JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(193) ~ Something with spring color ~

Tags: , ,

DSCN9536
 「大寒」の日のウォーキング。ご近所にあるアンティーク・ショップの店先に、「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕)」が、無造作に活けてあった。周りにかぐわしい薫りが漂っている。もうそんな季節なのだ。これから、いち早く春の訪れを告げるもの、「Something with spring color」が少しづつ増えてくる。

 しかし、まだまだ「春暁」というには、ほど遠く、夜が明けるのも遅いし、寒いので布団からも出難い。早く春が訪れるのを願いながら、じっくりと聴くのは、「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」。アンニュイで、少しダーク、大人のムードを湛えつつ、いぶし銀のように鈍い光を放つ。冬の中に春の兆しを感じるような歌声は、一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。歌うのは、「Some Things Never Change」。

b0102572_171210100

 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。

 その第三作、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から「Some Things Never Change」。前作同様、「ジョージ・ハリソン」の名曲「Something」をはじめ、「スティング/Sting」、「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」など多様なアーティストのヒット曲をカバーしている。さらに、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」の「The first time everI saw your face」も。相変わらずのアンニュイな雰囲気の中にも美しさと上品さが漂う。ライナーノーツに「Some Things Never Change」は、イギリス出身のロック・グループ、「スーパートランプ/Supertramp」のカバーとあったが、歌詞も違うし、作者も違う。オリジナル曲ではないだろうか。

【 Some Things Never Change 】    by Ole Henrik Gjortz

「♪ Some things never change    何も変わらない
  In the way we talk         会話してても
  Words don’t come easy      言葉に詰まってしまう
  Some things gonna change    でも何かが変わった
  In the way way we walk      ふたり一緒に歩いて
  You have come far to please me  私を喜ばせるために遠くまできてしまったから

  You make me walk         この山の上の街を通り抜け
  Through the mountain town     あたたは私をここまで連れてきた
  You make me see far        遥か遠くまで見通せる地に

  Nothing’s gonna change       何も変わらない
  In the way you move me around   あなたは私のそばにいる
  Nothing’s gonna change       何も変わらない
  In the way you smile         あなたは微笑んでいる

  Nothing’s gonna change        何も変わらない
  In the way you land out of time    あなたが拍子はずれになることも
  And I’m only existing for you     だから私はあなたのために在る

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン

インガー・マリエ / インディーズ・メーカー

「Some Things Never Change – Inger Marie Gundersen」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

   

   

路傍の花、樹々の鳥(105) ~ 蝋梅が鮮やかだ ~

Tags: , ,

DSCN0987

日課にしているウォーキングの道筋には、今多くの「ロウバイ(蝋梅)」が咲いている。その中で、この「ロウバイ」が、群を抜いて鮮やかである。日当たりがいいのか、土壌がいいのか。人の人生もこうあって欲しいが ・・・。春も間近。

このブログは「Jazzy Living」。そして聴きたくなった曲は、「Easy Living」。「気楽な暮らし」とでも訳したらいいのか。「Easy」には、「苦しい状態から抜け出した安らぎの気分」といった意味合いもあるそうだ。古いスタンダード・ナンバーです。「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」監督・主演の映画、「マディソン郡の橋/原題: The Bridges of Madison County」(1995年)で、「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の歌唱が使われていましたね。「誰かを愛するという生活は何物にも変えがたく素晴らしい ・・・」といった歌。

マディソン郡の橋 <OST1000>

オリジナル・サウンドトラック / ワーナーミュージック・ジャパン

【 Easy Living 】  詞:Leo Robin 曲:Ralph Rainger

「♪ Living for you is easy living        あなたのために生きる、それは安らぎの暮らし
   It’s easy to live when you’re in love  恋に落ちると、生きているのが楽になる
   And I’m so in love               だから私は恋に落ちた
   There is nothing in life but you      あなただけが私の人生

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Easy Living ~ Johnny Hartman」

         You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

演奏も聴いてみましょうか。MJQのリーダーだった「ジョン・ルイス/John Lewis」のアルバム、「グランド・エンカウンター ~東に2度、西に3度/Grand Encounter: 2° East – 3°West 」(1956)から。「グランド・エンカウンター」とは「大いなる出会い」という意味で、一時期JAZZ界を二分した「イースト・コースト・ジャズ」の「ジョン・ルイス(p)」と「パーシー・ヒース/Percy Heath(ds)」の二人と、「ウエスト・コースト・ジャズ」の「ビル・パーキンズ/Bill Perkins (ts)」、「チコ・ハミルトン/Chico Hamilton (ds)」、そして「ジム・ホール/Jim Hall (g)」の三人が、ロサンジェルスの小さな劇場に一堂に会して録音された。

グランド・エンカウンター

ジョン・ルイス / ユニバーサル ミュージック

心温まる演奏ですね。

「John Lewis Quintet featuring Bill Perkins – Easy Living」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

路傍の花、樹々の鳥(104) ~ 暖冬の影響なんでしょうか? ~

Tags: , ,

DSCN0613a

いつものウォーキングの道筋。ずっと早春の花だと認識していたが、「ロウバイ(蝋梅、臘梅、唐梅)」が咲いている。ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、普通1月から2月にかけて、香りの強い黄色い花を付ける。唐の国から来たこともあり、「唐梅」とも呼ばれ、中国名も「蝋梅」であったことにちなむという。ちょっと早いようだが、暖冬の影響なんでしょうか?

    「蝋梅の香の一歩づつありそめし」 (稲畑汀子)

DSCN0620a

こちらは、「ボケ(木瓜)」の花。これも中国が原産で、わが国へは平安時代に渡来したと言われている。ふつうは3月から4月に咲くはずなのだが、「ボケ」というだけに、これも暖冬の影響かなとと思って調べてみると、「カンボケ(寒木瓜)」といって、「ボケ」の園芸品種で、11月から12月ごろに咲き出すものがあるという。

    「落日のふと寒木瓜の朱を点ず」  (加藤楸邨)

「A列車で行こう/Take The ”A” Train”の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn(1915-1967)」の有名な曲に、「A flower is a lovesome thing」という曲がある。そんな曲を聴いてみましょうか。

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
    Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

とまあ、こんな歌詞ですが、多くのミュージシャンにカバーされている。私は、「エンリコ・ピエラヌンツイ・トリオ/Enrico Pieranunzi Trio」の「Ballads」(2006)というアルバムに収録されているバージョンが好きなんですが、残念なことにYOUTUBEにアップされていません。

Ballads

Enrico Pieranunzi / Carrion

かわりに、往年のアメリカのジャズ・ピアニスト、「ヴィンス・ガラルディ/Vince Guaraldi (1928-1976)」のドラムレスのトリオの演奏を ・・・。

Flower Is a Lovesome Thing

Vince Guaraldi / Ojc

「Vince Guaraldi Trio – A Flower Is a Lovesome Thing」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、「Ella At Duke’s Place」(1965年)から、大御所「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」の歌唱で ・・・。

Ella at Duke’s Place

Ella Fitzgerald / Polygram Records


「Ella Fitzgerald – A Flower Is A Lovesome Thing」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

春を待たずに咲く花

Tags: , ,

DSCN6638
 
まるで春のようなぽかぽか陽気。3月下旬の気候だとか、立春も間近 ・・・。その陽気に誘われて向かった先は「宝塚あいあいパーク」。英国調の建物の中庭の植木屋さんには、春を待たずに、「ロウバイ(蝋梅)」の黄色い花、早咲きの「ツバキ(椿)」がいっぱいの花を咲かせていた。やはりこの陽気に誘われてか、園内は花を買い求める人や、園芸用品を買い求める人で一杯。春の訪れも、もうすぐであることを実感。
 
caecilie%20norby%2001
 
さて、今宵の「お久しぶり熟女シンガー」は、「セシリア・ノービー/Caecilie Norby」と参りましょうか。北欧美女シンガー図鑑でも取り上げた北欧デンマークの大姉御。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その7 最終回) ~デンマークを彩る個性的な歌姫たち~」

彼女のキャリアを再掲すると、1964年、デンマークのコペンハーゲン生まれ。クラシック作曲家の父、オペラ歌手の母に持ち、当然のようにクラシックの教育を受けたが、セシリアは、「ナンシー・ウィルソン/Nancy Wilson」、「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」、「ダイナ・ワシントン/Dinah Washington」といったジャズ・ミュージシャンに影響を受け、クラシックではなくジャズ、ロック&ポップの分野からデビューすることになった。そして、彼女の2作目であるが、デンマーク人として初めて「ブルーノート/Blue Note」からのメジャーでのデビュー・アルバムとなったのが、「マイ・コーナー・オブ・ザ・スカイ/My Corner of the Sky」(1995年NY録音)である。

My Corner of the Sky

Norby Ceacilie / EMI Europe Generic

ロック的、R&B的な雰囲気も醸し出している「Set Them Free」を。

「Caecilie Norby - Set Them Free」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

時は経って、2011年の野心作が「アラベスク/Arabesque」。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」、「アビー・リンカーン/Abbey Lincoln」、「ラヴェル/Joseph-Maurice Ravel 」、「サティ/Erik Alfred Leslie Satie」らの作品を「セシリア・ノービー」の解釈とアイデアでの表現。彼女のパフォーマンスを支えるベースの大御所でパートナーの、「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson」らのサポートも極めて強力。

Arabesque

Caecilie Norby / Ais

そんな中から、アラビックな雰囲気に包まれた「シェネラザード/Schenerazade」。

「Cæcilie Norby -Schenerazade」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

公私ともに彼女の最高のパートナーである「ラーシュ・ダニエルソン」と組み、ストリングスやら、「ラーシュ・ヤンソン/Lars Jansson(p)」、「ランディ・ブレッカー/Randy Brecker(tp)」などが次々と登場し、まるで万華鏡のような演奏を繰り広げるアルバムは、「Slow Fruit」(2007)。

Slow Fruit

Caecilie Norby / Enja

その中から、ソフトで、メロウで、アーバンな渋さで人気が出ていると聞く「カーティス・スタイガース/Curtis Stigers」とボサノバ・タッチで、デュエットを聴かせるのは、「Big Time」。これぞ大人のデュエット!

「Caecilie Norby & Curtis Stigers -Big Time」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、2013年、彼女のとって9作目になるソロ・アルバム「Silent Ways」がリリースされた。彼女が影響を受け、JAZZを志すきっかけともなった「ナンシー・ウィルソン/Nancy Wilson」へのトリビュート・アルバムである。やはり、パートナーの「ラーシュ・ダニエルソン」を中心にしたカルテットをベースに、「ボブ・ディラン/」の「Like A Rolling Stone」、「ポール・サイモン/」のHearts And Bones」、「トム・ウェイツ/」の「Diamonds And Gold」などのカバーを相変わらずの透明感溢れる北欧JAZZの響きに満ち溢れている。

Silent Ways

セシリア・ノービー / Act Music + Vision

「SILENT WAYS - Cæcilie Norby」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、「ラーシュ・ダニエルソン」の参加は当然ながら、注目すべきは、ご贔屓のポーランドのピアニスト、「レシェク・モジュジェル/Leszek Mozdzer」がスタジオ録音にも、サイレント・ウェイ・ライブにも参加していることである。(参照拙ブログ「路傍の花、樹々の鳥(31 )~ご近所は薔薇の季節~」「子供120人と里山をちょっとだけ学ぶ」など) ライブの様子をちょっと見てみましょうか。

「Cæcilie Norby – Like A Rolling Stone (Silent Ways Live) 」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、最後はアルバムには収録されていないが、ライブでは演奏された曲、「青春の光と影/Both Sides Now」。以前、ロンドン、パリの公演で、同じくラーシュとのベース・デュオで大喝采を博した曲である。

London/Paris

Caecilie Norby / Import

いや、豹柄?の衣装が板についています。

「Cæcilie Norby – Both Sides Now (Silent Ways Live)」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.