さて、今宵の歌。先日惜しくも他界し、「ソウルの女王」とも呼ばれた「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」。曲は、「キャロル・キング/Carole King」の名曲のカバー、「You’ve Got A Friend (邦題:君の友だち)」と「アメイジング・グレイス/Amazing Grace」。ソウルフルな歌唱は、まさにゴスペルである。アルバム、「 アメイジング・グレイス/Amazing Grace」(1972)から。「Precious Lord (慕いまつる主なるイエスよ)」や「Take My Hand」などのゴスペルを被せた編曲。録音は、1972年、バプティスト派の大きな教会で、信者席に熱烈なオーディエンスを迎え、大編成のファンキーなバンドと「サザン・カリフォルニア・コミュニティ・クワイア/Southern California Community Choir」をバックコーラスに従えて行われた。このアルバムは全米で200万枚売上を 記録し、グラミー賞(the 1972 Grammy Award for Best Soul Gospel Performance)に輝いたという。
じっくりと読んだ朝の朝刊。シャンソンの大御所、「シャルル・アズナヴール/Charles Aznavour」が、94歳で来日、2日間のコンサートをこなすという記事。1924年生まれ、94歳ですよ!! いままで1400曲以上のシャンソンを書く傍ら、俳優としても大いに活躍し、「フランソワ・トリュフォー/François Truffaut」のヌーヴェル・ヴァーグ映画の名作、「ピアニストを撃て/原題;Tirez sur le pianiste」(1960)などに60本以上の映画に出演しているという。その秘訣は何なんでしょうね。
ジャズ好きの私にとっても、もう残念なことに二人共鬼籍に入ってしまった、「アンリ・サルヴァドール/Henri Salvador」、「ピエール・バルー/Pierre Barouh」とならんで、気にかかる存在だった男性シャンソン歌手である。1960年代から70年代にかけて、日本で起こった「シャンソン・ブーム」の立役者でもあり、「帰り来ぬ青春/Hier encore 」、「ラ・ボエーム/La bohême」、「哀しみのヴェニス/Que c’est triste Venise」、「世界の果て/Emmenez-moi」、「コメディアン/Les comédiens」、「イザベル/Isabelle」など、多くの曲に日本語の訳詞がつき、多くの日本人シンガーによって、いわゆる「シャンソン喫茶」でよく歌われた。
「♪ She may be the face I can’t forget きっと忘れない彼女の表情
The trace of pleasure or regret 彼女は愛の喜び、それとも後悔の軌跡
May be my treasure or the price I have to pay 彼女は僕の宝物、それとも代償
She may be the song the summer sings 彼女は夏が奏でる詩
May be the chill the autumn brings 彼女は秋が運んでくる涼やかな風
May be a hundred different things 彼女は一日のなかで起こるたくさんの出来事の
Within the measure of a day 優劣を決めてくれる
She may be the beauty or the beast 彼女は美女、それとも野獣
May be the famine or the feast 彼女は飢え、それともご馳走
May turn each day into a heaven or a hell 彼女次第で毎日が天国にも地獄にもなる
She may be the mirror of my dream 彼女は僕の夢を映す鏡
The smile reflected in a stream 彼女は小川のせせらぎに映った微笑
She may not be でもひょっとしたら
what she may seem inside her shell 彼女は見かけとは違うかもしれない
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She may be the reason I survive 彼女は僕が辛くても負けずに生きていける理由
The Why and when for I’m alive 僕が生きている理由そのもの
The one I’ll care for through これまで何年もの間様々な起伏を乗りこえて
the rough in many years 彼女を見守ってきた
Me,I’ll take her laughter and her tears 時に彼女を笑わせ、時には泣かせ
And make them all my souvenirs それが今はたくさんの思い出になっている
For where she goes I’ve got to be たとえ彼女がどこへ行こうと僕はついていこう
The meaning of my life is she,she,she 僕の人生の意味は、彼女、そう彼女だから ♪」
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