JAZZYな生活

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地蔵盆の夜に和の情緒を楽しむ

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 夏の終わりの「地蔵盆」の夜、地元のブランド神社とも言うべき、清和源氏の祖「源満仲」らを祀る「多田神社」で「萬燈会」を見る。「多田神社」では、「地蔵盆」の8月23日より、主祭神「源満仲」公の旧暦の命日にあたる8月27日までの間、境内に提灯を掲げ、祭神の御霊を和める「萬燈会」を、「源満仲」公薨去一千年にあたる平成9年より行っている。


   
 夕飯をそこそこに済ませ、食後のウォーキングがてら出かけてみる。今日は「地蔵盆」でもある。途中にあるいくつかのお地蔵さんや公民館に子供たちが集まって「地蔵盆」の祭りをやってないかと思ったが、その気配は全くない。その代わり、やっていたのが神社近くの小学校の校庭で行われていた地域の盆踊り。いくつか夜店も出て、子供たちはみんなここへ集まっていた。団地の盆踊りクラブに属してる妻は、早速、踊りの輪に加わっていく。櫓、浴衣姿、太鼓、三味線、民謡音頭 ・・・。ひとしきり日本情緒を楽しだあとは、お目当ての「多田神社」へ向かう。



 盆踊りの会場とは打って変わって、「多田神社」境内にはあまり訪れる人もおらず、静寂そのもの。そこに「灯り」と「陰翳」が醸し出す幽玄の世界が広がっている。玉砂利を踏みしめる音だけが境内に響く。「畏れ」。夜の神社へのお参りは、清々しい朝のお参りとはまた違った感じである。「動」の対極にある、闇、静寂 ・・・など「無」を大事にする日本の文化、情緒。

 境内一面に広がる「萬燈会」の幻想的な光景を見ながら、私は、50年も前に見た別の光景を思い出していた。それは、就職で関西に来たばかりの頃訪れた、京都「化野(あだしの)念仏寺」の「千灯供養」の光景。この「千灯供養」も、毎年「地蔵盆」の8月23日・24日に行われる。嵯峨野の奥の奥、鳥居本。もちろん車など持っていない頃で、大阪から行くだけでも相当な時間がかかったが、山の辺の静かなお寺に広がる幻想的な世界を目の当たりにして、その美しさに絶句し、何回か通ったことがある。(写真はNETより拝借) この歳になってようやく「灯り」と「陰翳」のつくる奥行きのある美しさがわかるようになったのかな。


 隣の団地の公園にひときわ目を引く石の彫刻がある。 世界的に著名な彫刻家である「流 政之(ながれまさゆき)」氏の作品である「おもろ座」と名付けられた石舞台。もう一つ思い出したのが、この石舞台で毎年10月に行われる、薪能「川西おもろ能」。その幽玄の美。人間国宝、「金春欣三」氏を中心に続けられ、今年でもう28回目を迎えるという。しばらく見ていなかったが、今年はぜひ見たいと鑑賞の抽選に申し込みをした。

 久しぶりに、「和」のテイストのジャズを聴いてみましょうか。米国で活躍した日本人のジャズ・ピアニストのパイオニアと言っていい、「龝吉(秋吉)敏子」。その彼女と結婚し、「マンディ満ちる」をもうけたのが、サックス奏者、「チャーリー・マリアーノ/Charlie Mariano」。その短い3年ほどの結婚生活の間に吹き込まれた数枚のアルバムに、「チャーリー・マリアーノ」との来日時に録音された、「イースト & ウエスト/East & West」(1963)というアルバムがある。ウエスト・サイドの曲には、映画「ウエスト・サイド物語」から、そしてイースト・サイドには、「春の海」、マリアーノ作曲の「竜安寺の石庭」の2曲が収録されている。今聴いても、その「和」のテイストに驚かされが、「渡辺貞夫」、「菊地雅章」、「原田政長」、「富樫雅彦」ら当時の新進気鋭の若手ジャズメンが加わっていたのも特筆される。

East & West/イースト&ウエスト
Toshiko Akiyoshi & Charlie Mariano/秋吉敏子&チャーリー・マリアーノ
BMGメディアジャパン


    
    

 マリアーノの手になる「竜安寺の石庭」。マリアーノは、「龝吉敏子」を通じて、日本の美を完璧にイメージできていたのかもしれないと思わせるほど ・・・。

「Charlie Mariano ― Stone Garden of Ryoan Temple (竜安寺の石庭)」
 
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夏の終わりの風物詩、愛宕山の火祭り、そして地蔵盆

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 京都の「大文字送り火」が終わると、残暑はまだ厳しいものの関西人は、秋の気配を敏感に感じとるようだ。そんな秋を前にした供養の祭りが信仰心の強い近畿地方のあちこちの辻や路地で行われる。「地蔵盆(じぞうぼん)」。そして「愛宕山」と名付けられた山で行われる「火祭り」。
 
「地蔵盆」は、お盆の期間中でもある旧暦の7月24日を中心とした3日間の期間に行われる地蔵菩薩の祭のことをいうが、地蔵菩薩の縁日(毎月24日)ではあるが、寺院に祀られている地蔵菩薩を対象とした祭りではなく、道祖神信仰と結びついた路傍あるいは街角、辻の地蔵が対象となっているという。近畿地方では特に盛んであり、この時期、古い町並みのある町では、あちこちの路傍にあるお地蔵さんを祀っているのをよく見かける。今日では地蔵盆は子供のための祭となり、地蔵の前に集まった子供達に供養の菓子や手料理などを振るまわれる場合が多い。地味であるが、地域の濃密な縁(えにし)と歴史を感じさせる祭りを見かけると、どこかで「ほっ」としたような気持ちになる。
 

 そして、8月24日にこれも各地で行われるのが「火祭り」。この北摂地域で有名なのが、隣町池田市で行われる「池田五月山のがんがら火祭り」。五月山にある「愛宕神社」の夏祭りである。この「愛宕火(がんがら火)」は、1644年(正保元年)にその起源を持ち、重さ100キログラム、長さ4メートル、3基の大松明を担いで、全行程3キロメートルの道のりを火の粉を散らしながら練り歩く、北摂を代表する勇壮な伝統的火祭りである。「がんがら火祭り」と呼ばれる由縁は、大松明に随行して打ち鳴らす、八丁鐘や半鐘を音に由来があるとのこと。
 
 「がんがら火」は、その火を御燈明に灯すと火除けになると信じられ、五月山にある「愛宕神社」の「火伏せ信仰」と結びついている。「愛宕神社」の大元は「火伏に霊験あり」と信じられている京都の「愛宕神社」。私の勤めていた会社でもそうだったが、ここのお札をもらって炊事場などに貼ってあるのを関西ではよく見かける。正保元年(1644)に、地元の旦那衆が、五月山山上で百味の箱を竹に立て火をともしたところ、人々がその火を見て、池田に愛宕が飛来したといいながら、競って参集したのというのが「池田の愛宕神社」のはじまりとされている。京都まで行かずに、手軽にお参りできるのが有り難いと、この五月山の新愛宕は忽ち大繁盛したという。近畿地方はもとより、全国に「愛宕山」、「愛宕神社」はあるが、このことが「火伏せ信仰」と一緒に各地へ広がって行ったのではなかろうか。
 

 そして、池田市のシンボルである五月山には、京都の送り火の如く、西は「大一」、東は「大」の文字に御神火が点され、池田の夜空に浮かび上がる。そしてその麓に開けた狭い路地や階段の多い町では、火の粉を撒き散らしながら、コンチキチンの鐘の音とともに近づいてくる大松明の灯りと、浮かび上がる地蔵盆の提灯の灯り、「大」の字の御神火が、「動」と「静」のコントラストに満ちた陰翳を醸し出す。、
 
「がんがら火」は、その起源から350年以上経った現在も大事に受け継がれ、まちおこしのイベントであるが、池田に隣接する近在近郷の者にとって秋を迎える季節の風物詩となっている。
 

 と、ここまで長々と盛大に行われている池田市の「地蔵盆」と「がんがら火祭り」のことを書いたが、私の住む住宅団地の隣の地区でも、この二つの祭りが、小規模ではあるが、細々と伝承されている。この地区の中心には、地元の氏神様でもあり、延喜式にもその名が載っている「多太(たぶと)神社」があり、その近くには、いくつかのお地蔵さんと私の家から間近に見える、地図にもその名が載っていないような小ぶりの山、「愛宕山」がある。毎年、8月24日、「地蔵盆」の日にそこで、「愛宕山火祭り」が行われていると知ったので、行ってみた。

 


 「火祭り」といっても山の上での焚き火状態。参加者は少なく、「なんとか今年も登ってこられた」という20人くらいのお年寄りが集まって、山上のちいさな祠にお参りする祭り。以前は「多太神社」の脇に祀られているお地蔵さんの「地蔵盆」とともに、夜行われるのが習わしであったらしいが、防災上の理由や少子化・高齢化などで、二つの祭りとも残念ながら昼間に簡素行われるようになったという。集まった地元の人達の会話を聞いていると、我々の住んでいる住宅団地にはない濃密な縁(えにし)を感じる。一瞬なにか故郷に戻ったような印象すら受けた。難しい課題はいろいろあるが、伝承の行事、細々でもいいから続いて欲しいものである。
   
 さて、今宵の音楽は夏の終わりの哀愁のラテン。JAZZYなラテンを歌わせたらピカイチの「MAYA」の夏のJ-POPSカバーを今宵は聴いてみます。作詞・作曲、サザンの「桑田佳祐」の「夏をあきらめて」。収録アルバムは、「ラブポーションNo.9/LOVE POTION NO.9」(2005)。「ラブポーション」、いわゆる「惚れ薬」っていうやつ。


     
Love Potion No.9
MAYA/マヤ
日本コロムビア


   
    

「MAYA - 夏をあきらめて」

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 アルバム、「She’s Something」(2002リリース、2011復刻リリース)、「Best Of Early Years」(2005)に収録の「Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」。


     
She’s Something
Maya
SPACE SHOWER MUSIC(オリジナル:JAZZFREAK)


    
    


    
ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ/Best Of Early Years
MAYA
日本コロムビア


    
    

「MAYA - Eu Sou Um Piano(私はピアノ)」

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