JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

いったんは鳴き始めたのに ・・・

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 3日ほど前、ウォーキングをしていたら、今年初めての「セミ(蝉)」の鳴き声を聞いた。この地域で最初に鳴くのは、決まって「ニイニイゼミ」である。「もう梅雨明けも近いかな」と思った矢先、台風で梅雨前線が刺激されたと元の雨模様に逆戻り。しかし、炎天の花はちゃんといつものようにに咲いている。急に庭先が華やかになった、「ヒオウギ(檜扇)」、定番の「サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ)」と「ムクゲ(木槿)」、そして花屋の店先の「ヒマワリ(向日葵)」。

 さて、今宵に聴くピアノ。CDを整理していたら目にとまった久しぶりの「ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman」のデビュー・アルバム、「Variations - Piano Solo/邦題:ヤロン・ヘルマン・デビュー」(2006)。1981年イスラエル生まれでパリ在住のピアニスト。


 「ヤロン・ヘルマン」。ピアノを始めたのはかなり遅く、16歳だったという。それまではスポーツ少年だったが、怪我をしたことが、ピアノを学ぶきっかけだった。ところが、あっという間に頭角を現し、2年後には賞を取るほどに。ボストンのバークリー音楽院で学んだあと、パリを活動拠点と定め、演奏活動をはじめたという。2006年、25歳で本作のピアノ・ソロでデビュー。

 「Variations(変奏)」というタイトルだが、例えば、冒頭の曲は、ガーシュインの名作「Summertime」。その後に続くのは、いずれもヘルマンのオリジナルで、「var.1」として「Blossom」、「var.2」として「Facing Him」、「var.3」として「Jerusalem Of Gold」という趣向になっている。すなわち、「Blossom」、「Facing Him」は、「Summertime」をモチーフに使った変奏曲としてのオリジナル曲と見ることができ、またそのモチーフが随所に出てくるので、アレンジの妙を何度となく味合うことができる、3曲が一体となった組曲といえるだろう。時折、かすかに「キース・ジャレット/Keith Jarrett」ばりの唸り声が入るが、キースほど耳障りではなく許容できる範囲か。


   
ヤロン・ヘルマン・デビュー/Variations – Piano Solo
ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman
ビデオアーツ・ミュージック


    
    

 まずは、その主題となる「サマータイム/Summertime」から。

「Yaron Herman – Summertime」

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 次なるアレンジの妙は、「スティング/Sting」のカバー、「フラジャイル/Fragile」。この曲は、「スティング」が、アルバム、「Nothing Like The Sun」(1987)に収めた曲。このアルバムを作る前、彼は中南米のツアーを行ったが、そこの国々で内戦や弾圧といった事態を目にして、何曲か政治的メッセージが込められた曲を作るが、この曲もその一つだという。その後、2001年9月11日、イタリア・トスカーナの自宅で全世界に向けての配信コンサートを行う直前、「9.11」テロがが起こり、彼は、配信は中止し、そのライブをCD、DVDでリリースをした。「fragile」は、「壊れやすい、脆い、儚い ・・・」という意味で、このアルバムの中核をなしており、その後、彼の反戦、反暴力の代名詞とも言える曲となった。

「Yaron Herman – Fragile」

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 次の曲は、「オズ・シャローム/Ose Shalom」。ユダヤ伝承歌の一つらしいが、「シャローム」は「平和、平安」という意味。なんとなく中東がまたきな臭くなってきた今、聴いてみましょうか。

「Yaron Herman – Ose Shalom」

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路傍の花、樹々の鳥(221) ~ 図書館で本を借りて、公園を歩く ~

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 いつもの山遊びの公園が閉園になっているので、図書を借りるついでに、図書館の横の公園を久ぶりに歩く。我が家のあたりより、標高も高く、気温も低いように感じる。そんなためか、すこし遅れて咲く花を楽しめる。

 今が旬の花「ムクゲ(木槿)」。あたり一面にスィーツのような香りを漂わせるのは、大形で八重咲きの「ヤエクチナシ(八重梔子)」でしょうか。葉が夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところから名をつけられたという「ネムノキ(合歓木)」も。淡紅色の長い雄しべが愛らしい。

 秋になったら見事に色づくのは、「ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨)」。いまは、長い穂状の花が鮮やか。そして日陰にひっそりと咲く「アジサイ(紫陽花)」。

 やっと、我が家の周りでも蝉が鳴きだした。

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 さて、今宵は女性ボーカルの夏唄。最初は我が永遠のディーヴァ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。ノーベル文学賞作家、「カズオ・イシグロ」氏が3曲歌詞を提供しているアルバム、「The Changing Lights」(2013)から、「The Summer We Crossed Europe in the Rain」。「カズオ・イシグロ」氏の作詞、作曲は、ステーシーのパートナーでもあるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。こんな時期に聴くのがいいでしょう、爽やかなボッサ・テイストの曲。

【 The Summer We Crossed Europe in the Rain 】
                      by Kazuo Ishiguo / Jim Tomlinson

「♪ You say it’s the way             過ぎ去った日々は周り道だったと     
    these passing years have treated you   あなたは言う
  That the weight of the dreams         一度は思い描いた夢の重さに
    you once carried has now defeated you   あなたは負けてしまったのね
  That our candlelit dinners            キャンドルを灯したあのディナーも
     will all just be reheated through      もう一度温め直さなければならないの?
  Our quarrels and disappointments        仲違いや失望を
      just get repeated too             また繰り返したいのね

  Well I’ve packed our bags,           お互い荷物はまとめ終わったわ
     I know I should have consulted you    そう、あなたの考えを聞くべきね
  But pretending to bargain            でも駆け引きをしたら
     would have only insulted you        私を侮辱することと同じよ
  So do just as I say, we’ll go away today   だから私が言うように、今日別れましょう
  The fire still burns whatever you may claim  どう言おうとも私の怒りは収まらないの

  Let’s be young again,              週末だけでも
      if only for the weekend           若い頃に戻れたら
  Let’s be fools again,               とことんやれるほど
      let’s fall in at the deep end          もう一度馬鹿になれたら
  Let’s do once more all those things       いままでふたりでやってきたこと全てを
       we did before                もう一度やってみたい 
  The summer we crossed Europe in the rain   雨の中、ヨーロッパを旅したあの夏を

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Changing Light

Stacey Kent / Warner Bros UK

「The Summer We Crossed Europe in the Rain ー Stacey Kent」

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 定番曲です。「エスターテ/Summer (Estaté)」。この有名な夏の定番曲は、1960年に「ブルーノ・ブリゲッティ/Bruno Brighetti」の詞に、イタリアのピアニスト、作曲家、歌手である「ブルーノ・マルティーノ/Bruno Martino」が曲をつけた。愛の記憶の「夏」を懐かしむ、哀調のこもった美しいバラードであるが、当時イタリアではさほどのヒットにならなかったという。

 やがて、ボサノヴァ創始者の一人であるブラジルのミュージシャン、「ジョアン・ジルベルト/」のアルバム、「Amoroso」(1977)によって取り上げられることで、世界に知られることとなった。またイタリア語歌詞に、「ジョエル・シーゲル/Joel E. Siegel」らが英語詞を付ける事によって、ジャズ・ボーカリストに好んで取り上げられることとなった。

【 Estate 】 by Bruno Martino/Bruno Brighetti/English lyrics;Joel E. Siegel

「♪ Estate                   エスターテ、夏
  You bath me in the glow of your caresses   燃えるようなあなたの思いに溺れそう
  You’ve turned my eager no to tender yeses 私をノーからイエスに変えてしまったあなた
  You sweep away my sorrow with your sigh  ため息で私の悲しみをぬぐい去ったあなた

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Shirley_Horn
 大御所、「シャーリ-・ホーン/Shirley Horn」です。彼女の代表アルバム、「Here’s to Life」(1992)から。代表するアルバムは「Here’s To LIfe」と、「I Remember Miles」(1998年)であるが、このアルバム「Here’s To Life」を1990年にレコーディングするに当たって、マイルスが2曲に参加することになっていたらしいが、レコーディングが実現する前に、マイルスは死んでしまい、「I Remember Miles」は、彼へのトリビュート・アルバムとしてレコーディングされたという。晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。このアルバムを聴くと、彼女の71年の人生がこのアルバムに凝縮されているような思いがこみ上げててくる。

ヒアズ・トゥ・ライフ

シャーリー・ホーン / ユニバーサル ミュージック クラシック


「Shirley Horn – Estate (Summer) 」

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路傍の花、樹々の鳥(168) ~ 炎天の花も咲く ~

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 炎天の花も咲きだした。「ナツツバキ(夏椿、沙羅)」である。仏教の聖樹である「娑羅樹(さらのき)」に擬せられ、この名がついたといわれる。ご近所の、兵庫県三田市にある「有馬富士公園」には、「ナツツバキ」の群落が自生している。花びらは5枚で白く、雄しべの花糸が黄色い。朝に開花し、夕方には落花する一日花であるという。母の詠みし歌 ・・・。

      見上ぐれば夏椿咲き夕映えの果の雲のゆる流るる
   

ムクゲ

 「ムクゲ(木槿)」。炎天を代表する花。茶道における夏の茶花としても欠かせない花だと聞く。そういえば、たしか、映画「利休にたずねよ」の一シーンにも「ムクゲ」が飾られていた。

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 今宵も、「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」の新譜「Minione」から。ラテンの哀愁、ヨーロッパの陰影の融合。

Minione

Anna Maria Jopek / Gonzalo Rubalcaba / Universal

 「あなたを信じられない」。

「Nie Wierzę Ci – Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

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 「最後の日曜日」。

「To Ostatnia Niedziela – Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

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