて緊急発売されたという、エルヴィスと誕生日が同じ1月8日という小泉元総理の選曲によるコンピレーション・アルバム「私の好きなエルヴィス - 小泉純一郎選曲 エルヴィス・チャリティ・アルバム/Junichiro Koizumi Presents My Favorite Elvis Songs」(2001)から。

 ちなみに、神戸ハーバーランドには、東京・原宿から2009年8月に移設されたギターを抱えたプレスリー銅像があり、いまだに8月には献花する人も多いと聞く。


 
私の好きなエルヴィス-小泉純一郎選曲 エルヴィス・チャリティ・アルバム/Junichiro Koizumi Presents My Favorite Elvis Songs
エルビス・プレスリー/Elvis Presley
Bmg


   
    

「The First Time I Ever Saw Your Face - Elvis Presley」

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路傍の花、樹々の鳥(203) ~ つばめを見かけた日 ~

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 商店街で今年初めて「ツバメ(燕)」を見かけた。番(つがい)である。忙しそうに飛び回っている所を見ると、巣作りが始まったようだ。燕、やはり春を感じる鳥のひとつ。

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 「スティーブ・スワロー/Steve Swallow」というジャズ・ベーシストがいる。ウッド・ベースではなくエレキ・ベース弾き、しかも、ピッキングによる奏法である。そんなところに興味を感じたベーシスト。

 1940年生まれ。1958年頃からベースを始め、エール大学で作曲を学んだ後、「ポール・ブレイ/Paul Bley」、「スティーブ・キューン/Steve Kuhn」、「アート・ファーマー/Art Farmer」らと共演したという。

 1970年代に入ると、「ゲイリー・バートン/Gary Burton」、1970年代末には、「ジョン・スコフィールド/John Scofield」、1980年代に入ると、女流ピアニスト、「カーラ・ブレイ/Carla Bley」のバンドに参加し、現在も精力的に活動している。

 そんな彼のデュエット・アルバムで知ったのが、「カーラ・ブレイ」。1936年生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。恋人同志かと思わせるような、カーラとスワローの姿が印象的なジャケット。アルバム、タイトルもそのまんまの、「Duets」(1988)であった。

Duets_(Carla_Bley_&_Steve_Swallow_album)

    
Duets
スティーブ・スワロウ&カーラ・ブレイ/Steve Swallow & Carla Bley
Ecm Records


   
    

 「カーラ・ブレイ」。アカデミズムとは無縁で、ほとんど独学で音楽やジャズを学んだ彼女。独特の色彩感覚を生み出す作曲家としての豊かな才能の一方、女性らしい繊細でわかりやすいメロディーを紡ぎだすピアニストとしての才能も素晴らしい。

  YOUTUBEで見つけたそんな曲が「Lawns」。元々は、アルバム、「Sextet」に収録されている曲だが、「スティーブ・スワロウ」とのデュエットでアップされていた。優しい気持ちになれる癒しのデュエット。

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Sextet
カーラ・ブレイ
Ecm


       

    
 
「Carla Bley and Steve Swallow – Lawns」

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路傍の花、樹々の鳥(176) ~ つばめの記憶 ~

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 私の部屋から見える電線に、「ツバメ(燕)」がずっと留まって、羽を休めている。子供たちが巣立ち、子育てを終えた番(つがい)なのか。なにか我々夫婦にも似て、すこし感情移入。

 子供のころ、燕は、雀などと違って、稲や穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥であると教育され、燕をを殺したり、巣や雛に悪戯をしてはならないとしつけられてきた。そんな習慣が残っていて、いまでも近所の近くの商店街でも、アーケードなどに巣をつくる燕は大事にされてる。

 「ツバメ(燕)」古くは、「ツバクラメ」、あるいは「ツバクロ」と呼ばれたという。私の実家からは、北アルプスの標高2,763 mの山、「燕岳(つばくろだけ)」を遠望することができる。山名は、春の雪形が「ツバメ」に似ていることに由来するという。実は、中学2年、私が父親と最初に登った北アルプスの山が、その「燕岳」であった。(山の写真はNETより拝借)

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 「燕」の滑空する姿が飛行機にも似て好きであることから、今宵の曲は、オランダ出身のジャズ・ピアニスト、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」。アルバムは、ピアノ・トリオの演奏で「カム・フライ・ウィズ・ミー/ Come Fly With Me」。1982年録音である。元来、車に乗ることも、飛行機に乗ることも好きで、ヨーロッパへの出張時、10数時間のフライトも、眼下を見ていれば、飽きなかった。そういえば、「飛燕」という戦闘機がありました。

 このアルバム、「ジャンボ機」がジャケットを飾り、軽快にスイングするピアノ・トリオの名盤とも呼ばれる一枚。引っ掛かったり、いやみなところが何一つなく、心地よいリズムに、安心して全身を委ねることができる。1934年生まれ、1996年に惜しくも他界したため、日本ではあまり知られることのなかったピアニストであったが、彼の奥さん、「リタ・ライス/Rita Reys」は、「アン・バートン/Ann Burton」と実力・人気を二分したオランダの歌姫であるはよく知られている。

 パーソネルは、「Pim Jacobs(Piano)」、「ルード・ヤコブス/Ruud Jacobs(Bass)」、「ピーター・イプマ/Peter Ypma(Drums)」。   

カム・フライ・ウィズ・ミー

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Pim Jacobs – Come Fly With Me」

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路傍の花、樹々の鳥(70) ~ 子育て奮闘中 ~

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4月の前半から中旬にかけ連日、雨と風、そして冬に戻ったような寒い日が続いた。そんな日でもできるだけウォーキングを欠かさないようにしている。樹々ではないが、雨が振り込まない商店街のアーケードの梁に燕が巣を作り、子育てをしている。例年のように、やってきては巣作りをしている。商店街の人や近隣の住民たちもわかっていて、糞害はあるものの巣を壊したりするようなことはせずに、見まもっている。

この日も、羽毛がぼそぼそに毛羽立つほどびしょ濡れになりながら、せっせと巣に餌を運んでいる姿が見られた。そして、一転今日は暑いくらいの陽気。ご近所の「スズラン(鈴蘭)」も花を付け出した。季節はもう初夏を先取りしているようだ。

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さて、今宵はピアノ。やっと手元に届いた「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」の新譜。最近のミラバッシ、オーケストラとのコラボや、フルート、アルトサックス、ヴァイヴ、トランペットとのカルテット仕立てで新しい「ミラバッシ世界」を模索しているかのような印象を持っていた。そのひとつの答えが、この新譜であろうか。アルバムは「No Way Out」。「後が無い、逃げ場がない、出口がない」、そんな意味ですが、「とことん追い込んで、試行錯誤を重ねた結果を見てくれ」、そんな気迫がタイトルに込められているような気がする。

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本作は、全曲がミラバッシのオリジナル楽曲で構成。いままでの抒情あふれるミラバッシ美学に加えて、スピード、パワーがアグレッシブさを増し、そこにアメリカの超絶技巧ヴィブラフォン奏者「ステフォン・ハリス/Stefon Harris」の繊細で透明感溢れる音色が絡んで、いままでのトリオとは違ったスリリングで密度の高い空間が広がる。いや、脱帽! パーソネルは、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi (p)」、「ステフォン・ハリス/Stefon Harris (vib)」、「ジャンルカ・レンツィ/Gianluca Renzi (b)」、「ルクミル・ペレス・エレーラ/Lukmil Perez Herrera (ds)」。2013年12月ブルックリンでの録音。

No Way Out

Giovanni Mirabassi Quartet / CAM Jazz

YOUTUBEにはまだアップされていません。以下でさわりだけの試聴が可能です。
「Giovanni Mirabassi/No Way Out/Cam Jazz」
また、「ミラバッシのHP」でも ・・・。

ヴァイヴではなくトランペットですが、カルテット仕立ての2004年のコンサートから、アルバム収録曲と同じ「Il bandolero stanco」を ・・・。

「Il bandolero stanco – Giovanni Mirabassi」

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