JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

雨上がりのクヌギ林はア・カペラの雰囲気に似ている

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 朝方の雨も上がり、すこし薄日の差し込むクヌギ林で、今日もまた、「台場クヌギ」を伐採し、窯木づくりを続ける。ひんやりと冷え込む空気、朝靄、静寂、鳥のさえずり ・・・。そんな中での作業、素朴で、シンプルで、それでいてチームワークが欠かせない。毎年、繰り返している大変な作業だが、嫌になったり、飽きることがない。音楽で言えば、「ア・カペラ」の魅力に似ていると言えなくもない。午後は、この近く、黒川字奥瀧谷の「台場クヌギ林」が、里山として、市の天然物に指定されたことに関するセミナーを聴講。クヌギ三昧の一日。

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 さて、今宵は、「ア・カペラ」を聴いてみましょうか。「シンガーズ・アンリミッテッド/The Singers Unlimited」。

 アメリカのシカゴで、1967年に結成された4人組のジャズ・コーラス・グループ。1970年代に活躍し、多重録音の技術を用いた美しいア・カペラ・コーラスで人気を博した。メンバーは、「ジーン・ピュアリング/Gene Puerling」、「ドン・シェルトン/Don Shelton」、「レン・ドレスラー/Len Dresslar」、そして紅一点の、「ボニー・ハーマン/Bonnie Herman」。1971年に「オスカー・ピーターソン/」との共演によるアルバム、「In Tune (with Oscar Peterson)」でデビューを果たす。1981年までの間に15枚のアルバムを残すが、とりわけ、「ア・カペラ/A Capella」(1971年)と「クリスマス/Christmas」(1972年)の人気が高いという。

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ア・カペラ
ザ・シンガーズ・アンリミテッド
ユニバーサル ミュージック クラシック


  
  

 「ア・カペラ」から「ビートルズ/The Beatles」のナンバーなどを ・・・。

「Singers Unlimited – Michelle」

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「The Singers Unlimited – The Fool On The Hill」

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「The Singers Unlimited – Try to remember」

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 クリスマスも近いということで、「クリスマス」も。フル・アルバムがアップされていました。

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Christmas Singers Unlimited CD, Import
ザ・シンガーズ・アンリミテッド
Polygram Records


   
   

「The Singers Unlimited - Christmas」

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雨ニモ負ケズ、鹿ニモ負ケズニ

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 昨年伐採した「台場クヌギ」の切り株から、新しい枝が成長している。今年の春に一旦芽を出したが、鹿に食べられてしまい、その後、鹿除けネットを設置したため、再度芽を吹き出したものであろう。その生命力のたくましさにいつもながら驚かされる。8~10年ぐらい経てば、菊炭の炭材として伐採するのに手頃な太さに成長する。こうやって、この里山では長い間、伐採⇒育成⇒伐採と、輪伐を繰り返してきたが、ダムができたため、この里山が放置された。いまは里山が体験できる公園として、我々がクヌギを育て、伐採をし、炭焼きをして里山文化を将来に伝えようとしている。

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 だいぶ朽ちかけているが、「ヤママユガ(山繭蛾)」の繭(まゆ)であろう。山のクヌギ林では、成虫、幼虫もふくめ、よく見つけることがある。

 「ヤママユ(山繭)」、「テンサン(天蚕)」とも呼ばれる日本在来の代表的な野蚕(やさん)で、北海道から九州にかけて分布し、クヌギ、コナラ、カシワ、シラカシなどの葉を食物として、全国の落葉性雑木林に生息しているという。養蚕が盛んだった私の故郷・松本に隣接する地域、穂高町(現在の安曇野市)の有明では、いわゆる一般的な「お蚕さん」である「家蚕(かさん)」とは別に、江戸時代からこの「天蚕」の飼育が行われていることで知られていた。この繭から採れる糸は、「天蚕糸」とよぱれ.光沢が優美で、太く、伸度が大きく、織物にして丈夫で、しわにならず、暖かく、手触りも良いなどの優れた特徴があり、繊維のダイヤモンドにもたとえられて珍重されているという。たしか宮中でもこの「天蚕」が飼育され、「天蚕糸」を採取する習わしが行われているように記憶している。

 さて、今宵は、「何度でも繰り返して」という意味の「Time After Time」という曲。そう聞けば、多くの方は、まず「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の1984年のヒット曲で、「マイルス・デイヴィス/Niles Davis」等多数のアーティストにカヴァーされているナンバーを思い浮かべるでしょう。実は、この「Time After Time」、もうひとつ同名のスタンダード曲がある。「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」が歌って1957年にヒットした曲。この曲は「ラホス・コルタイ/Lajos Koltai」監督の映画「いつか眠りにつく前に/Evening」でも使われていたのを覚えている。

 二つの曲を聴き比べてみましょうか。皆さんはどちらがお気に入りでしょうか? まずは、「シンディ・ローパー」バージョン。「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌唱で。

【 Time After Time 】 by Cyndi Lauper/Robert Hyman

「♪ Lyin’ in my bed I hear the clock tick ベッドに寝転がると聞こえる時計の音
   And think of you           そんな時あなたのことを考えてしまう
   Caught up in circles confusion     思いは堂々巡りになってしまうが
   Is nothing new            それはいつものことで珍しくもない

   Flashback warm nights        突然思い出すいくつかの夜
   Almost left behind          ほとんどはもう過去のことだけれど
   Suitcase of memories        スーツケースいっぱいに詰まる位の思い出
   Time after              何度となく繰り返した思い出

   ・・・・・・・・・・・・・

   If you’re lost you can look      もしあなたが見失ったとしても
   and you will find me         探せばきっと私を見つけられる
   Time after time           何回でもね
   If you fall I will catch you      もしあなたが倒れても私が受け止めるよ
   I’ll be waiting            私はずっと待っているから
   Time after time           何度でも 何度でも

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 アルバム「Simply Eva」にも収録されているが、1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズクラブ、「Blues Alley」での最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」から。

Nightbird

Eva Cassidy / Imports


「Eva Cassidy – Time After Time」

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 そして、もうひとつの同名のスタンダード曲「Time After Time」。映画で歌っていたのは、「マーガレット・ホワイティング/Margaret Whiting」だという。なじみはないが、1940~50年代にもっとも活躍した白人女性ポピュラー・シンガーの一人で、「マイ・フーリッシュ・ハート / MY FOOLISH HEART」などが代表的なヒット曲だったそうだ。今宵は、ノルウェイの歌姫、「スールヴァイグ・シュレッタイェル/Solveig Slettahjell」と、たまには男性ボーカルもいいでしょう、「マット・ダスク/Matt Dusk」の歌唱で。

【 Time After Time 】  作詩:Sammy Cahn 作曲:Jule Styne

「♪ Time after time      何度でも
  I tell myself that I’m    自分に言って聞かせるんだ
  So lucky to be loving you  君を愛することができて僕は幸せ者

  So lucky to be        僕は幸せ者     
  The one you run to see    だって一日が終わり、夕暮れになれば
  In the evening, when the day is through 君に走って会いに行けるんだから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  And time after time      そして何度でも
  You’ll hear me say that I’m   君は僕の囁きを聞くんだ
  So lucky to be loving you    君を愛することができて僕は幸せ者ってね ♪」

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 「スールヴァイグ・シュレッタイェル」。独特のけだるげなヴォーカルで人気だという、1971年生まれのノルウェーの女性シンガー。彼女のデビュー作は、「Slow Motion Orchestra」(2003) 。2ndアルバム、「Silver」 (2004)も、「What Is This Thing Called Love」、「Moon River」、「Time After Time」などを収録したスタンダード集であるが、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の「Take It With Me」など異色の曲も収録されている。サポートは、デビュー・アルバムからの付き合いの「スロー・モーション・クインテット/Slow Motion Quintet」。

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Silver
スールヴァイグ・シュレッタイェル
Solveig Slettahjell & Slow Motion Quintet
Curling Legs


   
   


「Time After Time – Solveig Slettahjell」

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 「マット・ダスク/Matt Dusk」。「21世紀のフランク・シナトラ」と評され、世界的にも活躍する­「イケメン・ジャズシンガー」である。たしかに、艶と華のある歌声、若い時のシナトラを彷彿とさせる歌唱だ。

 「マット・ダスク」。1978年、カナダ・オンタリオ州トロント生まれ。小さい頃から歌手を目指し、7歳の時にトロントの音楽学校に入学。以後11年間通い続けたという。当初は、オペラやクラシック音楽を専攻するも、17歳の時に、「トニー・ベネット/Tony Bennett」や「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」の曲を聴いて以来、ヴォーカリストとしてのスタイルを転向したという。一度は家業を継ぐ決心をするも音楽への夢を捨てきれず、再度、音楽学校へ入学。そこで「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」に指導を受け、ジャズやポピュラー音楽の歌唱法を学び、同時に在学中に4枚のCDをリリースするなど音楽家としての才能を現し始めた。  

 2013年のアルバム、「My Funny Valentine: The Chet Baker Songbook」から。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の没後25周年の2013年、マットの彼の永遠の憧れである彼に敬意を表し、80人編成ものオーケストラを従えて、「チェット・ベイカー」の代表­曲を大人の魅力でで歌い上げたアルバムである。

MY FUNNY VALENTINE-THE CHET BAKER SONGBOOK-

マット・ダスク / Rambling Records

 サポートするトランペットは、キューバ出身で、ハイノートと、抜群のリズム感で、キューバ音楽、ジャズ、クラシックを自在に行き来する「アルトゥーロ・サンドヴァル/Arturo Sandoval」。

「Matt Dusk – Time After Time」

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わが街を代表する木、台場クヌギの大貫禄

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 街の中心部の再開発がすすみ、そこに大きな公園がオープンした。オープンを記念する祭りが開かれているということで出かけてみた。

 かって炭焼きが盛んだった黒川地区の「台場クヌギ」が、街を代表する木として、もうひとつの街を代表する木、「エドヒガン(江戸彼岸)」桜と並んで移植されていた。樹齢数十年、いや百年近くはあろうかという台場クヌギの老木。10年くらいのサイクルの輪伐を繰り返し、すっかり根元(台場)の部分が太くなり、貫禄と風格を感じさせる。それでもなお、若木を萌芽させ、育てていく生命力の強さ、懐の深さに感心する。こんな木を見て子供たちが何かを感じてくれれば ・・・。

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 さて、今宵は「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の新アルバム、「アイ・ノウ・アイ・ドリーム/I Know I Dream」から。2015年発表の「テンダリー/Tenderly」以来2年ぶりの新作となるが、彼女の長年の夢だったというオーケストラとの共演を実現。美しいストリングス・サウンドをバックに、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「ダブル・レインボウ/Double Rainbow」や「フォトグラフ/Photograph」、「セルジュ・ゲンスブール/Serge Gainsbourg」の「失われた恋/Les Amours Perdues」、「ニノ・フェレール/Nino Ferrari」の「マデュレイラ通り/La Rua Madureira」といった曲を、相変わらずのキュートな歌声で聴かせている。

 しかしなんて言っても、特筆すべきは、今年のノーベル文学賞受賞作家、「カズオ・イシグロ」氏が再び、詩を提供していることであろう。いずれも彼女のパートナーであるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」が作曲しているが、ブルーノートへの移籍後第一弾、「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Train」(2007)では、表題曲と「アイス・ホテル/The Ice Hotel」、「I Wish I Could Go Travelling Again」、「So Romantic」の4曲を。「The Ice Hotel」は2008年に「インターナショナル・ソングライティング・コンペティション」のジャズ部門で最優秀楽曲賞を受賞している。

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 そして、「ドリーマー・イン・コンサート~ライヴ・イン・パリ/Dreamer In Concert」(2011)では、さらに、「Postcard Lovers」を、「チェンジング・ライツ/The Changing Lights」(2013)では、タイトル曲のほか、「The Summer We Crossed Europe In The Rain」、「Waiter,Oh Waiter」と3曲が提供されている。そして新作「I Know I Dream」では、日本の新幹線にインスパイアされたという「バレット・トレイン(新幹線)/Bullet Train」が提供され、「The Changing Lights」がオーケストラ・バ-ジョンで収録されている。彼らはもう10年ちかくのコラボである。

 「カズオ・イシグロ」氏のノーベル文学賞受賞に際して、「ステイシー・ケント」は次のようにコメントを寄せている。

 『 今日はきっと皆さんもこの素晴らしいニュースを耳にしたことでしょう。カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞しました! とても胸躍る話です!!! とても興奮して、文章になりません。私はイシグロの大ファンでしたが、彼が私とジムのファンということで、BBCラジオ4で「無人島に持って行きたい作品」として、私たちの曲をかけてくれたことを知ったのは、ずっと後のことです。そのようにして私たちは出会い、友人になり、そこからトムリンソン/イシグロのソングライティング関係のすべてが始まりました。読んでくださって、そしてこのハッピーな、ハッピーなニュースを共有してくださってありがとうございます!!! (BARKS記事より拝借)』

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アイ・ノウ・アイ・ドリーム/ I Know I Dream
ステイシー・ケント/Stacey Kent

    
   
    

 まだ、アルバムがYOUTUBEにアップされていないので、前作でも紹介された「The Changing Lights」をライブ・バージョンで聴いてみましょうか。

【 The Changing Lights 】  by Kazuo Ishiguro/Jim Tomlinson

「♪ Were we leaving Rio         もうリオを離れて
  Or were we in New York?        ニューヨークについたのね
  I remember bossa nova on the breeze  そよ風に乗って聴こえるボサノバが恋しい

  We were in the back seat        広くはないタクシーの
  Of a cab we couldn’t afford        バックシートに二人で座り
  You were holding my old rucksack     あなたは膝の上に私の古いリュックを
             on your knees     抱えていた

  You leaned towards your window     あなたは車の窓にもたれかかり
  To see the traffic up ahead         前方の車の流れを見ていた
  ”These commuters here,” you said   「この通勤する人たちは、まるで
  ”Could be the walking dead.”   ウォーキング・デッド(歩く死者)のようだ」と言った

  And we vowed to guard our dreams   そして私たちは夢を守りぬくことを誓いあった
  From all the storms that lay ahead    どんな嵐が行く手に横たわろうとも
  From the winds of fear and         恐れや年月、妥協といった     
       age and compromise             逆風が吹こうとも
  And we laughed about the hopelessness  そして多くの人々を取り巻く
  Of so many peoples lives          この希望が見えないこの状況を笑い飛ばした
  As we slowly moved towards        ゆっくりと前に進んでいけば
  The changing lights.            きっと光は変わると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Stacey Kent – The Changing Lights」

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 アルバムからその他の曲も ・・・。

「Stacey Kent – Double Rainbow」

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「Stacey Kent – To Say Goodbye (Official Music Video) 」

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クヌギ林にチェーン・ソーの音響く 

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クヌギ林にチェーン・ソーの音が高らかに響く。いよいよ今年の炭焼き活動開始である。近年、鹿の食害で、萌芽した若芽が食べられてしまい、菊炭の材料となる「台場クヌギ」が枯渇しかけている。鹿除フェンスや植樹などの対策によりクヌギ林が再生するまで、なんとかいまあるクヌギで凌いでいかなくてはならない。とはいえ、ことしも伐採開始、チェーン・ソーの響きが気分を高揚させる。さて、来年一月の炭焼き本番までに、約400本の窯木を用意しなくてはならないのだ。

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今宵のピアノは、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」。「Steppin’Out」(2013)を聴いて興味を持ち、「澤野工房」からの初リリース、「The Moon And The Bonfires/月と篝火(かがりび)」(2015)で魅了され、聴き始めたピアニスト。「雅びにして耽美のピアニスト」。イタリア出身のニューフェイス。

毎年、「兵庫県立芸術文化センター」で開催されている「Hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル2016」。今年12月16日は「アトリエ澤野スペシャル」で、「ロベルト・オルサー・トリオ」。そこはもう抜け目なく、最前列のチケットをしっかりとゲットしているのです。

そのピアノの音の透明感が尋常ではないと感じた。「The Moon And The Bonfires」のクレジットでは、「ファツィオリ/Fazioli Grand Piano F278」を使っていると、記載されている。このピアノ、イタリアのピアニストたちが好んで使うようで、透明感が抜群なのだが、12月のコンサートでは、どのピアノを使うのだろうか? そして音色は? 期待感は高まるばかり。

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「ロベルト・オルサー」。1971年、イタリアは「ドモドッソラ」生まれ。幼少の頃から、クラシックのピアノとオルガンを習い、名門「ベルディ音楽院」ではオルガンを専攻。その後、ミラノのカソリック大学では哲学を学ぶ傍ら、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」らからジャズ・ピアノを学んだという。最初のレコーディングは、セクステットで、2002~2003年に行われ、「Eveline」というタイトルでリリースされている。その後、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev (doublebass)」、「マウロ・ベッジオ/Mauro Beggio (drums)」とピアノトリオを結成、2012年に、「Steppin’Out」、そして「The Moon And The Bonfires」へと続いている。

Steppin’ Out

Roberto Olzer Trio / Abeat Records

「Roberto Olzer Trio – Die Irren」

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THE MOON AND THE BONFIRES

ロベルト・オルサー・トリオ / 澤野工房

そして、ソロ・アルバム。「Esprit de Finesse – Hommage a F. Mendelssohn」(2009)。「メンデルスゾーンへのオマージュ」とサブ・タイトルが付けられているように、メンデルスゾーンの楽曲とオリジナルが約半々で構成されている。アルバム・タイトルの「Esprit de Finesse」、「西田幾多郎」によって「繊細の精神」と訳されているが、パスカルの言葉で、幾何学的精神の対概念、いわば哲学する精神のことだそうだ。メンデルスゾーンの楽曲と自分の楽曲を対比させ、内省的な思索の結果、クラシカルな響きと旋律の美しさが表出した秀逸な作品。

Espirit De Finesse

Roberto Olzer / Imports

「Roberto Olzer, piano solo - Divertissement I & Eveline」

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そして新譜もリリースされるようだ。『季節の風に吹かれて、彷徨う「夢の街(ドリームスヴィル)」。繊細にして優美、透明にして深遠。』とキャッチには ・・・。

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ロベルト・オルサー・トリオ / 澤野工房

気合を入れて ~ 今年の炭焼き始動 ~ 

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いよいよ今年の炭焼き活動が始まった。炭焼きの本番は、来年の1月から2月にかけて行う予定であるが、始動はこの時期。我々の焼く炭は、備長炭に代表される「白炭」ではなく、「黒炭」。その断面が菊の花のような形をしているところから、「菊炭」と呼ばれる炭である。昔からこの北摂地域の名産品で、「一庫炭」、「池田炭」とも呼ばれ、かってこの里に数多くあった炭焼き農家も、時代の流れとともに少なくなり、今ではこの近辺では1軒だけが炭焼きを生業としている。今は公園となっているダム建設によって放棄されたかっての里山、クヌギ林を再生林として手入れをし、炭材を確保しつつ、炭焼き技術を伝承するために、毎年冬になるとボランティアで炭を焼いている。

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まずは菊炭の材料となるクヌギの窯木を2ヶ月かけて準備するのであるが、再生林で今年伐採を予定している台場クヌギの調査を実施した。ここから炭焼き活動が始動するのである。

私は今年が7年目の炭焼き。前回初めて自分でも納得できるレベルの炭が焼け、ちょっとはコツを掴めたかなという感じをしているが、まだまだ奥が深い。とはいえ、まずは伐採。2回分の炭焼きに必要な約800本の窯木を準備しなくてはならない。足場の悪い急斜面での伐採、玉切り、運搬作業。高齢者にとってはかなりしんどい3K作業である。怪我をしないように、させないように、気合を入れて来週から頑張ろう。

さて気合を入れるため、今宵はハードバップな曲を選んでみる。その昔、ファンキーの代名詞のような曲であった「リー・モーガン/Lee Morgan」の「サイドワインダー/The Sidewinder」。山作業をしていると、時折、「マムシ(蝮)」に出くわすことがあるが、「サイドワインダー」は、「ヨコバイガラガラヘビ」の別名だとか。昔、アリゾナ州のフェニックスを訪れたことがあるが、ガン・ファイトのショーが売りの観光牧場で、「ガラガラヘビ」の唐揚げを食べたことを思い出した。これが意外に美味かったのだ。

演奏は、「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」率いる「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」。元々は「スイングジャーナル」誌と「キングレコード」の発案による日本向けプロジェクトで、1984年にデビュー。斬新なアレンジと、強力なメンバーによるソロをフィーチャーして、ハードバップの再来で、人気を集めたクインテットの第5作目のアルバム、「ザ・サイドワインダー」(1986)から。
 

ザ・サイドワインダー

マンハッタン・ジャズ・クインテット / キングレコード

「Manhattan Jazz Quintet - The Sidewinder」

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もうひとつのカバーは、あの「ジョー・サンプル/Joe Sample」とファンクの仲間たち、「ジョー・サンプル&ソウル・コミッティ/Joe Sample And The Soul Committee」の演奏。アルバムは、「 Did You Feel That?」(1994)。「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd(ds)」、「フレディ・ワシントン/Freddie Washington(b)」、「レニー・カストロ/Lenny Castro(perc)」などといった手練のメンバーを擁してのグルーヴィーなクルセイダーズ・サウンドを聴かせてくれる。その「魂委員会」のアルバムから ・・・。どちらが気合いが入るかは、人それぞれ。お任せします。

Did You Feel That?

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「Joe Sample And The Soul Committee – The Sidewinder」

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頑張れ! ど根性クヌギ

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つい先日、クヌギの再生林をチェックしているとき、うれしい発見をした。ずっと芽が出る気配がなかったから、根も露出し、もう朽ち果てて枯れてしまったと思っていたクヌギの株(台場)より新しい芽が出ているのである。しかも、周遊路のすぐ脇の斜面にあって、鹿の食害からクヌギを保護するために張ったネットの区域外の場所。おもわず、「ど根性クヌギ」と名付けてしまった。いや、クヌギの萌芽力は強いと聞いてはいたが、これほど強靭だとは思っていなかった。うれしい発見、無事「台場クヌギ」として大きく育ってほしい。頑張れ! 育ったら、「天晴れ」あげましょう。(下の写真は、鹿除けネットを貼った結果、萌芽し、順調に生育している台場クヌギ)

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秋らしいアルバムを ・・・。

「環境音楽」、「ヒーリング・ミュージック」、「イージーリスニング」と言ってしまえばそれまでだが、エバーグリーンな魅力をもつ良質のBGMがある。「ウィンダム・ヒル・レコード/Windham Hill Records」よりリリースされた、アメリカのピアニスト、「ジョージ・ウィンストン/George Winston」のアルバム、「オータム/Autumn」(1980年)である。

「ウィンダム・ヒル・レコードは、1976年にギタリストの「ウィリアム・アッカーマン/William Ackerman」と彼の前妻、「アン・ロビンソン/Ann Robinson」により創設されたレコード・レーベルで、その聴きやすさと音楽性は、「ヒーリング・ミュージック」として一時期世界を席巻した。「ジョージ・ウィンストン」の「オータム」は、ピアノ・ソロアルバムとしては異例のヒットを遂げ、世界的に「ウィンダム・ヒル・サウンド」を流行させた。

リリース当時はまだLPの時代で、A面は、「SEPTEMBER」として、「Colors/Dance (カラーズ/ダンス)」、「Woods (森)」、「Longing/Love (邦題;あこがれ/愛)」の3曲が収録されている。
B面は、「OCTOBER」として、「Road (道)」など4曲が収録されているが、今日は、A面3曲を聴いてみましょうか。

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George Winston / Windham Hill Records

 (解説はNETなどより)

1.Colors/Dance (カラーズ/ダンス);モンタナ州ビリングスとマイルスシティの、秋の楓や箱柳にインスピレーションを受けた曲とされる。

「George Winston – Colors/Dance」

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2.Woods (森) 森の情景が素直に伝わってきます。

「George Winston Autumn – Woods」

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3.Longing/Love (あこがれ/愛);TVの天気予報のBGMやトヨタのCMソングとしても使われた曲。ジョージ自身は「秋の季節に感銘を受けた曲」と語っているという。

「George Winston – Longing Love」

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今年もクヌギ伐採を始める

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来年1月から始まる炭焼きに向けて、炭材となる「クヌギ(椚、櫟)」の伐採を始めた。なぜこの時期にクヌギを伐採するのか? それは、葉が枯れ、もう水分を上げなくなったこの時期が一番伐採に適しているからである。今回伐採を計画している区域は、平成18年に伐採した区域である。その後萌芽した枝が育ち、7年経つと炭材として使えるくらいの太さに育つ。台場クヌギを伐る位置は、古来より台場の株から「一寸」と言われており、其の位置にチェーンソーを入れて伐採する。伐採した幹は、枝を払い、我々の窯の大きさに合わせた約80cmの長さに玉切り(輪切り)する。これが、「窯木(かまぎ)」とよばれる炭の材料となる。我々の窯で、太さにもよるが、だいたい窯木が1回の炭焼きで400本ぐらい入るのである。今年は2囘の炭焼きを予定しているので、800本近くの窯木を準備しなくてはならない。

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払った枝はさらに細かく切り、50cmほどの長さにして束ね、柴木にする。これは「バイタ」と呼ばれ、窯木の炭焼きの初期の段階で、窯内の温度を上げ、熱の廻りをよくするために窯木の上に詰め込むものである。1回の炭焼きで80~100束ほど必要とする。

この伐採、窯木作りが、炭焼きの工程の中で、もっともキツイ作業である。我々は定年をとうに過ぎた爺さん婆さんのボランティア・グループ、体力的にも相当落ちてきているため、急斜面での伐採作、窯木降ろしは安全第一が最優先、そして長時間の作業はきつくなってきているため、どうしても小刻みで日数を要するようになってきている。去年から炭を焼く窯数も3窯から2窯に減らしたが、それでも伐採に4日間、窯木作り、窯木降ろしに6日間ほどを考えている。森の中で窯木を作る作業はたちまち汗ビッショリであるが、この上なく爽快で達成感もあるからやめられない。(参照拙ブログ「クヌギ伐採、炭の原木づくり始まる」「いよいよ台場クヌギの伐採を始める」 など)

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クヌギの伐採を始めると、いつも聴きたくなる曲がある。ここ数年は毎年決まってこの時期に聴いているような気もする。風に舞うクヌギの葉が心を浮き立たせるのであろうか。「デイヴ・グルーシン/Dave Grusin」の「マウンテン・ダンス/Mountain Dance」(1980)。「ロバート・デ・ニーロ/Robert De Niro」、「メリル・ストリープ/Meryl Streep」主演の映画、「恋に落ちて/Falling in Love」(1984)のテーマ曲ともなった曲である。

「デイヴ・グルーシン」。1934年、コロラド州出身、アメリカのジャズ、フュージョン、映画音楽を代表するピアニスト、編曲家、作曲家、プロデューサーである。米国グラミー賞受賞10回、ノミネーション1回、アカデミー賞受賞1回、ノミネーション7回、ゴールデン・グローブ賞ノミネーション4回という輝かしい経歴を持つ強者。音楽一家に育ち、幼い頃から音楽を学んだという。1956年に、コロラド大学音楽科を卒業後、兵役を務めたが、除隊、再びニューヨークで音楽の勉強に勤しむ。1960年代に入ると、「アンディ・ウィリアムズ・ショウ」の音楽監督を務め、以後様々なドラマや映画に楽曲を提供していくこととなる。この頃よりジャズを演奏するようになったというが、1970年代に入るとクロス・オーバーの流行にのり、「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」や「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」などと共に活動の幅を広げ、フュージョン、クロス・オーバーの代表的音楽家として今に至っている。

「マウンテン・ダンス」がリリースされた1980年当時、その新鮮に響きに、なんて才能あるミュージシャンが現れたものかと思ったこともある。そんな懐かしの一枚で、クロス・オーバーの名盤が、「マウンテン・ダンス」。

マウンテン・ダンス

デイヴ・グルーシン マーカス・ミラー ジェフ・ミロノフ イアン・アンダーウッド エドワード・ウォルシュ ハービー・メイソン ルーベンス・バッシーニビクターエンタテインメント


「Dave Grusin – Mountain Dance」

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いよいよ台場クヌギの伐採を始める

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いよいよシーズン到来である。年が明けたら、すぐに始まる炭焼きのための準備作業を始めた。この炭焼きであるが、太閤秀吉の時代よりこの地に伝わる美しい菊炭作りの技を伝承するために、山の手入れを行っている、我々ボランティア・グループが毎年行っているグループ最大の行事である。

まず炭材となるクヌギの伐採である。なぜこの時期に伐採するのか? それは、葉が枯れ、もう水分を上げなくなったこの時期が一番伐採に適しているし、高温で炭を焼くのは寒い冬が適しているからである。前回、調査した区域の伐採に早速取り掛かる。台場クヌギを伐る位置は、古来より台場の株から「一寸」と言われており、其の位置にチェーンソーを入れて伐採する。伐採した幹は、枝を払い、我々の窯の大きさに合わせた約80cmの長さに玉切り(輪切り)する。これが、「窯木(かまぎ)」とよばれる炭の材料となる。我々の窯で、太さにもよるが、だいたい窯木が1回の炭焼きで400本ぐらい入るのである。

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払った枝はさらに細かく切り、50cmほどの長さにして束ね、柴木にする。これが「バイタ」と呼ばれ、窯木の炭焼きの初期の段階で、窯内の温度を上げ、熱の廻りをよくするために窯木の上に詰め込むものである。1回の炭焼きで80~100束ほど必要とする。まず2日間の作業を終えたが、ほぼ予定の半分ほどの伐採を終えることができた。残りは来週以降の楽しみ。今回の炭焼きは2回を予定しているが、炭焼きの終わる2月初旬までのこれからの約3ヶ月間、炭焼き三昧の日々となる。

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今宵は少しレトロな女性シンガーを引っ張り出してきました。「アナ・マリア・アルバゲッティ/Anna Maria Alberghetti」。1936年、イタリアのペーザロ(Pesaro)生まれだそうです。キュートな美人で、クラシカルな歌唱のシンガーだと紹介されることが多い歌手。ペーザロは、オペラ作曲家の「ロッシーニ」の生まれた街で、「ロッシーニ音楽祭」が催されていることで有名だという。父親はオペラ歌手でありコンサート・マスター、母親はクラシック・ピアニストというから、彼女の唱法がクラシカルであることは無理からぬところ。アルバゲッティは、なんと6歳の頃から歌手としてヨーロッパをツァーしていたという。そして13歳の時に渡米し、「カーネギー・ホール」にデビュー。映画にも出演をしたそうだ。さらに、1961年にはブロードウェイでミュージカルに出演し主役を演じ、「トニー賞(主演女優賞)」まで受賞したという。今年で御歳78歳、2007年にはまだ舞台に出演していたという。

その13歳で「カーネギーホール」へ出演したあと、映画に主演した時のクリップがある。門外漢の私でも感じるその驚異のソプラノ ・・・。

「Anna Maria Alberghetti ー Caro Nome」
 
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その彼女がどういういきさつか、ジャズのスタンダードを歌っている。あのハイノートでクラシカルな声は、スタンダードでもキュートで可愛らしい。節回しが丁寧で上品でだんだん耳に馴染んでくるから不思議。代表アルバムは次の2作か。それも含めていくつかの復刻版がリリースされている。

ウォーム・アンド・ウィリング(紙ジャケット仕様)

アナ・マリア・アルバゲッティ / EMIミュージックジャパン

アイ・キャント・レジスト・ユー(紙ジャケット仕様)

アナ・マリア・アルバゲッティ / EMIミュージックジャパン

「Too Young – Anna Maria Alberghetti」
 
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「I Concentrate On You – Anna Maria Alberghetti」

 
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もみぢ ふた色

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遊びの山の「イロハモミジ(いろは紅葉)」である。ほとんど同じ場所に在るのに、ちょっとした日当たりの差か、個体差か、色がまるで違う。不思議なものである。山全体が赤や黄色に染まりだした中で、年が明けたら本番を迎える、今シーズンの炭焼きの一連の作業も、この日スタートした。

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ほぼ10年前に伐採した「クヌギ(櫟、椚、橡)」が、「台場クヌギ」として適当な太さに成長してきたので、いよいよ今年から10年サイクルで、伐採区域を回していこうという試みを始める。そのためにも、まず伐採予定区域にどのくらいの数の台場クヌギが育っていて、どのくらいの量の窯木が採れそうかを調べなくはならない。伐採予定区域の台場クヌギの数をナンバリングし、一本一本の太さ、樹高を記録してゆく。その結果、「台場クヌギ」でおおよそ一窯分、さらに新たに高木を伐採することでもう一窯、計二窯分のクヌギを確保できると思われる。一応の目途を得て調査を終え、いよいよ来週より伐採を始める。老体にはきつく、しんどい作業ではあるが、あの菊炭の美しさを見たいばかりに、今年もまた楽しき3K作業に挑戦する。

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さて、今宵のお久しぶり歌姫は、「カトリーヌ・レガー/Cathrine Legardh」。デンマークの女性歌手である。とりたたてて美人というわけではないし、特筆するような歌唱テクニックがあるわけではない。強いて言えば、まるで絵本に出てくるピノキオみたいな高い鼻が個性的。しかし、聴いていると、自然に心が和んでくるジャズ向きの渋めの落ち着いた声が気に入っている歌手。

「カトリーヌ・レガー」。1973年、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの血を引く両親のもとに生まれる。元々は音楽教師を目指し、童謡アルバムも2枚リリース。しかし、その音楽の勉強の途中でジャズに出会い、英国で「アニタ・ワーデル/Anita Wardell」、米国では「シーラ・ジョーダン/Sheila Jordan」に師事したという。 スタンダード・ジャズをメインに歌う彼女は、上海万博でデンマークを代表して歌い、母国やアイスランドなどで多くの音楽賞に輝いているという実力派でもある。
 
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その「カトリーヌ・レガー/Cathrine Legardh」の2008年のデビュー・アルバムが、「Gorgeous Creatures(華麗なる生き物たちの意?)」である。知名度もほぼない新人ながら、このスタンダード集、結構ヒットしたという。古くは「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、そして最近では、「ホリー・コール/Holly Cole」、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」などのボーカル・トリオと同じ、ドラムレスで、ギターとベース、ピアノをバックにした編成である。時折アコーディオンも混じるこの古き良き時代を感じさせる編成に共通しているのは、穏やかで、レトロで、スローで、ロマンチックな空気。

Gorgeous Creature

Cathrine Legardh / Storyville


 
その中から、レトロな雰囲気を感じさせるスタンダードを2曲 ・・・。

「Cathrine Legardh – Once upon a summertime」
 
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「Cathrine Legardh - I’m old fashioned」
 
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デビュー作でも参加したピアノの「ブライアン・ケロック/Brian Kellock」とのデュオ・アルバムが、「Love Still Wears A Smile」(2013)。たった2人ということを感じさせない多彩な音空間も、穏やかで暖かみだけでなく変化も演出する彼女の歌唱と、端正でロマンティック、しかしダイナミックに鍵盤を行き来するケロックのピアノならではの作り出せる空間であろうか。冒頭の「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」の「First Song」からひきこまれてしまう。バラードだけではなく、全ての曲に穏やかではあるが個性的な表情が漂うスタンダード集。

Love Still Wears A Smile [輸入盤]

Cathrine Legardh-Brian Kellock / Storyville

「Cathrine Legardh - A Time For Love」
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「Cathrine Legardh & Brian Kellock – The Party’s Over」

 
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鹿や猪はこんな事をしない

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炭の材料として昨年伐ったクヌギの株が、無残にもボロボロに剥がされている。これでは、「台場クヌギ」として新しい新芽の発生は全く期待できない。鹿や猪はこんな事をしない。ましてや、「カシノナガキクイムシ」のしわざでもない。人の仕業である。多分、「カブトムシ」か「クワガタ」の幼虫を採ろうとして、クヌギの切り株を剥いだのであろう。こんな状態の株がこの山にいくつかある。こんなことしなくとも幼虫は得られると思うのに、ひどいことをするもんだ。鹿や猪、野鳥などは、餌となる植物や虫などを最後まで食べ尽くして、根絶やしにするようなことは決してしない。そんなことをすれば、連鎖がくずれ、たちまち来年の餌に困るからだ。「共存」、あるいは「持続可能性(サスティナビリティ/sustainability)」ということを、本能的に知っているのである。

かっては、数の子、最近は、鯨、黒マグロ、日本うなぎなど、全て人間の欲の結果がもたらしている昨今の食の状況を思うとき、考えさせられる出来事であった。日本にも「こもり柿」という良き習わしがあったのに ・・・ 。
 
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さて、この7月11日に76歳で他界したジャズ・ベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」に思いを馳せてみましょうか。(参照拙ブログ「最高のベーシスト逝く」「デュオの名匠  チャーリー・ヘイデンの伝説」 など) やはり、ヘイデンといえば、デュオ・アルバムでしょう。幾多の名盤ともいえるデュオ・アルバムを出していますが、イギリス人のピアニスト、「ジョン・テイラー/John Taylor」と2003年に録音された、「ナイトフォール/Nightfall」もそのひとつでしょう。アルバムのタイトルもいいですね、夕暮れ、黄昏、夜の帳といった意味。なかなか手に入りにくく、この度の再発売でようやく手に入れたアルバム。

「ナイトフォール」は、「ピアノの詩人」と称される「ジョン・テイラー」とのベテランの二人が奏でるのは「美しさと静謐にみちた黄昏」といった表現がぴったりのアーティスティックなアルバム。その中でこのベテランはお互いを際立たせるような鳥肌もののプレイが続けられる。これぞチャーリーの晩年の傑作と言える。
 
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「チャーリー・ヘイデン」。1937年、アメリカ・アイオワ州生まれ。10代よりベースを弾き始めた彼は、1957年からロサンジェルスにて、「アート・ペッパー/Art Pepper」、「デクスター・ゴードン/Dexter Gordon」などとセッションを行うようになり、59年には「オーネット・コールマン/Ornette Coleman」のカルテットに参加し、広くその名が知られるようになった。その後、60年代には「キース・ジャレット/Keith Jarrett」と活動を共にし、70~80年代には、様々なセッションに参加し、。オーソドックスなジャズからフリー・ジャズ、フュージョンまで幅広い活躍をみせた。そんな幅の広さ、引き出しの多さから「デュオの巨匠」とも呼ばれ、多くのデュオの名演を残した。2000年には「パット・メセニー/Pat Metheny」との共作アルバム、「ミズリーの空高く/Beyond the Missouri Sky (Short Stories)」で、グラミー賞最優秀ジャズ・インストルメンタル・グループを受賞し、名実ともにトップ・ベーシストしての栄冠を手にした。
 
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「ジョン・テイラー」。1942年生まれ、イギリス・マンチェスター出身のジャズピアノ奏者、作曲家。音楽一家で育ち幼少からピアノをマスターしたという。1964年ロンドンに出て、多くのアーティストと共演。1971年トリオを結成し、初リーダー作「Decipher」を発表。モード手法を基盤としたスピード感溢れる高度なインタープレイを披露した。「ピアノの詩人」と称されるように、欧州ピアニストの例に漏れず、クラシックをベースにした気品あふれる演奏でファンを魅了。現在までにECMレコードに多くの録音を残していることもうなづける。

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チャーリー・ヘイデン&ジョン・テイラー / ライス・レコード

訪れた秋の夕闇の中で聴きたいアルバムからは2曲を ・・・。

「Bittersweet – Charlie Haden & John Taylor」
 
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「Silence – Charlie Haden & John Taylor」
 
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