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小曽根真、自分語りのコンサート

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 猛暑の中を出かけたのは、わが街の音楽ホール、「みつなかホール」で行われた、「小曽根真」のピアノ・ソロ・コンサート、「小曽根真 サマー・ジャズライブ」 。この「みつなかホール」での彼のコンサート、もう6回目だという。今回のコンサート、いつもの小曽根のコンサートとちょっと違ったコンサートだった。彼が自らの来し方を語り、それにゆかりのある曲を演奏するといったストーリー性のある自分語りのコンサート。演奏された曲は、全部は把握できなかったが、ジャズのスタンダードはもとより、デキシー、ゴスペル、クラシック、映画音楽など非常の広範囲に亘った。
   
 「小曽根真」1961年神戸市生まれ。ジャズ・ピアニスト兼ハモンドオルガン奏者の父、「小曽根実」の影響もあり、母から5歳からクラシックピアノを習うも、バイエルの練習に飽き、ピアノが大嫌いでやめてしまったと語る。12歳の時に父に連れられ、大阪で行われた「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」のソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をする。そして再びピアノを学ぶ決心をし、知り合いのジャズ好きの神父から学んだが、どうやって弾くかではなくどう演奏するかを教えてくれと言ったそうだ。そんな神父にちなんだ曲は、ゴスペルの「Get Happy」。1976年15歳でプロデビュー。 1980年に渡米し、ボストンの「バークリー音楽大学」に入学する。


    
 昔から、映画が大好きで、かの「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」をリスペクトし、影響もされたという。その一番好きな曲は「おもいでの夏/The Summer Knows」だと語る。この頃夏休みに訪れたボストン郊外の知人の家の邸宅の窓のレースのカーテンが風に揺れるさまがまるで映画の一シーンのように見え、即興的に作曲し、後に譜面に落とし、サインをしたという。1983年、「バークリー音楽大学」のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、同年6月にニューヨークの「カーネギー・ホール」にてソロ・ピアノ・リサイタルを開くが、このとき、ちょうど見物にきていた「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」に見出されて、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム、「OZONE」にて全世界デビュー。最近は、ジャズだけでなくクラシック音楽でも活躍の場を広げている。子供の頃はあれほど嫌いだったというクラシックへ取り組む思いを語り、「ショパンに怒られるかも」と言いつつ、「子犬のワルツ」を鮮やかにジャズ・アレンジで弾いてみせる。


    
 後半は、2018年2月に亡くなった父、「小曽根実」に話が及ぶ。学生時代、彼が所属していたデキシーランド・ジャズ・バンド、「デキシーランド・ハートウォーマーズ」のリーダーにサンパウロで会った話、そのバンドの十八番であったデキシーの演奏に続く、サプライズ・ゲストは、実弟のジャズ・サクソフォン奏者、「小曽根啓(ひろし)」であった。(写真は当日のリハの様子をNETより拝借) ピアノとソプラノ・サックス、ふたりの兄弟デュオで、コルトレーン、実氏が好きだったという「ホレス・シルバー/Horace Silver」の「Strollin’」など、盛り上がりはピークを迎え、一気にアンコール曲の「シャイニー・ストッキング/Shiny Stockings」へと続いていく。

 最後に、「今いろいろな人の顔が目に浮かび、その人たちとの出会いによって今の自分があることに感謝」と締めくくった。「小曽根真」、自分語り、ファミリー語りののコンサート。

 写真は2018年5月27日、神戸国際会館で行われた「小曽根実」さんの追悼コンサート「コウベ・ジャズ・フェスティバル」で演奏する真、啓兄弟。
    
 今宵の曲は、クラシックからショパンの「子犬のワルツ」。父、実氏が愛したデキシーランド・ジャズから、「Do you know what it mean to miss New Orleans」。

「小曽根 真 - ショパン ワルツNo.6 Op.64 No.1 子犬のワルツ」

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「小曽根 真 - Do you know what it mean to miss New Orleans」

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 最後は追悼の意も込めて、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」の演奏で、「おもいでの夏/The Summer Knows」。
    
「Michel Legrand – The Summer knows [Solo Piano]」

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路傍の花、樹々の鳥(89) ~ 夏の終わりの白と紫 ~

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ここ数日、一日の中で照りと土砂降りの繰り返し。水遣りの手間は省けているが、なんだか落ち着かない天気である。ダブル台風も近づいてきているとか、雨を気にしながらのウォーキング。見かけた純白と紫が目に鮮やか。名前は分からないが、この時期のその白さに強い印象を覚える。紫の方は、たしか「デュランタ」という園芸種。しだれて伸びる枝先に、紫色の花を多数咲かせる夏の花。こちらはなんとなく夏の終わりを感じさせる印象。

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さて、今宵の曲は、「The Summer Knows/おもいでの夏」。大御所、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」曲で、「ロバート・マリガン/Robert Mulligan」監督のアメリカ映画、「おもいでの夏/Summer of ’42」(1971年)で使われた曲で、「第44回アカデミー賞作曲賞」を受賞した。

さて、だれのパフォーマンスにしましょうか。まずは、「ミシェル・ルグラン」とも親交のあるオランダの熟女シンガー、「ローラ・フィジィ/Laura Fygi」。(彼女のキャリアなどは拙ブログ「主なき庭の秋」などを参照して下さい。) アルバムは、「ミシェル・ルグラン」曲集、「Watch What Happens Laura Fygi Meets Michel Legrand 」から。全曲、ルグラン自身がオーケストラの指揮、編曲を担当し、「Et Si Demain」では、フィジィとデュエットをする程のサービスぶり。

Watch What Happens

Laura Fygi / Verve Forecast

「Laura Fygi – The Summer Knows」

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さて、もうひとりは、「アート・ファーマー/Art Farmer」。フリューゲル・ホーンの名手である。あのデリケートで哀愁を含む音色が好きで、ご贔屓のひとりでもある。アルバムは、この曲をタイトルにした、「おもいでの夏/The Summer Knows」(1975年録音)。「シダー・ウォルトン/Cedar Walton」のピアノも、この美しいメロディを優しくサポート。パーソネルは、「Art Farmer (flh)」、「Cedar Walton (pf)」、「Sam Jones (b)」、「Billy Higgins (ds)」。

おもいでの夏

アート・ファーマー / ユニバーサル ミュージック

「The Summer Knows – Art Farmer」

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