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中秋の名月に

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 昨夜は「十五夜」。旧暦の九月十五日、「中秋の名月」の日である。ウォーキングの途中で「ススキ(薄、芒)」を採り、団子を作って、晴れの予報が出ている夜に備える。「ススキ」。「尾花」とも呼ばれる「秋の七草」の一つ。またかっては「茅(かや)」、「萱」とも呼ばれ、農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを「茅場(かやば)」と呼んでいた。現在でも、集落50戸のうち38棟が、かやぶきの屋根であり観光名所ともなっている、京都府南丹市美山町北の、「かやぶきの里」のはずれには、茅場が残っている。

 そして、一面のススキが名所となっているところが関西にはいくつかあり、大阪府河内長野市の岩湧山、映画「ノルウェイの森」の舞台ともなった兵庫県神崎郡の砥峰高原、また奈良県宇陀郡の曽爾(そに)高原などは、その一面のススキの美しさに圧倒される。

 月の出を待つ。私の家の東に小さな丘というか、山があるのだが、そこから大きな月が登ってきました。写真にはうまく写らなかったが、文様までくっきりと見える。こんなにはっきりと美しく見える「中秋の名月」は久しぶり。ちょっと感動的だった。

 わたしの好きな曲、もう症候群的といってもいいが、その一つに、「Moon and Sand」という曲がある。邦題「月と砂」。作曲家、「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」と、彼と40年間に渡ってコンビを組んだ作詞家、「ウィリアム・エングヴィック/William Engvick」の作品。ワイルダーは、ボストンで銀行を経営する資産家の跡取りでありながら、自ら実家とは縁を切り、ニューヨークに飛び出してきて、作曲に一生を捧げた男。人付き合いが嫌いで、生活もホテル住まい。ずっと独身を通したというちょっと変わり者。エングヴィックが、唯一といってもいい気の許せる相手だったらしく、全ての作詞を彼に託し、エングヴィックもまた、ワイルダーの曲にしか詩を付けていないというこちらもちょっと変わり者だったらしい。

【 Moon and Sand 】

「♪ Deep is the midnight sea   真夜中の海は深く感じ
  Warm is the fragrant night   かぐわしい夜は暖かく感じる
  Sweet are you lips to me    口づけられた君の唇は甘い
  Soft as the moon and sand   そしてやわらかい 月と砂のように

  Oh when shall we meet again  いま再び会えるのだろうか
  When the night has left us    この夜が二人を置き去りにしてしまっても
  Will the spell remain       この魔法がずっと効いていて欲しい

  The waves invade the shore   波は浜辺に絶え間なく打ち寄せては引いていく
  Though we may kiss no more   たとえ僕たちがもうキスをしなくなったとしても
  Night is at our command     夜は僕たちのもの
  Moon and sand           月も砂も

  The waves invade the shore
  Though we may kiss no more
  Night is at our command
  Moon and sand                               ♪」

 去年も「十五夜」に聴いたのは、JAZZYな月と星のラヴ・ソングがぎっしりつまった「ダイアナ・パントン/Diana Panton」のアルバム、「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた(原題:If The Moon Turns Green)」(2007)。

ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた

ダイアナ・パントン / MUZAK/fab.

「Diana Panton – Moon and Sand」

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 そして、死の直前に撮影されたドキュメンタリー、「Let’s Get Lost」のサウンド・トラックに収録されているのは、「チェット・ベイカー/Chet Baker」。

Let’S Get Lost

Chet Baker / RCA Victor Europe

「Chet Baker – Moon & Sand」

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 「ケニー・バレル/Kenny Burrell」のギターも上げておかなくては ・・・。「ギル・エヴァンス・オーケストラ/Gil Evans Orchestra」とのコラボ・アルバム、「ケニー・バレルの全貌/GuitarForms」(1964)から。

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ケニー・バレルの全貌 Limited Edition
ケニー・バレル、ギル・エバンス
ユニバーサル ミュージック クラシック


  
    


「Kenny Burrell with Gil Evans Orchestra – Moon and Sand」

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中秋の名月を観ながら「ビヨルンスタ」を聴く

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満月、中秋の名月であった。旧暦の8月15日。私は、中秋の夜はいつも満月とばかり思っていたが、誤解していたようで、どうもそうではないらしい。しかし、今日は満月。次回の中秋の日が満月となるのは、8年後、東京オリンピックの翌年だという。ちょっとした天体ショーでもあったのだ。玩具の天体望遠鏡やら、双眼鏡やらを持ち出して、くっきりと晴れた夜空に浮かぶ満月に見入った。しかし、悲しいかな、ただやみくもにシャッターを押すだけの私の撮影技術では、当然望むべくもなく、どうも月の写真がちゃんと撮れたためしがないのである。ご容赦ください。まっ、買ってきた月見団子は食べましたがね ・・・。

さて、「写真より音楽」などと、言い訳がましく言いつつ、月の撮影は早々に切り上げる。やはりこんな夜に聴くべきはピアノでしょう。お馴染みのブログで紹介され、気に入って即発注し、つい最近届いたばかりのノルウェーのピアニストである「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」のアルバムをじっくりとかける。

 
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彼の奏でる世界を聴くと、音楽をカテゴライズすることの無意味さをつくづく感じる。ジャズなのか、クラシックなのか、はたまたそれらでもない何かなのか ・・・。一時代を画した「ウィンダムヒル/Windham Hill Records」レーベルの「ジョージ・ウィンストン/George Winston」(参照拙ブログ「やがては森に、千年の夢」)ら、あるいは「海辺のピアニスト」と呼ばれ、ケルト音楽に根付いた音楽世界を追及している「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」(参照拙ブログ「海辺のピアニスト」)などを聴いたときに感じた「カテゴライズ」への戸惑いと同じである。「ジャズは人生のBGM」と言ってはばからない私が言うのもなんですが、といって、「環境音楽」、「癒しの音楽」というカテゴリーも、やや安直さや軽んじられた響きが感じられふさわしくない様にも思う。

 
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「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」。1952年4月、ノルウェー・オスロの生まれのピアニストでコンポーザー、作家。元々はクラシック音楽の教養を受けていたが、のちにジャズの影響を受け「ヨーロピアン・ジャズ」を演奏するようになったという。すぐれた音質で定評のあるECMレコード所属のミュージシャンの一人であり、ベテランで人気もあり、多作で、「wikipedia」をみると、60を超える相当な数のアルバムがりりースされている。作家としても有名らしく、小説のほか詩集やエッセイなどを含め、20冊以上の本を出版している。

ECMからリリースされたCDに、「Water Stories」(1993)、「The Sea」 (1995)、「The River」(1996)など「水」に縁のタイトルを持つアルバムが多く、「水の詩人」と呼ばれてもいる。

そんな「ケティル・ビヨルンスタ」、最近届いた3作のうち、とりあえず今日は、初期のピアノ・ソロ・アルバム、「プレリュード1/Prelude Preludes Vol. 1」 (1984)、「プレリュード2/Preludes Vol. 2 」(1985) と、「ピアノロジー/Pianology」(1987) の3アルバムを2枚セットにした「Early Piano Music」(2011)を聴いた。

これらのアルバムには個々の曲のタイトルはついていない。ただ通し番号がつけられているだけである。もはやタイトルさえ意味を持たないという事か。皓々たる月の光の中で、ピアノという楽器の素晴らしさが、改めて伝わってくる。「風呂井戸」さんに感謝!

Early Piano Music

Ketil Bjornstad / Hubro

聴いてくれという言葉以外に表現する手段がないくらい美しい曲の中から2曲。「Pianology」から冒頭の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad – Pianology 1」
 
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そして、19曲からなる「Prelude」。13番目の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad – Prelude 13」
 
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