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ぬばたまの 黒髪変り 白けても

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 長いあいだ咲いて、(まだラストの花が咲いているが)目を楽しませてくれた「ヒオウギ(檜扇)」の莢(さや)が弾けて、「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」が顔をのぞかせた。「ヌバタマ」は、黒く艶のあるところから、「ぬばたまの黒髪 ・・」のように「黒し」、「黒髪」など黒いものにかかり、さらに、「ぬばたまの夜(よ)の更け行けば」のように、「夜」などにかかる枕詞である。「万葉集」には「ヌバタマ」を詠んだ歌は八十首あるという。

 ぬばたまの 黒髪変り 白けても 痛き恋には 逢ふ時ありけり  (万葉集)  
    

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 さて今宵の歌、「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の1966年のシングル、「黒く塗れ!/Paint It, Black」。メンバーの「ミック・ジャガー/Mick Jagger」、「キース・リチャーズ/Keith Richards」の手になるもの。歌詞を読んだらわかるが、当時、この歌の他にも、多くリリースされた、ベトナム戦争をテーマにした反戦歌。それと、最初にシタールを取り入れたとされるそのサウンドが新鮮だったことを覚えている。

 この歌にはいささか想い出深いものがある。もう50年も前の話である。それは、あまり深く考えもせずに歌っていたが、学生時代のバンドのレパートリーだった曲だからである。最近、その仲間の一人が逝ってしまった。思えばあの頃からすれば、まさに「ぬばたまの 黒髪変り 白けても」である。それにしても暗~~い歌ですね。50年前こんな暗~~い歌を歌っていたんだ。

【 Paint It, Black 】   by Mick Jagger , Keith Richards

「♪ I see a red door and I want it painted black  赤いドアを見ると黒く塗りたくなるんだ
  No colors anymore I want them to turn black  赤だけではなくどんな色でも
  I see the girls walk by dressed in their summer clothes 夏服で街を歩く女たちを見ると
  I have to turn my head until my darkness goes 心の闇が消えるまで目を逸らしたくなる

  I see a line of cars and they’re all painted black 並んだ車を見ると黒く塗りたくなる
  With flowers and my love both never to come back 花も俺の愛ももう帰らない
  I see people turn their heads and quickly look away 顔を背け足早に去っていく人々
  Like a new born baby it just happens every day  でもそんなことは日常茶飯事のこと

  I look inside myself and see my heart is black  自分の心を見ると真っ黒なのが分かる
  I see my red door, I must have it painted black だから赤いドアを見ると黒く塗らねばと思う
  Maybe then I’ll fade away             いつか俺は消えていくんだ
         and not have to face the facts  そうすればもうこの現実に向き合わなくていい
  It’s not easy facin’ up               この世が黒く塗り潰されたとしても
         when your whole world is black  現実に向き合うのは容易いことではない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I wanna see your face, painted black  お前の顔が見たい 黒く塗り潰れたお前の顔が
  Black as night, black as coal       闇夜の様黒い、石炭の様に黒いお前の顔を
  I wanna see the sun flying high in the sky  空高く太陽が輝くのをみたい
  I wanna see it painted, painted, painted, painted black それが黒く塗りつぶされるのを
  Yeah!                        Yeah!          ♪」

 まずは、ご本家、「ローリング・ストーンズ」で。

「The Rolling Stones – Paint It, Black」

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 いくつかのアレンジ・バージョンを聞きましょうか。まず、ジャズ・バージョン。

 「ティム·リース/Tim Ries」。1959年、デトロイト生まれのサックス奏者、作曲家、編曲家、バンド・リーダー、そして音楽専門学校での音楽教育者。彼がリーダーとなってのアルバムが、「The Rolling Stones Project」(2008)。この録音には、「キース・リチャーズ/Keith Richards」、「チャーリー・ワッツ/Charlie Watts」、「ロン・ウッド/Ron Wood」と「ミック・ジャガー/Mick Jagger」を除くストーンズのメンバーとバック・ヴォーカリストたちが参加し、さらには、「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」、「ジョン・スコフィールド/John Scofield」、「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」らも参加しているというなんとも豪華なメンバー。

ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト

ティム・リースVillage Records


「Tim Ries ー Paint It Black」

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 がらっと雰囲気を変えましょう。お色気ムンムンのフェイク・ボッサ・シリーズ、「Bossa N’ Stones 2」(2006)から、「Sixth Finger」で ・・・。

 Bossa n’ Stones, Vol. 2
 Various Artists / / Music Brokers
       
「Paint It Black ー Sixth Finger(Bossa N’ Stones 2)」

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 そして、オーケストラ・アレンジでも。私はネット配信される海外TVドラマを楽しんでいるが、その一つ、かっての「マイケル・クライトン/Michael Crichton」の原作・監督、「ユル・ブリンナー/Yul Brynner」主演の、最新科学で作られたテーマパークが暴走するというSF映画、「ウエストワールド/Westworld」(1973)をベースにHBOが制作したTVドラマのテーマ音楽。

 アーティストは、イラン系ドイツ人の作曲、「ラミン・ジャヴァディ/Ramin Djawadi」で、彼は、おなじく人気TVドラマ、「プリズン・ブレイク/Prison Break」 (2005-2009) 、「ゲーム・オブ・スローンズ/Game of Thrones」 (2011-) 、「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット/Person of Interest」(2011-2016) 、「ストレイン 沈黙のエクリプス/The Strain」 (2014-2017) などを手がけ、プライムタイム・エミー賞作曲賞を受賞している。

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Westworld: Season 1
Ramin Djawadi
Watertower Music


        
       

「Westworld Soundtrack – Paint It, Black – Ramin Djawadi」

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 最後は、再びロックで締めましょうか。「忌野清志郎」をリーダーとする「RCサクセション/RC Succession」の「カバーズ/COVERS」(1990)から。反戦・反核をテーマにしたカバーアルバムで、最初の発売元の「東芝EMI」は、親会社の「東芝」が原子力関連企業でもあったため、歌詞の内容が問題視され、1988年に一度は発売禁止になり、1990年に別レーベルで再発されたといういわくつきのアルバム。

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COVERS/カバーズ
RC SUCCESSION/RCサクセション
キティ


       
       

「黒く塗れ! ー RC Succession」

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2年がかり、やっと咲いた万葉の花

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ヒオウギ3(黄龍)
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 やっと「ヒオウギ(檜扇)」の花が咲いた。「ヒオウギ」の種、いわゆる「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」を頂いたのが、2016年の秋。翌、2017年の5月に種を植えたが、ある程度成長はしたが、花は咲かずじまいだった。だから、2年がかりということになる。

 「ヒオウギ(檜扇)」は、山野の草地や海岸に自生するアヤメ科の多年草で、午前中に咲き、夕方にはしぼむ一日花。厚みのある剣状の葉が長く扇状に広がるため、この名が付いたといわれる。日本では古くから親しまれており、京都では祇園祭には欠かせない花で、時期が来ると軒先などに「ヒオウギ」が飾られるという。また、万葉集には、その種、「ヌバタマ」 を読んだ歌が80首ほどあるそうだ。「ぬばたまの夜 ・・・」のように、「ヌバタマ」は、黒いものをあらわす枕詞。
  
  ぬばたまの、黒髪変り、白けても、痛き恋には、逢ふ時ありけり   (万葉集)

ヒオウギ(真龍)
 通常、7~8月頃に咲き、花は直径5cm前後で、花びらは6枚。オレンジ色で赤い斑点があるというが、我が家に咲いたのは、黄色い花。調べてみると、何種類かの園芸種もあって、濃いオレンジ色に赤い斑点が入る一般的な「シンリュウ(真竜)」と、我が家のように、黄色い花を咲かせ、花びらに斑点は入らない。「オウリュウ(黄竜)」などがあるという。

 万葉人も、私と同じこの花を見ていたと思うと、ある種の感慨も湧いてくる。

 さて、「古きを尊ぶ」。今宵は、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」と「ジム・ホール/Jim Hall」とコラボしたアルバム、「ボッサ・アンティグア/Bossa Antigua」(1964)。もう何回も取り上げている夏の定番。

 「アンティグア/ポルトガル語:Antigua=アンティーク/フランス語: antique」で、「ボッサ・ノヴァ/Bossa Nova(新しい傾向、新しい感覚という意味)」にかけたタイトルである。

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 「ポール・デスモンド」は、1924年サンフランシスコ出身のジャズ・サックス奏者、作曲家。ウエストコースト・ジャズを代表するミュージシャンの一人で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット/The Dave Brubeck Quartet」に在籍時に作曲した「テイク・ファイヴ/Take Five」等で、日本でもジャズ・ファンにもよく知られている。

 一方、「ジム・ホール/Jim Hall」。1930年、ニューヨーク州バッファロー生まれのジャズ・ギタリスト。ジャズ・ギター界の巨匠で、「パット・メセニー/Pat Metheny」など多くのギタリストが、ジムからの影響を公言している。残念なことに二人とも鬼籍に入ってしまっている。

 「テイク・ファイヴ」の続編として、ふたりのコラボで作られたアルバムが、「テイク・テン/Take Ten」(1963)。そして、「テイク・テン」の翌年録音されたのが、「ボッサ・アンティグア」。全編ボッサ・テイストに満ちたジャズ・ボッサの名盤。「ジム・ホール」とのコンビネーションには更に磨きがかかり、「夜は千の目を持つ/Night Has a Thousand Eyes」等を快演。私にとっては、エバーグリーン、そして最高のBGM。

 「ジムホール」をフーチャーしたカルテット仕立てのパーソネルは、「Paul Desmond (alto sax)」、「Jim Hall (guitar)」、「コニー・ケイ/Connie Kay (drums)」、「ジーン・ライト/Gene Wright (bass)」。

ボッサ・アンティグア

ポール・デスモンド / SMJ

 大のお気に入りの冒頭2曲、「Bossa Antigua」、「Night Has a Thousand Eyes」を。

「Paul Desmond ー Bossa Antigua」

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「Paul Desmond & Jim Hall – Night has a thousand eyes」

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 フル・アルバムもアップしておきましょう。

1. Bossa Antigua
2. The Night Has A Thousand Eyes
3. O Gato
4. Samba Cantina
5. Curacao Doloroso
6. Ship Without A Sail
7. Alianca
8. The Girl From East 9th Street
9. The Night Has A Thousand Eyes_ Alternate Take
10. Samba Cepeda
11. O Gato_ Alternate Take

「Paul Desmond ー Bossa Antigua(Full Album)」

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