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あなたに似た人

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ボージョレ・ヌーヴォー解禁の日が近づいてきた。毎年11月の第3木曜日に解禁される、その年のブドウの出来栄えをチェックすることを目的とした新酒をボージョレ・ヌーヴォー(Beaujolais nouveau)というそうだ。私はワイン通でもグルメでもありませんが、世間が大騒ぎするこの時期には、いつもある短編小説を思い出す。「ロアルド・ダール」の「あなたに似た人」の冒頭に収められている「味」という短編である。

ワイン通を自認し、自慢のワイン・コレクションを鼻にかけている金持ちの晩餐会。その席で、これまたワイン通を辞任する客が、食卓のグラスの珍しいワインの銘柄を当てることができると言い出した。客は金持ちの虚栄心を巧みにくすぐり、彼のコレクションのワインの銘柄、醸造年をあてる賭けにと誘い込む。賭けの対象は金持ちの娘との結婚と自分の家・・・。グルメを気取る人たちのもつある種のいやらしさを見事に描いた短編である。げに恐ろしきは美食家なりや・・・。

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))

ロアルド・ダール / 早川書房

ところで、ミシュランのガイドブック、京都・大阪編が発刊されたという。あの日本料理の発祥、原点であり、座敷の空間から庭、照明などの一つ一つに至るまで心を配る、誇り高き京都の料理屋などは、他人、しかも外国のタイヤ会社なんぞに評価されることを嫌い、無視するであろう。そして大阪は「お好み焼き」や「たこ焼き」、「うどん」に代表される「こなもん」と「関東(かんと)煮き」、「すじ肉」、「くしカツ」などのB級グルメが庶民の主流の世界。そんなガイドブックが出ようが出まいが、味/値段の価値が重要な大阪人にとって、これまた、左右されることはまったくないであろう。まあ、東京のお金持ち、社用族の世界の話と思いたい。

ミシュランガイド京都・大阪 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese)

日本ミシュランタイヤ株式会社

さてワインの話であるが、多分「赤玉・・・」の影響であろうが、正直に言ってあの甘ったるさが、かっては嫌いであった。ところがワインのおいしさをドイツで初めて知って、好きになったのだ。前回のブログにも書いた技術導入のためのドイツ出張での話である。私の出張が心配になったのか、技術担当の役員が陣中見舞いにドイツまで来たのである。当然会社トップ同士の会食が持たれ、私もお相伴する事になったのだ。季節は5月。旬でステーキより高いといわれる最高級のホワイト・アスパラガスがメイン、それに銘柄などは覚えていないが、美味この上もなかったネッカ・ガウの白葡萄酒が出たのだ。初体験であった。  
そしてその次の日のことである。当時の相手会社の社長は弱冠17歳で大学へ進学、それがドイツでの最年少大学入学記録だというS社長。多分30代後半であったかと思うのだが、居並ぶグループ親会社のトップと客との会食の席で、そのS社長がどの銘柄のワインを選んだかということが話題になり、「さすがS社長」という賞賛の声が社内で上がっていたことにびっくりした。かの国ではワイン選びに男としての人格、識見、価値が問われるのだ。

日本は、とりあえずビールという世界。最近でこそ、食事の時、その場に合わせて正しい日本酒が選べることが「できる男」の条件などと、特集記事などが組まれているが、そこまでこだわらなくとも、せめて自分の飲む酒くらいは、自分の価値観で選びたいものだ。「お前は?」ってか。いまは糖質ゼロの発泡酒なんぞでお茶を濁している、かっての飲んだくれの成れの果てでございまする。そう、あなたに似ているかもしれませんね・・・。

そのタイトルとメロディから、ロマンティックな雰囲気が漂うが、実はアルコール依存症との戦いを描いた映画「酒と薔薇の日々」の主題歌である同名の曲を名盤2枚から・・・。

We Get Requests

Oscar Peterson / Verve

 

シングス・バラッズ(XRCD)
ローズマリー・クルーニー ウォーレン・バシェ スコット・ハミルトン エド・ピッカート ジョン・オッド チャック・イスラエル ジェイク・ハナ / ビクターエンタテインメント
ISBN : B0001ZX2D6
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