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ビオトープは小さな宇宙

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 水面一面に「エゴノキ」の花びら。公園の管理事務所の裏手には小さな池が設えてあり、ここは、「モリアオガエル(森青蛙)」を始め、「カエル」たちにとってのビオトープ、動物や植物が恒常的に生活できるように造成または復元された小規模な生息空間となっている。この時期、普段は森に生息する「モリアオガエル」、繁殖期になると産卵のため、生息地付近の水辺に集まる。「カエル」は、水中に産卵するものがほとんどだが、この「モリアオガエル」だけは、水面の上にせり出した木の枝などに、粘液を泡立てて作る泡に卵を産みつける。先回も書いたが、その後も次々と「モリアオガエル」が来ては、卵を産み付けている。毎年見ているが、どうしてこんな所に卵を産むのか不思議でならない。前回の卵塊は、孵化し、もうなくなって、卵は「オタマジャクシ」になって、池の中で泳いでいる。もうすぐ「カエル」の赤ちゃんに。

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 「エゴノキ」や「ヤマボウシ」の花が咲き、梅雨が近づくと、森に住んでいる「モリアオガエル」が集まってきては、卵を枝先に産み付け、それが「オタマジャクシ」になって、池に落ち、水中の虫などを食べ、「イモリ」などの捕食者から逃れ、成長したら森へ帰っていく。毎年、それが繰り返されてゆく。この「ビオトープ」は、カエルたちにとっての小さな宇宙。

 今宵の曲、「I Cover the Waterfront」。この「ウォーター・フロント/Waterfront」、「池のほとり」ではなく、「海辺」のようで、「水辺にたたずみ」、あるいは「波止場にたたずみ」という邦題が付けられている。「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」の持ち歌でもあった、古い古い、1933年のポピュラー&ジャズ・スタンダード。この歌が書かれたきっかけは、1932年の同名のベストセラー小説、それをもとにした映画だったという。作詞は「エドワード・ヘイマン/Edward Heyman」、作曲は「ジョニー・グリーン/Johnny Green」。

【 I Cover the Waterfront 】  by Edward Heyman, Johnny Green

「♪  (verse)
  Away from the city that hurts and knocks  傷つき打ちのめされる都会を離れ
  I’m standing alone by the desolate docks  静寂と凍てつくような寒さに包まれた夜
  In the still and the chill of the night     私は人気のない波止場に佇んでいる
  I see the horizon the great unknown     果てしない水平線を見ていると
  My heart has an ache             心が痛む
  It’s as heavy as stone            まるで石のように重い痛み
  Will the dawn coming on, make it light    夜明けは来るのだろうか、私の心にも

    (chorus)
  I cover the waterfront  海辺を歩きながら
  I’m watching the sea   じっと海を見ていた
  Will the one I love     あの人は私のもとへ
  Be coming back to me?  帰ってくるのだろうか

  I cover the waterfront   海辺を歩きながら
  In search of my love    あの人を探す
  An I’m covered       空を見上げれば
  By a starlit sky above   星がまたたく夜空が広がっている

  Here am I         わたしはここよ
  Patiently waiting      ずっと待っているのよ
  Hoping and longing     はかない希望を持ちながら
  Oh, how I yearn      どんなに私が恋焦がれているか
  Where are you?       あなたはどこにいるの
  Have you thought back time? 帰ってくる気はあるの
  Will you remember?      わたしをもう忘れてしまったの
  Will you return?        帰ってきて

  ・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・  ♪」

 正直言ってあまり聴かなかった歌だが、古いスタンダードなので多くのカバーがあります、まずは、「アン・バートン/Ann Burton」。1977年6月、「アン・バートン」3度目の来日の際に録音されたアルバム、「雨の日と月曜日は/Burton For Certain 」から。バックは、日本のジャズを支えた「稲葉國光(b)」と「大隅寿男(ds)」そしてピアノは、「ケン・マッカーシー/Ken McCarthy」。ファンにとってはたまらない「バートン節」です。今回聴いてみて、なかなかいい歌だと再認識した。

雨の日と月曜日は

アン・バートン / MUZAK,INC.

「I Cover The Waterfront ー Ann Burton」

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 二人目は、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」の「Gypsy in My Soul」(2004)から。ジプシー・ジャズ風のアレンジが新鮮。

Gypsy in My Soul

Connie Evingson / Minnehaha Music

「I Cover The Waterfront ー Connie Evingson」

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 ささやき声、ウィスパー・ボイスの歌唱でも。「レナ・セイカリー/Lena Seikaly」。アルバム、「Looking Back」(2013)から。

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Looking Back
Lena Seikaly
CD Baby


     
     

「I Cover the Waterfront ー Lena Seikaly」

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 じっくりと聴かせる「ジョー・パス/Joe Pass」のギターでも。アルバムは、「インターコンチネンタル/Intercontinental」(1970)。

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インターコンチネンタル/Intercontinental
ジョー・パス/Joe Pass
ユニバーサル ミュージック クラシック


     
      

「Joe Pass – I Cover the Waterfront」

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梅雨の先触れ

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エゴノキ
ホウノキ
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 散り始めた「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花を踏みしめながら登っていく。今日の山作業は、先週に引き続き、ナラ枯れ対策として粘着シート(ムシ虫ホイホイという)を被害木に巻く。高いところからや視界が開けたところからでないと見えない。この山で一番大きな葉っぱを持つ木、「ホウノキ(朴の木)」の花。梅雨が近づいてきたのか、ちょっと蒸し暑さを感じるこの日、枝の先にぽつんと咲く孤高の花が、遠目にも清々しい。

 この山に自生する「ヤマグリ(山栗)」は、もうすっかり花が落ちてしまった。栗の花に由来した「栗花落(つゆおち)」というレアな名字、お名前があるという。「栗」の花は、梅雨の時期までに散ってしまうことから、「つゆおち」と読むのだそうだ。

 ビオトープには、少し小さめであるが、つぼみをいっぱいつけた「エゴノキ」の枝先に、「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊がぶら下がっていた。これから、梅雨が近づくにつれ、この真っ白い大きな卵塊がいくつもぶら下がり、新しい命を生み出してゆく。

 今宵のピアノ。「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の「Summer Night」。お気に入りのソロ・ピアノ・アルバム、「Ballads II」(1987)にも収められているが、今日は、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(bass)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (drums)」とのトリオで。アルバムは、マイルスをトリビュートした「Summer Night」(2007)から。

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ



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Summer Night 
リッチー・バイラーク・トリオ/Richie Beirach Trio
Venus Records


      
      

「Summer Night ー Richie Beirach Trio」

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梅雨が近づくと ・・・

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モリアオガエル卵塊2
モリアオガエル卵塊
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 山作業を終える頃には、小雨も上がり、「そろそろでは」とビオトープへ寄ってみる。今年もビオトープにせり出した「ヤマボウシ」の枝に、いくつもの白い卵塊を見つけた。梅雨が近づく雨模様の日は、決まってそう、「モリアオガエル(森青蛙)」の産卵が始まったのである。若葉の明るい緑の中で、きらきらと輝いている。ことしも相変わらずそんな時期が来たんだ。

 「モリアオガエル」はおもに森林に生息するが、5月から6月にかけてが産卵期で、生息地付近の湖沼に集まり、深夜、池の上に張り出した木の枝に、体の大きな一匹の雌を数匹の雄が抱きかかえ、共同で直径10~15cmほどの真白い泡に包まれた卵塊を産みつける。その中に300~800個ほどの卵が産みつけられるが、約1週間ほど経つと卵が孵化する。孵化した「オタマジャクシ」は、泡の塊の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下する。「オタマジャクシ」は1ヶ月ほどかけて成長するが、「イモリ」や「ゲンゴロウ」などの補食を免れたごく少数の幼蛙だけが、森林へ帰ってゆく。産卵は深夜に行われるというので、私はまだ見たことないが、産卵の写真はNETより拝借したもの。「ダーウィンが来た!」ではないが、進化の結果とはいえ本当に不思議なカエルですある。ちなみにこの「モリアオガエル」、兵庫県では「絶滅危惧II類(VU)」に指定されている。 (Wikipedia参照)

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 今宵は、大のご贔屓だったオランダ出身の「アン・バートン/Ann Burton」が歌う雨の歌。就職してからしばらく音楽やJAZZから離れていた時期があったが、それを引き戻してくれたのが、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」、そしてボーカルでは、「アン・バートン」の2枚のLP、「ブルー・バートン/Blue Burton」(1967)、「バラード・アンド・バートン/Ballads & Burton」(1969)であった。

 「ルイス・ヴァン・ダイク・トリオ/The Louis Van Dyke Trio」をバックにしっとりと歌う大人の雰囲気に聴き惚れ、女性ジャズ・ボーカルを聴き始めたのである。その歌唱を貫いているのは、静寂とある種の倦怠感。また、それがなんとも言えないのである。

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 「アン・バートン/Ann Burton」は、1933年、オランダのアムステルダムの生まれ。プロ歌手になってから、ある日、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」のレコードを聴いて感動し、ホリディのように自分自身の歌の世界を持ち、それを歌っていこうと決心したという。厳しい難しい道を歩みだし、経済的には恵まれなかったが、自身の納得できる歌だけを歌っていた。1989年惜しくも死去。 享年56歳であった。死して28年、いまだに人気のある女性ボーカル。

 まず、ジャズの定番曲、「Here’s That Rainy Day」。「失恋した日には決まって雨が降る」そんな意味でしょうか。1953年、作詞「ジョニー・バーク/Johnny Burke」、作曲「ジミー・ヴァン・ヒューゼン/Jimmy Van Heusen」のスタンダード。

【 Here’s That Rainy Day 】

「♪ Maybe I should have saved   ちょっとくらいは残しておくべきだったかもしれない
   Those left over dreams     叶えられなかった夢を
   Funny, but here’s that rainy day 不思議ね、こんな日に限って雨が降る

  Here’s that rainy day they told me about 「雨の日だってある」と人は言う
  And I laughed at the thought      でも「そんなことってある?」と笑い飛ばしてきた
  That it might turn out this way     それが結局こんな結果を招いてしまったの

  Where is that worn-out wish   陳腐だと思って捨ててしまった 
  That I threw aside         あの想いはどこへ行ったの
  After it brought my lover near?  彼を間近に感じたのに捨ててしまったあの想いは

  Funny how love becomes a cold rainy day 不思議ね どんな恋も最後は冷たい雨になる
  Funny that rainy day is here         不思議ね 今度もまた雨ね ・・・ ♪」 
  
           

バラード・アンド・バートン

アン・バートン / SMJ

「Ann Burton – Here’s That Rainy Day」

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 2曲目は、「雨の日と月曜日は/Rainy Days And Mondays」。「カーペンターズ/Carpenters」が1971年に発表し、ヒットした曲。この曲は、2枚のアルバムに収録されている。1枚は、1977年6月、「アン・バートン」3度目の来日の際に録音されて、「トリオ・レコード」からリリースされたアルバム、「雨の日と月曜日は/Burton For Certain 」である。彼女をバックアップするのは、ピアノが「ケン・マッカーシー/Ken McCarthy」、ベースが「稲葉国光」、ドラムスは「大隈寿男」。

 もう一枚は、死後発掘された未発表だったパフォーマンスをまとめたアルバム、「ラフィング・アット・ライフ~ウィズ・ルイス・ヴァン・ダイク/Ann Burton Laughing At Life」。「ブルー・バートン」や「バラード&バートン」でお馴染みの「アン・バートン」ゆかりのピアニスト、「ルイス・ヴァン・ダイク」との共演セッションをまとめたアルバム。

雨の日と月曜日は

アン・バートン / MUZAK,INC.

ラフィング・アット・ライフ~ウィズ・ルイス・ヴァン・ダイク

アン・バートン / MUZAK

雨の日に聴く「アン・バートン」。2曲目は、「雨の日と月曜日は/Rainy Days And Mondays」。

【 Rainy Days And Mondays (雨の日と月曜日は)】
                  作詞・作曲 P.Williams/R.Nichols

「♪ Talking to myself and feeling old  独り言を呟いて、ちょっと老けたかなと感じる
   Sometimes I’d like to quit       もう終わりにしたいと思うけど
   Nothing ever seems to fit        自分らしいことも見つからなくて

   Hangin’ around,                ウロウロしたり、
        nothing to do but frown     しかめっ面しかすることがなくて
   Rainy days and Mondays          雨の日と月曜日は
        always get me down        いつも気が滅入るの

   What I’ve got they used to call the blues こんな感じをきっと憂鬱(ブルース)というのね
   Nothing is really wrong           何かが間違っているわけじゃないんだけど
   Feeling like I don’t belong         なんとなく違和感があるの
  
   Walking around                 孤独なピエロみたいに
         some kind of lonely clown   ただ歩き回って
   Rainy days and Mondays          雨の日と月曜日は
         always get me down       いつも気が滅入るの

   ・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Ann Burton - Rainy Days And Mondays」

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 「ルイス・ヴァン・ダイク」とのセッションは以下をクリックしてください。

「Ann Burton with Louis Van Dijk – Rainy Days And Mondays」

  

どうしてこんな所に卵を産むのか不思議でならない

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モリアオガエル卵塊
エゴノキ

遊びの山のビオトープ、その周りの「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」、「エゴノキ」が満開です。そして、今年もまたその木の枝に、「モリアオガエル(森青蛙)」が真っ白い卵塊を産み付けている。もう一部は溶け出して、オタマジャクシが池に落ちている。毎年のようにこれを見て思うのであるが、「生物の進化」というのは不思議に満ちている。ビオトープの水面にも一面に「エゴノキ」の花 ・・・。

203h

ひさしぶりに「Inger Marie」の「Fool on the hill/Nature boy」が聴きたくなりました。

「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。そんな彼女が好きで、このブログでも、何回か取り上げてきた。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その3) ~ノルウェイ、癒しの熟女は ・・・~」など)

1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。(前の記事からの再録)

デビュー・アルバムで私の愛聴盤、「メイク・ジス・モーメント/Make This Moment 」(2004)から、「Fool on the hill/Nature boy」。

Make This Moment

Inger Marie Gundersen / Stunt

「Fool On The Hill/Nature Boy – Inger Marie Gundersen」

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