JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

炎天、名残りの花が ・・・

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 むくむくと湧き上がる入道雲。熱中症で倒れた人でも搬送しているんでしょうか、頻繁に聞こえる救急車のサイレン。9月になっても、猛暑は一向に衰える気配はない。咲きだした7月頃の鮮やかさはやや薄れたとはいえ、ウォーキングの道には、いまだにその存在感を誇る炎天の花、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」が ・・・。


   
 今宵もその容貌と目ヂカラが醸す存在感が圧倒的な「レシェック・モジジェル/Leszek Możdżer」。その指先から紡ぎ出される、容貌とはとても似ても似つかないような繊細で美しい音。まるで炎天の中で感じる一陣の涼風のようだ。 
   
 「Africa」、「Polska」は、モジジェルの祖国ポーランドをテーマに描いたアルバム、「Polska」(2013)から。結晶のようにキラキラ輝きを放つ彼のピアノの音色は、いつ聴いても美しい。パーソネルは、「レシェック・モジジェル(p)」、スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson(b)」、イスラエル出身「ゾハール・フレスコ/Zohar Fresco(perc)」の鉄壁トリオ。


   
Polska
Leszek Mozdzer
ACT


     
    

「Możdżer Danielsson Fresco – Africa」

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「Możdżer Danielsson Fresco – Polska」

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 収録されているアルバムはわかりませんが、宝石のような音が連なる曲は、「Psalmen」。聖書の詩篇(独語:プサルメン)。

「Psalmen – Możdżer, Danielsson, Fresco」

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味噌を舐め、ビールを飲みながら哀愁のモルナを聴く

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 雨が降ったり降らなかったり、どうもすっきりしない毎日が続いている。しかし、ピーカンの青空より曇り空のほうが、花の色は鮮やかさが増す。



 いまだ梅雨が明けない今宵は、自家製の味噌を舐め、「父の日」にもらったメキシコ(?)産のビールを飲みながら聴くのは、哀愁の「モルナ/Morna」。歌い手は、「セザリア・エヴォラ/Cesária Évora」。大西洋の中央、北アフリカの西沖合いに位置する「カーボ・ベルデ共和国/Republic of Cabo Verde」出身で、同国を代表する音楽ジャンルである「モルナ」の歌い手。
   
 この「モルナ」、哀愁を帯び、ゆったりとしたメロディーが特徴の音楽で、悲しみやあこがれ、郷愁などをテーマにした歌が歌われることが多いという。15世紀から1975年までポルトガル領であったことから、ポルトガルのファドに極めて近いトラディショナルなフォーク・ソング、いわば日本の歌謡曲にあたる音楽のようだ。その「モルナ」にアフリカン・ブルースを融合させ、独特の哀愁感、寂寥感漂うバラードに仕立てたのが、「セザリア・エヴォラ」である。
   
 「セザリア・エヴォラ」。1941年、生まれ。もともとは国内の盛り場で歌を歌って糊口を凌ぐ生活を送っていたが、40代半ばの1988年、パリに渡り、47歳という年齢で制作したメジャー・デビューアルバム、「裸足の歌姫/La Diva aux pied nus」で一躍世界の注目を集めた遅咲きのディーヴァである。1992年にフランスでリリースしたCDの中に収められた曲、「ソダージ/Sodade」が大ヒットし、その後世界各地で活躍するようになったという。1995年、「Cesaria」がグラミー賞ベスト・ワールド・ミュージック・アルバムにノミネートされ、2004年には「Voz d’Amore」で、グラミー賞ベスト・コンテンポラリー・ワールド・ミュージック・アルバムを受賞している。2011年12月17日、70歳で生涯を終えたが、「マドンナ/Madonna」を始めとして、多くの若い世代のミュージシャンに影響を与えたという。「『モルナ』という音楽は、人生の苦痛を音楽で表現したブルースのようなもの」と彼女は語っている。(Wikipediaなど参照)    

 そのフランスでリリースされたアルバム、「Miss Perfumado」(1992)から何曲か ・・・。


  
MISS PERFUMADO
セザリア・エボラ/Cesaria Evora
RCA Victor


   
    

 世界的にブレイクするきっかけとなった「ソダージ/Sodade(ノスタルジー/Nostalgie)」。ポルトガル語の「サウダージ/saudade」と同じ意味。「♪ かくも長いその道を/指し示したのは 誰/かくも長いその道を/教えたのは 誰 ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Sodade」

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 「Lua Nha Testemunha(月は証人)」。「♪ 可愛い君/きっと想像もつかないよ/君のいない場所で/私がどんなの苦しんでいるか/空にかかる月に尋ねてごらん/月は私の証人だから ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Lua Nha Testemunha」

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 「Tortura(拷問)」。「♪ 人生の道しるべをおくれ/この船を操ることができるように/お前の愛の海を渡ることができるように ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Tortura」

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 注)訳はいずれもライナーノート(国安真奈対訳)から拝借
   
   
   

母を思い出す花

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         甲子園の熱戦終わり夕風にノウゼンカズラの残り花散る  豊子
  
  
 花が好きだった母。母を思い出す花はいくつかあるが、その花の一つが、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」。ご近所の石塀に、今年もまた真っ赤な大輪の花が開いた。この花にはなぜか派手さより哀切を感じるのは、その赤の深さゆえだろうか。
  

  
 今宵の曲は、「Alfonsina y el Mar/アルフォンシーナと海」。この曲を初めて聴いたのは、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」のアルバム、「テラ・フリオーザ/Terra Furiosa」であった。

 「アルフォンシーナ」とは、「アルフォンシーナ・ストルニ/Alfonsina Storni」(1892〜1938)というアルゼンチンの女流詩人。苦悩の人生を辿り、最終的には自身が癌に侵されたことを苦に1938年46歳の折、入水自殺をしてしまった。

 1938年10月22日、アルフォンシーナはブエノスアイレスの駅から、有名な海岸の避暑地マル・デル・プラタに向かう列車に乗り込んだ。二日後の夜中、一人息子のアレハンドロに手紙をしたためると、深夜の1時ごろ海へ向かったという。そして数時間後、近くを通りがかった若者が波打ち際で息絶えていたアルフォンシーナを見つける。「ばあや、もう眠るから・・・。灯りをもう少し落として。一人にして。 ・・・ 」という残された最後の詩とともに夕刊で偉大な詩人の死は伝えられた。(Wikipedia参照)

 その後、彼女の最後の詩をもとに、1969年に「アリエル・ラミレス/Ariel Ramírez」と「フェリックス・ルナ/Félix Luna」によって書かれた曲が、「アルフォンシーナと海」というサンバである。「メルセデス・ソーサ/Mercedes Sosa」によって最初に歌われてから、世界中の歌手に歌われるようになった。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ばあや、灯りをもう少し落として
    私はゆっくり眠るから
    もし彼が電話してきたらここにはいないと伝えて
    アルフォンシーナはもう戻ってこないと伝えて

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 耽美的な美メロが魅力の「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」。ソロ・ピアノ中心のアルバム、「Thanks(Piano Solo)」から。全11曲のうち、この曲を含め、2曲だけがトリオ演奏。切なさと優しさと愛しさをこめて、「ミケーレ・ディ・トロ」が奏でる「アルフォンシーナと海」 ・・・。
   

   
 THANKS-PIANO SOLO
Michele Di Toro
MUSIC CENTER


    
    

   
「Alfonsina y el Mar – Michele Di Toro」

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路傍の花、樹々の鳥(219) ~ 炎天の花 咲き始める ~

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ノウゼンカズラ
 ご近所の家の塀に伸びた蔓。その一本だけに「ノウゼンカズラ(凌霄花)」の真っ赤な花が咲いた。炎天の花。梅雨明けも間近いのだろうか。

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 最近、ブログ友の方から紹介され、即、私がはまってしまった女性ジャズ・シンガーがいる。「リン・スタンリー/Lyn Stanley」。

 ブルージーで、ジャジー、ノスタルジックなその声だけでなく、この「ノウゼンカズラ」のように、容姿も艶やかで、私のようなシニアのジャズ・ファンにとっては、「よっ! これぞ女性ジャズ・シンガー、女性ジャズ・ボーカル」と声をかけたくなるくらい。彼女は、アナログ・レコード、SA-CD、CD、ハイレゾ・ダウンロードなど、多様な音楽メディアのそれぞれの特徴を最大に引き出し、その音質、ミュージシャン、アレンジ、選曲などで世界中の熱狂的オーディオファンを魅了し、今、世界のオーディオシーンで最も人気を集めている歌手だという。

 「リン・スタンリー」。ワシントン州タコマの生まれ。ブルガリアからの移民だった祖父はオペラ歌手、父親はジャズピアニストという音楽一家に育ったという。歌手としては、遅咲きで、最初は社交ダンサーとして、タイトルにも輝き、世界的に有名な存在だったという。

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 アルバム・デビューは、5年前の2013年。きっかけは、2010年にジャズ・ピアニスト、「ポール・スミス/Paul Smith」と、その妻のシンガーでボーカル・コーチ 、「アネット・ウォーレン/Annette Warren」によって見いだされたことだった。そのデビュー作、「Lost in Romance」は、話題を呼び、世界的な成功を収めたという。

 その彼女の第3作「Interludes」(2015)、第5作「The Moonlight Sessions Volume Two」(2017)と2枚のアルバムを聴き、若い頃、「アン・バートン/Ann Burton」に魅せられて、ジャズ・ボーカルを聴き始めた頃のあの興奮を久しぶりに思い出していた。

 ほとんどがいわゆるスタンダード。この心地よさはなんだろう。しばらく、家でも車でも耳を離せなくなりそうだ。

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Interludes
Lyn Stanley
CD Baby


     
     

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The Moonlight Sessions, Vol. Two
SACD
Lyn Stanley
CD Baby


      
     

 2枚のアルバムからはYOUTUBEにアップされていないので、2015年ファンクラブの招きで来日し、プライベート・イベントを行った時のハイライト動画をアップしておきます。

「Jazz Vocalist Lyn Stanley LIVE in Tokyo Japan」

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 すっかりはまってしまった私は、早くも、アルバム、第2作「Potions」を発注。到着が楽しみとなっている。その「Potions」から3曲を。

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Potions
Lyn Stanley
CD Baby


    
    

「Lyn Stanley – Cry Me a River」

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「Lyn Stanley – Lullaby of Birdland」

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「Lyn Stanley – Fly Me To The Moon」

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路傍の花、樹々の鳥(180) ~ 夏の終わりの凌霄花 ~

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 長い間楽しませてくれた、路傍の炎天の花、落葉のつる性の植物、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」。その鮮やかな紅色もすこし褪せてきたように思えるが、地面に落ちた花弁も艶やかな色を失わない。残暑は厳しいが、夏の終わりを感じさせる。

スイカズラ

 梅雨明け頃から咲き、長い間楽しませてくれたのは、こちらは常緑のつる性の植物、「スイカズラ(吸い葛)」。別名、「ニンドウ(忍冬)」。冬場を耐え忍んで常緑を保つことからこの名がついたという。「ヘクソカズラ(屁糞葛)」と並んで、雑草的な生命力でいたるところの木に絡みついているのを見かける。

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 さて、今宵のピアノ。イタリア・ジャズ・ピアノの至宝とまで呼ばれている、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。このブログでも何回も取り上げた私ご贔屓のピアニストである。
 
 今宵はその耽美的なトリオではなく、ガラティの挑戦的、実験的取り組みといっていいでしょう、ヴォーカル&管楽器入り編成で、「ケニー・ホイーラー/Kenny Wheeler」に捧げた即興の変奏曲を中心にしたアルバム、「Wheeler Variations」(2017)。
 
 編成はというと、シックステットで、「Alessandro Galati – piano, compositions, arrangements」、「シモーナ・セヴェリーニ/Simona Severini – vocals」、「スタン・スルツマン/Stan Sulzmann – tenor saxophone」、「ステファノ・カンティーニ/Stefano Cantini – soprano saxophone」、「アレス・タヴォラッジ/Ares Tavolazzi – bass」、「エンゾ・ジリーリ/Enzo Zirilli – drums」。

 また、私は聞いたことがなかった「ケニー・ホイーラー」は、カナダ、トロント生まれで、主にイギリスで活躍したジャズ・トランペット・フリューゲルホーン・コルネット奏者、作曲家で、2014年9月に84歳の生涯を閉じている。ECMレコードには、演奏参加した多数の作品があり、1976年には、「ジョン・テイラー/John Taylor(p)」、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone(vo)と、ジャズグループ「アジマス/Azimuth」を結成し、重要なメンバーとして活動したという。

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 「ジョン・テイラー」に限らず、ボーカルを楽器の一つとしてみたてる傾向が、欧州のジャズピアニストに多いようです。そんなこともあって、あの「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」と何回かコラボししたことのある、ボーカルの「シモーナ・セヴェリーニ」を起用したのでなないだろうか。

 アルバム編成は、「Kenny Wheeler」の綴りを分解した16曲で、「KEN」、「NY」、「WHEEL」、「ER」の4曲がそれぞれ即興の変奏曲を従えたボーカル曲となっている。作詞、作曲、アレンジはすべてガラティによるもの。ライナーノーツでガラティは、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディを今も求めている」というホイーラーの言葉を引用し、『「Wheeler Variations」は私の愛情を明らかに宣言するものだ。私の内なる「ケニー・ホイーラー」の世界への。』と語っている。

 全体的にはボーカル、2本のホーンも含め、美しくもあり、陰影の際立った印象となってるが、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディの探求」という試みは成功しているように思える。ただし、ガラティ・ファンには、その分、あのガラティ節ともいえる美メロ・ピアノが少ないように感じるかも知れない。

WHEELER VARIATIONS ホイーラー・ヴァリエーション

ALESSANDRO GALATI / SOMETHIN’COOL

「KEN ー Alessandro Galati」

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凌霄花の花が咲く

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ノウゼンカズラ

 ご近所の庭の「ノウゼンカズラ(凌霄花)」がことしも咲きだした。この真っ赤な炎天の花を見ると、決まって母の歌を思い出す。

  甲子園の熱戦終わり夕風にノウゼンカズラの残り花散る

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 吸い込まれそうな碧い瞳を持つのは、ポーランドの「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」。世界中に知られることになった2002年のアルバム、「ウポイエニェ/Upojenie」から、彼女自身の作曲になるタイトル曲を。「エクスタシー/ecstacy」という英語タイトルがついているが、ポーランド語で「めまい」、「酔い」という意味だという。こんな英訳詩がブックレットにのっていました。(日本語訳は拙訳)

「♪ 男の鼻孔を膨らませるような風が吹く
   男の顎を大理石にしてしまうような霜が降りる
    あなたは私にハーブも薔薇の一束も贈ってくれなかった
     そして月が輝く宵の甘いひとときさえも
       あなたは闇のような風、あなたは青白き霜 ・・・ ♪」

ウポイエニェ

パット・メセニー&アンナ・マリア・ヨペク / ワーナーミュージック・ジャパン

「Anna Maria Jopek – Upojenie」

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炎天の花はサウダージの花

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ノウゼンカズラ

「炎天の花」と聞くと、私は真っ先にこの花、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」を思い浮かべてしまう。「サルスベリ(百日紅)」、「ムクゲ(木槿)」、「フヨウ(芙蓉)」、「ヒマワリ(向日葵)」なども、この時期の花であるにも関わらず、決まってそうである。理由の一つは、あの大な真紅の花びらが垂れ下がる様が、印象的だからであろう。

夏の季語でもある「ノウゼンカズラ(凌霄花)」がご近所のあちこちで咲きだした。中国原産で、平安時代には日本に渡来していたと考えられるそうだ。漢名の「凌霄花」は、「霄(そら)を凌ぐ花」の意で、高いところに攀じ登ることによる命名だという。(Wikipediaによる)

真っ先に思い浮かべてしまうもうひとつの理由は、去年他界してしまったが、花好きだった母親が詠んだ歌が心に残っているからである。甲子園は地方大会が始まった。あの「ノウゼンカズラ」は、もう咲いてるのだろうか。「ノウゼンカズラ」はサウダージの花でもある。

    甲子園の熱戦終わり夕風にノウゼンカズラの残り花散る  豊子

さて、今宵のピアニストは、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」。「雅びにして耽美のピアニスト」で、今まさに絶頂期を迎えている。「ニコライ・ヘス/Nikolaj Hess」と並んで、今年の収穫のひとりとして、つい最近も取り上げたばかりである。

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「ロベルト・オルサー」。1971年、イタリア生まれ。幼少の頃から、クラシックのピアノとオルガンを習い、名門「ベルディ音楽院」ではオルガンを専攻。その後、ミラノのカソリック大学では哲学を学ぶ傍ら、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」からジャズ・ピアノを学んだという。最初のレコーディングは、セクステットで、2002~2003年に行われ、「Eveline」というタイトルでリリースされている。その後、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev (doublebass)」、「マウロ・ベッジオ/Mauro Beggio (drums)」とピアノトリオを結成。2012年に、「Steppin’Out」、そして昨年、「澤野工房」から「The Moon And The Bonfires」がリリースされた。

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「Steppin’Out」を聴いて興味を持ち、「The Moon And The Bonfires」で魅了され、過去に遡ってソロ・アルバムも聴いてみたいという思いが強くなった。ソロ・アルバムは、「Esprit de Finesse – Hommage a F. Mendelssohn」(2009)。「メンデルスゾーンへのオマージュ」とサブ・タイトルが付けられているように、メンデルスゾーンの楽曲とオリジナルが約半々で構成されている。

アルバム・タイトルの「Esprit de Finesse」。「西田幾多郎」によって「繊細の精神」と訳されているが、パスカルの言葉で、幾何学的精神の対概念、いわば哲学する精神のことだそうだ。メンデルスゾーンの楽曲と自分の楽曲を対比させ、内省的な思索の結果、クラシカルな響きと旋律の美しさが表出した秀逸な作品。

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Roberto Olzer / Imports

「Roberto Olzer, piano solo - Divertissement I & Eveline」

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路傍の花、樹々の鳥(83) ~ 続・夏の花へと ・・・ ~

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「ノウゼンカズラ(凌霄花)」の花の蜜を「アゲハチョウ(揚羽蝶)」が吸っている。この鮮やかな真っ赤な花が蝶たちは好きなようである。一転、鮮やかな白は、「キョウチクトウ(夾竹桃)」。葉が竹に、花が桃に似ていることから付けられたという。こちらは、人間でも注意が必要な強い経口毒性があるため、寄ってくる昆虫はいない。様々な夏の花 ・・・。

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さて、万人が癒されそうな万能癒し系ボーカル、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」を続けます。彼女がトリビュートした20世紀を代表する作曲家がいます。「コール・ポーター/Cole Porter」、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」。そのソングブック的アルバムがリリースされています。

「コール・ポーター」は、ミュージカルや映画音楽の分野で、「ラヴ・フォー・セール/Love for Sale」、「ナイト・アンド・デイ/Night & Day」、「ソー・イン・ラヴ/So in Love」、「オール・オブ・ユー/All of You」などJAZZ好きの方なら誰でも知っている数多くのスタンダード・ナンバーを残した人物。ボーナス・トラックも含め21曲もの「コール・ポーター」のナンバーが収録されているアルバムは、「コール・ポーターと私~スウィーテスト・ライヴ」。原題のタイトルは、「De-Lovely」といい、映画好きの方なら気づくかもしれないが、「コール・ポーター」の生涯を描いた映画、「五線譜のラブレター」(2004)の原題が「De-Lovely」であった。(参照拙ブログ「観るJAZZ(5) ~ 五線譜のラブレター ~」

「ジャネット・サイデル」、いつものやさしいメロウな声で、ポーターのナンバーを綴る。シドニーのキャバレー、「ウッドファイアー/Woodfire」での2005年のライブ録音。

コール・ポーターと私~スウィーテスト・ライヴ

ジャネット・サイデル / MUZAK,INC.

「Janet Seidel – I Love You」

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そして、「ヘンリー・マンシーニ」は、ご存知、グラミー賞、アカデミー作曲賞に何度も輝いたアメリカの作曲家、編曲家、映画音楽家。「ピーター・ガン」、「ムーン・リバー」、「酒とバラの日々」、「シャレード」、「ひまわり」 ・・・ 枚挙にいとまがない。 同じオーストラリア出身の人気ピアニスト、「ジョー・チンダモ/Joe Chindamo」を迎え、巨匠「ヘンリー・マンシーニ」へ捧げられたゴージャスなアルバムが、「シャレード スウィート・マンシーニ」。ジャネットの心温まる歌声とチンダモのエレガントなピアノによるサウンドが楽しめる。

シャレード ‾スウィート・マンシーニ

ジャネット・サイデル&ジョー・チンダモ / ミューザック

こちらは、あまりYOUTUBEにアップされていません。別のアルバムだと思いますが、「Moon River」(映画「ティファニーで朝食を」より。

「Moon River - Janet Seidel」

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こちらもギターの「チャック・モーガン/Chuck Morgan」とのデュオですが、「Two for the Road」(映画「いつも二人で」より)。

「Two for the Road - Janet Seidel」

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路傍の花、樹々の鳥(39) ~ 帰省の間に ・・・ ~

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このところ、母親の入院やなにやらで、たびたび1泊2日の「弾丸帰省」を余儀なくされている。我が家から松本の実家まで、片道400km、5時間のドライブである。元来、運転は好きな方なので、まださほど耐えて運転しているという感じはないが、さすがにとんぼ返りは無理でしょう。夜は爆睡してしまうところを見ると、やはり寄る年波、気力・体力の衰えは隠せないと十分に実感している。

梅雨の雨や帰省のため、日課のウォーキングもやや滞りがちであったが、久しぶりの晴天、さっそくウォーキングへ ・・・。何日かぶりの道筋には、今まっ盛りの「アジサイ(紫陽花)」に加えて、炎天の花、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」、「ムクゲ(槿)」、「キョウチクトウ(夾竹桃)」などが咲きだした。     

「伸びあがって炎天の花」と「山頭火」が詠んだ「ひまわり(向日葵)の花の咲く日も近いでしょうか。

帰省の車の中でよく聴くCDは、ボーカル&ギターのデュエット、「グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア/Grazyna Auguscik & Paulinho Garcia」の「ふたりのボサノヴァ〜ビートルズ・ノヴァ/The Beatles Nova」。(参照拙ブログ「「母の日」の花届く」

ふたりのボサノヴァ~ビートルズ・ノヴァ

グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア / MUZAK


 
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ポーランドを代表するジャズ・シンガー、「グラジーナ・アウグスチク」と、サウダージ感溢れるブラジル出身のギタリスト、「ポリーニョ・ガルシア」による、ガット・ギターで紡がれる上質で柔らかいサウンド、哀愁漂うノスタルジックなコーラス・ワークは、ドライブの緊張を和らげてくれる。6月23日、24日は、「コットンクラブ/Cotton Club」でライブを行ったという。いや聴きたかったな。

鮮やかな赤であるが、どこか物悲しい。そんな「凌霄花」にデュオによるこんな曲をなぞらえてみた。ボサノヴァの巨匠、「バーデン・パウエル/Baden Powell」と「ヴィニシウス·デ·モラエス/Vinicius de Moraes」の手になる有名な「アペロ/Apelo」。「深い悲しみによる喪失感」という意味のようである。残念ながら出典のアルバムはわかりません。


「Grażyna Auguścik & Paulinho Garcia  - Apelo」

 
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往き急ぐような今年の夏 ・・・

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近所の家の「ノウゼンカズラ(凌霄花)」が、10日ほど前から咲きだした。確かこの花は炎天の花だ。いつもは7月半ばごろ咲き出したのではなかったろうか。まだ「アジサイ(紫陽花)」がちょうど見ごろとなった6月である。今年は、梅の時期と櫻が重なったり、「エゴノキ」の花を楽しむ余裕もないうちに「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」が満開を迎えたり、なんとなく季節が往き急いでいるような感じを受ける。そして新聞を見るたびに日本も、人もと ・・・。
 
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さて、6月24日。私が、7年前の2006年にブログを始めた日である。定年後、何の気なしに始めたこのブログが、もう8年目へ突入する。最初は勝手も分からず、おずおずと始めたブログではあるが、7年の間に表現方法も、いろいろと進化し、デジカメで撮った写真や、YOUTUBEの動画が埋め込み出来るようになった。写真を交えて日常生活を語り、JAZZを中心としたお気に入りや、コンテンポラリーに聴いている曲を紹介するというこのスタイルが、ここ数年定着している。その間、我が愛用のパソコンも3台目となり、Windows 2000、XP、7 と進化?してきた。

駄文も塵も積もって、この記事が1,300本目の記事、したがってほぼ2日に1回更新してきたことになる。実は故あって、全く同じ記事を、2つのサイトにアップしているのであるが、「プレミアム・エイジ」の方でごらんの方、実際に転載を始めたのはもっと前であるが、現在のサイトに変わったのが、2008年2月、それから1,044本目の記事となる。

定年直後はまだまだ私も若く?、希望?にあふれ、「さあ、定年待ってました」とばかり色々なところへ出かけたり、今まで十分できなかったことや新しいことを始めたりもしたが、段々と行動半径が限られ、日常生活がパターン化するにつれ、ブログもマンネリ化してきた(有体にいえばネタ切れ?)と反省しきりの日々である。年金生活者が故、紹介するアルバムにも限りがあり、好きなアーティストの傾向が固定化し、保守的になってきている事も否めない。

どのくらいの数のみなさんに読んでいただいているのか、その総数は、「exblog」以外は、私の方では分からないのであるが、この間、コメントや励まし、ご批判を頂いた読者?訪問者?の皆さんに感謝しつつ、なかなかこの沁みついてしまったスタイルは変えがたいが、何とか後3年、10年までは続けたいと思っているのである。急がずゆっくりと ・・・。

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第2回からアーティストやアルバム、曲を紹介し始めたのであるが、記念すべき最初のアーティストは「阿川泰子」であった。入社して数年経った頃、今はもうないが、大阪の中之島にあった「プレイボーイ・クラブ」に連れて行ってもらい、そこのステージで歌っていた歌手が、まだブレイク前の「阿川泰子」であった。濃いブルーのベルベットのステージドレスが印象的で今でも鮮明に覚えている。(参照拙ブログ「第2回 二人の「あ」」

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そして、1980年11月にリリースされたのが、アルバム、「JOURNEY」で、これがブレイク、30万枚売れたといい、「阿川泰子」の人気を不動のものにするとともに、女性ジャズ・ボーカル・ブームのきっかけになった。一般受けしやすいスタンダード・ナンバーが多いということもあったが、彼女の美貌、斬新で聴きやすいアレンジなどと相まって、当時の高度成長期のサラリーマン男性たちを、一気にジャズボーカルの虜にした。当時、「ジャズ歌謡」などという専門家の辛口評価もあったが、ジャズのファン層を広げた評価は大きい。我が最初のジャズ・ディ-ヴァ。「ジャズ歌謡」でも一向に構わないのである。

JOURNEY

阿川泰子ビクターエンタテインメント

そのアルバムからスタンダード中のスタンダードを2曲。アレンジの斬新さは今でも注目すべきものがある。

「ムーンライト・セレナーデ - 阿川泰子」

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「Yasuko Agawa – YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO」

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