JAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(351) ~ 主役脇役、炎天の花 ~

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 我が家の庭やウォーキングの道筋に咲く色とりどりの炎天の花。「サワギキョウ(沢桔梗)」、「ヒオウギ(檜扇)」、「フヨウ(芙蓉)」、「サルスベリ(百日紅)」、「キョウチクトウ(夾竹桃)」。そして、忘れがちなのは「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。花にも主役、脇役があるが、それぞれに楽しませてくれる。


 今日取り上げるアーティストは、映画音楽、テレビドラマ音楽を担当するいわば脇役とも言うべきアーティスト、「ロベルト・プレガディオ/Roberto Pregadio」。もちろん、映画音楽畑には「エンニオ・モリコーネ/Ennio Morricone」や「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」のような巨匠もいますが、「ロベルト・プレガディオ」は、モリコーネなどと並んで、イタリア映画音楽界ではその名を知られた巨匠らしいが、日本ではそれほどは知られていません。むしろ、無名といってもいいでしょう。
   
 「ロベルト・プレガディオ」、1928年、イタリア・カターニアで生まれの作曲家、指揮者、そしてテレビ・パーソナリティー。彼が1974年にマイナーな「ライブラリー音源」に残したピアノトリオ作品を苦労してCD化したアルバムが、「Alle Tastiere (アッレ・タスティエレ/鍵盤)」(1974 CD;2009)。いずれの曲も2~3分の小品ながら、 「ライブラリー音源」という言葉で想像されるようなクオリティの演奏でないことは、聴けばすぐ明らかになる。  
注)ライブラリー音源;TVやラジオのBGMとして使用されることを主目的として録音・制作されたプロユースの音楽のこと
     
 そんなアルバムから、オープニング曲「Wild Girl」と「Landscape」を。


   
アッレ・タスティエレ/Alle Tastiere (紙ジャケット仕様)
ロベルト・プレガディオ/Roberto Pregadio
プロダクション・デシネ


    
    

 
「Roberto Pregadio – Wild Girl」

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「Roberto Pregadio – Landscape」

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 日本で同じようなポジションのアーティストとして思い浮かぶのは、「久石譲」、「菅野よう子」か。特に「菅野よう子」は、数多くのアニメ、ゲーム、CM、ドラマ、映画の音楽を手掛けていることで知られ、手がけたCMソングは1000曲を超え、「CMソングの女王」という呼び名もあるという。最近は映画、「海街diary」(2015年)、NHK大河ドラマ、「おんな城主 直虎」(2017年)を担当、また「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソング「花は咲く」を作曲したことも記憶に新しい。
    
 そして私が驚嘆したのは、テレビ東京系TVアニメシリーズ、2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、おんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗って旅する賞金稼ぎ達の活躍を描く「カウボーイ・ビバップ/COWBOY BEBOP」(1998年放映)の音楽。特にオープニング・テーマとして使用された「Tank!」。スリリングな疾走感は、まさにJAZZであった。演奏は、菅野のレコーディングに参加する常連ミュージシャンで結成された「シートベルツ/THE SEATBELTS」、「今堀恒雄(ギター)」「渡辺等(ベース)」、「佐野康夫(ドラム)」、「三沢またろう(パーカッション)」、「本田雅人(サックス)」らと、キーボード・ピアノの菅野自身によるブルース/ジャズバンド。「Tank!」をアルバム、「COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1」(1988)から。かの有名なエンジニア、「ルディ・ヴァン・ゲルダー/Rudy Van Gelder」が制作に参加しているという。


    
カウボーイ・ビバップ サントラ1/COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1
菅野よう子(音楽)
JVCエンタテインメント


    
    

「Cowboy Bebop – Tank! 」

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「Cowboy Bebop – Waltz for Zizi」

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 フルアルバムがアップされていました。

「Cowboy Bebop - THE SEATBELTS」

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路傍の花、樹々の鳥(223) ~ 秋を感じさせる空と雑草 ~

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 山では秋を感じさせるシーンが多くなってきたが、里でもその気配が。いわし雲のような秋空ではないが、台風一過、月、雲、空の色に、なんとなく秋の気配を感じる。今年は、もう少し暗くなると赤く輝く火星が、月の脇にはっきり見える。十五夜も近くなってきた。

 道端や空き地では、この大雨を受けてか、個性的な名前が多い雑草が繁茂。葉や茎に悪臭があることから名付けられたという「ヘクソカズラ(屁糞葛)」もそのひとつ。蔓性の多年草なので、至る所に生え、刈っても刈っても次の年にはまた茂ってくる。実家に庭にも生えていので、今頃は、草茫茫で近所に迷惑をかけていないか気になるところ。しかし、花は意外と可愛らしい。

 「図書館戦争」や「阪急電車」でも知られている「有川浩」の恋愛小説で、2年ほど前に映画化もされた「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくる。ひょんなことから、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクで、イケメンの「樹(イツキ)」と奇妙な同棲生活を始めた女の子の話。そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

有川 浩 / 幻冬舎



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 そして、ブラシのように長い穂の形が独特な雑草、「エノコログサ(狗尾草)」。この花穂が、犬の尾に似ていることから、「犬っころ草(いぬっころくさ)」が転じて「エノコログサ」という呼称になったという。また、花穂を振ると、猫がじゃれつくことから、「ネコジャラシ(猫じゃらし)」とも呼ばれる。こちらの名前の方が、馴染みが深い。子供の頃、よく遊んだものだ。

 「ヘクソカズラ(屁糞葛)」とひどい名前をつけられたのでは、余りにも可愛そう。そこで今宵の歌、「花はどんな花でも愛らしい」という意味を込めて、「A Flower Is A Lovesome Thing」。「A列車で行こう/Take The ”A” Train」の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」の有名な曲。「lovesome;美しい、チャーミングな」、「luscious;薫りがいい」、そんな言葉でヨイショしておきましょう。

【 A Flower Is A Lovesome Thing 】  by Billy Strayhorn, Duke Ellington

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
   Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

 YOUTUBEにアップされていた、「デューク・エリントン楽団/The Duke Ellington Orchestra」との共演が多いことで知られている男性シンガー、「オジー・ベイリー/Ozzie Bailey」と「ビリー・ストレイホーン」のピアノのデュオで。コンピ・アルバムだと思われますが、1965年録音のものが、「Lush Life」に収録されているようです。

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Lush Life
Billy Strayhorn
Sony


       
        

「Ozzie Bailey & Billy Strayhorn – A Flower Is A Lovesome Thing」

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 おなじくYOUTUBEから、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」と「デューク・エリントン/Duke Ellington」のコラボで。「Ella at Duke’s Place」(録音1965年)から。

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Ella at Duke’s Place
デューク・エリントン & エラ・フィッツジェラルド
Polygram Records


      
      

「A Flower is a Lovesome Thing -Ella Fitzgerald」

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路傍の花、樹々の鳥(178) ~ 屁糞葛も花盛り ~

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 この時期、いたるところで見かけるのが、この「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。わたしの住んでいる住宅地でも、手入れができず、ほったらかしになっている実家の庭でも。蔓性多年草で、刈っても刈っても、毎年生えてくる雑草。葉や茎に悪臭があることからその名があるが、ひとつだけでもえげつないのに二つもそれが重なるとは、なんたる不幸。名付けた人は相当な恨みでもあったのか ・・・。しかし、花は意外と可愛らしい。ところが花言葉は、その臭いが人を寄せつけないことから、「人嫌い」。花言葉までもがネガティヴで、ここまで来ると、いささかかわいそうな気さえする。

    「屁糞葛も花盛り」

 その臭いからあまり好かれない「ヘクソカズラ」でも、こんな愛らしい花を咲かせる。「不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力がある」という意味の諺(ことわざ)であるとか。

 また、万葉集(巻十六)に、

    「かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ」 (高宮王)

 別名、「カワラフジ(河原藤)」、「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の木にしがみつくように、まとわりつく「クソカズラ(屎葛)」。そんな葛のように、臭いと嫌われても、いつまでもしがみついて宮仕えをしたいものだ。そんな意味か。なにか、先の国会での答弁を行う官僚たちを見ているみたいで、もう哀れというか、けったくそ悪いというか ・・・。

 「図書館戦争」や「阪急電車」でも知られている「有川浩」の恋愛小説、「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくる。ひょんなことから、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクで、イケメンの「樹(イツキ)」と奇妙な同棲生活を始めた女の子の話。そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

有川 浩 / 幻冬舎

 さて、今宵、「花はどんな花でも愛らしい」という意味を込めて、「A Flower Is A Lovesome Thing」。「A列車で行こう/Take The ”A” Train」の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」の有名な曲。訳はいりませんね。(luscious;薫りがいい)

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
    Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

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 歌姫は「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。最初はダンスとバレーを学んだが、1990年頃からアムステルダムの音楽学校でジャズ・ボーカルを学び始めた。天賦の才は隠せないらしく、在学中に2つの賞を獲得したという。やがてプロ歌手としての活動を始め、多くのジャズ・フェスなどで著名なミュージシャンたちとのコラボも重ね、もうベテランといってもいい30年近いキャリアが積み重ねられ現在に至っている。」。そのハスキーな声は、「アムステルダムのため息」などとも呼ばれているという。

Sing!

Fay Claassen / Challenge

「Fay Claassen / A Flower Is A Lovesome Thing」

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路傍の花、樹々の鳥(82) ~ 夏の花へと ・・・ ~

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どこもかしこも「アジサイ(紫陽花)」の一大ページェント。それが一段落したあとは、ウォーキングの道筋も多様な夏の花のギャラリーへと戻る。さて何という花でしょうか、名前は分からないが、その美しさに目を奪われる。

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「ムクゲ(木槿)」や「フヨウ(芙蓉)」とならぶ夏の花、「タチアオイ(立葵)」。誰かが植えたのか、どこからか種が運ばれてきたのか ・・・。

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空き地のフェンスに絡みつく「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。匂いに由来する、その名前の凄まじさに驚くが、花はいたって可憐。しかしその繁殖力は旺盛。実家の草抜きでいつも悩ませられている。

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心を揺さぶられる女性シンガー・ソングライターがいる。「メロディ・ガルドー/Melody Gardot」。約3年ぶり通算4枚目のアルバム、「カレンシー・オブ・マン~出逢いの記憶~/Currency of Man」を聴いた。前作、「The Absence」の新しいメロディを模索する、すこしくだけた感じと違って、彼女本来の持ち味であるブルージーでダークなジャズ、ブルースとR&Bの世界への回帰、再び心を揺さぶられた。

「メロディ・ガルドー」。1985年生まれ、フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター。16歳の頃、ピアノ・バーでアルバイトとして歌い始めたという。しかし、19歳の時、自転車で帰宅途中、ジープに跳ねられ、背骨を含む数箇所の複雑骨折、神経、頭も怪我をするなどの瀕死の重傷を負い、一年間寝たきりの生活を余儀なくされ、しかも生涯後遺症として背負った視覚過敏より、サングラスを手放せなくなる。リハビリとして医者に音楽セラピーを勧められ、曲を書き始める。病室でみずから録音した6曲入りのEP、「SOME LESSONS:The Bedroom Sessions」を2006年に発表。

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その後、フィラデルフィアを中心にフェスやライヴにも出演し、静かな中に熱いハートの感じられる彼女の音楽はたちまち評判となり、2006年にインディーズからリリースしたアルバムも話題となり、やがて、ユニバーサルと契約し、「Worrisome Heart(意味;くよくよする心)/邦題;夜と朝の間で」が世界デビュー・アルバムとして2008年8月にリリースされた。

ビジネス・ウィーク誌は評していわく、「トム・ウェイツの詩に出会ったビリー・ホリディ・・・、或いはニーナ・シモン、初期のリッキー・リー・ジョーンズ、コール・ポーターの洗練さすら思い起こさせる・・・。」 (参照拙ブログ「奇跡のシンガー・ソングライター」より)

アルバムは、15曲+ボーナス・トラックのデラックス版と、10曲収録のスタンダード版との2バージョンがあるようだが、私が聴いたのは、デラックス版。冒頭、「Don’t Misunderstand」から、もう彼女の世界に引き込まれ疾走、10曲目、ロックといってもいい「Preacherman」で最高潮に達する。12曲目、「If Ever I Recall Your Face」は一転、恋の傷みを歌ったバラード。そして、余韻が清々しいインストルメンタルの「After The Rain」、まさにブルース、ラストの「Burying My Troubles」へと ・・・。期待を裏切らない心揺さぶられるアルバムであった。感謝 ・・・。

Currency of Man

Melody Gardot / Verve

フル・アルバム(デラックス版)がアップされていました。

「Melody Gardot - Currency of Man The Artist’s Cut Full Album 2015」

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